JPS611592A - 船艙隔壁の組立方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、鉱石、穀物等を輸送する撒積船等における
船艙隔壁の組立方法に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

撒積船等の船艙隔壁は、第５図に概略部分側面図で、第
６図に概略斜視図で示すように、船底板１と内底板２と
からなる二重底３に溶接によって固定されたスツール４
の上面に、波型隔壁５の下端を溶接によって固定し、且
つ、波型隔壁５の上端に甲板６を含む上部槽７が設けら
れた構造になっている。

このような構造の船艙隔壁は、従来、スツール４と波型
隔壁５とを別々に建造し、船台上で両者を溶接により結
合していた。また、第６図に示すように、波型隔壁５の
凹部には、撒荷の滞留を防止するために、波型隔壁５の
山谷形状に一致させた、撒荷の安息角以上の傾斜を有す
る傾斜板８を、スツール４と波型隔壁５とによって数句
けてぃた。

このために、多数の溶接工程を必要とし、溶接長は長く
なる上、定盤の数も多く、広い作業ス被−゛スが必要と
なって、建造に長期間を要し、建造コストが高くなるな
どの問題があった。

〔発明の目的〕

従って、この発明の目的は、溶接工数が少なく作業性に
優れ、短期間に建造できて、建造コストの低減を図るこ
とができる船舶隔壁の建造方法を提供することにある。

〔発明の概要〕

この発明の船舶隔壁の組立方法は、定盤上に、所定長さ
の多数のスリットが一定間隔で設けられた隔壁面板を水
平に載置し、前記隔壁面板の前記スリットが形成されて
いない部分の表面に、その端面に外方に広がる傾斜面を
有するスツールブロックを水平に載置し、そして、前記
隔壁面板の前記スリットが形成された部分の表面に、そ
の端面に前記隔壁面板の傾斜面と一致する傾斜面を有す
る波型ブロックを、前記スリット毎に、スリットを覆う
ように載置し、前記隔壁面板と前記スツールブロックお
よび前記波型ブロックとを溶接し、且つ、前記スツール
ブロックの傾斜面と前記波型ブロックとの傾斜面とを互
いに溶接することによって船舶隔壁を組立てることに特
徴を有するものである。

〔発明の構成〕

次に、この発明の方法を、図面を参照しながら説明する
。第１図はこの発明の方法の１つの実施態様を示す説明
図、第２図はこの発明の方法に使用される隔壁面板の平
面図、第３図は同じく波型ブロックの部分斜視図、第４
図は組立後の概略斜視図である。

第」図に示すように、定盤１１上に、第２図に示すよう
な片側に所定長さのスリット１０が所定間隔で設けられ
ている隔壁面板９を水平に載置する。

次に、隔壁面板９のスリン）１０が形成されていない部
分の上に、スツールブロックエ２”！ｃ載Ｈし、その端
縁１２ａ、１２ｂを隔壁面板９に溶接する。スツールブ
ロック１２は、その端面に外方に広がる、撒荷の安息角
以上の角度の傾斜面１３を有している。傾斜面１３は、
従来の撒荷の滞留を防止するための傾斜板８に相当する
ものである。

このように、スツールブロック１２が溶接された隔壁面
板９に、第３図に示すようなその巾がスリット１０の巾
よりやや広く、その端面に前記スツールブロック１２の
傾斜面と合致する傾斜面１４を有する、断面Ｕ字状の波
型ブロック１５を、隔壁面板９のスリット１０を覆うよ
うにスリン）１０毎に載置し、波型ブロック１５の傾斜
面１４を、スツールブロック１２の傾斜面１３に溶接し
、そして、波型ブロック１５の下面１５ａを隔壁面板９
の表面に溶接する。

上記のように、隔壁面板９の表面に多数の波型ブロック
１５を溶着することによって、波型隔壁が形成される。

なお、波型ブロック１５には、予め他方の胎胞に位置す
る側に、傾斜板１６を取付けておく。

このようにして組立てられた隔壁ブロックを第４図に示
すように垂直に起し、これを船台上で船体に搭載するこ
とによシ胎胞隔壁が組立てられる。

〔発明の効果〕

この発明は、上述のように構成され、隔壁面板ｌにはス
ツールブロック３と波型ブロック５とが予め溶接されて
一体になっており、且つ、スツールブロックの端面は、
撒荷の安息角以上の傾斜を有する傾斜面とな′つている
ので、従来と比べその溶接工程は大巾に減少する。才だ
、工場での製作は単一の定盤で済むから、広い作業スに
一スは必要としない。

上述のように、この発明によれば、溶接工程が大巾に減
少し、船台上での作業が短縮するので、船舶の建造時間
は大巾に短縮し、建造コストを低減し得る優れた効果が
もたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の方法の１つの実施態様を示す説明図
、第２図はこの発明の方法に使用される隔壁面板の平面
図、第３図は同じく波型ブロックの部分斜視図、第４図
は組立後の概略斜視図、第５図は船艙隔壁の概略部分側
面図、第６図は従来の方法で組立てられた船艙隔壁の概
略斜視図である。図面において、 １・・・船底板、　　　　　　２・内底板、３・・二重
底、　　−４・スツール、 ５・・・波型隔壁、　　　　　６・甲板、７・・上部横
、　　　　　　８・・・傾斜板、９　隔壁面板、　　　
　　１０・スリット、１１・定盤、　　　　　　１２・
・スツールブロック、１３．１４・・・傾斜面、　　１
５・・波型ブロック、１６・傾斜板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 定盤上に、所定長さの多数のスリットが一定間隔で設け
   られた隔壁面板を水平に載置し、前記隔壁面板の前記ス
   リットが形成されていない部分の表面に、その端面に外
   方に広がる傾斜面を有するスツールブロツクを水平に載
   置し、そして、前記隔壁面板の前記スリットが形成され
   た部分の表面に、その端面に前記隔壁面板の傾斜面と一
   致する傾斜面を有する波型ブロックを、前記スリット毎
   に、スリットを覆うように載置し、前記隔壁面板と前記
   スツールブロツクおよび前記波型ブロックとを溶接し、
   且つ、前記スツールブロツクの傾斜面と前記波型ブロッ
   クとの傾斜面とを互いに溶接することによつて船艙隔壁
   を組立てることを特徴とする船艙隔壁の組立方法。