JP3185057B2 - 部品にワイヤーを挿入する方法および装置およびワイヤー束の製作装置 - Google Patents

部品にワイヤーを挿入する方法および装置およびワイヤー束の製作装置

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セルドゥ,ジャンーポール
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/28Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for wire processing before connecting to contact members, not provided for in groups H01R43/02 - H01R43/26

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Description

【発明の詳細な説明】 本願発明は電線の束を製作するための装置あるいは部
品に対して電線の端部を挿入するための方法あるいはそ
のための装置に関するものである。本願発明は電線の束
の製作に関連する。本願発明は、より詳細には、比較的
単純な電線の束を製作するための方法あるいは装置に関
連するものである。本願の明細書において比較的簡単な
電線の束とは通常10本程度の異なる種類の電線を集めた
もの、あるいは多くても20本程度の電線を束にしたもの
を意味するものとする。より詳細には本願発明は、電線
のそれぞれのうち開放端の数が比較的限られたもの、ま
た特に開放端を有する電線が3層以下のものを束ねる場
合に適用される。電線の束を製作するためのそれぞれの
ステップに用るべき方法あるいは装置には種々のものが
知られている。フランス特許FR2636494(リカード)は
部品に電線の端部を挿入するための方法あるいは装置を
開示するものである。この発明に基づけば、電線が挿入
されるべき部品は直交する2つの方向に移動可能なパレ
ット上に固定される。電線の端部を保持する挾持装置デ
バイスを保持する挿入ヘッドがパレットに対向して設け
られ、この挿入挾持装置の形状は電線の端部の形状と適
合する形に形成されている。ヨーロッパ特許出願EP3028
04(リカード)は接点にワイヤーを結線するための方法
および装置を開示するものである。この発明によれば挾
持装置によって保持された電線の端部は、挾持装置と対
向して設けられたアームによって、第一の搬送装置と第
二の搬送装置の間を交互に移動する。
移動制御および応用ロボット工学の出願EP305307に基
は、1本のケーブルないしは複数のケーブルを保持しな
がらケーブルを搬送するキャリヤーおよびこのキャリヤ
ーと適合した挾持装置を開示するものである。挾持装置
は2組の爪を有し、この2組の爪によって形成される内
部空間には、バネの力によって爪の先端方法へ押し付け
られるピストンが設けられている。
従って、問題は端部がすでに処理されたあるいは被覆
をはがされた電線の集合から電線の束を製作する方法あ
るいは装置を提供することである。
現段階においては、工業的な規模で適用可能な方法、
すなわち、上記のような条件のもとで電線の束を製作す
るための方法あるいは装置は知られていない。前記FR26
36494に開示された方法もいくつかの欠点を有する。ま
ず第一にこの発明に係る装置は非常に大きくかつ複雑な
ものである。この特許出願に記載されたワイヤーの集合
法は非常に多くの手順を必要としており、従って、ワイ
ヤー端部の複雑な動きを不可欠とするものである。
さらにまた、EP302804あるいはEP305307の出願はワイ
ヤー端部を挿入する具体的な方法を開示しておらず、従
って、ワイヤーの束を製作するための具体的な方法をも
開示されていない。
従って、課題は、完成されたケーブルの束を製作する
ことが可能であり、ワイヤーセクションと部品とからワ
イヤーの束が製作されたのちには、速やかに次の取扱い
を可能とし、かつまたこれらのワイヤーの端部を部品の
開口部に対して速やかに挿入することを可能とするよう
な方法あるいは装置を提供することである。また、他の
課題は、高い生産効率を有する比較的簡単な構造の装置
を提供することである。
また、他の課題は、完成されたワイヤーの束が以後の
使用のために移送できるようにその段階に至るまでのワ
イヤーを束ねる作業中あるいはワイヤーが束ねられたの
ちの移動を可能とするような装置を提供することであ
る。
このような課題に対する解決手段は、ワイヤーを挿入
すべき部品を曲線上の軌道にそって移動することができ
る保持機構に支持させることでワイヤーに対して相対的
に移動させることを特徴とする装置によってもたらされ
る。好ましくは、前記曲線状の軌道は、半径R1の円弧で
あって爪によって保持されたワイヤーの端部が存在する
方向の軸、すなわち軸ZZ70を内包する垂直平面内に存在
する。さらに好ましくは、部品が曲線上の軌跡にそって
移動する間にこれらの部品を互いに平行に保持するよう
な装置が設けられている。また、装置の開口部にワイヤ
ーを挿入するための平面を少なくとも1つ有する挿入機
構を有することが望ましい。この挿入機構は軸方向鉛直
方向の軸YY5のまわりに回転することができる移動プレ
ートを有する。また、前記鉛直方向の軸YY5に対して圧
縮されるスプリングを有する。
部品を移動するための装置は、互いに連結された固定
平面板、および移動平面板を有し、これら2つの平行な
棒によって連結され距離だけ隔たって平行四辺形状の形
状を有する。
前記挿入機構は、好ましくは、クランプ用リニアシリ
ンダーとともに中間サポートに搭載される。この中間サ
ポートは、可動プレートに対して鉛直軸YY5のまわりに
相対回転が可能である。
また、好ましくは、所定の部品がフィードガイドによ
って挿入機構に供給される。フィードガイドは、フィー
ドデバイスによって水平軸ZZ61にそって移動可能であ
る。
ワイヤー端部のガイドは、少なくとも1つのガイド面
を有し、このガイド面は軸ZZ70に対してある角度γをも
って傾斜している。この角度は、好ましくは、45゜未満
であり、さらに好ましくは30゜以下である。本願発明が
提供するワイヤー端部の挿入方法はまた以下の工程から
なるものである。
A.少なくとも1つの前記装置を準備する工程。
B.メイティング挾持装置の爪にワイヤーが保持される工
程。
C.メイティング挾持装置が移動し前記ワイヤーの端部を
可動挿入サポートに保持された部品の開口が位置する平
面内にもってくる工程。
D.前記部品と移動挿入サポートが曲線状の軌道にそって
移動する工程。好ましくは、前記部品は平行移動させら
れる。
好ましくはこの工程Dにおいて、前記部品が最高点に
達した時点でワイヤーの端部がガイド面の中間位置に接
触する。さらにそののちも、曲線状の軌道にそって挿入
が行われる。
また、本願発明はケーブルの束を製作するための装置
を提供するものである。この装置は、軸XX1にそった第
一の水平リニア搬送機構と第二の水平搬送機構と所定の
曲線軌道にそって相対運動を可能にする機構を有する。
前記第一の水平リニア搬送機構はワイヤーセクションを
保持する搬送挾持装置を移動させることができる。第二
の水平リニア搬送機構は、サポート挾持装置および少な
くとも2つのメイティング挾持装置を移動させる。メイ
ティング挾持装置は、少なくとも1つのワイヤーの端部
を搬送挾持装置あるいはサポート挾持装置から取り出
し、またサポート挾持装置に挿入することができる。メ
イティング挾持装置は、軸XX1と平行に、軸XX4にそった
ガイドレールにそって移動することができる。相対運動
の曲線状の軌道は、軸XX1に対して垂直な平面内に位置
する。
前記装置はまた、少なくとも1つのワイヤー端部収集
挾持装置を有しており、この収集挾持装置は少なくとも
1つのスイープアームを有する。この収集挾持装置はメ
イティング挾持装置の動きとは独立にガイドレールにそ
って移動可能である 前記駆動機構および曲線状の軌道によって曲線状の軌
道の一方にワイヤーの端部を送挿入すべき開口を整列さ
せることが可能になる。ワイヤーの軸と開口の軸とをあ
るオフセットをもって配列させることがまた同様に可能
となる。軌道上の挿入が開始される位置において、すな
わち、ワイヤーの端部と開口が接触する位置においてワ
イヤーの端部が開口にガイドされる。
本願発明による装置の極めて重要な利点は、非常に小
さな開口に対してもワイヤー端部の挿入を行うことが可
能になることである。この装置はすなわち挿入に必要な
機構、挿入工程において部品を保持するために必要な機
構、部品のそれぞれに対応して所定の位置にこれらを位
置決めするために必要な機構、挿入工程においてワイヤ
ーの端部を所定の位置にガイドするために必要なガイド
機構、さらには部品に対してワイヤーが挿入されたのち
にはこれらの部品を所定の位置から排除すべき機構とを
兼ね備えたものである。
さらに1つの部品の複数の側面にワイヤーを挿入すべ
き開口が設けられている場合、可動プレートに対して回
転可能に設けられている中間サポートによってこれらそ
れぞれの開口部に対してワイヤー端部の挿入を行うこと
が可能になる。
また、本発明に係る方法あるいは装置によれば、高速
に狭い空間内でワイヤーの挿入を行うことが可能であ
る。
本願発明のこれ以外の特徴については以下に図を参照
して説明する記載によって次第に明らかとなる。
第1図は本願発明によるケーブルの束を製作するため
の装置を示す平面図である。
第2図は本願発明によるケーブルの束のアッセンブリ
ーステーションの主要構造を示す側面図である。
第3図は本願発明によるケーブルの束のアッセンブリ
ーステーションを示す平面図である。
第4A図ないし第4G図は本願発明によるワイヤー端部の
挿入装置を示す図であり、かつ該装置によってワイヤー
端部を挿入する工程を示す図である。
第5A図ないし第5F図は本願発明に基づいてケーブルの
束を製作するための主要な工程を示す平面図である。
第6図、7A図ないし7C図および8A図ないし8C図は本願
発明によるケーブル束の製作装置の収集挾持装置を示す
図である。
第9図ないし第13図は本願発明によるネイテング挾持
装置の実施態様を示す図である。
第14図は本願発明によるケーブル束の製作装置の挾持
装置搬送機構の実施例を示す図である。
第15A図および第15B図は本願発明によるケーブルの束
製作装置においてウィヤー端部の垂直方向の位置決めを
するための装置の実施態様を示すものである。
第16図および第17図は挿入機構の実施例を示すもので
ある。
第18A図ないし第18D図は本願発明に従ってワイヤー端
部を装置の開口部に挿入するための手順を示した図であ
る。
第1図に示すケーブルの束製作装置によれば、長手方
向の軸XX1にそって少なくとも1つの搬送機構1が設け
られており、この搬送機構1の延長上に少なくとも1つ
の第二の搬送機構2が設けられている。さらに好ましく
は、この第二の搬送機構の延長上に少なくとも第4の搬
送機構80が設けられている。また好ましくは、複数のス
プール1A、これらのスプールのまわりにはサイズあるい
はタイプの異なるそれぞれのワイヤーがまかれているこ
れらのスプール71が設けられることが望ましい。このス
プールにまかれたワイヤーは少なくとも1つのガイド72
によってステーション73に導かれる。このステーション
73はワイヤーのタイプを選別し、かつこれらのワイヤー
を切断する。ステーション73の下方には、ワイヤーセク
ション5が図示されていないトランスファー挾持装置に
よって第一の搬送機構1に連結される。ワイヤーの端部
は、順次ワイヤー準備ステーション4すなわち端部の被
覆解除ステーションおよびワイヤーの端部に対するクリ
ンプコネクションに送られる。
図に示されているように、準備ステーションの下流側
には、すなわち矢印Fによって示される方向にはワイヤ
ー鉛直方向位置決め手段35およびトランスファー挾持装
置を第3の搬送機構(図示されていない)のほうに移動
するための装置78が設けられている。図に示されている
ように、準備段階を終え、ストリッピングステーション
74によって被覆をはがされたワイヤーが次にステーショ
ン77に搬送され、これらが部品と組み合わされることに
よってケーブル束が完成される。同様に、図に示されて
いるように、組立ステーションは第二の搬送機構および
部品供給装置79を有している。この部品供給装置79は、
長手方向の軸XX1に対して垂直方向に設けられている。
この部品供給手段は、マガジン76によって部品が供給さ
れる。またこれらは、振動するホッパーフィーダー75に
よって、フィードデバイス79のしかるべき位置に位置決
めされて供給される。
第2図は、第1図をII−IIの方向から見た状態を示す
図面である。第2図は本願発明に係るケーブル束の製作
装置の一実施例を示すものである。この図に示されてい
るように、該装置は第一の搬送機構1を有し、その搬送
機構1はトランスファー挾持装置41および42を搬送す
る。近接するトランスファー挾持装置の組41および42は
ワイヤーセクション5をその爪の間にはさんで搬送す
る。トランスファー挾持装置そのものはヨーロッパ特許
出願EP305307に開示されているようなものである。同図
によれば第一の搬送機構1は水平方向かつ長手方向の軸
XX1にそって設けられている。第二のリニア搬送機構2
は第一の搬送機構の延長線上に設けられている。第二の
搬送機構2は1つないしは複数のワイヤーセクションの
端部を保持するサポート挾持装置6を搬送することがで
きる。ケーブルアッセンブリーステーションは、2つの
挾持装置7それぞれは、一方はYY1、他方はYY2にそって
設けられている、これらの挾持装置7を有する。またこ
れらの挾持装置7は、水平面内の軸XX4にそって、かつ
軸XX1と平行に移動することができる。またこれらの移
動を可能としているサポート9は、このアッセンブリー
ステーション77の全長にそって設けられている。図に示
されているように、供給手段によって搬送された部品54
は、第二の搬送機構の近傍まで移動させられ、そしてワ
イヤーの端部が挿入されるべき開口54Aを有する端面が
ワイヤーの端部と対面する位置に設けられる。部品はそ
れぞれ可動式の挿入サポート51に搭載される。
図に示されているように、ケーブルの束を製作するた
めの部品の開口部54Aはすべて同一の高さに設けられて
いることが望ましい。またこれらの開口部は軸XXにそっ
て軸XX1からの高さが挿入高さと呼ばれる位置に設けら
れていることが望ましい。
ケーブル束製作装置、より正確にはアッセンブリース
テーション77は少なくとも1つの収集挾持装置8を有し
ており、この収集挾持装置8は軸方向鉛直方向YY3にそ
って設けられるとともにメイティング挾持装置7の動き
とは独立に水平方向のガイドあるいはサポート9にそっ
て移動することができる。図に示されるように、収集挾
持装置8にはスイープアーム10が取り付けられており、
スイープアーム10の底部には挿入高さに設けられたあご
部が取り付けられている。またこの挿入高さは水平軸XX
2に対応する位置である。すなわち、収集挾持装置8が
水平方向に移動した場合には、ジョーは軸XX2にそって
移動する。この移動によって部品の開口部に挿入されて
いたワイヤーの端部を集めるあるいは集積することが可
能になる。
トランスファー挾持装置4を第一の搬送機構1から第
三の搬送機構13へ移動させるためのデバイス78が設けら
れていることが望ましい。ここにおいて、第三の搬送機
構13は好ましくは第一の搬送機構1よりも下方に設けら
れた直線上の搬送機構である。
第3図は、ケーブルの束アッセンブリーステーション
77を示す平面図である。図に示されているように、ケー
ブルの束製作装置は図中に矢印Fによって示される流れ
に従って第一の搬送機構1、この第一の搬送機構1はワ
イヤーセクション5の端部を保持するトランスファー挾
持装置4を移動させるものである、トランスファー挾持
装置によって保持されたワイヤー端部の垂直方向の位置
決めをするための装置35、第一の搬送機構の延長線上に
位置し、かつ、サポート挾持装置とメイティング挾持装
置7を移動させるための第二の搬送機構および少なくと
も1つの収集挾持装置8を有するものである。この収集
挾持装置8はスイープアーム10と接合されており、この
少なくとも1つの収集挾持装置8はスイープアーム10、
内部の回転アーム11および2つの外部回転アーム12と連
結されている。これらの様子は図中においてシンボルV
によって示されている。図に示されているように、それ
ぞれのフィードデバイス79はそれぞれの所定の部品を搬
送することができ、この第二の搬送機構の近傍に設けら
れた端部は可動挿入サポート51に結合され、この可動挿
入サポート51はそれぞれ部品541、542、543あるいは544
と結合されている。図に示されているように、ワイヤー
セクションの端部はいずれも第一の搬送機構および第二
の搬送機構の同じ側に位置している。部品供給手段の端
部に設けられている挿入サポート、移動挿入サポート
は、搬送機構に対してワイヤーの端部が位置するのと同
じ側に位置している。
収集挾持装置は、2つのアーム10および11を有してお
り、これらのアームは第二の搬送機構から見てワイヤー
セクションの端部と同じ側に位置している。また、収集
挾持装置は同様に2つのアーム12を有しており、これら
のアームは第二の搬送機構のもう一方の側に位置してい
る。すなわち、この位置はサポート挾持装置6sの反対側
の位置である。本願明細書において、挾持装置の一方の
側に設けられている挾持装置アームと他方の側に設けら
れている挾持装置アームとの位置を明確にするために内
部の、というふうに表現した場合には、これらが挾持装
置のワイヤー端部と同じ側にあることを意味し、外部
の、と称した場合には、これらがその反対側に位置する
ことを意味するものとする。図に示されているように、
2つのワイヤーセクション51および52がケーブル束アッ
センブリーステーションに設けられている。それぞれの
ワイヤーセクションは、その端部が部品541の開口に挿
入されている。セクション51は、第二の端部がサポート
挾持装置6に挿入されていない。ワイヤーセクション52
に関しては、第二の端部が部品543の開口部に挿入され
ている。図に示されているように、また、供給手段79の
端部は図面の平面とは垂直であり、かつ、軸XX1に対し
て直交する平面P1、P2、P3、P4にそって設けられてい
る。また、これらの平面に部品の曲線上の軌道すなわち
ワイヤーの端部を部品の開口部に挿入するための挿入軌
道が存在する。
図4Aは、挿入デバイスの軸を直交する面を示すもので
ある。同図はまた同様に第二の搬送機構によって搬送さ
れるサポート挾持装置6の概略を示すものである。第二
の搬送機構には、軸XX1にそって設けられている。第二
の搬送機構には、サポートプロファイル15を有する。サ
ポート挾持装置は、搬送挾持装置と全く同一な形状をし
ていることが望ましい。例えば、ヨーロッパ出願EP3053
07に示すような形状である。図に示されているように、
サポート挾持装置6の上部は、ワイヤーセクションの端
部を保持することができる爪6Aとなっている。これらの
爪は、挾持装置本体6Bに設けられている。挾持装置本体
は、ベースプレート6Cの上に設けられ、このベースプレ
ートはサポートプロファイル15の内部によって移動可能
である。この挾持装置ボディ6Bは、平行な溝6Dと係合し
ており、この溝によってサポート挾持装置6は第二の搬
送機構のサポートプロファイル15に固定される。挿入デ
バイスは、移動デッキ62の上に設けられた挿入サポート
51を有する。このモービルサポート51は、モービルプレ
ート53と結合しており、この上に部品54がひとつずつ設
置される。
挿入サポート51は、サイドオール46およびベース47を
有しており、その内部に形成される空間にはスプリング
52が挿入されている。スプリング52はベースの上に配置
され、モービルプレート53を支持する。モービルプレー
ト53は、モービルサポート51の内部空間において鉛直方
向の軸YY4にそって移動することができる。図に示され
ているように、挿入サポート51のモービルプレート53の
上部にリニアクランピィングシリンダー56の軸端部がプ
ランジャー45によって結合されている。クランピィング
シリンダーは、例えば、気圧によって動くものであり、
プランジャー45を鉛直方向の軸YY4にそって動かす。ク
ランピィングシリンダー56は、サポートないしはビーム
76によって支持されている。これらのサポートないしは
ビーム76はモービルデッキ62に支持されている。
部品供給アクチュエーター59は、ロッドを有する。こ
のロッドの端部にはプランジャー59Aが設けられてお
り、このプランジャーが1つあるいは複数の部品を押し
出す。供給デバイス79の上に設けられた部品54の列はス
トップ55によって可動挿入サポートの近傍に位置する。
ストップ55はモービルストップシリンダー58の端部に設
けられている。
軸ZZ61にそって設けられた水平供給デバイス79と供給
アクチュエーター59は鉛直サポート60によって保持され
る。鉛直サポート60は、水平固定デッキ69に取り付けら
れている。図に示されているように、移動デッキ62は、
回転可能なアームあるいはリンク631、632によって固定
デッキ69に対して移動可能である。これらのリンクの端
部は、回転支持部品641、651、642、652と連結されてい
る。これらのリンク間の回転可能なアーム63の長さは同
じである。これらの回転自在支持装置によって、リンク
あるいはアームはデッキに対して図の平面と垂直な軸の
まわりに回転することができる。その結果、リンクおよ
びデッキによって形成される平行四辺形は、変形するこ
とが可能になる。リンク632は、自在支持ポイント66を
介して挿入シリンダー67のロッドに結合される。ロッド
の本体は固定サポート60に回転自在ポイント68を介して
結合される。図4Aは、可動挿入サポートに部品が設けら
れていない状態の挿入機構を示すものである。図4Bは、
供給機構の上に設けられた部品541をモービルプレート5
3の上に押しだしていく操作を示したものである。この
可動プレートは、フィードガイドの延長上に位置するの
が望ましい。コンポーネント541は、モービルストップ
シリンダーの上に設けられたストップによって保持され
る。部品は、プランジャーを有するアクチュエーター59
によって矢印F1で示される方向に移動させられる。
図4Cは次の動作を説明するものである。この工程にお
いては、クランピングシリンダー56が作動し、プランジ
ャーを矢印F2の方向に移動させる。このプランジャーは
モービルプレート53の上に置かれた部品およびモービル
プレートそのものを移動させる。こうしてスプリング52
が所定の位置まで押圧される。この所定の位置とはすな
わちこの部品が曲線上の挿入軌道の最高点に到達したと
きにモービルプレートの上に搭載されたコンポーネント
の開口部が挿入高さに到達するような高さである。部品
の形状に適合するようにその外形が定められた可動挿入
サポートは部品を鉛直方向にスライドさせ、そのときに
可動挿入サポートが矢印F2の方向に移動することが望ま
しい。
可動挿入サポートのモービルプレート上の部品の所定
のクランプ位置は、部品の開口がサポート挾持装置の上
部のさらに上方へくるようになる位置である。
図4Dは次の工程を示すものである。図に示されている
ように、メイティング挾持装置は挿入機構と相対するよ
うに設けられている。メイティング挾持装置は爪30によ
って予備処理の済んだ端部70を保持する。可動挿入サポ
ートのモービルプレートに搭載された部品をクランプし
たのちに、モービルストップ55はモービルストップシリ
ンダーに設けられた変換機構によって矢印F3の方向に移
動する。モービルストップ55は、次の部品の正面部分に
接触する。この間に供給用アクチュエータープランジャ
ーはF4で示された矢印の方向に移動し、初期の位置に回
帰する。
図4Eは、次の工程を示すものである。この工程におい
て端部の挿入が行われる。可動挿入サポート51、ビーム
57およびモービルデック62が軌道T1にそって移動する
間、メイティング挾持装置7は静止している。この移動
および静止は、回転主軸材66をシリンダー67によって動
かすことによってもたらされる。本図に示された実施例
の場合には、自由長L1が互いに等しい。この自由長は、
軌道T1の半径R1を定めるものである。また、この軌道T1
は平面P1の中に存在し、この平面Pは軸XX1に対して直
交する。
軌道は最初に上り、後に下りの軌跡を描く。その軌道
の終端近傍においてメイティング挾持装置によって保持
されたワイヤーセクションの端部がモービルサポート51
にクランプされた部品54の開口部に挿入される。
次の工程において、もし、部品のすべての開口部がす
べての開口部に対してワイヤーセクションの端部が挿入
されたならば、図4Fに示されるように収集挾持装置8が
図示されていないガイドによって移動し、挿入機構と対
向する位置まで到達する。スィープアーム10、内部可動
アーム11および外部可動アーム12が次に部品の開口部に
挿入されたワイヤーセクションの端部を集める。ギャリ
ング挾持装置のアームが閉じた後、図4F1に示されるよ
うに、部品はフランピング挾持装置によって開放され
る。この際、押圧されたスプリングが上方に延び、可動
挿入サポートのモービルプレート上に搭載された部品を
上方に押し上げる。あるいは図4F2に示されているよう
に、可動挿入サポート上に搭載された部品54のすべての
開口部にワイヤー端部が挿入されていない場合には、図
4Eに示された工程に続いてメイティング挾持装置部品54
の開口部に挿入されていたワイヤーセクションを開放す
る。次にメイティング挾持装置が図示されていないガイ
ドにそって移動して、それ以外のワイヤーの端部を集め
る。図4F2に示されているように部品54の開口部に挿入
されたワイヤーセクション5の端部70はぶらさがった状
態となる。次に挿入シリンダーが矢印F6で示された方向
に移動し、メイティング挾持装置によって他のワイヤー
が配置される。この作業によって、可動挿入サポートの
上に設けられた部品54のすべての開口部にワイヤーが挿
入される。
図4Gは、図4F1に示された工程に続く工程を示すもの
である。すなわち、4Gに示された工程においてはすでに
部品のすべての開口にワイヤーの端部が挿入された状態
となっている。図に示されるように、部品54は開口部に
挿入されたワイヤーの端部からぶらさげられる。これら
のワイヤーは収集挾持装置8によって保持される。収集
挾持装置8は、ガイド(第2図によって9で示した部
品)に従って移動可能であり、サポート挾持装置の1つ
に対向する位置まで移動可能であり、さらに、図中矢印
F8によって示された方向に移動し、ぶらざけられた部品
S4につながったワイヤーの端部をサポート挾持装置に挿
入することができる。図において示されているように、
挿入シリンダーは、矢印F7の方向に移動し、曲線状の軌
道にそって第二のキャリアーストリップを第二のキャリ
アーストリップから可動挿入サポートを引き出す。この
軌道は挿入軌道と同一であるが、方向が逆である。図5A
ないし図5Fは、図4Aないし4Gに示された工程と類似の工
程を示すものである。これらの図は本願発明による方法
あるいは装置によってケーブルの束が製作される工程を
示すものである。
図5Aは図3に類似するものである。図5Aは、第一の搬
送機構1上に設けられたトランスファー挾持装置4によ
って保持されたワイヤーセクションの端部を垂直方向に
位置決めする機構35、第一の搬送機構から第三の搬送機
構までトランスファー挾持装置を移動させる装置78、お
よび第一の搬送機構の投影平面上に設けられた第二の搬
送機構の上の設けられたサポート挾持装置6を示すもの
である。同図はまた、4つの部品供給装置を示してい
る。部品供給装置はそれぞれ同一の部品の列を有するも
のである。部品供給装置はそれぞれ異なるタイプの部品
に対応して設けられている。挿入装置は同一のものであ
り、かつ平行に等間隔をおいて設けられた軸にそって配
置されていることが好ましい。これらの挿入装置は図5A
ないしは図5Fにおいては簡単のために図示されていな
い。挿入装置の相互の距離は例えば100mm程度である。
このようにして10ないし20種類程度以上のものを必要と
しない単純なケーブルの束においては極めて制限された
領域内に10ないしは20種類の挿入装置を設けることが可
能となる。図5Aに示されるように、第一のワイヤーセク
ション51は、2つのメイティング挾持装置7によって把
持される。それぞれのメイティング挾持装置は、4つの
爪30を有している。爪は図中においは正方形のブラケッ
トとして表示されている。図5Aに示される状態において
は、、ワイヤーセクション51のそれぞれの端部はメイテ
ィング挾持装置の4つの爪によって把持される。すなわ
ち、2つの内部の爪および2つの外部の爪である。この
ようにして、一方の端部は図4Aないしは図4Gに示した方
法によって第一の部品に挿入され、第二の端部は第二の
部品54に挿入される。ワイヤーセクション51の挿入のの
ちワイヤーセクションは図5Bに示されるように部品541
および542に結合された状態でつりさげられる。2つの
メイティング挾持装置は次に第一の搬送機構の最も下流
側に位置する次のワイヤーを把持し、このワイヤーを一
端が部品541の開口に面し、他端がが第三の部品543に対
向する位置まで移動させる。
図5Cに示されたこの手順に続いて2つのメイティング
挾持装置は第三のワイヤーセクション53を把持し、その
一端が部品542に面し、かつその他端が部品543の開口部
に面するような位置に移動させる。同時に収集挾持装置
が図中左から右方向に移動する。スイープアーム10の機
構によって内部可動アーム11および外部可動アーム12が
部品541の開口部にすでに挿入されたワイヤーの端部を
集める。この部品541は、図4F1に示されるように、クラ
ンピィングシリンダーによって可動挿入サポートから開
放されたのち、収集挾持装置がワイヤーの端部を集め、
第二の搬送機構のサポート挾持装置65にその端部を挿入
することを補助する。図に示されているように、部品54
11は挿入可能なように可動挿入支持装置の上に搭載され
る。
図5Dは次の工程を示すものである。収集挾持装置は部
品542に挿入されたワイヤーの端部を把持する。この部
品542は、その開口に挿入されたワイヤーの端部によっ
てつりさげられる。このワイヤーの端部は、収集挾持装
置によってサポート挾持装置64に挿入される。この図に
はまた、2つのメイティング挾持装置が4番目のワイヤ
ーセクション54を把持する状態を示すものである。メイ
ティング挾持装置のうちの1つは、ワイヤーセクション
54の端部の1つをサポート挾持装置62の1つに挿入す
る。第二のメイティング挾持装置は、ワイヤーセクショ
ン54の2番目の端部を部品543の開口部に挿入する。
図5Eは、収集挾持装置が部品543に挿入された端部を
把持する状態を示すものである。この部品543は、可動
挿入サポートから開放されたものである。部品543は、
ワイヤーの端部によってつりさげられ、収集挾持装置に
よって移動されてサポート挾持装置にすべてのワイヤー
の端部が挿入される。同時にメイティング挾持装置は、
5番目のワイヤーセクション55を把持し、そのワイヤー
セクション55の一端をサポート挾持装置62に挿入し、ワ
イヤーセクション55の他方の端部を4番目の可動挿入サ
ポートの上に置かれ、4番目の部品供給デバイスによっ
て供給される4番目の部品544の開口に対して位置決め
する。図5は、この工程の最後のステップを示すもので
ある。この段階においては、部品544の中に挿入された
ワイヤーセクション55の一端を収集挾持装置が把持す
る。部品544は、可動挿入サポートからリリースされた
ものである。収集挾持装置は、ワイヤーの端部を第二の
搬送機構上のサポート挾持装置61に対して位置決めをし
挿入する。図5Aないし図5Fに示される工程において、第
二の搬送機構がサポート挾持装置を前進させる。このよ
うにして、図5Fにおいては完成されたケーブルの束が第
二の搬送機構のサポート挾持装置61、62、63、64および
65によって保持される。次にメイティング挾持装置は、
新たにワイヤーセクション51を把持し、2番目のケーブ
ルの束を製作すべく前記の動作を再度開始する。
第6図は、本願発明による収集挾持装置の短辺方向の
側面を示すものである。すなわち、この側面は、第一お
よび第二の搬送機構の長手方向軸XX1にそった側面を示
すものである。
図6に示されているように、収集挾持装置はスイープ
アーム10、内部可動アーム11および外部可動アーム12を
有する。内部可動アームとスイープアームは外部可動ア
ームから距離L1だけ離れている。この距離L1は、サポー
ト挾持装置6の上部の広さL2に比べて若干大きな値とな
っている。収集挾持装置のアームが軸ZZ8方向に設けら
れた1つあるいは複数のワイヤーの端部を把持した場合
に、ワイヤーの端部をサポート挾持装置の爪のなかに挿
入することが可能になる。内部可動アームは、ロッド20
A、フォーク20Bおよびリンク23を有する第一のリニアシ
リンダー20によって駆動される。この内部可動アーム
は、回転軸ZZ3のまわりに回転するが、この回転軸は内
部可動アームと外部可動アームとで共通の軸であること
が望ましい。図によれば、また同様に外部可動アームは
シリンダーロッド21A、フォーク21B、ビーム22およびリ
ンク23を介して、シリンダー21によって駆動される。第
6図に示されているように、収集挾持装置は第一および
第二のリニアシリンダーのサポートとして機能する本体
19および回転軸ZZ3を有する。
図7Aは、図6のVII−VII断面図である。図には、収集
挾持装置が閉じた位置の内部可動アームとともに示され
ている。この状態では、収集挾持装置はワイヤーを保持
していない。好ましくは、挾持装置ボデイあるいはサポ
ート19に剛に結合されたスイープアーム10は収集挾持装
置の鉛直方向の軸YY3上に設けられた突起状の係止部品1
8Aを有する。この収集挾持装置の鉛直方向の軸YY3は、
可動アームの可動アクセスZZ3と交差する。内部可動ア
ーム11およびスィープアーム10の他方の端部は顎部25に
よって支持されている。挾持装置が閉じられた位置にあ
るときにその顎部は若干重なる位置にくる。可動アーム
がこの位置にあるときにこの可動アームはスイープアー
ム上のストップ18Aに接触する位置にくる。
図7Bは、図6のVII−VIIの位置における断面図であ
る。この図においては、内部可動アームが開かれた位置
に来ている状態が示されている。図に示されているよう
に、内部アーム11は、第一のリニアシリンダー20および
リンク23の作用によって軸ZZ3のまわりに回転すること
ができる。図に示されているように、内部可動アーム11
およびスィープアーム10の下端部は顎部25となってお
り、ここに設けられたV型の溝25Aは角度αを形成す
る。この角度αは好ましくはおよそ90度である。スィー
プアームおよび収集挾持装置が搬送機構の長手方向の軸
にそって移動したとき、スィープアームの顎部のV字状
のきりかきの底部25Dは軸XX5にそって移動する。この軸
XX5は好ましくは挿入高さに設けられる。このことによ
ってワイヤーの端部がV字状のきりかきに集められる。
図7Cは図7Bと類似のものである。この図に示された状
態は、内部可動アームが閉じられた状態であり、それに
よってワイヤーセクション5の端部が集められ、内部可
動アーム11のスィープアームの顎の形状にこれらワイヤ
ーセクションが束ねられている状態である。内部可動ア
ーム11は、第一のリニアシリンダー20によって閉じられ
る。第一のリニアシリンダー20はロッド20Aを下方に押
し、これによってフォーク20Bを水平方向に移動させ
る。内部可動アームは、リニアシリンダー20およびリン
クによって軸ZZ3のまわりに回転させられる。これらの
うちの一方の端部は、内部可動アームに対して回動自在
に設けられている。また他方の端部はフォークに対して
回動自在である。図7Cに示された状態においては、内部
可動アーム11は鉛直軸に対して角度δをなす。この角度
の0度との相違はすなわち、内部可動アームとスィープ
アームとのなかにワイヤーセクション5の端部が存在す
るために生じるものである。リニアシリンダーは、好ま
しくは、荷重制限装置を有し、顎部のなかにワイヤーの
端部が把持されたときにはシリンダーの移動量を制限す
るものであることが望ましい。
図8Aは、図6のVIII−VIII断面図である。図に示され
ているように、収集挾持装置は、第二のリニアシリンダ
ー21を有する。第二のリニアシリンダー21は軸YY32にそ
って設けられており、一端にフォークを有するロッドと
嵌合している。フォークは一端が外部可動アームに回動
自在に接続されており、かつ他端がビーム22に回動自在
に接続されているリンク23を駆動する。ビーム22は、軸
ZZ20のまわりにフォークに対して回転自在である。図に
示された状態においては、外部可動アームは閉じられた
状態であり、アームの中にはワイヤー端部がつかまれて
いない。図によればさらにアーム12Aおよび12Bの他方の
端部すなわち2つの顎部は部分的に重なり合っている。
図8Bは、図8Aと同様であるが、外部可動アームが開い
た位置にあるところを示したものである。ビーム22の回
転軸ZZ20はリニアシリンダー21のロッドの端部に取り付
けられたフォーク21Bに対して挾持装置の鉛直軸YY3から
図の平面内においてオフセットされている。このオフセ
ット量はβである。前記軸YY3は、アームの回転軸ZZ3と
交差する。このオフセット量βは、可能な限り小さいこ
とが望ましく、例えば数mm程度である。挾持装置が閉じ
た時には外部の可動アームは第二のリニアシリンダー21
によって駆動され、軌道T2およびT3にそって移動する。
軌道T2およびT3の中心は、図の平面内において回動軸ZZ
3の軌跡である。このようにして、サポート挾持装置の
外側に位置するワイヤーの端部が集められる。図に示さ
れているように、挾持装置の本体19は、ストップ18Bを
有し、外部可動アームが閉じられた状態に達したときに
このストップ18Bによってそれ以上の移動が規制され
る。フォークに対するビームの回動軸と挾持装置本体に
対するアームの回動軸ZZ3とのオフセットβがアーム12A
および12Bの運動を遅延させることになる。このように
図8Cに示されているように、ワイヤーセクション5の端
部が図7Cにおいて内部可動アームとスイープアームに集
められたと同じように同様の位置に集められる。8Cは複
数のワイヤーの端部が外部可動アーム12によって集めら
れた状態を示すものである。外部可動アーム(図におい
て右に示されているもの)は、ストップの位置まで到達
している。図において左側に示す第二の外部可動アーム
が図7Cにおいて示された角度δと同様に角度δを形成し
ている。この角度は例えば10゜程度である。この位置に
おいて、ビーム22は水平位置からある角度をなしてお
り、リンク231および232は挾持装置の鉛直軸YY3に対し
て比対称な位置となっている。
図9は、本願発明に係るメイティング挾持装置の短辺
方向の側面図である。このメイティング挾持装置は、ガ
イドあるいはシャフト9にそって移動可能である。この
ガイドは例えば、円形の断面を有しており、ボールスリ
ーブ等のスライド機構によって移動することができる。
メイティング挾持装置は、サポートあるいは本体34を有
しており、鉛直移動シリンダー33がその上に搭載されて
いる。鉛直移動シリンダー33はアッセンブリのメイティ
ング挾持装置本体あるいはサポート34に対する移動を可
能とする。このアッセンブリは、爪301および302を移動
させ、また、可動フランジ28の本体34に対する相対的な
上下運動を可能とする。本体34には、スペーサー26を介
してフランジ34Aが取り付けられている。図に示されて
いるように、収集挾持装置には、内部の爪302および外
部の爪301が空間をおいて設けられている。この構成に
よって、メイティング挾持装置の爪によって把持された
ワイヤーがサポート挾持装置の爪に案内されることにな
る。
内部爪302の下方の端部がメイティング挾持装置に把
持されたワイヤーの一定部分を保持して延長部30Aと嵌
合するのが望ましい。このようにすることによってワイ
ヤーセクションの可能な限り端部近傍を把持することが
できる。ワイヤーの端部を正確に把持することは部品の
開口部に対してワイヤーの端部を挿入する際に必要にな
る。第9図には、圧力空気供給装置32Eが示されてい
る。この装置によって、爪を駆動するシリンダー32に空
気が圧送される。
第10図は、9図におけるX−Xの部分を示す図であ
る。図に示された状態においては爪30は閉じられてい
る。図9に示された状態は爪が開いた状態である。シリ
ンダー32および可動フランジ28によって構成されるアッ
センブリは、挾持装置本体に対して相対移動が可能であ
り、また、挾持装置本体上の固定フランジ29に対しても
相対移動が可能である。内部の爪302は爪の円筒部308
有しており、ワイヤーセクションを確実に保持すること
ができる。
図11は、図9におけるXI−XI方向の側面図を示すもの
である。シリンダー32と爪によって構成されるアッセン
ブリは挾持装置サポートおよび固定フランジ29によって
トラック27にそって移動する。トラック27は、固定フラ
ンジ29の上に、例えば、ボールベアリング32Cによって
前記のアッセンブリが移動することができるように設け
られている。ベアリング32Cはシリンダー32を有する可
動アッセンブリにごうに取り付けられたピンセクション
32Bに取り付けられている。顎部駆動シリンダー32はロ
ッド32Dおよびフォークの作用によって、爪の上端部を
下向きに移動させることができる。爪の中央部分はリン
ク41A、41Bによって取り付けられている。これらは、軸
ZZ7のまわりに回転可能である。この構成によって爪の
下端部がシリンダー32によってお互いに近接する方向に
移動する。爪のシリンダーによっては駆動されていない
中央プランジャー31Aは上下方向に移動可能なアッセン
ブリに対して固定されており、傾斜した側面31を有する
三角断面の下端部31Aを有する。この傾斜した側面31Bに
よってサポート挾持装置の爪を開き、ワイヤー端部の挿
入を可能とする。爪30によって保持されたワイヤーをサ
ポート挾持装置のなかに挿入する際には中央プランジャ
ーによってワイヤーセクションの中央部を押し出すこと
によって爪の間に保持されたワイヤーの挿入が容易とな
る。この構成によって、ワイヤーの変形が防止され、ま
た、ワイヤーがメイティング挾持装置の爪から滑り落ち
ることが阻止される。これはまた、サポート挾持装置の
爪を押し開くに十分な力である。
図12および13は、図11におけるXII−XIIの断面図およ
びXIII−XIIIの断面図を示すものである。鉛直方向に移
動可能なアッセンブリの一部をなす移動フランジ28がト
ラック27が搭載された固定フランジ29に対して移動可能
である。13図に示されているように、移動フランジ28に
設けられた軸ZZ7のピン41Dのまわりにリンク41Aおよび4
2Bは回動自在である。第12図は、爪30が共通のフォーク
41Cおよび2つのピン41Eを介して顎部駆動シリンダーに
よって駆動されることを示すものである。
第14図には、トランスファー挾持装置4を第一の搬送
機構1からこの第一の搬送機構1の下に設けられた第三
の搬送機構13へ向かって移動させる装置の側面が示され
ている。この実施例によれば、この第一の搬送機構1
は、三角形の形状を有する浮き彫りのリブ16を有する上
面を有するサポート15を有するものである。このエンボ
スを有するリブ16は、凹部を有するリブ17に対応するも
のであり、この凹部を有するリブ17はトランスファー挾
持装置4の下方部分に設けられている。トランスファー
挾持装置は、プロファイル15の上方フランジから上方フ
ランジの間をベースに支持されて移動することができ
る。
第三の搬送機構13は、支持プロファイル15を有するこ
とが好ましい。また、第一の搬送機構のプロファイル15
と同一であることが望ましく、トランスファーグリップ
4を搬送するために逆位置に搭載されていることが好ま
しい。図に示したように、搬送挾持装置搬送装置は、上
下鉛直ガイドシステム83を有する。この装置は、厳密な
意味でいえば、エレベータと称することができる活動部
品84であり、リジッドデッキ69にごうに接続された上下
移動シリンダー81によって移動される。
搬送挾持装置の搬送装置は、また、2つのプランジャ
ー841および842を有する。それぞれのプランジャーは、
シリンダー85および水平移動ガイドシステム86を有す
る。この構成によって、プランジャー82の図中矢印F1で
示した方向への移動が可能となる。また、この構成がプ
ランジャー841による搬送挾持装置の第一搬送機構1か
らの引き抜きを可能とする。この搬送挾持装置は、活動
機構84の上に搭載され、プランジャー82に対向する。こ
の活動機構は、シリンダー81の作用によって定位置に移
動させられる。この位置においては、シリンダーおよび
水平ガイドシステムを有する第二のプランジャーアッセ
ンブリ842は、搬送挾持装置を活動装置から第三の搬送
機構13へ押し出すことができる。
図15Aは、ワイヤーの端部70の鉛直方向の位置決めを
可能とするための装置の一時指令を示す短辺方向の側面
図である。ワイヤー端部70は、搬送挾持装置によって保
持され、メイティング挾持装置7がワイヤーを把持する
以前にワイヤー端部の鉛直方向の位置決めを行う。
図に示されているように、この実施例においては、鉛
直方向の位置決め機構35は、固定デッキ69の上に搭載さ
れ、フォーク39のまわりに回転自在に支持されたシリン
ダー38を有する。このシリンダーの鉛直方向の位置は固
定デッキ69に対して相対的に移動することができる。シ
リンダー38の上端部には軸XX37のまわりに回転自在に設
けられたモービルプレート37が取り付けられている。こ
のモービルプレート37は、シリンダー38に対して軸XX38
のまわりに回転自在な自在軸を介して取り付けられてい
る。この構成によって、内部表面37Aが軸XX37にそう円
弧状の軌道上を上下に移動可能となる。図15Bも図15Aと
ほぼ同様の位置を示すものである。ワイヤーの端部70は
トランスファー挾持装置4によって保持される前にメイ
ティング挾持装置によって保持される。予め被覆をはい
で準備されたワイヤーの端部70Aがモービルプレート37
の位置を降下させることによって鉛直方向に位置決めさ
れる。内表面37Aは固定プレート36の内表面36Aに相対す
る。これによって、保持されたワイヤー端部の厚さより
も大きなくさび状の空間が形成される。以上のようにモ
ービルプレートを所定の位置において閉じることによっ
てワイヤー端部の鉛直方向の位置決めがなされる。モー
ビルプレートは、軸XX37のまわりに回転可能であり、シ
リンダー38によって駆動される。図15Aは次の工程を示
すものである。メイティング挾持装置7の爪30は第一の
搬送機構1の上に搭載された搬送挾持装置4の爪に保持
されたワイヤーセクション5の端部70を把持する。その
ワイヤー端部は、このようにして、鉛直方向の位置決め
装置35によってその上下位置を決定される。次にシリン
ダー38が操作され、モービルプレート37がリリースされ
る。
図16および図17は、可動挿入サポート51を有する挿入
機構の実施例を示すものである。クランプシリンダー56
および可動挿入機構51は、共通のサポート49の上に搭載
されている。共通のサポート49は、回転シリンダーある
いはモーター50によって鉛直軸YY5のまわりに回転可能
である。ドライブシステムは、プーリー43、ドライブベ
ルト44、およびキー49Bによってサポート49の上に固定
された第一のシャフト49Aを有する。第二のシャフト49C
は、サポート49の下部の回転を可能とする。可動サポー
ト51は、可動プレート53を有し、この可動プレート53
は、クランプおよびクランプ開放の間に上下方向に移動
することが可能である。この可動プレートは、スプリン
グ52を有しており、このスプリングは可動プレートが上
下方向に移動することによって圧縮される。可動挿入機
構のガイド48Aは、部品54の開口54Aに対してワイヤーの
端部を整列させる。
図18Aおよび18Bは、本願発明による挿入工程を示すも
のである。図18Aが示すように、図中Pによって示され
る点は、少なくとも1つの開口54Aを有する部品54とリ
ンクされており、挿入工程を通じて軌道T1にそって移動
する。メイティング挾持装置の爪は、ワイヤーセクショ
ン5の端部70を把持し、この端部70からは部分70Aがす
でに取り除かれている。部品54は、好ましくは、移動挿
入サポートの上に支持されている。移動挿入サポート
は、1つのガイド面48Aを有するガイド48と係合してお
り、挿入工程の間ワイヤーセクションを開口に向けてガ
イドする。ガイド面48Aは、挿入方向に対しておよそ20
゜の角度Aをなす。ガイド48は厚さL4を有しており、開
口54Aは、その深さがL5で表される。
図18Bに示される挿入工程の一実施例によれば、点P
が軌道の最高点P1に到達した時点でワイヤーの端部はガ
イド表面の中間点P3においてガイドフェースに接触す
る。このようにワイヤーの水平方向軸は、開口の水平方
向軸に対して高さH1だけオフセットされた位置にくる。
図18Cに示されているように、点Pは軌道T1の最高点
を通過し、ワイヤーの端部が開口に挿入される。
図18Dは、ワイヤーの端部を開口に挿入する最終工程
を示すものである。図に示される状態においては、点P
は、最終到達点P2に到達している。この最終到達点P2と
最高点P1との曲線状の軌道が存在する平面内におけるワ
イヤーの長さ方向の隔たりは、L4あるいはL5の大きさと
概略等しい。好ましくは、可動挿入サポートの前面とメ
イティング挾持装置の内部爪との端部との距離L3は非常
に小さく、例えば、1mm程度である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/20 H01B 13/00 513 H05K 13/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品(54)の開口部(54A)にワイヤーセ
    クション(5)の端部(70)を挿入するワイヤー挿入装
    置において、前記ワイヤーの端部をメイティング挟持装
    置(7)で把持し、前記部品を曲線状の軌道にそって前
    記ワイヤーセクションの端部を内包する平面と同じ平面
    内で移動させる機構を有することを特徴とするワイヤー
    挿入装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載するワイヤー挿入装置
    において、前記曲線状の軌道は半径R1の円弧T1であり、
    この円弧は鉛直な平面内に位置するとともに前記メイテ
    ィング挟持装置の爪(30)によって把持されたワイヤー
    の端部が同一平面内に位置することを特徴とするワイヤ
    ー挿入装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1あるいは請求項2に記載した
    ワイヤー挿入装置において、前記部品の移動機構は部品
    を平行移動させる機構を有することを特徴とするワイヤ
    ー挿入装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れかに記載のワイヤ
    ー挿入装置において、ワイヤー端を前記部品の前記開口
    (54a)に案内挿入するための少なくとも一つの端部ガ
    イド(48)を少なくとも一つの側面(46)に備えた所定
    のタイプの部品に特有な挿入機構(51)を備えており、
    該挿入機構は、縦軸(YY5)回りに回転とされかつ前記
    コンポーネントが載置されるようにされた可動プレート
    (53)と、縦軸(YY5)を付勢方向とした少なくとも一
    つの圧縮スプリング(52)とを備え、前記可動プレート
    が、前記部品を前記挿入機構上に挟持するためのリニア
    シリンダー(56)を有していることを特徴とするワイヤ
    ー挿入装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載のワイヤー挿入装置に
    おいて、前記部品の移動機構は、平行な二本のロッド
    (631,632)によって水平固定プレート(69)に接続さ
    れた水平可動プレート(62)を備え、前記ロッドはそれ
    ぞれ、変形可能な平行四辺形を形成するように半径(R
    1)の値に等しい距離だけ離れた回動部(64,65)を有し
    ていることを特徴とするワイヤー挿入装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5記載のワイヤー挿入装置に
    おいて、前記挿入機構(51)及び前記挟持用リニアシリ
    ンダー(56)は、縦軸(YY5)により前記可動プレート
    に対し回転可能とされた中間サポート(49)に取り付け
    られていることを特徴とするワイヤー挿入装置。
  7. 【請求項7】請求項4ないし6の何れかに記載のワイヤ
    ー挿入装置において、所定タイプの部品は、水平軸(ZZ
    61)をカバーする供給ガイド(61)によって、さらには
    供給装置(59)、及び前記部品を保持する複数の可動装
    置(55)によって、前記挿入機構に搬送され得ることを
    特徴とするワイヤー挿入装置。
  8. 【請求項8】複数のトランスファー挟持装置(4)を移
    動させ得る、軸(XX1)に沿った第一の水平リニア搬送
    機構(1)を備え、前記トランスファー挟持装置のうち
    隣接して対をなす組によってワイヤー部(5)を保持す
    ることが可能となっており、かつ、複数のサポート挟持
    装置(6)を移動させ得る第二の水平リニア搬送機構
    (2)を備えた、電線の束を製造するための装置であっ
    て、 少なくとも二つのメイティング挟持装置(7)を備え、
    各メイティング挟持装置は、少なくとも一つのワイヤー
    端を、前記トランスファー挟持装置及び前記サポート挟
    持装置から前記サポート挟持装置に引き込むことがで
    き、前記メイティング挟持装置は前記軸(XX1)と平行
    な軸(XX4)に沿ったガイド(9)に沿って移動可能で
    あり、 かつ該装置は、少なくとも一つのスイープアーム(10)
    を有した少なくとも一つのワイヤー端収集挟持装置
    (8)を備え、該収集挟持装置は、前記ガイド(9)に
    沿った前記メイティング挟持装置の動きとは独立して前
    記ガイドに沿って移動可能とされ、 かつ該装置は、前記メイティング挟持装置に保持された
    ワイヤー端(70)に対し、前記部品(54)を、前記軸
    (XX1)と直交する平面P1,P2,P3,P4内に含まれる曲線状
    の軌道に沿って移動させる手段を有している、 ことを特徴とする電線の束の製造装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8の何れかに記載の装置を
    用いて部品(54)の開口(54a)にワイヤー端(70)を
    挿入する方法であって、 a)ワイヤー端(70)をメイティング挟持装置(7)の
    爪(30)内に位置させる段階と、 b)前記ワイヤー端が、可動挿入サポートに保持されて
    いる前記部品の前記開口部の軸線を含む垂直面内に位置
    するように、前記メイティング挟持装置を移動させる段
    階と、 c)前記部品及び前記可動挿入サポートを、前記部品が
    平行移動するように曲線状の軌道に沿って動かす段階
    と、 を備えてなるワイヤー挿入方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の方法において、前記段階
    dにおいて、前記部品の先端が前記曲線状の軌道の極点
    に至った際にワイヤー端が前記ガイド面の中央領域に接
    触し、続いて、前記曲線状の軌道に従って挿入動作がな
    されることを特徴とするワイヤー挿入方法。
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