JP3181856B2 - 遮音性内装材 - Google Patents

遮音性内装材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁面等に
施工する内装材に関し、詳しくは、建築物の壁面等に遮
音性を付与するために使用する内装材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物壁面の内装には、塩化
ビニル系樹脂製壁紙のような内装材が広く使用されてい
る。この内装材の施工は、石膏ボード等の壁下地材の表
面に、適宜の接着剤を用いて貼着することにより行なわ
れている。また、塩化ビニル系樹脂製壁紙のような内装
材は、空気伝送音の遮音性(以下単に「遮音性」とい
う)を殆ど有していないため、建築物の壁面への遮音性
付与は、上記の内装材とは別の遮音性シートを使用す
ることなどによって行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の遮音性シートと
しては、塩化ビニル系樹脂などの合成樹脂に、鉄粉など
の高比重物質を多量に添加し、シート化したものが知ら
れているが、このような遮音性シートは、多量の高比重
物質を添加しているため、任意の色に着色することがで
きず、またシート表面の模様印刷やエンボス加工を施す
ことが困難であるため、意匠性に乏しく、そのままでは
内装材としては不適当である。従って、このような遮音
性シートを用いる場合には、図5に示すように、まず壁
下地材Wの表面に接着剤98を用いて遮音性シート93
を貼着し、必要に応じて、釘打ち99をして、その後、
接着剤96を用いて内装材(図5では塩化ビニル系樹脂
製壁紙)91を貼着することにより、遮音性シート及び
内装材を施工する。
【0004】このように、従来の内装材を使用した場合
では、遮音効果を付与することができず、また、従来の
遮音性シートを用いる場合では、遮音性シート単独では
建築物の内装材としては不適当であるため、先ず遮音性
シートを施工し、その後内装材を施工する必要があり、
施工作業が煩雑化していた。しかも、高比重物質を多量
に含む遮音性シートは、内装材との接着性が必ずしも良
好ではなく、現場での内装材の施工が更に難しいものと
なっていた。
【0005】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであり、表面の意匠性および遮音性を兼ね備え
とともに、表面の防汚性、耐薬品性、強度に優れた
装材を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の遮音性内装材は、織布、編布、不
織布等の基布の表面に、高比重物質として鉄粉を添加し
た合成樹脂製遮音層及び高比重物質を実質的に含まない
合成樹脂製装飾層を順次形成し、さらに前記装飾層の表
面に、フッ素系樹脂フィルム、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィルムのい
ずれかのフィルムをラミネートして一体化したものであ
る。
【0007】本発明に使用される基布としては、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリオレ
フィン、ポリビニルアルコール等の合成繊維;綿、麻等
の天然繊維;レーヨン、スフ、アセテート等の再生繊維
などから選ばれる一種以上の繊維からなる織布、編布、
不織布等である。
【0008】ところで上記の基布は、本発明の遮音性内
装材の強度を向上させるという機能の他に、壁下地面へ
の接着強度向上といった機能を果たす。特に、本発明の
遮音性内装材は、高比重物質を多量に添加した遮音層を
有しているため、従来の塩化ビニル系樹脂製壁紙等の内
装材に比較して、重量が著しく大きく、壁下地材表面に
対する接着強度をより強くしておく必要がある。従来の
遮音性シートのように、後から別の内装材を施工するよ
うな場合であれば、壁下地への施工の際、釘打ちにより
施工することができるが、本発明の遮音性内装材では、
釘打ちすることは事実上不可能である。従って、本発明
の遮音性内装材においては、壁下地材表面への接着強度
を確保するために、上記の基布として、太めの糸(具体
的には、20〜30番手糸)を用いた織布又は編布を用
いるのが望ましい。このような基布を用いることによ
り、後記する合成樹脂製遮音層との接着強度も向上す
る。
【0009】一方、本発明の遮音性内装材を施工する際
の作業性を向上させるためには、遮音性内装材自体にあ
る程度の伸びがあった方が望ましい。そのような観点か
らすると、上記の織布よりは編布の方がより好ましい。
【0010】上記の基布上に形成される合成樹脂製遮音
層は、ポリ塩化ビニルに代表される塩化ビニル系樹脂;
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン
共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂などのオレ
フィン系樹脂;ウレタン系樹脂などの熱可塑性樹脂の
他、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(B
R)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプ
レンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)などの合成
ゴム、熱可塑性エラストマー(TPE)等(以下これら
を含めて「合成樹脂」という)に、高比重物質として鉄
を添加したものである。なお、ここでいう高比重物質
とは、比重が4.0以上の物質をいう。
【0011】上記の合成樹脂としては、他層との接着性
や加工性等の観点から塩化ビニル系樹脂もしくは熱可塑
性エラストマーが特に好ましく、高比重物質としては、
コスト等の観点から鉄粉(酸化鉄、フェライト等を含
む)が好ましい。高比重物質として鉄粉を使用した場合
には、遮音性内装材を施工した壁面に、画鋲等を用いず
に、磁石を用いて書類等を貼り付けることが可能となる
という利点もある。
【0012】上記の塩化ビニル系樹脂は、平均重合度8
00〜2000、特に好ましくは800〜1500程度
のポリ塩化ビニルの他、塩化ビニルを主体とするエチレ
ン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル等との共
重合樹脂、これらの樹脂とポリエステル系樹脂、エポキ
シ系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、アクリロニトリル、スチレン−ブタジエン共
重合樹脂、部分ケン化ビニルアルコール等との混合樹脂
などである。
【0013】合成樹脂に対する高比重物質の添加量は、
添加する高比重物質の種類によって異なり一概には決め
られないが、例えば、鉄粉の場合であれば、合成樹脂1
00重量部に対し、300〜1000重量部、好ましく
は400〜800重量部である。高比重物質の添加量が
少なすぎると遮音性が得られず、高比重物質の添加量が
多すぎると、遮音性内装材の遮音層の加工性及び諸物性
を損なう。また、本発明で使用する高比重物質は、合成
樹脂中に均一に分散し、優れた遮音性を付与するため、
平均粒径が40〜100μmのものを使用するのが望ま
しい。
【0014】合成樹脂製遮音層を形成する合成樹脂に
は、上記の高比重物質の他に、必要に応じて、可塑剤、
安定剤、難燃剤、着色剤、抗菌剤、抗黴剤、発泡剤など
の各種添加剤を添加することもできる。特に、建築物の
内装材として使用するため、合成樹脂製遮音層及び後記
する合成樹脂製装飾層の両層に、適宜の難燃剤を添加し
ておくのが望ましい。
【0015】上記の難燃剤としては、トリス(2,3−
ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス(β−クロロ
エチル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホ
スフェート等の含ハロゲンリン酸エステル化合物;トリ
クレジルホスフェート、ジフェニルクレジルホスフェー
ト、トリフェニルホスフェート等のリン酸エステル化合
物;1,1,2,2−テトラブロモエタン、1,2,
3,4−テトラブロモブタン等の臭素化合物;ペンタク
ロロフェノール、パークロロペンタシクロデカン等の塩
素化合物;酸化アンチモン;塩素化パラフィンなどの公
知の難燃剤が使用できる。
【0016】上記の樹脂組成物は、カレンダー法、押出
法、キャスティング法などの公知の手段により、シート
化され、上記の基布と積層一体化されて、合成樹脂性遮
音層が形成される。なお、合成樹脂製遮音層は、一層で
あってもよいし、二層以上の複数層としてもよい。
【0017】合成樹脂製遮音層をカレンダー法にて製造
する場合には、合成樹脂に、必要に応じて添加される各
種添加剤を所望の割合で配合し、ヘンシェルミキサー、
バンバリーミキサー等の混合機で充分に混練し、得られ
たコンパウンドをカレンダーロールによって圧延するこ
とによりシート化する。また、合成樹脂製遮音層と基布
の積層は、予め適宜の接着剤を塗布しておいた基布上
に、カレンダーロールより分出しされた合成樹脂製遮音
層を積層する方法(いわゆるカレンダートッピング法)
や、カレンダーロールによってシート化された合成樹脂
遮音層と基布とを、別工程にて、適宜の接着剤を用いて
ラミネートする方法などにより行なわれる。
【0018】合成樹脂製遮音層を押出法にて製造する場
合には、合成樹脂に、必要に応じて添加される各種添加
剤を所望の割合で配合し、ヘンシェルミキサー、バンバ
リーミキサー等の混合機で充分に混練し、得られたコン
パウンドをTダイ押出機より押出し、シート化する。ま
た、合成樹脂製遮音層と基布の積層は、予め適宜の接着
剤を塗布しておいた基布上に、Tダイ押出機より押出さ
れた合成樹脂製遮音層を積層する方法や、シート化され
た合成樹脂遮音層と基布とを、別工程にて、適宜の接着
剤を用いてラミネートする方法などにより行なわれる。
【0019】合成樹脂製遮音層をキャスティング法によ
って製造する場合には、合成樹脂に、必要に応じて添加
される各種添加剤を所望の割合で配合し、デイゾルバ
ー、ホモミキサー等の分散機で充分に混合して得られた
ペーストゾルを、離型紙等に所定厚さにてコーティング
し、加熱ゲル化して合成樹脂製遮音層を得る。また、合
成樹脂製遮音層と基布との積層は、合成樹脂製遮音層又
は/及び基布に適宜の接着剤を塗布し、ラミネートす
る。勿論、上記の離型紙等は、基布との積層前もしくは
積層後の適宜の工程にて剥離される。
【0020】上記の合成樹脂製遮音層の厚さは、添加す
る高比重物質の種類によって異なり一概には決められな
いが、例えば、鉄粉の場合であれば、0.5〜1.0m
m程度とするのが望ましい。合成樹脂製遮音層の厚さが
薄すぎると遮音性が不充分となり、合成樹脂性遮音層の
厚さが厚すぎると、その分だけコストが高くなるのみな
らず、内装材自体の重量が増して、施工作業(壁下地材
への接着)が困難となる。
【0021】合成樹脂製遮音層上に積層される高比重物
質を実質的に含まない合成樹脂製装飾層は、合成樹脂製
遮音層を構成する合成樹脂と同様の合成樹脂に、必要に
応じて、可塑剤、安定剤、難燃剤、発泡剤、抗菌剤、抗
黴剤、着色剤、無機充填剤などの各種添加剤を添加して
なる組成物からなるものである。なお、合成樹脂製装飾
層には、意匠性を阻害しない範囲であれば、高比重物質
を添加しても差し支えない。
【0022】合成樹脂製装飾層は、合成樹脂製遮音層と
同様に、カレンダー法、押出法、キャスティング法等に
より形成され、上記の合成樹脂製遮音層上に積層一体化
される。このとき、必要に応じて、接着剤を使用しても
よい。この合成樹脂製装飾層は、一層であってもよい
し、二層以上の複数層としてもよい。
【0023】上記のようにして合成樹脂製遮音層上に形
成した合成樹脂製装飾層には、エンボス加工や上記のペ
ーストをロータリースクリーンプリンター等で模様状に
印刷するなどして、凹凸模様を形成してもよい。また、
合成樹脂製装飾層表面に通常の印刷インキを用いての印
刷模様を形成することもできる。更に、上記の合成樹脂
製装飾層の表面には、防汚性や耐薬品性の付与、艶消し
や艶出し等の光沢調整、表面強度向上等を目的とした、
アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等を主成分とする水
系、溶剤系の表面処理剤を塗布、乾燥してなる表面処理
層を形成してもよい。
【0024】尚、本発明の遮音性内装材においては、合
成樹脂製装飾層の表面に、防汚性、耐薬品性等の機能を
付与したり、表面強度を向上させることを目的として、
フッ素系樹脂フィルム、エチレン−ビニルアルコール共
重合樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィルムなどのフィ
ルムをラミネートする勿論、このとき適宜の接着剤を
使用してもよい。上記のフィルムとしては、厚さが10
〜50μm程度のものが好ましい。また、上記のフィル
ムのラミネートに加えて、内装材表面にエンボス加工も
施す場合には、フィルムのラミネートと同時、もしくは
フィルムのラミネート後にエンボス加工を施すのが望ま
しい。
【0025】本発明の遮音性内装材は、基布の表面に、
高比重物質を添加した合成樹脂製遮音層及び高比重物質
を実質的に含まない合成樹脂製装飾層を順次積層し、一
体化してなるので、従来の内装材と同等の意匠性を有す
るとともに、壁面や天井等に貼着したときには、優れた
遮音性を発揮するものである。また、本発明の遮音性内
装材は、上記した通り、従来の内装材と同等の意匠性と
遮音性を兼ね備えるものであるので、この遮音性内装材
のみを貼着するだけで済み、施工作業が容易である。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の遮音性内装材
の具体例について説明する。
【0027】図1は、本発明の遮音性内装材を説明する
部分断面図であり、図中の符号1は本発明の遮音性内装
材、符号2は基布、符号3は合成樹脂製遮音層、符号4
は合成樹脂製装飾層をそれぞれ示している。
【0028】図1に示す遮音性内装材1は、基布2の表
面に、接着剤5を介して合成樹脂製遮音層3が積層一体
化され、更に、合成樹脂製遮音層3の表面には合成樹脂
製装飾層4が、接着剤6を介して積層一体化されてい
る。また、合成樹脂製装飾層4の表面にはエンボス加工
による凹凸が形成されている。
【0029】図1に示す例の基布2は、スフ20番手糸
からなる片面メリヤスである。
【0030】合成樹脂製遮音層3は、表1に示す組成か
らなるポリ塩化ビニル組成物を、カレンダー法にて厚さ
0.8mmとなるように分出しし、予め接着剤5を塗布
しておいた基布2上にトッピングして形成したものであ
る。
【0031】
【表1】 ポリ塩化ビニル 100重量部 可塑剤(ジ−2−エチルヘキシルフタレート) 40重量部 難燃性可塑剤 30重量部 Ba−Zn系複合安定剤 5重量部 難燃剤(三酸化アンチモン) 10重量部 防煙剤(水酸化アルミニウム) 25重量部 防煙剤(硼酸亜鉛) 10重量部 抗菌剤 2重量部 鉄粉(平均粒径60μm) 400重量部
【0032】合成樹脂製装飾層4は、表2に示す組成か
らなるポリ塩化ビニル組成物を、カレンダー法にて厚さ
0.12mmとなるように分出しし、接着剤6を介し
て、上記の合成樹脂製遮音層3の上にラミネートして形
成したものである。
【0033】
【表2】 ポリ塩化ビニル 100重量部 可塑剤(ジ−2−エチルヘキシルフタレート) 25重量部 難燃性可塑剤 25重量部 Ba−Zn系複合安定剤 3重量部 難燃剤(三酸化アンチモン) 5重量部 抗菌剤 1重量部 着色剤 適量
【0034】このようにして得られた遮音性内装材1
を、壁下地材Wの表面に施工した状態を図2に示す。
の遮音性内装材1は、基布2、合成樹脂製遮音層3、合
成樹脂製装飾層4を積層一体化してなるので、壁下地材
Wの表面に、この遮音性内装材1を接着剤6でもって貼
着するのみで、壁面の内装が完成するとともに、施工し
た壁面に遮音性を付与することができる。また、図1に
示す遮音性内装材1は、基布2としてスフ20番手糸か
らなる片面メリヤスを使用しているので、壁下地材W表
面への接着性に優れるとともに、ある程度の伸びを有す
るので、比較的容易に施工することができる。
【0035】次に、図3に示す実施例を説明する。図3
に示す遮音性内装材11は、基布12の表面に、接着剤
15を介して合成樹脂製遮音層13を積層一体化し、更
にこの合成樹脂製遮音層13の表面に接着剤16を介し
て合成樹脂製装飾層14を積層したものであり、合成樹
脂製装飾層14の表面に、更に、厚さ12μmのエチレ
ン−ビニルアルコール共重合樹脂フィルム17を積層し
たものである。なお、基布12、合成樹脂製遮音層1
3、合成樹脂製装飾層14は、図1に示す基布2、合成
樹脂製遮音層3、合成樹脂製装飾層4と同じ組成及び製
造方法によって得られるものである。また、合成樹脂製
装飾層14の表面には、エチレン−ビニルアルコール共
重合樹脂フィルム17をラミネートした後、エンボス加
工を施し、凹凸を形成してある。
【0036】この図3に示す遮音性内装材11を、壁下
地材Wの表面に施工した状態を図4に示す。図3に示す
遮音性内装材11を用いた場合は、図1に示す遮音性内
装材1を用いた場合の上記の効果に加え、防汚性、耐薬
品性、表面強度なども優れるものである。
【0037】
【発明の効果】本発明の遮音性内装材は、内装材として
の機能(意匠性など)と遮音性とを兼ね備えるため、従
来のように遮音性シートと内装材とを別々に施工する必
要がない。従って、本発明の遮音性内装材を使用するこ
とにより、カラオケ用ルーム、音楽室、工場内などの、
遮音性を要求される建築物(部屋)の内装作業を容易に
行なうことができる。
【0038】また、本発明の遮音性内装材は、従来の内
装材と同様に、面に防汚性、耐薬品性、表面強度など
の向上を目的としたフィルムをラミネートしたものであ
り、必要に応じて、エンボス加工を施したりすることが
できる。更に、本発明の遮音性内装材は、高比重物質と
して鉄粉を使用しているので、書類などを画鋲を使わず
に、磁石によって貼着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮音性内装材を説明する部分断面図で
ある。
【図2】図1に示す遮音性内装材を施工した状態を示す
部分断面図である。
【図3】本発明の遮音性内装材の実施例(表面にフィル
ムをラミネートしたもの)を示す部分断面図である。
【図4】図3に示す遮音性内装材を施工した状態を示す
部分断面図である。
【図5】従来の内装材及び遮音性シートを施工した状態
を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1、11・・・遮音性内装材 2、12・・・基布 3、13・・・合成樹脂製遮音層 4、14・・・合成樹脂製装飾層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布の表面に、高比重物質として鉄粉
    添加した合成樹脂製遮音層及び高比重物質を実質的に含
    まない合成樹脂製装飾層を順次積層し、さらに前記装飾
    層の表面に、フッ素系樹脂フィルム、エチレン−ビニル
    アルコール共重合樹脂フィルム、アクリル系樹脂フィル
    ムのいずれかのフィルムをラミネートして一体化してな
    る遮音性内装材。
  2. 【請求項2】 基布が、20〜30番手糸からなる編布
    である請求項1記載の遮音性内装材。
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