JP6095632B2 - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ドア本体のインナパネルおよびアウタパネルで内部空間が形成され、内部空間に窓パネルが収容される車両用ドア構造に関する。
車両用ドア構造のなかには、ドア本体の上方にドアサッシュが設けられ、ドア本体およびドアサッシュ間の前コーナ部がミラーブラケットで覆われるものが知られている。
ドアサッシュの前サッシュ部がミラーブラケットの後端部に設けられ、前サッシュ部の下端部にロアサッシュ部が連結され、ロアサッシュ部がドア本体の内部空間に収容されている。ロアサッシュ部がドア本体の内部空間に収容された状態でドア本体に取り付けられている。また、ミラーブラケットにはミラーが取り付けられている。
この車両用ドア構造によれば、前サッシュ部およびロアサッシュ部が連結され、前サッシュ部およびロアサッシュ部に窓パネル(窓ガラス)の前縁が昇降自在に配置される。よって、窓パネルの昇降に応じて、窓パネルの前縁がサッシュ部およびロアサッシュ部に沿って上下方向に移動する(例えば、特許文献1参照。)。
実公昭59−15724号公報
しかし、車両用ドア構造は、窓パネルの前縁を上下方向に案内する前側のサッシュが、前サッシュ部とロアサッシュ部との2部材が連結されることにより形成されている。このため、窓パネルの前縁を上下方向に案内するサッシュの構成が複雑になり、サッシュ部およびロアサッシュ部を連結する作業に手間がかかり、この観点から改良の余地が残されていた。
ここで、車両用のドアがサッシュレスドアの場合、サッシュレスドアには特許文献1のドアサッシュが備えられていない。よって、ミラーブラケットの前サッシュ部と、ドア本体側のロアサッシュ部との2部材が連結された前側のサッシュのみで、窓パネルの前縁を昇降自在に支持する必要がある。
このため、前サッシュ部およびロアサッシュ部が連結される連結部で、窓パネルの円滑な昇降を妨げることが考えられる。
本発明は、構成の簡素化が図れ、かつ、窓パネルを円滑に昇降させることができる車両用ドア構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、インナパネルおよびアウタパネルで内部空間が形成されるドア本体と、前記内部空間に収容される窓パネルと、前記ドア本体の上縁から上方に突出するコーナブラケットと、を備え、前記コーナブラケットは、前記窓パネルの側縁および前記ドア本体の外縁間に配置され、前記窓パネル側に第1内縁を有する第1ブラケットと、前記第1ブラケットの車内側、車外側の一方に取り付けられ、前記窓パネル側に第2内縁を有する第2ブラケットと、を備え、前記第1内縁および前記第2内縁が前記内部空間の外側から内側まで延出され、かつ、前記第1内縁および前記第2内縁で前記窓パネルを案内するガイド溝が形成されることを特徴とする。
請求項2は、前記第1ブラケット、前記第2ブラケットの一方に設けられ、前記ガイド溝のドア内外方向の位置を調節する調節機構を備えることを特徴とする。
請求項3は、前記調節機構は、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとが重なる重合部に取り付けられることを特徴とする。
請求項4は、前記調節機構は、前記第1ブラケット、前記第2ブラケットの一方に取付部が取り付けられる調節ブラケットと、前記調節ブラケットの連結部を前記インナパネルに連結し、かつ、前記インナパネルおよび前記連結部間の距離を調節可能な調節ボルトと、を備え、前記連結部は、ドア面方向において前記取付部よりも前記ドア本体の内側に設けられることを特徴とする。
請求項5は、前記調節ボルトは、ドア面方向において前記第1内縁および前記第2内縁よりも前記ドア本体の内側に設けられることを特徴とする。
請求項6は、前記第1ブラケットに、外部ミラーを支持するミラーガーニッシュがボルトで締結され、該ボルトを用いて前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットが前記ミラーガーニッシュとともに共締めされることを特徴とする。
請求項7は、前記ガイド溝は、前記窓パネルが全開位置に配置された状態において、前記窓パネルの前記側縁を案内可能に形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ドア本体の上縁からコーナブラケットを上方に突出させ、コーナブラケットに第1ブラケットおよび第2ブラケットを備えた。また、第1ブラケットの第1内縁および第2ブラケットの第2内縁をドア本体の内部空間の外側から内側まで延出させ、第1内縁および第2内縁でガイド溝を形成するようにした。
よって、ガイド溝を内部空間の外側から内側まで延出させることができる。このガイド溝で窓パネルを案内するようにした。
このように、第1ブラケットの第1内縁および第2ブラケットの第2内縁の簡単な構成でガイド溝を形成でき、構成の簡素化を図ることができる。
さらに、ガイド溝が内部空間の外側から内側まで延出されている。これにより、窓パネルがガイド溝に沿って上下方向に滑らかに移動でき、窓パネルを円滑に昇降させることができる。
請求項2に係る発明では、第1ブラケット、第2ブラケットの一方に調節機構を設け、調節機構でガイド溝のドア内外方向の位置を調節するようにした。
ここで、ドア本体の上側にサッシュが設けられている場合、窓パネルが全閉位置に配置された状態において、窓パネルの上端部がルーフ側のサッシュ(具体的には、断面略U字状のシール材(すなわち、ランチャンネル))に差し込まれ、窓パネルの上端部およびルーフ側のサッシュ間がランチャンネルでシールされる。
一方、ドアがサッシュレスドアの場合、ドア本体の上側にサッシュが設けられていない。よって、窓パネルが全閉位置に配置された状態において、窓パネルの上端部をルーフ側のサッシュに差し込むことができない。このため、窓パネルの上端部でルーフ側のシールを車内側に押し付けて上端部およびシール間の密封性を確保する必要がある。
そこで、ガイド溝のドア内外方向の位置を調節することにした。よって、窓パネルの昇降軌跡をドア内外方向において調整でき、特に、窓パネルが全閉位置に配置された状態において、窓パネルの上端部を車内側に寄せることができる。
これにより、窓パネルの上端部でルーフ側のシールを車内側に押し付けることができ、窓パネルの上端部およびシール間の密封性を確保できる。
請求項3に係る発明では、第1ブラケットと第2ブラケットとが重なる重合部に調節機構を取り付けた。
ここで、ガイド溝に調節機構を取り付けることも考えられる。しかし、ガイド溝に調節機構を取り付けた場合、調節機構から付与される調整荷重によりガイド溝の溝幅の狭められることが考えられ、好ましくない。
一方、第1ブラケットと第2ブラケットとが重なる重合部は剛性の高い部位である。
そこで、請求項3において、剛性の高い重合部に調節機構を取り付けるようにした。これにより、調節機構から付与される調整荷重による第1ブラケットや第2ブラケットの撓みを防止できる。
請求項4に係る発明では、調節ブラケットの取付部を第1ブラケット、第2ブラケットの一方に取り付けた。また、調節ブラケットの連結部をインナパネルに調節ボルトで連結した。さらに、連結部をドア面方向において取付部よりもドア本体の内側に設けた。
ここで、連結部をドア厚み方向で取付部に重ねる場合、取付部に調節ボルトが重ねられる。そこで、調節ボルトを連結部に干渉しないように取付部および連結部間のクリアランス寸法を大きくする必要がある。このため、調節ブラケットのドア厚み方向の寸法が大きくなってしまうことが考えられる。
そこで、請求項4において、連結部をドア面方向において取付部よりもドア本体の内側に設けるようにした。よって、調節ボルトを取付部に重ならない位置に配置でき、調節ボルトによる連結部への干渉を考慮して取付部および連結部間のクリアランス寸法を大きくする必要がない。
これにより、連結部をドア厚み方向で取付部に重ねる場合と比べて、調節ブラケットのドア厚み方向の寸法を小さく抑えることができる。
請求項5に係る発明では、調節ボルトをドア面方向において第1内縁および第2内縁よりもドア本体の内側に設けた。よって、第1内縁および第2内縁を回避させて、調節ボルトを窓パネル側に配置できる。
窓パネルは第1内縁や第2内縁と比べて調節ボルトから離れた位置に配置されている。よって、調節ボルトを窓パネル側に近づけることが可能になり、連結部を窓パネル側に近づけることができる。これにより、調節ブラケットのドア厚み方向の寸法を小さく抑えることができる。
請求項6に係る発明では、第1ブラケットにミラーガーニッシュをボルトで締結し、ミラーガーニッシュとともに第1ブラケットおよび第2ブラケットをボルトで共締めするようにした。
このように、ミラーガーニッシュを取り付けるボルトを利用して、ミラーガーニッシュとともに第1ブラケットおよび第2ブラケットを共締めできる。これにより、ミラーガーニッシュ、第1ブラケットおよび第2ブラケットをボルトで強固に取り付けることができ、各部の剛性を高めることができる。
請求項7に係る発明では、窓パネルが全開位置(すなわち、下限位置)に配置された状態において、窓パネルの側縁をガイド溝で案内するように形成されている。よって、窓パネルが全開位置に下降する際や、全開位置から上昇する際に、窓パネルを円滑に移動させることができる。これにより、窓パネルを安定させた状態で、円滑に昇降させることができる。
本発明に係る車両用ドア構造を備えた車両を示す分解側面図である。 図1の車両用ドア構造を車内側から見た状態を示す側面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2のコーナブラケットを車内側から見た状態を示す斜視図である。 図4の車両用ドア構造を示す分解斜視図である。 図5のコーナブラケットを示す分解斜視図である。 図2の車両用ドア構造からインナパネルおよびインナ補強部材を外した状態を示す側面図である。 図1の車両用ドア構造からアウタパネルおよびアウタ補強部材を外した状態を示す側面図である。 図5の調節機構を示す斜視図である。 図4の10−10線断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係る車両用ドア構造20について説明する。以下、車両用ドア構造20をドア構造20と略記する。なお、図中、「ドア面方向」を矢印A−Aで示し、「ドア内外方向」を矢印B−Bで示す。「ドア面方向」および「ドア内外方向」は、ドア構造20を閉じた状態で、それぞれ車体前後方向および車幅方向となる。
図1に示すように、車両10は、車体側部11に形成されたドア開口部12と、ドア開口部12に開閉自在に設けられたドア構造20とを備えている。
ドア構造20は、いわゆるサッシュレスドアである。サッシュレスドアとは、ドア本体21の上方に窓ガラス24(窓パネル)を支える窓枠を備えていないドアをいう。
ドア構造20は、ドア開口部12に開閉自在に支持されたドア本体21と、ドア本体21の前端部に取り付けられたコーナブラケット22(図2参照)と、コーナブラケット22に支持される外部ミラー23と、コーナブラケット22に沿って上下方向へ移動自在に支持された窓ガラス24とを備えている。
すなわち、窓ガラス24は、ドア本体21に昇降自在に支持された昇降パネルである。
図2、図3に示すように、ドア本体21は、ドア開口部12の前部13(図1参照)にドアヒンジ27を介して開閉自在に支持されている。ドア本体21は、車外28側に配置されるアウタパネル31と、車内29側に配置されるインナパネル32と、アウタパネル31およびインナパネル32間の内部空間33に収容されるアウタ補強部材34およびインナ補強部材35とを備えている。
内部空間33には窓ガラス24が収容される。
インナ補強部材35の前端部35aおよびインナパネル32の前端部32aにコーナブラケット22が取り付けられている。
図4、図5に示すように、コーナブラケット22は、上下方向の中央部22aが複数のボルト37・複数のナット38(図3参照)でインナ補強部材35の前端部35aおよびインナパネル32の前端部32aに取り付けられている。
この状態において、コーナブラケット22の上半部22bがドア本体21の上縁21aから上方に突出されている。
さらに、コーナブラケット22のガイド溝56が、コーナブラケット22の下端部22dから上端部22eに向けて車体後方に向けて上り勾配の傾斜状に延出されている。コーナブラケット22のガイド溝56に窓ガラス24の前縁(側縁)24aが上下方向に移動自在に配置されている。
コーナブラケット22は、インナ補強部材35の前端部35aおよびインナパネル32の前端部32aに取り付けられる第1ブラケット41と、第1ブラケット41およびインナ補強部材35の前端部35a(図3参照)間に挟持される第2ブラケット42と、第2ブラケット42に設けられた調節機構43とを備えている。
図3、図6に示すように、第1ブラケット41は、窓ガラス24の前縁24aおよびドア本体21の前縁(外縁)21b間に配置されている。第1ブラケット41は、インナ補強部材35の前端部35aおよび前折曲部35bに沿って配置される第1ブラケット本体46と、第1ブラケット本体46の後端から車外28側に折り曲げられる内折曲部47と、内折曲部47の外端からドア面方向(矢印A−A)後側に折り曲げられた第1内縁48とを有する。
第1ブラケット本体46が複数のボルト37・複数のナット38でインナ補強部材35の前端部35a、インナパネル32の前端部32aおよびドア本体21の前縁21bに取り付けられている。
ドア本体21の前縁21bは、インナ補強部材35の前折曲部35bおよびインナパネル32の前折曲部32bで構成されている。
内折曲部47は、窓ガラス24の前縁24aの前側に配置され、かつ、窓ガラス24の前縁24aの延長線上に沿って上下方向に延びている。
第1内縁48は、内折曲部47の外端から窓ガラス24の前縁24aに向けて折り曲げられ、窓ガラス24の前縁24a側(具体的には、前縁24aのアウタパネル31側)に配置されている。この第1内縁48は、内折曲部47と同様に、窓ガラス24の前縁24aの延長線上に沿って上下方向に延びている。
図4、図5に戻って、第1ブラケット41の上半部41aにミラーガーニッシュ25が車外28側から配置され、第1ブラケット41の上半部41aに複数のボルト51・複数のナット52で取り付けられている。
第2ブラケット42のうち、ボルト51に対応する部位に逃孔55(図6も参照)が形成されている。逃孔55はナット52に接触しないように孔径が大きく形成されている。すなわち、第2ブラケット42は、第1ブラケット41とともに複数のボルト51・複数のナット52で共締めされていない。
また、ミラーガーニッシュ25に外部ミラー23が車外28側から支持され(取り付けられ)、外部ミラー23が第1ブラケット41にミラーガーニッシュ25とともに取り付けられている。
ミラーガーニッシュ25で第1ブラケット41の上半部41aが車外28側から覆われている。
図3、図6に示すように、第2ブラケット42は、第1ブラケット41の車内29側(具体的には、インナパネル32側)に配置されている。第2ブラケット42は、中央部42aが第1ブラケット本体46およびインナ補強部材35間に挟持される第2ブラケット本体53と、第2ブラケット本体53から窓ガラス24の前縁24a側に張り出された第2内縁54とを有する。
第2ブラケット本体53は、中央部42aが第1ブラケット本体46およびインナ補強部材35の前端部35a間に挟持された状態でボルト37・ナット38で前端部35aおよびインナパネル32の前端部32aに取り付けられている。
第2内縁54は、窓ガラス24の前縁24aよりインナパネル32側に配置され、窓ガラス24の前縁24aの延長線上に沿って上下方向に延びている。
内折曲部47、第1内縁48および第2内縁54が内部空間33の外側から内側まで延出され、各部材47,48,54で断面略U字状のガイド溝56が形成されている。ガイド溝56内に、窓ガラス24の前縁24aがドア面方向後側から差し込まれている。ガイド溝56および窓ガラス24の前縁24a間にはシール材(図示せず)が介在されている。窓ガラス24が昇降する際に前縁24aがガイド溝56で上下方向に案内される。
ガイド溝56は、第1ブラケット41および第2ブラケット42をドア本体21に取り付けるだけで、第1ブラケット41の内折曲部47や第1内縁48と第2ブラケット42の第2内縁54との簡単な構成で形成される。これにより、ガイド溝56を形成するために複雑な構成が不要となり、構成の簡素化を図ることができる。
図7に示すように、内折曲部47、第1内縁48および第2内縁54が内部空間33の外側(すなわち、上側)から内側(すなわち、内部空間33内)まで上下方向に向けて延出されている。
よって、ガイド溝56が内部空間33の外側から内側まで上下方向に延出されている。このガイド溝56で窓ガラス24の前縁24aが上下方向に案内される。
ここで、ガイド溝56が内部空間33の外側から内側まで延出されているので、窓ガラス24がガイド溝56に沿って上下方向に滑らかに移動でき、窓ガラス24を円滑に昇降させることができる。
図8に示すように、ガイド溝56は、窓ガラス24が全開位置(すなわち、下限位置)H1に配置された状態において、窓ガラス24の前縁24aを案内可能に形成されている。よって、窓ガラス24が全開位置H1に下降する際や、全開位置H1から上昇する際に、窓ガラス24を円滑に移動させることができる。
これにより、窓ガラス24を安定させた状態で、円滑に昇降させることができる。
図9、図10に示すように、第2ブラケット42に調節機構43が設けられている。調節機構43でコーナブラケット22のガイド溝56のドア内外方向(矢印B−B)の位置P1が調節される。
調節機構43は、第1ブラケット41の第1ブラケット本体46と第2ブラケット42の第2ブラケット本体53とが重なる重合部57で、かつ、ガイド溝56を避けた部位58に取り付けられている。
この調節機構43は、第2ブラケット42に取り付けられる調節ブラケット61と、調節ブラケット61にインナパネル32の前端部32aを連結する調節ボルト62とを備えている。
調節ブラケット61は、第2ブラケット42に取り付けられる取付部64と、取付部64の後端からインナパネル32側に折り曲げられた折曲部65と、折曲部65の内端から車体後方に向けて折り曲げられた連結部66とを有する。
さらに、調節ブラケット61には取付部64から折曲部65を経て連結部66まで延びる補強用のリブ67(図7も参照)が形成されている。
取付部64、折曲部65および連結部66で調節ブラケット61が平面視クランク状に形成されることにより、連結部66が第2ブラケット42からインナパネル32側に近づけられている。
さらに、連結部66は、ドア面方向(矢印A−A)において取付部64よりも後方(ドア本体21のドア面方向内側)に設けられている。
連結部66に貫通孔68が車幅方向に向けて貫通されている。連結部66のうちインナパネルと対向する面に、貫通孔68と同軸上にナット69が溶接されている。ナット69に調節ボルト62がねじ結合されている。
調節ボルト62は、インナパネル32側に向けて延び、先端部75aがインナパネル32の挿通孔72を経て車内29側に突出されるボルト本体75と、ボルト本体75に一体に形成されたフランジ73と、ボルト本体75の先端部75aに形成された六角穴78とを有する。
六角穴78は、ボルト本体75の先端部75aに開口するように、ボルト本体75と同軸上に六角形に形成されている。六角穴78に六角レンチを差し込み、六角レンチでボルト本体75(すなわち、調節ボルト62)が回転される。
ボルト本体75にロックナット74がねじ結合され、フランジ73およびロックナット74間にインナパネル32の前端部32aが挟持されている。
フランジ73およびロックナット74間にインナパネル32の前端部32aが挟持された状態において、調節ボルト62が、ドア面方向において第1内縁48および第2内縁54よりも車体後方側に設けられている。
ここで、連結部66をドア厚み方向で取付部64に重ねる場合、取付部64に調節ボルト62が重ねられる。そこで、調節ボルト62を連結部66に干渉しないように取付部64および連結部66間のクリアランス寸法L1を大きくする必要がある。
このため、調節ブラケット61のドア厚み方向の寸法L3が大きくなってしまうことが考えられる。
そこで、連結部66をドア面方向において取付部64よりも後方(すなわち、ドア本体21の内側)に設けるようにした。よって、調節ボルト62を取付部64に重ならない位置に配置でき、調節ボルト62による連結部66への干渉を考慮して取付部64および連結部66間のクリアランス寸法L1を大きくする必要がない。
これにより、連結部66をドア厚み方向で取付部64に重ねる場合と比べて、調節ブラケット61のドア厚み方向の寸法L3を小さく抑えることができる。
また、調節ブラケット61の連結部66が調節ボルト62でインナパネル32の前端部32aに連結されている。
調節機構43によれば、ボルト本体75の六角穴78に六角レンチを差し込み、六角レンチでボルト本体75(すなわち、調節ボルト62)を回転することにより距離L2を調節することができる。
距離L2は、インナパネル32の前端部32aおよび連結部66間の距離(インナパネルおよび連結部間の距離)である。
距離L2を調節することにより、コーナブラケット22のガイド溝56のドア内外方向(矢印B−B)の位置P1が調節される。
距離L2を調節した状態で、ロックナット74をねじ結合して、フランジ73およびロックナット74間にインナパネル32の前端部32aを挟持する。これにより、ガイド溝56がドア内外方向において調節された状態に保持される。
ところで、調節ブラケット61は取付部64が、第2内縁54を回避して重合部57に取り付けられている。重合部57は、第1ブラケット41の第1ブラケット本体46と第2ブラケット42の第2ブラケット本体53とが重ね合わされた部位である。
よって、第1ブラケット本体46に第2ブラケット本体53が当接した位置から、第2ブラケット42の第2内縁54が、第1ブラケット41の第1内縁48側に移動することが規制される。
これにより、ガイド溝56の溝幅寸法W1が必要以上に狭められることを防止でき、溝幅寸法W1を好適に確保できる。
ここで、コーナブラケット22のガイド溝56のドア内外方向(矢印B−B)の位置P1を調節する主な理由について説明する。
すなわち、ドア本体21の上側にサッシュが設けられている場合、サッシュに断面略U字状のシール材(すなわち、ランチャンネル)が配置されている。よって、窓ガラス24が全閉位置H2(図2参照)に配置された状態において、窓ガラス24の上端部24a(図2参照)がルーフ側のランチャンネルに差し込まれる。
これにより、窓ガラス24の上端部24aおよびルーフ側のサッシュ間がランチャンネルでシールされる。
一方、実施例のように、ドア構造20がサッシュレスドアの場合、ドア本体21の上側にサッシュが設けられていない。よって、窓ガラス24が全閉位置H2(図2参照)に配置された状態において、窓ガラス24の上端部24aをルーフ側のサッシュに差し込むことができない。
このため、窓ガラス24の上端部24aでルーフ側のランチャンネルを車内29側に押し付けて上端部24aおよびランチャンネル間の密封性を確保する必要がある。
そこで、ガイド溝56のドア内外方向の位置P1を調節することにした。よって、窓ガラス24の昇降軌跡をドア内外方向において調整でき、特に、窓ガラス24が全閉位置H2(図2参照)に配置された状態において、窓ガラス24の上端部24aを車内29側に寄せることができる。
これにより、窓ガラス24の上端部24aでルーフ側のランチャンネルを車内29側に押し付けることができ、窓ガラス24の上端部24aおよびランチャンネル間の密封性を確保できる。
また、調節機構43は、第1ブラケット41と第2ブラケット42とが重なる重合部57で、かつ、ガイド溝56を避けた部位58に取り付けられている。
一方、ガイド溝56に調節機構43を取り付けることも考えられる。しかし、ガイド溝56に調節機構43を取り付けた場合、調節機構43から付与される調整荷重によりガイド溝56の溝幅寸法W1の狭められることが考えられ、好ましくない。
ところで、第1ブラケット41と第2ブラケット42とが重なる重合部57は剛性の高い部である。そこで、剛性の高い重合部57に調節機構43を取り付けるようにした。
これにより、調節機構43から付与される調整荷重による第1ブラケット41や第2ブラケット42の撓みを防止できる。
さらに、調節ボルト62をドア面方向において第1内縁48および第2内縁54よりもドア本体21の内側(後方側)に設けた。よって、第1内縁48および第2内縁54を回避させて、調節ボルト62を窓ガラス24側に配置できる。
窓ガラス24は、ドア内外方向において、第2内縁54と比べて調節ボルト62から離れた位置に配置されている。よって、調節ボルト62を窓ガラス24側に近づけることが可能になり、連結部66を窓ガラス24側に近づけることができる。これにより、調節ブラケット61のドア厚み方向の寸法L3を小さく抑えることができる。
(変形例)
つぎに、実施例の変形例について説明する。
変形例のドア構造20は、第1ブラケット41および第2ブラケット42が複数のボルト51・複数のナット52でミラーガーニッシュ25とともに共締めされたもので、その他の構成は実施例と同じである。
すなわち、変形例の第2ブラケット42は、逃孔55に代えて、ボルト51のねじ部が挿通可能な挿通孔が形成されている。よって、ミラーガーニッシュ25を取り付ける複数のボルト51・複数のナット52を利用して、第2ブラケット42を第1ブラケット41やミラーガーニッシュ25とともに共締めできる。
これにより、ミラーガーニッシュ25、第1ブラケット41および第2ブラケット42を複数のボルト51・複数のナット52で強固に取り付けることができ、各部の剛性を高めることができる。
なお、本発明に係る車両用ドア構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、インナ補強部材35の前端部35aおよびインナパネル32の前端部32a(すなわち、ドア本体21の前端部)にコーナブラケット22を取り付けた例について説明したが、これに限らないで、ドア本体21の後端部にコーナブラケット22を取り付けることも可能である。
また、前記実施例では、窓パネルとして窓ガラス24を例示するが、これに限定するものではなく、例えば、樹脂製のパネルを窓パネルとして用いることも可能である。
さらに、前記実施例で示した車両ドア構造、ドア本体、コーナブラケット、外部ミラー、窓ガラス、ミラーガーニッシュ、アウタパネル、インナパネル、第1ブラケット、第2ブラケット、調節機構、第1内縁、第2内縁、ガイド溝、重合部、調節ブラケット、調節ボルト、取付部および連結部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、ドア本体のインナパネルおよびアウタパネルで内部空間が形成され、この内部空間に窓パネルが収容される車両用ドア構造備えた自動車への適用に好適である。
10 車両
20 ドア構造(車両用ドア構造)
21 ドア本体
21a ドア本体の上縁
21b ドア本体の前縁(ドア本体の外縁)
22 コーナブラケット
23 外部ミラー
24 窓ガラス(窓パネル)
24a 窓ガラスの前縁(窓パネルの側縁)
25 ミラーガーニッシュ
28 車外
29 車内
31 アウタパネル
32 インナパネル
33 内部空間
41 第1ブラケット
42 第2ブラケット
43 調節機構
48 第1内縁
51 ボルト
54 第2内縁
56 ガイド溝
57 重合部
58 ガイド溝を避けた部位
61 調節ブラケット
62 調節ボルト
64 取付部
66 連結部
H1 全開位置
L2 インナパネルの前端部および連結部間の距離(インナパネルおよび連結部間の 距離)
P1…ガイド溝のドア内外方向の位置

Claims (5)

  1. インナパネルおよびアウタパネルで内部空間が形成されるドア本体と、前記内部空間に収容される窓パネルと、前記ドア本体の上縁から上方に突出するコーナブラケットとを備え、
    前記コーナブラケットは、
    前記窓パネルの側縁および前記ドア本体の外縁間に配置され、前記窓パネル側に第1内縁を有する第1ブラケットと、
    前記第1ブラケットの車内側、車外側の一方に取り付けられ、前記窓パネル側に第2内縁を有する第2ブラケットとを備え、
    前記第1内縁および前記第2内縁が前記内部空間の外側から内側まで延出され、かつ、前記第1内縁および前記第2内縁で前記窓パネルを案内するガイド溝が形成され、
    更に、前記ガイド溝のドア内外方向の位置を調節する調節機構を備え、
    前記調節機構は、
    前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットの一方に取付部が取り付けられる調節ブラケットと、
    前記調節ブラケットの連結部を前記インナパネルに連結し、かつ、前記インナパネルおよび前記連結部間の距離を調節可能な調節ボルトとを備え、
    前記調節ボルトは、その全体が、前記取付部に重ならない位置に、且つドア面方向において前記第1内縁および前記第2内縁よりも前記ドア本体の内側にオフセットして設けられ、
    前記調節ブラケットには前記取付部から前記連結部まで連続した補強用のリブが設けられていることを特徴とする車両用ドア構造。
  2. 前記調節機構は、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとが重なる重合部に取り付けられることを特徴とする請求項記載の車両用ドア構造。
  3. 前記第1ブラケットは、前記重合部に沿う本体部と、該本体部の後端から車外側に直交するよう折り曲げられる内折曲部とを有し、
    前記調整ブラケットは、前記第2ブラケットに取り付けられる取付部と、当該取付部の後端から前記インナパネル側に直交するよう折り曲げられた折曲部とを有し、
    前記内折曲部と前記折曲部とは、ドア面方向において、互いに重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドア構造。
  4. 前記第1ブラケットに、外部ミラーを支持するミラーガーニッシュがボルトで締結され、
    該ボルトを用いて前記第1ブラケットおよび前記第2ブラケットが前記ミラーガーニッシュとともに共締めされることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の車両用ドア構造。
  5. 前記ガイド溝は、前記窓パネルが全開位置に配置された状態において、前記窓パネルの前記側縁を案内可能に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両用ドア構造。
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