JPS6112383Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 コンテナ船には、20フイート型と、35フイート
型と、40フイート型との３種類のコンテナが積載
されている。

しかしながら、これらのコンテナを甲板上また
はハツチカバー上に積載する場合には、決められ
たコンテナサイズに限つて積載可能なように、一
定の間隔を存してコンテナ金物を配設しており、
異サイズの混載はできないという欠点があつた。

本案はこのような欠点を除去したコンテナ金物
の改良に係り、コンテナ支持面に配設され上部を
山形とした固定金物と、前記コンテナ支持面に前
記固定金物に対して所定の間隔を存しかつこれに
対して直角方向に２個直列して配設された細長形
固定軸金物と、同固定軸金物に着脱自在に嵌装さ
れコンテナ案内固定面を有する取外金物とよりな
ることを特徴とするもので、その目的とする処
は、各種サイズのコンテナを混載することができ
る構造の簡単なコンテナ金物を供する点にある。

本案は前記したようにコンテナ支持面に配設さ
れ上部を山形とした固定金物と、前記コンテナ支
持面に前記固定金物に対して所定の間隔を存しか
つこれに対して直角方向に２個並列して配設され
た細長形固定軸金物と、同固定軸金物に着脱自在
に嵌装されコンテナ案内固定面を有する取外金物
とよりなるため、最大サイズのコンテナを積載す
る場合には、前記取外金物を前記固定軸金物より
取外しておけば、同取外金物に阻害されることな
く、前記コンテナは前記固定金物に係止固定さ
れ、コンテナ支持面上に確固と積載される。

また最大サイズに達しないコンテナを積載する
場合には、前記取外金物を前記固定軸金物に嵌装
すれば、前記コンテナの端部は前記固定金物およ
び取外金物に係止固定され、コンテナ支持面上に
確固と積載される。

このように本案によれば、各種サイズのコンテ
ナを混載することができる。

さらに本案においては、前記取外金物を前記細
長形固定軸金物に着脱自在に嵌装するだけで、各
種サイズのコンテナを積載できるので、取扱いが
容易であり、かつ金物の構造が頗る簡単である。

以下本案を図示の実施例について説明すると、
１はコンテナ積載甲板またはハツチカバー（以下
単にコンテナ積載甲板と称する）で、同コンテナ
積載甲板１に後記するコンテナ金物５，６，７，
８，９により20フイートコンテナ２，35フイート
コンテナ３および40フイートコンテナ４が混載さ
れるようになつている。

まずコンテナ積載甲板１の４隅に第４図に図示
されるような形状に形成された従来のコーナー用
固定コンテナ金物５，５′（５′は５の対称品）が
40フイートコンテナ４の長さに対応して配設され
ている。

また前記コーナー用固定コンテナ金物５，５′
で挾まれた相対する一方の辺に従来の左右共用固
定コンテナ金物６（第５図参照）がコンテナ２，
３，４の短辺の長さに対応されている。

さらに一方の辺に配設されたコンテナ金物５，
５′６より20フイートコンテナ２および35フイー
トコンテナ３の長辺に対応した個所に固定金物７
が配設され、同固定金物７の上部７ａは、第６図
に図示されるように、山形に形成されている。

さらにまた前記固定金物７の長手方向に隣接し
20フイートコンテナ２および35フイートコンテナ
３の載置されない側に、長方形固定軸金物８，
８′が前記固定金物７の巾方向に沿い２個並列に
配設され、同長方形固定軸金物８，８′の上部８
ａ，８a′は、第７図に図示されるように、山形に
形成されている。

また前記長方形固定軸金物８，８′にそれぞれ
着脱自在に嵌装されるように、取外金物９，９′
（９′は９の対称品）に挿入孔９ａ，９a′が設けら
れ、固定金物７が位置する側の挿入孔９ａ，９
a′の端部に隣接して垂直立上り片９ｂ，９b′が立
設され、同垂直立上り片９ｂ，９b′の外側部に斜
下方に傾斜してから下方へ垂下された案内固定片
９ｃ，９c′が連設され、前記挿入孔９ａ，９a′の
内側に隣接して垂直に補強板９ｄ，９d′が形成さ
れている。

図示の実施例は前記したように構成されている
ので、40フイートコンテナ４のみを積載する場合
には、第１図に図示するように、取外金物９，
９′を長方形固定軸金物８，８′より取外した
まゝ、40フイートコンテナ４の４隅がコーナー用
固定コンテナ金物５，５′および左右共用固定コ
ンテナ金物６の道上に位置するように位置させた
状態から40フイートコンテナ４を降せばよい。

また第２図に図示するように、20フイートコン
テナ２，35フイートコンテナ３および40フイート
コンテナ４を１個づつ並列して混載する場合に
は、20フイートコンテナ２および35フイートコン
テナ３の端部が位置する固定金物７に隣接した長
方形固定金物８，８′にそれぞれ取外金物９，
９′の挿入孔９ａ，９a′が嵌合するように、取外
金物９，９′を嵌装すればよい。

このように取外金物９，９′を嵌装した状態に
おいて、コンテナ２，３，４をそれぞれ上方から
降すと、コンテナ２，３，４はコンテナ金物５，
５′，６，７の山形上部５ａ，５a′，５ｂ，５
b′６ａ，６ｂ，７ａおよび取外金物９，９′の案
内固定片９ｃ，９c′に案内され、各コンテナ金物
５，５′，６，７の側面および取外金物９，９′の
案内固定片９ｃ，９c′で固定される。

そしてコンテナ２，３，４の長手方向Ｘに対し
て直角なＹ方向の横荷重に対しては、コーナー用
固定コンテナ金物５，５′を側部５ｃ，５c′、左
右共用固定コンテナ金物６の中央部６ｃおよび固
定金物７でそれぞれ支持され、またコンテナ２，
３，４の長手方向Ｙの縦荷重に対しては、コーナ
ー用固定金物５，５′の端部５ｄ，５d′、左右共
用固定コンテナ金物６の両端部６ｄおよび取外金
物９，９′の案内固定片９ｃ，９c′でそれぞれ支
持され、コンテナ２，３，４はコンテナ積載甲板
１上において確固と固定した状態で混載される。

また第３図に図示するように、20フイートコン
テナ２を２個以上づつ、あるいは35フイートコン
テナ３を２個以上づつ並列して積載する場合に
は、20フイートコンテナ２または35フイートコン
テナ３の端部が位置する１対のコンテナ金物７に
隣接する長方形固定軸金物８にそれぞれ取外金物
９，９′を嵌装すればよい。

このように取外金物９，９′を所定の長方形固
定軸金物８に選択して嵌装することにより、各サ
イズのコンテナ２，３，４を適宜混載することが
できる。

また固定金物７および固定軸金物８は単純な形
状をなしているため、軽量化が可能でコストが頗
る安い。

前記した実施例では、長さの異なつたコンテナ
の混載が可能なようにコンテナの長手方向に沿い
固定金物と固定軸金物とを配設したが、巾の異な
つたコンテナを混載するために、コンテナの巾方
向に沿い固定金物と固定軸金物とを配設し、これ
に対応応して取外金物の形成することは勿論可能
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案に係るコンテナ金物の一実施例を
図示した平面図、第２図は前記実施例において寸
法の異なるコンテナを混載した状態の平面図、第
３図は前記実施例において寸法の小さなコンテナ
を積載した状態の部分平面図、第４図ないし第７
図は、それぞれコーナー用固定コンテナ金物、左
右共用固定コンテナ金物、固定金物および長方形
固定軸金物の斜面図、第８図は長方形固定軸金物
に取外金物を嵌装した状態の平面図、第９図は第
８図の−線に沿つて截断した縦断面図、第１
０図は第８図の−矢視図、第１１図および第
１２図は取外金物を１個または２個嵌装した場合
における使用状態を図示した平面図、第１３図は
取外金物の斜面図である。 ７……固定金物、７ａ……上部、８……長方形
軸金物、８ａ……上部、９，９′……取外金物、
９ａ，９a′……挿入孔、９ｂ，９b′……垂直立上
り片、９ｃ，９c′……案内固定片、９ｄ，９d′…
…補強片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンテナ支持面に配列され上部を山形とした固
   定金物と、前記コンテナ支持面に前記固定金物に
   対して所定の間隔を存しかつこれに対して直角方
   向に２個直列して配列された細長形固定軸金物
   と、同固定軸金物に着脱自在に嵌装されコンテナ
   案内固定面を有する取外金物とよりなることを特
   徴とするコンテナ金物。