JP3184449B2 - 半導体素子用ダイボンド材 - Google Patents

半導体素子用ダイボンド材

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JP3184449B2
JP3184449B2 JP3156896A JP3156896A JP3184449B2 JP 3184449 B2 JP3184449 B2 JP 3184449B2 JP 3156896 A JP3156896 A JP 3156896A JP 3156896 A JP3156896 A JP 3156896A JP 3184449 B2 JP3184449 B2 JP 3184449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用半導体素子
をリードフレームなどの支持体に接着する際に使用する
半導体素子用ダイボンド材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、リードフレームのダイパッド上へ
の半導体素子の接着は、ダイボンド材を用いて接着して
いた。そして従来の半導体素子用ダイボンド材は、鉛−
錫(Pb−Sn)半田、錫−アンチモン(Sn−Sb)
半田、錫−銀(Sn−Ag)半田、鉛−銀(Pb−A
g)半田、鉛−インジウム(Pb−In)半田が用いら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来用い
られていた半導体素子用ダイボンド材において、鉛−錫
(Pb−Sn)半田、錫−アンチモン(Sn−Sb)半
田では、金属として鉛(Pb)、アンチモン(Sb)を
含有しており、将来的にはダイボンド材としての使用を
避けている金属であり、ダイボンド材としては不適であ
った。また錫−銀(Sn−Ag)半田、鉛−銀(Pb−
Ag)半田では、銀(Ag)を使用しているため、ダイ
ボンド材として価格が高価になり、生産コスト上の問題
があった。鉛−インジウム(Pb−In)半田では、鉛
(Pb)を含有しているのに加えて、融点が173
[℃]と低いため、動作時に発熱を伴う電力用半導体素
子のダイボンド材としては不適であった。
【0004】本発明は、半導体素子、特に電力用半導体
素子をリードフレームなどの支持体に接着させる半導体
素子用ダイボンド材に関し、鉛をはじめとする金属を含
有せず、放熱特性に優れ、接着力の大きい半導体素子用
ダイボンド材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の半導体素子用ダイボンド材は、錫
(Sn)に対してゲルマニウム(Ge)を添加した合金
よりなるものである。そしてその組成は、重量百分率で
錫(Sn)95〜99.5重量%、ゲルマニウム(G
e)0.5〜5重量%とするものである。また錫(S
n)とゲルマニウム(Ge)とを主成分とした合金に対
して、ビスマス(Bi)を添加するものである。そして
その組成は、重量百分率で錫(Sn)95〜99.5重
量%、ゲルマニウム(Ge)0.5〜5重量%の合金の
100重量部に対して、ビスマス(Bi)0〜5重量%
(ただし0重量%を除く)とするものである。さらに錫
(Sn)とゲルマニウム(Ge)とを主成分とした合金
に対して、ビスマス(Bi)および亜鉛(Zn)を添加
するものである。そしてその組成は、重量百分率で錫
(Sn)95〜99.5重量%、ゲルマニウム(Ge)
0.5〜5重量%の合金の100重量部に対して、ビス
マス(Bi)0〜5重量%(ただし0重量%を除く)お
よび亜鉛(Zn)0〜10重量%(ただし0重量%を除
く)を添加するものである。
【0006】また本発明の半導体素子用ダイボンド材
は、錫(Sn)に対して銅(Cu)を添加した合金より
なるものである。そしてその組成は、重量百分率で錫
(Sn)92.4〜99.3重量%、銅(Cu)0.7
〜7.6重量%である。また錫(Sn)と銅(Cu)と
を主成分とした合金に対して、ビスマス(Bi)を添加
するものである。そしてその組成は、重量百分率で錫
(Sn)92.4〜99.3重量%、銅(Cu)0.7
〜7.6重量%の合金の100重量部に対して、ビスマ
ス(Bi)0〜57重量%(ただし0重量%を除く)を
添加するものである。さらに錫(Sn)と銅(Cu)と
を主成分とした合金に対して、ビスマス(Bi)および
亜鉛(Zn)を添加するものである。そしてその組成
は、重量百分率で錫(Sn)92.4〜99.3重量
%、銅(Cu)0.7〜7.6重量%の合金の100重
量部に対して、ビスマス(Bi)0〜57重量%(ただ
し0重量%を除く)および亜鉛(Zn)0〜9重量%
(ただし0重量%を除く)を添加するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】前記構成において、錫(Sn)に
対して、酸化反応しにくいゲルマニウム(Ge)を添加
することにより、ダイボンド時の加熱処理により、ダイ
ボンド材が酸化して特性が劣化することがなくなり、高
い接着性を維持することができる。また錫−ゲルマニウ
ム(Sn−Ge)合金半田にビスマス(Bi)、ビスマ
ス(Bi)と亜鉛(Zn)とを添加することにより、融
点温度の調整ができるとともに、合金中で脆い金属間化
合物が形成されることがなく、半導体素子とリードフレ
ームとの接着において、接着力を強化させることができ
る。
【0008】また同様に錫(Sn)に対して、酸化反応
しにくい銅(Cu)を添加することにより、ダイボンド
時の加熱処理により、ダイボンド材が酸化して特性が劣
化することがなくなり、高い接着性を維持することがで
きる。また錫(Sn)−銅(Cu)合金にビスマス(B
i)、ビスマス(Bi)と亜鉛(Zn)とを添加するこ
とにより、融点温度の調整ができるとともに、合金中で
脆い金属間化合物が形成されることがなく、半導体素子
とリードフレームとの接着において、接着力を強化させ
ることができる。
【0009】次に半導体素子用ダイボンド材としての機
能について図面を参照しながら説明する。図1に示すよ
うに、リードフレームなどの支持体のダイパッド1上に
バイポーラトランジスタなどの半導体素子2を接着する
ために、ダイボンド材3により還元性雰囲気中で加熱接
着するものである。そしてリードフレーム(ダイパッド
1)および半導体素子2のダイボンド材3の接する面に
は金属膜4a,4b,4cが形成されており、密着性お
よびぬれ性を向上させている。その金属膜4a,4cと
しては、メッキ法によりニッケル(Ni)膜を形成して
いる。金属膜4bは、リードフレームの最外層として、
銀(Ag)層である。また特に半導体素子2が電力用半
導体素子である場合には、半導体素子の動作時の発熱を
考慮して、ダイボンド材3が放熱特性に優れたものを用
いる必要がある。そのため、半導体素子用ダイボンド材
として具備すべき点としては、熱伝導率の高い金属、ダ
イボンド材(半田)厚が20〜60[μm]、ダイボン
ド材内でボイドの発生がない、の3つの条件による「放
熱特性が高い点」と、半導体素子とリードフレームとを
接着する際の「接着温度が250[℃]〜380[℃]
(ダイボンド材の融点が230〜350[℃])である
点」と、酸化しにくい金属よりなり、半導体素子とリー
ドフレームとを接着した際の「接着力が強い点」の3点
である。
【0010】以下、本発明の一実施形態について説明す
る。本発明の半導体素子用ダイボンド材として、母体合
金として、錫−ゲルマニウム(Sn−Ge)合金半田の
場合について説明する。本発明では、錫−ゲルマニウム
(Sn−Ge)合金半田の組成を重量百分率で総量10
0[wt%]の内、錫(Sn)を95〜99.5[wt
%]、ゲルマニウム(Ge)を0.5〜5[wt%]と
している。
【0011】まず本発明の第1の実施形態について説明
する。本実施形態では、半導体素子用ダイボンド材とし
て、母体合金として、錫−ゲルマニウム(Sn−Ge)
合金半田の場合において、本実施形態では、錫−ゲルマ
ニウム(Sn−Ge)合金半田の組成を重量百分率で総
量100[wt%]の内、錫(Sn)を99[wt
%]、ゲルマニウム(Ge)を1[wt%]としてい
る。そして本実施形態で示した錫−ゲルマニウム(Sn
−Ge)合金半田をダイボンド材として用いた場合の半
導体素子のリードフレームへの接着条件は、還元性雰囲
気中で、320[℃]である。
【0012】本実施形態のような錫−ゲルマニウム(S
n−Ge)合金半田を半導体素子用ダイボンド材として
用いることにより、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)な
どの金属を使用することなく、放熱特性およびリードフ
レームと半導体素子との接着力に優れたダイボンド材を
実現できる。すなわち、ダイボンド材として、従来より
使用されていた金属である錫(Sn)に対して、酸化反
応しにくいゲルマニウム(Ge)を添加することによ
り、ダイボンド時の加熱処理により、ダイボンド材が酸
化して特性が劣化することがなくなり、高い接着性を維
持することができる。
【0013】次に本発明の第2の実施形態について説明
する。半導体素子用ダイボンド材として、錫−ゲルマニ
ウム(Sn−Ge)合金半田に第3の金属を添加する場
合について説明する。本実施形態では、錫−ゲルマニウ
ム(Sn−Ge)合金半田の組成を重量百分率で総量1
00[wt%]の内、錫(Sn)を98[wt%]、ゲ
ルマニウム(Ge)を2[wt%]としている。さら
に、その形成したSn/Ge合金の重量百分率で総量1
00[wt%]に対して、ビスマス(Bi)を3[wt
%]添加するものである。Sn/Ge合金へのビスマス
(Bi)の添加により、融点を調整して低下させること
ができる。Sn/Ge合金(98wt%/2wt%)単
独の融点が360[℃]であるのに対して、ビスマス
(Bi)の添加により、330[℃]に低下させること
ができる。そして本実施形態で示した錫−ゲルマニウム
(Sn−Ge)合金半田にビスマス(Bi)を添加した
ものをダイボンド材として用いた場合の半導体素子のリ
ードフレームへの接着条件は、還元性雰囲気中で、35
0[℃]であり、錫−ゲルマニウム(Sn−Ge)合金
半田にビスマス(Bi)を添加した合金半田の1[m
m]径ワイヤーを加熱したリードフレームに押圧して半
導体素子を接着するものである。
【0014】本実施形態のような錫−ゲルマニウム(S
n−Ge)合金半田にビスマス(Bi)3[wt%]添
加したものを半導体素子用ダイボンド材として用いるこ
とにより、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)などの金属
を使用することなく、放熱特性およびリードフレームと
半導体素子との接着力に優れたダイボンド材を実現でき
る。すなわち、ダイボンド材として、従来より使用され
ていた金属である錫(Sn)に対して、酸化反応しにく
いゲルマニウム(Ge)を添加することにより、ダイボ
ンド時の加熱処理により、ダイボンド材が酸化して特性
が劣化することがなくなり、高い接着性を維持すること
ができる。さらにビスマス(Bi)の添加により、融点
温度の調整ができるとともに、合金中で脆い金属間化合
物が形成されることがなく、半導体素子とリードフレー
ムとの接着において、接着力を強化させることができ
る。
【0015】次に本発明の第3の実施形態について説明
する。半導体素子用ダイボンド材として、錫−ゲルマニ
ウム(Sn−Ge)合金半田に第3の金属と第4の金属
とを添加する場合について説明する。本実施形態では、
錫−ゲルマニウム(Sn−Ge)合金半田の組成を重量
百分率で総量100[wt%]の内、錫(Sn)を98
[wt%]、ゲルマニウム(Ge)を2[wt%]とし
ている。さらに、その形成したSn/Ge合金の重量百
分率で総量100[wt%]に対して、ビスマス(B
i)を2[wt%]および亜鉛(Zn)を1[wt%]
を添加するものである。Sn/Ge合金へのビスマス
(Bi)と亜鉛(Zn)の添加により、融点を調整して
低下させることができる。Sn/Ge合金(98wt%
/2wt%)単独の融点が360[℃]であるのに対し
て、ビスマス(Bi)2[wt%]、亜鉛(Zn)1
[wt%]の添加により、265[℃]に低下させるこ
とができる。そして本実施形態で示した錫−ゲルマニウ
ム(Sn−Ge)合金半田にビスマス(Bi)と亜鉛
(Zn)を添加したものをダイボンド材として用いた場
合の半導体素子のリードフレームへの接着条件は、還元
性雰囲気中で、300[℃]であり、錫−ゲルマニウム
(Sn−Ge)合金半田にビスマス(Bi)と亜鉛(Z
n)を添加した合金半田の1[mm]径ワイヤーを加熱
したリードフレームに押圧して半導体素子を接着するも
のである。
【0016】本実施形態のような錫−ゲルマニウム(S
n−Ge)合金半田にビスマス(Bi)2[wt%]お
よび亜鉛(Zn)2[wt%]を添加したものを半導体
素子用ダイボンド材として用いることにより、鉛(P
b)、アンチモン(Sb)などの金属を使用することな
く、放熱特性およびリードフレームと半導体素子との接
着力に優れたダイボンド材を実現できる。すなわち、ダ
イボンド材として、従来より使用されていた金属である
錫(Sn)に対して、酸化反応しにくいゲルマニウム
(Ge)を添加することにより、ダイボンド時の加熱処
理により、ダイボンド材が酸化して特性が劣化すること
がなくなり、高い接着性を維持することができる。さら
にビスマス(Bi)と亜鉛(Zn)の添加により、融点
温度の調整ができるとともに、合金中で脆い金属間化合
物が形成されることがなく、半導体素子とリードフレー
ムとの接着において、接着力を強化させることができ
る。
【0017】次に前記した第1、第2、第3の実施形態
に示したような、母体合金として錫−ゲルマニウム(S
n−Ge)合金半田のダイボンド材を用いた場合の効果
について説明する。図2は、本実施形態において、半導
体素子用ダイボンド材の特性を示す図であ。図中、組立
歩留は、半導体素子としてバイポーラトランジスタをリ
ードフレームにダイボンドしたものの信頼性特性とし
て、n=50で接着強度による歩留を示したものであ
る。また熱疲労試験耐性は、半導体素子としてバイポー
ラトランジスタをリードフレームにダイボンドしたもの
をn=50、On/Off=2分/2分、△Tj=90
[℃]で試験した耐久サイクル数である。
【0018】図2に示すように、従来の半導体素子用ダ
イボンド材である鉛−錫(Pb−Sn)半田、錫−アン
チモン(Sn−Sb)半田、錫−銀(Sn−Ag)半
田、鉛−銀(Pb−Ag)半田、鉛−インジウム(Pb
−In)半田に比べて、本実施形態で示した錫−ゲルマ
ニウム(Sn−Ge)合金半田のダイボンド材は、熱疲
労試験耐性がよく、試験サイクルで1000サイクル以
上の耐性の向上がみられる。特に従来の鉛(Pb)、ア
ンチモン(Sb)を含有しない錫−銀(Sn−Ag)半
田に対しては、試験サイクルで2000サイクル以上の
耐性の向上がみられ、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)
を含有しないダイボンド材どうしでも、本実施形態のダ
イボンド材の方が優れた耐性を有している。また他のリ
ードフレーム上のNiメッキとの接着性は従来通り、良
好である。また組立歩留においては、99%の良品歩留
であり、信頼性上も問題がないことがわかる。したがっ
て、本実施形態で示したように、錫−ゲルマニウム(S
n−Ge)を母体合金とした半導体素子用ダイボンド材
は、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)を含有せずに従来
以上の効果を有したダイボンド材である。
【0019】次に本発明の半導体素子用ダイボンド材と
して、母体合金として、錫−銅(Sn−Cu)合金半田
の場合について説明する。
【0020】本発明の第4の実施形態について説明す
る。本実施形態では、錫−銅(Sn−Cu)合金半田の
組成を重量百分率で総量100[wt%]の内、錫(S
n)を92.4〜99.3[wt%]、銅(Cu)を
0.7〜7.6[wt%]としている。そして本実施形
態で示した錫−銅(Sn−Cu)合金半田をダイボンド
材として用いた場合の半導体素子のリードフレームへの
接着条件は、還元性雰囲気中で、300[℃]前後であ
り、錫−銅(Sn−Cu)合金半田の1[mm]径ワイ
ヤーを加熱したリードフレームに押圧して半導体素子を
接着するものである。
【0021】本実施形態のような錫−銅(Sn−Cu)
合金半田を半導体素子用ダイボンド材として用いること
により、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)などの金属を
使用することなく、放熱特性およびリードフレームと半
導体素子との接着力に優れたダイボンド材を実現でき
る。すなわち、ダイボンド材として、従来より使用され
ていた金属である錫(Sn)に対して、酸化反応しにく
い銅(Cu)を添加することにより、ダイボンド時の加
熱処理により、ダイボンド材が酸化して特性が劣化する
ことがなくなり、高い接着性を維持することができる。
【0022】次に本発明の第5の実施形態について説明
する。半導体素子用ダイボンド材として、錫−銅(Sn
−Cu)合金半田に第3の金属を添加する場合について
説明する。本実施形態では、錫−銅(Sn−Cu)合金
半田の組成を重量百分率で総量100[wt%]の内、
錫(Sn)を92.4〜99.3[wt%]、銅(C
u)を0.7〜7.6[wt%]としている。さらに、
その形成したSn/Cu合金の重量百分率で総量100
[wt%]に対して、ビスマス(Bi)を0〜57[w
t%]を添加するものである。Sn/Cu合金へのビス
マス(Bi)の添加により、融点を調整して低下させる
ことができる。そして本実施形態で示した錫−銅(Sn
−Cu)合金半田にビスマス(Bi)を添加したものを
ダイボンド材として用いた場合の半導体素子のリードフ
レームへの接着条件は、還元性雰囲気中で、300
[℃]前後であり、錫−銅(Sn−Cu)合金半田にビ
スマス(Bi)を添加した合金半田の1[mm]径ワイ
ヤーを加熱したリードフレームに押圧して半導体素子を
接着するものである。
【0023】本実施形態のような錫−銅(Sn−Cu)
合金半田にビスマス(Bi)を添加したものを半導体素
子用ダイボンド材として用いることにより、鉛(P
b)、アンチモン(Sb)などの金属を使用することな
く、放熱特性およびリードフレームと半導体素子との接
着力に優れたダイボンド材を実現できる。すなわち、ダ
イボンド材として、従来より使用されていた金属である
錫(Sn)に対して、酸化反応しにくい銅(Cu)を添
加することにより、ダイボンド時の加熱処理により、ダ
イボンド材が酸化して特性が劣化することがなくなり、
高い接着性を維持することができる。さらにビスマス
(Bi)の添加により、融点温度の調整ができるととも
に、合金中で脆い金属間化合物が形成されることがな
く、半導体素子とリードフレームとの接着において、接
着力を強化させることができる。
【0024】次に本発明の第6の実施形態について説明
する。半導体素子用ダイボンド材として、錫−銅(Sn
−Cu)合金半田に第3の金属と第4の金属とを添加す
る場合について説明する。本実施形態では、錫−銅(S
n−Cu)合金半田の組成を重量百分率で総量100
[wt%]の内、錫(Sn)を92.4〜99.3[w
t%]、銅(Cu)を0.7〜7.6[wt%]として
いる。さらに、その形成したSn/Cu合金の重量百分
率で総量100[wt%]に対して、ビスマス(Bi)
を0〜57[wt%]および亜鉛(Zn)を0〜9[w
t%]添加するものである。Sn/Cu合金へのビスマ
ス(Bi)と亜鉛(Zn)の添加により、融点を調整し
て低下させることができる。そして本実施形態で示した
錫−銅(Sn−Cu)合金半田にビスマス(Bi)と亜
鉛(Zn)を添加したものをダイボンド材として用いた
場合の半導体素子のリードフレームへの接着条件は、還
元性雰囲気中で、300[℃]前後であり、錫−銅(S
n−Cu)合金半田にビスマス(Bi)と亜鉛(Zn)
を添加した合金半田の1[mm]径ワイヤーを加熱した
リードフレームに押圧して半導体素子を接着するもので
ある。
【0025】本実施形態のような錫−銅(Sn−Cu)
合金半田にビスマス(Bi)および亜鉛(Zn)を添加
したものを半導体素子用ダイボンド材として用いること
により、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)などの金属を
使用することなく、放熱特性およびリードフレームと半
導体素子との接着力に優れたダイボンド材を実現でき
る。すなわち、ダイボンド材として、従来より使用され
ていた金属である錫(Sn)に対して、酸化反応しにく
い銅(Cu)を添加することにより、ダイボンド時の加
熱処理により、ダイボンド材が酸化して特性が劣化する
ことがなくなり、高い接着性を維持することができる。
さらにビスマス(Bi)と亜鉛(Zn)の添加により、
融点温度の調整ができるとともに、合金中で脆い金属間
化合物が形成されることがなく、半導体素子とリードフ
レームとの接着において、接着力を強化させることがで
きる。
【0026】次に前記した第3、第4、第5の実施形態
に示したような、母体合金として錫−銅(Sn−Cu)
合金半田のダイボンド材を用いた場合の効果について説
明する。
【0027】図2に示すように、従来の半導体素子用ダ
イボンド材である鉛−錫(Pb−Sn)半田、錫−アン
チモン(Sn−Sb)半田、錫−銀(Sn−Ag)半
田、鉛−銀(Pb−Ag)半田、鉛−インジウム(Pb
−In)半田に比べて、本実施形態で示した錫−銅(S
n−Cu)合金半田のダイボンド材は、熱疲労試験耐性
がよく、試験サイクルで1000サイクル以上の耐性の
向上がみられる。他のリードフレーム上のNiメッキと
の接着性は従来通り、良好である。また組立歩留におい
ては、99%の良品歩留であり、信頼性上も問題がない
ことがわかる。したがって、本実施形態で示したよう
に、錫−銅(Sn−Cu)を母体合金とした半導体素子
用ダイボンド材は、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)を
含有せずに従来以上の効果を有したダイボンド材であ
る。
【0028】以上、本実施形態で示した半導体素子用ダ
イボンド材は、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)を含有
することなく、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)を含有
したダイボンド材以上の性能を有し、ダイボンド材の金
属酸化が抑制され、接着力が向上したダイボンド材であ
る。また特に熱疲労試験耐性においては、1000サイ
クル以上の耐性を有し、信頼性上の特性も優れたダイボ
ンド材である。
【0029】
【発明の効果】本発明の半導体素子用ダイボンド材であ
る錫−ゲルマニウム(Sn−Ge)合金半田のダイボン
ド材、錫−銅(Sn−Cu)合金半田のダイボンド材
は、従来の半導体素子用ダイボンド材である鉛−錫(P
b−Sn)半田、錫−アンチモン(Sn−Sb)半田、
錫−銀(Sn−Ag)半田、鉛−銀(Pb−Ag)半
田、鉛−インジウム(Pb−In)半田に比べて、熱疲
労試験耐性が優れ、試験サイクルで1000サイクル以
上の耐性の向上がみられるものである。特に錫−ゲルマ
ニウム(Sn−Ge)合金半田のダイボンド材は、従来
の鉛(Pb)、アンチモン(Sb)を含有しない錫−銀
(Sn−Ag)半田に対しては、試験サイクルで200
0サイクル以上の耐性の向上がみられ、鉛(Pb)、ア
ンチモン(Sb)を含有しないダイボンド材どうしで
も、本発明のダイボンド材の方が優れた耐性を有してい
る。また他のリードフレーム上のNiメッキとの接着性
は従来通り、良好である。また組立歩留においては、9
9%の良品歩留であり、信頼性上も問題がないものであ
る。したがって、本発明の錫−ゲルマニウム(Sn−G
e)を母体合金とした半導体素子用ダイボンド材は、鉛
(Pb)、アンチモン(Sb)を含有せずに従来以上の
効果を有したダイボンド材である。また本発明の半導体
素子用ダイボンド材は、鉛(Pb)、アンチモン(S
b)を含有しないばかりか、ダイボンド材の金属酸化が
抑制され、接着力が向上したダイボンド材である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で示す半導体素子用ダイボ
ンド材の機能を示す断面図
【図2】本発明の一実施形態にかかる半導体素子用ダイ
ボンド材の特性を示す図
【符号の説明】
1 ダイパッド 2 半導体素子 3 ダイボンド材 4 金属膜
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−178535(JP,A) 特開 昭51−71066(JP,A) 特開 平2−187295(JP,A) 特開 昭60−206142(JP,A) 特開 昭62−163335(JP,A) 特開 昭54−61873(JP,A) 特開 昭59−178736(JP,A) 特表 平5−508113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/52 B23K 35/26 310 C22C 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子とリードフレームとの接着を
    250〜380[℃]で行う際に使用する錫(Sn)と
    ゲルマニウム(Ge)との合金よりなる2元素系の半導
    体素子用ダイボンド材であって、 重量百分率で錫(Sn)95〜99.5重量%とゲルマ
    ニウム(Ge)0.5〜5重量%との合金の100重量
    部に対して、ダイボンド材自体の融点調整用としてビス
    マス(Bi)0〜5重量%(ただし0重量%を除く)を
    第三金属として添加したことを特徴とする 半導体素子用
    ダイボンド材。
  2. 【請求項2】 半導体素子とリードフレームとの接着を
    250〜380[℃]で行う際に使用する錫(Sn)と
    ゲルマニウム(Ge)との合金よりなる2元素系の半導
    体素子用ダイボンド材であって、 重量百分率で錫(Sn)95〜99.5重量%とゲルマ
    ニウム(Ge)0.5〜5重量%との合金の100重量
    部に対して、ダイボンド材自体の融点調整用としてビス
    マス(Bi)0〜5重量%(ただし0重量%を除く)を
    第三金属として、亜鉛(Zn)0〜10重量%(ただし
    0重量%を除く)を第四金属としてそれぞれ添加したこ
    とを特徴とする 半導体素子用ダイボンド材。
  3. 【請求項3】 半導体素子とリードフレームとの接着を
    250〜380[℃]で行う際に使用する錫(Sn)と
    銅(Cu)との合金よりなる2元素系の半導体素子用ダ
    イボンド材であって、 重量百分率で錫(Sn)92.4〜99.3重量%と銅
    (Cu)0.7〜7.6重量%との合金の100重量部
    に対して、ダイボンド材自体の融点調整用としてビスマ
    ス(Bi)0〜57重量%(ただし0重量%を除く)を
    第三金属として添加したことを特徴とする 半導体素子用
    ダイボンド材。
  4. 【請求項4】 半導体素子とリードフレームとの接着を
    250〜380[℃]で行う際に使用する錫(Sn)と
    銅(Cu)との合金よりなる2元素系の半導体素子用ダ
    イボンド材であって、 重量百分率で錫(Sn)92.4〜99.3重量%と銅
    (Cu)0.7〜7.6重量%との合金の100重量部
    に対して、ダイボンド材自体の融点調整用としてビスマ
    ス(Bi)0〜57重量%(ただし0重量%を除く)を
    第三金属として 、亜鉛(Zn)0〜9重量%(ただし0
    重量%を除く)を第四金属としてそれぞれ添加したこと
    を特徴とする 半導体素子用ダイボンド材。
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