JP3184119U - 掛け針および掛け針素体 - Google Patents

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【課題】形の整った錨状の掛け針とすることが容易であるうえ、その形の崩れに対して復元性がもたらされるという、新しい掛け針素体および掛け針を提供する。
【解決手段】掛け針素体1は、ハリスに結合される軸2と、その軸2から針先4にかけてフック状に曲がったふところ3とを有している。軸2の上部は、針先4から遠い側にある背側平坦面2aと、背側平坦面2aの両側に続く側部曲面2bと、両側の側部曲面2b間をつなぐとともに、その側部曲面2bよりも小さい曲率で針先4の側に膨出する腹側曲面2cとを有し、横断面が蒲鉾形状のものとして形成されている。
【選択図】図1

Description

請求項に係る考案は、鮎の友釣りなどに使用される掛け針と、それを形成するための掛け針素体とに関するものである。
掛け針や掛け針素体については、たとえば下記の特許文献1に記載されている。すなわち図7のように、掛け針30は、ハリス6の先端に3本または4本の掛け針素体21が組み付けられた錨状の針であり、図8のようにオトリ鮎Xの尾ビレの後方付近に取り付けて使用される。
掛け針30は、掛け針素体21のそれぞれが、軸22がハリス6に接するとともに針先24やふところ23が外を向いて等角度間隔(3本なら約120°ずつ、4本なら約90°ずつ)になるように配置され、軸部22に巻糸5が施されることによりハリス6に組み付けられたものである。通常はさらに接着剤が使用されて、ハリス6と軸22と巻糸5とが一体に結合されている。掛け針30を図8のようにオトリ鮎Xに取り付けておくと、なわばりから追い払おうとしてオトリ鮎Xに攻撃してくる野鮎を釣り上げることができる。
特許文献1に記載された例を含めて、従来、掛け針素体の軸は、横断面が円形である丸軸か、プレス等によって横断面を楕円形にした楕円軸であった。図6(a)・(b)に、掛け針素体21の軸22が丸軸である場合の掛け針(2形態)について、巻糸5・ハリス6・軸22の付近の横断面を示す。
特開平11−276021号公報
図6(a)・(b)に示すように掛け針素体の軸が丸軸(または楕円軸)である場合、掛け針にはつぎのような課題がともなう。すなわち、
1) 図のように各軸の間にハリスをはさみ込むとともに針先やふところを等角度間隔に配置するとき、軸同士を接触させることが難しい(図6の例でも各軸22の間に隙間がある)ため、軸の位置が不安定な状態で糸を巻くことになり、形の整った錨状の掛け針に形成することが難しい。
2) 刺さりやすさを改善等する目的で掛け針素体にコーティングを施す場合、図7のように糸を巻いて掛け針を形成することがきわめて困難になる。上記1)に記した事情があるだけでなく、コーティングによって各素体の軸の表面が、ハリスに対しても巻糸に対しても滑りやすくなるからである。
3) 掛け針素体のいずれかに横向きの力が作用したとき、図示のように軸を中心に簡単に回転して針先が傾き、等角度間隔の配置が崩れてしまいやすい。そして、そのように配置が崩れたとき、自然に元の等角度間隔の状態に戻ることはあり得ない。なお、等角度間隔の配置が崩れないように素体間を接着剤等で強く固めると、横向きの力を受けたときその素体が折れることが多くなる。
本考案は、以上のような課題を考慮して、形の整った錨状の掛け針とすることが容易であるうえ、その形の崩れに対して復元性がもたらされるという、新しい掛け針素体および掛け針を提供するものである。
考案による掛け針素体は、ハリスに結合される軸と、その軸から針先にかけてフック状に曲がったふところとを有するもので、上記軸の上部が、
a) 針先から遠い側である背側の平坦面(横断面において直線または曲率の小さい曲線となる面)と、
b) 上記背側の平坦面の両側に続く側部曲面と、
c) 上記両側の側部曲面間をつなぐとともに、その側部曲面よりも小さい曲率(大きな曲率半径。一部に平面を含んでいてもよい)で針先の側に膨出する腹側の曲面と――を有する、横断面が蒲鉾形状のものとして形成されていることを特徴とする。
蒲鉾形状とは、蒲鉾の横断面のように、平坦な底辺の両側から上方(前方)に外向きに凸の曲線が連続しているものをいい、たとえば図1(b)に示す形状をいう。横断面が図1(b)のようになる軸2の上部周面においては、背側平坦面2aから両側に側部曲面2bが続き、それら側部曲面2b間をつなぐように小曲率の腹側曲面2cがある。
軸の上部が上記のように蒲鉾形状の横断面を有するなら、そのような掛け針素体を3本または4本使用して、図2(a)に例示する形の整った錨状の掛け針10を形成することが容易である。図3または図5に示すように、軸2同士の間にハリス6をはさみ付けるとともに針先やふところ3を等角度間隔に配置して巻糸5を施すとき、各素体1の軸2同士を密に接触させることができ、したがって素体1同士を安定的に固定できるからである。つまり、各素体を図3・図5のように配置するなら、図6(a)・(b)のように配置する場合とは違って、ハリスの太さによらず必ず各軸同士を接触させてそれぞれの位置を安定させることが可能である。しかも、横断面が蒲鉾形状であれば、各軸における外向き凸の腹側の曲面に沿って、巻糸を円滑にしっかりと巻くことができる。このように素体の軸同士を密着させることができ、巻糸も巻きやすいとなると、各素体を等角度間隔に配置した、形の整った錨状の掛け針を形成しやすいのも当然である。コーティングが施されていて軸の表面が滑りやすい素体を使用する場合にも、軸に糸を巻いて掛け針を形成することが難しくない。
また、巻糸として伸縮性のある糸を使用するなら、横向きの力を受けていずれかの素体の針先(ないしふところ)が傾く場合にも復元力を持たせることができるため、針先の配置が自然に等角度間隔に戻るという特徴のある掛け針を構成することができる。軸2が蒲鉾形状であれば、図3〜図5のように巻糸5の張力が軸2の傾きを戻す向き(図4の矢印Aを参照)に作用するからである。図6(a)・(b)のように丸軸の場合には、伸縮性の巻糸を使用していても、針先が傾いたときその巻糸の張力が軸の傾きを戻すようには作用しないので、上記は、素体の軸の形状による特別な利点であるといえる。
上記の掛け針素体については、表面(少なくとも針先の表面)に、たとえばフッ素樹脂コーティングのような摩擦抵抗が少ないコーティングが施されていると有利である。
そのコーティングによって表面に低摩擦抵抗の被膜が形成されていると、針先等が滑らかで滑りがよく、したがって獲物の野鮎等に刺さりやすいからである。ただし、全表面にコーティングされていて軸の表面までもが滑りやすいとしても、考案の掛け針素体を使用する場合には、上記のとおり、軸に糸を巻いて掛け針を形成することが困難ではない。
上記掛け針素体の軸における背側の平坦面(針先から遠い側の面)と腹側の曲面(針先に近い側の面)とに(つまり横断面の蒲鉾形状における底辺側の面および上側の面に)、軸の長手方向とは交差する方向に延びた凹凸が形成されていると、さらに好ましい。たとえば、側面の拡大図が図1(c)のようになるよう、軸の背側と腹側とのぞれぞれに、凹凸2e・2fを形成するのである。
上記のように凹凸が形成されていると、その掛け針素体の3本または4本を組み付けて掛け針にするのがとくに容易になる。すなわち、腹側の曲面に上記の凹凸があると、それを利用して軸に巻糸を巻き付けやすく、巻いた後もその巻糸が安定して位置ずれ等を起こしにくい。また、そのように巻糸を施したとき、各軸の背側の平坦面がハリスに密着してハリスをはさみ付けることになるが、背側の平坦面にも上記のとおり凹凸が形成されていると、ハリスが強く拘束され、掛け針から抜け出ることがなくなる。
考案による掛け針は、上記の特徴を有する掛け針素体の3本または4本が、軸がハリスを囲むとともに針先が等角度間隔(3本なら約120°ずつ、4本なら約90°ずつの間隔)になるように配置され、それらの軸の外側に糸が巻かれることによりハリスに取り付けられた掛け針であって、掛け針素体のそれぞれが、上記背側の平坦面に、隣接する掛け針素体の側部曲面と上記ハリスとを接触させて配置されていることを特徴とする。つまりこの掛け針は、軸部での横断面において、たとえば図3・図5のように、ハリス6を中心にいわば卍の形状になるよう掛け針素体1の軸2が配置されている。
このような掛け針は、蒲鉾形状の横断面を有する上記掛け針素体を錨状に組み付けて形成されたものであるため、前記したようにつぎの利点を有している。すなわち、
1) 素体の針先が等角度間隔に配置された、形の整った錨状の掛け針として容易に形成される。軸の間にハリスをはさみ付けるとともに各素体の軸同士を密に接触させることができ、その状態で巻糸を施すことにより軸同士を安定的に固定できるからである。
2) コーティングされた滑りやすい素体が使用される場合にも、上記1)の点から、その軸に糸を巻いて掛け針を形成することが容易である。また、そのため、表面が滑らかな刺さりやすい掛け針を構成するうえで有利である。
考案の掛け針において掛け針素体の軸の外側に巻かれた糸(巻糸)が伸縮糸(伸縮性の高い糸)であると、とくに好ましい。
軸の横断面が蒲鉾形状の上記素体を使用するとともに、巻糸として伸縮性の高い糸を使用する場合、上記1)・2)に加えてつぎのような利点もある。
3) 横向きの力を受けていずれかの素体の針先が傾く(等角度間隔でなくなる)とき、巻糸の張力がその傾きを戻すように軸に作用することから、傾きを戻そうとする復元力が自然発生して、針先の配置が等角度間隔に戻る。
4) 各素体の軸同士の位置や角度を接着剤等によって完全に固定するのではなく、復元力がはたらくことを前提にして柔軟に維持することから、針先やふところの折損が発生しがたい。
考案の掛け針素体によれば、それを使用して、形の整った錨状の掛け針を構成することが容易である。
また、考案の掛け針によれば、形の整った錨状の掛け針として容易に形成されるほか、表面が滑らかな刺さりやすい掛け針とすることができ、横向きの力を受けて針先が等角度間隔でなくなったときもそれを復元する機能のある掛け針とすることができ、針先やふところの折れにくい掛け針とすることもできる――といった効果がある。
図1(a)は、考案の実施に係る一形態としての掛け針素体1を示す側面図であり、同(b)は同(a)におけるb−b横断面図、同(c)は同(a)におけるc部の詳細側面図である。 図2(a)は、図1の掛け針素体1を使用して形成された掛け針10を示す全体斜視図(巻糸の図示は省略)である。また、同(b)は、同(a)の一部の拡大図であって、各掛け針素体1の軸2の付近を示すものである。 掛け針10の詳細断面図であって、掛け針素体1の軸2とハリス6とを含む位置で横断面をとって模式的に示すものである。 図4(a)は、図2(a)の掛け針10において一つの素体1の針先4が傾いた状態を示す全体斜視図(巻糸の図示は省略)である。また、同(b)は、同(a)の一部の拡大図であって、各掛け針素体1の軸2の付近を示すものである。 3本の素体1が組み付けられた掛け針11の詳細断面図であって、掛け針素体1の軸2とハリス6とを含む位置で横断面をとって模式的に示すものである。 従来の掛け針の断面図であって、掛け針素体の軸とハリスとを含む位置で横断面をとって模式的に示すものである。図6(a)は丸軸の素体4本が組み付けられたものを示し、同(b)は丸軸の素体3本が組み付けられたものを示している。 従来の掛け針を示す全体斜視図であって特許文献1に記載のものである。 掛け針の一般的な使用方法を示す図であって特許文献1に記載のものである。
考案の実施形態としての掛け針素体1を図1(a)・(b)・(c)に示す。図示の素体1は、ハリスに取り付けられる部分である直線状の軸2と、フック状に曲がったふところ3と、針先4とを一体に有する炭素鋼製のもので、つぎのような特徴を有している。
軸2の上部は、腹側(針先4を向いた側)と背側(針先4とは反対の側)とに金型(図示省略)を当てて冷間でプレス加工することにより、元の円形断面(丸軸)のものを図1(b)に示す蒲鉾形状の横断面に変形させている。
蒲鉾形状の横断面を有する部分が軸2の上部において長さ方向に連続することから、軸2の上部周面には、背側平坦面2aと、その両側それぞれに続く側部曲面2bと、それら側部曲面2b間をつなぐ腹側曲面2cとがあることになる。図の例では、背側平坦面2aはほぼ平面であり、腹側曲面2cは、針先の側に膨出する、曲率の小さい(つまり曲率半径が大きい)平面に近い曲面である。そして側部曲面2bは、上記各面2a・2cよりはかなり曲率の大きい曲面である。
掛け針素体1の軸2における上記の背側平坦面2aと腹側曲面2cとには、周方向、つまり軸2の長手方向とは交差する方向にスジ状に延びた凹凸2e・2fをそれぞれ形成している。したがって、軸2の上部の側面図を拡大して示すと図1(c)のようになる。背側平坦面2aにおける凹凸2eは、腹側曲面2cにおける凹凸2fよりも間隔および深さが小さいものである。
このような凹凸2e・2fは、上記したプレス加工用の各金型に転写用の凹凸を設けておき、元の丸軸を蒲鉾形状横断面のものに変形させる際に同時に形成している。
掛け針素体1の表面(全表面)にはフッ素樹脂コーティングを施している。この例ではポリテトラフルオロエチレン(PTFE)複合表面処理を行っている。コーティング被膜の作用で摩擦係数が小さくなるため、針の刺さりが大幅に改善される。通常のメッキ処理では、放電によって針先4の一部が溶けることがあるのに対し、上記のコーティングではそのようなことがなく、その意味でも刺さりに関して有利である。
以上のような掛け針素体1を4本使用して構成した掛け針10を、図2〜図4に示す。この掛け針10は、図7に示した掛け針30と同様に、各掛け針素体の軸がハリスを囲むとともに針先が等角度間隔(約90°ずつの間隔)に放射状に広がるように各素体を配置し、それらの軸の外側に巻糸を施してハリスに連結したものである。ただし、この掛け針10は、軸2の横断面が蒲鉾形状である図1の掛け針素体1を、図2(b)または図3に示すとおり、ハリス6を中心に軸2がいわば卍の形状になるように配置している点に特徴がある。
すなわち、掛け針10は、上述の特徴を有する掛け針素体1の4本を、図2または図3のように、それぞれの背側平坦面2aに、隣接する(右回りか左回りかの一定向きに隣接する)他の掛け針素体1の側部曲面2bとハリス6とが接触するように配置し、そのうえで4本の軸2の外側を巻糸5にて縛り付けている。
掛け針素体1の軸2を、ハリス6を中心に卍の形に配置して、各素体1の背側平坦面2aに隣接の素体1の側部曲面2bとハリス6とを接触させ、4本の軸2でハリス6をはさみ付けることは、ハリス6の太さによらず確実かつ安定的に実現することができる。しかも、巻糸5を巻く部分には、外向きに凸の緩やかな腹側曲面2cが外側を向いて存在するため、4本の軸2には円滑にしっかりと巻糸5を巻くことができる。
軸2同士をこのように安定した状態に配置できるうえに巻糸5を巻きやすいのであるから、掛け針10としては、各素体1が等角度間隔に配置された、形の整った錨状のものとすることが容易である。各素体1の軸2の背側平坦面2aには、図1(c)に示す凹凸2eが形成されてもいるので、ハリス6に対する結合力を十分に強くすることもできる。
なお、各軸2の外側にしっかりと巻糸5を巻くうえで最も好ましいのは、各軸2の横断面(蒲鉾形状)における底辺(背側平坦面2a)の幅が、当該横断面における高さ(蒲鉾の厚さ)とハリス6の直径との合計に近いことである。
各素体1の表面はフッ素樹脂コーティングのために滑りやすくなっているが、それにもかかわらず、軸2に巻糸5を巻く作業は難しくない。それは、上記のとおり各軸2を安定した状態に配置して巻糸5を巻けること等に加え、各軸2の腹側曲面2cに図1(c)や図2(b)のように凹凸2fを形成していることによる。とくに、巻糸5の仮止め等のために瞬間接着剤を適宜に使用すると、その作業はさらに容易に行うことができる。
掛け針10において掛け針素体1を縛るために使用する上記の巻糸5として、この例では、伸縮性のあるナイロン製の糸(0.2号または0.3号)を使用している。軸2の横断面が蒲鉾形状になった上記の素体1を使用するとともに、巻糸5としてこのような伸縮糸を使用することから、この掛け針10には、さらにつぎのようなメリットがある。
・ 横向きの力を受けていずれかの素体1の針先4が図4(a)のように傾く(等角度間隔でなくなる)とき、その傾きを戻そうとする復元力が自然発生して素体1の配置が等角度間隔に戻る。素体1のいずれかが傾くとき、図3の矢印のようにその軸2が回転して図4(b)のように外向きに変位するが、そのとき巻糸5の張力が増し、当該軸2の回転を矢印Aのように戻すからである。
・ 各素体1の軸2を、上記のとおり変位可能な状態で柔軟に保持することから、針先4やふところ3が折れにくい。巻糸5に伸縮性のないものを用いるなどして軸2を強固に固定した場合には、野鮎等が掛け針10に掛かって激しく動くとき、いずれかの素体1がふところ3等において折損しやすいのと対照的である。
図5は、本考案の別の実施形態である掛け針11を示す図である。図3と同様に、図5も、掛け針素体1の軸2とハリス6とを含む位置での横断面を示す模式図である。この掛け針11も、図1に示す掛け針素体1と巻糸5およびハリス6を用いて構成したものであるが、素体1は3本のみ使用し、それらを約120°ずつの等角度間隔で配置している。
この掛け針11においても、3本の掛け針素体1を、それぞれの背側平坦面2aに隣接の他の素体1(右回りか左回りかの一定向きに隣接するもの)の側部曲面2bとハリス6とが接触するように配置し、そのうえで外側に巻糸5を巻き付ける。
掛け針素体1の軸2同士を接触させるとともに3本の軸2でハリス6をはさみ付けることは、やはりハリス6の太さによらず確実かつ安定的に実現される。そのため、この掛け針11も、各素体1が等角度間隔に配置された、形の整った錨状のものとすることが容易である。
前記の例と同様に、各素体1の表面にはフッ素樹脂コーティングを施して、針の刺さりを良くしておくとよい。また、巻糸5として伸縮糸を使用するなら、素体1の配置(等角度間隔であること)について復元性が発揮されるとともに、素体1が折れにくくなり、有利である。
1 掛け針素体
2 軸
2a 背側平坦面
2b 側部曲面
2c 腹側曲面
2e・2f 凹凸
3 ふところ
4 針先
5 巻糸
6 ハリス
10・11 掛け針

Claims (5)

  1. ハリスに結合される軸と、その軸から針先にかけてフック状に曲がったふところとを有する掛け針素体であって、
    上記軸の上部が、針先から遠い側である背側の平坦面と、その両側に続く側部曲面と、側部曲面の間をつなぐとともに側部曲面よりも小さい曲率で針先の側に膨出する腹側の曲面とを有する、横断面が蒲鉾形状のものとして形成されていることを特徴とする掛け針素体。
  2. 表面に低摩擦抵抗のコーティングが施されていることを特徴とする請求項1に記載の掛け針素体。
  3. 上記軸における背側の平坦面と腹側の曲面とに、軸の長手方向とは交差する方向に延びた凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の掛け針素体。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の掛け針素体の3本または4本が、軸がハリスを囲むとともに針先が等角度間隔になるように配置され、それらの軸の外側に糸が巻かれることによりハリスに取り付けられた掛け針であって、
    掛け針素体のそれぞれが、上記背側の平坦面に、隣接する掛け針素体の側部曲面と上記ハリスとを接触させて配置されていることを特徴とする掛け針。
  5. 上記のとおり掛け針素体の軸の外側に巻かれた糸が、伸縮糸であることを特徴とする請求項4に記載の掛け針。
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