JP3042118B2 - 高度浄水処理における活性炭供給装置 - Google Patents

高度浄水処理における活性炭供給装置

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JP3042118B2
JP3042118B2 JP3345932A JP34593291A JP3042118B2 JP 3042118 B2 JP3042118 B2 JP 3042118B2 JP 3345932 A JP3345932 A JP 3345932A JP 34593291 A JP34593291 A JP 34593291A JP 3042118 B2 JP3042118 B2 JP 3042118B2
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道水の浄化処理に利
用される生物活性炭処理塔への活性炭供給装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に河川などから取水した原水とか下
水2次処理水を浄化するに際して、先ず凝集沈殿池で原
水中に凝集剤を注入,混合し、撹拌及び滞留処理により
原水中の懸濁物質(砂,粘土,藻類等の有機物等)を凝
集して沈澱,分離する。このプロセスでは殺藻処理や
鉄,マンガンなどの色度成分の除去を目的とした塩素処
理が組み込まれている。特に大都市近郊においては、河
川の汚濁が著しいため、アンモニアや、発ガン性物質の
THM(トリハロメタン)の前駆物質であるフミン質を
含む色度成分の含有率が高く、塩素処理により塩素とア
ンモニアが反応してクロラミンを生成し、必要以上の塩
素を消費してしまう結果、塩素注入率が高くなってTH
M生成能(THMFP)が増大する。
【0003】このような背景から、近年上述した物質の
除去を目的として高度浄水処理システムを浄水プロセス
に組み込む方式が行われるようになってきた。この高度
浄水処理方法には、オゾン処理や生物活性炭処理があ
り、例えば塩素処理の代替としてオゾン処理塔によりオ
ゾン処理を行い、更に活性炭処理塔もしくは生物濾過塔
により色度成分などを除去する。この後、砂濾過池等で
濾過し、浄水池に送水する。
【0004】活性炭処理塔に充填される粒状活性炭は、
硝化菌などの微生物を表面に繁殖させたものであり、流
入される水中の微量有機物の吸着及び除去だけでなく、
アンモニアの除去も可能となっている。更に生物活性炭
処理の前にオゾン処理を行うことにより、負荷変動に対
する許容度や活性炭の寿命の向上をはかることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の高
度浄水処理システムに用いられる生物活性炭処理手段の
場合、冬期における低水温期には硝化菌の活性が低下す
る上、活性炭処理塔の立ち上げに時間がかかるという難
点がある。
【0006】即ち、硝化菌の活性は水温に大きく影響さ
れることが知られており、夏期の高水温時に比して水温
が10℃以下に下がる冬期は硝化菌の活性度が低下して
しまい、しかも河川等の水量低減に伴ってアンモニア濃
度は逆に増加するという現象が発生する。特に硝化菌の
増殖速度は、有機物等を除去する他の微生物に比して相
当遅く、特に水温が20℃の時の硝化菌による定常的な
アンモニア除去処理が達成される期間に比べて、水温が
10℃の場合には同定常的処理に要する期間が2倍以上
もかかってしまうことがあり、更に原水中のアンモニア
濃度が生物活性炭の持つ処理能力以上に急激に高くなっ
た場合とか、硝化菌の活性を阻害する物質が混入した場
合には対応が取れず、活性炭処理塔の処理効率が著しく
悪化するという問題点が生じる。又、原水中の有機物濃
度が高い場合には、硝化菌は従属栄養菌と比較しても増
殖速度が遅いため、生物相のバランスがくずれて従属栄
養菌が優占種となり、硝化菌の活性が低下することがあ
る。
【0007】又、活性炭処理塔の運転開始の際とか、活
性炭交換後の運転再開の際に、活性炭の表面に微生物を
増殖させ、その生物相を安定させるために立ち上げ運転
を行う必要がある。そして活性炭表面における微生物の
増殖速度が低下した場合、換言すれば硝化菌の活性度が
低下した場合には、前記立ち上げ時間の延長に加えて微
生物によるアンモニアの除去率が低下してしまうという
難点が生じる。
【0008】更に従来から活性炭の劣化とか活性炭洗浄
時のキャリーオーバー、もしくは活性炭の流出に対処し
て、活性炭処理塔からの活性炭の引き抜き及び補充が実
施されており、従って活性炭処理塔における活性炭の充
填量は、原水の注入量に関係なくほぼ一定となってい
る。そのため、原水の注入負荷が高い場合には所定の処
理水質が得られず、逆に原水の注入負荷が低い場合には
活性炭の無駄な使用とか流量ロスが生じる等の問題点が
発生する。又、生物活性炭の処理能力以上の負荷がかか
ると該生物活性炭の早期劣化が招来される惧れがあり、
これに対処して活性炭洗浄回数を増加しなければならな
い等の難点がある。
【0009】本発明はこれらの問題点に鑑み、低水温期
における硝化菌の活性低下を防止するとともに生物活性
炭処理塔の早期立ち上げを可能とし、しかも微量有機物
等の除去性能およびアンモニアの除去性能ともに優れた
処理を行える装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、原水貯留槽と、この原水貯留槽から原水
が流入処理されるとともに表面に微生物が繁殖した粒状
活性炭が充填された生物活性炭処理塔と、活性炭処理水
貯留槽とを具備してなる高度浄水処理装置において、上
記生物活性炭処理塔とは別途に、活性炭貯留槽と生物活
性炭順養槽を配設するとともに、該生物活性炭順養槽に
槽内の硝化菌への酸素供給機構を設け、且つ上記生物活
性炭処理塔と生物活性炭順養槽との間、及び上記生物活
性炭処理塔と活性炭貯留槽との間に、原水貯留槽と活性
炭処理水貯留槽から検出される水質を判断基準として生
物活性炭の硝化状態を判断して、生物活性炭順養槽から
生物活性炭処理塔内へ硝化菌の付着している生物活性炭
を供給する機構と、活性炭貯留槽から生物活性炭処理塔
内へ硝化菌の付着していない活性炭を供給する機構と、
該生物活性炭処理塔内の活性炭を生物活性炭順養槽もし
くは活性炭貯留槽に引き抜く機構を配備した構成にして
ある。
【0011】更に請求項2により、上記水質の判断基準
として原水貯留槽と活性炭処理水貯留槽のアンモニア濃
度を利用しており、請求項3により、上記水質の判断基
準として、原水貯留槽と活性炭処理水貯留槽の紫外線吸
光度を利用したことを特徴とする。又、請求項4によ
り、上記生物活性炭処理塔からの活性炭引き抜き量を、
生物活性炭処理塔の単位活性炭当たりの処理負荷量から
決定することを特徴とし、請求項5により、前記生物活
性炭順養槽に、アンモニアを含有する原水を一定時間毎
又は連続的に供給するアンモニア原水供給部を配備して
ある。
【0012】
【作用】かかる構成によれば、平常の原水処理時には原
水が原水貯留槽から生物活性炭処理塔に流入されて、粒
状活性炭により浄化処理されるとともに、この粒状活性
炭の表面に繁殖している硝化菌の作用により、微量有機
物の吸着,除去だけでなく、アンモニアも除去される。
【0013】そしてアンモニア濃度とか紫外線吸光度を
判断基準として、原水貯留槽と活性炭処理水貯留槽の水
質と生物活性炭の硝化状態が判断され、活性炭処理水と
して許容されるアンモニア濃度よりも実際の活性炭処理
水のアンモニア濃度の方が大きい場合には、生物活性炭
順養槽から硝化菌の付着した生物活性炭が生物活性炭処
理塔に供給される。これにより生物活性炭処理塔内の活
性炭表面における微生物の付着量が増大して硝化菌の活
性度が向上し、その結果として原水のアンモニアの除去
率が高められる。
【0014】又、活性炭処理水貯留槽と原水貯留槽の紫
外線吸光度が測定され、この吸光度と色度が予め設定さ
れている許容吸光度及び許容色度と比較されて、吸光度
と色度の両者に差が生じた場合には、活性炭貯留槽から
硝化菌の付着していない活性炭が生物活性炭処理塔に供
給される。
【0015】更に活性炭の処理効率を高めなければなら
ない場合には、生物活性炭処理塔の単位活性炭当たりの
処理負荷量から活性炭引き抜き量が決定され、該生物活
性炭処理塔内の活性炭が生物活性炭順養槽もしくは活性
炭貯留槽に引き抜かれる。
【0016】上記生物活性炭順養槽に原水供給部からア
ンモニアを含有する原水を一定時間毎又は連続的に供給
することにより、硝化菌の増殖効率が向上する。
【0017】
【実施例】以下、本発明にかかる高度浄水処理における
活性炭供給装置の一実施例を説明する。図1に示した本
実施例の概略図において、1は原水、2は原水貯留槽、
3は原水1が流入される生物活性炭処理塔であり、この
生物活性炭処理塔3内に粒状活性炭4が充填されてい
る。5は活性炭処理水貯留槽である。
【0018】一方、6は活性炭貯留槽、7は生物活性炭
順養槽であり、活性炭貯留槽6内には硝化菌が付着され
ていないスラリー状活性炭が充填されている。又、生物
活性炭順養槽7には硝化菌が付着された活性炭が溶媒と
ともに充填され、好気性菌である硝化菌に酸素を供給す
るため、生物活性炭順養槽7の内方底部に散気管9が配
置され、この散気管9に対して外部に配備されたブロワ
10から空気が送り込まれるようになっている。8はア
ンモニアを含有する原水を一定時間毎又は連続的に生物
活性炭順養槽7に供給するアンモニア原水貯留槽であ
る。上記のアンモニア原水貯留槽8,散気管9及びブロ
ワ10によってアンモニア原水供給部が構成される。
【0019】上記活性炭貯留槽6、生物活性炭順養槽7
及びアンモニア原水貯留槽8は、活性炭による原水1の
処理系とは別途に配設されている。尚、生物活性炭順養
槽7を全体的に恒温槽内に配置することによって硝化菌
の順養作用が高められる。
【0020】図中の11は原水1の流量計、12,1
3,14は流路切替用三方コック、15,16,17,
18は流体ポンプ、19は紫外線吸光光度計、20はア
ンモニア電極、21は水温計である。又、22は前記流
量計11,紫外線吸光光度計19,アンモニア電極20
及び水温計21からの入力信号を受けて、流路切替用三
方コック12,13,14と流体ポンプ15,16,1
7,18の稼働状態を制御する信号を出力するコントロ
ーラ、23は予め所望のデータがメモリーされている中
央処理装置(CPU)である。コントローラ22として
はDDC(Directdigital control)方式が採用され
る。
【0021】かかる構成によれば、平常の原水処理を行
う場合には、原水1が原水貯留槽2から流量計11を経
由して生物活性炭処理塔3に流入して粒状活性炭4によ
って浄化処理されるとともに、この粒状活性炭4の表面
に繁殖している硝化菌の作用により、微量有機物の吸
着,除去だけでなく、アンモニアも除去される。
【0022】そして本実施例では、生物活性炭処理塔3
に対する活性炭の供給、又は活性炭の引き抜きを実施す
ることを特徴としており、この活性炭の供給と引き抜き
動作は以下の3つの動作態様から成っている。
【0023】(1)硝化菌が付着している生物活性炭の
供給 (2)硝化菌が付着していない活性炭の供給 (3)生物活性炭処理塔からの活性炭の引き抜き 以下に上記3つの動作態様についてそれぞれ説明する。
【0024】(1)硝化菌が付着している生物活性炭の
供給 原水貯留槽2と活性炭処理水貯留槽5のアンモニア濃度
が信号ラインS1,S2を介してアンモニア電極20で検
出され、このアンモニア濃度に基づいて生物活性炭処理
塔3に対する生物活性炭の供給量が決定される。即ち、
原水貯留槽2のアンモニア電極出力値V1(mv)と、
活性炭処理水貯留槽5のアンモニア電極出力値V2(m
v)とがそれぞれアンモニア電極20で検出されて、こ
の検出値がコントローラ22に入力され、図2に示した
ように中央処理装置24にメモリーされているアンモニ
ア濃度(mg−N/l)とアンモニア電極出力値(m
v)との相関図から原水と処理水の実際のアンモニア濃
度が算定され、且つ生物活性炭処理塔3のアンモニア除
去率が算定される。そして活性炭処理水として許容され
るアンモニア濃度(CNset)と実際の活性炭処理水のア
ンモニア濃度(CNV2)を比較して、 (CNset)<(CNV2) の場合には、生物活性炭順養槽7から硝化菌の付着した
生物活性炭を生物活性炭処理塔3に供給される。又、 (CNset)≧(CNV2) の場合には、生物活性炭順養槽7から生物活性炭処理塔
3への生物活性炭への供給を実施しない。
【0025】生物活性炭順養槽7から生物活性炭を供給
する場合には、コントローラ22からの信号ラインS3
によって流路切替用三方コック14を生物活性炭順養槽
7側に切り替え、同時に信号ラインS4によって流体ポ
ンプ16を稼働することにより、該流体ポンプ16の駆
動力によって生物活性炭処理塔3に硝化菌が付着された
生物活性炭が供給される。これによって生物活性炭処理
塔3内の活性炭表面における微生物の付着量が増大して
硝化菌の活性度が向上し、その結果として原水1のアン
モニアの除去率を高めることができる。
【0026】尚、生物活性炭順養槽7の外部に配備され
たブロワ10から該生物活性炭順養槽7の内方底部に配
置された散気管9に空気を供給することにより、槽内で
曝気と撹拌が行われ、好気性菌である硝化菌に酸素が供
給されて、活性炭の表面に増殖した硝化菌が多量に付着
する。
【0027】ここで前記アンモニア電極20によるアン
モニア濃度の測定原理を簡単に説明すると、一般に水に
溶けているアンモニウムイオンは次式に示すように水素
イオンと平衡を保っている。
【0028】 NH3+H+←→NH4 +・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) ここで溶液のpHを11以上にすると、上式の平衡は左
へずれて、ほとんどのアンモニウムイオンはアンモニア
として存在するようになる。この溶存アンモニアがガス
透過性膜を通って一定濃度の塩化アンモニウムを含む内
部液に溶け込み、上式の平衡は右へ変化する。この反応
によって内部液の水素イオン濃度が減少し、膜の内側に
あるpH電極の電位を負側に変化させるので、これによ
って間接的に溶存アンモニア濃度(アンモニウムイオ
ン)を測定することができる。
【0029】更に詳述すれば、pH測定用ガラス電極の
理論式はネルンストの式 E=E0+(2.303RT)/(F・log〔H+〕)・・・・(2) (2.303RT/F:ネルンスト定数) で与えられ、前記(1)式は 〔NH3〕〔H+〕/〔NH4 +〕=K・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) なる平衡式を満足する。内部液のアンモニウムイオンC
(mol/l)とすると、(3)式は 〔H+〕=(C・K)/〔NH3〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4) 式となり、アンモニア濃度の関数となる。(2)式と
(4)式から E=E0+(2.303RT)/F・{log(C・K)/〔NH3〕}・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・(5) ここで E′=E0+(2.303RT)/F・{lo
g(C・K)}とすると 、 E=E′−(2.303RT)/F・{log〔NH3〕}・・(6) となる。(2.303RT/F)は、濃度が10倍変化
した時の電位差の変化分で電位こう配と呼ばれ、25℃
において59.16mvとなる。従って標準液校正によ
って電位こう配の値とE0をきめてサンプル中のアンモ
ニア(アンモニウムイオン)濃度を求めることができ
る。
【0030】(2)硝化菌が付着していない活性炭の供
給 この硝化菌が付着していない活性炭の供給は、生物活性
炭処理塔3の洗浄操作に伴う活性炭4のキャリーオーバ
ーとか、該活性炭4の流出及び処理水の負荷増大に伴う
水質悪化に対処して行われる。この場合には、原水貯留
槽2と活性炭処理水貯留槽5の吸光度が紫外線吸光光度
計19によって測定される。紫外線吸光度(UV)と
は、紫外線の波長領域である200〜400nmの範囲
で光が物質に吸収されることを利用した分析方法であ
り、測定は波長が260nmにおける吸光度(E26
0)と、波長が370nmにおける吸光度(E370)
を用いて実施される。上記E260は、図3に示したよ
うに過マンガン酸消費量(mg/l)との相関が高く、
E370は図4に示したように色度Yとの相関が高いこ
とが知られている。
【0031】そこで活性炭処理水貯留槽5と原水貯留槽
2のE260,E370が信号ラインS5,S6を介して
紫外線吸光光度計19で検出され、この検出値がコント
ローラ22に伝達されて、活性炭処理水貯留槽5の過マ
ンガン酸消費量濃度(Kout)と色度(Cout)が測定さ
れる。そして中央処理装置24に予め設定されている許
容過マンガン酸消費量濃度(Kset)と許容色度
(Cset)と比較され、 (Kset)−(Kout)≧0で且つ(Cset)−(Cout)≧0・・・・・・・(7) の場合には、活性炭貯留槽6から硝化菌の付着していな
い活性炭を生物活性炭処理塔3に供給する。又、 (Kset)−(Kout)<0、あるいは(Cset)−(Cout)<0・・・(8) の場合には、活性炭貯留槽6から生物活性炭処理塔3へ
の活性炭への供給を実施しない。従って(Cout)又は
(Kout)が活性炭処理水として許容されている濃度を
超えた場合にのみ生物活性炭処理塔3に活性炭が供給さ
れる。
【0032】活性炭貯留槽6から活性炭を供給する場合
には、コントローラ22からの信号ラインS3によって
流路切替用三方コック14を活性炭貯留槽6側に切り替
え、同時に信号ラインS7によって流体ポンプ17を稼
働することにより、該流体ポンプ17の駆動力によって
生物活性炭処理塔3に活性炭貯留槽6からスラリー状の
活性炭が供給される。
【0033】(3)生物活性炭処理塔からの活性炭の引
き抜き 活性炭の引き抜き操作は、雨期等において河川の水量が
増加して原水としての水質が良好となり、且つ水量の増
加に伴って活性炭の処理効率を高めなければならない時
に実施される。この活性炭の引き抜き量は、生物活性炭
処理塔3への単位活性炭(X)当たりの処理負荷量(X
/M)から決定される。
【0034】 (X/M)=(Q・C)・(1/M)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(9) ここでQ:活性炭処理塔3への流入水量 C:流入水中の物質の濃度 M:活性炭処理塔3へ充填されている活性炭量 つまり単位活性炭当たりの処理負荷量(X/M)の活性
炭処理塔3に、物質の濃度C/2,流入水量Qで流入し
た時の処理負荷量は (X/M)′=(Q・C)/(2M)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(10) となる。従って生物活性炭処理塔3の運転時の流量負荷
は、処理可能な負荷量の1/2となる。そのため、負荷
量を(X/M)として処理を行うために、流量を2倍に
するか活性炭充填量を1/2にすれば良いが、流量は活
性炭処理水貯留槽5の容量とかプラントの計画流量によ
って左右されるため、生物活性炭処理塔3内の活性炭の
充填量を1/2にすることが経済的にみても好ましい。
【0035】生物活性炭処理塔3から活性炭を引き抜く
場合には、コントローラ22からの信号ラインS8によ
って流路切替用三方コック12,13を生物活性炭順養
槽7側に切り替えるとともに流体ポンプ15を稼働す
る。これによって生物活性炭処理塔3の上層部及び下層
部から活性炭が引き抜かれ、生物活性炭順養槽7に送り
込まれる。又、流路切替用三方コック13を別方向に切
り替えることによって引き抜かれた活性炭の一部は活性
炭貯留槽6にも送り込まれる。
【0036】上記生物活性炭順養槽7は基準律速になら
ないように、該生物活性炭順養槽7のアンモニア濃度が
信号ラインS9を介してアンモニア電極20で検出され
て、常時アンモニア濃度がモニタリングされるととも
に、基準律速になる場合にはコントローラ22から出力
される信号ライン22によって稼働される流体ポンプ1
8を用いてアンモニア原水貯留槽8からアンモニアを含
有する原水を一定時間毎又は連続的に供給することによ
り、生物活性炭順養槽7内での硝化菌の増殖効率が向上
する。更に生物活性炭順養槽7中の微生物量を維持する
ために、生物活性炭処理塔3の洗浄廃水が管路25を介
して生物活性炭順養槽7に流入されている。 更に生物
活性炭処理塔3の運転開始の際、又は活性炭交換後の運
転再開の際に、活性炭の表面に微生物を増殖させ、生物
相を安定させるための立ち上げ運転を行う場合にあって
も、生物活性炭順養槽7から硝化菌の付着した生物活性
炭を供給することにより、微生物の増殖速度が加速され
るので、立ち上げ運転時間を短縮することが可能とな
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アンモニア濃度とか紫外線吸光度を判断基準として原水
貯留槽と活性炭処理水貯留槽の水質と生物活性炭の硝化
状態が判断され、この判断結果に基づいて生物活性炭処
理塔に生物活性炭順養槽から硝化菌が付着した活性炭が
供給されることにより、生物活性炭処理塔内で硝化菌が
増殖して活性炭表面における硝化菌の活性度が向上し、
原水のアンモニア除去率を高めることができる。特に夏
期の高水温時に比して水温が下がる冬期には硝化菌の活
性度が低下し易いため、冬期に本発明を適用することが
有効であり、それに伴って水温低下時における硝化菌に
よる定常的なアンモニア除去処理を達成する時間を短縮
することが出来る。更に処理水中に硝化菌の活性を阻害
する物質が混入された場合にも対応可能となる。
【0038】又、活性炭貯留槽から硝化菌の付着してい
ない活性炭が供給されることにより、硝化菌のキャリー
オーバーとか活性炭処理塔に処理能力以上の負荷がかか
った場合にも直ちに対処することが可能である。
【0039】活性炭の処理効率を高めなければならない
場合には、生物活性炭処理塔の単位活性炭当たりの処理
負荷量から活性炭引き抜き量が決定され、該生物活性炭
処理塔内の活性炭を引き抜くことができる。更に生物活
性炭処理塔の運転開始の際とか活性炭交換後の運転再開
の際に、活性炭の表面の微生物増殖速度を加速すること
が出来るので、立ち上げ運転時間を短縮することが可能
となり、しかも微量有機物等の除去性能及びアンモニア
態窒素の除去性能ともに優れた処理を行える装置が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる高度浄水処理における活性炭供
給装置の一実施例を示す概略図。
【図2】アンモニア濃度とアンモニア電極出力値との相
関を示すグラフ。
【図3】吸光度と過マンガン酸消費量との相関を示すグ
ラフ。
【図4】吸光度と色度との相関を示すグラフ。
【符号の説明】
1…原水、2…原水貯留槽、3…生物活性炭処理塔、4
…粒状活性炭、5…活性炭処理水貯留槽、6…活性炭貯
留槽、7…生物活性炭順養槽、8…アンモニア原水貯留
槽、9…散気管、10…ブロワ、11…流量計、12,
13,14…流路切替用三方コック、15,16,1
7,18…流体ポンプ、19…紫外線吸光光度計、20
…アンモニア電極、21…水温計、22…コントロー
ラ、23…中央処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/34 101 C02F 1/28 C02F 3/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水貯留槽と、この原水貯留槽から原水
    が流入処理されるとともに表面に微生物が繁殖した粒状
    活性炭が充填された生物活性炭処理塔と、活性炭処理水
    貯留槽とを具備してなる高度浄水処理装置において、 上記生物活性炭処理塔とは別途に、活性炭貯留槽と生物
    活性炭順養槽を配設するとともに、該生物活性炭順養槽
    に槽内の硝化菌への酸素供給機構を設け、且つ上記生物
    活性炭処理塔と生物活性炭順養槽との間、及び上記生物
    活性炭処理塔と活性炭貯留槽との間に、原水貯留槽と活
    性炭処理水貯留槽から検出される水質を判断基準として
    生物活性炭の硝化状態を判断して、生物活性炭順養槽か
    ら生物活性炭処理塔内へ硝化菌の付着している生物活性
    炭を供給する機構と、活性炭貯留槽から生物活性炭処理
    塔内へ硝化菌の付着していない活性炭を供給する機構
    と、該生物活性炭処理塔内の活性炭を生物活性炭順養槽
    もしくは活性炭貯留槽に引き抜く機構を配備したことを
    特徴とする高度浄水処理における活性炭供給装置。
  2. 【請求項2】 上記水質の判断基準として、原水貯留槽
    と活性炭処理水貯留槽のアンモニア濃度を利用したこと
    を特徴とする請求項1記載の高度浄水処理における活性
    炭供給装置。
  3. 【請求項3】 上記水質の判断基準として、原水貯留槽
    と活性炭処理水貯留槽の紫外線吸光度を利用したことを
    特徴とする請求項1記載の高度浄水処理における活性炭
    供給装置。
  4. 【請求項4】 上記生物活性炭処理塔からの活性炭引き
    抜き量を、生物活性炭処理塔の単位活性炭当たりの処理
    負荷量から決定することを特徴とする請求項1記載の高
    度浄水処理における活性炭供給装置。
  5. 【請求項5】 前記生物活性炭順養槽に、アンモニアを
    含有する原水を一定時間毎又は連続的に供給するアンモ
    ニア原水供給部を配備した請求項1記載の高度浄水処理
    における活性炭供給装置。
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