JP3186845B2 - 自動車の側部車体構造 - Google Patents

自動車の側部車体構造

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JP3186845B2
JP3186845B2 JP19444092A JP19444092A JP3186845B2 JP 3186845 B2 JP3186845 B2 JP 3186845B2 JP 19444092 A JP19444092 A JP 19444092A JP 19444092 A JP19444092 A JP 19444092A JP 3186845 B2 JP3186845 B2 JP 3186845B2
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裕之 岡崎
英樹 小野
浩二 中尾
則孝 向山
文夫 岡那
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイールハウスの前端
近傍に設けられたドアに対して車体側方から衝撃力が作
用した場合に、上記ドアが車室内へ侵入するのを防止し
うる自動車の側部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用ドアの車室内侵入防止装
置として、例えば実開昭62-202421号公報に開示されて
いるように、ドアの下端部にフックを設ける一方、この
フックと係合するキャッチャをサイドシルに取付けたも
のがある。
【0003】上記装置では、ドアに対して車体側方から
衝撃力が作用した場合に、ドアが車室内側に多少移動す
ると、ドア側のフックの鉤部がサイドシル側のキャッチ
ャの鉤部に係合して、ドアの車室内への侵入を防止する
ように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドアに対し
て側方から衝撃力が加わると、ドアの中央部が車室内方
へ侵入することによりドアの後端部が前方へ移動してい
わゆる中折れ状態となりやすい。
【0005】上述の事情に鑑み、本発明は、ドアに対し
て車体側方から衝撃力が作用した場合に、ドアの車室内
への中折れ変形を防止しうる自動車の側部車体構造を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による側部車体構
造は、自動車の車体側部のサイドシルが、サイドシルイ
ンナーパネルとサイドシルアウターパネルとにより閉断
面状に形成され、前記サイドシルの後部に連続するフェ
ンダーのホイールハウスの前端近傍にドアを備えてなる
自動車の側部車体構造において、前記ドアの後端部に係
合手段が配設されるとともに、前記ドアに対して車体側
方から衝撃力が作用した場合に、前記ドアの係合手段と
係合して前記ドア後端部の車室方向および前方への移動
を規制する規制手段が、前記ホイールハウス周縁部
設され、前記ホイールハウスの周縁部には、下端部が
前記サイドシルに接合され該ホイールハウスに沿って上
方へ延びるレインフォースメントが接合されていること
を特徴とするものである。
【0007】本発明の1つの態様によれば、上記係合手
段および上記規制手段のうちの何れか一方が係合ピンよ
りなり、他方が上記係合ピンと係合する係合孔よりな
る。この係合孔は、車幅方向に面する第1孔部と、該第
1孔部に連接して車長方向に面する第2孔部とよりな
る。
【0008】また、本発明の他の態様によれば、上記係
合手段は、ドアに設けられたインパクトバーの支持ブラ
ケットに連結される。
【0009】
【作用および効果】本発明によれば、ドアに対して車体
側方から衝撃力が作用した場合、係合手段と規制手段と
の係合によってドアの後端部が係止されるために、ドア
の中折れ変形を防止することができる。
【0010】また、上記規制手段が、下端をサイドシル
に結合されたレインフォースメントを介してフェンダに
設けられているため、衝撃力がサイドシルに伝達され、
規制手段によるドア侵入規制作用を高めることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1〜図6は本発明の第1実施例に係る4
ドアタイプ自動車の側部車体構造を示す図である。図1
は、本発明が適用される自動車の車体後部の側面図を示
し、1は後輪ホイールハウス2を備えたリヤフェンダ
で、ホイールハウス2の前端近傍にはリヤドア3が配設
されている。4は、リヤドア3の下方に位置してドア開
口部周縁の一部を形成するサイドシル、5はサイドシル
4の上方においてドア開口部周縁の一部を形成するリヤ
フェンダ1のホイーハウス周縁部である。リヤドア3
は、その前縁3a側をヒンジ部側として開閉自在にセンタ
ーピラー6に取付けられている。
【0013】図2は図1のII-II線に沿った拡大断面図
を示し、リヤドア3は、ドアインナーパネル7とドアア
ウターパネル8とから形成され、ドアインーパネル7の
後端は、ドアアウターパネル8側に屈曲されて、このリ
ヤドア3が閉じられた状態においてリヤフェンダ1のホ
イルハウス周縁部5に沿った曲面を形成する壁部7aを備
えている。壁部7aの外方端(図2では下方端)は後方へ
屈曲されてドアアウターパネル8の後端に接合されてい
る。
【0014】ドアインナーパネル7の上記壁部7aは、そ
の前面側に接合されたレインフォースント9によって補
強されており、この補強された部分に、係合ピン10が後
方に向って突設されている(図3参照)。係合ピン10は
大径の頭部10aとねじ溝を有する小径の軸部10bとを備え
てボルト状に形成されており、レインフォースメント9
の前面に溶着されたナット20に、壁部7aおよびレインフ
ォースメント9を貫通して螺装されている。
【0015】一方、リヤフェンダ1のホイールハウス周
縁部5は、上記ドアインナーパネル7の壁部7aに対して
所定の間隔を保って配設されたフェンダー部11と、この
フェンダー部11の後面側に接合されたレインフォースメ
ント12とによって構成されている。フェンダー部11およ
びレインフォースメント12の内方端(図2では上方端)
は、ホイールハウス2を形成するホイールハウスアウタ
ーパネル13およびホイールハウスインナーパネル14の前
端の接合部において一体に接合されている。この接合部
には、ウェザーストリップ17が取付けられる。また、フ
ェンダー部11およびレインフォースメント12の外方部
(図2では下方部)は後方へ屈曲されてコーナー部15が
形成され、フェンダー部11のみはこのコーナー部15から
後方(図2では右方)へ延長されて、その後端がホイー
ルハウスアウターパネル13の外方端と結合されている。
【0016】上記コーナー部15には、リヤドア3側に突
設された係合ピン10がリヤドア3の閉成に伴って係入し
うる係合孔16がフェンダー部11およびレインフォースメ
ント12を貫通して設けられている。この係合孔16は、フ
ェンダー部11の後方へ延びる面側に形成されて車幅方向
に面する上下方向に長い第1孔部16aと、この孔部16aに
連接して、フェンダー部11の車幅方向へ延びる面側に形
成されて車体前方へ面する水平方向に長い第2孔部16b
とよりなる。
【0017】上記第1孔部16aは、リヤドア3の開閉に
際してボルト状の係合ピン10の頭部10aの通過を許容す
べく、上下方向の幅が係合ピン10の頭部10aの外径より
も若干広く形成され、第2孔部16bは、リヤドア3の開
閉に際して係合ピン10の軸部10bの通過を許容すべく、
上下方向の幅が係合ピン10の軸部10bの外径よりも若干
広いが、係合ピン10の頭部10aの外径よりも狭くなって
いる(図4参照)。
【0018】リヤフェンダ1のホイールハウス周縁部5
を形成しているフェンダ部11に接合されているレインフ
ォースメント12は、図5に示すように、ホイールハウス
周縁部5に沿って下方へ延長され、その延長部12aは、
図6に示すように、サイドシル4のサイドシルアウター
4aとサイドシルインナー4bの上下つき合せ接合部を連結
する態様で、サイドシル4が構成する閉断面内を上下に
貫通してサイドシル4に接合されている。
【0019】以上が本発明の第1実施例の構成である
が、上述の構成によれば、係合ピン10がリヤドア3に、
上記係合ピン10と係合する係合孔16がリヤフェンダ1の
ホイールハウス周縁部5にそれぞれ設けられているた
め、リヤドア3に対して車体側方から衝撃力が作用した
場合、上記係合孔16は、係合ピン10の軸部10bが係合孔1
6の第2孔部16bの内端に当接することによって、リヤド
ア3がそれ以上車室内方に移動しないように規制する。
またその際に、リヤドア3にその中央部が車室内方へ侵
入する中折れ変形が生じようとして、リヤドア3の後端
部が前方へ移動しようとする場合、係合ピン10の大径の
頭部10aが係合孔16の第2孔部16bの周縁に係合するた
め、リヤドア3の前方への移動も規制され、リヤドア3
の中折れ変形が防止される。
【0020】さらに、係合孔16の周辺部を補強するレイ
ンフォースメント12の下端がサイドシル4に結合されて
いるため、リヤフェンダ1のホイールハウス周縁部5が
係合ピン10から受ける衝撃力は、レインフォースメント
12を介してサイドシル4に分散され、ホイールハウス周
縁部5の変形が防止される。さらに、車体後方から車体
に衝撃力が作用した場合にも、上記レインフォースメン
ト12の存在によって、リヤフェンダ1の変形も軽減され
る。
【0021】次に図7は本発明の第2実施例を図2に対
応させて示す断面図である。
【0022】本実施例は、上述した第1実施例の構成に
加えて、そのホイールハウスアウターパネル13に前方に
突出する凸部13aが形成され、レインフォースメント12
に上記凸部13aの外方側に隣接して後方へ突出する凸部1
2bが形成されていることを特徴とする。
【0023】なお、その他の部分の構成は、第1実施例
のものと同様であるため、同一部材には同一符号を付し
て、その説明は省略する。この第2実施例の場合は、係
合ピン10からの入力を両凸部12b,13aの係合によって受
けることにより、係合孔16による係合ピン10の規制能力
をさらに向上させることができる。
【0024】次に図8は本発明の第3実施例を図2に対
応させて示す断面図である。
【0025】本実施例は、上述した第1,第2実施例と
は反対に、係合ピン10が、レインフォースメント12の後
面に溶着されたナット20に螺装された態様で、リヤフェ
ンダ1のホイールハウス周縁部5に前方へ向けて突設さ
れ、上記係合ピン10に係合する係合孔16がリヤドア3の
ドアインナーパネル7の壁部7a側に設けられた構成を有
する。係合孔16は、上記壁部7aおよびこの壁部7aに接合
されたレインフォースメント19がほぼ直角に屈曲された
コーナー部18に設けられている。この係合孔16のうち、
ドアインナーパネル7の壁部7aの車室側に面する部分に
形成されている上下方向に長い第1孔部16aは、リヤド
ア3の開閉に際して係合ピン10の頭部10aの通過を許容
すべく、上下方向の幅が係合ピン10の頭部10aの外形よ
りも若干広く形成され、壁部7aの後方に面する面上に形
成されている水平方向に長い第2孔部16bは、係合ピン1
0の軸部10bの通過を許容すべく、上下方向の幅が係合ピ
ン10の軸部10bの外形よりも若干広いが、係合ピン10の
頭部10aの通過は阻止しうるように、上下方向の幅が係
合ピン10の頭部10aの外径よりも狭くなっている。
【0026】なお、その他の部分の構成は、第1実施例
のものと同様であるために、同一部材には同一符号を付
して、その説明は省略するが、本実施例も、第1実施例
と同様の作用および効果を有するものであることは明ら
かである。
【0027】次に図9は本発明の第4実施例を図2に対
応させて示す断面図である。
【0028】本実施例は、第1,第2実施例と同様に係
合ピン10がドアインナーパネル7の壁部7a側に設けられ
てはいるが、係合ピン10は車室方向に向って突設されて
いる。
【0029】一方、互いに接合されたフェンダー部11お
よびレインフォースメント12は、その内方部(図9の上
方部)が傾斜しており、その傾斜部に、リヤドア3の開
閉に際して係合ピン10の頭部10aの通過を許容する内径
を有する係合孔21が形成されて、この係合孔21内を係合
ピン10が貫通している。また、互いに接合されているホ
イールハウスアウターパネル13およびホイールハウスイ
ンナーパネル14の接合部にも、係合ピン10の通過を許容
する係合孔22が形成されている。なお、本実施例の場
合、ホイールハウスアウターパネル13の中間部分がレイ
ンフォースメント12に接合されている。
【0030】以上のような構成において、係合ピン10の
頭部10aが通常はホイールハウスアウターパネル13およ
びホイールハウスインナーパネル14の接合部の係合孔22
の位置から離れているが、リヤドア3に対し車体側方か
ら衝撃力が作用すると、壁部7aが車室内へ向って少し移
動することにより、係合ピン10の頭部10aが係合孔22内
を貫通して上部接合部よりも車室側に突出するととも
に、係合ピン10の基部が固定されているドアインナーパ
ネル7の壁部7aがフェンダー部11の傾斜部に当接して、
リヤドア3の後端部の車室方向への移動が規制される。
【0031】また、このときリヤドア3の後端部が前方
へ移動しようとするが、係合ピン10が係合孔21,22の前
縁に係合するため、リヤドア3の後端部の前方への移動
も規制される。
【0032】図10は本発明の第5実施例を図2に対応さ
せて示す断面図である。
【0033】本実施例では、リヤドア3のドアアウター
パネル8の裏面側に、リヤドア3に対して車体側方から
衝撃力が作用した場合にリヤドア3の変形を防止するた
めのインパクトバー23がその前後端をブラケット24に支
持されて取付けられている。そして係合ピン10は、イン
パクトバー支持ブラケット24に溶着されたナット20に螺
装されて後方へ向って突設されている。
【0034】一方、リヤフェンダ1のホイールハウス周
縁部5には、上記係合ピン10と係合する板状の規制部材
25が設けられている。この規制部材25は、フェンダー部
11に根元を溶着されてドアアウターパネル8側に向って
延びており、かつ先端に係合ピン10の軸部10bが係入し
ている溝25aを備えている。
【0035】以上の構成において、リヤドア3に対して
車体側方から衝撃力が作用して、リヤドア3の後端部が
車室に向って移動しようとすると、係合ピン10の軸部10
bが規制部材25の溝25aの内端に当接するとともに、係合
ピン10の頭部10aが規制部材25に係合して、リヤドア3
の後端部の車室方向および前方への移動を規制するよう
になっている。
【0036】図11は本発明の第6実施例を図2に対応さ
せて示す断面図である。
【0037】本実施例も、リヤドア3のドアアウターパ
ネル8の裏面にインパクトバー23がその前後端をブラケ
ット26に支持されて取付けられているが、上記インパク
トバー23の後端に、車室方向へ向って突設された第1カ
ム部材27が固着されている。この第1カム部材27は、車
体の後内方に面する斜面よりなるカム面27aを備えてい
る。
【0038】一方、ドアインナーパネル7の壁部7aに
は、係合ピン10が壁部7aの穴から後方へ向って出没自在
に取付けられており、この係合ピン10は、通常壁部7aの
後面から突出しない位置にある。そして係合ピン10の基
部には、上記インパクトバー23に固着されている第1カ
ム部材27のカム面27aに近接対向する斜面よりなるカム
面28aを備えたカム部材28が固着されている。さらに、
リヤフェンダ1のホイールハウス周縁部5には、板状の
規制部材29が設けられている。
【0039】以上の構成において、リヤドア3に対し車
体側方から衝撃力が作用して、リヤドア3の中央部がイ
ンパクトバー23の後端部が車室方向へ移動すると、上記
第1カム部材27がインパクトバー23とともに車室方向へ
移動して、そのカム面27aで第2カム部材28のカム面28a
を車体後方に向って押圧するから、この第2カム部材28
が固着された係合ピン10がリヤドアインナーパネル7の
壁部7aから後方へ突出する。そして係合ピン10の頭部10
aが規制部材29よりも後方へ突出した場合に、係合ピン1
0が規制部材29と係合して、規制部材29がリヤドア3の
後端部が車室方向および前方への移動を規制することに
なる。
【0040】次に図12は本発明の第7実施例を図2に対
応させて示す断面図である。
【0041】本実施例では、ドアインナーパネル7の壁
部7aがドアアウターパネル8の後端部に沿って後方へ延
長されている部分において、係合ピン10が車室方向へ向
って突設されている。また、この係合ピン10と係合する
規制部材30は、リヤフェンダ1のホイールハウス周縁部
5から外方に向って鉤状に突設され、係合ピン10の前方
において係合ピン10に近接対向している。
【0042】さらに、フェンダー部11の後端部11aは、
リヤドア3のドアアウターパネル8よりも車室方向に偏
位して設けられており、その外面にプロテクタ31が取付
けられている。このプロテクタ31の外面は、ドアアウタ
ーパネル8の外面よりも若干外方に突出している。した
がって、車体に後方からの衝撃力が作用して、上記フェ
ンダー部11が前方へ移動する際にプロテクタ31の前端が
リヤドア3の後端に当接することになるが、プロテクタ
31は、その当接による衝撃によりフェンダー部11の後端
部11aから剥脱しうるように、例えば接着等によって上
記後端部11aの外面に取付けられている。
【0043】以上の構成において、リヤドア3に対し車
体側方から衝撃力が作用して、リヤドア3の後端部が前
方へ移動しようとすると、係合ピン10の頭部10aが規制
部材30と係合して、リヤドア3の後端部の前方への移動
を規制する。また係合ピン10の頭部10aがフェンダー部1
1に当接することによって、リヤドア3の車室方向への
移動も規制される。
【0044】さらに、車体に対し後方から衝撃力が作用
してフェンダー部11が前方へ移動する際に上記プロテク
タ31がリヤドア3の後端に当接すると、その衝撃によ
り、プロテクタ31がフェンダー部11の後端部11aから剥
脱するから、リヤドア3の後端がフェンダー部11と係合
することによるリヤドア3が開かなくなるおそれも解消
される。
【0045】次に図13は本発明の第8実施例を図2に対
応させて示す断面図である。
【0046】本実施例では、リヤドア3のドアインナー
パネル7の壁部7aに設けられた係合ピン32が、円板状の
頭部32aと、プラスチックのような低強度の材料で形成
された間筒よりなる円筒状の軸部32bと、この軸部32bを
挾んで頭部10aと対向するように壁部7aに溶着された円
板状の基部32cと、壁部7aの背面に接合されたレインフ
ォースメント33と上記頭部32aとの間に、基部32c、壁部
7aおよびレインフォースメント33を貫通して架張された
強靭なワイヤ32dとによって構成されている。
【0047】また、リヤフェンダ1のホイルハウス周縁
部5には、上記係合ピン32と係合する板状の規制部材34
と、車体前方へ向って突設されて係合ピン32の頭部32a
に近接対向する凸部35とが設けられている。規制部材34
は、係合ピン32の軸部32bが係入している溝34aを備えて
いる。
【0048】したがって、リヤドア3に対して車体側方
から衝撃力が作用して、リヤドア3の後端部が前方へ移
動しようとすると、係合ピン32の頭部32aが規制部材34
に係合することにより、ワイヤ32dの引張り力でリヤド
ア3の後端部の前方への移動が規制される。また、リヤ
ドア3の後端部が車室方向へ移動する際に、係合ピン32
の軸部32bが規制部材34に当接することによって軸部32b
が破壊されても、頭部32aがワイヤ32dによって連結され
ているため、リヤドア3の後端部の車室方向への移動も
規制される。
【0049】さらに、車体に対して後方から衝撃力が作
用した場合、ホイールハウス周縁部5に設けられた凸部
35が係合ピン32の頭部32aに当接することにより、係合
ピン32の低強度の材料で形成された軸部32bが圧縮方向
に変形するから(同時にワイヤ32dがたわむ)、リヤド
ア3が開かなくなるのが防止される。
【0050】以上の実施例では、本発明の側部車体構造
をリヤドア3の後端部と後輪ホイールハウス周縁部5と
の間に適用した場合を示したが、本発明はこれに限定さ
れることなく、キャブオーバー型の車両のフロントドア
の後端部と前輪ホイールハウス周縁部との間に適用する
ことができる。
【0051】さらに、上述の実施例では、ホイールハウ
ス周縁部5を補強するレインフォースメント12の下端部
がサイドシル4の内部にまで延長された態様でサイドシ
ル4に結合されているが、レインフォースメント12の下
端部をサイドシル4の上端に結合した構成としてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される自動車の車体後部の側面図
【図2】本発明の第1実施例を示す図1のII-II線に沿
った拡大断面図
【図3】同、リヤドアの概略的斜視図
【図4】同、リヤフェンダのホイールハウス周縁部の概
略的斜視図
【図5】同、リヤフェンダのホイールハウス周縁部から
サイドシルに亘ってレインフォースメントが設けられた
状態を示す概略的側面図
【図6】図5のVI-VI線に沿った断面図
【図7】本発明の第2実施例を図2に対応させて示す断
面図
【図8】本発明の第3実施例を図2に対応させて示す断
面図
【図9】本発明の第4実施例を図2に対応させて示す断
面図
【図10】本発明の第5実施例を図2に対応させて示す
断面図
【図11】本発明の第6実施例を図2に対応させて示す
断面図
【図12】本発明の第7実施例を図2に対応させて示す
断面図
【図13】本発明の第8実施例を図2に対応させて示す
断面図
【符号の説明】
1 リヤフェンダ 2 後輪ホイールハウス 3 リヤドア 4 サイドシル 5 リヤフェンダのホイールハウス周縁部 7 ドアインナーパネル 8 ドアアウターパネル 10 係合ピン 11 フェンダー部 12 レインフォースメント 13 ホイールハウスアウターパネル 14 ホイールハウスインナーパネル 15 コーナー部 16 係合孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向山 則孝 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 岡那 文夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 竹下 博 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭55−87812(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/04 B60R 21/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体側部のサイドシルが、サイ
    ドシルインナーパネルとサイドシルアウターパネルとに
    より閉断面状に形成され、 前記サイドシルの後部に連続するフェンダーの ホイール
    ハウスの前端近傍にドアを備えてなる自動車の側部車体
    構造において、 前記ドアの後端部に係合手段が配設されるとともに、前
    記ドアに対して車体側方から衝撃力が作用した場合に、
    前記ドアの係合手段と係合して前記ドア後端部の車室方
    向および前方への移動を規制する規制手段が、前記ホイ
    ールハウス周縁部に配設され、前記ホイールハウスの周縁部には、下端部が前記サイド
    シルに接合され該ホイールハウスに沿って上方へ延びる
    レインフォースメントが接合されている ことを特徴とす
    る自動車の側部車体構造。
  2. 【請求項2】 前記係合手段および前記規制手段のうち
    の何れかが係合ピンよりなることを特徴とする請求項1
    記載の自動車の側部車体構造。
  3. 【請求項3】 前記規制手段および前記係合手段のうち
    の何れかが前記係合ピンと係合する係合孔よりなり、該
    係合孔が、車幅方向に面する第1孔部と、該第1孔部に
    連接して車長方向に面する第2孔部とよりなることを特
    徴とする請求項2記載の自動車の側部車体構造。
  4. 【請求項4】 前記係合手段が、前記ドアに設けられた
    インパクトバーの支持ブラケットに連結されてなること
    を特徴とする請求項1記載の自動車の側部車体構造。
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