JP6183164B2 - 車両用ドア、該車両用ドアの組み立て方法 - Google Patents

車両用ドア、該車両用ドアの組み立て方法 Download PDF

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本発明は、開口窓がセンターサッシュによりパーティション部エリアと昇降ガラスエリアとに区画された車両用ドア、及び、該車両用ドアの組み立て方法に関するものである。
従来より、開口窓がセンターサッシュ(パーティションサッシュと呼ばれることもある。)によりパーティション部エリアと昇降ガラスエリアとに区画された構造の車両用ドアが知られている(例えば特許文献1,2を参照。)。前記パーティション部エリアには、嵌め殺しのパーティションガラスと、このパーティションガラスの周囲に取り付けられるパーティションウェザーストリップと、から成るパーティション部が嵌着される。前記昇降ガラスエリアは、昇降ガラスによって開閉される。
上記車両用ドアの組み立て方法は以下の通りである。まずドアパネルを組み立て、このドアパネルにパーティション部及び昇降ガラスを組み付ける。そして、昇降ガラスを下死点に位置付けた状態で、センターサッシュをパーティション部と昇降ガラスとの間に挿入するようにしてドアパネルに組み付ける。このような手順で上記車両用ドアを組み立てる。
特開2010−23650号公報 特開2008−168758号公報
上述した、開口窓がセンターサッシュによりパーティション部エリアと昇降ガラスエリアとに区画されたタイプの車両用ドアにおいて、本願発明者は、図12,13に示す構造を考えた。同図に示された車両用ドア201は、開口窓2が設けられたドアパネル3と、開口窓2をパーティション部エリア2aと昇降ガラスエリア2bとに区画するセンターサッシュ204と、パーティション部エリア2aに嵌着されるパーティション部205と、昇降ガラスエリア2bを開閉する昇降ガラス12と、を備えている。
この車両用ドア201は、開口窓2の下縁22に段差があることが特徴である。すなわち、図13に示すように、開口窓2の下縁22が、パーティション部エリア2aの下端を構成する第1の部分22aと、第1の部分22aの端から下方に延びた第2の部分22bと、昇降ガラスエリア2bの下端を構成する第3の部分22cと、から構成されている。このような段差を設ける理由は、例えば、パーティション部エリア2aの下方にサイドミラーを取り付けるためである。
パーティション部205は、パーティションガラス11と、ゴム製のパーティションウェザーストリップ206と、を備えている。パーティションウェザーストリップ206は、主に、パーティションガラス11の周囲に取り付けられる枠部61と、該枠部61の下端から下方に延びて第2の部分22bとセンターサッシュ204との間に介在する下垂部62と、から成る。
センターサッシュ204は、棒状に形成されており、その上端部及び下端部に、ドアパネル3に固定されるブラケット241,242が設けられている。
下垂部62は、開口窓2の下縁22に段差を形成したがゆえに必要となる部位であり、段差部分のシール性を良好に保つためには必須の部位である。しかしながら、図13に示すように、ドアパネル3にパーティション部205及び昇降ガラス12を組み付けた後にセンターサッシュ204を組み付けようとすると、第2の部分22bと昇降ガラス12との間に下垂部62が位置していることから、この下垂部62が障害となって、第2の部分22bと昇降ガラス12との間にセンターサッシュ204を挿入することができないという問題点があった。
なお、下垂部62を枠部61と別体にすると、部品点数が増え、組み付け性が悪化すると共にシール性が悪化する可能性が高くなるため、下垂部62は枠部61と一体の構造であることが好ましい。
又、開口窓2、パーティション部205及び昇降ガラス12の形状によっては、ドアパネル3にパーティション部205及びセンターサッシュ204を先に組み付け、その後、昇降ガラス12を回転させながらドアパネル3に組み付けることができる場合もあるが、図示例の車両用ドア201のように昇降ガラス12の側縁が立った(側縁の勾配が垂直に近いことを意味する。)デザインの場合は、昇降ガラス12を回転させるとセンターサッシュ204に干渉して組み付けることができないので、ドアパネル3に昇降ガラス12を組み付けた後にセンターサッシュ204を組み付けなければならない。
したがって、本発明は、開口窓がセンターサッシュによりパーティション部エリアと昇降ガラスエリアとに区画され、開口窓の下縁に段差が形成された車両用ドアにおいて、段差部分のシール性を良好に保つことができ、かつ、組み立て時の作業性を良くすることができる構造及び組み立て方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、開口窓が設けられたドアパネルと、前記開口窓をパーティション部エリアと昇降ガラスエリアとに区画するセンターサッシュと、前記パーティション部エリアに嵌着されるパーティション部と、前記昇降ガラスエリアを開閉する昇降ガラスと、を備え、前記開口窓の下縁が、水平方向に延びて前記パーティション部エリアの下端を構成する第1の部分と、該第1の部分における前記昇降ガラスエリア側の端から下方に延びた第2の部分と、該第2の部分における前記第1の部分から離れた側の端から水平方向に延びて前記昇降ガラスエリアの下端を構成する第3の部分と、から成り、前記第1の部分と前記第3の部分とが段違いに形成された車両用ドアにおいて、前記パーティション部が、パーティションガラスと、パーティションウェザーストリップと、を備え、前記パーティションウェザーストリップが、前記パーティションガラスの周囲に取り付けられる枠部と、該枠部の下端から下方に延びて前記第2の部分と前記センターサッシュとの間に介在する下垂部と、から成り、前記パーティション部と前記センターサッシュとを位置決めすると共に前記パーティション部と前記センターサッシュとが組み付けられた状態を保持する保持手段をさらに備えていることを特徴とする車両用ドアである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記枠部が三角形状に形成され、 前記パーティションウェザーストリップに、前記枠部における前記開口窓の側縁に沿う辺から車両室内側に突出したリップと、前記枠部の頂部から前記センターサッシュ側に突出したリブと、が設けられ、前記リップが前記リブまで延長されていると共に前記リブと連なっており、前記センターサッシュの上端部に、当該センターサッシュの上端面を覆うキャップと、当該センターサッシュを前記ドアパネルに固定するためのブラケットと、が設けられ、前記ブラケットに、前記キャップよりも上方に位置し、前記キャップとの間に前記リブ及び前記リップの延長部を挟み込む突起が設けられ、前記ブラケットの前記突起、前記キャップ、前記リブ及び前記リップの延長部が前記保持手段の少なくとも一部を構成していることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2に記載された発明において、前記下垂部及び前記センターサッシュの何れか一方に凸部が設けられ、他方に前記凸部と嵌合する凹部が設けられており、前記凸部及び前記凹部が前記保持手段の少なくとも一部を構成していることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車両用ドアの組み立て方法であって、前記ドアパネルに前記昇降ガラスを組み付け、前記昇降ガラスエリアを全開状態とする位置に前記昇降ガラスを位置付けた後、前記保持手段によって互いに組み付けられた状態が保持された前記パーティション部及び前記センターサッシュを前記ドアパネルに組み付けることを特徴とする車両用ドアの組み立て方法である。
請求項5に記載された発明は、請求項4に記載された発明において、前記保持手段によって互いに組み付けられた状態が保持された前記パーティション部及び前記センターサッシュを前記第3の部分側に傾けた状態で、前記センターサッシュの下端を前記第2の部分近傍から前記ドアパネル内に差し込み、そして、前記下垂部の下端を前記第2の部分と前記第3の部分とが交わった角に当接させ、当該下垂部の下端を中心に前記パーティション部及び前記センターサッシュを前記第1の部分側に回動することにより前記パーティション部及び前記センターサッシュを前記ドアパネルの取り付け位置に位置付けることを特徴とするものである。
請求項1,4,5に記載された発明によれば、前記パーティション部と前記センターサッシュとを位置決めすると共に前記パーティション部と前記センターサッシュとが組み付けられた状態を保持する保持手段をさらに備えているので、前記ドアパネルに前記昇降ガラスが組み付けられ、当該昇降ガラスが前記昇降ガラスエリアを全開状態とする位置に位置付けられた後、前記保持手段によって互いに組み付けられた状態が保持された前記パーティション部及び前記センターサッシュを前記ドアパネルに組み付けることができる。よって、開口窓下縁段差部分のシール性を良好に保つことができ、かつ、組み立て時の作業性を良くすることができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記枠部が三角形状に形成され、前記パーティションウェザーストリップに、前記枠部における前記開口窓の側縁に沿う辺から車両室内側に突出したリップと、前記枠部の頂部から前記センターサッシュ側に突出したリブと、が設けられ、前記リップが前記リブまで延長されていると共に前記リブと連なっており、前記センターサッシュの上端部に、当該センターサッシュの上端面を覆うキャップと、当該センターサッシュを前記ドアパネルに固定するためのブラケットと、が設けられ、前記ブラケットに、前記キャップよりも上方に位置し、前記キャップとの間に前記リブ及び前記リップの延長部を挟み込む突起が設けられ、前記ブラケットの前記突起、前記キャップ、前記リブ及び前記リップの延長部が前記保持手段の少なくとも一部を構成しているので、部品点数を増やすことなく、確実に精度の高い組み付けを行うことができる。さらに、前記ブラケットの前記突起と前記キャップとで上下から前記リブ及び前記リップの延長部を挟み込むことで、前記リップの延長部と前記キャップとの接触圧が高くなるので、当該部分のシール性が高くなり、又、前記パーティション部及び前記センターサッシュの組み付け剛性が高くなる。
請求項3に記載された発明によれば、前記下垂部及び前記センターサッシュの何れか一方に凸部が設けられ、他方に前記凸部と嵌合する凹部が設けられており、前記凸部及び前記凹部が前記保持手段の少なくとも一部を構成しているので、部品点数を増やすことなく、確実に精度の高い組み付けを行うことができる。さらに、前記保持手段によって前記パーティション部と組み付けられた状態が保持された前記センターサッシュの下端を前記ドアパネル内に差し込む際、作業者が保持する場所にかかわらず前記パーティション部及び前記センターサッシュの下側を分離し難くでき、前記下垂部のめくれ上がりや位置ずれが起こり難くなって、より一層作業性を良くすることができる。又、前記下垂部のめくれ上がりや位置ずれが起こり難くなることから、開口窓下縁段差部分のシール性を良好に保つことができる。
本発明の一実施の形態にかかる車両用ドアが適用された自動車の外観図である。 図1に示された車両用ドアの構成を説明するための説明図である。 図2中のA部の拡大図である。 図2中のB部の拡大図である。 図2に示されたパーティション部及びセンターサッシュが互いに組み付けられた状態を示す斜視図である。 図5中のC部の拡大図である。 図6に示されたパーティション部及びセンターサッシュが分離した状態を示す分解図である。 図5中のD部における分解図である。 図6中のE−E線に沿った断面図である。 図2に示された車両用ドアの組み立て方法を説明するための説明図である。 図10中のF部の拡大図である。 本発明の前提となる車両用ドアの問題点を説明するための説明図である。 図12中のG部の拡大図である。
本発明の一実施形態にかかる「車両用ドア」及び「該車両用ドアの組み立て方法」を図1〜図11を参照して説明する。
図1に示す車両用ドア1は、フロントドアとして自動車100に適用されている。図1中の符号101は自動車100のルーフであり、符号102はピラーであり、符号103はフロントフェンダーである。又、符号13はサイドミラーである。
この車両用ドア1は、開口窓2が設けられたドアパネル3と、ドア内張りパネル(不図示)と、開口窓2をパーティション部エリア2aと昇降ガラスエリア2bとに区画するセンターサッシュ4と、パーティション部エリア2aに嵌着されるパーティション部5と、昇降ガラスエリア2bを開閉する昇降ガラス12と、当該車両用ドア1の組み立て時にパーティション部5とセンターサッシュ4とを位置決めすると共にこれらパーティション部5とセンターサッシュ4とが組み付けられた状態を保持する「保持手段」と、を備えている。
ドアパネル3は、図1に示す金属製の車両室外側パネル3aと、図2に示す金属製の車両室内側パネル3bと、で構成されている。図2に示すように、開口窓2は、上縁21、下縁22、前方側縁23、後方側縁24を有し、略台形に形成されている。開口窓2の下縁22は、水平方向に延びてパーティション部エリア2aの下端を構成する第1の部分22aと、該第1の部分22aにおける昇降ガラスエリア2b側の端から下方に延びた第2の部分22bと、該第2の部分22bにおける第1の部分22aから離れた側の端から水平方向に延びて昇降ガラスエリア2bの下端を構成する第3の部分22cと、から成る。このように、下縁22は第1の部分22aと第3の部分22cとが段違いに形成されている。この段差を設ける理由は、パーティション部エリア2aの下方にサイドミラー13を取り付けるためである。
センターサッシュ4は、金属で構成されており、棒状に形成されている。図5〜7に示すように、センターサッシュ4の上端部には、当該センターサッシュ4の上端面を覆う合成樹脂製のキャップ7と、当該センターサッシュ4をドアパネル3に固定するための金属製のブラケット8と、が設けられている。ブラケット8は、センターサッシュ4と別体であり、その一端部がセンターサッシュ4に固定されている。ブラケット8の他端部には、当該ブラケット8をドアパネル3にボルト固定するためのボルト挿通孔81が形成されている。ブラケット8の中央部には、パーティション部5側に突出した突起82が設けられている。この突起82は、キャップ7よりも上方に位置しており、図4〜6に示すようにキャップ7との間にパーティション部5の一部(この構造は後述する。)を挟み込む。センターサッシュ4の下端部には、当該センターサッシュ4をドアパネル3に固定するためのブラケット42が設けられている。このブラケット42はセンターサッシュ4と一体で設けられている。又、センターサッシュ4のブラケット42よりも上側の部分には、図5,8に示すように、パーティション部5の一部(この構造は後述する。)と嵌合する凹部41が設けられている。
パーティション部5は、嵌め殺しのパーティションガラス11と、ゴム製のパーティションウェザーストリップ6と、を備えている。図5に示すように、パーティションウェザーストリップ6は、主に、パーティションガラス11の周囲に取り付けられる枠部61と、該枠部61の下端から下方に延びて下縁22の第2の部分22bとセンターサッシュ4との間に介在する下垂部62(図3を参照。)と、から成る。枠部61は、頂部61dと、斜辺61a,61bと、底辺61cとを有する三角形状に形成されている。斜辺61aは開口窓2の側縁23に沿う。斜辺61bはセンターサッシュ4に沿う。底辺61cは下縁22の第1の部分22aに沿う。
又、パーティションウェザーストリップ6には、辺61a,61cから車両室内側に突出したリップ63と、頂部61dからセンターサッシュ4側(車両後方側)に突出したリブ64(図6中の一点鎖線で囲んだH部である。)と、が設けられている。リップ63は、辺61a,61cの全域にわたって延び、リブ64まで延長されている。リップ63の延長部(図6中の二点鎖線で囲んだJ部である。)はリブ64と連なっている。図9等に示すように、リブ64は、リップ63よりも車両室外側に配置されている。リブ64は、頂部61d側から先端側(車両後方側)に向かうにしたがって徐々に幅が狭くなった先細り形状とされている。このため、リブ64とリップ63の延長部とを合わせた部分が、全体として、センターサッシュ4側(車両後方側)に先細りの凸形状となっている。これらリブ64とリップ63の延長部とは、図6,7に示すように、ブラケット8の突起82とキャップ7との間に挟み込まれる。
前述したように、リブ64とリップ63の延長部とを合わせた部分は、センターサッシュ4側(車両後方側)に先細りの凸形状となっているので、突起82とキャップ7との間に容易に挿入することができる。又、リブ64及びリップ63を突起82とキャップ7との間に挿入して止まる所まで押し込むことで、パーティション部5とセンターサッシュ4とが位置決めされると共にこれらパーティション部5とセンターサッシュ4とが組み付けられた状態が保持される。このように、ブラケット8の突起82とキャップ7とで上下からリブ64及びリップ63の延長部を挟み込むことで、リップ63の延長部とキャップ7との接触圧が高くなるので、当該部分のシール性が高くなり、又、パーティション部5及びセンターサッシュ4の組み付け剛性が高くなる。
さらに、図5,8に示すように、下垂部62には、センターサッシュ4に設けられた凹部41に嵌合する凸部65が設けられている。
上記「保持手段」は、上述した「ブラケット8の突起82、キャップ7、パーティションウェザーストリップ6のリブ64及びリップ63の延長部」と、「下垂部62の凸部65及びセンターサッシュ4の凹部41」とで構成されている。本実施形態の車両用ドア1においては、リブ64及びリップ63の延長部がブラケット8の突起82とキャップ7との間に挟み込まれることで、パーティション部5とセンターサッシュ4との位置決め及び組み付け状態の保持がほぼ達成されるが、下垂部62の凸部65がセンターサッシュ4の凹部41に嵌合することで、パーティション部5とセンターサッシュ4との位置決め及び組み付け状態の保持が確実なものとなる。このように本実施形態の車両用ドア1は、前述した構成の「保持手段」を備えているので、部品点数を増やすことなく、確実に精度の高い組み付けを行うことができる。
次に、上記車両用ドア1の組み立て方法を説明する。まず、予め、パーティションガラス11にパーティションウェザーストリップ6を組み付けてパーティション部5を組み立てておく。又、予め、センターサッシュ4にキャップ7及びブラケット8を取り付けておく。そして、車両室外側パネル3aと車両室内側パネル3bとを組み付けてドアパネル3を組み立てる。次に、このドアパネル3に昇降ガラス12を組み付けて、当該昇降ガラス12を、昇降ガラスエリア2bを全開状態とする位置(下死点)に位置付ける。次に、上述した保持手段を用いてパーティション部5とセンターサッシュ4とを組み付け、この部組されたパーティション部5及びセンターサッシュ4をドアパネル3に組み付ける。そして、サイドミラー13やハーネス類等をドアパネル3に取り付けた後、ドア内張りパネルをドアパネル3に組み付ける。このような順序を経て車両用ドア1を組み立てる。
又、部組されたパーティション部5及びセンターサッシュ4をドアパネル3に組み付ける際は、図10,11に示すように、パーティション部5及びセンターサッシュ4を第3の部分22c側に傾けた状態で、センターサッシュ4の下端を第2の部分22b近傍からドアパネル3内に差し込み、下垂部62の下端を第2の部分22bと第3の部分22cとが交わった角22dに当接させる。そして、当該下垂部62の下端を中心にパーティション部5及びセンターサッシュ4を第1の部分22a側に回動させて、パーティション部5及びセンターサッシュ4をドアパネル3の取り付け位置に位置付ける。そして、ブラケット8及びブラケット42をドアパネル3にボルト固定する。
なお、本実施形態の車両用ドア1は、昇降ガラス12の側縁が立った(側縁の勾配が垂直に近いことを意味する。)デザインであるため、昇降ガラス12をセンターサッシュ4より先にドアパネル3に組み付けなければならない。又、昇降ガラス12、パーティション部5をドアパネル3に組み付けた後にセンターサッシュ4を組み付けようとすると、下垂部62が障害となって第2の部分22bと昇降ガラス12との間にセンターサッシュ4を挿入することができない(図13を参照。)。よって、本実施形態の車両用ドア1においては、先に昇降ガラス12をドアパネル3に組み付けた上で、パーティション部5及びセンターサッシュ4を同時にドアパネル3に組み付ける必要がある。
上述した車両用ドア1によれば、上記保持手段によってパーティション部5とセンターサッシュ4とが組み付けられた状態が保持されているので、これらパーティション部5及びセンターサッシュ4をドアパネル3に組み付ける際、両方の部品をそれぞれ保持せずとも仮組状態が容易に分解せず、これらを同時にドアパネル3に組み付けることができると共に容易かつ高精度にドアパネル3に組み付けることができる。又、下垂部62に凸部65が設けられ、センターサッシュ4に凸部65と嵌合する凹部41が設けられているので、センターサッシュ4の下端をドアパネル3内に差し込む際、作業者が保持する場所にかかわらずパーティション部5及びセンターサッシュ4の下側を分離し難くでき、下垂部62のめくれ上がりや位置ずれが起こり難くなって、より一層作業性を良くすることができる。又、下垂部62のめくれ上がりや位置ずれが起こり難くなることから、第2の部分22b近傍(すなわち段差部分)のシール性を良好に保つことができる。
さらに、上述した車両用ドア1は、センターサッシュ4の上端部に設けられたブラケット8及び下端部のブラケット42をドアパネル3にボルト固定する構造を採用している。これらセンターサッシュ4、ブラケット8、ブラケット42、ドアパネル3は金属部品であり、部品精度が高いことから、センターサッシュ4はドアパネル3に対して高い位置精度で組み付けられる。一方、パーティション部5のパーティションウェザーストリップ6はゴム製であり、一般的にゴム製部品の部品精度は金属部品より劣ることから、パーティション部5単体をセンターサッシュ4と同等の位置精度でドアパネル3に組み付けることは容易ではない。しかし、上述した車両用ドア1は、保持手段によって互いに組み付けられた状態が保持されたパーティション部5及びセンターサッシュ4がドアパネル3に組み付けられる構造であるので、センターサッシュ4がドアパネル3に対して高い位置精度で組み付けられることで、同時にパーティション部5もドアパネル3に対して高い位置精度で組み付けられることとなる。よって、保持手段を備えずパーティション部を単体でドアパネルに組み付ける構造の従来の車両用ドアと比較して、パーティション部5を高い位置精度でドアパネル3に組み付けることができる。
又、上述した車両用ドア1は、フロントドアとして自動車100に適用されていたが、本発明の車両用ドアは、リアドアとすることも可能である。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 車両用ドア
2 開口窓
3 ドアパネル
4 センターサッシュ
5 パーティション部
6 パーティションウェザーストリップ
11 パーティションガラス
12 昇降ガラス

Claims (5)

  1. 開口窓が設けられたドアパネルと、前記開口窓をパーティション部エリアと昇降ガラスエリアとに区画するセンターサッシュと、前記パーティション部エリアに嵌着されるパーティション部と、前記昇降ガラスエリアを開閉する昇降ガラスと、を備え、
    前記開口窓の下縁が、水平方向に延びて前記パーティション部エリアの下端を構成する第1の部分と、該第1の部分における前記昇降ガラスエリア側の端から下方に延びた第2の部分と、該第2の部分における前記第1の部分から離れた側の端から水平方向に延びて前記昇降ガラスエリアの下端を構成する第3の部分と、から成り、前記第1の部分と前記第3の部分とが段違いに形成された車両用ドアにおいて、
    前記パーティション部が、パーティションガラスと、パーティションウェザーストリップと、を備え、
    前記パーティションウェザーストリップが、前記パーティションガラスの周囲に取り付けられる枠部と、該枠部の下端から下方に延びて前記第2の部分と前記センターサッシュとの間に介在する下垂部と、から成り、
    前記パーティション部と前記センターサッシュとを位置決めすると共に前記パーティション部と前記センターサッシュとが組み付けられた状態を保持する保持手段をさらに備えている
    ことを特徴とする車両用ドア。
  2. 前記枠部が三角形状に形成され、
    前記パーティションウェザーストリップに、前記枠部における前記開口窓の側縁に沿う辺から車両室内側に突出したリップと、前記枠部の頂部から前記センターサッシュ側に突出したリブと、が設けられ、
    前記リップが前記リブまで延長されていると共に前記リブと連なっており、
    前記センターサッシュの上端部に、当該センターサッシュの上端面を覆うキャップと、当該センターサッシュを前記ドアパネルに固定するためのブラケットと、が設けられ、
    前記ブラケットに、前記キャップよりも上方に位置し、前記キャップとの間に前記リブ及び前記リップの延長部を挟み込む突起が設けられ、
    前記ブラケットの前記突起、前記キャップ、前記リブ及び前記リップの延長部が前記保持手段の少なくとも一部を構成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア。
  3. 前記下垂部及び前記センターサッシュの何れか一方に凸部が設けられ、他方に前記凸部と嵌合する凹部が設けられており、
    前記凸部及び前記凹部が前記保持手段の少なくとも一部を構成している
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車両用ドアの組み立て方法であって、
    前記ドアパネルに前記昇降ガラスを組み付け、前記昇降ガラスエリアを全開状態とする位置に前記昇降ガラスを位置付けた後、前記保持手段によって互いに組み付けられた状態が保持された前記パーティション部及び前記センターサッシュを前記ドアパネルに組み付ける
    ことを特徴とする車両用ドアの組み立て方法。
  5. 前記保持手段によって互いに組み付けられた状態が保持された前記パーティション部及び前記センターサッシュを前記第3の部分側に傾けた状態で、前記センターサッシュの下端を前記第2の部分近傍から前記ドアパネル内に差し込み、そして、前記下垂部の下端を前記第2の部分と前記第3の部分とが交わった角に当接させ、当該下垂部の下端を中心に前記パーティション部及び前記センターサッシュを前記第1の部分側に回動することにより前記パーティション部及び前記センターサッシュを前記ドアパネルの取り付け位置に位置付ける
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両用ドアの組み立て方法。
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