JP3184506B2 - フロントカウル - Google Patents

フロントカウル

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JP3184506B2
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隆 城間
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株式会社ナカジマモ−タ−ス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のフロン
トガラス下部のエンジンル−ムのボンネット端部に取り
付けるフロントカウル、特にエンジンル−ム内の熱を効
果的に逃がすことのできるフロントカウルに関する。
【0002】通常、自動車は、前部にエンジンル−ムが
設けられ、ここに配置されたエンジンにより前輪を駆動
するタイプ(FFタイプ)や後輪を駆動するタイプ(F
Rタイプ)等がある。エンジンル−ムは、上部をボンネ
ットで覆われると共に、運転席との間が壁で仕切られ、
エンジンル−ムからの熱が直接運転席に届かないように
遮蔽されている。エンジンル−ム内には、エンジンの他
バッテリ−や冷却用ラジエ−タや冷却ファンやジェネレ
−タ等付属装置が配置される。また、これら種々の装置
を配備するエンジンル−ム内は外部から雨水や泥土や粉
塵等が入り込まないよう密閉された構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車を運転する際に
は、エンジンル−ムからの熱が壁の隙間を通して運転席
まで侵入して来ることがある。特に、夏場ではエンジン
ル−ムから侵入して来る熱は不愉快であり、冷房されて
いる運転席内の冷却効果の妨げともなる。また、密閉構
造であるエンジンル−ム内は相当な高温となっており、
エンジンそのものの燃焼効率にも悪影響を及ぼしてい
る。特に、エンジンの燃焼効率が悪くなると、排気ガス
の有害成分も多くなり、大気汚染の原因の一つにもな
る。このように、従来の自動車等においては、エンジン
ル−ム内部に存在している高温の空気をいかに迅速に排
出するか、ということはあまり考慮されていない。
【0004】この発明は、上記する課題に対処するため
になされたものであり、エンジンル−ム内からの運転席
への熱の侵入を防止し且つ内部の熱を効率良く排出する
ことの出来るフロントカウルを提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、即
ち、この発明は、上記する課題を解決するために、請求
項1に記載のフロントカウル(1)は、長手方向に若干
湾曲させると共に長手方向に対して直角方向の断面が外
側に若干膨らむように形成された弧状部(11)と、該
弧状部の両端部に空気流通路が形成されるよう空洞の膨
らみをもって形成され且つ端部にエンジンルーム(2
0)内に通じる空気排出穴(12)を設けた膨出部(1
3)と、これらの膨出部(13)の内側寄りの前方に開
口し前記空気流通路に通じるように形成した空気導入口
(14)と、を備えていることを特徴としている。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、フロント
ガラス側との間にエンジンルーム(20)内に通じる僅
かなスリット(22)を形成するよう前記弧状部(1
3)内側に凹部(16)を設けて成ることを特徴として
いる。
【0007】或いはまた、請求項3に記載の発明は、前
記弧状部(11)の前側端部の長手方向に、数カ所にわ
たって取付用凸部(17)を設けて成ることを特徴とし
ている。
【0008】そして、請求項4に記載の発明は、前記弧
状部には、周囲を凹状に形成したワイパ−軸を通すため
の穴(15)を設けてなることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1(A)
は、この発明であるフロントカウルの全体斜視図てあ
り、図1(B)は図1(A)のP矢視方向から見た斜視
図、図2(A)は、このフロントカウルの一方の一部拡
大斜視図であり、図2(B)は他方の一部拡大斜視図で
ある。図3は、図2(A)のQ矢視方向から見た斜視図
である。図4は、図1(A)のA−A矢視断面図の一部
と側面から見た部分を合成した図であり、図5は、図1
(A)のB−B矢視断面図である。
【0010】このフロントカウル1は、長手方向に若干
湾曲させると共に長手方向に対して直角方向の断面が外
側に若干膨らむように形成された弧状部11と、該弧状
部11の両端部に空気流通路が形成されるよう空洞の膨
らみをもって形成され且つ端部にエンジツルーム20内
に通じる空気排出穴12,12を設けた膨出部13,1
3と、これらの膨出部の内側寄りに前方に開口するよう
に形成された空気導入口14,14と、取り付けられた
ときフロントガラス21側との間に僅かな隙間(スリッ
ト)22を形成するよう前記弧状部11の内側に設けた
凹部16,16とを備えている。また、該フロントカウ
ル1の弧状部11には、2箇所ワイパ−軸を通すための
穴15,15が設けられる。このような構成からなるこ
の発明のフロントカウル1は、自動車のエンジンル−ム
上部のボンネット23の端部フロントガラス下部に取り
付けられる。
【0011】このフロントカウル1の端部に形成される
前記膨出部13は、自動車の走行中該膨出部13の内側
に設けられた空気導入口14から流入する空気を内部の
空洞の流通路13a(図3参照)を介して空気排出穴1
2より排出させる構造となっている。この場合、空気の
流入・排出時に、流通路13a内は低圧となるので該膨
出部13は、図4及び図5に示すように、エンジンル−
ム20内に存在している高温の空気を引っ張り出して排
出し、新しい外部の空気を流入させる役目をする。従っ
て、エンジンル−ム20内部の高温の空気の排出と、新
しい冷たい外部の空気の流入を促進するのでエンジンル
−ム20内部の空間は速やかに冷却されることになる。
【0012】次に、図1に示すように、フロントカウル
1のフロントガラス21側端部には、凹部16が形成さ
れるが、この凹部16は、該フロントカウル1が取り付
けられたとき、フロントガラスとの間で空気排出用のス
リット22を形成する。該スリット22は、図5に示す
ように、走行時フロントガラスの空気の流れにより長手
方向に形成された弧状部11を通じてエンジンル−ム2
0内の高温の空気を排出する作用をする。従って、フロ
ントカウル1のフロントガラス21側に形成される凹部
16,16もまたエンジンル−ム20内部の熱を含む空
気引っ張りだして排出し、エンジンル−ム20内部の冷
却を促進する。尚、図4及び図5の24はゴムシ−ルで
ある。
【0013】なお、前記凹部16は、必ずしも設ける必
要はなく、弧状部11の両端部に形成した膨出部13,
13だけでも十分にエンジンル−ム20内を冷却するこ
とができる。また、該凹部16フロントガラス21との
間に形成されるスリット22は、幅狭のスリットとなる
ので落ち葉やゴミ等の侵入を防ぐことができる。更に、
この幅狭のスリット22は、雨水や泥水等の侵入があっ
てもエンジンル−ム20内の電子部品にかかる事はな
く、従って故障等のトラブルの原因とはならない。
【0014】また、フロントカウル1の前側端部の長手
方向には、数カ所にわたって板状の凸部17,17,・
・が設けられるが、これらの凸部17は、ビス穴を設け
てエンジンル−ムの壁部に固定するためのものである。
従って該フロントカウル1は簡単に取り付けて固定する
ことができる。尚、フロントカウル1の弧状部11に設
けるワイパ−軸用の穴15,15は周囲を凹状に形成さ
れ、このワイパ−軸用の穴15の周囲から空気が漏れな
いようにしてある。
【0015】上記するように、この発明のフロントカウ
ル1は、種々の自動車のフロントガラスやボンネットの
形状に合わせて製作し装着することが可能であり、乗用
車に限らずトラックやワゴン車或いは特殊装甲車等にも
用いることが出来る。また、このフロントカウル1は、
実施の形態で示した形状に限られず、弧状部11や膨出
部13や空気導入口14や凹部16等も適宜各種の自動
車の形状に合わせて変更することができる。尚、このフ
ロントカウル1の素材としては、FRP、アルミ合金、
鋼板、合成樹脂等種々の材料を用いて製作することがで
きる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明のフロン
トカウルによれば、従来あまり考慮されて来なかった自
動車のエンジンル−ム内部の高温の空気を迅速に外部に
排出し冷却することができる。そして、エンジンル−ム
内の温度が速やかに冷却されることにより、エンジンの
燃焼効率が良くなり、また、排気ガスの有害成分も減少
させることができる。更に、特に夏場不愉快であったエ
ンジンル−ムから運転席への熱気の侵入もほとんど無く
なり、冷房効率も良くなり快適な運転ができるようにな
る。また、このフロントカウルは、落ち葉やゴミ等の侵
入を防ぎながらエンジンル−ム内を冷却できるという優
れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、この発明であるフロントカウル
の全体斜視図てあり、図1(B)は図1(A)のP矢視
方向から見た斜視図である。
【図2】図2(A)は、このフロントカウルの一方の一
部拡大斜視図であり、図2(B)は他方の一部拡大斜視
図である。
【図3】図2(A)のQ矢視方向から見た斜視図であ
る。
【図4】図1(A)のA−A矢視断面図の一部と側面か
ら見た図を合成した図である。
【図5】図1(A)のB−B矢視断面図である。
【符号の説明】
1 フロントカウル 11 弧状部 12 空気排出穴 13 膨出部 14 空気導入口 15 ワイパ−軸穴 16 凹部 17 凸部 20 エンジンル−ム 21 フロントガラス 22 スリット 23 ボンネット

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に若干湾曲させると共に長手方
    向に対して直角方向の断面が外側に若干膨らむように形
    成された弧状部と、該弧状部の両端部に空気流通路が形
    成されるよう空洞の膨らみをもって形成され且つ端部に
    エンジンルーム内に通じる空気排出穴を設けた膨出部
    と、これらの膨出部の内側寄りの前方に開口し前記空気
    流通路に通じるように形成した空気導入口と、を備えた
    フロントカウル。
  2. 【請求項2】 フロントガラス側との間にエンジンルー
    ム内に通じる僅かなスリットを形成するよう前記弧状部
    内側に凹部を設けて成ることを特徴とする請求項1に記
    載のフロントカウル。
  3. 【請求項3】 前記弧状部の前側端部の長手方向に、数
    カ所にわたって取付用凸部を設けて成る請求項1または
    請求項2に記載のフロントカウル。
  4. 【請求項4】 前記弧状部には、周囲を凹状に形成した
    ワイパ−軸を通すための穴を設けてなる請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のフロントカウル。
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