JP3183797B2 - インクジェット装置およびインクジェット方法 - Google Patents

インクジェット装置およびインクジェット方法

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
    • B41J2/14056Plural heating elements per ink chamber

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット装置およ
びインクジェット方法に関し、詳しくは各インク吐出口
に対応したインク路に複数の吐出用ヒータを具えるイン
クジェットヘッドを用いたインクジェット装置およびイ
ンクジェット方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット装置は、その大部分がプ
リンタ,複写機等におけるプリント装置として知られて
おり、中でもインク吐出に利用されるエネルギーとして
熱エネルギーを用い、これによって生じる気泡によって
インクを吐出する方式のインクジェットプリント装置は
最近普及しつつあるものである。また、この方式のイン
クジェットプリント装置の他の用途として、布に一定の
パターンや絵柄あるいは合成画像等をプリントするイン
クジェット捺染装置も最近知られつつあるものである。
【0003】上述のようなインクジェットプリント装置
で用いられるインクジェットヘッドは、熱エネルギーを
発生するものとして電気熱変換素子(以下、ヒータとも
いう)を用いるが、多くの場合、1つの吐出口に対応し
て、1つのヒータを具える構成を採用している。これに
対し、以下に示すような観点から1つの吐出口に対応し
て複数のヒータを具えるものも従来より知られている。
【0004】すなわち、第1にはインクジェットヘッド
の寿命を長くする目的で複数のヒータを交互にもしくは
一方ずつ駆動するものが知られている。第2には、イン
ク吐出量を変化させる範囲を大きくする目的で複数のヒ
ータを用いるものであり、ここでは、駆動するヒータや
その数を選択することによって吐出量を変化させてい
る。
【0005】後者の場合、より具体的な構成としては、
インクジェットヘッドの吐出口に連通するインク路にお
いてインク吐出方向に複数のヒータを配置し、駆動する
ヒータ(すなわち発熱させるヒータ)または駆動するヒ
ータの数を選択することによって、吐出口と駆動される
ヒータとの距離を異ならせ、これにより吐出量を変化さ
せるものが知られている。
【0006】また、他の構成として、インク路にそれぞ
れ表面積の異なる複数のヒータを配設し、同様に駆動す
るヒータまたはその数を変更することによりインク吐出
量を可変とするものも知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各従来例は、単に複数のヒータを選択的に駆動してイ
ンク吐出量を可変とする構成を示すのみであり、このた
め、これをそのまま多値プリントに適用しても良好な画
像をプリントできない場合がある。
【0008】例えば、前述のように複数のヒータを用い
て比較的広い範囲で吐出量を変化させる場合、それに伴
なって各吐出量毎の吐出速度も大きく変化する。この場
合、インクジェットヘッドを走査させながらプリントを
行う、いわゆるシリアル方式のプリント装置では、吐出
速度が変化することによって吐出インク滴の着弾位置が
ずれ、その結果、画像品位を低下させるという問題を生
じることがある。
【0009】本発明は、上述した従来の複数ヒータを用
いた吐出量可変の構成において生じ得る問題に着目して
なされたものであり、その目的とするところは、吐出量
を変化させて階調プリント等を行なう場合でも常に良好
な画像をプリントできるインクジェット装置およびイン
クジェット方法を提供することにある。
【0010】また、本願発明者は、複数のインク吐出口
それぞれから異なる量のインク吐出を行ない得る点に着
目して本発明を成したものであり、従って、本発明の他
の目的は吐出口とそこから吐出されるインク量との組合
せによって多様なモードのプリントを行うことができる
インクジェット装置およびインクジェット方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
1つのインク吐出口に対応して複数のヒータを具えたイ
ンクジェットヘッドを用い、この複数のヒータを選択的
に駆動することで異なる吐出量のインクを吐出して階調
記録を行うインクジェット装置において、前記複数のヒ
ータの中で吐出データにかかわらず駆動可能な少なくと
も1つのヒータを含む複数の組合わせを設定する設定手
段と、該設定手段により設定された駆動可能なヒータの
組合わせに対応した吐出口と吐出データとを対応づける
吐出データ設定手段と、該吐出データ設定手段の設定に
基づいて吐出データに応じた吐出量のインクを吐出して
階調記録を行う駆動制御手段と、を具えたことを特徴と
する。
【0012】また、1つのインク吐出口に対応して複数
のヒータを具えたインクジェットヘッドを用い、この複
数のヒータを選択的に駆動することで異なる吐出量のイ
ンクを吐出して階調記録を行うインクジェット方法にお
いて、前記複数のヒータの中で吐出データにかかわらず
駆動可能な少なくとも1つのヒータを含む複数の組合わ
せを設定し、該設定された駆動可能なヒータの組合わせ
に対応した吐出口と吐出データとを対応づけ、該対応づ
けに基づいて吐出データに応じた吐出量のインクを吐出
して階調記録を行う、ステップを有したことを特徴とす
る。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】さらに、複数の吐出口が整列配置されたイ
ンクジェットヘッドにおいて、吐出口列の1/N(N≧
2)の吐出口群で、整列密度の1/Nの密度の印字を行
なうインクジェット装置において、前記印字密度に応じ
た吐出量モードを具えたことを特徴とする。また、1の
インク吐出口に対応して複数のヒータを具えたインクジ
ェットヘッドを用い、該インクジェットヘッドから媒体
にインクを吐出するインクジェット方法において、前記
複数のヒータのそれぞれについて、吐出データにかかわ
らずヒータ駆動の有/無を設定し、該設定されたヒータ
駆動の有/無の組合せに応じて、吐出データと当該吐出
データに基づいてインク吐出がなされる吐出口とを対応
づける、ステップを有したことを特徴とする。他の形態
では、複数の大きさのインク滴を1走査のみで順次異な
るように、又は走査毎に異なるように吐出できる吐出口
を有するインクジェットヘッドを用いて記録を行なうイ
ンクジェット方法において、前記インクジェットヘッド
を媒体に対して相対的にずらして、複数の大きさのイン
ク滴を互いに補えるように駆動するステップを有したこ
とを特徴とする。さらに他の形態では、複数の大きさの
インク滴を1走査のみで順次異なるように、又は走査毎
に異なるように吐出できる吐出口を有するインクジェッ
トヘッドを用いて記録を行なうインクジェット方法にお
いて、前記インク滴の大きさに応じて当該インク滴の吐
出タイミングをずらすことを特徴とする。さらに他の形
態では、相対的に異なる2つの大きさのインク滴を吐出
可能なインクジェットヘッドを有し、往復印字を行うイ
ンクジェット方法であって、往復の1方向において大イ
ンク滴を印字する第1モード実行ステップと、往復の他
の方向において小インク滴を印字する第2モード実行ス
テップと、前記第1モードと第2モードとを切り替える
ステップとを有したことを特徴とする。さらに他の形態
では、複数の大きさのインク滴が同一吐出口から吐出で
きるインクジェットヘッドを用いるインクジェット方法
において、インク滴の大きさ又は駆動するヒータの組み
合わせに応じてインク滴の吐出タイミングを変更するこ
とを特徴とする。さらに他の形態では、複数の吐出口が
整列配置されたインクジェットヘッドにおける、吐出口
列の1/N(N≧2)の吐出口群を用いて、整列密度の
1/Nの密度の印字を行なうインクジェット方法におい
て、前記印字密度に応じた吐出量モード実行ステップを
有したことを特徴とする。
【0017】
【作用】以上の構成によれば、各吐出口から吐出される
インク量を可変に設定でき、この設定に応じた印字モー
ドを設定できる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0019】図1は本発明に係るインクジェットプリン
ト装置としてのプリンタを示す斜視図である。
【0020】図1において、101はプリンタであり、
102はプリンタ101のハウジングの上面前部に設け
られた操作パネル部であり、103は上記ハウジングの
前面の開口から装着される給紙カセットであり、104
は給紙カセット3から供給された紙(被記録媒体)であ
り、105は上記プリンタ101内の紙搬送経路を通っ
て排出された紙を保持する排紙トレーである。106は
その断面がL字状の本体カバーである。この本体カバー
106は、ハウジングの右前部に形成された開口部10
7を覆うものであって、蝶番108によって開口部10
7の内側端部に回動自在に取り付けられている。また、
ハウジングの内部には、ガイド等(不図示)に支持され
たキャリッジ110が配設されている。キャリッジ11
0は、上記紙搬送経路を通過する紙の幅方向(以下、主
走査方向ともいう)に沿って往復移動可能に設けられて
いる。
【0021】本実施例におけるキャリッジ110は、ガ
イド等によって水平に保持されるステージ110aと、
このステージ110a上の後方においてインクジェット
ヘッドを装着する開口部(不図示)と、この開口部より
前方のステージ110a上に着脱自在に装着されるイン
クジェットヘッド3Y,3M,3Cおよび3Bkを収容
するためのカートリッジガレージ110bと、このガレ
ージ110bに対して開閉されガレージ110bに収容
されたカートリッジの離脱を防止するためのカートリッ
ジホルダ110cとから概略構成されている。
【0022】ステージ110aは、その後端部において
ガイドにより摺動自在に支持されると共に、その前端部
の下側は図示しないガイド板と摺動可能に係合してい
る。なお、このガイド板は上述の紙搬送経路を搬送され
る紙の浮き上がりを防止するための紙押え部材として機
能するものでもよく、また紙の厚さに応じてステージを
ガイドに対して片持ち状に持ち上げる機能を有するもの
でもよい。
【0023】ステージ110aの開口部にはインクジェ
ットヘッド(不図示)がそのインク吐出口を下側に向け
た状態で装着されるようになっている。
【0024】カートリッジガレージ110bは、4個の
インクカートリッジ3Y,3M,3C,3Bkを同時に
収容するための貫通口が前後方向に形成され、外側の両
側部にはカートリッジホルダ110cの係合爪が係合す
る係合凹部が形成されている。
【0025】ステージ110aの前端部には、蝶番11
6によって上記カートリッジホルダ10cが回動自在に
取り付けられている。ガレージ110bの前端部から上
記蝶番116までの寸法は、上記カートリッジ3Y,3
M,3C,3Bkがガレージ110b内に収容された際
にガレージ110bの前端部から突出する寸法等を考慮
して定められる。上記カートリッジホルダ110cは概
略矩形の板状である。カートリッジホルダ110cに
は、上記蝶番116によって固定された下部から離れた
上部の両側部に板面に直交する方向に突出し、かつ、ホ
ルダ110cが閉じられた際に上記ガレージ110bの
係合凹部110dに係合する一対の係合爪110eが設
けられている。また、ホルダ110cには、その板部に
上記各カートリッジ3Y,3M,3C,3Bkの取手部
を嵌合するための嵌合孔120が形成されている。これ
ら嵌合孔120は上記取手部に対応する位置、形状およ
び大きさを有している。
【0026】図2は上記インクジェットプリント装置に
おける制御系の構成例を示すブロック図である。
【0027】ここで、200は主制御部をなすコントロ
ーラであり、後述する各種モードを実行する例えばマイ
クロコンピュータ形態のCPU201、その手順に対応
したプログラムやテーブル,ヒートパルスの電圧値,パ
ルス幅その他の固定データを格納したROM203、お
よび画像データを展開する領域や作業用の領域等を設け
たRAM205を有する。210は画像データの供給源
をなすホスト装置(画像読取りのリーダ部であってもよ
い)であり、画像データその他コマンド,ステータス信
号等はインターフェース(I/F)212を介してコン
トローラと送受信される。
【0028】操作パネル102には、後述されるように
種々のモードを選択するためのモード選択スイッチ22
0、電源スイッチ222、プリント開始を指令するため
のプリントスイッチ224および吐出回復処理の起動を
指示するための大回復スイッチ226等、操作者による
指令入力を受容するスイッチ群である。230はホーム
ポジションやスタートポジション等キャリッジ110
(図1参照)の位置を検出するためのセンサ232、お
よびリーフスイッチを含むポンプ位置検出のために用い
るセンサ234等、装置状態を検出するためのセンサ群
である。
【0029】240は記録データ等に応じてインクジェ
ットヘッドの電気熱変換素子を駆動するためのヘッドド
ライバである。また、ヘッドドライバの一部は温度ヒー
タ30A,30Bを駆動することにも用いられる。さら
に、温度センサ20A,20Bから温度検出値はコント
ローラ200に入力する。250はキャリッジ110を
主走査方向に移動させるための主走査モータ、252は
そのドライバである。260は副走査モータであり、被
記録媒体としての紙104(図1参照)を搬送するため
に用いられる。
【0030】上述のインクジェットプリント装置は、4
色のインク、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック各
色についてインクジェットヘッドカートリッジ2C,2
M,2Y,2Bkを具える。
【0031】図3は、上述したインクジェットプリント
装置で用いられるインクタンクカートリッジ3およびイ
ンクジェットヘッド2をこれらの接続状態で示す断面図
である。
【0032】本実施例で用いるインクタンクカートリッ
ジ3は、インク吸収体52が充填された負圧発生部材収
容部53および何も充填されていないインク収容部56
の2つの室を有し、初期状態ではこれらの2つの室のい
ずれにもインクが収納されている。インクジェットヘッ
ド3におけるインク吐出等に伴なってまずインク収容部
56に収納されるインクから消費されて行く。
【0033】インクジェットヘッド2は、吐出に利用さ
れる熱エネルギーを発生するヒータ(図3では不図示)
を、複数のインク吐出口にそれぞれ対応したインク路2
Aに具え、接続管4を介してインクタンクカートリッジ
3から供給されるインクを吐出する。
【0034】(実施例1)図4は、本発明の第1の実施
例に係るインクジェットヘッド2の構造を示す模式的断
面図である。
【0035】図4に示すように、各インク路2Aには2
つのヒータSH1およびSH2が配設される。これら2
つのヒータは相互に表面積を異ならせるものであり、各
ヒータを別々に独立して駆動することもでき、また、2
つのヒータを同時に駆動することもできるよう電極配線
等(不図示)が設けられている。なお、ヒータSH1と
ヒータSH2とは、インク路2Aの長手方向の長さは同
一であり、これらの幅を異ならせることによって、互い
の表面積を異ならせている。インク路2Aの先端には、
吐出口2Nが開口している。
【0036】以上説明したヒータ,吐出口,インク路等
からなる各インク路単位の構造は、インクジェットヘッ
ド2において720DPIの密度で所定数配設されるも
のであり、また、本実施例ではそれぞれの単位における
吐出口の開口面積,ヒータ面積は、インク路単位間で等
しいものである。
【0037】本実施例は、2つのヒータを用いた場合に
その駆動するヒータの組合せに応じて基本的には吐出口
毎に3段階の吐出量の変化(以下、基本吐出量モードと
いう)が可能となることに着目し、種々の印字モードを
設定するものである。以下、この印字モードについて説
明する。
【0038】本実施例で設定される各種印字モードを説
明する前に、本実施例の基本吐出量モードについて説明
する。
【0039】すなわち、基本的には駆動するヒータを切
り替えることにより小,中,大の3つの吐出量モードを
有し、小吐出量モードではヒータSH1のみ駆動し、1
5plの体積の液滴を吐出し、中吐出量モードではヒー
タSH2のみ駆動し、25plの液滴を吐出し、大吐出
量モードではヒータSH1およびSH2を同時に駆動
し、40pl(=15+25pl)の液滴を吐出する。
【0040】〈印字モード〉 (360DPIモード:通常印字モード)このモード
は、インクジェットヘッド2における720DPIの吐
出口配列における奇数番目または偶数番目のみの吐出口
のヒータを駆動するように設定して360DPIの印字
を大吐出量モードで行うものである。
【0041】このモードでは、例えば1ページ毎に用い
る吐出口群、つまり奇数番目または偶数番目の吐出口の
設定切替えを行うことにより、各ヒータの寿命を延ばす
ことができる。なお、用いる吐出口群の切替えは、一単
位のプリント範囲である例えば1ページ内では行わない
ようにする。
【0042】(縦レジ調整モード)本モードは、上記3
60DPIモードの変形例である。すなわち、図1にて
説明したように、本実施例のプリンタのように各インク
色のインクジェットヘッドが、その主走査方向に配列し
ている装置では、各インクジェットヘッド相互の装着位
置ずれ等を原因として各ヘッドの吐出口配列が副走査方
向にずれる場合がある。この場合、ある基準となるイン
クジェットヘッドで設定される奇数番目または偶数番目
の吐出口群に対して、ずれを生じているインクジェット
ヘッドにおいて偶数番目または奇数番目の吐出口群を切
替え設定することにより、720DPIの幅で吐出口の
位置ずれを調整することができる。
【0043】(240DPIモード)このモードは、吐
出口配列において3の剰余数で分けられる3つの吐出口
群のいずれかの吐出群を用いて、中吐出量モードで印字
を行うものである。吐出口群の切替えや変形モードとし
ての縦レジ調整モードは、上述した360DPIモード
と同様である。
【0044】なお、以上示した360DPIモードまた
は240DPIモードでは、最終的にヘッドドライバ2
40(図2参照)に供給されるドット(吐出)データも
それぞれ360DPIモードまたは240DPIモード
用のドットデータとされることは勿論であり、また、吐
出タイミングも、主走査方向に各DPIモードに対応し
た密度でドットが形成されるものとすることも勿論であ
る。
【0045】(高濃度モード)このモードは、360D
PIのデータの1ドットに対応するデータに対して、隣
合った2つの吐出口を対応させるモードである。具体的
には、吐出口配列において1番目および2番目の吐出口
のヒータを駆動するように設定し、これによりそれぞれ
の吐出口から吐出されたインクで1ドットデータに対応
するドットを形成し、同様に3番目および4番目の吐出
口、…、(2m−1)番目および2m番目の吐出口(m
は自然数)からそれぞれ吐出されたインクでそれぞれド
ットデータに対応するドットを形成する(図5参照)。
【0046】また、240DPIモードでも同様に隣合
った吐出口を1ドットデータに対応させることができ
る。この場合には、具体的に1番目と2番目の吐出口、
4番目と5番目の吐出口、…、(3m−2)番目および
(3m−1)番目の吐出口からのインクでそれぞれ1ド
ットデータに対応するドットを形成するか、あるいは2
番目と3番目、5番目と6番目、(3m−1)番目と3
m番目の吐出口から吐出されるインクで1ドットデータ
に対応するドットを形成する。さらには、1番目、2番
目および3番目、4番目、5番目および6番目、(3m
−2)番目、(3m−1)番目および3m番目から吐出
されるインクでそれぞれ1ドットデータに対応するドッ
トを形成することもできる。
【0047】このような高濃度モードは、被記録媒体の
種類に応じて選択できることが好ましい。特に、インク
のにじみ率が低い被記録媒体を用いるときは、通常印字
モードではいわゆるベタ部の画像がかすれたり、濃度が
薄くなるため、このモードは有効である。また、布のよ
うにインクの浸透性が良すぎることによりインク染料が
深く入り込み濃度が良好に出ない被記録媒体にも有効で
ある。
【0048】(720DPIモード)本モードは、基本
的には小吐出量モードで全ての吐出口を用いて720×
720DPIの印字を行なうモードである。
【0049】また、このモードでは、用いる被記録媒体
によって、吐出量モードを中吐出量モードまたは大吐出
量モードに切り替えることにより上述した高濃度モード
と同様な効果を得ることができる。
【0050】なお、このモードではドット密度が高いた
め、大吐出量で印字を行なう際に隣り合った吐出口から
同時に吐出が行われると、被記録媒体に着弾したインク
滴が合体し、いわゆるビージングを生じるおそれがある
ため、いわゆる間引き印字等の分散駆動をすることが好
ましい。
【0051】(スムージングモード)本モードは、36
0DPIまたは240DPIのドットデータに対して、
360DPIまたは240DPIの印字モードで用いる
吐出口以外の吐出口を用いてスムージングを行うモード
である。なお、このスムージングを行う上で、スムージ
ングのために付加的に用いられる吐出口の吐出量は本来
の吐出口において設定される吐出量より少なくし、これ
によって形成されるドットをより小さなものとすること
が望ましい。
【0052】図6は、スムージングデータの設定処理を
示すフローチャートであり、図7はスムージング処理に
おける補間ドットデータの演算結果をドットパターンで
示す模式図である。
【0053】このスムージングモードがユーザーの操作
あるいはホスト装置からの命令によって設定されると、
図6に示す処理が起動し、ステップS61で、1走査分
のドットデータを展開し、ステップS62で所定のアル
ゴリズムにより補間するドットデータを演算する。
【0054】上記アルゴリズムとしては、例えば図7に
示すものとすることができる。図7は360DPIモー
ドを基本とするスムージング処理に関するものであり、
ここにおいて、補間ドットデータは斜線で示されるもの
であり、一方白丸は本来のドットデータを示す。同図に
示すように、補間ドットは360DPIモードで用いら
れる2つの隣接する吐出口の中間にある吐出口のみを用
いて小吐出量モードで形成される。この場合において、
補間ドットデータは以下のようなアルゴリズムによって
生成される。本来のドットデータ(図中白丸)の1つの
ドットデータに関して、図中、上下左右および斜め方向
に他の本来のドットデータが存在するか否かにより補間
ドットデータの生成を定める。例えば、注目ドットデー
タの斜め上方に他のドットデータがある場合は、その注
目ドットデータの上部および斜め上方の中間点(図中a
およびb)に補間ドットデータを生成する。
【0055】以上示した補間ドットデータの生成処理を
終了すると、図6に示すステップS63で、これらの補
間ドットデータを対応する吐出口の駆動データとして所
定のメモリに格納する。以上示したステップS61〜6
3の処理を例えば1ページ分の吐出データについて行う
と(ステップS64)、本処理手順を終了する。
【0056】(多値プリントモード)本モードは、上述
した720DPIモードを基本として、各画素の濃度デ
ータ(以下では多値データともいう)に応じて、大、
中、小の吐出量モードを切替えるモードである。
【0057】図8は、本モードの一例を示す模式図であ
り、この図に示す例では、720DPIで用いられる各
吐出口を多値データに応じて大、中または小吐出量モー
ドのいずれかに切り替えるものであり、これによって7
20DPIの画素に4値のプリントを行うことができ
る。なお、この場合、インクドットの広がりを考慮して
にじみ率の小さな被記録媒体を用いることにより、より
線形的な4値の階調表現が可能となる。
【0058】図9は多値プリントモードの他の例に係る
ドットパターンを示す模式図である。
【0059】図に示す例は、360DPIの画素の多値
データを、720DPIモードで用いる吐出口により形
成するものである。すなわち、1画素に対し、2つの吐
出口を用い、かつ吐出タイミングも720DPI相当と
することにより、最大4個のドットを形成可能とするも
のである。これにより、多くの階調のプリントが可能と
なる。
【0060】このように、360DPIの画素密度にお
いて通常よりはより高い階調数を有した画像をプリント
することができる。同様に240DPIの画素密度の場
合も、本実施例のインクジェットヘッドを用いて、より
階調数の高い画像をプリントできる。
【0061】以上説明したように、本実施例によれば印
字モードとして720DPI、360DPIおよび24
0DPIの各基本モードと、これら基本モードを利用し
た種々のモードが可能となるが、他の変形例として同一
の被記録媒体上に例えば1走査毎に上記3つの基本モー
ドのいずれかを用い、印字密度の異なる画像をプリント
することもできる。
【0062】なお、上記実施例ではインクジェットヘッ
ドの最大吐出口密度(解像度)として720DPIのも
のを例に挙げて説明したが、例えば最大吐出口密度が6
00DPIのインクジェットヘッドを用いる場合であれ
ば他の基本モードとして200DPIモードおよび30
0DPIモードを持つことが好ましい。
【0063】また、各吐出量モードでの吐出量の設定を
それぞれ小さめに設定しておいて、インクジェット温度
を変更する手段により各吐出量モードの吐出量を調整し
てもよい。
【0064】(ヘッド駆動制御)ところで、上述した各
種の印字モードの中で多値プリントモードのように、例
えば1ラインをプリントする間に吐出量モードを変更す
る場合がある。すなわち、1ラインをプリントする間に
は、ドットデータに応じて同一吐出口から連続的にイン
ク吐出が行われるが、この連続的吐出において吐出量が
変更される場合がある。一方、本実施例のように、複数
のヒータを用いてインク量を可変とする場合、インク量
の変化幅は比較的大きい。このため、吐出インク量に応
じて吐出速度が変化する。具体的には吐出量が多い程吐
出速度が速くなる。
【0065】従って、上述のように1ライン間で吐出量
モードが変化すると、吐出速度の変化とキャリッジ速度
に対応した大きさで各吐出インクの着弾位置がずれるこ
とになる。そのため、本実施例では、吐出量モードに応
じて吐出タイミングを変更するようインクジェットヘッ
ドの駆動タイミングを変化させる。
【0066】図10(A)は、この吐出タイミングの一
例を示す波形図である。同図に示す例は、基準クロック
の立下りに対し、大吐出量モードの吐出タイミングパル
スの立上りを同期させ、これに対し、中吐出量モードお
よび小吐出量モードの吐出タイミングパルスをそれぞれ
吐出量に応じてずらすようにしたものである。これによ
り、形成される大、中、小ドットの中心位置をそれぞれ
一定の位置にそろえることができる。
【0067】なお、基準クロックに同期させる吐出量モ
ードは上例に限られないことは明らかである。各吐出量
モード間の吐出タイミングはそのずれ量が問題であり、
吐出タイミングそのものは相対的なものだからである。
【0068】ところで、図10(A)に示すヘッド駆動
制御は連続的な吐出の間に信号パルスのタイミングを変
化させるものであるため、比較的回路が複雑なものとな
り、また、上述のように、例えば1ラインをプリントす
る間に吐出量モードが変更される場合の制御である。こ
れに対し、例えば以下で図11以降を参照して説明され
る、いわゆるマルチパス印字方法では、少なくとも1ラ
インをプリントする間は、1つの吐出口に係る吐出量モ
ードは変更されないため、吐出タイミングをずらすため
の構成はより簡易になる。
【0069】図10(B)は、この場合の吐出タイミン
グパルスを示す波形図である。
【0070】図に示す例は、初期設定で大吐出量モード
用のタイミング設定がなされているものである。すなわ
ち、1ラインにおける最初の吐出タイミングパルスを基
準クロックの立下りに同期させる。これに対し、例えば
紙送りの間等に中吐出量モードあるいは小吐出量モード
が設定されると、最初の吐出タイミングを基準クロック
に対し早めるように制御し、その後は大吐出量モードの
場合と同一の間隔で吐出タイミングを制御する。
【0071】図11〜図20は、それぞれ上記実施例の
インクジェットヘッドを用いたマルチパス印字方法を説
明する模式図である。本実施例にいうマルチパス印字方
法は、複数の吐出口からのインク吐出を異なる走査で行
うものである。この印字方法を本実施例で実施すると、
1走査(スキャン)で形成されるドットは大、中、小の
いずれかとなる。このとき、例えば大、小ドットで多値
データ(720×720DPIでの1画素における大、
小ドットの3値)を印字する場合、印字の往走査方向で
大ドット、復走査方向で小ドットを形成するようにすれ
ば、本実施例のように各色のインクジェットヘッドがス
キャン方向に配列している場合でも色むらは発生せず、
階調性の高い画像が得られる。
【0072】図11は本実施例におけるマルチパス印字
の第1例を示す説明図である。
【0073】同図に示すように、吐出口配列において、
奇数番目の吐出口では大ヒータSH2(図4参照)を駆
動させて大ドットを、偶数番目の吐出口は小ヒータSH
1(図4参照)を駆動させて小ドットをそれぞれ形成す
るように設定するとともに、吐出口列の長さの半分の長
さの紙搬送を行うようにする。これにより、主走査方向
のドット配列において隣接するドットは互いに必ず異な
る大きさのドットとなる。
【0074】なお、図11では、説明の便宜のために吐
出口の数を10個とし、また、大吐出量モードまたは小
吐出量モードの吐出口をそれぞれ大、小の丸で表わして
いる。
【0075】図11において、例えば720DPIの1
0吐出口のインクジェットヘッドにおいて、1,3,
5,7および9番目の吐出口を大吐出量モード、2,
4,6,8および10番目の吐出口を小吐出量モードに
設定し、1スキャンの印字を行なう。このとき第1スキ
ャンでは、1から5番目の吐出口からは吐出を行わな
い。次に、5吐出口幅分の紙送りを行ない、直前のスキ
ャンで6番目の吐出口がスキャンした行を1番目の吐出
口でスキャンするように繰り返し、再び5吐出口幅分紙
送りを行ない印字を行う。この動作を繰り返すことによ
り、1画素当たり3値のプリントを行うことができる。
なお、2回目以降のスキャンではインクジェットヘッド
の全ての吐出口、すなわち、10吐出口分の印字がなさ
れる。
【0076】また、図11に示す印字方法は、1色に限
れば1画素に対して大ドットまたは小ドットを形成する
かあるいは形成しない3値表現であり、同一画素に複数
のドットが形成されることはない。このように1ライン
を異なる2つの吐出口を用いて2回のスキャンで印字す
るため、各吐出口毎の吐出特性の不均一に起因した濃度
ムラが緩和される。
【0077】さらに、本実施例のように、カラープリン
トをする場合において、スキャン方向に各色のインクジ
ェットヘッドが配列している場合、この印字方法を往復
で行なっても、主走査方向の画素配列において、インク
の色の吐出順序が変わるのは1画素毎であり、この順序
の違いは比較的細い単位で現われるからいわゆるバンデ
ィング(色ムラ)は視覚で認識し難いものとなり、上記
往復印字の利点を生かして高速に印字可能となる。
【0078】加えて上記説明では、紙送り幅(ヘッドの
相対ずらし幅)を吐出口列の幅の半分としたが、吐出口
数が4N(Nは自然数)の場合は、使用するノズル数を
2×(2N−1)として、紙送り幅は2N−1とすれば
良い。
【0079】また、インクジェットヘッドの吐出口数と
はインク吐出に用いる吐出口のみをいい、例えば実際に
は15個の吐出口があったとしても使用する吐出口が1
0個である場合もある。
【0080】図12は、図11に示す大小ドットのマル
チパス印字の第2例を示す説明図である。
【0081】図12に示すように、8個の吐出口のイン
クジェットヘッドにおいて、1,3,5および7番目の
吐出口で大ドットを、また、2,4,6および8番目の
吐出口で小ドットを形成するものである。
【0082】すなわち、1回目のスキャンで1から3番
目の吐出口を除く全吐出口で大または小ドットを形成
し、次に3吐出口分紙送りを行なって2スキャン目の印
字を行ない、次には5吐出口分の紙送りをして3スキャ
ン目の印字を行う。以降、同様に2スキャン単位の印字
を繰り返す。この印字では、2回の紙送りで吐出口配列
幅である8吐出口分の紙送りを行なっていることにな
る。
【0083】この方法によれば、1回目のスキャンにお
いて吐出に用いない吐出口の数を少なくすることができ
る。
【0084】図13は、大小ドットを形成するマルチパ
ス印字の第3例を説明する説明図であり、ここでは10
個の吐出口を有したインクジェットヘッドを例に挙げて
いる。1,3,5,7および9番目の吐出口により大ド
ット、2,4,6,8および10番目の吐出口により小
ドットをそれぞれ形成するように設定する。
【0085】まず1スキャン目で全吐出口を用いて印字
を行ない、次に吐出口列の全印字幅の10吐出口幅分の
紙送りをした後2回目のスキャンを行なう。さらに、全
印字幅分以上の11吐出口幅分逆方向の紙送りを行なっ
た後、3回目のスキャンを行なう。このときは第1番目
の吐出口では吐出は行わない。次に、10吐出口幅分の
紙送りを行ない、4回目のスキャンによる印字を行な
う。この4回目のスキャンの後は11吐出口分の紙送り
をして印字を行なう。
【0086】以後、上記動作、すなわち1回の全吐出口
幅の逆紙送り動作と3回の全吐出口幅の紙送り動作を有
した印字動作を繰り返すことにより3値印字を行なうこ
とができる。このように、上述の例では4回の紙送りで
20吐出口幅分の紙送りを行う。即ち、実効的には2回
の紙送りで10吐出口幅分(1回のスキャンでの印字
幅)の紙送りを行なっていることになる。
【0087】図14は、上述のような逆方向の紙送りを
有した動作の他の例を示す説明図である。
【0088】図14に示すように、上記と同様10個の
吐出口のうち奇数番目を大吐出量モードとし、偶数番目
を小吐出量モードとして2回の10吐出口幅分の送りと
1回の5吐出口幅分の逆方向送りと、その間の3回のス
キャンを1サイクルとして、これを繰り返す。この例に
よれば、1回の紙送りで平均5吐出口幅分の紙送りによ
る印字を行うことができる。
【0089】図15は、逆方向の紙送り動作を含んだマ
ルチパス印字の他の例を説明する説明図である。
【0090】図15に示すように、4回の10吐出口幅
分の送りと、1回の15吐出口幅分の逆方向送り、およ
びこの間の計5回のスキャンを1サイクルとしてこれを
繰り返すことにより、上記と同様1回の紙送りで、平均
5吐出口幅分の紙送りによる印字を行うことができる。
【0091】図13〜図15に示した例を一般化する
と、2k(kは1以上の自然数)回の2n個の吐出口幅
分の紙送りと、1回の(2k−1)n個の吐出口幅分の
逆方向送りとその間の計(2k+1)回のスキャンを1
サイクルとして、このサイクルによる印字を繰り返すこ
とで1画素当り3値の記録を行うことができる。
【0092】以上のマルチパス印字では、各走査毎の画
像の境界となるインクジェットヘッドの繋ぎ部分がヘッ
ド幅の半分毎に(図14,15の例の場合)分散される
ため目立たなくなり、かつ、濃度ムラも目立たなくな
る。
【0093】また、kを2以上とした場合同一ラインを
連続するスキャンでプリントしないため被記録媒体のイ
ンクの吸収性が良くない場合等にも良好な印字が可能と
なる。
【0094】上記で説明したマルチパス印字は、大小ド
ットを形成する場合であったが、以下では、図16〜図
20を参照して大、中、小ドットで多値データ(720
×720DPIでの1画素における大、中、小ドットの
4値)を印字する場合について説明する。
【0095】図16はその第1例を説明する説明図であ
る。
【0096】前述したように駆動するヒータを切り替え
ることにより、吐出口配列順序における吐出口番号を3
で割った余り(すなわち3の剰余数)が1の吐出口は大
吐出量モード、2の吐出口は中吐出量モード、0の吐出
口は小吐出量モードに設定しておき、1回目のスキャン
で、図16に示すように大ドット行、中ドット行、小ド
ット行がこの順に繰り返される印字を行ない、次のスキ
ャンでは、大ドット行の部分に小ドットを形成する。更
に次のスキャンでその行に中ドットを形成する。これに
より、この行の各画素には、大、中、小のいずれかのド
ットが形成されるかまたはドットが形成されず、多階調
表現が可能となる。
【0097】より具体的には、図16に示す12個の吐
出口を有するインクジェットヘッドにおいて、1,4,
7および10番目の吐出口を大吐出量モード、2,5,
8および11番目の吐出口を中吐出量モード、3,6,
9および12番目の吐出口を小吐出量モードに設定す
る。
【0098】まず第1スキャンで印字した後、4吐出口
幅分の紙送りを行ない、第1スキャンで第5吐出口で印
字された中ドット行の部分に第2スキャンの第1吐出口
を対応させ、第2スキャンの印字を行なう。以後、4吐
出口幅分の紙送りをしてスキャンに伴う印字を繰り返す
ことにより1画素内に大ドット、中ドット、小ドットま
たはドットなしの状態、すなわち4値画像が得られる。
【0099】なお、第1スキャンでは1〜8番目の吐出
口、第2スキャンでは1〜4番目の吐出口からはインク
滴は吐出されない。
【0100】このように3回の紙送りで全吐出口幅分
(12吐出口分)の紙送りを行なうことができ、ここに
おいて紙送りを等間隔の吐出口幅で行なっているため濃
度ムラや繋ぎスジが目立たず良好な画質が得られる。
【0101】図17は大、中、小吐出量モードを用いた
マルチパス印字の第2例を説明する図である。
【0102】ここでは9個の吐出口を有したインクジェ
ットヘッドの例を示す。1,4および7番目の吐出口は
大吐出量モード、2,5および8番目の吐出口は中吐出
量モード、3,6および9番目の吐出口は小吐出量モー
ドにそれぞれ設定する。第1スキャンの印字の後、1吐
出口幅分の紙送りをし、2回目の印字スキャンをする。
次に再び1吐出口幅分の紙送りをして3回目の印字スキ
ャンをする。ここで次に7吐出口幅分の紙送りを行な
い、以後上記動作を繰り返すことにより1画素当たり4
値の画像を得ることができる。
【0103】この方法では、1吐出口幅分の送りという
精度の高い紙送りが要求されるが、最初のスキャン等で
吐出しない吐出口の範囲を小さくでき、これにより画像
の形成範囲を大きくできる。
【0104】図18は、大、中、小ドットを形成するマ
ルチパス印字方法の第3例を示す説明図であり、この例
は、9個の吐出口を有するインクジェットヘッドにおい
て、7吐出口幅分の2回の紙送りと5吐出口幅分の1回
の逆方向送りを1サイクルとして印字を行うものであ
る。
【0105】図19は、さらに第4例を示す説明図であ
り、ここでは12個の吐出口を有するインクジェットヘ
ッドにおいて、2回の10吐出口幅分の紙送りと、1回
の8吐出口幅分の逆方向送りを1サイクルとして印字を
行う。
【0106】図20は、大、中、小ドットを印字可能な
マルチパス印字のさらに第5例を説明する図である。
【0107】本例では、64個の吐出口を有したインク
ジェットヘッドを用いるが、64番目の吐出口は常に用
いられない。ここでは、1回の65吐出口幅分の逆方向
送りと2回の63吐出口幅分の紙送りを行ない、結果と
して以上の3回の紙送りによって63吐出口幅分の送り
を行うサイクルを繰り返してプリントを行うものであ
る。
【0108】(実施例2)図21(A)および(B)は
本発明の第2の実施例に係るインクジェットヘッドの構
造を示すそれぞれ上部からみた断面図および後方からみ
た断面図である。
【0109】図21に示すように、上述した実施例1の
インクジェットヘッドと異なり、全ての吐出口内には小
ヒータが配置されているが、大ヒータは偶数番目の吐出
口内にだけ配置されている。このヘッド構成では実施例
1のヘッドの場合と異なり、720×720DPIで4
値の印字をするための印字方法や高濃度モードのための
構成は少し複雑になるが、その他のモードは、ほとんど
実施例1と同様に実施できる。
【0110】本実施例によれば、実施例1のヘッドと異
なり、大ヒータを半減できるため、設置面積、電極や電
線の配線やヒータ駆動回路を簡略できる。
【0111】(実施例3)図22(A)および(B)
は、本発明の第3の実施例に係るインクジェットヘッド
の構造を示し、それぞれ図21(A)および(B)と同
様の図である。
【0112】本例のインクジェットヘッドは、大、小ヒ
ータを各インク路毎に交互に配置し、また、吐出口とヒ
ータとの距離であるEH距離および吐出口径を、それぞ
れ小ヒータの方を小さくしたものである。
【0113】この実施例によれば、大小それぞれの吐出
口から吐出される大ドロップレットと小ドロップレット
の吐出速度を、特に吐出口径を変えることで一定にでき
る。この結果、前述したようにドット毎の遅延制御等は
必要なくほぼ画素の中心にドットを形成することができ
る。
【0114】また、小ドロップレットでも吐出速度を上
げることができるため、吐出がなされない時間が長くな
り、インク増粘がある程度進行しても、ほぼ正常に吐出
することが可能となる。
【0115】さらに、同一インク路に複数のヒータを設
けていないため、ヒータ数、配線数等を少なくできると
いう効果も得られる。
【0116】(実施例4)図23(A)および(B)は
本発明の第4の実施例に係るインクジェットヘッドの構
造を示し、図22と同様の図である。
【0117】本実施例のインクジェットヘッドは、上記
実施例3に対してインク路幅も、最適化したものであ
る。すなわち、大径吐出口に対応するインク路の断面積
も大きくすることにより、ヒータサイズを大きくでき、
この結果、吐出するインク滴の吐出量が違っても、吐出
速度を変えることなく一定にすることができる。
【0118】図24〜図26は本発明に用いることがで
きるインクジェットヘッドの他の構造を示し、このう
ち、図24はいわゆるサイドシューター型において、
大、小のヒータを具えたものであり、また、図25およ
び図26は、前述したマルチパス印字の態様に対応させ
てヒータを具えたものである。
【0119】なお、上述した各実施例では、各インク色
のインクジェットヘッドを主走査方向に配置するものを
例にして説明したが、本発明の適用はこれに限られず、
副走査方向(紙送り方向)に各インク色の吐出口を1列
に配した構成のインクジェットヘッドを用いる場合にも
本発明を適用できることは勿論である。
【0120】また、濃度の異なるインクについて、それ
ぞれ別のインクジェットヘッドを用いる場合や液室等を
別構造として一体構造のインクジェットヘッドを用いる
場合にも本発明を適用できることは勿論である。
【0121】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0122】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0123】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0124】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0125】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0126】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0127】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0128】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0129】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0130】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば各吐出口から吐出されるインク量を可変に設定
でき、この設定に応じた印字モードを設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインクジェットプリン
ト装置を示す斜視図である。
【図2】上記プリント装置の主に制御構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】上記装置で用いられるインクジェットヘッドお
よびインクタンクカートリッジを示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係るインクジェットヘ
ッドの構造を示す断面図である。
【図5】上記第1実施例における高濃度モードのドット
配置を説明する模式図である。
【図6】第1実施例におけるスムージングモードの処理
手順を示すフローチャートである。
【図7】上記スムージングモードを説明する模式図であ
る。
【図8】第1実施例における多値モードのドット配置を
示す模式図である。
【図9】上記多値モードのドット配置の他の例を示す模
式図である。
【図10】(A)および(B)は、第1実施例における
吐出タイミングを説明する波形図である。
【図11】第1実施例におけるマルチパス印字方法を説
明する図である。
【図12】第1実施例におけるマルチパス印字方法を説
明する図である。
【図13】第1実施例におけるマルチパス印字方法を説
明する図である。
【図14】第1実施例におけるマルチパス印字方法を説
明する図である。
【図15】第1実施例におけるマルチパス印字方法を説
明する図である。
【図16】第1実施例におけるマルチパス印字方法を説
明する図である。
【図17】第1実施例におけるマルチパス印字方法を説
明する図である。
【図18】第1実施例におけるマルチパス印字方法を説
明する図である。
【図19】第1実施例におけるマルチパス印字方法を説
明する図である。
【図20】第1実施例におけるマルチパス印字方法を説
明する図である。
【図21】(A)および(B)は、本発明の第2の実施
例に係るインクジェットヘッドの構造を示す断面図であ
る。
【図22】(A)および(B)は、本発明の第3の実施
例に係るインクジェットヘッドの構造を示す断面図であ
る。
【図23】(A)および(B)は、本発明の第4の実施
例に係るインクジェットヘッドの構造を示す断面図であ
る。
【図24】(A)および(B)は、本発明を適用可能な
インクジェットヘッドの他の例を示す断面図である。
【図25】本発明を適用可能なインクジェットヘッドの
さらに他の例を示す断面図である。
【図26】本発明を適用可能なインクジェットヘッドの
さらに他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
2,2Y,2M,2C,2Bk インクジェットヘッド 2A インク路 2N,2NL ,2NM ,2NS 吐出口 200 コントローラ SH1,SH2,SH3 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田鹿 博司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 後藤 史博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 加藤 真夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−234666(JP,A) 特開 昭62−290568(JP,A) 特開 平6−238902(JP,A) 特開 平2−301446(JP,A) 特開 昭64−14045(JP,A) 特開 昭57−95470(JP,A) 特開 昭63−286356(JP,A) 特開 平2−243354(JP,A) 特開 平6−226963(JP,A) 特開 平6−191142(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05 B41J 2/205

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのインク吐出口に対応して複数のヒ
    ータを具えたインクジェットヘッドを用い、この複数の
    ヒータを選択的に駆動することで異なる吐出量のインク
    を吐出して階調記録を行うインクジェット装置におい
    て、 前記複数のヒータの中で吐出データにかかわらず駆動可
    能な少なくとも1つのヒータを含む複数の組合わせを設
    定する設定手段と、 該設定手段により設定された駆動可能なヒータの組合わ
    せに対応した吐出口と吐出データとを対応づける吐出デ
    ータ設定手段と、 該吐出データ設定手段の設定に基づいて吐出データに応
    じた吐出量のインクを吐出して階調記録を行う駆動制御
    手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段による設定および前記吐出
    データ設定手段による対応づけによって記録密度を設定
    することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    装置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段による設定および前記吐出
    データ設定手段による対応づけによって複数のインクジ
    ェットヘッド間の吐出位置を調整することを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段による設定および前記吐出
    データ設定手段による対応づけによって1画素に打ち込
    まれ得るインク量を設定することを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット装置。
  5. 【請求項5】 前記インクジェット装置は、前記吐出デ
    ータに基づいて補間的吐出データを生成するデータ生成
    手段をさらに具え、前記吐出データ設定手段は、さらに
    当該対応づけた吐出口以外の吐出口に前記補間的吐出デ
    ータを対応づけることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェット装置。
  6. 【請求項6】 前記吐出データは多値情報を有するデー
    タであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ット装置。
  7. 【請求項7】 前記1画素に打ち込まれ得るインク量
    は、前記対応づけられた吐出口それぞれの前記駆動ヒー
    タの組合せによって決定されることを特徴とする請求項
    3に記載のインクジェット装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェット装置は、前記設定手
    段による設定に応じて、前記インクジェットヘッドと前
    記媒体との相対的移動を行う送り手段をさらに具え、該
    送り手段により送られる1回当たりの相対的移動量によ
    って定まる回数のインクジェットヘッドの走査により媒
    体における所定範囲に記録を行うことを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット装置。
  9. 【請求項9】 前記対応づけられた吐出口について設定
    される吐出量に応じて、当該吐出タイミングを変更する
    ことを特徴とする請求項5または7に記載のインクジェ
    ット装置。
  10. 【請求項10】 同一の吐出口から複数の大きさのイン
    ク滴を、1走査内で吐出可能な、又は走査毎に吐出可能
    なインクジェットヘッドを用いて記録を行なうインクジ
    ェット装置であって、1画素内に複数の大きさのインク
    滴を互いに補うように吐出する手段を具えたことを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット装置。
  11. 【請求項11】 用いる媒体の種類に応じて前記複数の
    ヒータの組合せを変更することを特徴とする請求項9に
    記載のインクジェット装置。
  12. 【請求項12】 前記設定手段はヒータの第1の組合わ
    せでドットが形成されなかった位置に第2の組合わせで
    ドットを形成するようヒータの組合わせを設定する手段
    であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに
    記載のインクジェット装置。
  13. 【請求項13】 前記設定手段によって設定される前記
    ヒータの組合わせは、大液滴と小液滴とを吐出する組合
    わせであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれ
    かに記載のインクジェット装置。
  14. 【請求項14】 吐出口列内の吐出口数の1/N(N≧
    2)の吐出口群で、整列密度の1/Nの密度の記録を行
    なうと共に、前記吐出口群ごとに異なる吐出量モードを
    具えたことを特徴とする請求項8に記載のインクジェッ
    ト装置。
  15. 【請求項15】 1つのインク吐出口に対応して複数の
    ヒータを具えたインクジェットヘッドを用い、この複数
    のヒータを選択的に駆動することで異なる吐出量のイン
    クを吐出して階調記録を行うインクジェット方法におい
    て、 前記複数のヒータの中で吐出データにかかわらず駆動可
    能な少なくとも1つのヒータを含む複数の組合わせを設
    定し、 該設定された駆動可能なヒータの組合わせに対応した吐
    出口と吐出データとを対応づけ、 該対応づけに基づいて吐出データに応じた吐出量のイン
    クを吐出して階調記録を行う、 ステップを有したことを特徴とするインクジェット方
    法。
  16. 【請求項16】 前記設定および前記吐出データと吐出
    口との対応づけによって記録密度を設定することを特徴
    とする請求項15に記載のインクジェット方法。
  17. 【請求項17】 前記設定および前記吐出データと吐出
    口との対応づけによって複数のインクジェットヘッド間
    の吐出位置を調整することを特徴とする請求項15に記
    載のインクジェット方法。
  18. 【請求項18】 前記設定および前記吐出データと吐出
    口との対応づけによって1画素に打ち込まれ得るインク
    量を設定することを特徴とする請求項15に記載のイン
    クジェット方法。
  19. 【請求項19】 前記インクジェット方法は、前記吐出
    データに基づいて補間的吐出データを生成するステップ
    をさらに有し、前記吐出データと吐出口とを対応づける
    ステップは、さらに当該対応づけた吐出口以外の吐出口
    に前記補間的吐出データを対応づけることを特徴とする
    請求項15に記載のインクジェット方法。
  20. 【請求項20】 前記1画素に打ち込まれ得るインク量
    は、前記対応づけられた吐出口それぞれの前記駆動ヒー
    タの組合せによって決定されることを特徴とする請求項
    17に記載のインクジェット方法。
  21. 【請求項21】 前記インクジェット方法は、前記設定
    に応じて、前記インクジェットヘッドと前記媒体との相
    対的移動を行うステップをさらに有し、1回当たりの相
    対的移動量によって定まる回数のインクジェットヘッド
    の走査により媒体における所定範囲に記録を行うことを
    特徴とする請求項15に記載のインクジェット方法。
  22. 【請求項22】 前記対応づけられた吐出口について設
    定される吐出量に応じて、当該吐出タイミングを変更す
    ることを特徴とする請求項19または20に記載のイン
    クジェット方法。
  23. 【請求項23】 同一の吐出口から複数の大きさのイン
    ク滴を、1走査内で吐出可能な、又は走査毎に吐出可能
    なインクジェットヘッドを用いて記録を行なうインクジ
    ェット方法であって、1画素内に複数の大きさのインク
    滴を互いに補うように吐出するステップを有したことを
    特徴とする請求項15に記載のインクジェット方法。
  24. 【請求項24】 用いる媒体の種類に応じて前記複数の
    ヒータの組合せを変更することを特徴とする請求項22
    に記載のインクジェット方法。
  25. 【請求項25】 前記ヒータの組合わせを設定するステ
    ップは、ヒータの第1の組合わせでドットが形成されな
    かった位置に第2の組合わせでドットを形成するようヒ
    ータの組合わせを設定するステップであることを特徴と
    する請求項15から22のいずれかに記載のインクジェ
    ット方法。
  26. 【請求項26】 前記ヒータの組合わせを設定するステ
    ップによって設定される前記ヒータの組合わせは、大液
    滴と小液滴とを吐出する組合わせであることを特徴とす
    る請求項15ないし22のいずれかに記載のインクジェ
    ット方法。
  27. 【請求項27】 吐出口列内の吐出口数の1/N(N≧
    2)の吐出口群で、整列密度の1/Nの密度の記録を行
    なうと共に、前記吐出口群ごとに異なる吐出量モード実
    行ステップをさらに有したことを特徴とする請求項21
    に記載のインクジェット方法。
  28. 【請求項28】 前記吐出データは多値情報を有するデ
    ータであることを特徴とする請求項15に記載のインク
    ジェット方法。
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