JP3184551U - 錘設置位置を好適化したルアー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラインアイ3及びフックアイ4はワイヤフレーム5の一部として形成され、このワイヤフレーム5は、右側片2Rと左側片2Lとの接合面20に形成した受入溝22に受け入れられて挟持状態とされるものであり、錘はワイヤフレーム5の一部を鋳込んだ状態に設けられている。
【選択図】図1
Description
この種のルアー1′は図5に示すように、ボディ2′の頭部付近にラインアイ3′が具えられ、このラインアイ3′に接続されるラインLを引くことにより小魚の様な動きをしながら水中を進行するものである。また前記ボディ2′の胸鰭または腹鰭付近並びに尾鰭付近には、フックアイ4′が具えられ、このフックアイ4′にフック8′が接続されている。
このようなルアー1′にあっては、その重量が重いほどより遠くのポイントまでキャストすることができるものであり、このため中空室21′内には錘24′が配設されるが、錘24′の重量の上限値は、ボディ2′の材質や中空室21′の容積に依存するルアー1′の浮力とのバランスでおのずと制限されてしまう(特許文献1参照)。
更にボディ2′が細身のものの場合には、中空室21′の容積も小さくなるため、中空室21′内に反射板、ラトル、移動錘等を設置した場合であってもその機能を十分に発揮することができないという問題もあった。
このように後方重心が好ましいルアー1′においては、錘24′をなるべく後方にすることが求められるため、図5に示すように中空室21′の最後部に設置するか、もしくはボディ2′後部に埋め込むことが考えられる。しかしながら、尾鰭付近にはフックアイ4′が位置するため、このフックアイ4′を避けるためにボディ2′最後部の好適な位置に錘24′を設置することは事実上不可能であり、現実には中空室21′の最後部に設置する形態が採られていた。
そしてこれら各請求項記載の考案の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
またワイヤフレームに対して錘が一体化されているため、ルアー組立時における錘の組み込み工程を省略することができ、製造コストを低減することができる。
更にまた錘が位置する部位のボディ強度を向上させることができる。
更にまたボディの内部設計の自由度を高めることができるため、中空室内に反射板、ラトル、移動錘等を設置した場合にはその機能を十分に発揮することができる。
この結果、良好な釣果が期待できるものであり、ルアーの商品価値を高めることができる。
そして前記ラインアイ3にスイベルSを介在させてラインLが接続されるものであり、このラインLが引かれることにより、ルアー1は水中で現実の小魚のような動きをするものである。
なお本考案のルアー1は、トップウォータープラグの一種であるダイビングペンシルといわれるタイプのものであり、アクションが加えられていないときには頭部が水上に突出した状態で浮くものであり、ロッドアクションが加えられることによって頭部から水中にダイブして潜航し、スプラッシュ(泡を出す)を起こしながら水中でパニックダートを起こして、対象魚にアピールするものである。
以下これらルアー1を構成する諸部材について詳しく説明する。
なお前記接合面20の適宜の個所あるいは全域に凸条及び凹溝を形成した場合には、右側片2Rと左側片2Lとの位置合わせを容易に行うことができる。
また前記受入溝22の周辺部であり、前記ラインアイ3及び/またはフックアイ4を取り付ける部分の前後には、ピン孔23が形成される。なお受入溝22に対するワイヤフレーム5の受け入れ態様については後ほど詳しく説明する。
更にまたボディ2の内部は中空室21とされるものであり、この実施例ではリブ21aによって区画された複数の中空室21が連続して形成されるようにした。もちろん図4に示した従来のルアー1′のように、ボディ2の内部をリブ21aによって区画することなく、その全域を中空室21とすることもできる。
なお中空室21内には、必要に応じて反射板、ラトル、移動錘等を、固定状態あるいは移動可能に設けるようにしてもよい。
そしてこの実施例では、ボディ2の最後部に位置する尾鰭付近(尾鰭の付け根部分)に錘受入部22aが形成されるものであり、この錘受入部22aは、後述する錘24の形状に合わせて形成されるものである。
もちろん錘24の位置は、ボディ2の所望の位置に設定することができるものであり、これに合わせて錘受入部22aの設置個所が設定される。
更にこのワイヤフレーム5の適宜の個所には、一例として鉛が素材とされる錘24が具えられるものであり、この実施例では、錘24が、ワイヤフレーム5の一部を鋳込んだ状態に設けられるようにした。またこの実施例では、ボディ2の最後部に位置する尾鰭付近に形成されたフックアイ4に隣接する個所(尾鰭の付け根部分)が、錘24に鋳込まれた状態とされるものであり、フックアイ4の前後の金属線が互いに接触または近接する部分が、錘24中に埋没状態となるようにした。
なお割ビシタイプの錘24をワイヤフレーム5に噛ませることにより、ワイヤフレーム5が錘24に鋳込まれた状態と、外観上、同様の形態になるようにしてもよい。
また前記錘24の重量は、ボディ2の材質や中空室21の容積に依存するルアー1の浮力等に応じて適宜決定される。
更にまたこの実施例では、前記錘24がワイヤフレーム5を鋳込んだ一体部品化された状態で、組立工程に搬入されるものとする。
次いで、このピン9に対して屈曲部50が係合するようにして、ワイヤフレーム5を受入溝22に、錘24を錘受入部22aにそれぞれ嵌め込む。このとき、前記錘24はワイヤフレーム5を鋳込んだ一体部品化された状態となっているため、ワイヤフレーム5の嵌め込みと、錘24の嵌め込みとを、同時に行うことが可能である。
次いで右側片2Rを、ピン孔23に対してピン9が挿入されるように左側片2Lに近づけ、最終的に両者を貼り合わせるものであり、このときワイヤフレーム5及び錘24は、右側片2Rと左側片2Lとに形成された受入溝22及び錘受入部22aにそれぞれ受け入れられて挟持状態とされる。
なお屈曲部50にピン9を係合させることにより、ワイヤフレーム5の固定及び強度維持が図られるものである。
なお前記ピン9の代わりに、右側片2Rまたは左側片2Lの一方の接合面20におけるピン孔23に、ピン9が挿入された状態と同じ形態で一体的に形成された係合突起(図示省略)を用いることもできる。
なおまた右側片2Rと左側片2Lとの接合面20は、接着剤や超音波溶着によって固着されるものである。
なお実際の使用時にはラインアイ3にラインLが結び付けられるが、ラインLの撚れを防ぐために撚り戻しを一体的に具えたスイベルSを介在させるのが好ましく、これによりルアー1の交換も容易に行うことができる。
具体的には図4(b)に示すように、アクションが加えられていないときには頭部が水上に突出した状態で浮くものであり、ロッドアクションが加えられることによって頭部から水中にダイブして潜航し、スプラッシュ(泡を出す)を起こしながら水中でパニックダートを起こして、対象魚にアピールするものである。
この際、本考案のルアー1は、ボディ2の最後部である尾鰭の付け根部分に錘24が位置しているため、アクションが加えられていないときに、略垂直の状態で頭部が水上に突出した状態で浮くことができる。このため本考案のルアー1の頭部は最高所に位置することとなり、ロッドアクションが加えられることによって水中にダイブする際に、図4(a)に示す既存のルアー1′よりも大きなモーメントが作用し、より深く遠くまで潜航して最適な深度に送り込むことができ、より多くの空気を巻き込んで多量のスプラッシュを起こすこして理想のパニックダートを展開することができる。
またロッドアクションによる慣性力が消滅したときには、ルアー1は浮上するものであり、この際、略垂直状態で水面に到達するため勢いよく水上に飛び出すこととなり、対象魚に対してアピールすることができる。
また右側片2Rと左側片2Lとによって挟持状態とされるワイヤフレーム5に対して錘24が一体化されているため、正面視で中心部分に錘24を位置させることができ、ルアー1のスイムアクションを癖のない安定したものとすることができる。
更にまたワイヤフレーム5に対して錘24が一体化されているため、ルアー1の組立時における錘24の組み込み工程を省略することができ、製造コストを低減することができる。
更にまた錘24が位置する部位のボディ2の強度を向上させることができる。特に尾鰭付近のボディ2は、対象魚によるバイト時に銜えられた状態となり、歯による衝撃が加わることになるが、この際のボディ2の損傷を著しく低減することができる。
そしてこれらの相乗的な効果により、良好な釣果が期待できるものであり、ルアー1の商品価値を高めることができる。
2 ボディ
2L 左側片
2R 右側片
20 接合面
21 中空室
21a リブ
22 受入溝
22a 錘受入部
23 ピン孔
24 錘
3 ラインアイ
4 フックアイ
5 ワイヤフレーム
50 屈曲部
7 リング
8 フック
9 ピン
L ライン
S スイベル
Claims (2)
- 小魚を模した左右対称の右側片と左側片とを貼り合わせてボディを形成し、このボディの頭部付近にラインを接続するためのラインアイを具え、胸鰭または腹鰭付近並びに尾鰭付近にフックを接続するためのフックアイを具え、更にてボディ内に錘を具えて成るルアーにおいて、
前記ラインアイ及びフックアイはワイヤフレームの一部として形成され、
このワイヤフレームは、前記右側片と左側片との接合面に形成した受入溝に受け入れられて挟持状態とされるものであり、
前記錘は、ワイヤフレームの一部を鋳込んだ状態に設けられていることを特徴とする錘設置位置を好適化したしたルアー。
- 前記錘は、ボディの最後部に位置する尾鰭付近に形成されたフックアイに隣接する個所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の錘設置位置を好適化したルアー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002239U JP3184551U (ja) | 2013-04-19 | 2013-04-19 | 錘設置位置を好適化したルアー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013002239U JP3184551U (ja) | 2013-04-19 | 2013-04-19 | 錘設置位置を好適化したルアー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3184551U true JP3184551U (ja) | 2013-07-04 |
Family
ID=50428410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013002239U Expired - Lifetime JP3184551U (ja) | 2013-04-19 | 2013-04-19 | 錘設置位置を好適化したルアー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3184551U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022024663A (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-09 | Dranckrazy株式会社 | ルアー及びルアーの製造方法 |
US20220378027A1 (en) * | 2021-06-01 | 2022-12-01 | Shimano Inc. | Lure |
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2013
- 2013-04-19 JP JP2013002239U patent/JP3184551U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022024663A (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-09 | Dranckrazy株式会社 | ルアー及びルアーの製造方法 |
US20220378027A1 (en) * | 2021-06-01 | 2022-12-01 | Shimano Inc. | Lure |
DE102022204704A1 (de) | 2021-06-01 | 2022-12-01 | Shimano Inc. | Köder |
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