JP3625289B2 - 魚釣り用リップ付きルアー - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、魚釣り用リップ付きルアーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の魚釣り用リップ付きルアーでは、ラインアイにラインを接続し、そのラインを外力で引くことにより、固定されたリップが水の抵抗を受けて一定の深度で泳ぐことしかできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、魚釣り用リップ付きルアーでは、固定されたリップが水の抵抗を受けて、一定の深度まで達した後、釣り人の足下に来るまで、水平に泳ぐことしか出来なかったため、リップ付きルアーの深度より浅い場所に来ると回避出来ず、リップ付きルアーが浅瀬に激突し破損したり、フックが海底に引っかかったり、また、単調な泳ぎのため、魚に飽きられ釣果を低下させる問題点がある。
本発明はこのような問題点を改善して、ラインの引き具合でリップ付きルアーの第1リップの角度を操作し浮上させたり、潜行させたりすることが出来る魚釣り用リップ付きルアーの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、
請求項1に係る発明は、本体前部の下部に、ラインを外力で引きながら泳がし、且つ前記ラインを引く外力の強弱で角度が可変となる第1リップを設けた魚釣り用リップ付きルアーであって、前記本体前部の下部に設けた前記第1リップ裏面に、第2リップ表面が前方を向くように前記第2リップを垂直又はそれ以外の角度で立てて設けている。そのため、ラインを引くと、第1リップが本体接続部の支軸を中心に、ラインアイ側に折れ曲がり接触し、潜行位置から浮上位置に移行し、第2リップが水の抵抗を受けることになり、浮上しながらも本体後部を左右に振ることが出来るがゆえに、いかなる状態においても本体後部を左右に振り続けるのである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1記載の魚釣り用リップ付きルアーにおける前記第1リップ裏面の前記第2リップより後部に第1フックを設け、前記本体下部の第1フックアイと前記第1リップとの間の前記本体の一部に第2フックを設け、前記第1フックと前記第2フックが引っ張り合う方向に加勢する弾力ゴムを備え、第1リップが潜行位置に備わるように強制させている。そのため、弾性の強い弾力ゴムを取り付け、それよりも強い外力でラインを引き、浮上させたり潜行させたりできることは、高速で操作することができることであり、弾性の弱い弾力ゴムを取り付け、それよりも強い外力でラインを引き、浮上させたり潜行させたりできることは、低速で操作することができることであるため、弾力ゴムの強弱で多様な泳がせ方ができるのである。
更に、請求項3に係る発明は、請求項1または2の何れかに記載の魚釣り用リップ付きルアーにおける前記第1リップ表面の面積より、前記第2リップ表面の面積を小さくしている。そのため、本体後部を左右に振る幅が小さくなるため高速で泳ぐことに適し、そしてラインを引く外力を弾力ゴムの弾性よりも弱めると、弾力ゴムの弾性で第1リップを浮上位置から潜行位置に移行し、第1リップ表面が水の抵抗を受けて本体後部を振る幅が大きくなり低速で泳ぎ潜行するのである。
【0005】
【作用】
上記特徴を構成すると、ラインを外力で引き、リップ付きルアーを泳がせている状態において、第1リップ表面が水の抵抗を受けて本体後部を左右に振りながら潜行し、泳いでいる状態で、第1リップ裏面の第2リップより後部に設けた第1フックと、本体下部の第1フックアイと第1リップとの間の本体の一部に設けた第2フックに接続されている弾力ゴムの弾性より強い外力でラインを引くと、第1リップが本体接続部の支軸を中心に、ラインアイ側に折れ曲がり接触し、潜行位置から浮上位置に移行し、第2リップが水の抵抗を受けることになり、浮上しながらも本体後部を左右に振ることが出来るがゆえに、いかなる状態においても本体後部を左右に振り続けることができ、第1リップ表面の面積より、第2リップ表面の面積を小さくしているゆえに、本体後部を左右に振る幅が小さくなるため高速で泳ぐことに適し、そしてラインを引く外力を弾力ゴムの弾性よりも弱めると、弾力ゴムの弾性で第1リップを浮上位置から潜行位置に移行し、第1リップ表面が水の抵抗を受けて本体後部を振る幅が大きくなり低速で泳ぎ潜行する。
【0006】
又、弾性の強い弾力ゴムを取り付け、それよりも強い外力でラインを引き、浮上させたり潜行させたりできることは、高速で操作することができることであり、弾性の弱い弾力ゴムを取り付け、それよりも強い外力でラインを引き、浮上させたり潜行させたりできることは、低速で操作することができることであるため、弾力ゴムの強弱で多様な泳がせ方ができるのである。
【0007】
【発明の効果】
従って、海面近くを高速で泳ぐ魚には高速で対応し、海底近くを低速で泳ぐ魚には低速で対応でき、さらにリップ付きルアーを浮上させたり潜行させたりすることが可能であるため、水中の障害物や浅瀬を回避し、さらに魚の興味を引くことができる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように本体1前部にライン10を介するラインアイ2を設け、本体1前部の下部にラインアイ2側に折れ曲がり接触可能とした第1リップ3には、ライン10を接続することができ、本体1後部には第2フックアイ9aを設け、第1リップ裏面3bに第2リップ表面15が前方を向くように第2リップ4を垂直又はそれ以外の角度で立てて設け、第1リップ裏面3bの第2リップ4より後部に設けた第1フック7と本体1下部で第1フックアイ9と第1リップ3との間の本体1の一部に設けられた第2フック7aが引っ張り合うように、第1フック7と第2フック7aにそれぞれ弾力ゴム8の一端を接続し、第1リップ3が潜行位置に備わるように構成する。
【0009】
図2に示すように、本体1の前部に設けたラインアイ2にはラインアイ孔11が滑り材12で構成され、さらに、本体1前部の下部に設けた第1リップ3には第1リップ孔13を備え、ラインアイ2及び第1リップ3を構成する。
【0010】
図3に示す潜行位置に備わった第1リップ3には停止部14が設けられ、本体1の一部である支柱5に支軸6で接続され、後方には折れ曲がらなく、また、第1フックアイ9と第1リップ3の間の本体1の一部に設けられた第2フック7aと第1リップ裏面3bの第2リップ4より後部に設けられた第1フック7に弾力ゴム8の一端が接続され、潜行位置に備わり第1リップ表面3aに前方からの水流が当たるよう構成する。
【0011】
図4に示す浮上位置に備わった第1リップ3の第1リップ裏面3bに第2リップ表面15が前方を向くように第2リップ4を垂直又はそれ以外の角度で立てて設け、第1リップ裏面3bとそれに設けた第2リップ表面15に前方からの水流が当たるよう構成する。
尚、図1に示すバランサー16はリップ付きルアーの泳ぎのバランスを取る重りでありる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるリップ付きルアーの全体側面図。
【図2】前記リップ付きルアーの第1リップ等を示す斜視図。
【図3】前記リップ付きルアーの前記第1リップが潜行位置を示す側面図。
【図4】前記リップ付きルアーの前記第1リップが浮上位置を示す側面図。
【符号の説明】
1 本体
2 ラインアイ
3 第1リップ
3a 第1リップ表面
3b 第1リップ裏面
4 第2リップ
5 支柱
6 支軸
7 第1フック
7a 第2フック
8 弾力ゴム
9 第1フックアイ
9a 第2フックアイ
10 ライン
11 ラインアイ孔
12 滑り材
13 第1リップ孔
14 停止部
15 第2リップ表面
16 バランサー

Claims (3)

  1. 本体前部の下部に、ラインを外力で引きながら泳がし、且つラインを引く前記外力の強弱で角度が可変となる第1リップを設けた魚釣り用リップ付きルアーであって、
    前記本体前部の下部に設けた前記第1リップ裏面に、第2リップ表面が前方を向くように前記第2リップを垂直又はそれ以外の角度で立てて設けたことを特徴とする魚釣り用リップ付きルアー。
  2. 前記第1リップ裏面の前記第2リップより後部に第1フックを設け、前記本体下部の第1フックアイと前記第1リップとの間の前記本体の一部に第2フックを設け、前記第1フックと前記第2フックが引っ張り合う方向に加勢する弾力ゴムを備え、第1リップが潜行位置に備わるように強制させた、請求項1記載の魚釣り用リップ付きルアー。
  3. 前記第1リップ表面の面積より、前記第2リップ表面の面積を小さくしている請求項1又は2に記載の魚釣り用リップ付きルアー。
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