JP3185174B2 - アルミニューム製二重管型オイルクーラ - Google Patents

アルミニューム製二重管型オイルクーラ

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JP3185174B2 JP27157196A JP27157196A JP3185174B2 JP 3185174 B2 JP3185174 B2 JP 3185174B2 JP 27157196 A JP27157196 A JP 27157196A JP 27157196 A JP27157196 A JP 27157196A JP 3185174 B2 JP3185174 B2 JP 3185174B2
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明彦 松島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のボスと大径
な外管と小径な内管とを有するアルミニューム製二重管
型オイルクーラに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のアルミニューム製二重管型オイ
ルクーラは、主としてエンジン冷却用ラジエータのタン
クに挿入され、そのタンク内の冷却水を利用して高温の
オイルを冷却するものである。このようなオイルクーラ
として、実開平4ー41968号のアルミニューム製二
重管型オイルクーラ、その他が提案されていた。これら
の従来型オイルクーラは、短管状のボスの一端外周に連
結部を形成して、そこに外管の端部を嵌着し、その嵌着
部をろう付け固定する。また、ボス部の他端内周にフラ
ンジ部を設け、そのフランジ部内周面に内管の端部を挿
入し、その挿入部をろう付け固定していた。また、従来
型オイルクーラではボスの軸線に直交する開口にオイル
管を接続する際には、そのオイル管外表面にろう材を被
覆したものを用いるかあるいは、そのオイル管をボスに
嵌着した後に、その嵌着部の外側にリング状のろう材を
保持してトーチろう付けしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなアルミニュ
ーム製二重管型オイルクーラは、外管および内管の表面
にアルミニューム合金からなるろう材を被覆しておき、
高温の炉内でそれを溶融させ、ボスと内外管との接続部
を一体的にろう付け固定するものであるが、そのろう付
けの信頼性をさらに向上させると共に、オイル管の接続
を迅速に行うことが望まれていた。そこで、本発明は上
記課題を解決するため次の構成をとる。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、夫々短管状に形成され、その軸線に直交して外周に
接続用筒部1が突設されると共に、内周面に前記接続用
筒部1の開口を挟んで口径の大なる外管嵌入部2と口径
の小なる内管嵌入部3とが段付きに形成された一対のボ
ス4と、両端部が夫々一対の前記ボス4の内管嵌入部3
に嵌着固定された内管5と、その内管5の長さより短い
長さで、その両端部が夫々の前記ボス4の外管嵌入部
2に装着されて固定された外管6と、を有するアルミニ
ューム製二重管型オイルクーラにおいて、前記ボス4
は、前記内管5の長手方向両端外側で、前記内管嵌入部
3の開口端縁に、斜めに拡開したテーパ部7が形成され
ると共に、前記内管5の長手方向中心部側で、その内管
嵌入部3の開口部に僅かに環状に欠切されたろう溜まり
部8が形成され、外面にろう材が被覆された前記内管5
の長手方向の両端縁が外側にテーパ状に拡開されて、
その内管5のテーパ面が前記ボス4の前記テーパ部7に
整合し且つ密着され、その状態で、その内管5の外面に
予め被覆されたろう材の加熱溶融に基づき、そのボス4
と前記内管5とが、少なくともその密着されたテーパ部
7および前記ろう溜まり部8で、液密にろう付け固定さ
れたことを特徴とするアルミニューム製二重管型オイル
クーラである。
【0005】請求項2に記載の本発明は、請求項1にお
いて、前記接続用筒部1の内面にオイル管挿入座部が設
けられ、その座部9にリング状のろう材10を着座してオ
イル管11の端部が挿入され、前記リング状のろう材10に
よりそのオイル管11と前記接続用筒部1とが液密にろう
付け固定されたアルミニューム製二重管型オイルクーラ
である。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明のア
ルミニューム製二重管型オイルクーラの実施の形態につ
き説明する。図1は本オイルクーラの要部縦断面図であ
り、図2はそのボス4と内管5とのろう付け状態を示す
拡大図である。また、図3は本オイルクーラの使用状態
を示す説明図である。このオイルクーラは、大径の外管
6とその長さよりも長く且つ小径の内管5とそれらの両
端部に固定される一対のボス4とを有する。さらに、ボ
ス4にはオイル管11が取り付けられる。ボス4は、ほぼ
短管状に形成され、その軸線に直交して外周に接続用筒
部1が突設される。その接続用筒部1の外周側開口には
オイル管11を挿入する段付き部が形成され、その下端に
座部9が設けられている。ボス部の軸線方向の内周面に
は、大径の外管嵌入部2と小径の内管嵌入部3とが接続
用筒部1の内面側開口を挟んで形成されている。
【0007】さらに、内管5の軸線方向の外側におい
て、内管嵌入部3の端縁にはテーパ部7が拡開形成され
ている。そして、内管嵌入部3の接続用筒部1の開口側
には内管嵌入部3の内直径よりも極めて僅か大なるろう
溜まり部8が環状に形成され、且つその開口端縁に面取
り状に圧入ガイド面12が設けられている。このろう溜ま
り部8と内管嵌入部3との段差は: 0.1mm程で十分であ
る。次に、外管嵌入部2の開口縁には面取り状の圧入ガ
イド面12が設けられている。さらに、ボス4の外面には
フランジ部が形成され、そこに環状のOリング嵌入溝13
が設けられている。そして、そのフランジ部に突設され
た接続用筒部1の外周には外ネジが形成されている。接
続用筒部1の内部は貫通し、その内面が段付き状に形成
されている。そして、その段付きの座部9にリング状の
ろう材10が着座し、次いで適宜長さのオイル管11が接続
用筒部1内に挿入されるものである。
【0008】次に、内管5の外周直径は、ボス4の内管
嵌入部3の内周直径と同一もしくは極めて僅かに大に形
成されている。そして、内管5を内管嵌入部3に圧入す
ることにより内管5外面と内管嵌入部3とが密着され
る。次いで、内管5の開口端をいわゆるフレアー加工す
ることにより、そこに拡開部14を形成し、ボス4のテー
パ部7と密着させる。なお、内管5の外面には予めアル
ミニューム合金からなるろう材が被覆されている。次
に、外管6の外直径は外管嵌入部2の外直径よりも極め
て僅か大に形成され、外管6の端部が外管嵌入部2に圧
入される。なお、この外管6の外面にもアルミニューム
合金からなるろう材が被覆されている。そして、図1の
ように組み立てられた状態で、オイルクーラ全体が高温
の炉内に挿入され、被覆されたろう材およびリング状の
ろう材が溶融し、各部品間が一体的に且つ液密にろう付
け固定される。図2はその内管5とボス4とのろう付け
状態を示す拡大図であり、ろう材は内管5とボス4の接
触面およびろう溜まり部8ならびに拡開部14の先端面と
テーパ部7との間に保持される。
【0009】このようにしてなる本オイルクーラは、図
3の如くエンジン冷却用ラジエータの下部タンクに挿入
される。すなわち、チューブ18とフィン19とからなるコ
ア17の上下にラジエータタンク16(上部のタンクを省
略)が設けられ、そのラジエータタンク16内に本発明の
オイルクーラ15が挿入され、オイル管11がラジエータタ
ンク16の外に導出されるものである。なお、このラジエ
ータタンク16は図3のオイルクーラ15の左側に出口パイ
プ20が配置されており、各チューブ18を通過する間に冷
却された冷却水は、ラジエータタンク16内を左方に移動
し、出口パイプ20からエンジンに導かれるものである。
そして、冷却水が右方から左方に移動する間に本発明の
オイルクーラ15の内管5内および外管6の外周を通過
し、両内外管5,6内に流通するオイルとの間で熱交換
が行われるものである。
【0010】
【発明の作用・効果】本発明のアルミニューム製二重管
型オイルクーラは、内管5の両端部に拡開部14が形成さ
れ、それがボス4のテーパ部7に密着するようにしてろ
う付け固定されたものであるから、内管5内に流入する
冷却水の出入口における流体抵抗を減少して冷却水の流
通を円滑に行い、熱交換性能を向上し得る。また、拡開
部14における内管5とテーパ部7とのろう付けの信頼性
が向上する。さらには、内管嵌入部3にろう溜まり部8
が設けられているため、内管5外面に被覆されたろう材
が溶融し、そのろう溜まり部8に保持されるから、内管
5とボス4との液密構造の信頼性がさらに向上する。
【0011】また、第2の本発明は上記第1の構成に加
えて、外管6の長手方向両端部が夫々ボス4の外管嵌入
部2に圧入されて、両者が密着した状態でろう付けされ
るから、外管6とボス4との接合部における信頼性が向
上する。さらには、第3の本発明は前記第1の発明の構
成に加えて、接続用筒部1の座部9にろう材10を着座し
て、オイル管11の端部と接続用筒部1とを液密にろう付
けするものであるから、ろう材が溶融したときオイル管
11と接続用筒部1との間に確実にそれが保持され、オイ
ル管11のろう付けの信頼性が向上すると共に、製造が容
易で量産性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルミニューム製二重管型オイルクー
ラの要部縦断面図であって、ろう付け前の状態を示すも
の。
【図2】同オイルクーラのボス4と内管5とのろう付け
状態を示す部分拡大図。
【図3】本オイルクーラの使用状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 接続用筒部 2 外管嵌入部 3 内管嵌入部 4 ボス 5 内管 6 外管 7 テーパ部 8 ろう溜まり部 9 座部 10 ろう材 11 オイル管 12 圧入ガイド面 13 Oリング嵌入溝 14 拡開部 15 オイルクーラ 16 ラジエータタンク 17 コア 18 チューブ 19 フィン 20 出口パイプ 21 チューブプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米口 宏 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 蟻坂 篤史 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 松島 明彦 東京都渋谷区代々木三丁目25番3号 東 洋ラジエーター株式会社内 (72)発明者 柳澤 満 東京都渋谷区代々木三丁目25番3号 東 洋ラジエーター株式会社内 (72)発明者 河野 一秀 東京都渋谷区代々木三丁目25番3号 東 洋ラジエーター株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−81271(JP,A) 実開 平4−73787(JP,U) 実開 昭59−171870(JP,U) 実開 昭51−117270(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28D 7/10 F28F 9/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々短管状に形成され、その軸線に直交
    して外周に接続用筒部1が突設されると共に、内周面に
    前記接続用筒部1の開口を挟んで口径の大なる外管嵌入
    部2と口径の小なる内管嵌入部3とが段付きに形成され
    た一対のボス4と、 両端部が夫々一対の前記ボス4の内管嵌入部3に嵌着固
    定された内管5と、 その内管5の長さより短い長さで、その両端部面が夫々
    の前記ボス4の外管嵌入部2に装着されて固定された外
    管6と、を有するアルミニューム製二重管型オイルクー
    ラにおいて、前記ボス4は、 前記内管5の長手方向両端外側で、前記
    内管嵌入部3の開口端縁に、斜めに拡開したテーパ部7
    が形成されると共に、前記内管5の長手方向中心部側
    で、その内管嵌入部3の開口部に僅かに環状に欠切され
    たろう溜まり部8が形成され、 外面にろう材が被覆された前記内管5の長手方向の両端
    が外側にテーパ状に拡開されて、その内管5のテー
    パ面が前記ボス4の前記テーパ部7に整合し且つ密着さ
    れ、その状態で、その内管5の外面に予め被覆されたろ
    う材の加熱溶融に基づき、そのボス4と前記内管5と
    が、少なくともその密着されたテーパ部7および前記ろ
    う溜まり部8で、液密にろう付け固定されたことを特徴
    とするアルミニューム製二重管型オイルクーラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記接続用筒部1の
    内面にオイル管挿入座部が設けられ、その座部9にリン
    グ状のろう材10を着座してオイル管11の端部が挿入さ
    れ、前記リング状のろう材10によりそのオイル管11と前
    記接続用筒部1とが液密にろう付け固定されたアルミニ
    ューム製二重管型オイルクーラ。
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