JP3183085B2 - 感熱被転写記録基材及び感熱被転写記録媒体 - Google Patents

感熱被転写記録基材及び感熱被転写記録媒体

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JP3183085B2 JP04429095A JP4429095A JP3183085B2 JP 3183085 B2 JP3183085 B2 JP 3183085B2 JP 04429095 A JP04429095 A JP 04429095A JP 4429095 A JP4429095 A JP 4429095A JP 3183085 B2 JP3183085 B2 JP 3183085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱転写記録媒体を加
熱することにより、感熱転写記録媒体に設けられていた
色剤が感熱被転写記録媒体に移行し、これにより画像を
形成することが出来る感熱被転写記録基材に関し、特に
は製造時や画像転写時にカールが発生しにくく、また使
用時には十分な高濃度画像を得られる感熱被転写記録媒
体およびその基材に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱転写は、サーマルヘッド等による加
熱加圧により感熱転写記録媒体の色剤が感熱被転写基材
基材に転移して画像を形成するものである。感熱転写記
録媒体としては、昇華性染料もしくは熱溶融移行性染料
を色剤とした媒体が、階調表現に優れる特性を有するた
めに近年特に広がりを見せている。本方式により得られ
る画像は、次の (1)その階調の滑らかさと濃度においてまさに銀塩写真
に迫るものがあること (2)光学系の銀塩写真とは異なり、画像をデジタル的に
処理してプリント出来ること これらの理由から、特にはCG(コンピュータ・グラフ
ィックス)の出力画像とか、あるいは印刷校正画を用途
とした場合、非常に優れた画像と品質と便利さとを兼ね
備えており大変好ましいといえる。
【0003】さて、前記画像が優れていると評価される
為には、まず画像の均一な滑らかさ(ザラツキが少ない
こと)や高画像濃度が得られていることが求められる。
このことから、感熱被転写基材基材としては、平滑性に
優れ且つ熱伝導度の低いプラスチックフィルムが適当な
一例といえる。しかし、これを商品として扱うべく実際
に生産する場合には、必要な基材のコストを引き下げる
ことはまず大変重要なことであり、これを達成する目的
から、例えば基材をプラスチックフィルム単体からなる
ような設計は行わず、(その代わりに)プラスチックフ
ィルムをセルロール紙に貼り合わせた層構成の基材とな
すべく設計する場合が多い。しかし、プラスチックフィ
ルムは、加熱により収縮する材料本来の性質があり、画
像形成層の塗布乾燥時の熱でカールして、製品の外観品
位が劣化したり、プリンター内で転写時の熱でカールし
て走行障害を生じる障害が発生することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の技
術が抱える問題点に鑑みなされたものであり、十分に高
濃度の転写画像が得られ、かつ製造時や画像転写時に加
わる熱によってもカールが発生しにくい感熱被転写基材
を提供できるようにすることを目的とする。
【0005】前記課題を解決するために本発明が提供す
る手段とは、まず請求項1に記載したように、少なくと
合成樹脂製の第1フィルム、パルプ紙、そして前記第
1フィルムと同じ材料の第2フィルムがこの順に積層さ
れ、該パルプ紙の厚みが60μm以上であり、且つ前記
第1、第2フィルムの全厚が3乃至30μmを満たす積
層体であることを感熱被転写記録基材である。
【0006】あるいは請求項2に記載したように、少な
くとも合成樹脂製の第1フィルム、パルプ紙、そして
記第1フィルムと同じ材料の第2フィルムがこの順に積
層され、該パルプ紙の厚みが60μm以上であり、且つ
前記第1、第2フィルムの全厚が3乃至30μmを満た
す積層体であり、且つ該積層体の少なくとも片面側に画
像形成層が設けられていることを特徴とする感熱被転写
記録媒体である。
【0007】被転写基材として用いられる従来の材料と
しては、例えばレジンコートセルロース紙やプラスチッ
クフィルムがある。レジンコートセルロース紙は、熱収
縮が小さいため、カールが少なく、且つコストが安い利
点があるが、表面の凹凸のため、転写画像のザラツキや
濃度不足を招く欠点がある。一方、プラスチックフィル
ムは、表面が平滑である利点がある一方、印画時のサー
マルヘッド等の発熱素子からの加熱によって、熱収縮が
生じ、カールが生じること、及び、コストが割高である
欠点がある。本発明者らは、これらの状況に鑑み、レジ
ンコートセルロース紙とプラスチックフィルムの長所を
取り入れて、セルロース紙にプラスチックフィルムを貼
り合わせた基材で、特にプラスチックフィルムの厚みを
特定することで、カールが少なく、転写画像のザラツキ
が少ない感熱被転写基材を開発したものである。
【0008】セルロース紙にプラスチックフィルムを貼
り合わせた基材では、プラスチックフィルムの熱収縮に
よるカールを防ぐ為の工夫が必要である。セルロース紙
の片側のみにプラスチックフィルムを貼った基材では、
片面のみが熱収縮により引っ張られ、極めてカールの程
度が悪い。そのため、セルロース紙の両面にプラスチッ
クフィルムを貼り付けると、両面で熱収縮による引っ張
り合いとなり、バランスが取れてカールの程度が小さく
なる。しかし、両面の熱収縮の度合いが異なると、熱収
縮の大きい方がより引っ張られてやはり、カールが生じ
る。
【0009】さて、両面の熱収縮が異なる原因は、印画
時の加熱が片面からのみ行われることや、プラスチック
フィルム自身のバラツキ等がある。そこで、本発明者ら
は、熱収縮による影響を小さくし、カールを減らす為に
は、フィルムの厚みを薄くして、熱収縮による引っ張り
の力を小さくしてやればよいという見解を持つに至っ
た。本発明は発明者らが、前記課題について鋭意研究・
実験し検討した結果、まず貼り合わせるフィルムの厚み
Fが3乃至30μmであれば、実用上申し分のない適切
な効果が得られることを見出したものである。
【0010】なお、本発明の構成要件の範囲外であると
ころ、つまり前記厚みFが3μm未満である場合には、
セルロース紙の表面の凹凸がフィルムを通して出現し、
転写画像のザラツキが生じることから好ましくない。ま
た、Fが30μmを越える場合には、その厚みに相応し
て熱収縮によるカールが大きいことから、やはり好まし
くない。(おおよその傾向として、厚みFが大きいほど
カールも大きい。)また、セルロース紙の厚みは60μ
m以上が好ましく、60μmを下回るとフィルムの熱収
縮による歪をセルロース紙が支えきれなくなり、カール
抑止の効果が低下する為に、やはり好ましくない。
【0011】さて、セルロース紙に貼り合わせるプラス
チックフィルムの材料としては、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリアラミド、塩ビ、ポリサルフォン
等が使用できるが、熱安定性と耐溶剤性、無色であるこ
とから、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネ
ートがより好ましい。ここで、フィルムの表面は平滑で
あることが好ましく、ベック平滑度1000秒以上がよ
り好ましい。そして、より高濃度の画像を得るために
は、熱伝達効率が低い材料が好ましく、例えば発泡また
は酸化チタン等の練り込み材料の延伸によって、ボイド
を生成したフィルムを用いいても良い。このボイドの有
るプラスチックフィルムは熱伝導率が低いために、転写
時の熱が逃げにくく、また、軟質であるためにサーマル
ヘッド等の加熱素子との密着が十分で、高い転写濃度を
得ることができる。
【0012】プラスチックフィルムと紙の貼合せは、塩
酢ビ系、アクリル系、ウレタン系等の適当な接着剤で貼
合せ、さらに必要に応じてカレンダー処理を行って平滑
性を上げて仕上げる。得られた基材の転写画像形成側に
ポリエステル等の可染樹脂を塗工すれば昇華転写用の被
転写材として使用できる。
【0013】
〔組成物〕
可染樹脂:ポリエステル 20部 (東洋紡績(株)製、商品名:バイロン200) 離型剤 :シリコーン 3部 (信越化学(株)製、商品名:KP301) 溶媒 :トルエン 37部 メチルエチルケトン 40部
【0014】尚、感熱転写記録媒体は以下により作製し
た。厚み5.4μmのポリエステルフィルム(ダイヤフ
ォイル(株)製、商品名:K203−6E)に下記組成
物をグラビアコーターを用いて乾燥膜厚が1.0μmに
なるよう塗布乾燥した。 〔組成物〕 樹脂:ポリビニルブチラール 5部 (積水化学(製)、商品名:エスレックBX1) 染料:アントラキノン系染料 5部 (バイエル(製)、商品名:セレスブルーGN) 溶剤:トルエン(TL) 50部 メチルエチルケトン(MEK) 50部 なお、基材のこれとは反対側の面にはシリコーンからな
る層を滑性層として設けておいた。
【0015】さらに、昇華性染料からなる感熱転写層を
備えた感熱転写記録媒体と市販のビデオプリンター(松
下電器産業(株)製、商品名:MP1)とを使用し、前
記のようにして得られたサンプルに対し、それぞれにエ
ネルギー1.3mj/dotの条件下でベタ転写し、し
かる後に(画像転写後のカールを評価すべく)各サンプ
ルを平板上に静置してその端部の浮きを測定した。各サ
ンプルの測定結果は(表1)に示すが、これにより本発
明に係る感熱被転写記録基材ならびに感熱被転写記録媒
体がカール防止に優れた効果があることが分かる。ちな
みに、前記カールが3mmを越えると非常に目立ち、外
観上の不良として扱われたりもする。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明によると、感熱被転写記録基材あ
るいは感熱被転写記録媒体をなす層の厚さが前記の如き
適切な範囲にすることにより、熱による材料の収縮力の
大きさの関係を好ましい範囲に制御することができ、そ
の結果、製造時や画像転写時に生じていたカールを効果
的に抑制することが出来るようになり、また、画像転写
の結果としては十分に高濃度の転写画像が得られるよう
になり、つまるところ本発明に係る前記課題を解決でき
る好ましい成果を得ることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる感熱転写被記録基材の一実施例
について、その概念図を断面で示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・画像形成層 2・・・第1フィルム(プラスチック) 3・・・パルプ紙 4・・・第2フィルム(プラスチック)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−28593(JP,A) 特開 平5−69677(JP,A) 特開 平2−263689(JP,A) 特開 平3−166987(JP,A) 特開 平4−297393(JP,A) 特開 平2−225087(JP,A) 特開 昭62−233291(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも合成樹脂製の第1フィルム、パ
    ルプ紙、そして前記第1フィルムと同じ材料の第2フィ
    ルムがこの順に積層され、該パルプ紙の厚みが60μm
    以上であり、且つ前記第1、第2フィルムの全厚が3乃
    至30μmを満たす積層体であることを感熱被転写記録
    基材。
  2. 【請求項2】少なくとも合成樹脂製の第1フィルム、パ
    ルプ紙、そして前記第1フィルムと同じ材料の第2フィ
    ルムがこの順に積層され、該パルプ紙の厚みが60μm
    以上であり、且つ前記第1、第2フィルムの全厚が3乃
    至30μmを満たす積層体であり、且つ該積層体の少な
    くとも片面側に画像形成層が設けられていることを特徴
    とする感熱被転写記録媒体。
JP04429095A 1995-03-03 1995-03-03 感熱被転写記録基材及び感熱被転写記録媒体 Expired - Fee Related JP3183085B2 (ja)

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