JP3184488B2 - Hdd用ヘッド製造方法及び装置 - Google Patents

Hdd用ヘッド製造方法及び装置

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JP3184488B2
JP3184488B2 JP04450698A JP4450698A JP3184488B2 JP 3184488 B2 JP3184488 B2 JP 3184488B2 JP 04450698 A JP04450698 A JP 04450698A JP 4450698 A JP4450698 A JP 4450698A JP 3184488 B2 JP3184488 B2 JP 3184488B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ等の記憶装置として用いられるHDD(ハードデ
ィスク・ドライブ)装置の磁気ヘッドの製造方法及び装
置に係り、とくに磁気ヘッドのジンバルにコアを固着す
る際のジンバルの支持及びコア固着のための構成を改善
したHDD用ヘッド製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】HDD用の磁気ヘッドの中でも、高密度
記録用に位置付けされている製品の中には、その製造過
程で弾性金属薄板等で形成されたジンバル上に固着され
たコア(ディスク面に対して微小間隔で浮上するための
スライダー及びこれに固着された磁気−電気変換部とか
らなる)の電極とジンバル上の基板ランド(フレキシャ
ー上に形成された板状の導体ランド)とを電気的に接続
するため、超音波によるボールボンディング工法を用い
て導体ボールを形成しボンディングを行う方法で製造さ
れているものがある。
【0003】この際、接着剤を用いて仮に固定されてい
るコアとジンバルが超音波によるボールボンディング
中、或いは保持・位置決め動作の過程でジンバル上での
コアずれや、ジンバル上でのコアの姿勢変化が生じない
ように、コアとジンバルを正確な位置に保持・位置決め
する必要がある。
【0004】従来は、HDD用ヘッドのジンバルの規定
曲げ角度に略一致するように加工された平面を持つHD
D用ヘッド位置決め台上に位置決めされたHDD用ヘッ
ドのコア表面にクランプレバー(回転レバー)先端で規
定荷重を加え保持・位置決めを行っていた。本方法で
は、規定位置に予めセットされたHDD用ヘッドを上昇
させ、上昇端で位置決め後、ボンディングするための位
置へ移動する過程でクランプレバーが動作し規定荷重が
加えられる構造を用いている。その際、クランプレバー
の回転支点がコアとジンバルを保持・位置決めした際の
コア上面よりも上方に位置する構造となっていた。
【0005】なお、クランプレバーの代わりにクランプ
ピン(荷重ピン)を用いてコアに対して規定荷重を加え
る方法もある。
【0006】従来技術の具体例を図面に従って説明す
る。
【0007】まず、図10乃至図12で製造対象品であ
るHDD用ヘッドの1例を示す。これらの図に示すよう
に、HDD用ヘッド1は、弾性金属薄板等で形成された
ロードビーム3にフレキシブル樹脂薄板に配線用の導体
パターンを形成したフレキシャー4を貼り合わせる(ほ
ぼ平行状態に保つ)とともにロードビーム3基部にベー
スプレート7を溶接等で固着してジンバル2を構成し、
ジンバル2の先端側、つまりフレキシャー4の先端側の
コア装着部5にコア10(ディスク面に対して微小間隔
で浮上するためのスライダー及びこれに固着された磁気
−電気変換部とからなる)を固着したものである。但
し、図11及び図12に示すようにフレキシャー4の先
端側はロードビーム3からほぼ平行に持ち上がるように
形成されており、ロードビーム3先端部に一体に形成さ
れたディンプル6(半球状凸部)がフレキシャー4のコ
ア装着部5背面側に接触している。通常、コア10の中
心とディンプル6の中心とが一致するようにコア10を
コア装着部5に固着する。
【0008】図13は、従来のクランプレバー(回転レ
バー)方式を示したものである。この図において、20
はHDD用ヘッド位置決め台であり、HDD用ヘッド1
のジンバル2を規定曲げ角度に略一致する載置面で支え
るものである。クランプレバー(回転レバー)30はジ
ンバル2の先端側に接着剤を介在させて貼り付けられた
コア10に先端より規定荷重を加えHDD用ヘッド位置
決め台20との間で保持・位置決めを行うもので、クラ
ンプレバー30の回転支点Pはコア上面を通る平面より
もかなり上に位置している。また、クランプレバー30
の駆動端部にはクランプレバー駆動用アクチュエータ3
1による操作力が加えられ、クランプ荷重調整用スプリ
ング32で、コア10に加える荷重を調整自在としてい
る。
【0009】図17は、従来のクランプピン(荷重ピ
ン)方式を示したものである。この図において、20は
HDD用ヘッド位置決め台である。クランプピン(荷重
ピン)40は、位置決め台20に載置されて位置決めさ
れるHDD用ヘッド1に対して、固定プレートに組み込
まれた状態で上方に位置する構造となっている。つま
り、クランプピン40は、ジンバル2に固着されるコア
10の鉛直方向の真上に配置されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術を用いたH
DD用ヘッドのコアとジンバルの保持・位置決め方法で
は、その動作過程において、HDD用ヘッド1のコア1
0とジンバル2の保持・位置決めをするためのクランプ
レバー(回転レバー)30或いはクランプピン(荷重ピ
ン)40の荷重方向がコア表面に対して垂直方向ではな
く、荷重を加える動作の過程でクランプレバー30或い
はクランプピン40のコア10との接触面がコア表面上
を微小範囲移動することとなる。
【0011】例えば、図13のクランプレバー方式で
は、クランプレバー30の回転支点Pがコア10とジン
バル2を保持・位置決めした際のコア表面(上面)より
もかなり上方に位置する構造となっている。従って、規
定荷重をコア表面に加える動作の過程で、図14のよう
に、そのクランプ荷重方向がレバー30の内側に向かう
矢印Qの方向となる。このため、フレキシャー4上での
コア10の位置ずれが生じてしまう。つまり、クランプ
力でフレキシャー4上でのコア10の位置ずれ、或いは
ジンバルも含めた姿勢角の変化が生じることとなる。ま
た、クランプレバー30の先端形状が平面となっている
ため、クランプレバー30の先端平面とコア表面との接
触の際に図15或いは図16の如くコア10の姿勢を変
化させてしまう問題もある。
【0012】また、図17のクランクピン方式では、H
DD用ヘッド位置決め台20上に位置決め、載置された
HDD用ヘッド1において、図18のジンバル上のコア
10に対して鉛直方向真上に位置するクランクピン40
が接触開始となるコア表面に対するピン接触位置と、図
19の規定荷重でクランプしたときのピン接触位置とが
ずれることになる。このため、図18及び図19の右下
側に引きずり込む方向に力が加わり、コア位置ずれが生
じてしまう。つまり、HDD用ヘッド位置決め動作の過
程で、フレキシャー4上のコア10とクランクピン40
の接触開始点から位置決め完了時での規定荷重が加わっ
た位置迄の間でコア10の位置ずれ、或いはジンバルも
含めた姿勢角の変化が生じることとなる。
【0013】上記したように、クランプレバー(回転レ
バー)或いはクランプピン(荷重ピン)がコア上面に接
した時点から規定荷重迄の変化過程で、接着剤を介した
フレキシャーのコア搭載面(コア装着部のディンプルに
当たらない側の面)でのコアのずれ或いはコア搭載面の
ジンバルの変形が生じ、その結果、HDD装置を組み込
んだパーソナルコンピュータ等の駆動に際して、HDD
装置に内蔵されているハードディスクとHDD用ヘッド
のジンバルに固着されたコアとの対向状態が不安定にな
り、データーの読み書きに不具合が生じることになる。
また極端な場合には、ハードディスクとコアの接触が発
生してこれらの構成部品に損傷が発生することとなる。
【0014】本発明は、上記の点に鑑み、フレキシャー
上でのコアずれ、コア搭載面のフレキシャー変形の発生
を抑制可能なHDD用ヘッド製造方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のHDD用ヘッド製造方法は、HDD用ヘッ
ドのジンバルの規定曲げ角度に略一致する載置面を有す
るHDD用ヘッド位置決め台を用い、先端部にディンプ
ルを一体に持つロードビーム上に可撓性のフレキシャー
を重ねて取り付けた前記ジンバルを前記載置面に載置
し、前記ディンプルに当接する前記フレキシャーのコア
装着部にコアを固着する場合において、前記HDD用ヘ
ッド位置決め台は、前記載置面が前記ディンプルの形成
された前記ロードビームの先端部を逃げ、かつ前記コア
装着部の外側を通過する前記フレキシャーの先端部分に
当たらない形状であり、前記載置面で前記フレキシャー
を支えた状態でクランプ手段によって前記コアを接着剤
を介在させ前記フレキシャー上に押し当てることを特徴
としている。
【0017】前記HDD用ヘッド製造方法において、位
置決め台が位置決めピンを有し、該位置決めピンを前記
ジンバルの位置決め用の穴と嵌合させて当該ジンバルを
位置決めしてもよい。
【0018】前記位置決め台で位置決めされた前記ジン
バル上の前記コア上面に対して動作方向が垂直方向とな
るクランプピンを前記クランプ手段として用い、該クラ
ンプピンで、前記コアを前記フレキシャーのコア装着部
に押し当ててもよい。
【0019】前記位置決め台で位置決めされた前記ジン
バル上の前記コア上面と同一平面内に回転支点を持つク
ランプレバーを前記クランプ手段として用い、該クラン
プレバーで前記コアを前記フレキシャーのコア装着部に
押し当ててもよい。
【0020】本発明のHDD用ヘッド製造装置は、先端
部にディンプルを一体に持つロードビーム上に可撓性の
フレキシャーを重ねて取り付けたジンバルを、当該ジン
バルの規定曲げ角度に略一致する載置面で支えるHDD
用ヘッド位置決め台と、前記ディンプルに当接する前記
フレキシャーのコア装着部にコアを押し当てるクランプ
手段とを有する構成において、前記位置決め台は、前記
載置面が前記ディンプルの形成された前記ロードビーム
の先端部を逃げ、かつ前記コア装着部の外側を通過する
前記フレキシャーの先端部分に当たらない形状であるこ
とを特徴としている。
【0021】前記HDD用ヘッド製造装置において、前
記クランプ手段が、前記位置決め台で位置決めされた前
記ジンバル上の前記コア上面に対して動作方向が垂直方
向となるクランプピンであってもよく、該クランプピン
の前記コアに対接する先端部は微小曲面或いは微小平面
で構成されるとよい。
【0022】あるいは、前記クランプ手段が、前記位置
決め台で位置決めされた前記ジンバル上の前記コア上面
と同一平面内に回転支点を持つクランプレバーであって
もよく、該クランプレバーの前記コアに対接する先端部
は微小曲面で構成されるとよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るHDD用ヘッ
ド製造方法及び装置の実施の形態を図面に従って説明す
る。
【0024】図1乃至図4で本発明の第1の実施の形態
として、超音波ボンディング中のコア及びジンバルの保
持・位置決めのためのクランプピン(荷重ピン)方式の
構成を説明する。これらの図において、製造対象のHD
D用ヘッド1は図10乃至図12に示した通りであり、
ジンバル2のベースプレート7を固着した基部は図示し
ないジンバルホルダーで位置決め保持されている。HD
D用ヘッド位置決め台50は、昇降自在で上昇位置にて
HDD用ヘッド1のジンバル2(フレキシャー4)を規
定曲げ角度に略一致する載置面51で支える機能を持
つ。
【0025】図2はHDD用ヘッド位置決め台50の載
置面51の構成を示すもので、ロードビーム3の下面を
支える中間部載置面51bとフレキシャー4の下面を支
える先端部載置面51cとの成す角は、ロードビーム3
上に重ねられたフレキシャー4上面に対するコア10上
面の規定曲げ角度θ2に略一致するように平面加工を施
してある。
【0026】HDD用ヘッド1は図12に示したように
ロードビーム3先端部に一体成形されたディンプル6を
有しており、先端部載置面51cには図3のようにディ
ンプル6を設けたロードビーム3先端部を避ける逃げ部
として凹部52が形成されている。ここで、凹部52の
横幅はb+αである(但し、b:図12の逃げるべきロ
ードビーム先端部の横幅、α:微小量)。また、先端部
載置面51cの外形の横幅aは、図12のフレキシャー
4先端側のコア装着部5の横幅j以上であることが好ま
しく、かつコア装着部5の両側(周辺)を通過するフレ
キシャー4の外側連絡部4aを逃げるように外側連絡部
4a内縁間距離kより小さい幅に設定されている。
【0027】HDD用ヘッド1の位置決めに際し位置決
め精度を維持するためジンバル2に形成されている各種
丸穴又は長穴2aに嵌入する位置決めピン55が図1の
ようにHDD用ヘッド位置決め台50に固着されてい
る。この位置決めピン55は中間部載置面51bと先端
部載置面51cの間から突出して前記丸穴又は長穴2a
に嵌合して主としてジンバル2の横幅方向の位置決め精
度を向上させる。
【0028】図1のクランプピン(荷重ピン)70は、
図示しない固定プレート側にて支持されたクランプピン
ホルダー71にて保持されており、クランプピンホルダ
ー71内に設けられたクランプピン荷重調整用スプリン
グ72にて突出方向に付勢されている。クランプピンホ
ルダー71は固定プレートに対し所定範囲で移動自在に
支持されており、クランプピンホルダー駆動用アクチュ
エータ(エアーシリンダ等)73で駆動されるようにな
っている。ここで、クランプピン70の突出方向及びク
ランプピンホルダー71の移動方向はいずれもジンバル
2先端に設けられるコア10の上面に垂直な方向に設定
されている。
【0029】図4のように、クランプピン70の前記コ
ア10に対接する先端部はコア表面に微小面積で当接す
るように微小曲面(或いは微小平面)70aで構成され
ている。なお、コア10の一方の端面には磁気−電気変
換部のパターンを保護するパターン保護膜11が設けら
れている。
【0030】この第1の実施の形態において、製造対象
品であるHDD用ヘッド1のフレキシャー4にコア10
を超音波によるボールボンディング工法を用いて最終的
に固着する場合、ボールボンディング中、或いは保持・
位置決め動作の過程でフレキシャー上でのコアずれや、
フレキシャー上でのコアの姿勢変化が生じないように、
コア10とジンバル2を正確な位置に保持・位置決めす
る必要がある。このため、基部が図示しないジンバルホ
ルダーで位置決め保持された状態で超音波によるボール
ボンディングを行うステーションに送り込まれたHDD
用ヘッド1のジンバル2に対して、HDD用ヘッド位置
決め台50が上昇方向に駆動され、その載置面51がジ
ンバル2下面に当接するとともに位置決めピン55がジ
ンバル2側の丸穴又は長穴2aに嵌合する。
【0031】それから、クランプピンホルダー71が、
クランプピンホルダー駆動用アクチュエータ73により
斜め下方つまりコア10の上面に垂直な方向に下がり、
フレキシャー4のコア装着部5に接着剤を介在させて仮
止めされたコア10をクランプピン70でHDD用ヘッ
ド位置決め台50側に押し当てる。
【0032】このとき、位置決め台50の先端部載置面
51cには、ディンプル6を設けたロードビーム3先端
部を逃げる凹部52が形成され、かつ図3の如く先端部
載置面51cの外形の横幅aは、図12のフレキシャー
4の外側連絡部4aを逃げるように外側連絡部4a内縁
間距離kより小さい幅となっているから、先端部載置面
51cにてフレキシャー4のコア装着部5の裏側(コア
搭載面の反対面)を支えることができ、ディンプル6の
存在に起因してジンバル2先端側のロードビーム3やフ
レキシャー4がコア10の押し当て時に変形する恐れは
なくなる。
【0033】また、クランプピン70は、その動作方向
がHDD用ヘッド位置決め台50で位置決めされたジン
バル2上のコア上面に対して垂直方向に規定荷重を加え
てコア10をクランプする構造であるから、コア上面と
ピン70先端部の接触面の位置関係がHDD用ヘッド1
の固定・保持が解除されるまで変化しない。さらに、ク
ランプピン70のコア10に対接する先端部は微小曲面
(或いは微小平面)70aとなっており、フレキシャー
4の先端部(コア装着部5等)を変形させる如き力を発
生することもない。
【0034】なお、上記のHDD用ヘッド位置決め台5
0の載置面51によるHDD用ヘッド1のジンバル2の
支持及びクランプピン70によるコア10のクランプ動
作は、超音波によるボールボンディング処理が完了する
まで継続し、コア10表面とピン70先端部の接触面の
位置関係はHDD用ヘッド1の固定・保持が解除される
まで変化しない機構となっている。
【0035】この第1の実施の形態によれば、次の通り
の効果を得ることができる。
【0036】(1) HDD用ヘッド位置決め台50は、
ディンプル6の形成されたロードビーム3の先端部を逃
げる凹部52を載置面51側に有しかつコア装着部5の
外側を通過するフレキシャー4の先端部分に当たらない
形状であり、フレキシャー4のコア装着部5の裏面を確
実に支えることで、ディンプル6の存在に起因するコア
10のクランプ動作の不安定性を除去できる。従って、
超音波によるボールボンディングの際のコア搭載面のジ
ンバル変形の発生を抑制することができる。
【0037】(2) コア10とジンバル2の保持・位置
決めの際のクランプピン70による荷重方向をコア上面
に対し垂直方向とすることにより、保持・位置決め動作
の際の荷重の変化過程において、接着剤を介しコアを装
着したコア搭載面でのコア位置ずれを防止可能である。
【0038】(3) HDD用ヘッド1の位置決めに際
し、位置決めピン55をジンバル2側の丸穴又は長穴2
aに嵌合させることで、ジンバル2の横幅方向の位置決
め精度を向上させることが可能である。
【0039】(4) クランプピン70のコア10に対接
する先端部は図4の如く微小曲面(或いは微小平面)7
0aとなっており、ジンバル2の先端部(コア装着部5
等)をクランプ動作に起因して変形させることがない。
【0040】図5及び図6で本発明の第2の実施の形態
として、超音波ボンディング中のコア及びジンバルの保
持・位置決めのためのクランプレバー(回転レバー)方
式の構成を説明する。この場合、HDD用ヘッド1のジ
ンバル2を下側から支えるHDD用ヘッド位置決め台5
0及びこれに付随する機構は前述した第1の実施の形態
と同じであるが、コア10をジンバル2側に押し当てる
クランプ手段としてクランプレバー(回転レバー)80
を用いている。ここで、クランプレバー80は、位置決
め台50で位置決めされたジンバル2上のコア10上面
と同一平面内に回転支点Rを持ち、クランプレバー80
のコア10に対接する先端部80aが図6のようにコア
表面に微小面積で当接する如く微小曲面で構成されてい
る。クランプレバー80の駆動端部にはクランプレバー
駆動用アクチュエータ81による操作力がクランプ荷重
調整用スプリング82を介して加えられ、クランプ荷重
調整用スプリング82で、コア10に加える荷重を調整
自在としている。
【0041】この第2の実施の形態においても、クラン
プレバー80が、クランプレバー駆動用アクチュエータ
81により左回りに回転し、コア10の上面に垂直な規
定荷重を加えて、フレキシャー4のコア装着部5に接着
剤を介在させて仮止めされたコア10をHDD用ヘッド
位置決め台50側に押し当てることができる。
【0042】この第2の実施の形態によれば、クランプ
レバー80は、その回転の支点Rがコア10とジンバル
2を保持・位置決めした時のコア上面と同一平面内に位
置する構造であり、コア10の上面に垂直に規定荷重を
加えることができる。このため、保持・位置決め動作の
際の荷重の変化過程において、接着剤を介しコアを装着
したコア搭載面でのコア位置ずれを防止可能である。ま
た、クランプレバー80の先端部(コアとの接触面)に
は、微小曲面80aが構成されており、ジンバル2の先
端部(コア装着部5等)をクランプ動作に起因して変形
させることがない。
【0043】なお、その他の構成及び作用効果は前述の
第1の実施の形態と同様である。
【0044】図7は第1、第2の実施の形態で使用可能
なHDD用ヘッド位置決め台の変形例を示す。この場
合、HDD用ヘッド位置決め台90の載置面91のうち
先端部載置面91cは、図12のディンプル6を設けた
ロードビーム3先端部を確実に逃げることのできる形状
寸法である。この場合、ロードビーム先端部を逃げるた
めの段差部等の形状を採用できる。また、先端部載置面
91cの外形の横幅aは、図12のフレキシャー4先端
側のコア装着部5の横幅j以上であることが好ましく、
かつコア装着部5の両側(周辺)を通過するフレキシャ
ー4の外側連絡部4aを逃げるように外側連絡部4a内
縁間距離kより小さい幅に設定されている。その他の構
成は、HDD用ヘッド位置決め台50と同様である。
【0045】図8及び図9は第1の実施の形態で使用可
能なクランプピンの変形例であり、図8のクランプピン
75はコア10に対接する先端部の一部が平坦面75a
となっている。但し、位置決め時のコア10上面と平坦
面75aとの間の平行度が十分良好である必要がある。
また、図9のクランプピン76はコアに対接する先端部
の全面が平坦面76aとなっている。但し、位置決め時
のコア10上面と平坦面76aとの間の平行度が十分良
好である必要がある。
【0046】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超音波によるボールボンディング等のHDD用ヘッドの
保持・位置決めが必要な処理において、HDD用ヘッド
のジンバル上でのコアずれ、コア搭載面のジンバル変形
の発生を抑制することができる。また、コアとジンバル
の保持・位置決めの際の荷重方向をコア上面に対して垂
直方向とすることにより、保持・位置決め動作の際の荷
重の変化過程において、接着剤を介しコアを装着したコ
ア搭載面でのコア位置ずれの発生を抑制することができ
る。さらに、HDD用ヘッド位置決め台に、ディンプル
を形成したロードビーム先端部を避けるための凹部又は
段差部構造等の逃げ部を設け、ディンプルの存在に起因
するコアの姿勢の不安定性を除去して、コア搭載面のジ
ンバル変形の発生を抑制することができる。
【0048】以上の効果によりHDD装置に内蔵されて
いるハードディスクとHDD用ヘッドのコアとの対向状
態が不安定になる現象の発生を防止することができ、デ
ーターの読み書きの際の不具合、また極端な場合のハー
ドディスクとコアの接触の発生による構成部品の損傷を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るHDD用ヘッド製造方法及び装置
の第1の実施の形態を示す一部を断面とした側面図であ
る。
【図2】第1の実施の形態において用いるHDD用ヘッ
ド位置決め台を示す一部を断面とした側面図である。
【図3】第1の実施の形態において用いるHDD用ヘッ
ド位置決め台の主要部を示す斜視図である。
【図4】第1の実施の形態において用いるクランプピン
の先端部を示す拡大側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す一部を断面と
した側面図である。
【図6】第2の実施の形態において用いるクランプレバ
ーの先端部を示す拡大側面図である。
【図7】第1及び第2の実施の形態で使用可能なHDD
用ヘッド位置決め台の変形例を示す斜視図である。
【図8】第1の実施の形態で使用可能なクランプピンの
変形例を示す拡大側面図である。
【図9】第1の実施の形態で使用可能なクランプピンの
もう1つの変形例を示す拡大側面図である。
【図10】製造対象品であるHDD用ヘッドの1例を示
す平面図である。
【図11】同側面図である。
【図12】HDD用ヘッドの先端部(但しコア省略)を
示す拡大平面図である。
【図13】従来のクランプレバー方式のHDD用ヘッド
製造方法の側面図である。
【図14】図13の従来例においてコアのずれが生じる
場合を説明する拡大側面図である。
【図15】図13の従来例においてジンバルの先端部の
変形が生じる場合を説明する拡大側面図である。
【図16】図13の従来例においてジンバルの先端部の
変形が生じるもう1つの場合を説明する拡大側面図であ
る。
【図17】従来のクランプピン方式のHDD用ヘッド製
造方法の側面図である。
【図18】図17の従来例においてクランプピンのコア
に対する接触開始状態を示す拡大側面図である。
【図19】図17の従来例においてクランプピンのコア
に対する規定荷重クランプ時を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
1 HDD用ヘッド 2 ジンバル 3 ロードビーム 4 フレキシャー 5 コア装着部 6 ディンプル 7 ベースプレート 10 コア 20,50,90 HDD用ヘッド位置決め台 30,80 クランプレバー 31,81 クランプレバー駆動用アクチュエータ 40,70,75,76 クランプピン 51 載置面 52 凹部 55 位置決めピン 71 クランプピンホルダー 73 クランプピンホルダー駆動用アクチュエータ 92 段差部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HDD用ヘッドのジンバルの規定曲げ角
    度に略一致する載置面を有するHDD用ヘッド位置決め
    台を用い、先端部にディンプルを一体に持つロードビー
    ム上に可撓性のフレキシャーを重ねて取り付けた前記ジ
    ンバルを前記載置面に載置し、前記ディンプルに当接す
    る前記フレキシャーのコア装着部にコアを固着するHD
    D用ヘッド製造方法において、 前記HDD用ヘッド位置決め台は、前記載置面が前記デ
    ィンプルの形成された前記ロードビームの先端部を逃
    げ、かつ前記コア装着部の外側を通過する前記フレキシ
    ャーの先端部分に当たらない形状であり、前記載置面で
    前記フレキシャーを支えた状態でクランプ手段によって
    前記コアを接着剤を介在させ前記フレキシャー上に押し
    当てることを特徴とするHDD用ヘッド製造方法。
  2. 【請求項2】 前記位置決め台が位置決めピンを有し、
    該位置決めピンを前記ジンバルの位置決め用の穴と嵌合
    させて当該ジンバルを位置決めする請求項1記載のHD
    D用ヘッド製造方法。
  3. 【請求項3】 前記位置決め台で位置決めされた前記ジ
    ンバル上の前記コア上面に対して動作方向が垂直方向と
    なるクランプピンを前記クランプ手段として用い、該ク
    ランプピンで、前記コアを前記フレキシャーのコア装着
    部に押し当てる請求項1又は2記載のHDD用ヘッド製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記位置決め台で位置決めされた前記ジ
    ンバル上の前記コア上面と同一平面内に回転支点を持つ
    クランプレバーを前記クランプ手段として用い、該クラ
    ンプレバーで前記コアを前記フレキシャーのコア装着部
    に押し当てる請求項1又は2記載のHDD用ヘッド製造
    方法。
  5. 【請求項5】 先端部にディンプルを一体に持つロード
    ビーム上に可撓性のフレキシャーを重ねて取り付けたジ
    ンバルを、当該ジンバルの規定曲げ角度に略一致する載
    置面で支えるHDD用ヘッド位置決め台と、前記ディン
    プルに当接する前記フレキシャーのコア装着部にコアを
    押し当てるクランプ手段とを有するHDD用ヘッド製造
    装置において、 前記位置決め台は、前記載置面が前記ディンプルの形成
    された前記ロードビームの先端部を逃げ、かつ前記コア
    装着部の外側を通過する前記フレキシャーの先端部分に
    当たらない形状であることを特徴とするHDD用ヘッド
    製造装置。
  6. 【請求項6】 前記クランプ手段が、前記位置決め台で
    位置決めされた前記ジンバル上の前記コア上面に対して
    動作方向が垂直方向となるクランプピンであり、該クラ
    ンプピンの前記コアに対接する先端部が微小曲面或いは
    微小平面で構成されている請求項5記載のHDD用ヘッ
    ド製造装置。
  7. 【請求項7】 前記クランプ手段が、前記位置決め台で
    位置決めされた前記ジンバル上の前記コア上面と同一平
    面内に回転支点を持つクランプレバーであり、該クラン
    プレバーの前記コアに対接する先端部が微小曲面で構成
    されている請求項5記載のHDD用ヘッド製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101987264B1 (ko) * 2017-04-27 2019-09-30 선농종합식품(주) 김치 포장용기

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