JP3186774B2 - 酵素によるエステル化法 - Google Patents

酵素によるエステル化法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アシルヒドロラーゼの存在下で、2乃至24
の炭素原子を有する脂肪族、飽和又は不飽和、直鎖又は
分枝鎖モノカルボン酸と多価アルコールのモノエステル
を製造する方法に関する。
カルボン酸とポリオールをエステル化法で接触させる
場合、十分にエステル化されたポリオールと、モノエス
テル、ジエステルなど、種々の程度に部分的にエステル
化されたポリオールを含む混合物が形成される。
ポリオールの種々の水酸基が反応するときに、選択的
にモノエステルを得ることは非常に難しいことであっ
た。
発明の背景 ポリオールのモノエステルの選択的な製造に関する簡
便な方法を開発するために、これまで多くの研究が行わ
れてきた。酵素的な触媒法は、非酵素的な触媒法同様、
研究されてきた。酵素的な触媒法を使用した、この課題
を研究するための種々の方法の概説が、U.T.Bornscheue
r著、“Enzyme and Microbial Technology"、17、578頁
乃至586頁(1995)に記載されている。
リパーゼ又はエステラーゼのようなエステラーゼ活性
を有する酵素を使用したこのような方法の例は、欧州特
許明細書EP−B−0,215,038号(ノボ・インダストリ(N
ovo Industri)A/S)に記載されている。この発明に
は、モノグリセリドの製造法が記載されており、初めに
グリセロールの二つの水酸基をイソプロピリデングリセ
ロール又はグリセロールジエチルケタールのようなケタ
ール又はアセタールへ変換することによりブロックす
る。次に、このケタール又はアセタールを、エステラー
ゼの存在下でカルボン酸又はカルボン酸エステルと反応
させる。次にアセタール又はケタール保護基を、得られ
るエステルから酸触媒により除去し、モノグリセリドを
生成する。しかし、この合成は、煩わしい経路を構成す
る。すなわち、初めに、グリセロール分子の二つの近接
した水酸基を、化学的反応を含んでブロックすることを
必要とし、次にブロック基を、最終的な脱保護工程で除
去しなければならない。
したがって、酵素の値段に関して経済的に魅力があ
り、モノグリセリドの高い収量と最小限の量のジエステ
ル又はより高次のエステルをもたらす、高アルコールの
脂肪酸モノエステルを製造する、簡単な酵素的方法が必
要とされている。
パタチン(patatin)として周知の糖蛋白に非常に近
い群は、ジャガイモの塊茎に見出される脂質アシルヒド
ロラーゼ活性を有する。脂質アシルヒドロラーゼは、例
えば、モノグリセリド、ジグリセリド、及びリン脂質等
の天然の脂質の範囲の脱アシル化(加水分解)を触媒す
る活性を有することのみが知られている(Biochem.J.12
1(3)、379頁乃至390頁(1971))。
脂質アシルヒドロラーゼを、長鎖モノカルボン酸及び
長鎖一価アルコールのワックスエステルの形成のために
使用することは保証されている(S.Dennis及びT.Gallia
rd、Phytochemistry 13[11]、2469頁乃至2473頁[197
4年])。モノグリセリドのようなポリオールモノエス
テルの合成が示唆されず、又提案されてもいないことは
驚くべきである。
発明の要約 本発明者らは、とりわけジャガイモの塊茎で生じる脂
質アシルヒドロラーゼが、脂肪族カルボン酸及び多価ア
ルコールのモノエステル化の酵素的生成に特に適するこ
とを発見した。この酵素は、十分に手に入る原料から比
較的容易に得られるため、良好な量で入手可能である。
塊茎は前記の酵素を最も多く含むが、ジャガイモの植物
体の他の部分でもより少ない量で見つけることができ
る。この酵素は、遺伝子工学技術によっても得ることが
できる。
したがって、本発明は、酵素の存在下で、脂肪族、飽
和又は不飽和、直鎖又は分枝鎖C2乃至C24モノカルボン
酸及び多価アルコールのモノエステルを製造する方法に
関し、酵素はジャガイモの脂質アシルヒドロラーゼであ
り、ヒドロラーゼはジャガイモから得られるか、又は基
質特異性により同定されることを意味する。前記の酵素
特異性は、モノグリセリドの形成を触媒する。より高次
のエステルも形成されるが、非常に少量でのみ存在す
る。
図面の説明 第1図は、カルボン酸及びポリオールの酵素的エステ
ル化が進行するときのアシルグリセロール含量の増加を
示す。MGはモノグリセリドであり、DGはジグリセリドで
ある。温度は40℃、水の含量は3.3重量%である。
第2図は、カルボン酸及びポリオールの酵素的エステ
ル化が、真空を使用して進行するとき、及び使用しない
で進行するときのアシルグリセロール含量の増加を示
す。MGはモノグリセリドであり、DGはジグリセリドであ
る。
発明の詳細な説明 6乃至22の炭素原子を有する脂肪族飽和直鎖モノカル
ボン酸を使用することが好ましい。
多価アルコールは、例えばエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコールなどのグリ
コールのような二価アルコール、グリセロールのような
三価アルコール、ジグリセロールのような四価アルコー
ル、五価アルコール、糖アルコール及びさらなる糖のよ
うな六価アルコール、アルキルグリコシドのような糖ア
ルキルエーテル、及びこれらの混合物からなる群から選
択されることが好ましい。グリセロール、ジグリセロー
ル、及び、エチルグリコシドのようなC1乃至C18アルキ
ルグリコシドを使用することが好ましい。
本発明の脂質アシルヒドロラーゼは、ジャガイモの塊
茎から分離された蛋白抽出物の形で使用することがで
き、抽出物は濃縮することが可能である。ジャガイモか
ら抽出された特定のアシルヒドロラーゼは、パタチンと
して周知である。蛋白抽出物は、ジャガイモの葉から得
ることもできる。蛋白は、遺伝子工学技術を使用しても
得られる。パタチンをコードする遺伝子は、クローニン
グに成功している。したがって、遺伝子的に改良された
酵母又は菌を使用して高収量でパタチンを発酵的に生成
することも可能である。
反応混合物の水含量の総量は、好ましくは10重量%未
満、より好ましくは0.01乃至5重量%を保つ。好ましい
態様においては、反応中に生成した水を除去する。これ
は、浸透気化及び真空蒸発のような当技術分野に周知の
いずれかの技術を使用して成される。
反応温度は10℃乃至90℃の間、好ましくは25℃乃至55
℃の間である。
本発明の方法は、遊離脂肪酸を含む技術等級のモノグ
リセリドの品質を高めるためにも適している。したがっ
て、本発明のもう一つの態様は、上記と同様の条件下
で、グリセロールと触媒量のジャガイモの脂質アシルヒ
ドロラーゼの存在下で、粗モノグリセリドを反応させる
ことを含む粗いモノグリセリドの脱酸の方法である。
本発明の酵素は、例えば、珪藻土粒子に担持されたよ
うな固定された形でも有効に使用することができる。
本発明を、以下の実施例で説明する。
実施例1 ジャガイモ蛋白抽出物の調製 ジャガイモの塊茎(サンテ(Sante)種)(1.8kg)を
洗浄し、皮を剥き、楔形にそぎ、すぐに10重量%のポリ
ビニルポリピロリドン(PVPP)(シグマ・ケミカル・コ
(Sigma Chemical Co.))を含む0.01重量%のピロ亜硫
酸ナトリウム溶液へ浸漬した。水性混合物及びPVPPを排
出した後、楔形のジャガイモをプラスチック・バッグへ
入れ、−18℃で冷凍した。
次に楔形のジャガイモ(1.6kg)を解凍し、0.02重量
%のピロ亜硫酸ナトリウム及び1重量%のPVPPを含む、
1.5lの100mMリン酸緩衝液(pH7.0)で1分間4℃でワリ
ング(Waring)混合器で均一化させた。均一化されたも
のを、3層のムスリンを通過させて濾過し、濾過物を8,
000gで30分間遠心分離した。上清を一晩4℃で10lの脱
イオン水で透析した。得られた透析された混合物18,000
gで遠心分離し、上清をシェル(shell)凍結し、凍結乾
燥機を使用して約100mlの容積へ減少させた。濃縮され
た溶液を解凍した後、18,000gで1時間遠心分離し、上
清をシェル凍結させ、凍結乾燥して約50重量%の蛋白を
含む粉末(7.2g)を得た。
実施例2 オレイン酸からのモノグリセリドの合成 オレイン酸(90%、アルドリッチ・ケミカル・コ(Al
drich Chemical Co.)の製品)(1.41g=5mmol)、グリ
セロール(プリセリン(Pricerine)(登録商標)909
8、ユニケマ・インターナショナル(Unichema internat
ional)の製品)(0.56g=6.1mmol)、ジャガイモの蛋
白抽出物(100mg)、及び種々の量の水(0乃至70μ
l)を含む混合物を、種々の温度(40乃至60℃)で栓付
き試験管内で撹拌した。GC及びTLCによる分析のため
に、サンプルを周期的に反応混合物から採取した。
40℃での反応工程の典型的な進行曲線を第1図に示
す。反応の主要な生成物はモノグリセリド(MG)であ
り、低レベルでのみジグリセリド(DG)を含む。TLCに
よる最終的な生成物の例は、トリグリセリドが形成され
なかったことを示した。
表Iは、種々の温度及び種々の水の量での反応の72時
間後に形成された生成物の組成を示す。表Iは、進行曲
線から計算された初期の反応速度をも示す。反応速度
は、1分当たり、抽出物1g当たりの生成物のμmolで表
されている。40℃での水の添加は、最終的な生成物の収
量にあまり影響を示さなかったが、初期の反応速度を僅
かに刺激した。反応温度の上昇は、初期の反応速度を高
めた。3.3重量%の水で、50℃での変換の最大値が観察
された。60℃では、初期の反応速度はより高いが、最終
的な変換はより低く、これは、酵素の不活性化が、この
ように上昇された温度での反応の間に生じることを示唆
している。50℃で、3.3重量%の水と75%のオレイン酸
が、96mol%のMG及び4mol%のDGからなるアシルグリセ
ロール混合物へ変換された。
ジャガイモの抽出物が存在しない場合、アシルグリセ
ロール形成の速度は非常に低い(60℃で抽出物1g当たり
<0.01μmol/分)。
実施例3 収量を改良するために真空を使用したモノオレフィンの
合成 オレイン酸(1.5g=5.32mmol)、グリセロール(0.57
g=6.2mmol)、水(70μl)、及びジャガイモの蛋白抽
出物(100mg)の混合物を、50℃で撹拌し、油圧式ポン
プを使用して真空(<50mbar)を系に適用した。比較の
ために、同様の反応を、真空を使用せずに栓付き試験管
で実験した。GCによる分析のために、サンプルを周期的
に反応混合物から採取した。反応の進行曲線を第2図に
示す。真空下で実施された反応は、72時間後、4.43mmol
のMG及び0.10mmolのDGを形成した。87%のオレイン酸が
アシルグリセロールへ変換された。比較の反応では、72
時間後に3.51mmolのMG及び0.14mmolのDGが形成された。
オレイン酸のアシルグリセロールへの最終的は変換は71
%であった。
実施例4 種々の脂肪酸からのモノグリセリドの合成 脂肪酸(5.1mmol)、グリセロール(6.1mmol)、水
(70μl)及びジャガイモの蛋白抽出物(50mg)の混合
物を栓付き試験管内で種々の温度で撹拌した。6時間後
に形成された生成物をGCで分析した。表2は、種々の飽
和及び不飽和脂肪酸でのモノ−及びジグリセリドの収量
を示す。長鎖脂肪酸では、反応体を溶解させるために高
い反応温度(70℃)が必要であった。おそらく高い反応
温度での蛋白触媒の不活性化のために、より低いMGの収
量が得られた。
実施例5 固定された酵素の調製 ジャガイモの蛋白抽出物(500mg)を1.5mlのリン酸緩
衝液(pH7.0、10mM)へ溶解した。酸で洗浄し、フラッ
クス(flux)焼成された珪藻土(1.0g)(セライト(Ce
lite)(登録商標)、マンビレ・コーポレーション(Ma
nville Corporation)の製品)を蛋白溶液へ添加した。
混合の後、濃厚なペーストを得た。このペーストを一晩
室温で真空オーブンで乾燥し、固定された酵素粉末を得
た。
実施例6 固定された酵素粉末を使用したモノグリセリドの合成 オレイン酸(1.42g=5.04mmol)、グリセロール(0.5
7g=6.2mmol)、水(70μl)及び固定された酵素粉末
(100mg)の混合物を栓付き試験管内で40℃で48時間撹
拌した。GCによる反応生成物の分析は、3.31mmolのモノ
オレフィン及び0.24mmolのジオレフィンが形成されたこ
とを示した。固定された酵素粉末は、MG合成において有
効な触媒であることが明らかである。
実施例7 オレイン酸のジオールモノエステルの合成 オレイン酸(7.05g=25mmol)、ジオール(アルドリ
ッチ・ケミカル・コの製品)(25mmol)、水(350μ
l)及びジャガイモの蛋白抽出物(500mg)を栓付き試
験管内で6時間、30℃で撹拌した。得られた反応混合物
をGCで分析した。表IIIに示された結果は、モノエステ
ルが主要な反応生成物であり、少量でのみジエステルが
形成されたことを示す。
実施例8 オレイン酸のジグリセロールのエステルの合成 オレイン酸(1.45g=5.14mmol)、ジグリセロール
(ユニケマ・インターナショナルの製品、92%ジグリセ
ロール、4%のグリセロール、4%の他のポリオールを
含む)(0.9g)、水(70μl)及びジャガイモの蛋白抽
出物(100mg)の混合物を50℃で撹拌し、油圧式ポンプ
を使用してこの系を真空(<50mbar)にした。48時間
後、反応を停止させ、生成物をGCにより分析した。主要
な反応生成物はジグリセロールモノエステル(2.60mmo
l)であった。より少量のジグリセロールジエステル
(0.56mmol)及びMG(0.18mmol)も又形成された。
実施例9 カプリン酸のプロパンジオールモノエステルの合成 カプリン酸(フルカ(Fluka)の製品)(0.85g=5mmo
l)、及びプロパン−1,2−ジオール又はプロパン−1,3
−ジオール(アルドリッチ・ケミカル・コの製品)(0.
38g=5mmol)、水(70μl)及びジャガイモの蛋白抽出
物(100mg)の混合物を栓付き試験管内で、35℃で24時
間撹拌した。反応生成物をCGにより分析した。プロパン
−1,2−ジオールでは0.28mmolのカプリン酸モノエステ
ルが形成され、プロパン−1,3−ジオールでは1.02mmol
のモノエステルが製造された。少量のみのジエステルし
か、反応生成物中に検出されなかった。
実施例10 カプリン酸のジグリセロールエステルの合成 カプリン酸(0.86g=5mmol)、ジグリセロール(0.82
g)、水(70μl)及びジャガイモの蛋白抽出物(100m
g)の混合物を栓付き試験管内で、35℃で8時間撹拌し
た。得られた混合物のCGによる分析は、主要な反応生成
物はジグリセロールのカプリン酸モノエステル(1.72mm
ol)であることを示した。より少量のジグリセロールジ
エステル(0.24mmol)及びモノグリセリド(0.11mmol)
が形成された。
実施例11 エチルグリコシドモノカプレートの合成 カプリン酸(0.86g=5mmol)、エチルグリコシド(ユ
ニケマ・インターナショナルの製品、〜80mgのエチルグ
リコシド、7%のグルコース、及び10%のジグリコシド
を含む)(1.04g)、水(70μl)及びジャガイモの蛋
白抽出物(100mg)の混合物を栓付き試験管内で、35℃
で72時間撹拌した。得られる反応混合物のCGによる分析
は、0.21mmolのエチルグリコシドモノカプレートが生成
されたことを示した。痕跡量のみのエチルグリコシドジ
エステルしか検出されなかった。
実施例12 ソルビトールエステルの合成 カプリン酸(0.86g=5mmol)、ソルビトール(アルド
リッチ・ケミカル・コの製品)(0.91g=5mmol)、t−
ブタノール(500μl)、水(70μl)及びジャガイモ
の蛋白抽出物(100mg)の混合物を栓付き試験管内で35
℃で72時間撹拌した。得られる反応混合物の分析は、ソ
ルビトールモノカプレート(0.12mmol)及びソルビトー
ルジカプレート(0.04mmol)が形成されたことを示し
た。
フロントページの続き (72)発明者 マクラエ、アラスデール・ロビン 英国、シャーンブロック・エムケイ44・ 1エルキュー、コロワース・ハウス(番 地なし)、ユニリーバー・リサーチ・コ ロワース・ラボラトリー (56)参考文献 Biochem.J.,Vol.252, No.1(1988)p.199−206 Phytochemistry,Vo l.13(1974)p.2469−2473 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 7/64 C12P 7/62 C12P 19/44 BIOSIS(DIALOG) CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族であり、飽和又は不飽和であり、直
    鎖又は分枝鎖である、C2乃至C24モノカルボン酸と多価
    アルコールからの酵素の存在下でのモノエステルの製造
    方法であって、酵素がジャガイモの脂質アシルヒドロラ
    ーゼであることを特徴とする、方法。
  2. 【請求項2】脂肪族飽和直鎖C6乃至C22モノカルボン酸
    が使用される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】多価アルコールが、二価アルコール、三価
    アルコール、四価アルコール、五価アルコール、六価ア
    ルコール、糖、糖アルキルエステル、及びこれらの混合
    物からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】多価アルコールがグリセロール又はジグリ
    セロールである、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】多価アルコールが、C1乃至C18アルキルグ
    リコシドである、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】ジャガイモの脂質アシルヒドロラーゼがパ
    タチンであることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】ジャガイモの脂質アシルヒドロラーゼがジ
    ャガイモの塊茎から分離されたジャガイモ抽出物であ
    る、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】脂質アシルヒドロラーゼが、遺伝子的に改
    良された酵母又は菌を使用することにより発酵して得ら
    れる、請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】反応混合物の水含量の総計が10重量%未満
    である、請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】反応温度が10℃乃至90℃である、請求項
    1記載の方法。
  11. 【請求項11】モノカルボン酸が粗モノグリセリドに存
    在する遊離脂肪酸であり、多価アルコールがグリセロー
    ルである請求項1記載の方法であって、25℃〜50℃の範
    囲の温度で、触媒量の酸素の存在下で、グリセロールを
    遊離脂肪酸でモノエステル化することにより行われる、
    方法。
JP50219298A 1996-06-18 1997-05-30 酵素によるエステル化法 Expired - Fee Related JP3186774B2 (ja)

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EP96304502 1996-06-18
EP96304502.6 1996-06-18
PCT/EP1997/002959 WO1997048817A1 (en) 1996-06-18 1997-05-30 Enzymatic esterification process

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