JP3183764U - 模様付き印刷用紙 - Google Patents

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佐藤  進
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克哉 佐野
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Abstract

【課題】模様紙でありながら、インクジェット印字適性に優れ、さらにオフセット印刷に耐えられるような記録媒体を提供する。
【解決手段】パルプを主成分とする表層110と、裏層130と、該表層及び該裏層の間に1層以上の中層120とを有する3層以上の多層抄き用紙において、前記パルプのカナディアンスタンダードフリーネス(CSF)が300〜600mlであり、表層110及び/又は裏層130と中層120との間、あるいは、表層110及び/又は裏層130に接する中層120の層内に模様形成体が含まれており、該模様形成体は、多層抄き用紙の少なくとも一方の面から視認できる状態にあり、且つ、表層110及び/又は裏層130から露出していないことを特徴とする模様付き印刷用紙。
【選択図】図1

Description

本考案は、模様付きの印刷用紙に関するものである。更に詳しくは、デザイン性に富み、各種記録方式に対応した模様付きの印刷用紙に関する。
現在、様々な種類の模様付き印刷用紙が市販されている。例えば、時期や季節限定の葉書用紙については、基紙を薄く着色したものや、意匠材料を混抄したいわゆるファンシー系の葉書用紙が市販されている。インクジェットプリンターが個人向けにも普及したことにより、このようなファンシー系の葉書用紙などの模様付き印刷用紙への需要は今後高まっていくものと予想される。
このような模様付き印刷用紙として、特許文献1には、水溶性高分子と抄紙機のワイヤー上のパルプスラリー又は、湿紙に供給された色料を、パルプスラリーに含まれているカチオン性物質と化学反応させることで拡散を制限し、模様状に染色されていることを特徴とした模様紙についての記載がある。そして、この模様紙についての製造方法は、以下のような特徴を有する。当該模様紙は、製紙用繊維を主体としたカチオン性物質を含むパルプスラリーを用いて、長網抄紙機で抄紙するが、その際、ストックインレット後のワイヤー上のスラリー又は、ウェブにカチオン性物質と化学反応して増粘若しくはゲル化する薬品の水溶液と色料液又は両者の混合液の噴霧、滴下、噴出、流下等を行い、色料の拡散を制限して湿紙を抄造し、次いで脱水、乾燥することで得られるとしている。
特開平7−279100
意匠材料である模様形成体を混抄した模様紙において該模様形成体と基材との接合性が不十分な場合、または、導入した模様形成体によって紙面の平滑性が著しく損なわれる場合には、印刷、特にオフセット印刷におけるピッキングトラブルの原因となる。また、導入する模様形成体がインク吸収性を阻害する物であった場合には、その模様形成体が存在する箇所のみがインクを十分に吸収せず吸収斑を生じたり、網点の再現性を悪化させるといった弊害が生じてしまう。従って、このような模様紙は優れたデザイン性を有する一方で、模様形成体の材質や抄き込む場所について制限があり、印刷適性の面で不利であった。
インクジェット記録に関しては、インク吐出方法やインク自体の改良も進んでおり、過去によくあったようなインク滲み等のトラブルは徐々に少なくなってきている。しかしながら、模様形成体を混抄した模様紙においては、導入する模様形成体がインク吸収性を阻害する物であった場合には、インクジェット印字において印字品質に悪影響を及ぼすことになる。したがって、模様紙でありながら、インクジェット印字適性に優れ、さらにオフセット印刷に耐えられるような記録媒体が必要とされてきた。
本考案の課題は、このような問題に鑑み、デザイン性に富んだ模様紙でありながらも、オフセット印刷やインクジェット記録などの各種印刷適性に優れた模様付き印刷用紙を提供することにある。
パルプを主成分とする表層と、裏層と、該表層及び該裏層の間に1層以上の中層とを有する3層以上の多層抄き用紙において、前記パルプのカナディアンスタンダードフリーネス(CSF)が300〜600mlであり、表層及び/又は裏層と中層との間、あるいは、表層及び/又は裏層に接する中層の層内に模様形成体が含まれており、該模様形成体は、多層抄き用紙の少なくとも一方の面から視認できる状態にあり、且つ、表層及び裏層から露出させない形態とする。このような構成によれば、デザイン性に富んだ模様紙でありながらも、オフセット印刷やインクジェット記録などの各種印刷適性に優れた模様付き印刷用紙とすることができる。
本考案の模様付き印刷用紙においては、前記模様形成体がセルロース系材料であってもよい。このような構成によれば、層間強度に優れた模様付き印刷用紙とすることができる。
本考案の模様付き印刷用紙においては、前記セルロース系材料が着色パルプであってもよい。このような構成によれば、更にデザイン性に富んだ模様付き印刷用紙とすることができる。
本考案の模様紙は、デザイン性に富んだものである上に、一般のオフセット印刷やインクジェット印字適性に優れている。
本発明に係る模様付き印刷用紙の構成例(その1)である。 本発明に係る模様付き印刷用紙の構成例(その2)である。
本考案の模様付き印刷用紙は、パルプを主成分とする3以上の層からなる多層抄き用紙である。各層の主成分とするパルプは、叩解処理を行い、カナディアンスタンダードフリーネス(CSF)を300〜600mlの範囲に調整する。好ましくは400〜550mlとし、更に好ましくは450〜530mlとする。CSFを300〜600mlの範囲とすることにより、繊維の絡み合いを適切に促すとともに、紙層を形成する際に地合をより均一化させることができる。また、後述する模様形成体を紙層に導入する場合に、模様形成体とパルプとの接合性を強化できる。更には、印刷を行う場合には、模様付き印刷用紙の表面強度を上げられるため耐刷力が付与される。
本考案において用いるパルプとしては、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)等の化学パルプ、グランドパルプ、脱墨古紙パルプ等の古紙パルプ等が挙げられる。
本考案において、各層にはパルプの他に必要に応じて従来公知の填料、バインダー、サイズ剤、定着剤、歩留まり向上剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種類以上用いてもよい。
本考案の模様付き印刷用紙は、前記パルプを主成分とする各層が、表層、中層、裏層の順に抄き合わせて積層される構造をとる。ここで、表層及び裏層は単層とするが、中層については単層でもあっても、2以上の層が積層されたものであってもよい。一例として、模様付き印刷用紙の構成を4層構造とする場合は、単層からなる表層/2層からなる中層/単層からなる裏層、を順次積層する構成とすることができる。抄紙方法は特に限定するものではなく、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等の各種抄紙機にて紙匹を形成し、その後乾燥させて多層抄き用紙を得ることができる。
表層及び裏層は模様付き印刷用紙の最外層となる層であることから、印刷適性や外観を考慮して配合する材料を選定することが好ましい。例えば、模様付き印刷抄紙を白く見せるためには、表層及び/又は裏層に白色度の高いパルプを使用する。また、白色度の向上に寄与する填料を添加してもよい。オフセット印刷適性を考慮して、紙力剤やサイズ剤を添加することもできる。インクジェット記録適性を考慮する場合は、カチオン性物質を添加することもできる。これらの設計は表層と裏層との両層で行ってもよいし、表層と裏層のどちらか一方の層だけで行ってもよい。
中層は、表出しない層であることから、表層や裏層に比べて印刷適性や外観への影響を及ぼしにくい。従って、比較的安価なパルプ材料を用いたり、環境対応を視野にいれた古紙の利用も行いやすい。
本考案の模様付き印刷用紙は、表層及び/又は裏層と中層との間、あるいは、表層及び/又は裏層に接する中層の層内に模様形成体を含有させ、多層抄き用紙の少なくとも一方の面から視認できる状態とし、且つ、表層及び裏層から模様形成体が露出しない形態とする。このような構成の例が図1、図2に示されている。これらの図においては、110が表層、120が中層、130が裏層、200が模様形成体、121が模様形成体を含有する中層、122が模様形成体を含有しない中層である。尚、図1及び図2においては表層、中層、裏層の各層をほぼ同じ厚さに表現しているが、各層の厚みは異なってもよい。また、模様形成体の厚み(大きさ)と各層の厚みについても両図に示されるものとは必ずしも比例するものではない。
図1は中層を1層とする3層構造の模様付き印刷用紙の断面を表す図である。図1に示すように、本考案の模様付き印刷用紙は、表層と中間層との間に模様形成体を含有させる形態とすることができる。図2は中層を2層とする4層構造の模様付き印刷用紙の断面を表す図である。図2に示すように、本考案の模様付き印刷用紙は、表層に接する中層の層内に模様形成体を含有させる形態とすることもできる。そして、これらの形態によれば、模様形成体が表層からも裏層からも露出しない形態となる。本考案においては、このように模様形成体が表層からも裏層からも露出しない形態とすることで、各種印刷適性を満足させることができる。表層、裏層の何れかから模様形成体が露出すると、露出した用紙表面の平滑性が低下し、印刷での印刷品位の劣化が生じる。また、印刷時に模様形成体が脱落してしまい、ピッキングトラブルが生じる。更には、オフセット印刷において、ベタ部の均一性の悪化やハーフトーン部での網点再現性不良が生じる。また、インクジェット印字においては、導入した模様形成体の物性次第では、インクの吸収性が不均一となる可能性がある。
図1に示すように、表層(及び/又は裏層)と中層との間に模様形成体を含有させる方法としては、特に限定するものではないが、例えば表層と中層とを抄き合わせて抄紙する際に、紙料原料がワイヤー上で湿紙状態にあるうちに、導入すべき模様形成体を散布する方法等が考えられる。また、図2に示すように、中層の層内に模様形成体を含有させる場合は、中層となる紙料中に模様形成体を添加して抄紙する方法が考えられる。模様形成体の散布又は添加量としては、所望のデザインによって変更できるが、例えば、中層の原料スラリー100質量部に対して0.1〜15質量部、さらに、1.5〜3.5質量部とできる。
本考案においては、前記形態をとると同時に、模様形成体が用紙の少なくとも一方の面から視認できる状態としなければならない。従って、表層と裏層の内、模様形成体の導入部に近い側の層、或いは、表層と裏層の両層の不透明度をある程度低くする必要がある。例えば、図1、図2に示す形態であれば、表層の不透明度をある程度低くし、表層表面から模様形成体を視認できるようにする必要がある。表層及び/又は裏層の不透明度を低くする方法については特に限定するものではなく、公知の技術を使用することが可能であり、例えば、当該層の坪量を低くする、填料の添加率を少なくする、透明化剤を添加するなどの方法がある。但し、填料の添加率を少なくしたり、透明化剤を含有させると、結果的に印刷適性を悪化させるおそれがあるため、当該層の米坪を低くして不透明度をコントロールすることが好ましい。しかしながら、米坪を低くする方法においても、過度に米坪を低くしすぎると強度面での不具合が発生するおそれもあることから、その坪量は20〜100g/mとすることが好ましい。
また、前記模様形成体が模様として視認されるためには、該模様形成体が用紙の地色とは異なった色相を有していることが好ましい。模様形成体と用紙の地色とが同じ色相であっても、その濃淡などにより視認可能となる場合もあるが、色相を異とすることで視認性が向上する。
本考案における模様形成体の組成としては、無機物であっても有機物であってもよく、乾燥固体でも半固体のゲル化体でも、固液の均一分散体でも良く、模様付き印刷用紙の層間或いは層内に導入された状態で形を有するものであれば、特に限定するものではない。このような模様形成体の例としては、金属片、フィルム、木片、紙片、着色繊維、食物粕、繊維凝集物、樹脂凝集物などが挙げられる。これらの中でも、木片、紙片、着色繊維、食物粕などのセルロース系材料であることが好ましい。セルロース系材料を模様形成体として導入すると、模様付き印刷用紙の主成分であるパルプとの接合性が良好となり、模様形成体の脱落が起こりにくく、また、局所的な層間あるいは層内剥離を生じ難くすることができる。以上の点を考慮し、模様形成体としては、着色パルプを最も好適に利用できる。
模様形成体の形状や大きさは特に限定するものではないが、視認性を考慮すると、その大きさは1mm〜1cmの範囲であることが好ましい。模様形成体の導入量については、視認可能となる模様形成体の面積が、模様形成体を視認できる用紙表面の面積の0.5〜10%となるように導入することが好ましい。これは、模様形成体を紙料スラリーに混合させる場合にも、シートウェブ上に散布させる場合等においても同様の考え方が適用できる。
尚、本考案において、多層抄き用紙に模様形成体を導入する目的は、視覚的に用紙のデザイン性向上させることであるが、導入した模様形成体の物性次第では、香り特性や消臭性、抗菌性、加速腐食性、蓄光性、防錆性、捕虫性、忌避性等の各種機能性を付与し、発現させることもできる。
また、本考案の模様付き印刷用紙においては、各種印刷適性を得るなどの目的で、用紙表面に顔料塗工層や水溶性高分子を塗布してもよい。水溶性高分子としては、例えば、表面強度を得るために澱粉、ポリアクリルアマイド、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースなどが使用でき、また、インクジェット記録適性を付与するためにカチオン性のインク定着剤なども使用できる。塗布方法は特に限定するものではなく、サイズプレス、ゲートロール、サイザーなどの公知の塗布装置を用いることができる。
本考案においては、ソフトキャレンダー、スーパーキャレンダー、マシンキャレンダー等の設備により用紙表面の平坦化処理を行うことが好ましい。模様形成体を含有させると、模様形成体の形状によっては、用紙表面に凹凸が生じて印刷適性を損なうおそれがあるが、そのような場合に平坦化処理を行うことで、この凹凸に起因する印刷トラブルを軽減することができる。また、模様形成体を含有させたことによる層間剥離や層内剥離の軽減も図ることができる。
以下に実施例及び比較例を挙げて本考案をより具体的に説明するが、本考案はこれらの例に限定されるものではない。なお、例中の部及び%は特に断らない限り、それぞれ質量部及び質量%を示す。
(実施例1)
<原料スラリーの調整>
LBKP70部とNBKP30部の混合木材パルプスラリーをダブルディスクリファイナーによって叩解処理を施し、カナディアンスタンダードフリーネス(CSF)にて500mlに調整しパルプスラリーを得た。得られたパルプスラリー100部に対して硫酸バンド0.2部、サイズ剤(商品名:SE2202、星光PMC社製)0.5部、紙力剤(商品名:ネオタック40T、日本食品化工社製)0.5部を添加して原料スラリーを得た。
<模様形成体の作成>
赤色に着色した紙(紙厚50μm程度)を丸型(直径10mm程度)にトリミングして模様形成体を作成した。
<模様付き印刷用紙の作成>
得られた原料スラリーを用い、丸網抄紙機にて単層からなる表層、2層からなる中層、単層からなる裏層の構成で4層の多層抄き用紙を抄紙した。各層の坪量は、表層及び裏層を30g/m、中層を100g/m(50g/mを2層)とした。抄紙の際、表層と表層に接する中層との間に模様形成体を導入できるよう、表層と接する中層となるワイヤー上の湿紙原料に、模様形成体を中層の原料スラリー100部に対して2.5部の割合で散布している。抄紙後、サイズプレスにより、澱粉水溶液とポリビニル水溶液、塩化ナトリウムの混合液をシート両面に塗布し、金属ロール同士のニップ圧(線圧で50kg/cm程度で加温無)を利用したマシンキャレンダーによって、平坦化処理して模様付き印刷用紙を得た。ここで、混合液中の澱粉とポリビニルアルコールと塩化ナトリウムの重量比率は、35:55:1である。また、この混合液は、多層抄き用紙の両面に、片面当たりの塗布量が1g/mとなるように塗布した。
(実施例2)
模様形成体の作成において、赤色に着色した紙を金色の色紙(紙厚50μm程度)に変更した以外は実施例1と同様にして模様付き印刷用紙を得た。
(実施例3)
模様形成体の作成において、赤色に着色した紙を茶殻粉砕物の乾燥固形物に変更した以外は実施例1と同様にして模様付き印刷用紙を得た。
(実施例4)
模様付き印刷用紙の作成において、表層に接する中層とする原料スラリー中に模様形成体を中層の原料スラリー100部に対して2.5部配合し、ワイヤー上の湿紙原料に模様形成体を散布しなかった以外は実施例3と同様にして模様付き印刷用紙を得た。
(実施例5)
模様付き印刷用紙の作成において、裏層に接する中層とする原料スラリー中に模様形成体を中層の原料スラリー100部に対して2.5部配合した以外は実施例4と同様にして模様付き印刷用紙を得た。得られた模様付き印刷用紙は中層となる2層の紙層の両方に模様形成体が含まれた形態である。
(比較例1)
模様形成体の作成において、赤色に着色した紙を白色の紙(紙厚50μm程度)に変更した以外は実施例1と同様にして模様付き印刷用紙を得た。
(比較例2)
模様形成体の作成において、表層とする原料スラリー中に模様形成体を中層の原料スラリー100部に対して2.5部配合した以外は実施例3と同様にして模様付き印刷用紙を得た。
各実施例及び比較例で得られた模様付き印刷用紙の評価結果を表1に示す。尚、評価方法は下記の方法で行った。
評価方法1:外観評価
目視にて、シート表面の外観を評価した。
○:意匠材料が良く見え良好。
×:意匠材料が見えづらい状態。
評価方法2:オフセット印刷適性(耐刷力)
模様付き印刷用紙の表層表面をRI印刷機にてピッキングの評価を行った。
印刷条件は、TV20のプロセスインキを0.4cc使用し、回転数80rpmで1回刷りした後の、ゴムロール上に剥がれ取られた状態と、印刷テストピースの印刷面の破壊状態を総合的に評価した。なお、ゴムロールは30℃に温度調整した。
○:脱落物無く良好。
×:脱落物の量が多く不良。
評価方法3:インクジェット印字適性
シート表面にCANON MP−980にて絵画パターンを印字させ、その画像の滲み、インク乾燥性といった点を総合評価した。
○:滲みが無く、かつ、インク乾燥性に優れる。
×:滲み、又は、インク乾燥性の状態が劣る。
上記結果より明らかなように、本考案に係る実施例で得られた模様紙は、デザイン性に優れると共にオフセット印刷、インクジェット印字といった各種記録方式にも対応できるものであった。
110 表層
120 中層
121 模様形成体を含有する中層
122 模様形成体を含有しない中層
130 裏層
200 模様形成体

Claims (3)

  1. パルプを主成分とする表層と、裏層と、該表層及び該裏層の間に1層以上の中層とを有する3層以上の多層抄き用紙において、前記パルプのカナディアンスタンダードフリーネス(CSF)が300〜600mlであり、表層及び/又は裏層と中層との間、あるいは、表層及び/又は裏層に接する中層の層内に模様形成体が含まれており、該模様形成体は、多層抄き用紙の少なくとも一方の面から視認できる状態にあり、且つ、表層及び/又は裏層から露出していないことを特徴とする模様付き印刷用紙。
  2. 模様形成体がセルロース系材料であることを特徴とする請求項1に記載の模様付き印刷用紙。
  3. 前記セルロース系材料が着色パルプであることを特徴とする請求項2に記載の模様付き印刷用紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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