JP3184948B2 - オゾン注入制御方法およびその装置 - Google Patents

オゾン注入制御方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オゾン注入制御方法お
よびその装置に係り、特に、浄水場、下水処理場等にお
いて、被処理水をオゾン処理する際に、この被処理水へ
のオゾン注入量を適正に維持するに好適なオゾン注入制
御方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】河川水及び湖沼水等の取水源の水質汚濁
に伴い、浄水場等では現行の急速ろ過法に代わり、凝集
沈殿処理後の沈殿水をオゾン処理した後、生物活性炭処
理を行う高度浄水処理法を採用する傾向にある。この種
の高度浄水処理法は特開昭58−174288号公報、
特開平2−233197号公報及び特開平4−2818
93号公報等に開示されている。
【0003】この方法は、取水した河川等からの原水を
凝集沈殿処理した後、被処理水となる沈殿水をオゾン接
触池に導入して、水中の有機物等を脱色、脱臭、酸化処
理または変性させるものである。その後、オゾン処理さ
れた処理水を生物活性炭槽に導入し、活性炭の表面また
は内部に繁殖した微生物の働きにより、オゾン処理では
除去できないアンモニア性窒素等を硝化除去すると共に
溶存有機物を代謝除去することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の被処理水のオ
ゾン処理においては、高い有機物の除去率の維持と共に
オゾン注入処理後の処理水質が安定していることが要求
される。また、オゾナイザはオゾン発生効率が低く、か
つ電力原単位が約20kWh/kg・O3と高いことか
ら必要最小限のオゾン注入量で被処理水を効率的に処理
することが要求される。すなわち、河川及び湖沼等から
取水する原水中の有機物濃度及び組成は、季節的要因、
気象条件さらにはダム水の放流等の外的要因の影響を受
けて大きく変化し、一定状態にない。
【0005】また、一般に、水質変動が比較的少ない原
水を取水源として被処理水をオゾン処理する場合におい
ては、水量に比例した一定の注入率でオゾンを注入する
水量比例制御が行われている。しかし、上述した要因等
でオゾン処理の対象となる被処理水の水質が変化する
と、前述した水量比例制御法ではオゾンが過少または過
剰に注入され、オゾン注入処理後の水質が安定しない。
そして、オゾン注入量が過少であると被処理水中の有機
物等の処理量が減少して水質低下を招く。一方、オゾン
が過剰に注入されるとオゾンの電力原単位が高いため、
オゾン注入処理に要するランニングコストが高くなる。
【0006】そこで、前述した種々の不都合の解決手段
として、例えば浄水場におけるオゾン処理では、オゾン
注入後にオゾン接触池から気相に排出される排オゾン濃
度を検出し、この検出したオゾン濃度が一定値になるよ
うにオゾン注入量を制御する排オゾン濃度一定制御が行
われている。また、オゾン接触池内の液相中に残留する
溶存オゾン濃度を検出し、この検出した溶存オゾン濃度
が一定値になるようにオゾン注入量を制御する溶存オゾ
ン濃度一定制御が行われている。
【0007】しかし、オゾンの水への溶解度及び液中で
の自己分解は被処理水の水温、pH及び接触時間等の影
響を受けて変化する。このため、被処理水中の有機物濃
度及びその組成が一定であっても、水温、pH等が変化
すると排オゾン濃度または溶存オゾン濃度が変化し、恰
も有機物濃度の変化のようにとらえられる。例えば、溶
存オゾン濃度が低下すると、有機物濃度の増加に伴い溶
存オゾン濃度が低下したものとして必要量以上のオゾン
が注入される。この結果、被処理水の水質とその変化に
対応した制御精度の高いオゾン注入制御が困難で、一般
に運用上の安全性を配慮して過剰にオゾンが注入され
る。このため、ランニングコストの低減が困難となる。
【0008】即ち、被処理水に注入したオゾンは液相中
に全て溶解せず、一部は気相に排出され、溶解したオゾ
ンは、(1)式の如く注入オゾン量と排出オゾン量の差
分となる。
【0009】溶解オゾン量=注入オゾン量−排出オゾン
量 ………………………………(1) 一方、溶解オゾ
ンは被処理水中で有機物等のオゾン消費成分によって消
費され、残留オゾン、すなわち、溶存オゾンは(2)式
の如く溶解オゾンと液相での全オゾン消費との差分とな
る。
【0010】溶存オゾン=溶解オゾン量−全オゾン消費
量 ………………………………(2) ここで、溶存オ
ゾン濃度の目標値と検出値の溶存オゾン濃度の偏差に従
ってオゾン注入量を制御する場合、検出値である溶存オ
ゾン濃度は被処理水中の有機物等のオゾン消費成分によ
るオゾン消費とオゾン自身の自己分解によるオゾン消費
の両者を含んだ全オゾン消費による結果としての測定値
である。このため、有機物等によるオゾン消費量と自己
分解によるオゾン消費量の比率が変化しても、これらの
オゾン消費を区分して求めることができない。この結
果、これらオゾン消費量の比率変化に関係なく、常時固
定値である溶存オゾン濃度の目標値を維持するようにオ
ゾンが注入される。
【0011】このように、有機物等の濃度が低下してオ
ゾン消費量が少なくなって、溶存オゾン濃度が高くなっ
ても、目標値との偏差分のみオゾン注入量が少なくなる
のみで、それ以上オゾン注入量は低減されない。
【0012】一方、水温またはpHが低くなって自己分
解量が少なくなると、溶存オゾン濃度が高くなっても、
前記同様偏差分に相当する量のオゾンが少なくなるのみ
で全体的なオゾン注入量の低減とならない。しかして、
溶存オゾン濃度が目標値を上回っても、その要因を把握
できないため、単に偏差に応じてオゾン注入量を減少さ
せる操作となる。この結果、例えば、有機物濃度が高く
なっても自己分解量が減少すれば溶存オゾン濃度が高く
なるため、オゾン注入量は減少となり、逆に有機物を処
理するに必要なオゾン量が少なくなり、処理水質の低下
を招く恐れが生じる。
【0013】また、有機物濃度が高くなってオゾン消費
量が増加すれば、溶存オゾン濃度は低下し、目標値を維
持するようにオゾン注入量は増加される。しかし、有機
物濃度に変化がなくとも自己分解量が増加すれば溶存オ
ゾン濃度は低下し、オゾン注入処理の対象となる有機物
に関係なくオゾン注入される結果となる。
【0014】このように、オゾン注入後の溶存オゾン濃
度を測定して、目標値との偏差に従ってオゾン注入量を
制御する方法では、被処理水中のオゾン消費成分及び自
己分解によるオゾン消費の比率が変化しても、この変化
状態はオゾン注入量の制御に反映されず、オゾン消費成
分が増加しても逆に注入量が減少し、処理水質に影響を
及ぼす一方、過剰なオゾン注入の要因となる。
【0015】このようなことから、例えば、特開昭60
−161797号公報で示されているように、オゾン消
費量に対する外乱となる要因とその程度に応じてオゾン
注入率を修正する方法が提案されている。しかし、この
方法では、取水源水質の低下に伴い新たにオゾン処理設
備を設置することが余儀なくされることが多く、しかも
外乱となる取水源水質の変動特性及びオゾン接触池での
反応特性等を把握するのに多大な時間と労力を要する。
【0016】本発明の目的は、処理水質を適正に維持し
てオゾン注入量を低減することができるオゾン注入制御
方法およびその装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、溶存オゾン濃度の目標値を変化させる水
質指標として、被処理水のオゾン消費成分によるオゾン
消費量を求めて、この変化状態から溶存オゾン濃度の目
標値を変えれば、必要最小限のオゾン注入量を維持でき
ることを見出し、被処理水中のオゾン消費成分と反応す
るオゾン消費量の減少に対応して溶存オゾン濃度の目標
値を下げればオゾン注入に要するランニングコストを低
減できることに着目して成されたものである。
【0018】即ち、本発明は、被処理水にオゾンを注入
し、オゾン注入後の処理水の溶存オゾン濃度を検出し、
溶存オゾン濃度の検出値と溶存オゾン濃度の目標値との
偏差を求め、この偏差に基づいて前記被処理水へのオゾ
ン注入量を制御するオゾン注入方法において、前記被処
理水中のオゾン消費成分と反応するオゾン消費量を検出
し、検出したオゾン消費量の変化に応じて前記溶存オゾ
ン濃度の目標値を変化させることを特徴とするオゾン注
入制御方法を採用したものである。
【0019】また、本発明では前述のようにしてオゾン
注入量を制御する場合、オゾン注入量が過少となって、
オゾン注入後の処理水質が低下するのを防止するように
している。すなわち、被処理水中の有機物等によるオゾ
ン消費成分の変動と共に水温、pHが変化するが、これ
に伴いオゾンの自己分解によるオゾン消費量も変化す
る。この結果、オゾン消費成分によるオゾン消費量に変
化がなくとも、自己分解によるオゾン消費量が変化する
と、この変化は溶存オゾン濃度の変化となって表われ、
自己分解量が多くなると溶存オゾン濃度は低下する。特
に、オゾン消費成分によるオゾン消費量が少ないと、溶
存オゾン濃度の目標値は低く設定されることになるが、
低い設定目標値の状態でオゾンの自己分解量が多くなる
と、注入したオゾンが自己分解によって多く消費され
る。この結果、有機物の酸化に要するオゾンが少なくな
り処理水質が低下する恐れが生じる。
【0020】そこで、有機物等にオゾン消費成分による
オゾン消費量と共にオゾンの自己分解によるオゾン消費
量をも加味して溶存オゾン濃度の目標値を補正するよう
にしたものである。
【0021】具体的には、本発明は、被処理水にオゾン
を注入し、オゾン注入後の処理水の溶存オゾン濃度を検
出し、溶存オゾン濃度の検出値と溶存オゾン濃度の目標
値との偏差を求め、この偏差に基づいて前記被処理水へ
のオゾン注入量を制御するオゾン注入方法において、前
記被処理水中のオゾン消費成分と反応するオゾン消費量
と前記被処理水中のオゾンの自己分解による自己分解オ
ゾン消費量をそれぞれ検出し、各検出したオゾン消費量
のうちいずれか一方のオゾン消費量の変化に応じて前記
溶存オゾン濃度の目標値を変化させることを特徴とする
オゾン注入制御方法を採用したものである。
【0022】さらに、本発明は、被処理水にオゾンを注
入し、オゾン注入後の処理水の溶存オゾン濃度を検出
し、溶存オゾン濃度の検出値と溶存オゾン濃度の目標値
との偏差を求め、この偏差に基づいて前記被処理水への
オゾン注入量を制御するオゾン注入方法において、前記
被処理水中のオゾン消費成分と反応するオゾン消費量と
前記被処理水中のオゾンの自己分解による自己分解オゾ
ン消費量をそれぞれ検出し、各検出したオゾン消費量の
両者の変化に応じて前記溶存オゾン濃度の目標値を変化
させることを特徴とするオゾン注入制御方法を採用した
ものである。
【0023】前記各オゾン注入制御方法を採用するにし
ては、オゾン消費量の変化分として、オゾン消費量の増
加量または減少量を検出し、検出したオゾン消費量の増
加に応じて溶存オゾン濃度の目標値を増加させたり、あ
るいは検出したオゾン消費量の減少に応じて溶存オゾン
濃度の目標値を減少させりすることもできる。
【0024】また、本発明は、前記オゾン注入制御方法
を用いた装置として、被処理水を貯留する被処理水貯留
手段に指定の量のオゾンガスを注入するオゾンガス注入
手段と、オゾンガス注入手段により被処理水にオゾンガ
スを注入した後の処理水の溶存オゾン濃度を検出する溶
存オゾン濃度検出手段と、溶存オゾン濃度検出手段の検
出値と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を算出する偏差
算出手段と、偏差算出手段の算出値に基づいたオゾン注
入量をオゾンガス注入手段に対して指定するオゾン注入
量指定手段と、オゾンガス注入手段により被処理水にオ
ゾンガスを注入した後の被処理水中のオゾン消費成分と
反応するオゾン消費量を検出するオゾン消費量検出手段
と、オゾン消費量検出手段の検出値からオゾン消費量の
変化分を算出するオゾン消費量変化分算出手段と、オゾ
ン消費量変化分算出手段の算出値に応じて前記溶存オゾ
ン濃度の目標値を変化させる目標値補正手段とを備えて
いるオゾン注入制御装置を構成したものである。
【0025】オゾン注入制御装置を構成するに際して
は、前記オゾン注入制御装置の構成要素の他に、オゾン
ガス注入手段により被処理水にオゾンガスを注入した後
の被処理水中のオゾンの自己分解による自己分解オゾン
消費量を検出する自己分解オゾン消費量検出手段と、自
己分解オゾン消費量検出手段の検出値から自己分解オゾ
ン消費量の変化分を算出する自己分解オゾン消費量変化
分算出手段を設けると共に、目標値補正手段として、オ
ゾン消費量変化分算出手段の算出値と自己分解オゾン消
費量変化分算出手段の算出値のうちいずれか一方の算出
値または両者の算出値に応じて前記溶存オゾン濃度の目
標値を変化させる機能を備えたものを構成することがで
きる。
【0026】
【作用】前記した手段によれば、被処理水へオゾンを注
入する場合、被処理水中のオゾン消費成分と反応するオ
ゾン消費量を検出し、検出したオゾン消費量の変化に対
応して処理水の溶存オゾン濃度の目標値を変化させるよ
うにしているので、必要最小限のオゾン注入量を維持す
ることができ、過剰な量のオゾン注入を抑制することが
できる。
【0027】すなわち、オゾン注入後の溶存オゾン濃度
の目標値を固定した目標値とせずに、被処理水中のオゾ
ン消費成分と反応するオゾン消費量によって設定目標値
を変更するようにした場合、オゾン消費量が減少して設
定目標値を低減すれば変更前の目標値と比較して変更後
の目標値との差分に相当するオゾン注入量を低減するこ
とができる。逆にオゾン消費量が増加すれば溶存オゾン
濃度の設定目標値は高く設定されることになるが、目標
値が高く設定されても該目標値はオゾン消費成分に対応
した目標値となるため、オゾン注入量が過少となって処
理水質の低下を招くことがなくるなる。したがって、オ
ゾン注入量を低減できて処理水質を適正に維持すること
ができる。
【0028】次に、本発明ではオゾン消費成分によるオ
ゾン消費量によって溶存オゾン濃度の目標値を補正し、
オゾン消費量の減少に対応して目標値を低減する場合、
前記オゾン消費量と更にオゾンの自己分解によるオゾン
消費量をも加味して目標値を補正するようにしている。
このようにして溶存オゾン濃度の目標値を補正すると、
被処理水の水温またはpHが高くなってオゾンの自己分
解によるオゾン消費量が増加し、この結果溶存オゾン濃
度が低下し、有機物等の酸化に要するオゾン量が少なく
なるのを抑制することができる。すなわち、オゾンの自
己分解によるオゾン消費量の影響を予め加味して、自己
分解によるオゾン消費量に対応した溶存オゾン濃度を目
標値に付加しているので、自己分解量が増加しても有機
物等の酸化に要するオゾン量は確保される。したがっ
て、オゾンの自己分解による影響を受けて処理水質が低
下することなく適正な処理水質に維持することができ
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0030】まず、本発明が適用されたシステムの全体
構成を図4に従って説明する。図4は、被処理水をオゾ
ン注入処理する浄水場の全体構成を示す。図4におい
て、河川等から取水された原水RWは導水管(図示せ
ず)を経て沈砂池(図示せず)にいたり、ここで粒径の
大きな砂等が除去された後、着水井(図示せず)に導か
れる。原水RWは、その後、薬品混和池1に導かれ、こ
こで、硫酸バンドまたはPAC(ポリ塩化アルミニウ
ム)等の凝集剤2、さらには凝集補助剤となるアルカリ
剤3と急速混和された後、フロック形成池4へ送られ
る。
【0031】フロック形成池4では原水RW中の微粒子
が凝集したマイクロフロックがフロッキュレ−タ5で撹
拌されて、その成長が促進される。その後、粒径が大き
く成長したフロックを含有する凝集水は沈殿池6に導か
れ、ここで、フロックの沈降分離が行われる。
【0032】前記のようなプロセスを経てフロックが沈
降分離された沈殿水SWは、その後、オゾン注入処理の
対象となる被処理水Woとしてオゾン接触池7に導入さ
れる。オゾン接触池7内にはオゾナイザ8からオゾンガ
スOGが注入される。さらに詳述すると、原料ガスRA
(空気または酸素)が除湿機9で湿分が除去された後、
オゾナイザ8に供給される。10はオゾナイザ8に原料
ガスRAを供給するブロワ−を示す。オゾナイザ8で酸
素はオゾン化され、オゾン含有ガスとして通気管11を
介して多数の小孔(図示せず)を有する散気管12から
オゾン接触池7内に導入される。
【0033】前記オゾナイザ8からのオゾンガスの濃度
は制御器13、高周波インバ−タ14及び高電圧変圧器
15によって制御される。すなわち、電源16から高周
波インバ−タ14及び高電圧変圧器15を介して放電部
(図示せず)に高周波数の高電圧が印加される。そし
て、オゾナイザ8への供給ガス流量を一定とした場合、
発生するオゾンガス濃度は放電部での放電電力によって
決まることから、印加電圧または周波数を上げることに
よってオゾンガス濃度が高くなる。また、印加電圧及び
周波数を一定した場合、オゾンガス濃度は放電部へ供給
するガス流量によって決まり、ガス流量を小さくすると
オゾンガス濃度が高くなる。このため、本実施例では、
印加電圧を一定として高周波数インバ−タ14によって
周波数を制御し、これによってオゾン発生量を制御して
いるが、供給原料ガス流量を制御してもよく、オゾン発
生量の制御法が特に限定されるものではない。
【0034】オゾン接触池7の上部には、オゾン接触池
7から排出されるオゾン含有排気ガスEG中の水分を除
去するミストセパレ−タ16が配設されており、このミ
ストセパレ−タ16の下流側にはオゾン分解処理槽17
が配設されている。この処理槽17内にはオゾン分解触
媒18が充填される。このオゾン分解触媒18として
は、MnO2、活性炭、Ni、Fe等の少なくとも一種
の元素、酸化物または複合酸化物等を用いることができ
る。だだし、使用触媒が特に限定されるものではない。
【0035】また、オゾン接触池7からのオゾン含有排
気ガスEGを吸引して排気するブロワ−19が設けられ
ており、このブロワ−19は排気ガスEGを前記オゾン
分解処理槽17を介して吸引排気する。
【0036】オゾン接触池7の下流側には生物活性炭池
20が配設されている。この生物活性炭池20には活性
炭21が充填されており、オゾン接触池7からの処理水
TWが導入される。活性炭21を充填して通水した当初
は、この活性炭21の表面または内部に存在する微生物
は少ないが、時間経過と共にこの活性炭21の表面また
は内部には馴養されて繁殖したした微生物が存在する。
微生物の優占種としてはPseudomonas等が挙
げられる。
【0037】オゾン接触池7からの処理水TWは、ここ
で前記した微生物の働きによりオゾン処理では除去でき
ないアンモニア性窒素が硝化除去されると共にオゾン処
理によって低分子化された溶存有機物が代謝除去され
る。このようにして処理された生物活性炭池20からの
処理水AWは、その後、配水池(図示せず)等に送られ
る。生物活性炭池20は、本実施例では図示していない
が、必要に応じて、この生物活性炭池20からの処理水
の一部を用いて逆洗され、活性炭21の表面等に過剰に
付着した微生物が取り除かれる。
【0038】生物活性炭池20に供給される処理水AW
中の溶存オゾン濃度が溶存オゾン濃度計64により計測
されており、この計測値がオゾン注入制御装置60に入
力されている。オゾン注入制御装置60は、オゾン接触
池7で消費されるオゾン消費量を測定するオゾン消費量
測定装置22からの測定値と溶存オゾン濃度計64の測
定値に従ってオゾン注入量を制御するように構成されて
いる。
【0039】オゾン消費量測定装置22は、図2に示す
ように、被処理水Wo中の有機物等のオゾン消費成分に
よるオゾン消費量DKとオゾンの自己分解による自己分
解オゾン消費量SCを求めることができる。以下、この
オゾン消費量測定装置22の具体的構成について説明す
る。
【0040】このオゾン消費量測定装置22は、オゾン
接触池7内で消費されるオゾン消費量を間接的に測定す
るために、被処理水Woの有機物等によるオゾン消費と
オゾン自身の自己分解によるオゾン消費との両者の反応
を行うオゾン接触反応槽23とオゾン自身の自己分解反
応のみを行う自己分解反応槽24とから構成されてい
る。
【0041】オゾン接触反応槽23には、沈殿池6出口
等からサンプリングポンプ24で採水されたオゾン注入
処理の対象となる被処理水Woが導入される。さらに、
この反応槽23にはオゾナイザ25から所定濃度に設定
された濃度を有するオゾンガスGが注入される。オゾナ
イザ25の入口側には除湿器26が配設されており、こ
の除湿器26は、オゾナイザ25に供給する原料ガス
(空気または酸素)中の湿分を除去し、露点が低くなっ
た乾燥原料ガスをオゾナイザ25に供給する。そして、
本実施例では、フィルタ−27を介してエア−ポンプ2
8で原料ガスとしての空気をオゾナイザ25に供給して
いる。この場合、原料ガスとして酸素または酸素富化空
気を用いてもよく、原料ガスが特に限定されるものでは
ない。
【0042】オゾナイザ25の出口側にはオゾン濃度計
29が配設されており、このオゾン濃度計29は、オゾ
ン接触反応槽23または自己分解反応槽24に注入され
るオゾンガス濃度Gを測定する。このオゾン濃度計29
は、例えば隔膜型ポ−ラログラフ電極による方法または
紫外線吸収式による方法等によってオゾンガス濃度Gを
測定するようになっているが、オゾン濃度計の測定原理
は限定されない。
【0043】オゾナイザ25にはオゾナイザ25からの
オゾン発生濃度を制御する制御器30が接続されてお
り、本実施例ではオゾナイザ25を構成する放電部(図
示せず)への印加電圧を調節することによって発生濃度
を制御している。この場合、先に説明したようにプラン
ト規模レベルでの多量のオゾン発生量(例えば、10k
g/hから20kg/h程度、または、それ以上)が要
求されるときは、高電圧印加時の周波数を調節して発生
オゾン濃度を制御する方法が採られるが、特に発生オゾ
ン濃度の制御法は限定されない。
【0044】オゾン接触反応槽23内に注入されるオゾ
ンガスの流量は定流量弁31で調節され、所定の流量に
設定されたオゾンガスが流量計32を介して散気管40
Aから注入される。サンプリングポンプ24で採水され
た被処理水Woの流量は定流量調節弁33で調節される
ようになっている。そして、所定流量に設定された被処
理水Woは流量計34を介してオゾン接触反応槽23に
供給される。オゾン接触反応槽23に導入される被処理
水Woは、同時に導入されるオゾンガスのガス流れに対
して対向流となってオゾンと接触し流下する。
【0045】オゾン接触池23と溶存オゾン除去槽とを
結ぶ流体通路には溶存オゾン濃度計35が配設されてお
り、この溶存オゾン濃度計35はオゾンガスが注入され
た後の被処理水Wo中の溶存オゾン濃度CW1を測定す
る。この溶存オゾン濃度計35は、前述の如く隔膜型ポ
−ラログラフ電極法または紫外線吸収式等によるオゾン
濃度計が用いられるが、特にその方式は限定されない。
本実施例ではオゾン接触反応槽23の出口で溶存オゾン
濃度CW1を測定しているが、反応槽23内の溶存オゾ
ン濃度を測定してもよく、被処理水Woにオゾンが注入
された後であればよい。
【0046】自己分解反応槽24には被処理水Wo中の
有機物等によるオゾン消費成分が除去されたオゾン消費
成分除去水TW2が導入される。本実施例では、オゾン
接触反応槽23で被処理水Woにオゾンを注入してオゾ
ン消費成分を酸化除去し、その後溶存オゾン除去槽36
で溶存オゾンを除去した処理水TW2を自己分解反応槽
24に導入している。溶存オゾン除去槽36内には溶存
オゾンを除去するために、エア−ポンプ28から空気が
導入散気される。すなわち、通気管38、流量調節弁3
9及び流量計40を介してエア−ポンプ28からの空気
が散気管40Bから溶存オゾン除去槽36内に導入され
るようになっている。なお、被処理水Wo中のオゾン消
費成分を除去する手段としては、例えば、活性炭による
吸着、またはセラミック膜、中空糸膜等による除去手
段、またはこれらの組合せがあり、オゾン消費成分除去
水TW2を得る手段が特に本発明の一実施例のみに限定
されるものではない。例えば、前述した浄水プラントに
おける生物活性炭槽20からの処理水AWをサンプリン
グポンプでサンプリングして自己分解反応槽24に導入
してもよい。すなわち、処理水AWは、オゾン接触反応
池7でオゾンが注入され、その後、生物活性炭池20で
処理されてオゾン消費成分を含有しなので、オゾン消費
成分除去水として用いることができる。この場合、生物
活性炭池20からの処理水AWを自己分解反応槽24に
導入するときは、オゾン接触反応槽23からの処理水は
自己分解反応槽36内に導入されない。
【0047】自己分解反応槽24にはオゾナイザ25か
らオゾンガスが導入される。このオゾンガスの流量及び
オゾン濃度はオゾン接触反応槽23内へのオゾン導入条
件と同等に設定され、定流量弁41にてオゾンガス流量
F1が調節される。また、オゾン消費成分除去水の流量
もオゾン接触反応槽23への被処理水Woの流量と同等
に設定される。定流量弁41の出口側には流量計42が
配設されている。
【0048】前記の如く、各槽23、24にオゾンガス
を導入する場合、オゾン濃度の変動抑制、また経済性の
観点から、本実施例では一つのオゾナイザ25を用い
て、このオゾナイザ25の出口側のオゾン導入管43を
分岐してオゾンガスを導入している。さらに、本実施例
では、被処理水Woと処理水TW2とに対するオゾン接
触時間及び滞留時間等の反応条件を揃えるため、各槽2
3、24の形状及び容積さらに槽内壁の材質等を同等と
している。
【0049】また、自己分解反応槽24の出口側には溶
存オゾン濃度計44が配設されており、この溶存オゾン
濃度計44は、オゾン消費成分除去水TW2にオゾンを
注入した後の溶存オゾン濃度CW2を測定することがで
きる。前述のように各溶存オゾン濃度CW1、CW2が
測定される場合、各槽23、24にオゾンを注入してか
ら測定までの時間は同等に設定される。
【0050】各槽23、24及び36の気相部は排オゾ
ン排出管45を介して互いに連通されている。そして、
前記した各槽23、24、36の液相から気相に排出さ
れるオゾン含有排気ガスは、この排出管45を介して系
外に排出される。オゾン含有排気ガスが系外に排出され
る場合、排出管45中に配設されるオゾン分解触媒46
を介して排出され、触媒を通過することによってオゾン
が分解される。
【0051】一方、被処理水Wo中のオゾン消費成分に
よって消費されるオゾン消費量を演算するために、演算
器50が設けられている。この演算器50にはオゾン接
触反応槽23でオゾンが注入された後の溶存オゾン濃度
CW1が溶存オゾン濃度計35からの出力値として入力
される。さらに、この演算器50には自己分解反応槽2
4でオゾンが注入された後の比較水TW3の溶存オゾン
濃度CW2が別の溶存オゾン濃度計44からの出力値と
して入力される。なお、本実施例では、被処理水Woの
溶存オゾン濃度と比較水TW3の溶存オゾン濃度を測定
するに際し、2つのオゾン濃度計を用いてそれぞれ独立
して測定している。これに対し、一つのオゾン濃度計を
用いて交互に測定してもよく、オゾン濃度計の数及び測
定手段等が限定されるものではない。
【0052】演算器50では各溶存オゾン濃度CW2、
CW1との差分を次式(3)に従って求め、その差分を
被処理水中のオゾン消費成分によって消費されたオゾン
消費量DKとして出力する。
【0053】DK=CW2−CW1 ……………………
……………………………………(3) さらに詳述する
と、被処理水Woのオゾン消費量Dgは次式(4)で示
すように、被処理水Woへのオゾン注入量と気相へのオ
ゾン排出量との差分からオゾン注入後の溶存オゾンCw
を除くことによって求めることができる。
【0054】Dg=[{Qg(Cg1−Cg2)}/Q
w]−Cw ……………………(4) ここで、水量:
Qw(L/h)、注入オゾンガス量:Qg(L/h)、
注入オゾンガス濃度:Cg1(mg/L)、オゾン含有
排気ガス濃度:Cg2(mg/L)、溶存オゾン濃度:
Cw(mg/L)、オゾン消費量:Dg(mg/L) この場合、被処理水Wo中でのオゾン消費量Dgは有機
物等のオゾン消費成分によるオゾン消費とオゾン自身の
自己分解によるオゾン消費の両者を含んだ全オゾン消費
量となる。そこで、オゾン消費成分によるオゾン消費量
のみを求めるためには、被処理水Wo中の有機物等によ
るオゾン消費成分を除去した後のオゾン消費成分除去水
TW2と被処理水Woとにそれぞれオゾンを注入して、
各溶存オゾン濃度の差分を求めればよい。
【0055】すなわち、オゾン注入に伴う被処理水Wo
中の有機物等によるオゾン消費量をCR1とし、自己分
解によるオゾン消費量をCR2とすると、両者を含むオ
ゾン注入後の溶存オゾン濃度K1は、前述の式から次式
(5)で表わされる。
【0056】K1=[{Qg(Cg1−Cg2)}/Q
w]−(CR1+CR2) …(5) 一方、被処理水
Wo中の有機物等によるオゾン消費成分を除去した後の
オゾン消費成分除去水TW2にオゾンを注入した場合、
有機物等によるオゾン消費はなく、主としてオゾンの消
費は自己分解のみに支配される。ここで、オゾン注入に
伴う自己分解によるオゾン消費をCR2’とすると、オ
ゾン注入後の溶存オゾン濃度K2は次式(6)で表わさ
れる。
【0057】K2=[{Qg(Cg1−Cg2)}/Q
w]−CR2’ ………………(6) したがって、オ
ゾン注入量、水量及び水質(水温、pH等)等の反応条
件等を等しく保持すれば、自己分解によるオゾン消費量
はCR2=CR2’となり、次式(7)(8)に示すよ
うに、オゾン注入後のオゾン消費成分除去水TW2と被
処理水Woの溶存オゾン濃度の差分(K2−K1)が自
己分解を除いた被処理水のオゾン消費成分によるオゾン
消費量となる。
【0058】DK=(CR1+CR2)−CR2’ …
……………………………………(7) CR1=K2−
K1 …………………………………………………………
…(8) この結果、演算器50では入力された各溶存
オゾン濃度CW2、CW1との差分(CW2−CW1)
に基づいて被処理水Wo中のオゾン消費成分によるオゾ
ン消費量DKが求められる。
【0059】自己分解反応槽24から排出されるオゾン
含有排気ガス中のオゾン濃度G2を測定するために、オ
ゾン濃度計51が設けられており、この濃度計51で測
定されたオゾン濃度G2は演算器52に入力される。さ
らに、自己分解反応槽24に注入されるオゾンガス濃度
G1がオゾン濃度計29で測定され、この測定値はこの
演算器52に入力される。また、この演算器52には、
自己分解反応槽24に注入されるオゾンガス流量F1が
流量計42から入力される。
【0060】ここで、この演算器52では次式(9)に
従い、自己分解反応槽24に注入したオゾンの溶解オゾ
ンガス量LOが求められる。
【0061】LO=F1(G1−G2) ………………
……………………………………(9) 演算器52で求
められた溶解オゾンガス量LOは演算器53に入力され
る。この演算器53には流量計34から自己分解反応槽
24に供給される処理水TW2の流量Q1が入力され
る。また、オゾン注入後の処理水TW2中の溶存オゾン
濃度CW2が溶存オゾン濃度計44で測定され、その測
定値が出力値として、この演算器53に入力される。
【0062】ここで、この演算器53では次式(10)
に従い、オゾンの自己分解による自己分解オゾン消費量
SCが求められる。
【0063】SC=LO/Q1−CW2 ………………
…………………………………(10) なお、本実施例
では、前記のようにして自己分解オゾン消費量SCを求
めているが、例えば、次式(11)に示すようにして求
めてもよく、演算器の数及び演算手段等が特に限定され
るものではない。
【0064】SC={F1(G1−G2)}/Q1−C
W2 …………………………(11) 演算器50で求
められた被処理水中のオゾン消費成分によるオゾン消費
量DKは演算器54に入力される。この演算器54で
は、入力されたオゾン消費量DKに基づいて前述した浄
水プラント側のオゾン接触池7出口での溶存オゾン濃度
の設定目標値Koを補正するオゾン消費量補正目標値K
mが求められる。この算出値は、図3にを示すように、
オゾン消費量DKが多くなるに従って補正目標値Kmは
大きくなり、逆にオゾン消費量DKが少なくに従って補
正目標値Kmは小さくなる。このオゾン消費量DKとオ
ゾン消費量補正目標値Kmとの関係は、予め溶存オゾン
濃度とオゾン消費成分の除去特性等の関係を把握し求め
られる。
【0065】演算器53で求められた自己分解オゾン消
費量SCは演算器55に入力される。この演算器55で
は、入力された自己分解オゾン消費量SCに基づいて前
記の溶存オゾン濃度の設定目標値Koを補正する自己分
解オゾン消費量補正目標値Knが求められる。この算出
値は、図3に示すように、自己分解オゾン消費量SCが
多くなるに従って補正目標値Knは大きくなり、逆に自
己分解オゾン消費量SCが少なくなるに従って補正目標
値Knは小さくなる。
【0066】演算器54、55で算出された各補正目標
値Km、Knは演算器56に入力される。この演算器5
6では、入力された補正目標値Km、Knから次式(1
2)に従ってオゾン接触池7出口での溶存オゾン濃度の
設定目標値Koが求められる。
【0067】Ko=Km+Kn …………………………
…………………………………(12) 前述のようにし
て、オゾン消費量測定装置22により求められた設定目
標値Koは、被処理水Woへのオゾン注入量を制御する
オゾン注入制御装置60に入力される。
【0068】次に、オゾン注入制御装置60の具体的構
成を図1に従って説明する。
【0069】オゾン注入制御装置60は、比較器61、
演算器62、流量計63、溶存オゾン濃度計64、演算
器65、66、67、流量計68、オゾン濃度計69を
備えて構成されている。
【0070】演算器62には、流量計63によって測定
された被処理水Woの流量Qが入力されると共に、基本
オゾン注入率Jが入力されている。この演算器62で
は、次式(13)に従って基本オゾン注入量Jqが求め
られる。
【0071】Jq=Q×J ………………………………
…………………………………(13) なお、基本注入
率Jは予め被処理水Woのオゾン消費成分の変動幅及び
除去特性等が加味されて求められ、オペレ−タ等によっ
て入力され、かつ任意に設定変更可能である。
【0072】比較器61には、オゾン消費量測定装置2
2で求められた設定目標値Koと溶存オゾン濃度計64
で測定された処理水TW中の溶存オゾン濃度DO3が入
力されている。この比較器61では溶存オゾン濃度DO
3と設定目標値Koとの偏差ΔDO3が求められ、この偏
差ΔDO3は補正オゾン注入量ΔBjを求める演算器6
5に入力される。この演算器65にはさらに、被処理水
Woの流量Qが入力されており、この演算器65では、
次式(14)に従って補正オゾン注入量ΔBjが求めら
れる。
【0073】ΔBj=ΔDO3×Q ……………………
…………………………………(14) 演算器65の演
算値は演算器62の演算値共に演算器66に入力され
る。この演算器66では、演算器62で求められた基本
オゾン注入量Jqと演算器65で求められた補正オゾン
注入量ΔBjとから、次式(15)に従ってオゾン注入
量Jbが求められる。
【0074】Jb=Jq+ΔBj ………………………
…………………………………(15) 演算器66の演
算値は演算器67に入力されており、この演算器67で
は、流量計68によって測定されたオゾナイザ8のガス
流量Fと、演算器66で求められたオゾン注入量Jbと
から、次式(16)に従ってオゾナイザ8で発生させる
発生オゾン濃度Coが求められる。
【0075】Co=Jb/F ……………………………
…………………………………(16) 演算器67で求
められた発生オゾン濃度Coはオゾナイザ8の制御器1
3に入力される。そして、入力されたこの発生オゾン濃
度Coに基づいてオゾナイザ8の制御器13は、高周波
インバ−タ14等を制御し、オゾナイザ8からのオゾン
ガス濃度Cgを制御する。オゾナイザ8からのオゾンガ
ス濃度Cgはオゾン濃度計69によって測定され、この
測定値は制御器13にフィ−ドバックされ、所定値のオ
ゾンガス濃度Cgになるように制御される。そして、所
定濃度を有するオゾンガスOGは、オゾン接触池7に導
入される被処理水Wo中に注入される。
【0076】次に上記構成による装置の動作について説
明する。
【0077】先ずオゾン注入処理の対象となる被処理水
Woの一部がサンプリングポンプ24によってオゾン消
費量測定装置22に導入される。被処理水Woは流量計
34を介してオゾン接触反応槽23に流入し、ここで、
オゾナイザ25から所定濃度及び流量を有するオゾンガ
スGが注入されることによって、被処理水Wo中のオゾ
ン消費成分がオゾンによって酸化除去される。
【0078】一方、オゾン消費成分が除去された処理水
TW2は、その後溶存オゾン除去槽36に導入される。
ここで、エア−ポンプ28から導入される空気によって
処理水中に含有する溶存オゾンが液相から気相に放出さ
れ、溶存オゾンを含まない処理水TW2が自己分解反応
槽24に導入される。ここで、オゾン接触反応槽23へ
のオゾン注入量と同等のオゾンが注入される。
【0079】前述のようにして被処理水Woと被処理水
Wo中のオゾン消費成分が除去された処理水TW2中に
オゾンが注入される場合、被処理水Woと処理水TW2
のオゾン注入後の各溶存オゾン濃度CW1、CW2が測
定される。そして、測定された溶存オゾン濃度の差分が
演算器50で求められ、その差分DKは被処理水Wo中
のオゾン消費成分によって消費されたオゾン消費量DK
として、オゾン接触池7出口の溶存オゾン濃度の設定目
標値Koを補正演算する演算器54に入力される。
【0080】設定目標値Koを補正演算する演算器54
では、図3に示すように、入力されたオゾン消費量DK
に基づいてオゾン消費量補正目標値Kmが求められる。
オゾン消費量DKが多い場合は高い補正目標値Kmが、
一方、オゾン消費量DKが少ない場合は低い補正目標値
Kmが求められる。
【0081】一方、オゾンの自己分解によるオゾン消費
量を求める演算器52及び53では、注入したオゾンの
溶解オゾンガス量LO及び処理水TW2中の溶存オゾン
濃度CW2に基づいてオゾンの自己分解による自己分解
オゾン消費量SCが求められる。そして、この自己分解
オゾン消費量SCは自己分解による補正目標値を演算す
る演算器55に入力され、自己分解オゾン消費量SCの
大小に応じた自己分解オゾン消費量補正目標値Knが求
められる。
【0082】前述のようにして求めらたオゾン消費量補
正目標値Km及び自己分解オゾン消費量補正目標値Kn
は演算器56に入力され、この演算器56では入力され
た各補正目標値に従ってオゾン接触池7出口での溶存オ
ゾン濃度の設定目標値Koを演算し、その設定目標値K
oは被処理水Woへのオゾン注入量を制御するオゾン注
入制御装置60の比較器61に入力される。
【0083】前記比較器61では、前述の如く設定され
た目標値Koとオゾン接触池7出口で測定された溶存オ
ゾン濃度DO3との偏差ΔDO3が求められる。次に、こ
の偏差ΔDO3に応じて、オゾン注入量Jbを補正する
補正オゾン注入量ΔBjが演算器65で求められ、補正
されたオゾン注入量Jbに基づいて演算器67ではオゾ
ナイザ8で発生させる発生オゾン濃度Coが求められ
る。この結果、オゾナイザ8では前記の発生オゾン濃度
Coに応じたオゾンガス濃度Cgが生成され、オゾナイ
ザ8のガス流量Fとオゾンガス濃度Cgを乗じたオゾン
注入量Jbが被処理水Woへ注入されるようになる。
【0084】前述のようにして被処理水Woへのオゾン
注入量が制御される場合、オゾン接触池7出口での溶存
オゾン濃度の目標値を補正する水質指標として、被処理
水Woのオゾン消費成分によるオゾン消費量を求めて、
このオゾン消費量から溶存オゾン濃度の目標値を補正し
ているので、オゾン注入量を低減することができる。即
ち、被処理水へオゾンを注入する場合、被処理水中のオ
ゾン消費成分と反応するオゾン消費量を検出し、検出し
たオゾン消費量の変化に対応して処理水の溶存オゾン濃
度の目標値を変化させるようにしているので、必要最小
限のオゾン注入量を維持することができ、過剰な量のオ
ゾン注入を抑制することができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オゾン注入後の溶存オゾン濃度の目標値を固定した目標
値とせずに、被処理水中のオゾン消費成分と反応するオ
ゾン消費量に変化に応じて設定目標値を変化させるよう
にしたため、変更前の目標値と比較して変更後の目標値
との差分に相当するオゾン注入量を低減することができ
る。さらに、被処理水中のオゾン消費成分と反応するオ
ゾン消費量の減少に応じて設定目標値を減少させると、
変更前の目標値と比較して変更後の目標値との差分に相
当するオゾン注入量を低減することができる。逆に被処
理水中のオゾン消費成分と反応するオゾン消費量の増加
に応じて設定目標値を増加させると、オゾン消費量が増
加すれば溶存オゾン濃度の設定目標値は高く設定される
ことになるが、目標値が高く設定されても該目標値はオ
ゾン消費成分に対応した目標値となるため、オゾン注入
量が過少となって処理水質の低下を招くことがなくるな
る。従って、オゾン注入量を低減できて処理水質を適正
に維持することができる。
【0086】さらに、オゾン消費成分によるオゾン消費
量によって溶存オゾン濃度の目標値を補正し、オゾン消
費量の減少に対応して目標値を低減する場合、前記オゾ
ン消費量と更にオゾンの自己分解によるオゾン消費量を
も加味して目標値を補正するようにしたため、被処理水
の水温またはpHが高くなってオゾンの自己分解による
オゾン消費量が増加し、この結果溶存オゾン濃度が低下
し、有機物等の酸化に要するオゾン量が少なくなるのを
抑制することができる。すなわち、オゾンの自己分解に
よるオゾン消費量の影響を予め加味して、自己分解によ
るオゾン消費量に対応した溶存オゾン濃度を目標値に付
加しているので、自己分解量が増加しても有機物等の酸
化に要するオゾン量は確保される。従って、オゾンの自
己分解による影響を受けて処理水質が低下することなく
適正な処理水質に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すオゾン注入制御方法の
システムフロ−図である。
【図2】図1に示すオゾン消費量測定装置のシステムフ
ロ−図である。
【図3】図2に示すシステムフロ−図の部分詳細図であ
る。
【図4】本発明の一実施例を示す浄水場におけるオゾン
処理システムフロ−図である。
【符号の説明】
7 オゾン接触池、 8 オゾナイザ、 18 オゾン分解触媒、 20 生物活性炭槽、 22 オゾン消費量測定装置、 23 オゾン接触反応槽、 24 自己分解反応槽、 25 オゾナイザ、 29 オゾン濃度計、 35 オゾン濃度計、 44 溶存オゾン濃度計、 50 演算器、 51 演算器、 52 演算器、 53 演算器、 56 演算器、 60 オゾン注入制御装置、 61 比較器、 64 オゾン濃度計、 66 演算器、 67 演算器、 69 オゾン濃度計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 昭二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 鈴木 実 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株 式会社 日立製作所 国分工場内 (72)発明者 小松 直人 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株 式会社 日立製作所 国分工場内 (72)発明者 原 直樹 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 山越 信義 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (56)参考文献 特開 昭60−168590(JP,A) 特開 平7−284782(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/50 - 1/50 560 C02F 1/78

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水にオゾンを注入し、オゾン注入
    後の処理水の溶存オゾン濃度を検出し、溶存オゾン濃度
    の検出値と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を求め、こ
    の偏差に基づいて前記被処理水へのオゾン注入量を制御
    するオゾン注入方法において、前記被処理水中のオゾン
    消費成分と反応して消費されたオゾン消費量を検出し、
    検出したオゾン消費量の時間経過に伴う変化に応じて前
    記溶存オゾン濃度の目標値を変化させることを特徴とす
    るオゾン注入制御方法。
  2. 【請求項2】 被処理水にオゾンを注入し、オゾン注入
    後の処理水の溶存オゾン濃度を検出し、溶存オゾン濃度
    の検出値と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を求め、こ
    の偏差に基づいて前記被処理水へのオゾン注入量を制御
    するオゾン注入方法において、前記被処理水中のオゾン
    消費成分と反応して消費されたオゾン消費量を検出し、
    検出したオゾン消費量の時間経過に伴う増加に応じて前
    記溶存オゾン濃度の目標値を増加させることを特徴とす
    るオゾン注入制御方法。
  3. 【請求項3】 被処理水にオゾンを注入し、オゾン注入
    後の処理水の溶存オゾン濃度を検出し、溶存オゾン濃度
    の検出値と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を求め、こ
    の偏差に基づいて前記被処理水へのオゾン注入量を制御
    するオゾン注入方法において、前記被処理水中のオゾン
    消費成分と反応して消費されたオゾン消費量を検出し、
    検出したオゾン消費量の時間経過に伴う減少に応じて前
    記溶存オゾン濃度の目標値を減少させることを特徴とす
    るオゾン注入制御方法。
  4. 【請求項4】 被処理水にオゾンを注入し、オゾン注入
    後の処理水の溶存オゾン濃度を検出し、溶存オゾン濃度
    の検出値と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を求め、こ
    の偏差に基づいて前記被処理水へのオゾン注入量を制御
    するオゾン注入方法において、前記被処理水中のオゾン
    消費成分と反応して消費されたオゾン消費量と前記被処
    理水中のオゾンの自己分解による自己分解オゾン消費量
    をそれぞれ検出し、各検出したオゾン消費量のうちいず
    れか一方のオゾン消費量の時間経過に伴う変化に応じて
    前記溶存オゾン濃度の目標値を変化させることを特徴と
    するオゾン注入制御方法。
  5. 【請求項5】 被処理水にオゾンを注入し、オゾン注入
    後の処理水の溶存オゾン濃度を検出し、溶存オゾン濃度
    の検出値と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を求め、こ
    の偏差に基づいて前記被処理水へのオゾン注入量を制御
    するオゾン注入方法において、前記被処理水中のオゾン
    消費成分と反応して消費されたオゾン消費量と前記被処
    理水中のオゾンの自己分解による自己分解オゾン消費量
    をそれぞれ検出し、各検出したオゾン消費量の両者の
    間経過に伴う変化に応じて前記溶存オゾン濃度の目標値
    を変化させることを特徴とするオゾン注入制御方法。
  6. 【請求項6】 被処理水にオゾンを注入し、オゾン注入
    後の処理水の溶存オゾン濃度を検出し、溶存オゾン濃度
    の検出値と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を求め、こ
    の偏差に基づいて前記被処理水へのオゾン注入量を制御
    するオゾン注入方法において、前記被処理水中のオゾン
    消費成分と反応して消費されたオゾン消費量と前記被処
    理水中のオゾンの自己分解による自己分解オゾン消費量
    をそれぞれ検出し、各検出したオゾン消費量のうちいず
    れか一方のオゾン消費量の時間経過に伴う増加に応じて
    前記溶存オゾン濃度の目標値を増加させることを特徴と
    するオゾン注入制御方法。
  7. 【請求項7】 被処理水にオゾンを注入し、オゾン注入
    後の処理水の溶存オゾン濃度を検出し、溶存オゾン濃度
    の検出値と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を求め、こ
    の偏差に基づいて前記被処理水へのオゾン注入量を制御
    するオゾン注入方法において、前記被処理水中のオゾン
    消費成分と反応して消費されたオゾン消費量と前記被処
    理水中のオゾンの自己分解による自己分解オゾン消費量
    をそれぞれ検出し、各検出したオゾン消費量のうちいず
    れか一方のオゾン消費量の時間経過に伴う減少に応じて
    前記溶存オゾン濃度の目標値を減少させることを特徴と
    するオゾン注入制御方法。
  8. 【請求項8】 被処理水にオゾンを注入し、オゾン注入
    後の処理水の溶存オゾン濃度を検出し、溶存オゾン濃度
    の検出値と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を求め、こ
    の偏差に基づいて前記被処理水へのオゾン注入量を制御
    するオゾン注入方法において、前記被処理水中のオゾン
    消費成分と反応して消費されたオゾン消費量と前記被処
    理水中のオゾンの自己分解による自己分解オゾン消費量
    をそれぞれ検出し、各検出したオゾン消費量の両者の
    間経過に伴う増加に応じて前記溶存オゾン濃度の目標値
    を増加させることを特徴とするオゾン注入制御方法。
  9. 【請求項9】 被処理水にオゾンを注入し、オゾン注入
    後の処理水の溶存オゾン濃度を検出し、溶存オゾン濃度
    の検出値と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を求め、こ
    の偏差に基づいて前記被処理水へのオゾン注入量を制御
    するオゾン注入方法において、前記被処理水中のオゾン
    消費成分と反応して消費されたオゾン消費量と前記被処
    理水中のオゾンの自己分解による自己分解オゾン消費量
    をそれぞれ検出し、各検出したオゾン消費量の両者の
    間経過に伴う減少に応じて前記溶存オゾン濃度の目標値
    を減少させることを特徴とするオゾン注入制御方法。
  10. 【請求項10】 被処理水を貯留する被処理水貯留手段
    に指定の量のオゾンガスを注入するオゾンガス注入手段
    と、オゾンガス注入手段により被処理水にオゾンガスを
    注入した後の処理水の溶存オゾン濃度を検出する溶存オ
    ゾン濃度検出手段と、溶存オゾン濃度検出手段の検出値
    と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を算出する偏差算出
    手段と、偏差算出手段の算出値に基づいたオゾン注入量
    をオゾンガス注入手段に対して指定するオゾン注入量指
    定手段と、オゾンガス注入手段により被処理水にオゾン
    ガスを注入した後の被処理水中のオゾン消費成分と反応
    して消費されたオゾン消費量を検出するオゾン消費量検
    出手段と、オゾン消費量検出手段の検出値からオゾン消
    費量の時間経過に伴う変化分を算出するオゾン消費量変
    化分算出手段と、オゾン消費量変化分算出手段の算出値
    に応じて前記溶存オゾン濃度の目標値を変化させる目標
    値補正手段とを備えているオゾン注入制御装置。
  11. 【請求項11】 被処理水を貯留する被処理水貯留手段
    に指定の量のオゾンガスを注入するオゾンガス注入手段
    と、オゾンガス注入手段により被処理水にオゾンガスを
    注入した後の処理水の溶存オゾン濃度を検出する溶存オ
    ゾン濃度検出手段と、溶存オゾン濃度検出手段の検出値
    と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を算出する偏差算出
    手段と、偏差算出手段の算出値に基づいたオゾン注入量
    をオゾンガス注入手段に対して指定するオゾン注入量指
    定手段と、オゾンガス注入手段により被処理水にオゾン
    ガスを注入した後の被処理水中のオゾン消費成分と反応
    して消費されたオゾン消費量を検出するオゾン消費量検
    出手段と、オゾンガス注入手段により被処理水にオゾン
    ガスを注入した後の被処理水中のオゾンの自己分解によ
    る自己分解オゾン消費量を検出する自己分解オゾン消費
    量検出手段と、オゾン消費量検出手段の検出値からオゾ
    ン消費量の時間経過に伴う変化分を算出するオゾン消費
    量変化分算出手段と、自己分解オゾン消費量検出手段の
    検出値から自己分解オゾン消費量の時間経過に伴う変化
    分を算出する自己分解オゾン消費量変化分算出手段と、
    オゾン消費量変化分算出手段の算出値と自己分解オゾン
    消費量変化分算出手段の算出値のうちいずれか一方の算
    出値に応じて前記溶存オゾン濃度の目標値を変化させる
    目標値補正手段とを備えているオゾン注入制御装置。
  12. 【請求項12】 被処理水を貯留する被処理水貯留手段
    に指定の量のオゾンガスを注入するオゾンガス注入手段
    と、オゾンガス注入手段により被処理水にオゾンガスを
    注入した後の処理水の溶存オゾン濃度を検出する溶存オ
    ゾン濃度検出手段と、溶存オゾン濃度検出手段の検出値
    と溶存オゾン濃度の目標値との偏差を算出する偏差算出
    手段と、偏差算出手段の算出値に基づいたオゾン注入量
    をオゾンガス注入手段に対して指定するオゾン注入量指
    定手段と、オゾンガス注入手段により被処理水にオゾン
    ガスを注入した後の被処理水中のオゾン消費成分と反応
    して消費されたオゾン消費量を検出するオゾン消費量検
    出手段と、オゾンガス注入手段により被処理水にオゾン
    ガスを注入した後の被処理水中のオゾンの自己分解によ
    る自己分解オゾン消費量を検出する自己分解オゾン消費
    量検出手段と、オゾン消費量検出手段の検出値からオゾ
    ン消費量の時間経過に伴う変化分を算出するオゾン消費
    量変化分算出手段と、自己分解オゾン消費量検出手段の
    検出値から自己分解オゾン消費量の時間経過に伴う変化
    分を算出する自己分解オゾン消費量変化分算出手段と、
    オゾン消費量変化分算出手段の算出値と自己分解オゾン
    消費量変化分算出手段の算出値の両者の算出値に応じて
    前記溶存オゾン濃度の目標値を変化させる目標値補正手
    段とを備えているオゾン注入制御装置。
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