JP3184989B2 - 砥石車 - Google Patents

砥石車

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JP3184989B2
JP3184989B2 JP35564491A JP35564491A JP3184989B2 JP 3184989 B2 JP3184989 B2 JP 3184989B2 JP 35564491 A JP35564491 A JP 35564491A JP 35564491 A JP35564491 A JP 35564491A JP 3184989 B2 JP3184989 B2 JP 3184989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性変形しうる研削面
を有する砥石車に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークの研削や研摩加工、表面仕上加工
は、通常、研削盤を用いて行われ、それに使用される砥
石車は、その研削面が砥粒、結合材、気孔の三要素によ
り構成されているソリッド形の砥石となっているのが一
般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した研削盤によ
り、例えばワークの表面を仕上加工する際は、前工程
(旋削工程)で加工した寸法公差(精度)を大きく崩すこと
なく表面仕上をする必要がある。
【0004】しかしながら、図2に示すように、例えば
被研削部の軸径が比較的細いワーク(01)を、上述したよ
うなソリッド形の砥石(02)を用いて研削すると、所定の
研削代を研削するべく砥石(02)をワーク(01)に圧接させ
た際に、ワーク(01)に作用する曲げ荷重により、ワーク
(01)が想像線で示すように撓みながら回転するようにな
る。
【0005】この状態のまま研削が行われると、ワーク
(01)に対する砥石(02)の研削面の接触圧が不均一とな
り、仕上面が図3に示すように中央部が大径(誇張して
示す)となって、寸法精度に狂いが生じる。
【0006】この問題を解決するためには、ワーク(01)
に大きな曲げ荷重が加わらないように砥石車に微少送り
を与え、所定の研削代を複数回に分けて研削することも
考えられる。しかしこのようにすると、加工時間が長く
なって生産性が低下する。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、ワークに大きな曲げ荷重が作用するのを
防止するとともに、砥石の研削面をワークに均一な圧力
で接触させることにより、加工後の寸法精度を大幅に向
上することができるようにした砥石車を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、モータにより回転させられるほぼ円筒形
をなす回転体の外周面に、流体が注入可能な弾性を有す
る中空体を、軸線と直交する半径方向に弾性変形しうる
ようにして着脱可能に嵌着し、かつ前記中空体の外周面
に、内径が流体圧注入前の中空体の外径とほぼ同等をな
すとともに、外周面にワーク研削用の可撓性の硬質部材
が固着された、拡径方向伸長不能かつほぼ平坦面をな
す外周部の両端部に内向きの折曲が部形成された帯形環
状の基材を、前記中空体への流体の注入による膨張力と
基材自身の拘束力とにより生じる摩擦力によって固定し
たことを特徴としている。
【0009】
【作用】ワーク研削用の硬質部材(砥石)を、回転体(リ
ム)の外周面に嵌着した半径方向に弾性変形しうる中空
体の外周面に固着したことにより、所定の研削代を研削
するべくワークに硬質部材を圧接させた際、中空体が縮
径方向に弾性変形して接触圧を吸収するので、ワークに
大きな曲げ荷重が作用することがなく、しかも硬質部材
がワークの被研削面に均一に圧接するようになる。従っ
て、加工後の寸法精度が著しく向上する。
【0010】また、基材及びそれに固着された硬質部材
は、中空体の外周面に摩擦力だけで固定されているの
で、中空体の流体を抜くことにより、基材を中空体の外
周面より簡単に取り外すことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例の砥石車(G)を示すも
ので、概ね円筒形をなすリム(回転体)(1)の内周面に
は、左側面を平坦面とした皿状のホイール(2)の外周面
が固着されている。
【0012】リム(1)の外周面の凹所には、ゴム等の軟
質弾性材をもって、いわゆる車両用のチューブレスタイ
ヤ状に成形された中空体(3)が、着脱可能として、かつ
リム(1)との気密性を保持して嵌め込まれている。
【0013】中空体(3)のほぼ平坦状の外周面には、環
状をなし、かつ内径が中空体(3)における空気注入前の
外形寸法とほぼ同等か若干小寸に形成された、拡径方向
に伸長不能な薄肉フィルムまたは布状の基材(4)と、そ
の外周面に予め貼着され、かつ表層部に砥粒が結合され
た帯形環状をなす可撓性の砥石(5)とからなる砥石ユニ
ット(6)が、交換可能に固定されている。
【0014】すなわち、上記砥石ユニット(6)を、空気
注入前の中空体(3)の外周に巻き付けたのち、中空体
(3)内に圧縮空気を注入してこれを膨らませ、その膨張
力と基材(4)自身の拘束力とにより生じる摩擦力をもっ
て、砥石ユニット(6)は中空体(3)の外周面に固定され
ている。
【0015】砥石(5)が摩滅した際には、中空体(3)内
の空気を抜くことにより、砥石ユニット(6)のみを容易
に交換することができる。
【0016】リム(1)の内面適所には、中空体(3)内に
圧縮空気を注入したり、中空体(3)内の空気圧を適宜に
調整したりするバルブ(7)が外向に取付けられている。
この実施例の砥石車(G)を用いてワークを仕上研削する
際は、まず図示しない研削盤に設けたモータの回転軸
(8)の先端部に、中空体(3)内の空気圧を所定圧に調整
した砥石車(G)を、そのホイール(2)の中心に形成した
取付孔(2a)を嵌合して、複数のボルト(9)を回転軸(8)
と一体をなすフランジ部(8a)に向けて螺挿することによ
り取付ける。
【0017】ついで、研削盤の主軸に設けたチャック(1
0)により、例えば金属材料試験用の試験片等のワーク(1
1)の一端を把持し、他端を心押し(12)により支持したの
ち、ワーク(11)と砥石車(G)とを同方向に回転させ、か
つ同時に、砥石(5)の研削面がワーク(11)の被研削面(1
1a)と所定の接触圧で接触するように、砥石車(G)に送
りを与える。
【0018】この状態で砥石車(G)を左右方向に移動さ
せれば、被研削面(11a)に仕上研削が施される。この研
削時において、砥石(5)をワーク(11)に圧接させた際、
中空体(3)が、空気圧のばね作用により縮径方向に弾性
変形して接触圧を吸収することから、従来の砥石のよう
に、所定の研削代を一度に研削した際でも、ワーク(11)
を撓ませることはなく、しかもワーク(11)の被研削面(1
1a)に対し砥石(5)の外周の研削面全体をほぼ均一に圧
接させることができるので、加工後の寸法精度は大幅に
向上する。
【0019】なお、ワーク(11)の軸径が比較的細くて曲
げ剛性が小さいときには、中空体(3)内の空気圧を低め
に設定して弾性変形し易いようにするか、又は砥石車
(G)の反対側に回転自在な受けローラ(13)を設けて、ワ
ーク(11)の被研削面(11a)を支持し、ワーク(11)の撓み
を防止するようにするとよい。
【0020】上記実施例では、中空体(3)の外周面及び
砥石(5)を、ワーク(11)の被研削面(11a)にほぼ合わせ
た状態としてあるが、異なる形状のワークを研削する際
は、リム(1)より中空体(3)を外して、中空体(3)及び
砥石(5)の外周形状を、そのワークに適した形状に予め
製作したものと交換すればよい。
【0021】本発明の砥石車は、ワークの表面をバフ仕
上する際にも用いることができ、この際は、中空体(3)
の外周面に砥石ユニット(6)の代わりに布等のバフを取
り付ければよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によると、ワークに硬質部材(砥
石)を圧接させた際、弾性体(中空体)が縮径方向に弾性
変形してワークに均一な圧力で接触し、かつワークに大
きな曲げ荷重が作用するのを防止するため、加工後の寸
法精度が大幅に向上する。
【0023】また、中空体の外周面には、外周面に硬質
部材が固着された基材が、中空体の膨張力と基材自身の
拘束力とにより生じる摩擦力だけで固定されているの
で、中空体内の流体を抜くことにより、基材を中空体の
外周面から簡単に取外すことができる。従って、硬質部
材が摩滅した際には、中空体はそのままとして、予め硬
質部材を固着しておいた基材のみを交換すればよく経済
的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す中央横断平面図であ
る。
【図2】従来の砥石によるワークの研削状態を示す説明
図である。
【図3】同じく従来の砥石により加工されたワークの外
観図である。
【符号の説明】
(1)リム(回転体) (2)ホイール (2a)取付孔 (3)中空体 (4)基材 (5)砥石(硬質部材) (6)砥石ユニット (7)バルブ (8)回転軸 (8a)フランジ部 (9)ボルト (10)チャック (11)ワーク (11a)被研削面 (12)心押し (13)受けローラ (G)砥石車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24D 9/02 B24D 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより回転させられるほぼ円筒形
    をなす回転体の外周面に、流体が注入可能な弾性を有す
    る中空体を、軸線と直交する半径方向に弾性変形しうる
    ようにして着脱可能に嵌着し、かつ前記中空体の外周面
    に、内径が流体圧注入前の中空体の外径とほぼ同等をな
    すとともに、外周面にワーク研削用の可撓性の硬質部材
    が固着された、拡径方向伸張不能かつほぼ平坦面をな
    す外周部の両側部に内向きの折曲部が形成された帯状環
    状の基材を、前記中空体への流体の注入による膨張力と
    基材自身の拘束力とにより生じる摩擦力によって固定し
    たことを特徴とする砥石車。
  2. 【請求項2】 中空体が、流体圧によりその内圧が調整
    しうるようになっている請求項1記載の砥石車。
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