JP3186888B2 - 車両用の平滑窓装置 - Google Patents

車両用の平滑窓装置

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JP3186888B2
JP3186888B2 JP04883293A JP4883293A JP3186888B2 JP 3186888 B2 JP3186888 B2 JP 3186888B2 JP 04883293 A JP04883293 A JP 04883293A JP 4883293 A JP4883293 A JP 4883293A JP 3186888 B2 JP3186888 B2 JP 3186888B2
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照忠 中澤
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近畿車輌株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用の平滑窓装置に関
し、特に外嵌め式の車両用の平滑窓装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の窓ガラスを取付ける構造およ
び作業は元来複雑で、これを簡略化するのに、窓ガラス
とこれの保持および取付けの主要構造を予め組み立てた
窓ユニットとしておき、これを現場で簡易に取り付ける
ようにしたユニット窓装置が提供された。
【0003】しかしこれでも、窓ユニットそれ自体およ
び車両への組付け構造がまだ複雑で、コストの高いもの
である。また、窓ユニットの組付けはそれまで通り車両
の内側から行うものであるので、修理や交換を行う際に
邪魔になる各種内装部材や設置物を取り外してから行う
と云ったことが必須となり、作業が複雑で、多くの労力
と時間が掛かる。さらに、車両内側からの取付けである
ことの影響等により、窓ガラスと車両の外板の外面との
平滑性が悪く窓部分に窪みができるので、新幹線車両の
ような高速車両では空力抵抗や空力音の発生の原因にな
り問題である。
【0004】そこで本出願人は、窓ユニットの構造を簡
略化し車両へは外側から簡易に取り付けられ、車両外面
の平滑性をも満足する平滑ユニット窓装置を先に提案し
た(実開平3−17974号公報)。
【0005】このものは、窓ガラスの周囲にこれを安定
に面一状態で保持し、また他に取付けるための特別な枠
体と、車両の外板の窓開口に外側から取付けられて前記
枠体を受け入れ固定する窓枠と、この窓枠を車両の窓開
口部に対し外板と面一状態で受入れて固定する型枠とが
必要であり、前記各固定をねじ止めによって行ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
組付け構造は、まだ多くの部材と取付け手間とが要る複
雑なもので、さらなる簡略化が望まれる。
【0007】本発明は、このような要求に応えうる車両
用の平滑窓装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を達成するため、車両の外板に開口した窓開口に沿っ
て形成され内周に開口を持った窓ガラス嵌め込み用の環
状溝と、窓開口よりも小さい表側部分の所定方向両側に
窓開口よりも大きく裏側部分が張り出し、これら各張り
出し部が環状溝内にあり、表側部分が窓開口のほぼ中心
でかつ外板と面一状態になるように位置設定されたと
き、前記所定方向における一方側の開口縁とこれに対向
する表側部分との間の遊びが、同じ側での裏側部分の前
記張り出し部の張り出し寸法よりも小さく、かつ他方の
側の裏側部分の張り出し部とこれに対向する開口縁との
引っ掛かり代よりも大きく設定された窓ガラスと、この
窓ガラスを前記設定位置にあるように前記環状溝内で位
置決めする位置決め部材と、この位置決め部材によって
位置決めされた窓ガラスを窓開口および環状溝との間で
シールし固定するシール材とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0009】
【作用】本発明の上記構成によれば、窓ガラスが、窓開
口よりも小さい表側部分の所定方向両側に窓開口よりも
大きく裏側部分が張り出した形状を有し、また、これら
各張り出し部が内周に開口を持った環状溝内にあり、表
側部分が窓開口のほぼ中心でかつ外板と面一状態になる
ように位置設定されたとき、前記所定方向における一方
側の開口縁とこれに対向する表側部分との間の遊びが、
同じ側での裏側部分の前記張り出し部の張り出し寸法よ
りも小さく、かつ他方の側の裏側部分の張り出し部とこ
れに対向する開口縁との引っ掛かり代よりも大きく設定
されており、前記一方の側の表側部分と開口縁との間の
遊びを無くすように窓ガラスをスライドさせることによ
り、反対側の裏側部分の張り出し部とこれに対向する開
口縁との引っ掛かりがなくなるので、この部分で窓ガラ
スを窓開口の表側と裏側とに自由に行き来させて、窓ガ
ラスを環状溝に対し嵌め合わせ、また抜き出すことがで
きる。
【0010】窓ガラスを環状溝に嵌め合わせて所定位置
としたときは、窓ガラスの表側部分両側への裏側部分の
各張り出し部双方が、これらに対向する開口縁と引っ掛
かり合う状態となるので脱落することはないし、窓ガラ
スを位置決め部材による位置決めにて前記所定位置によ
く保持することができ、この位置決めした窓ガラスを窓
開口および環状溝との間に設けるシール材によりシール
し固定するので、窓ガラスを前記所定位置に精度よくシ
ール状態にて確固に安定させることができる。
【0011】
【実施例】以下本発明を鉄道車両に適用した場合の一実
施例について図を参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1〜図4に示すように、表側部分を形成
する表ガラス1と裏側部分を形成する裏ガラス2とをシ
ール材3により結合した複層ガラスである窓ガラス4を
用い、これを車両5の外板6の窓開口7に直接嵌め付け
るようにしている。
【0013】この嵌め付けのために、窓開口7の開口縁
7aの背部には枠体10を溶接等して取り付けることに
より、窓ガラス4を受入れて固定するための、内周に開
口を持った環状溝11を窓開口7に沿って形成してい
る。
【0014】窓ガラス4は図1の縦断面図で示すよう
に、表ガラス1が窓開口7よりも少し小さい相似形で、
裏ガラス2が表ガラス1の上下方向に窓開口7よりも大
きく張り出すことにより張り出し辺部4a、4bを形成
している。この張り出し辺部4a、4bは、表ガラス1
に対し大小異なった幅の表向きの段差面8a、8bに形
成されている。実際には上側段差面幅の方が下側段差面
幅よりも大きくなるようにしてある。
【0015】これは以下に述べる窓ガラス4の各張り出
し部4a、4bを環状溝11内に嵌め込み、自重で落ち
着かせたときの、環状溝11からの外れ止めとして有効
である。
【0016】特に窓ガラス4は、裏ガラス2による各張
り出し辺部4a、4bが図1に示すように環状溝11内
にあり、表ガラス1が窓開口7のほぼ中心でかつ外板6
と面一状態になるように位置設定されたとき、開口縁7
aの上辺部とこれに対向する表ガラス1の上辺部との間
の遊びaが、同じ上側での裏ガラス2の張り出し辺部4
aの表ガラス1からの張り出し寸法cよりも小さく、か
つ裏ガラス2の下側の張り出し辺部4bとこれに対向す
る開口縁7aの下辺との引っ掛かり代bよりも大きいよ
うに設定している。
【0017】このような寸法関係を持った形状的な特徴
によって、図4に示すように窓ガラス4を持ち上げなが
ら、これの上側の段差面8aを有する上側の張り出し辺
部4aを窓開口7の開口縁7aの上辺部の裏側に潜らせ
て、開口縁7aの背部の環状溝11の上辺部11aに嵌
め入れると、窓ガラス4の段差面8bを有する下側の張
り出し辺部4bが窓開口7の開口縁7aの下辺部を前後
に自由に行き来できるようになる。
【0018】したがってこの状態で、下側の張り出し辺
部4bを図4の仮想線のように奥側に移して環状溝11
の下辺部11b上に位置させることができるし、この仮
想線位置にて窓ガラス4を自重にしたがって図1の所定
高さ位置まで降ろすと、窓ガラス4の下側の張り出し辺
部4bが環状溝11の下辺部11bに入り込んで、開口
縁7aの下辺部と所定の引っ掛かり代bを持つととも
に、上側の張り出し辺部4aは下降するが環状溝11の
上辺部11a内に位置し、各部が環状溝11の各部と引
っ掛かり合うように入り込んだままであるので、窓ガラ
ス4を環状溝11に抜け止め状態にすることができ、窓
ガラス4は仮想線位置に持ち上げない限り脱落しない仮
り止め状態になる。
【0019】もっとも上記のような窓ガラス4の嵌め込
みができるには、図1に示す窓ガラス4の張り出し辺部
4aの張り出し寸法cが環状溝11の深さeに等しい
か、eよりも小さいことが条件となる。
【0020】環状溝11に嵌め入れた窓ガラス4は、枠
体10の開口縁7aと対向する面に当てがい、あるいは
接着等したゴムや塩化ビニル等の適当な材料からなるパ
ッキング15に密着させることによって、車両内外方向
に位置決めし、表ガラス1と外板6とが面一になるよう
にすることができる。
【0021】そして、環状溝11の下辺部11bの底部
にも、図1に示すように前記と同様なパッキング材16
を設けて窓ガラス4の下辺部4bを下方から受止めるこ
とにより、窓ガラス4を表ガラス1が窓開口7の上下方
向におけるほぼ中央位置に位置するよう位置決めするこ
とができ、このシール材16上での窓ガラス4の左右位
置を調節することにより、窓ガラス4を表ガラス1が窓
開口7の左右方向におけるほぼ中央位置に位置決めする
ことができる。したがって、窓ガラス4の表ガラス1
は、外板6と面一な状態で窓開口7のほぼ中央に位置決
めされる。
【0022】この状態で、窓ガラス4の段差面8a、8
bと窓開口7の開口縁7aとの間の適数箇所に、本実施
例では左右2か所づつに、前記と同様なパッキング材1
7をさらに挟み込むことによって、窓ガラス4を前記所
定位置に位置決めし強く保持することができ、安定させ
ることができる。
【0023】窓ガラス4と窓開口7および環状溝11と
の間にはシール材18を充填して個化させることによ
り、窓ガラス4を窓開口7および環状溝11との間でシ
ール状態にて確固に固定することができる。
【0024】上記のような窓ガラス4の取付け構造で
は、必要部材や作業工数が従来に比し極く少なくなる
し、車両の外側から簡易に行うことができるので、コス
トの低減になり、補修にも便利である。
【0025】しかも窓ガラス4は窓開口7との間に充填
するシール材18とともに車両5の外板6と面一になる
ので、外観がシンプルになるとともに、高速車両での窓
における空力抵抗や空力音が発生するのを回避すること
ができる。
【0026】なお、本実施例では窓ガラス4を表ガラス
1と裏ガラス2とを組み合わせた複層ガラスとしてある
が、どのような複層構造でもよいし、1枚ものの窓ガラ
スを削り出して、段差面8a、8bを持つ表側部分と裏
側部分とを有するものとしても同様の作用効果が得られ
る。
【0027】また、窓ガラス4の張り出し辺部4a、4
bは、窓ガラス4の左右方向に形成してもよい。この場
合、窓ガラス4を環状溝11に嵌め込むときの平面方向
の動きは前記実施例の場合上下方向であったのに対し、
左右方向となる。
【0028】さらに、本実施例では鉄道車両の平滑窓装
置についてのみ開示したが、本発明は鉄道車両以外の車
両の窓装置としても適用されることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、窓ガラスが、自身の形
状によって、車両の外板の窓開口に沿う背部の環状溝に
仮止め状態で嵌めいれて、窓ガラスを表側部分が車両の
外板と面一状態でかつ窓開口のほぼ中央位置となるよう
に容易に位置調節し、所定位置とした窓ガラスは位置決
め部材により環状溝との間で難なく位置決めするととも
に、この位置決め位置に窓開口および環状溝との間のシ
ール材によってシール状態に固定し確固に安定させるの
で、必要部材や作業工数が従来に比し極く少なくなる
し、車両の外側から簡易に行うことができるので、コス
トの低減になるし、補修に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された鉄道車両の平滑窓装置とし
ての一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の平滑窓装置の横断面図である。
【図3】図1の平滑窓装置の正面図である。
【図4】図1の平滑窓装置の窓ガラス嵌め付け作業の状
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 表ガラス 2 裏ガラス 4 窓ガラス 4a 上側張り出し辺部 4b 下側張り出し辺部 5 車両 6 外板 7 窓開口 7a 開口縁 10 枠体 11 環状溝 11a 上辺部 11b 下辺部 15〜17 パッキング 18 シール材 a 遊び b 引っ掛かり代 c 張り出し寸法

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の外板に開口した窓開口に沿って形
    成され内周に開口を持った窓ガラス嵌め込み用の環状溝
    と、窓開口よりも小さい表側部分の所定方向両側に窓開
    口よりも大きく裏側部分が張り出し、これら各張り出し
    部が環状溝内にあり、表側部分が窓開口のほぼ中心でか
    つ外板と面一状態になるように位置設定されたとき、前
    記所定方向における一方側の開口縁とこれに対向する表
    側部分との間の遊びが、同じ側での裏側部分の前記張り
    出し部の張り出し寸法よりも小さく、かつ他方の側の裏
    側部分の張り出し部とこれに対向する開口縁との引っ掛
    かり代よりも大きく設定された窓ガラスと、この窓ガラ
    スを前記設定位置にあるように前記環状溝内で位置決め
    する位置決め部材と、この位置決め部材によって位置決
    めされた窓ガラスを窓開口および環状溝との間でシール
    し固定するシール材とを備えたことを特徴とする車両用
    の平滑窓装置。
JP04883293A 1993-03-10 1993-03-10 車両用の平滑窓装置 Expired - Lifetime JP3186888B2 (ja)

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JP4582981B2 (ja) 1999-07-14 2010-11-17 油研工業株式会社 油圧パワー供給システム
JP6053140B2 (ja) * 2013-01-29 2016-12-27 株式会社総合車両製作所 鉄道車両用のドア構造

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