JPH10162535A - 磁気ヘッドスライダ支持機構及び磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッドスライダ支持機構及び磁気ディスク装置

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JPH10162535A
JPH10162535A JP8322460A JP32246096A JPH10162535A JP H10162535 A JPH10162535 A JP H10162535A JP 8322460 A JP8322460 A JP 8322460A JP 32246096 A JP32246096 A JP 32246096A JP H10162535 A JPH10162535 A JP H10162535A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線一体型サスペンションの配線自由度を大
きく保ったまま、小型化の可能な磁気ヘッドスライダ支
持機構を提供する。また、スリップスティックによるオ
フトラックエラーを防止した薄型磁気ヘッドスライダ支
持機構を提供する。 【解決手段】 フレクシャ5とロードビーム2とを薄い
一枚の帯板で一体形成し、スライダとオーバーラップす
るロードビーム部もしくはフレクシャ部にスライダ側に
凸となるU字形のフランジ15を装備し、このフランジ
15を介してスライダ1に押圧力を付与するとともにス
ライダ浮上運動を支持する。フレクシャ/ロードビーム
一体形成のサスペンションにおいて理想的なスライダ支
持と押圧力付与を可能とする。U字形のフランジ15
は、フレクシャ5、ロードビーム2と一体形成する際加
工しやすく、また、小型化することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
および磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドスライ
ダ支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッドをディスク上の指定されたト
ラックに高速かつ高精度に位置決めを行うのに適した、
ロータリーアクチュエータ方式の位置決め機構の模式図
を図36に示す。図36において磁気ヘッドスライダ支
持機構41は図中シーク方向と示した方向に円弧運動を
し、先端に設置された磁気ヘッドの位置決めを行う。磁
気ヘッドスライダ支持機構41としては、図37に示す
ようなロードビーム2とフレクシャ5を別々に作製して
から組み立てる磁気ヘッドスライダ支持機構と、図38
に示すようなロードビーム2とフレクシャ5を一体構成
した磁気ヘッドスライダ支持機構とが知られている。
【0003】図37に示す磁気ヘッドスライダ支持機構
は、フレクシャ5は図37(b)に示すようにロードビ
ーム長手軸に平行なスライダ取り付けステージ7が設け
られ、ここにスライダ1が接着されている。スライダ1
はロードビーム1に設けられたピボット6により重心位
置付近で点支持されている。フレクシャ5は剛性が低く
抑えられ、スライダ1のローリングRX方向やピッチン
グRY方向の運動を受け止めている。このため、スライ
ダ1はピボット6を支点にフレキシブルに動くことがで
きる。
【0004】一方、図38に示すようなMRヘッドに適
した配線一体型のサスペンションが開発されている。こ
のMRヘッドは磁気抵抗効果を利用するため再生専用と
して用いられ、書き込み用ヘッド(インダクティブヘッ
ド)と併用して使われる。この場合、従来の磁気ヘッド
(書き込み・読み出し兼用のインダクティブヘッド)に
比べて信号線が2倍(4本)になるため、信号線の取り
回し(フォーミング)を上手く行わなければ信号線ルー
プの剛性が浮上系に外乱として作用してスライダの設計
浮上量を変化させたり安定浮上を妨げたりする恐れがあ
る。高記録密度化への要求に応えるため、スライダの低
浮上化や小型化が進んでくると、空気膜剛性の低減と相
まって信号線のフォーミング設計はますますデリケート
な問題となっている。このため、最近では磁気ヘッド信
号線のリード線チューブを排して、ロードビームに直接
信号線パターンを薄膜形成して、磁気ヘッドの信号線端
子とロードビーム表面に形成された信号線パターンとを
直接ボンディングすることにより、浮上系への外乱要因
を排除するとともに、磁気ヘッド支持機構の組立加工性
を向上して製造コストの低減を図る配線一体型サスペン
ションが登場しつつある(特開平3-189976号公報,特開
平5-234295号公報等参照)。図38に配線一体型サスペ
ンションの斜視図を示す。図38(a)は上面から見た
図であり、同図(b)は裏面から見た図である。同図
(b)に示すように信号線9をロードビーム2に直接薄
膜形成している。
【0005】しかしながら、そのような配線一体型サス
ペンションの場合、信号線パターンを薄膜形成する都合
上、磁気ヘッド支持機構のフレクシャ部は従来のフレク
シャ/ロードビーム組立構造ではなくフレクシャ一体型
のインテグレイテッド・タイプにならざるを得ない。
【0006】図39に上記2種類の磁気ヘッドスライダ
支持機構のフレクシャ部を示す。図39(a)が図37
に示したロードビームとフレクシャを別々に作製した後
組み立てた構成の磁気ヘッドスライダ支持機構のフレク
シャ部の斜視図であり、同図(b)が図38に示した配
線一体型サスペンションの磁気ヘッドスライダ支持機構
のフレクシャ部の斜視図である。図39(b)の配線一
体型サスペンションのフレクシャ部の場合、フレクシャ
をロードビームと一体成形するためにピボットレス構造
にならざるを得ない。
【0007】図39(a)のフレクシャ部では、ロード
ビーム(あるいはフレクシャ側)に設けたピボット6に
よってフレキシブルなスライダのロール・ピッチ運動を
可能にすることができたが、図39(b)のフレクシャ
部では、スライダへの押圧荷重が理想的な点荷重になら
ず面分布荷重の形で作用し、スライダの設計浮上量に狂
いが生じたりフレクシャ部弾性変形が荷重逃げを生み設
計荷重が得られなかったり、フレクシャ振動が直接浮上
系へ(重心からずれて)伝わるため共振周波数帯域にお
ける浮上変動が増幅されて現れるといった問題が生じて
いる。
【0008】ところで、図39(a)および(b)の両
者の利点を合わせ持つ構造の磁気ヘッドスライダ支持機
構が特開平6−302043号公報に開示されている。
図40にその構成を示す。図37と同じものは同じ符号
で示した。フレクシャの中央部にはロードビーム2と一
体に形成された梁部401が設けられていて、梁部40
1の略中心部には、ピボット6が形成されている。ピボ
ット6は磁界発生手段402の対向部が凸状になるよう
に球面状に形成されているので、磁界発生手段402と
点接触している。このため、磁界発生手段402はピボ
ット6を支点に傾動自在である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−302
043号公報記載のフレクシャ部のピボットは金型によ
り張り出し成形している。磁気ヘッドスライダ支持機構
に用いられる材料のほとんどはステンレス鋼であり、こ
のステンレス鋼は加工硬化が著しくスプリングバックも
大きいため、張り出し成形でピボットを成形する場合に
は、ピボット部周囲にしわが生じないように、図41に
示すようにしわ押さえ領域を確保しておかなければなら
ない。
【0010】しわ押さえ領域は、成形面積の約2倍程度
必要なため、50%スライダ用サスペンションに使われ
るピボットでは、ピボット径約φ0.168mm〜φ0.
3mmの約2倍の0.336mm〜0.6mm程度の加工領域
(しわ押さえ領域)を確保しておかなければならない。
このため磁気ヘッドスライダ支持機構、特にフレクシャ
部の小型化が困難になるという課題がある。
【0011】特に、配線一体型サスペンションに適用し
ようとした場合、そのピボット部およびしわ押さえ領域
を避けて配線パターンを形成しなければならず、配線設
計の自由度が小さいという課題がある。
【0012】また、薄型のロードビーム形成のため、ピ
ボットの高さも小さくする必要が出てくるが、ピボット
高さを小さくすると、ピボット部の球面成形が難しくな
り、図42に示すようにスライダとの接触面積が大きく
なってしまうという課題がある。
【0013】スライダとの接触面積が大きくなると、高
速で磁気ヘッドをシークさせたとき、スライダがピボッ
トから離れて大きく降られて位置ずれを起こした状態
(スリップスティック)のまま、シーク終了時にスライ
ダがピボットに接触してそのまま支持してしまうために
オフトラックエラーを起こす原因となっていた(図43
参照)。
【0014】本発明の目的は、配線一体型サスペンショ
ンの配線自由度を大きく保ったまま、小型化の可能な磁
気ヘッドスライダ支持機構を提供することにある。ま
た、スリップスティックによるオフトラックエラーを防
止した薄型磁気ヘッドスライダ支持機構を提供すること
にある。
【0015】さらに、ロータリーアクチュエータ方式の
磁気ヘッドスライダ支持機構に適した、高いシーク剛性
を持ちつつ、追従性能に優れた低いスライダ支持剛性
(ロール・ピッチ剛性)を備えた磁気ヘッドスライダ支
持機構を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1、4、5、6、
9、10記載の発明による磁気ヘッドスライダ支持機構
は、磁気ヘッドを搭載したスライダと、前記スライダを
支持するためのフレクシャと、前記スライダに押圧力を
付与するためのロードビームとから構成されており、前
記フレクシャと前記ロードビームは薄い一枚の帯板で一
体形成されている。この一体形成されたロードビームと
フレクシャには、スライダに押圧力を付与し同時にスラ
イダ運動を支持するためのU字形のフランジがスライダ
側に凸となる向きに設けられている。
【0017】このように従来のピボットに変わってU字
形フランジを用いているために従来の張り出し成形のよ
うなしわ押さえ領域が不要であり小型化が可能である。
また、薄型のロードビーム用にフランジの出っ張りを小
さくする場合でも、図1(c)に示すようにU字形フラ
ンジの先をロードビームの上に張り出す形にすれば、U
字形フランジとスライダとの接触面積を小さくすること
ができ、スリップスティックによるオフトラックエラー
を防止することができる。
【0018】請求項2、4、7、9、11および13記
載の発明による磁気ヘッドスライダ支持機構は、磁気ヘ
ッドを搭載したスライダと、前記スライダを支持するた
めのフレクシャと、前記スライダに押圧力を付与するた
めのロードビームとから構成されており、前記フレクシ
ャと前記ロードビームは薄い一枚の帯板で一体形成され
ている。スライダのフレクシャ側背面にはスライダ中心
位置付近にフレクシャ側に凸となるピボットが装備さ
れ、このピボットを介してロードビームから磁気ヘッド
スライダに押圧力が付与され、同時にスライダ浮上運動
を点支持している。
【0019】このためロードビーム側では配線の設計自
由度が増し、小型化が可能となる。
【0020】請求項3、4、5、8、9、10、12お
よび13記載の発明による磁気ヘッドスライダ支持機構
は、磁気ヘッドを搭載したスライダと、前記スライダを
支持するためのフレクシャと、前記スライダに押圧力を
付与するためのロードビームとから構成されており、前
記フレクシャと前記ロードビームは薄い一枚の帯板で一
体形成されている。ロードビームにはU字形のフランジ
がスライダ側に凸となる向きに設けられている。一方、
スライダのフレクシャを取り付けるべき面にはスライダ
長手中心軸に沿ってフレクシャ側に凸となるU字形の樋
が装備され、前記ロードビームに設けられたU字形のフ
ランジと前記スライダのU字形の樋とが交叉して接触
し、ロードビームからスライダに押圧力が点荷重で付与
され、同時にスライダ浮上運動を点支持している。
【0021】このため、請求項1等に記載した発明と同
様小型化が可能になる。また、2つのU字形フランジを
交叉させているため、交点は線と線の交わりとなり、完
全な点接触となるため、スリップスティック要因のオフ
トラックエラーを回避することができる。加えて、図2
に示すようにスライダ運動は、スライダ長手軸に直交す
るU字形フランジ(ロードビーム側)を軸とするピッチ
運動と、スライダ長手軸に平行なU字形フランジ(スラ
イダ側)を軸とするロール運動とに分離されるため、連
成振動の少ない良好な振動特性を得ることができる。
【0022】スライダ側にピボットまたはU字形の樋を
設けるには、請求項11または12に記載のようにサブ
ステージにこれらを形成しスライダに貼り付けると良い
(図3参照)。このときスライダは、このサブステージ
取付部以外の部分でフレクシャに接着されるため、サブ
ステージ面積はスライダ投影面積の90%以下になるよ
うに設定しておき、スライダ/フレクシャ接着面積をス
ライダ投影面積の10%以上確保できるようにしておけ
ば、使用中にスライダが(フレクシャから)剥がれる心
配はない。
【0023】フレクシャ一体型のロードビームの形状と
しては種々考えられるが、以下にその一例を示す。
【0024】1.ロードビームのスライダ取り付け側先
端部には、スライダのトレーリング・エッジ側を上に見
たとき、開口部を上に向けた凹形の溝が形成され、この
凹形の溝により、前記ロードビーム先端部には左右から
各々1本のベースアームがスライダのトレーリング・エ
ッジ側に向かって伸長し、スライダ中心位置付近におい
て互いに近づく方向へ向きを変え、ロードビーム長手中
心軸上で連結してブリッジ形のベースアームが形成され
る。また、前記ベースアームの中央よりロードビーム長
手中心軸に沿ってスライダのトレーリング・エッジ方向
に向かって1本のコネクトアームが伸長し、しかる後に
左右に分離し、今度は逆にスライダのリーディング・エ
ッジ方向に向かって伸長することにより、前記ベースア
ームの連結部から先端側において、前記コネクトアーム
を中心軸とした「E」字形のフレクシャが形成され、前
記「E」字形のフレクシャのうち中心軸上にある前記コ
ネクトアームを除く他の部位において前記スライダが接
着される。
【0025】2.ロードビームのスライダ取り付け側先
端部には、スライダのトレーリング・エッジ側を上に見
たとき、「W」字形もしくは「H」字形の溝が形成され
る。これにより、前記ロードビーム部先端側にはスライ
ダのトレーリング・エッジ側を上に見て凸となるような
ステージ部が形成され、同時に前記凸形ステージを左右
から包み込むような形で前記ロードビーム左右端よりフ
レクシャアームがスライダのトレーリング・エッジ方向
へ向かって伸長し、しかる後に互いに向かい合う方向に
向きを変え、前記ロードビーム長手中心軸上にて連結
し、この連結部より前記ロードビーム長手中心軸に沿っ
て前記ロードビームのアクチュエータ接続部側(スライ
ダのリーディング・エッジ方向)に向かって1本のコネ
クトアームを伸長させ、途中で前記コネクトアームの幅
をスライダ幅まで拡張し、前記ロードビーム先端部に設
けられた凸形ステージを避ける形で二股に分離もしくは
その伸長を終える。このとき、前記スライダは前記コネ
クトアームの幅の拡張部分に接着される。
【0026】図34、図35に上記1の構造の形状の本
発明の磁気ヘッドスライダ支持機構のシミュレーション
解析結果を示す。図34は、シーク剛性とピッチ剛性と
の相関を示す図であり、図35はシーク剛性とロール剛
性との相関を示す図である。図34、図35において、
A〜Dは図37に示す従来のピボットタイプの磁気ヘッ
ドスライダ支持機構の例を解析した結果を示し、E〜F
は図39に示す従来のピボットレスタイプの磁気ヘッド
スライダ支持機構の例を解析した結果を示す。黒丸は本
願発明の磁気ヘッドスライダ支持機構の解析結果を示
す。図から、本発明の構造の磁気ヘッドスライダ支持機
構は従来のそれに比べて低いスライダ支持剛性(ロール
・ピッチ剛性)と高いシーク剛性を同時に得ていること
がわかった。
【0027】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図4の(a)(b)(c)は、請求項
1、4、5にもとづく発明の実施形態を示す平面図、正
面図および側面図であり、図5(a)(b)は、実施形
態1の斜視図である。
【0028】図4、図5に示す磁気ヘッドスライダ支持
機構は、図4(a)に示すようにスライダ1を支持する
フレクシャ5とフレクシャ5を押圧するロードビーム2
とからなる。ロードビーム2の両脇には剛性を高めるた
めにフランジ11が設けられており、ロードビーム2は
マウント13を介して図示せぬアクチュエータ機構に接
続され、ディスク上の指定トラックへ位置決めされる。
ロードビーム2およびフレクシャ5はステンレス鋼など
の薄い一枚の帯板で形成される。ロードビーム2のスラ
イダ取り付け側先端部には、トレーリング・エッジ側に
向かって開となる凹字形溝によって栓抜き形のベースア
ーム3が形成される。ベースアーム3のロードビーム長
手中心軸との交点付近にはスライダ側に凸となるような
U字形のフランジ15をリーディング・エッジ側に向か
ってプレス加工により形成する。このとき凹字形溝の設
定位置は、U字形フランジ15がスライダ重心またはス
ライダ押圧設計位置にくるように設定することが望まし
く、かつU字形フランジ15は加工可能な限り小さく設
定して、スライダへの接触面積をできる限り抑えて理想
的な点接触に近いようにしておくことが望ましい。従来
のフレクシャ/ロードビーム組立構造を有する磁気ヘッ
ド支持機構では、通常ピボット径はφ0.16mm以上で
あるからスライダ接触部においてその程度のフランジ幅
になるように設定すればよい。また、配線一体型サスペ
ンションへの適用を考慮する場合、信号線パターンの形
成を考えてベースアーム3の幅は0.2mm以上を確保し
ておくことが望ましい。次に、ベースアーム3のうちU
字形フランジ15を形成したブリッジ中央部より1本の
コネクトアーム4をロードビーム長手中心軸に沿ってト
レーリング・エッジに向かって伸長するように設定し、
その後スライダのトレーリング・エッジを通過した所で
左右に分離し、スライダ幅に等しくなるような位置にお
いて、今度は逆にリーディング・エッジへ向かって伸長
させ、ベースアーム3と干渉しない位置においてその長
さを終える。これにより、ベースアーム3より先端(ト
レーリング・エッジ側)には「E」字形のフレクシャ5
が形成される。このとき、コネクトアーム4の幅と長さ
はスライダ支持剛性を大きく左右する。コネクトアーム
4が細く・長ければそれだけスライダ支持剛性(ロール
・ピッチ剛性)は低減できるが同時にシーク剛性も低下
し、低い周波数帯域において大きな共振ゲインを示すこ
とになるため、設計の際には仕様にみあった性能が得ら
れるようにこの部位のトレードオフ設計が重要である。
【0029】また、フレクシャ5は中央のコネクトアー
ム4を除く他の部位で磁気ヘッドスライダに接着される
ため、ある程度の接着面積を確保しておく必要がある。
理想的にはスライダ投影面積の30%以上と言われてい
るが、実際には10%以下でも十分な強度を有している
ようである。たとえばピコスライダ(縦×横×厚み=
1.25mm×1.00mm×0.30mm)の場合、従来の
フレクシャ一体型のインテグレイテッド・タイプの磁気
ヘッドスライダ支持機構では0.642mm2 (スライダ
投影面積の53.5%)の接着面積を確保していたが、
最近リリースされた同タイプの磁気ヘッドスライダ支持
機構では0.113mm2 (スライダ投影面積の9.4
%)の接着面積でも十分なスライダ接着を行っている。
また、配線一体型サスペンションへの適用を考慮した場
合には、スライダの信号線端子10と信号線9とのボン
ディングスペースを確保するため、フレクシャ5はスラ
イダのトレーリング・エッジを超えてスライダ長手方向
に0.2〜0.4mm程度の余裕を作っておくことが望ま
しい。ところで、U字形フレクシャ15とスライダ背面
との干渉により、ベースアーム3とスライダ取り付けス
テージ7との間には、図4(b)・(c)の正面図・側
面図に示すようにU字形フランジ15の曲げ高さに相当
する段差が生じる。このため、従来の磁気ヘッドスライ
ダ支持機構のようにコネクトアーム4にプレス加工部を
設けることが望ましいが、信号線9の損傷を嫌う場合に
はプレス加工部を設けずにコネクトアーム4をたわませ
ることによって段差を吸収しても良い。
【0030】このような構成の磁気ヘッド支持機構を用
いることにより、フレクシャとロードビームを一体形成
で加工でき、磁気ヘッドの信号線をロードビーム表面に
薄膜形成するような配線一体型サスペンションへの適用
が容易になるとともに、従来のフレクシャ・ロードビー
ム分離型で採用されていたスライダ・ピボット支持構造
のサスペンションがU字形フランジ15により近似的に
実現できるため、フレキシブルなスライダ支持剛性とス
ライダへの良好な荷重負荷(点荷重による押圧)が可能
となる。
【0031】図6(a)に示す図は実施形態1を簡略に
示したものである。スライダ1は図6(b)に示すよう
に記録媒体601に対向する向きにフレクシャに接着さ
れ、記録媒体601の凹凸に追従すべく支持されてい
る。
【0032】実施形態1の変形例を図7、図8に示す。
【0033】(変形例1)ロードビーム2の先端部に設
けられる凹字形の溝は他に、図7(a)に示すような円
弧形でも良い。図7(a)に示す変形例1は、実施形態
1における「E」字形のフレクシャ5を「T」字形に簡
略化したものである。これは、フレクシャとスライダの
接着面積が小さくても十分に接着できる技術がある場合
に用いられる。スライダの背面が広く開けているため、
レーザー干渉計を用いてスライダ浮上運動などを測定す
るような場合には有効である。
【0034】(変形例2)図7(b)に示す変形例2
は、実施形態1における1本のコネクトアーム4をロー
ドビーム長手軸を中心に左右に分割し、「コ」の字形の
フレクシャ5を形成している。この場合、スライダ支持
剛性(とりわけロール剛性)が硬くなるが、シーク剛性
が格段に高くなるため高周波数帯域まで大きな共振ゲイ
ンの現れない良好な振動特性を有する磁気ヘッドスライ
ダ支持機構を得ることができる。
【0035】(変形例3)図7(c)に示す変形例3
は、変形例2における「コ」の字形のフレクシャ5aを
トレーリング・エッジ側に設定し、同時にリーディング
・エッジ側にも実施形態1に示したような「E」字形の
フレクシャ5bを設定し、フレクシャ5aと5bの間に
U字形のフランジ15を配置している。これは、スライ
ダ接着面積を大きく取り、かつ十分剛となるシーク剛性
を持たせたい場合に用いられる。この場合、前後3本の
コネクトアーム4を十分細くしてロール・ピッチ剛性の
低減に対処しなくてはならない。
【0036】(変形例4)図8(a)は、実施形態1に
おける「E」字形のフレクシャ5をリーディング・エッ
ジ側のみに設定した例を示す平面図である。スライダを
常に媒体面に接触させておくコンタクトスライダや逆ピ
ッチバイアスが要求されるようなスライダに対して用い
られる。ただし、この場合信号線9はトレーリング・エ
ッジからスライダ背面を経由してリーディング・エッジ
側のフレクシャ5まで引き回す必要がある。
【0037】(変形例5)図8(b)〜(d)は、変形
例4におけるU字形フランジ15をトレーリング・エッ
ジまで延長した例を示す(b)平面図、(c)スライダ
部正面図、(d)側面図である。これは、特に浮上型で
はなく接触型の3パッドスライダ(コンタクトスライ
ダ)に対して用いられる。U字形フランジ15をスライ
ダのトレーリング・エッジ中央に設定しておけば、磁気
ヘッドスライダのギャップ位置を回転軸としたスライダ
・ピッチ運動を実現でき、ギャップ位置のコンタクトパ
ッド19の安定した接触を保証でき、同時にリーディン
グ・エッジ側の2パッド部ではフレクシャ5によるフレ
キシブルな支持剛性が得られるため、ヘッドの跳躍を抑
えた安定した摺動動作が得られる。
【0038】コンタクト形式の磁気ディスク装置では、
図8(d)に示すようにスライダ1は磁気ディスクに接
触あるいは密接した状態で情報を記録再生する。請求項
14に記載の磁気ディスク装置とはこの例に示したよう
なものである。
【0039】(実施形態2)図9の(a)(b)(c)
および図10(a)(b)は、請求項2、4および11
にもとづく発明の実施形態を示す平面図、正面図、側面
図および斜視図であり、同じく図10の(c)は実施形
態2で用いられるスライダの斜視図である。実施形態2
で、実施形態1と異なる点は、U字形フランジに代えて
スライダ側にピボット6を設けた点である。ピボット6
はスライダ1のフレクシャ取り付け面側に接着されたサ
ブステージ16に形成されている。
【0040】図9、図10に示す実施形態2によれば、
ロードビーム2およびフレクシャ5はステンレス鋼など
の薄い一枚の帯板で形成される。ロードビーム2のスラ
イダ取り付け側先端部は、トレーリング・エッジ側に向
かって開となる凹字形の溝によって栓抜き形のベースア
ーム3が形成される。ベースアーム3のブリッジ中央部
には1本のコネクトアーム4をロードビーム長手中心軸
に沿ってトレーリング・エッジ側に向かって伸長させ、
しかる後に左右に分離させ、スライダ幅に等しくなるよ
うな位置において、今度は逆にリーディング・エッジ側
へ向かって伸長させ、ベースアーム3と干渉しない位置
でその長さを終え、スライダ取り付けステージ7を形成
する。一方、スライダ1のフレクシャ接続側面にはフレ
クシャ側に凸となるピボット6を有するサブステージ1
6を貼り付けておく。このとき、ピボット6の位置はス
ライダ中心位置もしくは押圧力設計位置にくるように設
定することが望ましく、またサブステージ16はフレク
シャ5のスライダ取り付けステージ7を避ける形で貼り
付けることが望ましいが、HGA(Head Gimbal Assemb
ly)高さが許す場合、スライダ背面の全面に貼り付け、
それに重ねる形でスライダ取り付けステージ7を接着し
てもよい。また、ピボット6の径は通常φ=0.45mm
〜0.16mm程度で、スライダ寸法やHGA高さ、加工
精度等によって規定される。ピボット6を有するサブス
テージ16を接着固定したスライダ1は、スライダ取り
付けステージ7に接続される。このとき、ピボット6が
ベースアーム3のブリッジ中央の広場(コネクトアーム
4との接合点)において点接触するようにスライダ1の
位置あわせを行うことが望ましい。これにより、ロード
ビーム2からの押圧荷重はピボット6を介してスライダ
1へ理想的な点荷重で付与されるとともに、スライダ1
の浮上運動をフレキシブルにピボット支持することが可
能となる。
【0041】ところで、サブステージ16のピボット6
とベースアーム3のブリッジ中央部との干渉により、ベ
ースアーム3とスライダ取り付けステージ7との間に
は、図9(b)・(c)の正面図・側面図に示すように
ピボット高さに相当する段差が生じる。したがって実施
形態1と同様に、コネクトアーム4にプレス加工部を設
けるか撓みをもたせることによって段差を吸収する必要
がある。
【0042】このような構成の磁気ヘッド支持機構を用
いることにより、フレクシャとロードビームを一体形成
で加工でき、磁気ヘッドの信号線をロードビーム表面に
薄膜形成するような配線一体型サスペンションへの適用
が容易になるとともに、スライダ・ピボット支持構造の
磁気ヘッドスライダ支持機構が実現できるため、フレキ
シブルなスライダ支持剛性とスライダへの良好な荷重負
荷(点荷重による押圧)が可能となる。
【0043】図11(a)(b)に示す図は前述した実
施形態2を簡略に示したものである。
【0044】実施形態2の変形例を図12、図13に示
す。図12(a)(b)の変形例は実施形態1の変形例
と同様である。
【0045】(変形例1)ロードビーム2の先端部に設
けられる凹形の溝は他に、図12(a)に示すような円
弧形でも良い。図12(a)に示す変形例1は、実施形
態2における「E」字形のフレクシャ5を「T」字形に
簡略化したものである。これは、スライダ接着面積が小
さくても十分に接着でき、かつサブステージ16の面積
をピボット加工の制約により大きく取らなければならな
いような場合に用いられる。
【0046】(変形例2)図12(b)に示す変形例2
は、実施形態2における1本のコネクトアーム4をロー
ドビーム長手軸を中心に左右に分割し、「コ」の字形の
フレクシャ5を形成し、シーク剛性の向上を図ったもの
である。
【0047】(変形例3)図12(c)に示す変形例3
は、実施形態2における凹形の溝を排除し、よりシンプ
ルな構造にしたものである。スライダ接着の位置決めに
やや難があるものの支持バネ剛性は向上する。
【0048】(変形例4)図12(d)に示す変形例4
は、実施形態2における「E」形のフレクシャ5をリー
ディング・エッジ側に設定し、かつサブステージ16を
スライダ1のトレーリング・エッジ側に設定したもので
ある。スライダに逆ピッチバイアスが要求されるような
場合に用いられる。
【0049】(変形例5)図13に示す変形例5は、実
施形態2の変形例4においてスライダのトレーリング・
エッジ側に設定したサブステージ16のピボット6をス
ライダ中心位置ではなく、トレーリング・エッジ中央部
付近に配置したものである。これは、特に接触型の3パ
ッドスライダ(コンタクトスライダ)に対して用いら
れ、スライダのギャップ位置を回転軸としたピッチ摺動
運動を実現でき、ギャップ位置のコンタクトパッド19
の安定した接触を保証し、同時にリーディング・エッジ
側の2パッドではフレクシャ5によるフレキシブルな支
持剛性が得られるためヘッドの跳躍を抑えた安定した摺
動動作が得られる。
【0050】(実施形態3)図14の(a)(b)
(c)および図15(a)(b)は、請求項3、4、5
および12にもとづく発明の実施形態を示す平面図、正
面図、側面図および斜視図であり、同じく図15の
(c)は実施形態3で用いられるスライダの斜視図であ
る。実施形態3で実施形態1と異なる点は、スライダ1
にU字形の樋17を設けたサブステージ16を貼り付け
ている点である。
【0051】ロードビーム部は実施形態1と同様である
ので、説明を省略する。
【0052】スライダ1のフレクシャを接続すべき面に
はフレクシャ側に凸となるU字形の樋17がスライダ長
手軸に沿う形でサブステージ16に設定され、サブステ
ージ16はスライダ1のフレクシャを接続すべき面に貼
り付けられる。このとき、U字形の樋17はスライダ長
手中心軸上もしくは押圧力設計位置を通るスライダ長手
軸上にくるように設定することが望ましく、サブステー
ジ16はスライダ取り付けステージ7を避ける形で貼り
付けることが望ましいが、HGA(Head Gimbal Assemb
ly)高さが許す場合、スライダ背面の全面に貼り付け、
それに重ねる形でスライダ取り付けステージ7を接着し
てもよい。U字形の樋17を有するサブステージ16を
接着固定したスライダ1は、スライダ取り付けステージ
7に接続され、ベースアーム3に形成されたU字形フラ
ンジ15とサブステージ16に形成されたU字形の樋1
7の各々の凸部が十字に交叉しスライダ1を点支持す
る。このとき、U字形フランジの幅はピボットを模した
実施形態1とは異なり、ある程度幅広に設定しておいて
よく、U字形の樋17の幅程度を確保しておけば安定し
た交叉が得られる。また、U字形フランジ15とU字形
の樋17との交叉点がスライダ設計押圧位置に来るよう
に位置あわせを行ってスライダ1を接続することが望ま
しい。これにより、ロードビーム2からの押圧荷重はU
字形フランジ15とU字形の樋17との交叉点を介して
スライダ1へ理想的な点荷重で付与されるとともに、ス
ライダ1のロール方向とピッチ方向運動を各々U字形フ
ランジ15とU字形の樋17を支点軸とした回転運動に
よりフレキシブルに支持することが可能となる。
【0053】ところで、ベースアーム3とフレクシャ5
との間には、U字形フランジ15とU字形の樋17との
交叉により、図14(b),(c)および図15(a)
の正面図,側面図および斜視図に示すようにフランジ高
さと樋高さに相当する段差が生じる。この段差を吸収す
るためには、コネクトアーム4にプレス加工部を設ける
か、コネクトアーム4の弾性力によってたわませておく
必要があるが、パターン配線の損傷を考える場合プレス
加工は避けた方が賢明である。
【0054】このような構成の磁気ヘッド支持機構を用
いることにより、フレクシャとロードビームを一体形成
で加工でき、磁気ヘッドの信号線をロードビーム表面に
薄膜形成するような配線一体型サスペンションへの適用
が容易になるとともに、スライダ点支持構造のサスペン
ションが容易に実現できるため、フレキシブルなスライ
ダ支持剛性とスライダへの良好な荷重負荷(点荷重によ
る押圧)が可能となる。
【0055】図16(a)(b)に示す図は前述した実
施形態3を簡略に示したものである。
【0056】実施形態3の変形例を図17、図18に示
す。図17(a)(b)の変形例は実施形態1の変形例
と同様である。
【0057】(変形例1)ロードビーム2の先端部に設
けられる凹形の溝は他に、図17(a)に示すような円
弧形でも良い。図17(a)に示す変形例1は、実施形
態3における「E」字形のフレクシャ5を「T」字形に
簡略化したものである。これは、スライダ取り付けステ
ージ7の接着面積が小さくても十分に接着できる技術が
ある場合に用いられる。
【0058】(変形例2)図17(b)に示す変形例2
は、同じく実施形態3における1本のコネクトアーム4
をロードビーム長手軸を中心に左右に分割し、「コ」の
字形のフレクシャ5を形成し、シーク剛性の向上を狙っ
たものである。この場合、ロール剛性はやや硬くなるも
のの、高周波数帯域まで大きな共振ゲインの現れない良
好な振動特性をもつ磁気ヘッドスライダ支持機構を得る
ことができる。
【0059】(変形例3)図17(c)に示す変形例3
は、実施形態3における「E」字形のフレクシャ5をベ
ースアーム3を挟んでリーディング・エッジ側に、同じ
くU字形フランジ15をトレーリング・エッジ側に設定
し、かつサブステージ16をスライダのトレーリング・
エッジ側に設定したものである。スライダに逆ピッチバ
イアスが要求されるような場合に用いられる。
【0060】(変形例4)図18(a)に示す変形例4
は、図17(c)の変形例3においてトレーリング・エ
ッジ側に設定したU字形フランジ15をスライダ中心位
置ではなく、トレーリングエッジ中央部付近まで延長し
て配置したものである。これにより、サブステージ16
に設置されたU字形の樋17とU字形フランジ15との
交叉位置がトレーリング・エッジ中央部付近に設定され
る。これは、特に接触型の3パッドスライダ(コンタク
トスライダ)に対して用いられ、スライダのギャップ位
置を回転軸としたピッチ摺動運動を実現でき、ギャップ
位置のコンタクトパッド19の安定した接触を保証し、
同時にリーディング・エッジ側の2パッドではフレクシ
ャ5によるフレキシブルな支持剛性が得られるためヘッ
ドの跳躍を抑えた安定した摺動動作が得られる。
【0061】(実施形態4)図19(a),(b)およ
び図20は、請求項6、9および10にもとづく発明の
実施形態を示す平面図、側面図および斜視図である。実
施形態4によれば、ロードビーム2およびフレクシャ5
は、ステンレス鋼などの薄い一枚の帯板で形成される。
ロードビーム2のスライダ取り付け側先端部には、トレ
ーリング・エッジ側を上に見たときに「W」字形もしく
は「H」字形の溝が形成される。これにより、ロードビ
ーム2の先端部にはトレーリング・エッジ側を上に見て
凸となるステージ部18が形成され、この凸形ステージ
18のロードビーム長手中心軸上においてスライダ側に
凸となるU字形のフランジ15を形成する。このとき、
U字形フランジ15の位置は磁気ヘッドスライダの中心
もしくは設計した押圧位置にくるように設定する。この
ときのU字形フランジ15の寸法は実施形態1における
寸法規定に準じる。また、凸形ステージ部18の周りに
は、それを囲む形でフレクシャ5のループが形成され、
トレーリング・エッジ側先端部においてロードビーム長
手中心軸に沿って、リーディング・エッジ方向に向かい
1本のコネクトアーム4が伸長し、ステージ部に干渉し
ないような形でスライダ取り付けステージ7が形成され
る。このときのコネクトアーム4の幅と長さやスライダ
取り付けステージ7の大きななどは、実施形態1におい
て規定した基準にしたがうことが望ましい。
【0062】また、凸形ステージ部18とスライダ取り
付けステージ7との間には、U字形フランジ15の干渉
により、図19(b)の側面図に示すようにフランジ高
さに相当する段差が生じる。このため、コネクトアーム
4にプレス加工部を設けるか、コネクトアーム4のたわ
みを用いて段差を吸収する必要がある。このような構成
の磁気ヘッド支持機構を用いることにより、フレクシャ
とロードビームを一体形成で加工でき、磁気ヘッド8の
信号線9をロードビーム表面に薄膜形成するような配線
一体型サスペンションへの適用が容易になるとともに、
従来のフレクシャ・ロードビーム分離型で採用されてい
たスライダ・ピボット支持構造のサスペンションに近い
支持形態を有する磁気ヘッドスライダ支持機構が実現で
きるため、フレキシブルなスライダ支持剛性と良好な荷
重負荷(点荷重による押圧)を得ることができる。
【0063】図21(a)(b)に示す図は前述した実
施形態4を簡略に示したものである。実施形態4の変形
例を図22、図23に示す。
【0064】(変形例1)図22(a)に示す図は実施
形態4の変形例1を示しており、実施形態4におけるロ
ードビーム2先端部に設けられた「W」字形の溝を
「H」字形に変更して、フレクシャ5のスライダ取り付
け部を「T」字形に簡略化したものである。これは、ス
ライダ取り付けステージ7の接着面積が小さくても十分
に接着できる場合に用いられ、スライダ背面が広く開い
ているため、レーザー干渉計などによる振動測定等に有
効である。
【0065】図22(b)に示す図は変形例2を示して
おり、同じく実施形態4における1本のコネクトアーム
をロードビーム長手軸を中心に左右に分割し、2本のコ
ネクトアーム4によりフレクシャ5とスライダ取り付け
部7を接続している。この場合、スライダ支持剛性は硬
くなるがシーク剛性が格段に高くなるため、高周波数帯
域まで大きな共振ゲインの現れない良好な振動特性を有
する磁気ヘッドスライダ支持機構を得ることができる。
【0066】(変形例3)図22(c)示す図は変形例
3を示しており、実施形態4においてロードビーム2の
先端部に設けられた「W」字形の溝を、ロードビーム長
手中心軸に対してU字形フランジ15の位置を中心に9
0度回転させて設定したものである。この場合、回転の
向きはディスクの回転方向によって規定される。これ
は、主にスライダ長手軸がロードビーム長手軸と直交す
るように取り付けられるドッグレッグ方式の磁気ヘッド
スライダ支持機構に対して用いられる。
【0067】(変形例4)図22(d)に示す図は変形
例4を示しており、実施形態4における「T」形のスラ
イダ取り付けステージ7をトレーリング・エッジ側では
なくリーディング・エッジ側に設定し、同じく凸形ステ
ージ部18をトレーリング・エッジ側に設定してU字形
フランジ15を上下逆に配置したものであり、スライダ
を常に媒体面に接触させておくコンタクトスライダや逆
ピッチバイアスが要求されるようなスライダに対して用
いられる。
【0068】(変形例5)図23に示す図は変形例5を
示しており、実施形態4における凸形ステージ部18を
縮小し、U字形フランジ15をトレーリング・エッジ位
置まで移動したものである。これは、特に浮上型ではな
く接触型の3パッドスライダ(コンタクトスライダ)に
対して用いられる。U字形フランジ15をスライダトレ
ーリング・エッジ中央に設定することにより、磁気ヘッ
ドスライダのギャップ位置を回転軸としたスライダ・ピ
ッチ運動を実現でき、ギャップ位置のコンタクトパッド
19の安定した接触を保証でき、同時にリーディング・
エッジ側の2パッドではフレクシャ5による支持でフレ
キシブルな支持剛性が得られるためヘッドの跳躍を抑え
た安定した摺動動作が得られる。
【0069】(実施形態5)図24の(a)(b)およ
び図25(a)は、請求項7、9および11にもとづく
発明の実施形態を示す平面図、側面図、斜視図であり、
図25(b)〜(d)は実施形態5で用いられるスライ
ダの平面図・正面図および斜視図である。実施形態5で
実施形態4と異なる点は、U字形フランジに代えてスラ
イダ1側にピボット6を設けた点である。
【0070】実施形態5のロードビーム2およびフレク
シャ5は、実施形態4と同様であるが、ロードビーム2
の先端部に形成される凸形ステージ部18は、U字形の
フランジを設定しないで平板としている。ロードビーム
2およびフレクシャ5は、ステンレス鋼などの薄い一枚
の帯板で形成される。ロードビーム2のスライダ取り付
け側先端部には、トレーリング・エッジ側を上に見たと
きに「W」字形もしくは「H」字形の溝が形成される。
これにより、ロードビーム2の先端部にはトレーリング
・エッジ側を上に見て凸となるステージ部18が形成さ
れる。このとき、凸形ステージ部18の周りには、それ
を囲む形でフレクシャ5のループが形成され、トレーリ
ング・エッジ側先端部においてロードビーム長手中心軸
に沿って、リーディング・エッジ方向に向かい1本のコ
ネクトアーム4が伸長し、ステージ部に干渉しないよう
な形でスライダ取り付けステージ7が形成される。この
ときのコネクトアーム4の幅と長さやスライダ取り付け
ステージ7の大きななどは、実施形態1において規定し
た基準にしたがうことが望ましい。
【0071】スライダ1のフレクシャ接続側面にはフレ
クシャ側に凸となるピボット6を有するサブステージ1
6を貼り付けておく。このとき、ピボット6の位置はス
ライダ中心位置もしくは押圧力設計位置にくるように設
定することが望ましく、またサブステージ16はスライ
ダ取り付けステージ7を避ける形で貼り付けることが望
ましいが、HGA(Head Gimbal Assembly)高さが許す
場合、スライダ背面の全面に貼り付け、それに重ねる形
でスライダ取り付けステージ7を接着してもよい。ま
た、ピボット6の径については、前述の実施形態2記載
の規定に準ずることが望ましい。ピボット6を有するサ
ブステージ16を接着固定したスライダ1は、スライダ
取り付けステージ7に接続される。このとき、ピボット
6は凸形ステージ18において接触するようにスライダ
1の位置あわせを行う。これにより、ロードビーム2か
らの押圧荷重はピボット6を介してスライダ1へ理想的
な点荷重で付与されるとともに、スライダ1の浮上運動
をフレキシブルにピボット支持することが可能となる。
【0072】ところでスライダを磁気ヘッドスライダ支
持機構にアッセンブリしたときには、スライダ取り付け
ステージ7と凸形ステージ18との間に、ピボット6の
干渉により図24(b)に示すような段差が生じる。し
たがって第4の発明の実施例と同様に、コネクトアーム
4にプレス加工部を設けるか、コネクトアーム4をたわ
ませることによって段差を吸収する必要がある。
【0073】このような構成の磁気ヘッド支持機構を用
いることにより、フレクシャとロードビームを一体形成
で加工でき、磁気ヘッドの信号線をロードビーム表面に
薄膜形成するような配線一体型サスペンションへの適用
が容易になるとともに、スライダ・ピボット支持構造の
磁気ヘッドスライダ支持機構が実現できるため、フレキ
シブルなスライダ支持剛性とスライダへの良好な荷重負
荷(点荷重による押圧)が可能となる。
【0074】図26(a)(b)に示す図は実施形態5
を簡略に示したものである。図27、図28に実施形態
5の変形例を示す。これらの変形例は実施形態4の変形
例と同様である。
【0075】(変形例1)図27(a)に示す図は変形
例1を示しており、スライダ取り付けステージ7を
「T」字形に簡略化したものである。これは、スライダ
取り付けステージ7の接着面積が小さくても十分にスラ
イダ1を接着できる技術がある場合に用いられる。
【0076】(変形例2)図27(b)に示す図は変形
例2を示しており、実施形態5における1本のコネクト
アームをロードビーム長手軸を中心に左右に分割し、2
本のコネクトアーム4によりフレクシャ5とスライダ取
り付け部7を接続しており、シーク剛性が格段に高くな
るため良好な振動特性を有する磁気ヘッドスライダ支持
機構を得ることができる。
【0077】(変形例3)図27(c)示す図は変形例
3を示しており、実施形態5においてロードビーム2の
先端部に設けられた「W」字形の溝を、ロードビーム長
手中心軸に対してU字形フランジ15の位置を中心に90
度回転させて設定したもので、主にドッグレッグ方式の
磁気ヘッドスライダ支持機構に対して用いられる。
【0078】(変形例4)図27(d)に示す図は変形
例4を示しており、実施形態5の変形例1における
「T」字形のスライダ取り付けステージ7をトレーリン
グ・エッジ側ではなくリーディング・エッジ側に設定
し、同じく凸形ステージ18をトレーリング・エッジ側
に設定するとともに、サブステージ16をスライダのト
レーリング・エッジ側に貼り付けたものである。スライ
ダを常に媒体面に接触させておくコンタクトスライダや
逆ピッチバイアスが要求されるようなスライダに対して
用いられる。
【0079】(変形例5)図28(a)〜(c)に示す
図は変形例5を示しており、実施形態5の変形例4にお
ける凸形ステージ18を縮小し、サブステージ16のピ
ボット6をトレーリング・エッジ中央位置まで移動した
ものである。これは、特に浮上型ではなく接触型の3パ
ッドスライダ(コンタクトスライダ)に対して用いら
れ、ギャップ位置を回転軸としたスライダ・ピッチ運動
を実現でき、ギャップ位置のコンタクトパッド19の安
定した接触を保証でき、同時にリーディング・エッジ側
の2パッドではフレクシャ5による支持でフレキシブル
な支持剛性が得られるためヘッドの跳躍を抑えた安定し
た摺動動作を得ることを狙ったものである。
【0080】(実施形態6)図29の(a)(b)
(c)および図30(a)は、請求項8、9、10およ
び12にもとづく発明の実施形態を示す平面図、側面
図、正面図、斜視図であり、図30の(b)および
(c)は実施形態6に用いられるスライダ部の平面図と
斜視図である。ロードビーム2およびフレクシャ5は実
施形態4と同様であるので説明は省略する。また、スラ
イダ1は実施形態3のスライダと同様であるので簡単に
説明する。
【0081】スライダ1のフレクシャ接続側面にはフレ
クシャ側に凸となるU字形の樋17がスライダ長手軸に
沿う形でサブステージ16に配置され、サブステージ1
6はスライダ1のフレクシャ接続側面に貼り付けられ
る。U字形の樋17を有するサブステージ16を接着固
定したスライダ1は、スライダ取り付けステージ7に接
続される。U字形フランジ15とサブステージ16に形
成されたU字形の樋17はスライダ設計押圧位置におい
て十字に交叉しスライダ1を点支持する。これにより、
ロードビーム2からの押圧荷重はU字形フランジ15と
U字形の樋17との交叉点を介してスライダ1へ理想的
な点荷重で付与されるとともに、スライダ1のロール方
向とピッチ方向運動を各々U字形フランジ15とU字形
の樋17を支点軸とした回転運動によりフレキシブルに
支持することが可能となる。
【0082】このような構成の磁気ヘッド支持機構を用
いることにより、フレクシャとロードビームを一体形成
で加工でき、磁気ヘッドの信号線をロードビーム表面に
薄膜形成するような配線一体型サスペンションへの適用
が容易になるとともに、スライダ点支持構造のサスペン
ションが容易に実現できるため、フレキシブルなスライ
ダ支持剛性とスライダへの良好な荷重負荷が可能とな
る。図31(a)(b)に示す図は前述した実施形態6
を簡略に示したものである。
【0083】実施形態6の変形例を図32、図33に示
す。これらの変形例は実施形態4の変形例と同様であ
り、スライダ支持部がロードビーム側のU字形フランジ
のみから、ロードビーム側のU字形フランジと、スライ
ダ側のU字形の樋との交叉に変わっただけであるので説
明を省略する。
【0084】図33は実施形態6の変形例を示してお
り、実施形態4の変形例5と同様である。これは、特に
接触型の3パッドスライダ(コンタクトスライダ)に対
して用いられ、ギャップ位置のコンタクトパッド19の
安定した摺動動作を得たい場合に用いられる。
【0085】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッドスライダは、ロード
ビームとフレクシャを一体で成形し、同時にスライダ
を、点支持で保持・押圧することができるため、配線一
体型サスペンションの配線自由度を大きく保ったまま、
小型化可能で、かつ生産性に優れた磁気ヘッドスライダ
支持機構とすることができる。
【0086】また、請求項1、3、4、5、6、8、
9、10、12に記載の発明では、スリップスティック
によるオフトラックエラーを防止した薄型磁気ヘッドス
ライダ支持機構を実現できる。
【0087】さらに、本発明の構造の磁気ヘッドスライ
ダ支持機構は従来に比べて低いスライダ支持剛性(ロー
ル・ピッチ剛性)と高いシーク剛性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用を示す図である。
【図2】本発明の作用を示す図である。
【図3】本発明の作用を示す図である。
【図4】本発明の実施形態1を示す図である。
【図5】本発明の実施形態1を示す図である。
【図6】本発明の実施形態1を示す図である。
【図7】本発明の実施形態1の変形例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態1の変形例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態2を示す図である。
【図10】本発明の実施形態2を示す図である。
【図11】本発明の実施形態2を示す図である。
【図12】本発明の実施形態2の変形例を示す図であ
る。
【図13】本発明の実施形態2の変形例を示す図であ
る。
【図14】本発明の実施形態3を示す図である。
【図15】本発明の実施形態3を示す図である。
【図16】本発明の実施形態3を示す図である。
【図17】本発明の実施形態3の変形例を示す図であ
る。
【図18】本発明の実施形態3の変形例を示す図であ
る。
【図19】本発明の実施形態4を示す図である。
【図20】本発明の実施形態4を示す図である。
【図21】本発明の実施形態4を示す図である。
【図22】本発明の実施形態4の変形例を示す図であ
る。
【図23】本発明の実施形態4の変形例を示す図であ
る。
【図24】本発明の実施形態5を示す図である。
【図25】本発明の実施形態5を示す図である。
【図26】本発明の実施形態5を示す図である。
【図27】本発明の実施形態5の変形例を示す図であ
る。
【図28】本発明の実施形態5の変形例を示す図であ
る。
【図29】本発明の実施形態6を示す図である。
【図30】本発明の実施形態6を示す図である。
【図31】本発明の実施形態6を示す図である。
【図32】本発明の実施形態6の変形例を示す図であ
る。
【図33】本発明の実施形態6の変形例を示す図であ
る。
【図34】本発明の磁気ヘッドスライダ支持機構のバネ
特性を示すグラフである。
【図35】本発明の磁気ヘッドスライダ支持機構のバネ
特性を示すグラフである。
【図36】従来のロータリーアクチュエーター方式を示
す図である。
【図37】従来の磁気ヘッドスライダ支持機構の構成を
示す図である。
【図38】従来の配線一体型サスペンションの例を示す
図である。
【図39】従来の磁気ヘッドスライダ支持機構のフレク
シャ部の例を示す図である。
【図40】従来の磁気ヘッドスライダ支持機構の構成を
示す図である。
【図41】従来の問題点を示す図である。
【図42】従来の問題点を示す図である。
【図43】従来の問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 スライダ 2 ロードビーム 3 ベースアーム 4 コネクトアーム 5 フレクシャ 6 ピボット 7 スライダ取り付けステージ 8 磁気ヘッド 9 信号線 10 信号線端子 11 フランジ 13 マウント 15 U字形フランジ 16 サブステージ 17 U字形の樋 18 凸形ステージ 19 コンタクトパッド

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドを搭載したスライダを支持する
    フレクシャと、そのスライダに押圧力を付与せしめるロ
    ードビームにより構成される磁気ヘッドスライダ支持機
    構であって、薄い一枚の帯板で形成される前記ロードビ
    ームはその一端においてアクチュエータ機構に接続さ
    れ、他端において前記フレクシャを有し、このとき前記
    ロードビームと前記フレクシャとは一体形成で構成さ
    れ、前記ロードビームと前記フレクシャとの連続する境
    界位置においてスライダ側に向かって凸となるように折
    り曲げられたU字形のフランジを有し、前記フレクシャ
    に接続されたスライダが前記U字形フランジにより支持
    されることを特徴とする磁気ヘッドスライダ支持機構。
  2. 【請求項2】磁気ヘッドを搭載したスライダと、そのス
    ライダを支持するフレクシャと、そのスライダに押圧力
    を付与せしめるロードビームにより構成される磁気ヘッ
    ドスライダ支持機構であって、薄い一枚の帯板で形成さ
    れる前記ロードビームはその一端においてアクチュエー
    タ機構に接続され、他端において前記フレクシャを有
    し、このとき前記ロードビームと前記フレクシャとは一
    体形成で構成され、また前記スライダのフレクシャを接
    着すべき面にはフレクシャ側に向かって凸となるピボッ
    トが装備され、前記ロードビームと前記フレクシャとの
    連続する境界位置に、前記ピボットが接触し、前記スラ
    イダを点支持することを特徴とする磁気ヘッドスライダ
    支持機構。
  3. 【請求項3】磁気ヘッドを搭載したスライダと、そのス
    ライダを支持するフレクシャと、そのスライダに押圧力
    を付与せしめるロードビームにより構成される磁気ヘッ
    ドスライダ支持機構であって、薄い一枚の帯板で形成さ
    れる前記ロードビームはその一端においてアクチュエー
    タ機構に接続され、他端において前記フレクシャを有
    し、このとき前記ロードビームと前記フレクシャとは一
    体形成で構成され、前記ロードビームと前記フレクシャ
    との連続する境界位置においてスライダ側に凸となるよ
    うに折り曲げられたU字形のフランジを有し、また前記
    スライダのフレクシャを接着すべき面にはフレクシャ側
    に向かって凸となるU字形の樋が装備され、前記スライ
    ダを前記フレクシャに接続したとき、前記ロードビーム
    とフレクシャの境界部において設けられたU字型フラン
    ジと、前記U字形の樋とが交叉して接触し、前記交叉点
    において前記スライダを前記フレクシャが点支持するこ
    とを特徴とする磁気ヘッドスライダ支持機構。
  4. 【請求項4】前記ロードビームはスライダ取り付け側の
    端部において、前記ロードビーム左右端より各々1本の
    ベースアームを先端側に向かって伸長させ、前記左右の
    ベースアームはスライダ中心位置付近においてそれぞれ
    ロードビーム長手中心軸へ向かって向きを変え伸長して
    互いに連結し、この連結部よりロードビーム長手中心軸
    に沿ってロードビーム先端部に向かって1本のコネクト
    アームを伸長させ、しかる後に左右に分離して伸長し、
    今度はスライダのリーディング・エッジ方向に向かって
    伸長することにより、前記ベースアームの連結部より先
    端側に、前記コネクトアームを軸とする「E」字形のフ
    レクシャを一体形成することを特徴とする請求項1また
    は2または3記載の磁気ヘッドスライダ支持機構。
  5. 【請求項5】前記ロードビームはスライダ取り付け側の
    端部において、前記ロードビーム左右端より各々1本の
    ベースアームを先端側に向かって伸長させ、前記左右の
    ベースアームはスライダ中心位置付近においてそれぞれ
    ロードビーム長手中心軸へ向かって向きを変え伸長して
    互いに連結し、この連結部よりロードビーム長手中心軸
    に沿ってロードビーム先端部に向かって1本のコネクト
    アームを伸長させ、しかる後に左右に分離して伸長し、
    今度はスライダのリーディング・エッジ方向に向かって
    伸長することにより、前記ベースアームの連結部より先
    端側に、前記コネクトアームを軸とする「E」字形のフ
    レクシャを一体形成し、前記2本のベースアームの連結
    部にスライダ側に向かって凸となるU字形のフランジを
    設けることを特徴とする請求項1または3記載の磁気ヘ
    ッドスライダ支持機構。
  6. 【請求項6】磁気ヘッドを搭載したスライダを支持する
    フレクシャと、そのスライダに押圧力を付与せしめるロ
    ードビームにより構成される磁気ヘッドスライダ支持機
    構であって、薄い一枚の帯板で形成される前記ロードビ
    ームはその一端においてアクチュエータ機構に接続さ
    れ、他端において前記フレクシャを有し、このとき前記
    ロードビームと前記フレクシャとは一体形成で構成さ
    れ、前記ロードビームが前記フレクシャに囲われた領域
    の先端部においてスライダ側へ向かって凸となるように
    折り曲げられたU字形のフランジ部を有し、前記フレク
    シャに接続されたスライダが前記U字形フランジにより
    支持されることを特徴とする磁気ヘッドスライダ支持機
    構。
  7. 【請求項7】磁気ヘッドを搭載したスライダと、そのス
    ライダを支持するフレクシャと、そのスライダに押圧力
    を付与せしめるロードビームにより構成される磁気ヘッ
    ドスライダ支持機構であって、薄い一枚の帯板で形成さ
    れる前記ロードビームはその一端においてアクチュエー
    タ機構に接続され、他端において前記フレクシャを有
    し、このとき前記ロードビームと前記フレクシャとは一
    体形成で構成され、また前記スライダのフレクシャを接
    着すべき面にはピボットが装備され、前記ロードビーム
    が前記フレクシャに囲われた領域の先端部に前記ピボッ
    トが接触し、前記スライダを点支持することを特徴とす
    る磁気ヘッドスライダ支持機構。
  8. 【請求項8】磁気ヘッドを搭載したスライダと、そのス
    ライダを支持するフレクシャと、そのスライダに押圧力
    を付与せしめるロードビームにより構成される磁気ヘッ
    ドスライダ支持機構であって、薄い一枚の帯板で形成さ
    れる前記ロードビームはその一端においてアクチュエー
    タ機構に接続され、他端において前記フレクシャを有
    し、このとき前記ロードビームと前記フレクシャとは一
    体形成で構成され、前記ロードビームが前記フレクシャ
    に囲われた領域の先端部においてスライダ側に向かって
    凸となるように折り曲げられたU字形のフランジを有
    し、また前記スライダのフレクシャを接着すべき面には
    フレクシャ側に凸となるU字形の樋が装備され、前記ス
    ライダを前記フレクシャに接続したとき、ロードビーム
    先端部に設けられた前記U字型フランジと、スライダに
    装備された前記U字形の樋とが交叉して接触し、前記交
    叉点において前記スライダを前記フレクシャが点支持す
    ることを特徴とする磁気ヘッドスライダ支持機構。
  9. 【請求項9】前記ロードビームはスライダ取り付け側の
    端部において、スライダのトレーリング・エッジ側を上
    に見て「W」字形もしくは「H」字形の溝を設けること
    により、前記ロードビーム先端側にスライダのトレーリ
    ング・エッジ側を上に見て凸形となるステージ部が形成
    され、同時に前記ステージ部を包み込む形でフレクシャ
    部が形成されることを特徴とする請求項6または7また
    は8記載の磁気ヘッドスライダ支持機構。
  10. 【請求項10】前記ロードビームはスライダ取り付け側
    の端部において、スライダのトレーリング・エッジ側を
    上に見て「W」字形もしくは「H」字形の溝を設けるこ
    とにより、前記ロードビーム先端側にスライダのトレー
    リング・エッジ側を上に見て凸形となるステージ部が形
    成され、同時に前記ステージ部を包み込む形でフレクシ
    ャ部が形成され、凸形ステージ部にスライダ側に凸とな
    る向きに折り曲げられたU字型のフランジを装備したこ
    とを特徴とする請求項6または8記載の磁気ヘッドスラ
    イダ支持機構。
  11. 【請求項11】前記スライダのフレクシャ接着面側に、
    フレクシャ側に向かって凸となるピボットを有するサブ
    ステージを貼り付けることを特徴とする請求項2または
    7記載の磁気ヘッドスライダ支持機構。
  12. 【請求項12】前記スライダのフレクシャ接着面側に、
    フレクシャ側に向かって凸となるU字形の樋を前記スラ
    イダ長手軸に沿って配置するサブステージを貼り付ける
    ことを特徴とする請求項3または8記載の磁気ヘッドス
    ライダ支持機構。
  13. 【請求項13】ピボットまたはU字形の樋を有するサブ
    ステージの面積が、スライダ投影面積の10%以上であ
    ることを特徴とする請求項11または12に記載の磁気
    ヘッドスライダ支持機構。
  14. 【請求項14】磁気ディスクと、この磁気ディスク上に
    密接された状態で相対移動されて情報を記録または再生
    する磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを搭載したスライダ
    と、そのスライダを前記磁気ディスクに押圧させる請求
    項1〜13のいずれかに記載の磁気ヘッドスライダ支持
    機構とからなることを特徴とする磁気ディスク装置。
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