JP3185361B2 - 遮音性複合床の製造方法 - Google Patents

遮音性複合床の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の床等に使用さ
れる遮音性複合床の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】制振鋼板と床スラブを複合化させた遮音
性複合床は、重量床衝撃音を低減させる床として既に知
られている。図5は従来の遮音性複合床を示す断面図で
あって、この遮音性複合床は、コンクリートスラブ1に
制振鋼板4を接着剤等により貼り付けたものである。こ
のような、コンクリートスラブ1に制振鋼板4を貼り付
けて遮音性複合床を製造する工法は、新築の床のほか既
設床のリフォームにも適用できる点で非常に有効なもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遮音性複合
床が高い遮音性能を発揮するためには、制振鋼板をコン
クリートスラブに接着剤等により確実に密着させて、コ
ンクリートスラブの曲げ変形を制振鋼板に十分伝達させ
る必要がある。また、遮音性複合床に使用する制振鋼板
は、重量床衝撃音で問題とされる周波数に対して最大の
減衰性能を発揮させるため、鋼板の間に挟む粘弾性樹脂
のヤング係数と厚さとの関係で最適の四辺形寸法が定ま
る(特願昭62−096177号では、一片が30〜4
5cmが最も望ましいとしている)。したがって、建築
物の床等に使用する遮音性複合床にあっては、複数の制
振鋼板を並べて製造する必要がある。この場合、隣り合
う制振鋼板の拘束板(遮音性複合床構造における制振鋼
板の2枚の鋼板のうち、コンクリート側に面する鋼板を
基板と、他方の鋼板を拘束板と呼ぶ)同士は接着剤等で
結合されないようにし、また制振鋼板の粘弾性樹脂も隣
り合う制振鋼板の粘弾性樹脂や拘束板と接着剤等で結合
されないようにして、制振鋼板の粘弾性樹脂を自由にせ
ん断変形させ、高い遮音性能を発揮させることが不可欠
である。しかし、従来の技術では接着剤が固化するまで
の間に、制振鋼板が接着剤の内部に沈下したり、接着剤
が制振鋼板の側面に回り込み、隣り合う制振鋼板同士が
結合してしまうという問題があった。その結果、制振鋼
板の四辺形寸法を最適に設定することによって最大の減
衰性能を得ようとした遮音性複合床の構成が成立せず、
所定の遮音性能が得られない場合が生じていた。
【0004】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたもので、コンクリート床材に制振鋼板を貼り付ける
工法において、コンクリート床材と制振鋼板を確実に密
着させるとともに、制振鋼板の周囲に接着剤等が流れ込
むのを防止して、その減衰性能を十分発揮させる遮音性
複合床の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、コンクリ
ート床材の上面に型枠を設置して該型枠内にセルフレベ
リングモルタルを打設し、基板と該基板より厚さの厚い
拘束板とが対向配置されて成る制振鋼板であってその側
面を柔軟性を有するスペーサで囲いかつ基板側にモルタ
ルとの接着剤を塗布した制振鋼板を、セルフレベリング
モルタルが固化する前に基板側を下にして該セルフレベ
リングモルタル上に乗せて密着させ、セルフレベリング
モルタルの固化後、前記型枠を取り外すものである。
【0006】第2の発明は、コンクリート床材を加工し
型枠を形成して該型枠内にセルフレベリングモルタルを
打設し、基板と該基板より厚さの厚い拘束板とが対向配
置されて成る制振鋼板であって側面を柔軟性を有するス
ペーサで囲いかつ基板側にモルタルとの接着剤を塗布し
た制振鋼板を、セルフレベリングモルタルが固化する前
に基板側を下にして該セルフレベリングモルタル上に乗
て密着させ、セルフレベリングモルタルを固化させる
ものである。
【0007】
【作用】第1の発明においては、セルフレベリングモル
タルがコンクリート床材表面の凹凸をなくし制振鋼板を
密着させ、スペーサが制振鋼板の側面にセルフレベリン
グモルタルや接着剤の付着を防止する。また、スペーサ
は柔軟性を有しているので、制振鋼板の粘弾性樹脂のせ
ん断ずれを拘束しない。
【0008】第2の発明においては、コンクリート床材
自身に型枠を形成する点を除いて、第1の発明と同様に
作用する。
【0009】
【実施例】図1は第1の発明の実施例を示す工程図であ
り、これに基づいて第1の発明を説明する。まず、コン
クリートスラブ1の上面を目つぶし材やライマー等で下
地処理した後型枠2を設置し(図1−a)、型枠2内に
セルフレベリングモルタル3を打設する(図1−b)。
続いて、スポンジ等の柔軟性材から成るスペーサ5で側
面周囲を囲い、基板の表面にセルフレベリングモルタル
3と接着させるための接着剤を塗布した制振鋼板4を、
セルフレベリングモルタル3が固化する前に、基板側を
下にしてセルフレベリングモルタル3の上にセットする
(図1−c)。そして、セルフレベリングモルタル3の
固化後型枠2を取り外して、遮音性複合床の完成となる
(図1−d)。ここで、セルフレベリングモルタル3
は、コンクリートスラブ1表面の凹凸をなくし、下地処
理で除去しきれなかったコンクリート粉などを固めるた
めに用いている。コンクリートスラブ1と制振鋼板4と
の接合強度の観点からは、コンクリートスラブ1と制振
鋼板4との間には接着剤だけを用いるのがよいが、その
場合には多量の接着剤を必要とするため、コストまで考
慮してセルフレベリングモルタル3を使用した。
【0010】図2は第2の発明の実施例を示す工程図で
あり、これに基づいて第2の発明を説明する。まず、軽
量気泡コンクリートスラブ6の上面を機械加工し、貼り
付けようとする制振鋼板より大きな形状の型枠用凹部6
aを形成する(図2−a)。このとき、型枠用凹部6a
の底面はプライマー、目つぶし材等で下地処理をしてお
くとよい。次に、型枠用凹部6a内にセルフレベリング
モルタル3を打設する(図2−b)。続いて、スポンジ
等の柔軟性材から成るスペーサ5で側面周囲を囲い、基
板の表面にセルフレベリングモルタル3と接着させるた
めの接着剤を塗布した制振鋼板4を、セルフレベリング
モルタル3が固化する前に、基板側を下にしてセルフレ
ベリングモルタル3の上にセットする(図2−c)。そ
して、セルフレベリングモルタル3が固化した時点で遮
音性複合床の完成となる。
【0011】図3、図4は上記各実施例で使用する、ス
ペーサ5を周囲に取り付けた制振鋼板4のそれぞれ平面
図、側面図である。制振鋼板4は拘束板4a、基板4
b,粘弾性樹脂4cから成り、拘束板4aの方を基板4
bより厚くする。また、本実施例の制振鋼板4は、その
減衰性能を考慮し一辺を50cmとした。
【0012】なお、上記第1の発明に関する実施例は、
既設の床、新設の床のいずれにも適用できる。ただし、
既設の床に適用する場合には、コンクリートスラブの曲
げ変形を制振鋼板に十分伝達させるため、図1−aの型
枠設置の工程前に、コンクリートスラブから浮いている
モルタルの除去等、床表面の整備が必須になる。また、
上記第1及び第2の発明に関する実施例のコンクリート
スラブには、普通コンクリートスラブ、軽量コンクリー
トスラブ、軽量気泡コンクリートスラブのいずれをも含
むものとする。また、上記第1及び第2の発明に関する
実施例において、セルフレベリングモルタル打設前に、
コンクリートスラブ側に接着剤を塗布して、コンクリー
トスラブとセルフレベリングモルタルとの結合を確実な
らしめるようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】第1の発明によれば、セルフレベリング
モルタルがコンクリート床材表面の凹凸をなくして制振
鋼板と密着するので、コンクリート床材の曲げ変形を制
振鋼板に十分伝達させて、制振鋼板の減衰性能を十分に
発揮させる。また、スペーサは制振鋼板の側面にセルフ
レベリングモルタルや接着剤が付着するのを防止し、制
振鋼板の粘弾性樹脂のせん断ずれを拘束しないように作
用するので、この点からも制振鋼板の減衰性能を十分に
発揮させる。したがって、この方法で製造された遮音性
複合床は、高い遮音効果が得られることになる。
【0014】第2の発明は、機械加工が容易なコンクリ
ート床材、例えば軽量気泡コンクリートスラブなどを使
用する場合、軽量気泡コンクリートスラブ自身に型枠を
あらかじめ形成しておくことで、別途型枠を用意するこ
となしに、第1の発明と同様の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例を示す工程図である。
【図2】第2の発明の実施例を示す工程図である。
【図3】スペーサを取り付けた制振鋼板の平面図であ
る。
【図4】図3の側面断面図である。
【図5】従来の遮音性複合床を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートスラブ 2 型枠 3 セルフレベリングモルタル 4 制振鋼板 4a 拘束板 4b 基板 4c 粘弾性樹脂 5 スペーサ 6 軽量気泡コンクリートスラブ 6a 型枠用凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 淳 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 金子 昇 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−6362(JP,A) 特開 平2−137756(JP,A) 特開 昭60−258354(JP,A) 特開 平3−39543(JP,A) 特開 昭63−265045(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 5/43 E04F 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート床材の上面に型枠を設置し
    て該型枠内にセルフレベリングモルタルを打設し、基板と該基板より厚さの厚い拘束板とが対向配置されて
    成る制振鋼板であって その側面を柔軟性を有するスペー
    サで囲いかつ基板側にモルタルとの接着剤を塗布した制
    振鋼板を、セルフレベリングモルタルが固化する前に基
    板側を下にして該セルフレベリングモルタル上に乗せ
    密着させ、 セルフレベリングモルタルの固化後、前記型枠を取り外
    すことを特徴とする遮音性複合床の製造方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート床材を加工し型枠を形成し
    て該型枠内にセルフレベリングモルタルを打設し、基板と該基板より厚さの厚い拘束板とが対向配置されて
    成る制振鋼板であって 側面を柔軟性を有するスペーサで
    囲いかつ基板側にモルタルとの接着剤を塗布した制振鋼
    板を、セルフレベリングモルタルが固化する前に基板側
    を下にして該セルフレベリングモルタル上に乗せて密着
    させ、 セルフレベリングモルタルを固化させることを特徴とす
    る遮音性複合床の製造方法。
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