JP3128259B2 - 床研磨機及び床研磨方法 - Google Patents

床研磨機及び床研磨方法

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JP3128259B2
JP3128259B2 JP03117358A JP11735891A JP3128259B2 JP 3128259 B2 JP3128259 B2 JP 3128259B2 JP 03117358 A JP03117358 A JP 03117358A JP 11735891 A JP11735891 A JP 11735891A JP 3128259 B2 JP3128259 B2 JP 3128259B2
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良夫 芝井
直久 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石材タイルの床面を磨き
直しする時に用いる床研磨機及びそれによる床研磨方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の床研磨機は、回転軸に
工具取付け用パッドを固定し、該パッドに研磨工具を着
脱自在に固定すると共にそれらの周囲を保護カバーによ
り覆い、工具取付け用パッドと共に研磨工具を回転させ
ることにより床を研磨するようになっている。研磨方法
としては、第1次工程から順次工程を移す毎に、粒度の
荒い工具から順次細かい粒度の工具に取り替え、最終的
にはバフによる艶出しが行なわれる。
【0003】工具取付け用パッドの回転駆動機構として
は一般に1軸方式と3軸方式(プラネタリ型)があり、
3軸方式は、例えば保護カバー内の3箇所に回転軸を配
置し、各回転軸毎にそれぞれ独立して回転するように小
型の工具取付け用パッドを固定し、各工具取付け用パッ
ドの下面に該工具取付け用パッドと略同径の小型の研磨
工具を固定し、各研磨工具を独立して回転させる構造で
ある。これは研磨性能は良いが比較的回転機構が複雑
で、コストが高くなる。
【0004】1軸方式は、保護カバーの中央部に1つの
垂直な回転軸を配置し、該回転軸に概ね保護カバー内全
域に拡がるくらいの大きい工具取付け用パッドを固定し
て回転するようにしている。この1軸方式において、研
磨工具の取付け構造はいくつかあり、例えばパッドと略
同じ直径の1つの大きな研磨工具を取り付けて、回転軸
回りに自転させる構造や、図12のように工具取付け用
パッド31の下面に比較的小さな研磨工具Tを3個〜5
個、回転軸32の周囲に円周方向に間隔を隔てて固定
し、各研磨工具Tを回転軸32周りに公転させる構造の
ものがある。一軸方式のうちで、前者の工具取付け用パ
ッドと同じ直径の大きな研磨工具を取り付ける構造は、
研磨工具が大きいことにより取扱い難く、また研磨工具
自体の摩滅が不均一になり易い。
【0005】一軸方式のうちで、後者の図12で示す比
較的小径の複数の研磨工具Tを公転させる構造ものは、
回転機構が比較的簡単で、研磨工具自体の摩耗の偏りも
少ないことがいえる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12のような1軸方
式で複数の研磨工具Tを回転軸心周りに公転させる構造
のものにおいて、工具取付け用けパッド31の外周には
軸心と同心の保護カバー34が設けられていることか
ら、壁Wの際からの一定距離の床面は研磨できない。し
かも荒い粒度の工具から細かい粒度の工具に至るまで各
工程用の工具は、常に同一の取付け位置に装着されるよ
うになっている。このような条件で各石材タイルの壁際
及び隅の床面を磨き直す場合に、保護カバー34を壁W
に沿わせて研磨作業を行なうと、荒い粒度の工具から細
かい粒度の工具に至るまで、いずれも回転軸心から同一
の半径で円を描くため、順次研磨代を取ることができ
ず、壁面又は隅から一定距離の境目部分には図13のよ
うに荒い段状のスクラッチSが帯状に残ってしまう。従
来これらのスクラッチSの除去はハンドポリシャーによ
る手作業で行なわれているが、大変な労力を要し、実際
には研磨機による作業の2倍以上の時間が必要となるこ
ともあり、コストアップの原因であった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、壁際又は隅の研磨作業におい
て、一工程毎に前工程のスクラッチを自動的に除去でき
るようすることにより、段状のスクラッチが残るのを防
止し、ハンドポリシャーによる後処理を不要とすること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の床研磨機は、駆動源に連動連結された垂直な
回転軸と、該回転軸に固着される工具取付け用パッド
と、該工具取付け用パッドの上記軸心から離れた位置に
着脱自在に固定される複数の研磨工具と、該研磨工具の
回転研磨範囲を囲う保護カバーを備え、工具取付け用パ
ッドの回転により回転軸心周りに研磨工具を公転させる
床研磨機において、工具取付け用パッドには第1次,第
2次,…,第n次工程用研磨工具をそれぞれ位置決めす
るための各工程用位置決め部を、上記工程順に半径方向
内方側から外方側へと一定間隔ずつずらして設け、各工
程毎に取り替えられる研磨工具として、上記工程順に荒
い粒度の工具から順次細かい粒度の工具を位置決め固定
することを特徴としている。
【0009】また工具取付け用パッドの下面に面ファス
ナー層を設け、各工具には上記面ファスナー層に係着自
在なファスナー層を設け、工具位置決め部として研磨工
具に形成された位置決め用の孔に嵌合する位置決め突起
を工具取付け用パッドに形成したり、あるいは位置決め
部として研磨工具に形成された位置決め用の突起が嵌合
する位置決め孔を工具取付け用パッドに形成したりす
る。
【0010】そして回転軸に駆動されて保護カバー内で
回転軸周りに公転する複数の研磨工具により床面を研磨
する床面研磨方法において、第1研磨工程から研磨工程
を変える毎に、荒い粒度の研磨工具から順次細かい粒度
の研磨工具へと取り替えると共にそれらの取付け位置を
順次半径方向外方へとずらして研磨範囲を外周の保護カ
バー側へと近づけていくようにする。
【0011】
【作用】保護カバーを壁面に沿わせて壁際を研磨する場
合において、工程を変えて細かい粒度の研磨工具へと取
替える毎に、順番に研磨工具は外側位置にセットされる
ので、各工程毎に前工程のスクラッチが順次除去され
る。最終的には壁際の部分は研磨されないが、研磨され
た面と研磨されない面との間は、極めてなだらかでスク
ラッチのない研磨済みの傾斜面によって接続される。
【0012】
【実施例】図1〜図3は本発明を適用した床研磨機であ
って、研磨全工程が6工程のものを示している。研磨機
本体1はモータ2、保護カバー3及び車輪4等を備え、
研磨機本体1から斜め後上方に延びるアーム5の上端に
はスイッチ等を有するハンドル部6が設けられている。
またアーム5には貯水タンク7が取り付けられており、
該貯水タンク7の下端部に接続された給水パイプ17は
下方に延び、カバー3内の給水管18に接続されてい
る。19は給水管の開閉コックである。
【0013】図2において、モータ2の回転軸8は下側
の保護カバー3内に垂直に突出し、回転軸8の下端部に
はパッド取付け用フランジ10が工具取付け用パッド1
1と接合し、固定されている。工具取付け用パッド11
の下面には略全面に面ファスナー層12が設けられると
共に、工具位置決め部として複数の円筒状の工具位置決
め突起A1 ,…,A6 が形成されている。工具取付け用
パッド11は金属等の剛性のある材料でできており、そ
の重量は概ね10〜15Kgである。
【0014】一方工具取付け用パッド11の下面に着脱
自在に固定される研磨工具T1 (T2 , T3 ,T4 ,T
5 ,T6 )には、中央に位置決め用の孔16が形成され
ており、研磨工具T1 の上面には上記パッド11の面フ
ァスナー層12に係着自在な面ファスナー層13が設け
られている。両面ファスナー層12,13よりなるファ
スナー構造は、マジックテープ(商標)と称されている
ものあるいはそれに類するもので、例えば一方の面ファ
スナー層には強化繊維でできた多数の輪状突起が設けら
れ、他方の面ファスナー層には先端膨出状の突起が設け
られ、輪状突起と先端膨出状突起の係合により両者が締
結されるようになっている。保護カバー3は工具取付け
用パッド11の外周を囲う概ね円筒状の周壁部3aと上
壁部3bを一体に有しており、周壁部3aの下端外周に
は例えば壁等を傷付けないように樹脂等の保護部材が取
り付けられている。前記給水管18はカバー3内の回転
軸8側へ延びて、回転軸8の近傍位置で吐出部18aが
開口し、工具取付け用パッド11及び床面に水の供給を
行なう。
【0015】研磨機本体1の底面を示す図3において、
工具取付け用パッド11の下面に形成される工具位置決
め突起は、第1次工程用の位置決め突起A1 から第6次
工程用の位置決め突起A6 までの6組の突起A1,…,A
6 が形成されている。第1次工程用位置決め突起A1 は
円周3等分上に3個配置されると共に全突起A1,…,A
6 のうち最も内周側に配置されており、最も荒い粒度
(例えば#60)の第1次工程用研磨工具T1 が装着さ
れる。第2次工程用の位置決め突起A2 は上記第1次工
程用の各位置決め突起A1 に対して一定距離外方側で、
かつ一定角度θだけ円周方向にずれた位置にそれぞれ形
成されており、第1次工程用研磨工具T1よりも少し細
かい粒度(例えば#200)の第2次工程用位置決め突
起T2が装着される。第3次、第4次、第5次及び第6
次工程用の位置決め突起A3 ,A4 ,A5 ,A6 も上記
同様、それぞれ前工程用突起に対して一定距離づつ外方
側でかつ円周方向に一定角度θづつずれた位置にそれぞ
れ3個づつ形成されており、それぞれ順次粒度が細かく
なる第3次,第4次、第5次、第6次工程用研磨工具T
3 ,T4 ,T5 ,T6が装着される。第3次,第4次及
び第5次工程用研磨工具T3 ,T4 ,T5 の粒度はこれ
らの順に例えば#500,#1000及び#2000で
あり、また第6次工程用研磨工具T6 としては、艶出し
バフがセットされる。即ち同一工程用の3つの位置決め
突起同志は互いに回転軸心から同じ半径で円周3等分位
置に形成されており、第1次工程から工程が進む毎にそ
れらの取付け半径r1 ,…,r6 は順次大きくなってい
る。上記各位置決め突起A1 ,…,A6 の前工程に対す
る半径の増加量は、前工程の最大研磨範囲に対して一定
距離ずつオーバーラップして、前工程で残されるスクラ
ッチ部分を一定の研磨代をもって研磨できる程度の増加
量とする。
【0016】各部品の具体的な数値の一例を示すと、工
具取付け用パッド11は直径48cm、研磨工具T1 ,T
2 ,T3 ,T4 ,T5 ,T6 は直径80mmのものを使用
している。第1次工程用位置決め突起A1 は回転軸心か
らの取付け半径r1 が140mmであり、これにより最大
半径180mmのスクラッチが描かれる。第2次工程用位
置決め突起A2 は回転軸心からの取付け半径が150mm
であり、かつ各第1次工程用位置決め突起A1 に対して
円周方向にθ=22°ずれた位置に設定され、最大半径
190mmのスクラッチが描かれ、第1次工程との間に1
0mmのオーバーラップができる。第3次工程用位置決め
突起A3 以降もその取付け半径r3 ,r4 ,r5 ,r6
は10mmずつ増え、また前工程の位置決め突起に対して
22°ずつ円周方向にずれるように形成され、前工程と
10mmずつオーバーラップするように設定されている。
【0017】次に各研磨工具の構造を詳しく説明する
と、図5,図6は第1次工程用の研磨工具T1 を示して
おり、ABS樹脂等の環状弾性樹脂板20の上面に面フ
ァスナー層13が設けられ、弾性樹脂板20の下面に合
成皮革21を介して環状の砥石部22が設けられてい
る。砥石部22の外周面は下方側が小径となるようにテ
ーパー状に形成されており、内周面は下方側が大径とな
るようにテーパー状になっている。砥石部は図6に示す
ように円周6等分割されており、ニッケル,コバルト等
でできた円柱状のメタルボンドダイヤモンド砥石23
を、フェノール樹脂,気孔材及びGC砥粒よりリング状
にコートされており、石材タイルの接合段差部分にメタ
ルチップが直接接触し、欠けを誘発しないように保護さ
れている。第2次工程用研磨工具の詳細は図示しない
が、図5,図6の第1次工程用と略同様な構造になって
おり、メタルボンドダイヤモンド砥石が埋め込まれて
る。
【0018】図7,図8は第3次工程用の研磨砥石T3
を示しており、砥石部22はフェノール樹脂等のレジン
ボンドダイヤモンド砥石からなっている。砥石部22の
形状は前記第1次工程用と同様に外周面と内周面がテー
パー状に形成されると共に円周12等分割されている。
第4次,第5次工程用の研磨工具T4,T5 は粒度が前記
のように異なるだけで、基本構造は図7,図8に示す第
3次工程用の構造と同じである。第6次工程用の艶出し
バフは、金属酸化物(例えば酸化クロム),弾性ボンド
(例えば合成ゴム)及び獣毛から構成されており、その
基本構造は図7,図8と同様である。
【0019】次に研磨方法を説明する。第1次工程にお
いて、図3のように3つの第1次工程用位置決め突起A
1 にそれぞれ最も粒度の荒い第1次工程用研磨工具T1
を嵌め、面ファスナー層12,13同志の係着により工
具取付け用パッド11に固定する。この状態で図4のよ
うに保護カバー3を壁Wに沿わせながら壁際の床面を研
磨する。そうするとL1 のように研磨最大径に相当する
位置にスクラッチが描かれる。
【0020】第2次工程においては、前記第1次工程用
研磨工具T1 を取り外し、替りに第2次工程用位置決め
突起A2 に第2次工程用研磨工具T2 を装着する。保護
カバー3を壁に沿わせながら床研磨していくと、第1次
工程との間に例えば10mmオーバーラップして研磨範囲
はL2 まで拡がり、前記第1次工程時のスクラッチL1
を除去する。同時に上記スクラッチL1 よりも段差の緩
やかなスクラッチL2が描かれる。
【0021】第3次工程以降も同様に第3、第4、第
5、第6工程用位置決め突起A3 ,A4 ,A5 ,A6 に
順次第3、第4、第5、第6工程用研磨工具T3 ,T4
,T5,T6 を取り替えて装着し、保護カバー3を壁W
の面に沿わせて研磨する。そうすると研磨工具自体は順
次細かい工具に交換されていくので、各前工程のスクラ
ッチを除去すると共にスクラッチ自体は段々と段差の小
さいものとなっていく。最終的には図9のように、研磨
された面と研磨されない面との間は、極めてなだらかで
殆んどスクラッチのない傾斜面によって接続され、かつ
表面は最終的にバフによって仕上げられる。
【0022】
【別の実施例】図10は工具側に位置決め用の突起37
を形成し、工具取付け用パッド11側に位置決め孔Bを
形成して、研磨工具側の突起37を工具取付け用パッド
側の位置決め孔Bに嵌合するようにした構造である。勿
論位置決め孔Bは各工程用研磨工具毎に設けられ、それ
らの配置は前記図3の位置決め突起(A1 ,…,A6 )
と同様になっている。このように研磨工具側に位置決め
突起を設ける構造は、工具の厚さが薄い場合に都合が良
く、研磨工具の強度維持を図ることができる。
【0023】図11は工具側と工具取付け用パッド側の
両方に孔を形成した例である。すなわち工具側に位置決
め用の孔16を形成し、工具取付け用パッド側に位置決
め孔Bを形成したものであり、工具側の位置決め用の孔
16と工具取付け用パッド側の位置決め孔Bは、両方共
等しく形成されている。位置決め孔Bは、各工程用研磨
工具毎に設けられ、それらの配置は、前記図3の位置決
め突起(A1 ,…,A6 )と同様になっている。研磨工
具を工具取付け用パッド11に取り付ける時には、位置
決め孔B及び位置決め用の孔16に嵌合する案内棒40
を用いて所定位置に取り付ける。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、研
磨工具を荒い粒度のものから順次細かいものに取り替え
て壁際の床面を研磨する場合において、第1次,第2
次,…,第n次工程用研磨工具の取付け位置を半径方向
内方側から外方側へと上記工程順に一定間隔ずつずらし
て研磨するので、保護カバーを壁面に沿わせて研磨する
ことにより前工程で生じるスクラッチをそれより細かい
粒度の研磨工具で除去でき、従来のように同一箇所で段
差の大きいスクラッチができるようなことはなくなり、
研磨後にハンドポリシャーで手作業によりスクラッチを
除去する必要はなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した床研磨機を一部断面にし
て示す全体斜視図である。
【図2】 研磨機本体部分の縦断面拡大図である。
【図3】 研磨機本体の底面図である。
【図4】 本発明による床研磨方法を示す作用説明図で
ある。
【図5】 第1次工程用研磨工具の正面図である。
【図6】 第1次工程用研磨工具の平面図である。
【図7】 第3次工程用研磨工具の正面図である。
【図8】 第3次工程用研磨工具の平面図である。
【図9】 研磨作業中の状態を示す縦断面略図である。
【図10】 工具位置決め部の変形例を示す斜視図であ
る。
【図11】 工具位置決め部の別の変形例を示す斜視図
である。
【図12】 従来例の床研磨機の底面図である。
【図13】 従来例による研磨作業中の状態を示す縦断
面略図である。
【符号の説明】 2 モータ 3 保護カバー 8 回転軸 11 工具取付け用パッド 12 面ファスナー層 13 面ファスナー層 16 位置決め用の孔 T1 第1次工程用研磨工具 T2 第2次工程用研磨工具 T3 第3次工程用研磨工具 T4 第4次工程用研磨工具 T5 第5次工程用研磨工具 T6 第6次工程用研磨工具 A1 第1次工程用位置決め突起 A2 第2次工程用位置決め突起 A3 第3次工程用位置決め突起 A4 第4次工程用位置決め突起 A5 第5次工程用位置決め突起 A6 第6次工程用位置決め突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−184664(JP,A) 実開 昭62−138568(JP,U) 実開 平3−79263(JP,U) 実公 昭43−23680(JP,Y1) 実公 昭41−7512(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 7/18 A47L 11/164 B24B 55/02 B24D 7/18 B24D 9/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源に連動連結された垂直な回転軸
    と、該回転軸に固着される工具取付け用パッドと、該工
    具取付け用パッドの上記軸心から離れた位置に着脱自在
    に固定される複数の研磨工具と、該研磨工具の回転研磨
    範囲を囲う保護カバーを備え、工具取付け用パッドの回
    転により回転軸心周りに研磨工具を公転させる床研磨機
    において、工具取付け用パッドには第1次,第2次,
    …,第n次工程用研磨工具をそれぞれ位置決めするため
    の各工程用位置決め部を、上記工程順に半径方向内方側
    から外方側へと一定間隔ずつずらして設け、各工程毎に
    取り替えられる研磨工具として、上記工程順に荒い粒度
    の工具から順次細かい粒度の工具を位置決め固定するこ
    とを特徴とする床研磨機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の床研磨機において、工具
    取付け用パッドの下面に面ファスナー層を設け、各研磨
    工具には上記工具取付け用パッドの面ファスナー層に係
    着自在な面ファスナー層を設けると共に位置決め用の孔
    を形成し、工具取付け用パッドの下面には位置決め部と
    して上記研磨工具の位置決め用の孔に嵌合する位置決め
    突起を形成したことを特徴とする床研磨機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の床研磨機において、工具
    取付け用パッドの下面に面ファスナー層を設け、各研磨
    工具には上記面ファスナー層に係着自在な面ファスナー
    層を設けると共に位置決め用の突起を形成し、工具取付
    け用パッドの下面には位置決め部として上記研磨工具の
    位置決め用の突起に嵌合する位置決め孔を形成したこと
    を特徴とする床研磨機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の床研磨機において、工具
    取付け用パッドの下面に面ファスナー層を設け、各研磨
    工具には上記面ファスナー層に係着自在な面ファスナー
    層を設けると共に、中心に位置決め用の孔を形成し、工
    具取付け用パッドの下面には位置決め部として上記研磨
    工具の位置決め用の孔に対応する位置決め孔を形成した
    ことを特徴とする床研磨機。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の床研磨機において、工具
    取付け用パッドを金属材料のような剛性のある材料で形
    成するとともに、工具取付け用パッドの重量を概ね10
    〜15Kgとしていることを特徴とする床研磨機。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の床研磨機において、研磨
    水供給機構を備え、該研磨水供給機構の研磨水吐出部
    を、駆動軸に連動連結された垂直な回転軸の近傍に配置
    し、該吐出部から研磨水を工具取付け用パッドに固定さ
    れた複数の研磨工具に供給するようにしていることを特
    徴とする床研磨機。
  7. 【請求項7】 回転軸に駆動されて保護カバー内で回転
    軸周りに公転する複数の研磨工具により床面を研磨する
    床研磨方法において、第1研磨工程から研磨工程を変え
    る毎に、荒い粒度の研磨工具から順次細かい粒度の研磨
    工具へと取り替えると共にそれらの取付け位置を順次半
    径方向外方へとずらして研磨範囲を外周の保護カバー側
    へと近づけていくようにすることを特徴とする床研磨方
    法。
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