JP3183355B2 - 産業用ロボットの制御装置 - Google Patents

産業用ロボットの制御装置

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JP3183355B2
JP3183355B2 JP35606591A JP35606591A JP3183355B2 JP 3183355 B2 JP3183355 B2 JP 3183355B2 JP 35606591 A JP35606591 A JP 35606591A JP 35606591 A JP35606591 A JP 35606591A JP 3183355 B2 JP3183355 B2 JP 3183355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用ロボットの制御装
置に係り、詳しくは、複数の作動機器から構成される自
動作業装置にあって、手動操作により各作動機器を実際
に動かして教示したり、作動機器の状態を確認する際
に、動作対象となっている作動機器がいずれであるか
を、作業者が確実かつ迅速に認識することができるよう
にしたロボットの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワークピースを保持するワーク
取扱装置などの作動機器と、加工用や溶接用のトーチや
ガンなどのツールを備えたツール移動装置などの作動機
器とを有する産業用ロボットは、いわゆるティーチング
プレイバック方式によって、実稼働時には、同時に再現
動作するように協調制御される。このような複数の作動
機器を有する自動作業装置においては、各作動機器の実
稼働に先だって教示作業や教示後の確認作業を行ってい
る。その場合、作業者が一つの作動機器を指定して、教
示作業あるいは確認作業を手動操作で行うが、従来で
は、制御装置などにおいて指定された作動機器がいずれ
であるかを作業者が確認したうえで、その作動機器が動
作するものとして、手動操作している。したがって、指
定されている作動機器を作業者が誤認した場合には、予
期しない作動機器が動作することになり、作動機器が相
互にぶつかるなどの事態が生じることがある。
【0003】このような事態を回避するために、例え
ば、教示操作は次のような手順が採用される。例えば、
図14(a)に示すように、作動機器3のワークピース
7および作動機器1のツール6を適宜に動作させて所望
の位置決め状態とし、この位置姿勢における点Aを第一
の位置決め状態における教示点として教示する。すなわ
ち、点Aでのワークピース7に対するツール6の位置姿
勢のデータと作動機器3の関節変数のデータとを記憶さ
せる。この後、第二の位置決め状態を形成するために、
ツール6およびワークピース7を適宜に移動させる必要
があるが、第一の位置決め状態で点Aを教示した後、作
動機器3の動作のみによってワークピース7を破線のよ
うに動かすと、ワークピース7がツール6に接触したり
当たったりする場合がある。このようなワークピース7
とツール6とが干渉するのを避ける必要があるために、
第一の位置決め状態で点Aを教示した後に、図14
(b)に示すように、ツール6をワークピース7から一
旦遠ざけている。そして、図14(c)のごとく、次の
教示点Bが所望位置となるように、ワークピース7を作
動機器3の動作によって、例えば、矢印3p方向へ移動
させ、その後、図14(d)に示すように、作動機器1
の動作によってツール6をワークピース7に向けて移動
させて第二の位置決め状態を形成し、この第二の位置決
め状態で点Bを教示している。このように、教示作業の
途中で、ツール6をワークピース7から退避させなけれ
ばならないということは極めて煩わしい。とりわけ、教
示点が多いと、ツール6を退避させる回数も多くなる。
したがって、退避に要する時間も増大することになっ
て、全体的に教示時間が長くなる。加えて、教示点と次
の教示点との距離が短いときや一連の教示点の配列が整
然としていないときには、退避させていたツールをワー
ク側へ移動させるときに、所望する次の教示点がワーク
上のどこにあるのか、判別できなくなってしまう。
【0004】そこで、近年では、教示すべき作動機器の
一つのを指定するとともに、その指定された作動機器と
相対関係を維持して従動する他の作動機器とを連動させ
て、教示作業を手動操作することができるようになって
きている(例えば、特開昭61−42004号公報参
照)。このような連動教示操作は、例えば次のようにな
る。手動操作の開始は図15(a)に示すような第一の
位置決め状態にあり、そのときの教示点Aは点A1 であ
る。ワークピース7を矢印3pのように動かすことによ
り、第二の位置決め状態の点A2 が実現される。点A2
へ到達した状態が図15(b)である。この図15
(a)から図15(b)の間は、ツール6がワークピー
ス7から退避することなく、ワークピース7の動きに追
従しており、したがって、上記した図14の動きと異な
っている。すなわち、ワークピース7に対するツール6
の位置姿勢が常に維持された「連動」の手動操作がなさ
れる。教示点Aを第二の位置決め状態の点A2 に移動さ
せた後は、「単独」の手動操作、すなわち、ワークピー
ス7を停止させた状態でツール6を動かすとか、ツール
6を停止させた状態でワークピース7を動かすといった
操作でもって、図15(c)に示すように、次の教示点
Bや次の次の点Cを教示することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした手動操作で
は、制御装置での設定状況を確認し、「連動」動作とな
っている場合には、作業者が動作可能な二台の作動機器
をしっかりと把握しておかなければならない。もし、動
作可能な作動機器を誤認していると、上記した単独手動
操作による場合以上に、その危険度は大きくなる問題が
ある。本発明は上記の問題に鑑みなされたもので、その
目的は、作業者が手動操作するときに、動作可否明示手
段の表示状況により駆動対象の作動機器を認識させると
ともに、駆動対象の作業機器のみを可動として、作業者
の予測しない作動機器を動かしてしまうことを回避する
ことができる産業用ロボットの制御装置を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、サーボ制御さ
れる複数台の作動機器を備え、そして、その作動機器を
手動操作することができるようになっている産業用ロボ
ットの制御装置に適用される。その特徴とするところ
は、図1を参照して、サーボ制御される作動機器1ない
し4には、それぞれに対応して動作可否明示手段17が
備えられる。そして、作業者が各作動機器に対して単独
に手動で操作する手動単独操作時には、その指定された
作動機器が作動可能であることを、動作可否明示手段1
7に表示させる一方、指定された一つの作動機器を主動
作として、これに他の一つの指定された作動機器を、相
対位置および姿勢の少なくとも一方を一定に従動させな
がら手動で操作する手動連動操作時には、主動作させる
作動機器およびそれに従動する作動機器が作動可能であ
ることを、動作可否明示手段17に表示させるように動
作する明示制御手段18が設けられる。その結果、作業
者が設定した制御装置での設定状況に基づき、明示制御
手段18が手動操作で動作可能な作動機器を求め、その
演算結果の信号に基づき、作動機器それ自体が、動作可
否明示手段17でもって動作可能な状態にあるか否かを
表示する。
【0007】
【作用】作業者が各作動機器に対して単独に手動で操作
するときに、その指定された作動機器が作動可能である
と、その作動機器に設けた動作可否明示手段17に自動
的にその旨が表示される。作業者は、その動作可否明示
手段17による表示を確認すれば、いずれの作動機器が
動作するのか一目で認識することができる。したがっ
て、制御装置などで設定されている作動機器を作業者が
誤認していても、操作する時点で、自己に錯覚のあった
ことや誤認を正すことができる。また、制御装置での設
定に誤りのあることなどをも知ることができる。それに
よって予想外の動きが発生したり、作動機器が相互にぶ
つかるといったようなことも防止される。そのような単
独操作の場合は比較的問題とならないが、指定された一
つの作動機器を主動作として、これに他の一つの指定さ
れた作動機器を、相対位置および姿勢の少なくとも一方
を一定に従動させながら手動で連動操作させるときに
は、安全性を高く確保しておくことが重要である。上記
した動作可否明示手段17によれば、高度な安全が容易
に図られ、作業能率の著しい向上が実現される。
【0008】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて、詳細に
説明する。図1は、サーボ制御される複数台の作動機器
1ないし4を備え、その作動機器のうち少なくとも一台
は6自由度マニプレーターを含み、例えば教示作業を手
動操作により行うことができるようになっている自動作
業装置5の概略構成を示す。この例においては、作動機
器1は、6つの回転関節を有する6自由度マニプレータ
ーであり、先端に溶接トーチ6を把持している。作動機
器2は、2つの直動関節によってなるスライダーであ
り、スライダー2の先端部に、作動機器1を搭載し、マ
ニプレーター1の動作範囲を拡大する目的で配置されて
いる。作動機器3は、3つの回転関節によりなるポジシ
ョナーであり、先端部に溶接トーチ6によって作業され
るワークピース7が装着され、ワークピース7の作業姿
勢を適正にすることを目的として配置されている。作動
機器4は、6つの回転関節を有する6自由度マニプレー
ターであり、先端にワークピース7を把持するためのグ
リッパー8を設けている。これは、ワークピース7を作
動機器3に搬入または搬出するため、もしくは、ワーク
ピース7を把持したまま、作動機器1の溶接トーチ6に
よって、溶接作業をする目的で配置される。
【0009】図からも分かるように、作動機器1ないし
4を動作させるための信号線9が、制御装置10と接続
されている。この制御装置10は、制御盤10Aと教示
ペンダント10Bとからなり、制御盤10Aには、作業
者が教示の手動操作をできる状態にするか、あるいは、
すでに記憶されたデータに基づく自動運転をする状態に
するかの切替スイッチ11が設けられている。その制御
盤10Aには、作動機器1ないし4を手動教示操作する
ための上記した教示ペンダント10Bが接続されてい
る。教示ペンダント10Bには、手動教示操作のとき
に、動作の対象となる作動機器を選択する目的の対象作
動機器選択スイッチ12、および、教示作業のための動
作指示信号を出力する動作指示スイッチ13が設けられ
ている。この動作指示スイッチ13のいずれの操作ボタ
ン14a〜14f,14A〜14Fも、押されると1の
信号を出力し、押されてないときは常に0を出力する。
例えば、左側の列の操作ボタン14aないし14fを押
せば、対象作動機器の関節が正転され、右側の列の操作
ボタン14Aないし14Fを押せば、その関節は逆転さ
れる。さらに、対象作動機器の動作に連動して他の作動
機器も従動させるか否かを指定する連動動作指定スイッ
チ15も設けられ、連動動作が指定されたときに従動さ
せる作動機器を指定する従動作指定スイッチ16が設け
られている。なお、従動作するためには、一般的には、
三方向の並進運動および三方向の回転運動が必要となる
ので、本例では、6自由度マニプレーターによって構成
される作動機器1または作動機器4が、従動作指定スイ
ッチ16での選択対象となっている。
【0010】このような産業用ロボット装置5には、そ
れぞれの作動機器1ないし4に対応して、動作可否明示
手段としての表示ランプ17aないし17dが、図1に
示すように備えられる。すなわち、作動機器1,2,4
では、作動機器を構成する部材の一部に表示ランプ17
が取り付けられ、作動機器3では、関連が明確に分かる
近傍に設置されている。これらは例えば上下二段構造と
され、後述する明示制御手段18からの指令を受けて、
手動動作が可能な状態にあるときに上段の赤色ランプ1
7Rが点灯し、動作しない状態にあるときには下段の緑
色ランプ17Gを点灯させるようになっている。なお、
手動操作ができない状態にあるときには、両ランプ17
R,17Gはともに消灯される。
【0011】動作可否明示手段17を動作させる明示制
御手段18は、例えば制御盤10A内に設けられる。こ
れは、作業者が作動機器1ないし4に対して、いずれか
を単独に手動で教示する手動単独操作時には、その指定
された作動機器が作動可能であることを各表示ランプ1
7で示し、一方、指定された一つの作動機器を主動作と
して、これに他の一つの指定された6自由度マニプレー
ターの作動機器を、相対位置姿勢を一定にして従動させ
ながら手動で教示する手動連動操作時には、主動作させ
る作動機器およびそれに従動する作動機器が作動可能で
あることを判別し、表示ランプ17に示すように指令す
るものである。なお、その明示制御手段18はマイクロ
コンピューターで実現することができるが、リレー回路
などを用いたものでもあってもよい。いずれにしても、
作動機器1ないし4のいずれが動作する状態にあるかを
表示する処理を行うことができるようになっているもの
が採用される。これは、図2に概略的に示す作用をする
ものである。
【0012】まず、全部の作動機器の状態データをクリ
ヤーして、いずれの作動機器をも手動教示操作できない
ようにしておく〔図2のフローチャートのステップ1、
以下S1などと記す〕。なお、ステップ1中におけるM
(1)は作動機器1を、M(2)は作動機器2を意味
し、M(1)=0は、作動機器1が手動操作できない状
態にあることを意味する。次に、制御盤10Aにおける
切替スイッチ11が手動操作となっているか自動運転と
なっているかの識別、教示ペンダント10Bにおける対
象作動機器選択スイッチ12によって選択されている作
動機器の識別、連動動作指定スイッチ15により選択さ
れている連動操作,単独操作の識別、連動操作となって
いる場合には、従動作指定スイッチ16によって指定さ
れている作動機器の識別をして、作動機器ごとに、動作
の可否を判別する〔S2〕。例えば、M(1)=2,M
(2)=1,M(3)=2,M(4)=1と、いったよ
うに置かれる。M(1)=2は、作動機器1が動作可能
な状態にあることを意味し、M(2)=1は、上記した
とおり、作動機器2が動作し得ない状態にあることを意
味する。このような判別処理の後に、表示ランプ17に
おいて、作動機器1と作動機器3とは、手動動作が可能
な状態にあることを上段の赤色ランプ17Rの点灯で表
示し、作動機器2と作動機器4とは、動作しない状態に
あることを下段の緑色ランプ17Gの点灯で表示して、
教示操作中に動作する作動機器が、作動機器1と作動機
器3のみであることを作業者に知らせることができる
〔S3〕。なお、両ランプ17R,17Gがともに消灯
状態にあると、手動操作ができないこと、すなわち、自
動運転状態にあることを表示していると理解される。
【0013】このように構成された産業用ロボットの制
御装置においては、以下のようにして教示操作中に動作
する作動機器がいずれであるかを作業者に表示ランプ1
7でもって教えることができる。図1の制御盤10Aに
設けた切替スイッチ11が手動操作となっていれば〔図
3のS11〕、前述したステップ1(図2参照)でクリ
ヤーされている全作動機器の状態データが0から1に置
き換えられる〔S12〕。そして、連動動作指定スイッ
チ15により単独操作が選択されている場合には〔S1
3〕、対象作動機器選択スイッチ12によって選択され
ている作動機器の識別がなされる〔S14〕。例えば、
作動機器2が選択されているとすると、ステップ14で
は1でないとして素通りされる。すなわち、M(1)は
ステップ12で置き換えられた1のままとされる。ステ
ップ15では2であることからM(2)は2に置き換え
られる〔S16〕。この場合には、もはやステップ17
で3か4かを問う必要がなく、したがって、M(3)と
M(4)とはステップ12で与えられた1のままとされ
る。このような状態となると、図5に示すフローチャー
トにおいて、M(1)が1であり〔S18〕、作動機器
1が動作しないことを示す緑色ランプ17Gが点灯さ
れ、かつ、動作可能な状態であることを示す赤色ランプ
17Rは消灯される〔S19〕。ステップ20によっ
て、次の作動機器2に関する制御が続けられる。M
(2)が2であり、作動機器2が動作可能な状態である
ことを示す赤色ランプ17Rが点灯され、かつ、動作し
ないことを示す緑色ランプ17Gは消灯される〔S2
1〕。M(3)=1およびM(4)=1についても、M
(1)=1の場合と同様に処理され〔S19〕、作動機
器3,4については、緑色ランプ17Gのみが点灯され
る。この例では、M(5)といったものはないので、そ
のような対象外になると〔S22〕、制御は終了する。
ところで、ステップ11において、切替スイッチ11が
自動運転となっていれば、前述したステップ1でクリヤ
ーされている全作動機器の状態データが0となったまま
とされる。この場合は、赤色ランプ17Rも緑色ランプ
17Gも消灯され〔S23〕、作業者による教示操作は
不可能であることが示される。
【0014】上記したステップ13において、連動動作
指定スイッチ15により連動動作が選択されている場合
には、対象作動機器選択スイッチ12によって選択され
ている作動機器の識別、および、従動作指定スイッチ1
6によって指定されている作動機器の識別がなされる。
例えば、作動機器2が選択されかつ作動機器4が指定さ
れていると、図4に示すステップ24では対象作動機器
が1でないとして素通りされる。そのままステップ25
へ進み、かつ、従動作指定スイッチ16による指定によ
って〔S26〕、M(2)は2に、M(4)も2に置き
換えられる〔S27〕。なお、M(1)とM(3)は、
ステップ12で1とされたままに保たれる。その結果、
作動機器1と作動機器3とは動作しないことを示す緑色
ランプ17Gが点灯され、かつ動作可能な状態であるこ
とを示す赤色ランプ17Rは消灯される〔図5のS1
9〕。作動機器2と作動機器4とは、動作可能な状態で
あることを示す赤色ランプ17Rが点灯され、かつ動作
しないことを示す緑色ランプ17Gは消灯される〔S2
1〕。なお、対象作動機器選択スイッチ12によって選
択されている作動機器が2でない場合には、その指定さ
れた1,3もしくは4に応じて、ステップ24,28や
ステップ29,30もしくは29,31へと進むことに
なり、所定の表示ランプ17の点灯や消灯がなされる。
【0015】以上は一例をもって説明したが、複数の作
動機器1ないし4によって構成される自動作業装置5の
手動操作の動作の種類をまとめて、以下に説明する。 (a) 一つの作動機器を単独操作する場合 これは、選定された一つの作動機器における制御対象部
位(例えば溶接トーチ)の位置姿勢を、他の作動機器の
制御対象部位(例えばワークピース)の位置姿勢とは独
立して変化させながら教示する作業を手動で行う手動操
作である。この場合には、切替スイッチ11が「手動操
作」に入れられ、かつ、連動動作指定スイッチ15が
「単独」にセットされている。 (a−1) 対象作動機器選択スイッチ12が「1」で
ある場合には、作動機器1のみが手動操作によって動作
可能であり、作動機器1のための表示ランプ17aのみ
が「赤」に点灯され、他の作動機器2,3,4は手動操
作による動作が不可能であって、そのための表示ランプ
17は、「緑」に点灯される。 (a−2) 対象作動機器選択スイッチ12が「2」で
ある場合には、作動機器2のみが手動操作によって動作
可能であり、作動機器2のための表示ランプ17bのみ
が「赤」に点灯され、他の作動機器1,3,4は手動操
作による動作が不可能であって、そのための表示ランプ
17は、「緑」に点灯される。 (a−3) 対象作動機器選択スイッチ12が「3」で
ある場合には、作動機器3のみが手動操作によって動作
可能であり、作動機器3のための表示ランプ17cのみ
が「赤」に点灯され、他の作動機器1,2,4は手動操
作による動作が不可能であって、そのための表示ランプ
17は、「緑」に点灯される。 (a−4) 対象作動機器選択スイッチ12が「4」で
ある場合には、作動機器4のみが手動操作によって動作
可能であり、作動機器4のための表示ランプ17dのみ
が「赤」に点灯され、他の作動機器1,2,3は手動操
作による動作が不可能であって、そのための表示ランプ
17は、「緑」に点灯される。なお、以上の(a−1)
から(a−4)の各場合において、従動作指定スイッチ
16が、「1」または「4」のいずれに選択されていて
も、その値は無視される。 (b) 二つの作動機器を連動動作させる場合 これは、一つの作動機器における制御対象部位(例えば
溶接トーチ)の位置姿勢変化を、他の一つの作動機器に
おける制御対象部位(例えばワークピース)の位置姿勢
変化に連動して、一つの作動機器における制御対象部位
に対する他の一つの作動機器における制御対象部位の位
置姿勢が一定となるように教示する作業を、手動で行う
手動操作である。この場合に、切替スイッチ11は「手
動操作」に入れられ、かつ、連動動作指定スイッチ15
は「連動」にセットされる。 (b−1) 対象作動機器選択スイッチ12が「2」で
あり、従動作指定スイッチ16が「1」である場合に
は、作動機器2と作動機器1のみが手動操作によって動
作可能であり、作動機器2と作動機器1のための表示ラ
ンプ17b,17aのみが「赤」に点灯され、他の作動
機器3,4は手動操作による動作が不可能であって、そ
のための表示ランプ17c,17dは、「緑」に点灯さ
れる(図6参照)。 (b−2) 対象作動機器選択スイッチ12が「3」で
あり、従動作指定スイッチ16が「1」である場合に
は、作動機器3と作動機器1のみが手動操作によって動
作可能であり、作動機器3と作動機器1のための表示ラ
ンプ17c,17aのみが「赤」に点灯され、他の作動
機器2,4は手動操作による動作が不可能であって、そ
のための表示ランプ17b,17dは、「緑」に点灯さ
れる(図7参照)。 (b−3) 対象作動機器選択スイッチ12が「4」で
あり、従動作指定スイッチ16が「1」である場合に
は、作動機器4と作動機器1のみが手動操作によって動
作可能であり、作動機器4と作動機器1のための表示ラ
ンプ17d,17aのみが「赤」に点灯され、他の作動
機器2,3は手動操作による動作が不可能であって、そ
のための表示ランプ17b,17cは、「緑」に点灯さ
れる(図8参照)。 (b−4) 対象作動機器選択スイッチ12が「1」で
あり、従動作指定スイッチ16が「4」である場合に
は、作動機器1と作動機器4のみが手動操作によって動
作可能であり、作動機器1と作動機器4のための表示ラ
ンプ17a,17dのみが「赤」に点灯され、他の作動
機器2,3は手動操作による動作が不可能であって、そ
のための表示ランプ17b,17cは、「緑」に点灯さ
れる(図9参照)。 (b−5) 対象作動機器選択スイッチ12が「2」で
あり、従動作指定スイッチ16が「4」である場合に
は、作動機器2と作動機器4のみが手動操作によって動
作可能であり、作動機器2と作動機器4のための表示ラ
ンプ17b,17dのみが「赤」に点灯され、他の作動
機器1,3は手動操作による動作が不可能であって、そ
のための表示ランプ17a,17cは、「緑」に点灯さ
れる(図10参照)。 (b−6) 対象作動機器選択スイッチ12が「3」で
あり、従動作指定スイッチ16が「4」である場合に
は、作動機器3と作動機器4のみが手動操作によって動
作可能であり、作動機器3と作動機器4のための表示ラ
ンプ17c,17dのみが「赤」に点灯され、他の作動
機器1,2は手動操作による動作が不可能であって、そ
のための表示ランプ17a,17bは、「緑」に点灯さ
れる(図11参照)。 このように、一つの作動機器における溶接トーチ6など
の制御対象部位の位置姿勢変化を、他の一つの作動機器
におけるワークピース7などの制御対象部位の位置姿勢
変化に連動させ、その相対位置姿勢が一定となるように
するときには、従動する作動機器は6自由度マニプレー
ターに限られるから、相対位置姿勢が一定となる組合せ
は、図6ないし図11の場合に特定される。
【0016】ところで、動作可否明示手段としての表示
ランプ17は、赤と緑の二つのランプによって構成させ
ている。これによれば、手動操作時に、いずれか一方の
ランプは点灯するはずであり、もし、その作動機器に対
応するランプが点灯しないときには、ランプ切れである
ことを教え、誤認の発生を回避することができる利点が
ある。なお、高寿命,高信頼性のあるランプを使用すれ
ば、作動機器ごとに一つのランプでもって動作可否明示
手段を構成させることができる。また、三つ以上のラン
プを設け、「手動操作」,「対象作動機器選択スイッ
チ」,「従動作指定スイッチ」に各々対応させて、動作
可否明示手段を構成させてもよい。
【0017】図12は、相互に直交する三つの直動関節
よりなる作動機器21いわゆるスライダーと、相互に直
交する三つの回転関節よりなる作動機器22いわゆるポ
ジショナーとによって構成された自動作業装置20の例
である。作動機器22が白矢印方向へ動くことによりツ
ール6とワークピース7との相対姿勢は変化するが、ツ
ール6とワークピース7との相対位置については、作動
機器21のX,Y,Zの方向の動きによって一定とする
ことができる。なお、二つの作動機器がともにスライダ
ーであっても、少なくとも、両者の相対位置を保って動
作をさせることができる。したがって、6自由度を有し
ない作動機器でも、それらの連動動作はありうるわけで
あり、本発明に言うところの追従動作する作動機器は、
前述したような6自由度マニプレーターに限られないこ
とになる。
【0018】図13は、6つの回転関節を有する作動機
器31いわゆる6自由度マニプレーターと、相互に直交
する三つの回転関節よりなる作動機器32いわゆるポジ
ショナーとによって構成された自動作業装置30の例で
ある。作動機器31のツール6の先端6aを中心にして
該ツール6を白矢印方向へ回転することにより、ツール
6とワークピース7との相対位置は変化する。しかし、
ツール6とワークピース7との相対姿勢については、作
動機器32の関節32aを中心とした回転によって一定
とすることができる。このような手動連動動作にも、本
発明は適用することができる。
【0019】
【発明の効果】以上の種々の例の説明から分かるよう
に、本発明によれば、複数の作動機器のうちの特定の作
動機器を作業者が手動操作によって動かす際には、駆動
対象の作動機器のみが可動されることとあいまって、作
動機器それ自体が表示する動作可否明示手段の表示状況
を作業者が認識することにより、予測しない作動機器が
動くことを排除して、能率よく確実に手動操作を行うこ
とができ、作業の円滑化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 複数台の作動機器からなる自動作業装置の模
式的設置図。
【図2】 動作可否明示手段に作動機器の状態を表示さ
せるための概略フローチャート。
【図3】 動作可能な作動機器を判別するためのフロー
チャート。
【図4】 動作可能な作動機器を判別するためのフロー
チャート。
【図5】 表示ランプを点灯および消灯させるためのフ
ローチャート。
【図6】 作動機器2と6自由度の作動機器1との連動
動作説明図。
【図7】 作動機器3と6自由度の作動機器1との連動
動作説明図。
【図8】 作動機器4と6自由度の作動機器1との連動
動作説明図。
【図9】 作動機器1と6自由度の作動機器4との連動
動作説明図。
【図10】 作動機器2と6自由度の作動機器4との連
動動作説明図。
【図11】 作動機器3と6自由度の作動機器4との連
動動作説明図。
【図12】 6自由度を有しない二つの作動機器からな
る自動作業装置におけるツールとワークピースとの相対
位置が一定である場合の連動動作説明図。
【図13】 6自由度の作動機器と6自由度を有しない
作動機器からなる自動作業装置におけるツールとワーク
ピースとの相対姿勢が一定である場合の連動動作説明
図。
【図14】 単独の手動操作となっている場合の協調動
作の教示説明図。
【図15】 連動の手動操作となっている場合の協調動
作の教示説明図。
【符号の説明】
1…作動機器(6自由度マニプレーター)、2…作動機
器(スライダー)、3…作動機器(ポジショナー)、4
…作動機器(6自由度マニプレーター)、17…動作可
否明示手段(表示ランプ)、17a,17b,17c,
17d…表示ランプ、18…明示制御手段、21…作動
機器(スライダー)、22…作動機器(ポジショナ
ー)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−271402(JP,A) 特開 平4−262406(JP,A) 特開 平5−127734(JP,A) 実開 平3−47788(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 B25J 3/00 - 3/10 B25J 9/10 - 9/22 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボ制御される複数台の作動機器を備
    え、その作動機器の教示作業等を手動操作により行うこ
    とができるようになっている産業用ロボットの制御装置
    において、 サーボ制御される上記作動機器には、それぞれに対応し
    て動作可否明示手段が備えられ、 作業者が各作動機器に対して単独に手動で操作する手動
    単独操作時には、その指定された作動機器が作動可能で
    あることを、上記動作可否明示手段に表示させる一方、
    指定された一つの作動機器を主動作として、これに他の
    一つの指定された作動機器を、相対位置および姿勢の少
    なくとも一方を一定に従動させながら手動で操作する手
    動連動操作時には、主動作させる作動機器およびそれに
    従動する作動機器が作動可能であることを、上記動作可
    否明示手段に表示させる明示制御手段が設けられている
    ことを特徴とする産業用ロボットの制御装置。
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