JP3186875B2 - 防撓材により補強された船体平板構造 - Google Patents

防撓材により補強された船体平板構造

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JP3186875B2 JP34566592A JP34566592A JP3186875B2 JP 3186875 B2 JP3186875 B2 JP 3186875B2 JP 34566592 A JP34566592 A JP 34566592A JP 34566592 A JP34566592 A JP 34566592A JP 3186875 B2 JP3186875 B2 JP 3186875B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船体構造を構成する
防撓材により補強された甲板等において、該防撓材の溶
接の大幅な自動化を可能とした船体平板構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の自動車運搬船の甲板構造例
を示しており、(a) は平面図、(b) はC-C 矢視断面図、
(c) はD-D 矢視断面図、図6は(c) のE 部(スロット構
造) の拡大図である。これらの図に示すように、船体構
造を構成する甲板1等の平板構造は小さな間隔で設けら
れた防撓材2により補強される一方、この防撓材2はこ
れに直交して粗い間隔で設けられた大骨(ウェブ)3に
より該大骨貫通部(スロット構造) 4において支持され
ている。防撓材2の大骨3における貫通部4では、図5
(c) ないし図6に示すようなスロット孔5が大骨3に開
設されており、このスロット孔5に防撓材2が貫通して
いる。防撓材2は甲板1に溶接して取り付けられるとと
もに、貫通部4においても大骨3との境界部6が溶接さ
れて裏巻きされている。
【0003】このようなスロット構造を含む船体平板構
造について記載した先行技術としては、実開平1-141193
号、実開平2-40696 号公報などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 図6に示す如く、防撓材2の大骨貫通部4のスロッ
ト構造は複雑であり、しかも、船全体でその数が非常に
多いため従来から工作面で多大な手間を要しているとこ
ろである。
【0005】 また、図6に示すように、スロット孔
5の縁部に応力集中が発生する箇所7を有し、かつ、こ
こが疲労強度面でも弱点となっている所であり、今まで
も多数の損傷事故が報告されている。8は亀裂を示す。
【0006】 更に、平板(甲板)1への防撓材2の
溶接箇所9は大骨3に遮られて大骨3の間隔の範囲内し
か防撓材2の連続溶接ができず、溶接の自動化の大きな
妨げとなっている。
【0007】本発明は、かかる従来の課題に鑑みなされ
たもので、防撓材を大骨に取り合うことなくほぼ連続的
に設けることにより応力集中箇所もなく且つ大幅に連続
自動溶接を可能とした船体平板構造を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、第
一発明にかかる防撓材により補強された船体平板構造
は、甲板等の平板に大きな間隔で配設した大骨と、該大
骨間に小さい間隔で設けた防撓材とを有する船体平板構
造において、該防撓材を該大骨に接することなく該大骨
間で大きく蛇行させてツズラ折り状に連続して設けたこ
とを特徴とする。
【0009】第二発明は、甲板等の平板に大きな間隔で
配設した大骨と、該大骨間に小さい間隔で設けた防撓材
とを有する船体平板構造において、該防撓材を閉曲枠状
に形成し、この閉曲枠状の防撓材を該大骨に接すること
なく該大骨間に所定間隔で配設したことを特徴とする。
【0010】第三発明は、甲板等の平板に大きな間隔で
配設した大骨と、該大骨間に小さい間隔で設けた防撓材
とを有する船体平板構造において、該防撓材を矩形枠状
に形成し、この矩形枠状防撓材の間に防撓材を一定間隔
で配設して骨組を形成し、この骨組を該大骨に接するこ
となく該大骨間に所定間隔で配設したことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】上記構成では、連続して自動溶接できる範囲が
増大し、特に、防撓材がツズラ折り状に連続している場
合には最初から最後まで連続溶接することが可能とな
り、大幅な工数削減作用を発揮する。
【0012】防撓材の支持荷重は防撓材の曲がり部と大
骨との間が自動溶接できる位の距離しか隔てていないの
で、その荷重は平板部を介してスムーズに大骨に伝達さ
れる。防撓材が大骨を貫通することがないため、複雑な
スロット構造が解消され、大骨において応力集中が発生
する部位が全くなくなり、大骨の健全性の確保とともに
船体平板構造の強度的信頼性(疲労強度)が向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1(a) 〜(d) は本発明の第1実施例で、
(a) は船体平板構造の平面図、(b)はA-A 矢視断面図、
(c) はB-B 矢視断面図、(d) は(a) のF部の拡大平面図
である。図1に示すように、船体構造を構成する甲板等
の平板1上には大きな間隔で大骨3が配設されている。
そして、この大骨3の間に、大骨3に接することなく、
大きく蛇行させてツズラ折り状に連続して防撓材2が設
けられ、平板1を補強している。防撓材2は折り返し部
分は、大骨3に接してこれに取り合うことなく、これよ
り一定の距離Lをおいて配設されている。
【0014】すなわち、(d) の部分拡大図に示すごと
く、大骨3と直交する方向に延びてきた防撓材2は、大
骨3の少し手前側で円弧を描いてコーナアールRをもっ
て大骨3と平行方向に延設され、さらに円弧を描いてコ
ーナアールRをもって再び前記の防撓材と平行に直線的
に延び、対向している他側の大骨に対しても同様な態様
で設けられる。通常D=800 〜1000 mm 、Lとしては自
動溶接機が走行できるだけの最小限の距離( 通常100mm)
がとってある。このように、防撓材2は大骨3に取り合
うことなく連続しているので最初から終わりまで連続自
動溶接が可能となり、大きな工数削減をもたらす。
【0015】上記構成において防撓材2の支持荷重は、
防撓材2と大骨3との距離を小さくしているので、大骨
近傍の平板部(図上の斜線部)1aを介して支持荷重を
スムーズに大骨3に伝達できるようになっている。この
場合、防撓材2と大骨3との間の面積が、大きくとれる
ので防撓材2の支持荷重は問題なく大骨3へ伝達され、
従来のスロット構造の場合と何ら機能的に変わりないも
のである。また、防撓材2の曲がり部2aに曲率半径R
をもたせてここの応力集中を防止している。
【0016】図2は第2実施例で、前記第1実施例と同
様、船体構造を構成する甲板等の平板1上には大きな間
隔で大骨3が配設されており、この大骨3の間に、大骨
3に接することなく、大きく蛇行してツズラ折り状に連
続して防撓材2が設けられ、平板1を補強している。防
撓材2は折り返し部分は、大骨3に接してこれに取り合
うことなく、これより一定の距離Lをおいて配設されて
いる。上記第1実施例は防撓材の曲がり部が2つ存在し
ている例であるが、この第2実施例は一つの曲がり部を
設けた場合である。つまり、この例では防撓材2の間隔
Dは上記第1実施例と同じであり、その間を大きな曲率
半径Rで結んで防撓材を連続させた点で異なっている。
この場合には防撓材2と大骨3への荷重伝達面積が小さ
くなるが、D=800 〜1000 mm でR=D/2であれば、
防撓材2の支持荷重は、問題なく平板部(図上斜線部)
1aを通じて大骨3へと伝達される。
【0017】図3の第3実施例では、防撓材2を閉曲枠
状、この例では防撓材2を長円状に形成し、この長円状
防撓材2Aを大骨3の間に所定の間隔で設けて平板1を
補強した例である。この場合も円弧部は大骨3に接する
ことなく自動溶接機が通過できる距離Lが確保されてい
る。
【0018】図4の第4実施例では、防撓材を四隅コー
ナにアールをとって大きな矩形枠状のに形成するととも
に、この矩形枠状防撓材2B間に所定の間隔で幾つかの
防撓材2Cを平行に配設して防撓材による骨組を形成
し、この防撓材の骨組を大骨3間に所定の間隔を置いて
設けたものである。外側の防撓材2Aは連続自動溶接可
能である。枠の中に在る防撓材2Cは予め工場で外側の
防撓材2Bに溶接しておけばよい。
【0019】
【発明の効果】 防撓材を大骨に溶接する複雑な作業がなくなるとと
もに、防撓材の自動溶接の割合が大幅に増大し、特に、
防撓材を蛇行しツズラ折り状に連続して設けた場合には
該防撓材の最初から最後まで連続自動溶接が可能とな
り、工数の大幅削減を図ることができる。
【0020】 従来の複雑なスロット構造をなくすこ
とができるので、大骨において応力集中箇所が存在する
こともなく、大骨の強度的健全性が確保( 疲労強度が向
上) され、船体平板構造としては強度的に非常に信頼性
の高い、しかも工作性の優れたものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 〜(d) は本発明の第1実施例で、(a) は船
体平板構造の平面図、(b) はA-A 矢視断面図、(c) はB-
B 矢視断面図、(d) は(a) のF部拡大平面図である。
【図2】(a) (b) は本発明の第2実施例で、(a) は船体
平板構造の平面図、(b) は(a)のG部拡大平面図であ
る。
【図3】本発明の第3実施例の船体平板構造の平面図で
ある。
【図4】本発明の第4実施例の船体平板構造の平面図で
ある。
【図5】(a) 〜(c) は従来の船体平板構造図で、(a) は
平面図、(b) はC-C 矢視断面図、(c) はD-D 矢視断面図
である。
【図6】図5におけるE部の拡大図である。
【符号の説明】
1…甲板(平板) 2…防撓材 2A〜2C…防撓材 3…大骨

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 甲板等の平板に大きな間隔で配設した大
    骨と、該大骨間に小さい間隔で設けた防撓材とを有する
    船体平板構造において、該防撓材を該大骨に接すること
    なく該大骨間で大きく蛇行させてツズラ折り状に連続し
    て設けたことを特徴とする防撓材により補強された船体
    平板構造。
  2. 【請求項2】 甲板等の平板に大きな間隔で配設した大
    骨と、該大骨間に小さい間隔で設けた防撓材とを有する
    船体平板構造において、該防撓材を閉曲枠状に形成し、
    この閉曲枠状の防撓材を該大骨に接することなく該大骨
    間に所定間隔で配設したことを特徴とする防撓材により
    補強された船体平板構造。
  3. 【請求項3】 甲板等の平板に大きな間隔で配設した大
    骨と、該大骨間に小さい間隔で設けた防撓材とを有する
    船体平板構造において、該防撓材を矩形枠状に形成し、
    この矩形枠状防撓材の間に防撓材を一定間隔で配設して
    骨組を形成し、この骨組を該大骨に接することなく該大
    骨間に所定間隔で配設したことを特徴とする防撓材によ
    り補強された船体平板構造。
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