JP6570126B2 - インクジェット記録用紙とその製造方法 - Google Patents
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Description
(基紙の作製)
パルプとしてECF漂白したLBKP100部をフリーネス500mlに叩解してパルプスラリーとし、このパルプスラリーに、内添紙力増強剤としてカチオン化澱粉(ネオタック30T:日本食品加工社製)1部と、填料としてタルク(タルクN80:日本タルク社製)5部と、サイズ剤としてロジンサイズ剤(サイズパインE:荒川化学工業)0.2部、硫酸バンド1部とを添加し、紙料を調製した。この紙料を長網多筒式抄紙機で抄紙して坪量147.6g/m2の原紙を作製した。次いで、ゲートロール装置にて、表面紙力増強剤としてリン酸エステル化澱粉(MS4600:日本食品化工社製)の12%液を、両面で乾燥塗布量が2.4g/m2となるように塗布し、乾燥し、坪量150.0g/m2の基紙を作製した。
顔料として合成非晶質シリカ(ミズカシルP−50:水澤化学工業製)100部、pH調整剤としてギ酸0.5部を添加し、コーレス分散機を用いて水分散し、固形分濃度が20%の顔料スラリーを調整した。この顔料スラリーに、バインダーとして部分けん化PVA(PVA―217:クラレ製 平均重合度1700)2部、完全けん化PVA1(PVA−117:クラレ製 平均重合度1700)6部、完全けん化PVA2(PVA−105:クラレ製 平均重合度500)6部、及びEVA(EVA AD−92:昭和電工製)28部、ウレタン樹脂エマルジョン(JK−870:明成化学工業製)4部、インク定着剤としてカチオン性樹脂(SR−1001:住友化学製)10部を添加、撹拌し、更に水を加えて、固形分濃度が18%の塗工液を調整した。
前記塗工液を塗工量が固形分換算で12g/m2になるようにエアーナイフコーターを用いて前記基紙の片面に塗工、乾燥した。その後、カレンダー処理としてハードニップカレンダー処理を行い、坪量が162.0g/m2のインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、部分けん化PVA(PVA―217:クラレ製 平均重合度1700)の添加量を1部に変更し、完全けん化PVA1(PVA−117:クラレ製 平均重合度1700)の添加量を7部に変更し、完全けん化PVA2(PVA−105:クラレ製 平均重合度500)の添加量を8部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、部分けん化PVA(PVA―217:クラレ製 平均重合度1700)の添加量を3部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、EVA(EVA AD−92:昭和電工製)の添加量を12部に変更し、ウレタン樹脂エマルジョン(JK−870:明成化学工業製)の添加量を8部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、EVA(EVA AD−92:昭和電工製)の添加量を0部(無添加)に変更し、ウレタン樹脂エマルジョン(JK−870:明成化学工業製)の添加量を8部に変更し、更にアクリルシリコン樹脂エマルジョン(アクアブリッド908:ダイセルファインケム製)8部を添加した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、EVA(EVA AD−92:昭和電工製)の添加量を12部に変更し、ウレタン樹脂エマルジョン(JK−870:明成化学工業製)の添加量を0部(無添加)に変更し、更にアクリルシリコン樹脂エマルジョン(アクアブリッド908:ダイセルファインケム製)8部を添加した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、EVA(EVA AD−92:昭和電工製)の添加量を32部に変更し、完全けん化PVA1(PVA−117:クラレ製 平均重合度1700)の添加量を5部に変更し、完全けん化PVA2(PVA−105:クラレ製 平均重合度500)の添加量を5部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、EVA(EVA AD−92:昭和電工製)の添加量を40部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、部分けん化PVA(PVA―217:クラレ製 平均重合度1700)の添加量を0部(無添加)に変更し、完全けん化PVA1(PVA−117:クラレ製 平均重合度1700)の添加量を7部に変更し、完全けん化PVA2(PVA−105:クラレ製 平均重合度500)の添加量を7部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、部分けん化PVA(PVA―217:クラレ製 平均重合度1700)の添加量を3.5部に変更し、完全けん化PVA1(PVA−117:クラレ製 平均重合度1700)の添加量を5部に変更し、完全けん化PVA2(PVA−105:クラレ製 平均重合度500)の添加量を5部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、完全けん化PVA1(PVA−117:クラレ製 平均重合度1700)の添加量を8部に変更し、完全けん化PVA2(PVA−105:クラレ製 平均重合度500)の添加量を4部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
実施例1において、完全けん化PVA1(PVA−117:クラレ製 平均重合度1700)の添加量を0部(無添加)に変更し、完全けん化PVA2(PVA−105:クラレ製 平均重合度500)の添加量を12部に変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙を作製した。
以下のインクジェットプリンターを用いて白抜き文字の印字を行い、インクの滲み具合を目視で以下のように評価した。
プリンター:EP−807A(エプソン社製)
◎:滲みが全くなく、良好である(実用レベル)。
○:滲みが僅かに発生するが、良好である(実用レベル)。
△:滲みが多少発生する(実用上下限レベル)。
×:滲みが著しく発生する(実用上不可レベル)。
オフセット印刷機として、三菱重工印刷紙工機械社製「三菱DAIYA(A倍6色機)」を使用し、インクジェット記録用紙の裏面に、墨インキにて1色印刷を8000枚/時の印刷速度で4000枚印刷し、ブロッキングによるフィーダー部での給紙不良回数を評価した。
◎:給紙不良発生無く、良好である(実用レベル)。
○:給紙不良が1回発生(実用レベル)。
△:給紙不良が2回発生(実用下限レべル)。
×:給紙不良が3回以上発生(実用上不可レベル)。
オフセット印刷機として、三菱重工印刷紙工機械社製「三菱DAIYA(A倍6色機)」を使用し、インクジェット記録用紙の裏面に、墨インキにて1色印刷を8000枚/時の印刷速度で4000枚印刷し、印刷工程内での擦過による塗工層の脱落物がブランケットに付着する程度により評価した。
◎:ブランケットに塗工層の脱落物の転移がほとんど無く、良好である(実用レベル)。
○:ブランケットに塗工層の脱落物の転移が多少あるが、画線部の抜けはほとんど無く、良好である(実用レベル)。
△:ブランケットに塗工層の脱落物の転移があり、画線部の抜けが多少有る(実用上下限レベル)。
×:ブランケットに塗工層の脱落物の転移が多量にあり、画線部の抜けも多い(実用上不可レベル)。
Claims (7)
- 基紙の一方の面のみに、無機顔料とバインダーとを含有するインク受容層を備えるインクジェット記録用紙であって、前記インク受容層には、無機顔料100質量部に対して30〜55質量部のバインダーを含有し、前記バインダー中の10〜55質量%がポリビニルアルコールであり、前記ポリビニルアルコールとして、部分けん化型ポリビニルアルコールと完全けん化型ポリビニルアルコールとを質量比で1:20〜1:3の割合で含み、当該ポリビニルアルコールの平均重合度が800〜1300であることを特徴とするインクジェット記録用紙。
- 前記基紙が、紙力増強剤を含有していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用紙。
- 前記バインダーには、エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリル系樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョンの群から選択される1種類以上が含まれることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用紙。
- 基紙の一方の面のみに、無機顔料とバインダーとを含有する塗工液を塗工してインク受容層を設けるインクジェット記録用紙の製造方法であって、前記塗工液には、無機顔料100質量部に対して30〜55質量部のバインダーを含有し、前記バインダー中の10〜55質量%がポリビニルアルコールであり、前記ポリビニルアルコールとして、部分けん化型ポリビニルアルコールと完全けん化型ポリビニルアルコールとを質量比で1:20〜1:3の割合で含み、当該ポリビニルアルコールの平均重合度が800〜1300であることを特徴とするインクジェット記録用紙の製造方法。
- 前記基紙が、紙力増強剤を含有していることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
- 前記基紙のインク受容層を設ける面とは反対の面に、紙力増強剤を塗布することを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
- 前記バインダーには、エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリル系樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョンの群から選択される1種類以上が含まれることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
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