JPH0825150A - 熱交換器の製造方法及び熱交換器 - Google Patents

熱交換器の製造方法及び熱交換器

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JPH0825150A
JPH0825150A JP15629994A JP15629994A JPH0825150A JP H0825150 A JPH0825150 A JP H0825150A JP 15629994 A JP15629994 A JP 15629994A JP 15629994 A JP15629994 A JP 15629994A JP H0825150 A JPH0825150 A JP H0825150A
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heat exchanger
fin
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勝 嘉本
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法和 蓮蔵
Shigemi Miwa
重美 三輪
Tatsuki Takase
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Abstract

(57)【要約】 【目的】最外側のフィン結合部からチューブ管端側まで
のチューブ長さを短くできて全体構造を小型化でき、し
かも、チューブ2の補強を行ったりすることなく、その
強度を強化できて輸送時などに破損したりすることもな
く、かつ、連結管5との結合を流体漏れなく強固にでき
る。 【構成】フィン3に挿嵌される熱交換チューブ2のフィ
ン3に対する突出端部をクランプして拡管することによ
り、熱交換チューブ2をフィン3に接合した後、拡管時
クランプされた突出端部のクランプ部位をフレヤ加工
し、然かる後、フレヤ加工した突出端部に連結管5を結
合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として冷凍装置に使
用される熱交換器の製造方法と熱交換器、詳しくは、複
数の熱交換チューブとフィンとを備えた熱交換器の製造
方法と熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種熱交換器を製造するにあた
っては、図4の(a)で示すように、熱交換器Aの熱交
換チューブB内を拡管して、該チューブBの外周部に複
数のクロスフィンCを接合一体化する拡管具Dと、この
拡管具Dによる前記チューブBの拡管時に、該チューブ
Bの前記フィンCに対する突出部B1をクランプするク
ランプ装置Eと、前記チューブBの管端側をフレヤ加工
するフレヤ加工装置Fとを使用している。更に詳記する
と、前記拡管具Dは、前記チューブBの内径より径大と
された球状の拡管ヘッドD1と、長さ方向一端が前記ヘ
ッドD1に結合され、長さ方向他端が前記フレヤ加工装
置Fを貫通して押動装置側に連結された長尺な操作杆D
2とから成り、また、前記クランプ装置Eは、2つに分
割され、互いに対接,離間方向に移動可能とされた第1
及び第2クランプ部材E1,E2を備え、これら各クラ
ンプ部材E1,E2の対向面には、それぞれ前記突出部
B1の外周面を保持する凹部E3を設けて、該各凹部E
3に前記突出部B1を強固に挟持するための凹凸部E
4,E4をそれぞれ形成しており、さらに、前記フレヤ
加工具Fは、前記チューブBにおける前記突出部B1の
管端側に前記拡管ヘッドD1で拡管される管径よりも大
径なフレヤ加工部B2を形成するフレヤ治具F1と、こ
の治具F1を前記チューブBの管端側に圧入させる加圧
機構F2とから構成されている。
【0003】しかして、前記熱交換器Aを製造するにあ
たっては、先ず、前記熱交換チューブBの外周部に前記
クロスフィンCを挿嵌させた後、前記クランプ装置Eの
第1及び第2クランプ部材E1,E2を互いに対接状に
移動させて、これら各クランプ部材E1,E2で前記熱
交換チューブBの前記フィンCに対する突出部B1をク
ランプし、斯かるクランプにより前記チューブBを移動
不能に保持した状態で、前記拡管具Dの拡管ヘッドD1
を前記操作杆D2の操作で前記チューブBの管端側から
内部へと圧入させることにより、前記チューブBを拡管
して、その外周壁部に前記フィンCを接合一体化させる
のである。
【0004】そして、以上のように、前記チューブBに
前記フィンCを一体状に接合させた後、前記クランプ装
置Eで前記チューブBを保持した状態で、前記フレヤ加
工装置Fの加圧体F2を介して前記フレヤ治具F1を前
記チューブBの管端側から内方へと圧入することによ
り、該チューブBの管端側に前記拡管ヘッドD1で拡管
される管径より大径なフレヤ加工部B2を形成する。す
ると、図4(b)で示したように、前記熱交換チューブ
Bの外周部に複数のフィンCが接合一体化され、また、
該フィンCから突出する前記チューブBの突出部B1に
は、前記クランプ装置Eの各クランプ部材E1,E2に
設けた各凹凸部E4よる凹凸状のクランプ跡B3が形成
され、つまり、前記拡管ヘッドD1による前記チューブ
Bの拡管時には、前記突出部B1が前記クランプ部材E
1,E2で挟持されることから、前記拡管ヘッドD1を
前記突出部B1内へと圧入させたとき、該突出部B1の
壁部一部が前記各クランプ部材E1,E2の各凹凸部E
4に食い込み状となって、前記突出部B1に凹凸状のク
ランプ跡B3が形成されるのであり、さらに、該クラン
プ跡B3の管端側には、前記熱交換器Aに付設される分
流器やヘッダーから延びる連結管または、熱交換チュー
ブ同士を連結する連結管が結合される前記フレヤ加工部
B2が形成されるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の製造
方法では、前記クランプ装置Eの第1及び第2クランプ
部材E1,E2により前記熱交換チューブBの前記フィ
ンCに対する突出部B1をクランプした状態で、前記拡
管具Dの拡管ヘッドD1により前記チューブBを拡管し
て前記フィンCを接合しているから、クランプすること
なく加圧拡管する場合に比較して拡管による前記チュー
ブBの長さ方向の縮みをなくすことができるのである
が、拡管後、前記クランプ装置Eでクランプした状態
で、前記突出部B1の管端側を前記フレヤ加工装置Fの
フレヤ治具F1によりフレヤ加工して、前記突出部B1
の管端側にフレヤ加工部B2を形成するようにしている
ため、前記チューブBのフィンCに対する突出部B1に
前記クランプ跡B3が形成されたままとなるし、また、
このクランプ跡B3の管端側に前記フレヤ加工部B2が
形成されることとなる。従って、図4(b)で示すよう
に、最外側に位置するフィンの結合部から前記フレヤ加
工部B2が形成される管端側までのチューブ長さL1が
長くなり、このため前記熱交換器Aの全体構造が大型化
する問題があった。また、前記熱交換チューブBの前記
突出部B1には、前記各クランプ部材E1,E2に設け
た凹凸部E4により凹凸状のクランプ跡B3が形成され
ることから、このクランプ跡B3により前記チューブB
の強度が低下し、例えば前記熱交換器Aの輸送時などに
振動を受けたりすると、この振動による応力が前記クラ
ンプ跡B3に集中して、該クランプ跡B3から破損した
する虞れがあり、従って前記チューブBの破損を防止す
るため、前記クランプ跡B3を補強したりする面倒な作
業を行う必要もあった。
【0006】本発明の目的は、最外側に位置されるフィ
ンの結合部からチューブ管端側までのチューブ長さを短
くできて全体を小型化することができ、しかも、前記チ
ューブの補強を行ったりすることなく、該チューブの強
度を強化できて輸送時などに破損したりすることがな
く、前記チューブに連結管を流体漏れなく強固に結合で
きる熱交換器の製造方法と熱交換器とを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数の熱交換チューブ2と
フィン3とをもつ熱交換器の製造方法であって、前記フ
ィン2に挿嵌する熱交換チューブ2の前記フィン3に対
する突出端部をクランプして拡管し、前記熱交換チュー
ブ2を前記フィン3に接合した後、前記拡管時クランプ
した前記突出端部のクランプ部位をフレヤ加工し、然か
る後、フレヤ加工した前記突出端部に連結管5を結合す
るようにしたのである。
【0008】また、請求項2記載の熱交換器は、複数の
熱交換チューブ11とフィン12とを備え、前記熱交換
チューブ2のフィン3に対する突出端部をクランプして
拡管し、前記熱交換チューブ2を前記フィン3に接合
し、前記熱交換チューブ2の端部に連結管5を結合した
熱交換器において、前記拡管時クランプする前記熱交換
チューブ2のクランプ部位に前記連結管5を結合したの
である。
【0009】さらに、請求項3記載の熱交換器は、前記
拡管時にクランプする前記熱交換チューブ2のクランプ
部位に周溝23を設け、前記クランプ部位に前記連結管
5を結合するロー材24を前記周溝23に充填させてい
る。
【0010】また、請求項4記載の熱交換は、前記熱交
換チューブ2のクランプ部位に形成する周溝24を螺旋
溝としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の熱交換の製造方法によれば、前
記熱交換チューブ2の前記フィン3に対する突出端部を
クランプして拡管することにより、該フィン13と前記
チューブ2とを接合一体化し、この後前記拡管時クラン
プされた前記突出端部のクランプ部位をフレヤ加工した
から、熱交換器に付設される分流器やヘッダーから延び
る前記連結管又は、熱交換チューブ同士を連結する連結
管5が結合されるフレヤ加工部を前記クランプ部に形成
でき、従って、従来のように、前記チューブ2における
前記フィン3の突出端部側をクランプし、このクランプ
部位の外方管端側にフレヤ加工部を形成する場合に較べ
て、最外側に位置するフィン結合部から前記フレヤ加工
部の管端側までのチューブ長さを短くできて、全体大き
さを小型化できるのである。しかも、前記チューブ2の
拡管時に、該チューブ2をクランプするクランプ部材
に、前記チューブ2を確実かつ強固に挟持するための凹
凸部を設けることにより、従来の場合と同様に、前記チ
ューブ2のクランプ部位に凹凸状のクランプ跡が形成さ
れるのであるが、このクランプ部位には前記フレヤ加工
部が形成され、また、このフレヤ加工部には前記連結管
5が結合されることから、前記クランプ跡を別途補強し
なくても、該クランプ跡に前記連結管5を結合すること
で強度強化を行うことができて、前記熱交換器の輸送時
などの振動により前記チューブ2が破損したりするのを
防止できるのである。
【0012】また、請求項2記載によれば、複数の熱交
換チューブ2とフィン3とを備え、前記熱交換チューブ
2のフィン3に対する突出端部をクランプして拡管し
て、前記熱交換チューブ2を前記フィン3に接合し、前
記熱交換チューブ2の端部に連結管5を結合した熱交換
器において、前記熱交換チューブ2の拡管時にクランプ
されるクランプ部位に前記連結管5を結合するようにし
ているため、最外側に位置するフィン結合部から、前記
チューブ2の管端側までのチューブ長さを短くできて前
記熱交換器の全体を小型化することができ、しかも、前
記チューブ2のクランプ部位に凹凸状のクランプ跡が形
成されても、このクランプ部位には前記連結管5が結合
されるため、該連結管5を結合することで前記クランプ
部位の強度を強化できて、前記チューブ2の破損を防止
できるのである。
【0013】さらに、請求項3記載の熱交換器によれ
ば、前記拡管時にクランプする前記熱交換チューブ2の
クランプ部位に周溝23を設け、前記クランプ部位に前
記連結管5を結合するロー材24を前記周溝23に充填
させているため、この周溝23を介して前記ロー材24
を前記連結管5と前記チューブ2のクランプ部位との間
に全周にわたり充填させて、これら両者間を流体漏れな
く強固に結合することができるのである。即ち、前記熱
交換チューブ2の内部には、通常、該チューブ2内の伝
熱面積を増大させて、その内部を通過する冷媒との熱交
換効率を高めるため、前記チューブ2内にその長さ方向
に延びる傾斜角度大とされた多数のライフル溝が設けら
れ、斯かるライフル溝は前記チューブ2をクランプ状態
で拡管しても内部に残存されることから、このチューブ
2のクランプ部位と前記連結管5との両者間に前記ロー
材24を流し込んで充填させるとき、該ロー材24が前
記ライフル溝を伝わって前記チューブ2の内方側へと流
出し、このため周方向に前記ロー材24が廻り込むこと
が不充分となってピンホールのような隙間が生ずること
になり、このため、強固には結合し難く、また、流体漏
れが生じていたのに対し、以上のように、前記クランプ
部位に形成される前記周溝23を利用して、該周溝23
内に前記ロー材24を充填して、この周溝23により全
周にわたりロー材24を介在させられるのである。従っ
て、前記連結管5と前記チューブ2のクランプ部位との
間を流体漏れなく、強固に結合することができるのであ
る。
【0014】また、請求項4記載の熱交換によれば、前
記熱交換チューブ2のクランプ部位に形成する周溝23
を螺旋溝としているため、この螺旋状の周溝23を介し
て前記ロー材24を前記クランプ部位と連結管5との間
の全周により一層容易に廻り込ませることができ、この
結果両者間をより強固に流体漏れなく結合することがで
きるのであり、しかも、前記周溝23を螺旋状としたこ
とにより、前記チューブ2をクランプするクランプ装置
の各クランプ部材に前記凹凸部74を形成するとき、タ
ップ加工により容易に形成することもできるのである。
【0015】
【実施例】図3は熱交換器の全体構造を簡略的に示して
おり、この熱交換器1は、複数の熱交換チューブ2と、
複数のクロスフィン3とを備え、前記各チューブ2にお
ける前記フィン3からの突出端部をクランプして拡管す
ることにより、これらフィン3とチューブ2とを互いに
一体状に接合すると共に、該チューブ2の管端側には、
ヘッダー4から延びる複数の連結管5を結合している。
【0016】そして、以上の熱交換器1を製造するにあ
たっては、図1の(a)で示すように、前記熱交換器1
の熱交換チューブ2内を拡管して、該チューブ2の外周
部に前記フィン3を接合一体化する拡管具6と、この拡
管具6による前記チューブ2の拡管時に、該チューブ2
の前記フィン3に対する突出端部側をクランプするクラ
ンプ装置7と、前記チューブ2の管端側をフレヤ加工す
るフレヤ加工装置8とを使用するのである。
【0017】更に詳記すると、前記拡管具6は、前記チ
ューブ2の内径より径大な球状の拡管ヘッド61と、該
ヘッド61に長さ方向下端側が結合され、上端側が前記
クランプ装置7から前記フレヤ加工装置8を貫通して押
動装置(図示せず)側に連結された長尺な操作杆62と
から構成され、また、前記クランプ装置7は、左右2つ
に分割され、互いに対接,離間方向に移動可能とされた
第1及び第2クランプ部材71,72を備え、これら各
クランプ部材71,72の対向面には、それぞれ前記チ
ューブ2の前記フィン3から上方に突出する突出端部側
を抱持する凹状内面部73,73を設けて、これら各凹
状内面部73に前記突出端部側を挟持するための螺旋状
凹凸部74,74をそれぞれ形成しており、さらに、前
記フレヤ加工具8は、前記チューブ2の前記フィン3か
らの突出端部で、前記各クランプ部材71,72により
クランプされる前記チューブ2のクランプ部位21と同
一対個所に、フレヤ加工部22を形成するフレヤ治具8
1と、この治具81を前記チューブ2の上方管端側に圧
入させる上下動可能な加圧機構82とから構成されてい
る。
【0018】しかして、前記熱交換器1を製造するにあ
たっては、先ず、図1(a)で示すように、前記熱交換
チューブ2の外周部に前記クロスフィン3を挿嵌させた
後、前記クランプ装置7の第1及び第2クランプ部材7
1,72を互いに対接するように移動させて、これら各
クランプ部材71,72で前記熱交換チューブ2の前記
フィン3からの突出端部側をクランプし、斯かるクラン
プにより前記チューブ2を移動不能に保持した状態で、
前記拡管具6の拡管ヘッド61を前記操作杆62の操作
で前記チューブ2の上方管端側から内部へと圧入させる
ことにより、該チューブ2を拡管して、その外周壁部に
前記フィン3を接合一体化させるのである。
【0019】このとき、前記クランプ装置7における各
クランプ部材71,72の凹凸状内面73,73には、
前記拡管ヘッド61による前記チューブ2の拡管時に、
該チューブ2を移動不能に挟持するための螺旋状凹凸部
74,74が形成されていることから、前記チューブ2
に前記拡管具6の拡管ヘッド61を圧入させて拡管する
とき、前記チューブ2の前記各クランプ部材71,72
でクランプされるクランプ部位21の壁部一部が、前記
拡管ヘッド61の圧入により前記各凹凸部74に食い込
み状となって、前記クランプ部位21に前記各凹凸部7
4による螺旋状のクランプ跡21aが形成されることに
なる。
【0020】そして、以上のように、前記チューブ2に
前記フィン3を一体に接合した後、図1(b)で示すよ
うに、前記クランプ装置7の各クランプ部材71,72
を離間方向に移動させた状態で、前記フレヤ加工装置8
の加圧体82を介してフレヤ治具81を下動させ、該治
具81を前記チューブ2の上方管端側から、前記クラン
プ跡21aが設けられた前記チューブ2のクランプ部位
21へと圧入させることにより、このクランプ部位21
が形成された同一個所に、フレヤ加工部22を形成する
のである。
【0021】すると、図1(c)で示すように、前記熱
交換チューブ2の外周部に前記フィン3が接合一体化さ
れ、また、前記クランプ跡21aが設けられた前記チュ
ーブ2のクランプ部位21と同一個所に、前記連結管5
を結合するためのフレヤ加工部22が形成された熱交換
器1が得られるのである。従って、従来のように、前記
熱交換チューブ2における前記フィン3の突出端部側を
クランプし、前記チューブ2を拡管することで該チュー
ブ2とフィン3とを接合一体化し、この後前記チューブ
2におけるクランプ部位の外方管端側にフレヤ加工部を
形成する場合には、前記チューブ2に接合一体化される
フィン3のうち最外側に位置されるものから前記フレヤ
加工部22の管端側までの距離L1が長くなったのに対
し、以上の製造方法によるときには、前記チューブ2の
クランプ部位21と同一個所に前記フレヤ加工部22が
形成されるため、前記最外側フィン3から前記フレヤ加
工部22の管端側までの距離L2を大幅に短縮できて、
前記熱交換器1の全体構造を小型化できるのである。し
かも、前記チューブ2のクランプ部位21には、前記各
クランプ部材71,72によるクランプ時に前述したよ
うに凹凸状のクランプ跡21aが形成されるのである
が、前記クランプ部位21が形成される同一個所に前記
フレヤ加工部22が設けられ、このフレヤ加工部22に
は前記連結管5が結合されることから、前記クランプ跡
21aを別途補強しなくても、このクランプ跡21aに
前記連結管5を結合させることにより強度強化を行うこ
とができて、前記熱交換器1の輸送時などの振動により
前記チューブ2が破損したりするのを防止できるのであ
る。
【0022】また、前記熱交換チューブ2における前記
クランプ部位21の形成個所に設けられる前記フレヤ治
具81によるフレヤ加工部22には、図2で明らかにし
たように、前記クランプ部21を前記各クランプ部材7
1,72でクランプして前記拡管ヘッド61で拡管する
とき、前記各クランプ部材71,72の各凹凸部74に
より前記クランプ部21にクランプ跡21aが形成さ
れ、このクランプ跡21aが前記フレヤ加工部22側に
残るのである。従って、このフレヤ加工部22に螺旋状
の周溝23が残るのであるから前記フレア加工部22に
前記連結管5をロー材24を充填させて結合する場合、
このロー材24を周溝23に沿って全周に廻り込ませる
ことができるのである。
【0023】即ち、前記連結管5を前記チューブ2のフ
レヤ加工部22内に結合するには、前記連結管5を前記
フレア加工部22に挿入した後、これら両者間に前記ロ
ー材24を流し込んで結合させるのであるが、このと
き、このロー材24は前記周溝23により前記連結管5
とフレヤ加工部22との間の全周に充填させることがで
きるのであって、これら両者間を流体漏れなく強固に結
合することができるのである。更に詳記すると、前記熱
交換チューブ2の内部には、通常、該チューブ2内の伝
熱面積を増大させて、その内部を通過する冷媒との熱交
換効率を高めることを目的として、前記チューブ2内に
その長さ方向に延びる傾斜角度大とされた多数のライフ
ル溝が設けられ、斯かるライフル溝は前記チューブ2を
前記各クランプ部材71,72によりクランプした状態
で拡管しても内部に残存されるため、前記チューブ2の
フレヤ加工部22と連結管5との両者間に前記ロー材2
4を流し込んで充填させるとき、該ロー材24が前記ラ
イフル溝を伝わって前記チューブ2の内方側へと流れ、
このため前記ロー材24が全周に廻り込むことなくピン
ホールのような隙間が生じ、このため強固に結合し難い
だけでなく流体漏れが生じていたのに対し、前記フレヤ
加工部22の内部側に前記周溝23が形成されることに
なるから前記ロー材24が、この周溝23に沿って廻り
込むことになり、この周溝23を介してロー材24を前
記連結管5と前記フレヤ加工部22との間の全周にわた
り充填させられ、従って、流体漏れなく強固に結合する
ことができるのである。
【0024】さらに、図1で示したように、前記周溝2
3は螺旋溝となるのであるから、この螺旋状の周溝23
を介して前記ロー材24を前記チューブ2のフレヤ加工
部22と連結管5との間の全周により一層廻り込ませる
ことができるのである。また、前記周溝23を螺旋状と
する場合、前記クランプ装置7における各クランプ部材
71,72の凹状内面73に設けられる凹凸部74を形
成するとき、タップ加工により容易に形成することがで
きる利点もある。
【0025】また、前記フレヤ加工装置8におけるフレ
ヤ治具81の上部側には、フレア加工をするための傾斜
段部83を形成しており、そして、前記各クランプ部材
71,72で前記チューブ2のフィン3から突出される
上部側をクランプするとき、このチューブ2の上端側一
部を前記各クランプ部材71,72の上方側に突出さ
せ、斯かる状態で前記拡管ヘッド61で前記チューブ2
を拡管するようにしており、このため、拡管時、前記チ
ューブ2の上端側一部を残して、その下部側に前記クラ
ンプ部位21が形成されるのであって、この後前記フレ
ヤ治具81を前記チューブ2内に圧入させてフレヤ加工
部22を形成するとき、前記クランプ部位21の上部側
に残存された上端側一部が、前記フレヤ治具81に設け
た前記傾斜段部83によりラッパ状の拡径部25が形成
されるのである。
【0026】又、以上説明した実施例において、前記ク
ランプ部材71,72の凸状部内面73,73に形成す
る凹凸部74,74は、螺旋状としたが、環状でもよ
い。
【0027】この場合、前記チューブ2のクランプ跡2
1aには、環状の周溝23が形成されることになるが、
この環状周溝23によっても前記連結管5とのロー材2
4による結合時、このロー材24を全周にわたって廻り
込ませることができる。
【0028】また、図3に示した実施例は、ヘッダー4
を用い、このヘッダー4から延びる連結管5を前記各チ
ューブ2に結合しているが、分流器を用いる場合もあ
り、この場合には分流器から延びる分流管を各チューブ
2に結合するのである。また、熱交換チューブ同士を連
結管で連結する場合には、連結管を各チューブ2に結合
するのである。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、複数の熱交換チューブ2とフィン3とをも
つ熱交換器の製造方法であって、前記フィン2に挿嵌す
る熱交換チューブ2の前記フィン3に対する突出端部を
クランプして拡管し、前記熱交換チューブ2を前記フィ
ン3に接合した後、前記拡管時クランプした前記突出端
部のクランプ部位をフレヤ加工し、然かる後、フレヤ加
工した前記突出端部に連結管5を結合させるようにした
から、この連結管5が結合される前記チューブ2のフレ
ヤ加工によるフレヤ加工部を、前記チューブ2の拡管時
にクランプされる前記クランプ部位と同一個所に形成で
きるのであり、従って、従来のように、前記チューブ2
における前記フィン3の突出端部側をクランプし、この
クランプ部位の外方管端側にフレヤ加工部を形成する場
合に較べて、最外側に位置するフィンの結合部から前記
フレヤ加工部の管端側までのチューブ長さを短縮でき
て、前記熱交換器の全体を小型化することができるので
ある。しかも、前記チューブ2の拡管時に、該チューブ
2をクランプするクランプ部材に、前記チューブ2を確
実かつ強固に挟持するための凹凸部を設けることによ
り、従来の場合と同様に、前記チューブ2のクランプ部
位に凹凸状のクランプ跡が形成されるのであるが、この
クランプ部位には前記フレヤ加工部が形成され、また、
該フレヤ加工部には前記連結管5が結合されることか
ら、前記クランプ跡を別途補強しなくても、このクラン
プ跡に前記連結管5を結合することで強度強化を行うこ
とができて、前記熱交換器の輸送時などの振動により前
記チューブ2が破損したりするのを防止できるのであ
る。
【0030】また、請求項2記載によれば、複数の熱交
換チューブ2とフィン3とを備え、前記熱交換チューブ
2のフィン3に対する突出端部をクランプして拡管し
て、前記チューブ2を前記フィン3に接合し、前記チュ
ーブ2の端部に連結管5を結合した熱交換器において、
前記熱交換チューブ2の拡管時にクランプされるクラン
プ部位に前記連結管5を結合するようにしているため、
最外側に位置するフィン結合部から、前記チューブ2の
管端側までのチューブ長さを短くできて、全体大きさを
小型化することができ、しかも、前記チューブ2のクラ
ンプ部位に凹凸状のクランプ跡が形成されても、このク
ランプ部位には前記連結管5が結合されるため、該連結
管5を結合することで前記クランプ部位の強度を強化で
きて、前記チューブ2の破損を防止できるのである。
【0031】さらに、請求項3記載の熱交換器によれ
ば、前記拡管時にクランプする前記熱交換チューブ2の
クランプ部位に周溝23を設け、前記クランプ部位に前
記連結管5を結合するロー材24を前記周溝23に充填
させているから、この周溝23を介して前記ロー材24
を前記連結管5と前記チューブ2のクランプ部位との間
に全周にわたり充填させて、これら両者間を流体漏れな
く強固に結合することができるのである。
【0032】また、請求項4記載の熱交換によれば、前
記熱交換チューブ2のクランプ部位に形成する周溝23
を螺旋溝としているため、この螺旋状の周溝23を介し
て前記ロー材24を前記クランプ部位と連結管5との間
の全周に、より一層容易に廻り込ませることができ、こ
の結果両者間をより強固に流体漏れなく結合することが
できるのであり、しかも、前記周溝23を螺旋状とした
ことにより、前記チューブ2をクランプするクランプ装
置の各クランプ部材に前記凹凸部74を形成するとき、
タップ加工により容易に形成することもできるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる熱交換器の製造方法を説明する
工程図である。
【図2】同熱交換器のフレヤ加工部と連結管との連結部
分を示す拡大断面図である。
【図3】熱交換器の全体構造を簡略的に示す正面図であ
る。
【図4】従来にかかる熱交換器の製造方法を示す工程図
である。
【符号の説明】
1……熱交換器 2……熱交換チューブ 21…クランプ部位 23…周溝 24…ロー材 3……フィン 5……連結管 4……熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三輪 重美 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 高瀬 達己 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の熱交換チューブ(2)とフィン
    (3)とをもつ熱交換器の製造方法であって、 前記フィン(3)に挿嵌する熱交換チューブ(2)の前
    記フィン(3)に対する突出端部をクランプして拡管
    し、前記熱交換チューブ(2)を前記フィン(3)に接
    合した後、 前記拡管時クランプした前記突出端部のクランプ部位を
    フレヤ加工し、 然かる後、フレヤ加工した前記突出端部に連結管(5)
    を結合していることを特徴とする熱交換器の製造方法。
  2. 【請求項2】複数の熱交換チューブ(2)とフィン
    (3)とを備え、前記熱交換チューブ(2)のフィン
    (3)に対する突出端部をクランプして拡管し、前記熱
    交換チューブ(2)を前記フィン(3)に接合し、前記
    熱交換チューブ(2)の端部に連結管(5)を結合した
    熱交換器において、 前記拡管時クランプする前記熱交換チューブ(2)のク
    ランプ部位に前記連結管(5)を結合していることを特
    徴する熱交換器。
  3. 【請求項3】拡管時クランプする熱交換チューブ(2)
    のクランプ部位に周溝(23)を設け、前記クランプ部
    位に連結管(5)を結合するロー材(24)を、前記周
    溝(23)に充填させている請求項2記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】熱交換チューブ(2)のクランプ部位に形
    成する周溝(23)を螺旋溝としている請求項3記載の
    熱交換器。
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