JP3181572B2 - 木造軸組構造建物における屋根裏仕口部の補助器具装置 - Google Patents

木造軸組構造建物における屋根裏仕口部の補助器具装置

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JP3181572B2 JP2000062384A JP2000062384A JP3181572B2 JP 3181572 B2 JP3181572 B2 JP 3181572B2 JP 2000062384 A JP2000062384 A JP 2000062384A JP 2000062384 A JP2000062384 A JP 2000062384A JP 3181572 B2 JP3181572 B2 JP 3181572B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造軸組構造建物に
おける屋根裏仕口部の、老朽化や大小の振動により生じ
る、柱の引き抜けや柱のズレ及び柱のねじれの防止を補
助する木造軸組構造建物における屋根裏仕口部の補助器
具装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、木造軸組構造建物における屋根裏
仕口部は、ホゾ穴差しだけで固定されているか、仕口部
の柱の引き抜けや柱のズレの防止の効果を高めるため羽
子板ボルトが取り付けてある場合が多い。
【0003】しかしながら従来の羽子板ボルトは、老朽
化や振動、特に地震などによる大きな振動によって起こ
るたて揺れやよこ揺れにより仕口部にかかる引き抜きや
圧縮による力のストレスに対して、一定方向の引き抜き
に対しての防止の効力はあるものの、ボルトのみで支え
ているためボルトや貫通孔にそれらの力がかかり、柱を
破壊するおそれがあり、柱の引き抜けや柱のズレの防止
に対して十分な効果を得ることは難しかった。しかも、
柱のねじれの防止に対してはほとんど効果がなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】なぜなら、従来の羽子
板ボルトはホゾ穴差しで組み合わされた互いの柱の交差
部分に、貫通孔を設けて固定するもので柱と柱とが互い
に揺れを作用しあい、そして貫通孔自体が揺れにより破
壊され、柱の損傷を招きやすい。しかも羽子板ボルトは
前述のように、羽子板ボルト自体のボルトにかかる縦の
力の一定方向の柱の引き抜きに対する防止の効力は比較
的強いが、他方向からの圧縮による曲げなどの力による
柱のズレなどに対する防止の効力は比較的弱い。
【0005】さらにボルトのみで支えてあるため互いの
柱を連結している接点の面積が狭いので、ねじれの力に
対しての防止の効果は、ほとんど得られない等の課題点
がある。
【0006】本発明は、上記のような課題点を解決する
ためになされたものであり、木造軸組構造建物における
屋根裏仕口部の、柱の引き抜けや柱のズレ及び柱のねじ
れの防止を補助する補助器具装置の提供をその目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき従
来の問題に鑑みてなされたもので、ホゾ穴差しで組み合
わされた第1の柱と第2の柱との交差部分を補強するた
めの補助器具装置であって、前記第1の柱に面接触する
第1の平板部材と第2の柱に面接触する第2の平板部材
のそれぞれの両辺を、前記第1,第2の柱に当接する2
辺を備えたほぼ三角形状の一対の平板状部材と一体に設
けて箱型に構成した補助器具と、この補助器具を前記第
1の柱に固定するために当該補助器具に連結されかつ第
1の柱を囲むように取付けるベルト材と、前記補助器具
を前記第2の柱に固定するために当該補助器具に連結さ
れかつ第2の柱を囲むように取付けるベルト材と、を備
えてなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図面を用いて説明すれば、図1は
木造軸組構造建物における屋根裏仕口部の、ホゾA穴差
しで組み合わされた互いの柱Bと柱Cの交差部分に取付
けられた本発明の実施の形態に係る補助器具1を取付け
た状態の斜視図であり、図2は上記仕口部に取付けられ
ている従来の技術の、羽子板ボルト(a)の斜視図であ
る。
【0009】本実施の形態に係る補助器具1は、木造軸
組構造建物における屋根裏仕口部の、ホゾA穴差しで組
み合わされた互いの柱Bと柱Cの交差部分に取付けるも
ので、図3に斜視図で示した箱型に構成してある。上記
箱型の補助器具1にあいている固定用の穴2または3を
使用して、すでに柱Bにあいてる羽子板ボルト(a)で
使用していた貫通孔Dに、貫通ボルトEを通し、柱Bを
はさんだ反対側にあわせた同様の箱型の補助器具1と
を、ナットFで締めて柱Bと各箱型の補助器具1を固定
し、各上記箱型の補助器具1にあいている固定用の穴4
〜11を使用して、ボルトGとナットFで上記箱型の補
助器具1とベルト材Haとを締めて固定し、ベルト材H
bで各柱Bと柱Cを囲み、互いに隣接するベルト材Ha
とHbどうしもボルトGとナットFで締めて固定する。
【0010】以上のように構成された箱型の補助器具1
は、木造軸組構造建物における屋根裏仕口部の、ホゾA
穴差しで組み合わされた第1の柱Bと第2の柱Cの交差
部分の、柱の引き抜けや柱のズレ及び柱のねじれの防止
を補助する。箱型の補助器具1は、図1より明らかなよ
うに、上記第1の柱Bに面接触する第1の平板部材と第
2の柱Cに面接触する第2の平板部材にそれぞれ穴3,
2を設けると共に、上記第1,第2の平板部材のそれぞ
れの両辺を、前記第1,第2の柱B,Cに当接する2辺
を備えたほぼ三角形状の一対の平板状部材と一体に設け
て箱型に構成してある。
【0011】木造軸組構造建物における屋根裏仕口部
の、ホゾA穴差しで組み合わされた互いの柱Bと柱Cの
交差部分に、穴2〜11を備えた箱型の補助器具1をあ
わせたとき、貫通ボルトEを使用していない羽子板ボル
ト(a)の場合には、貫通孔Dがあいていないので、図
7に示すように、貫通孔Dがあいていない方の柱Bに
は、上記箱型の補助器具1にあいている固定用の穴2ま
たは3を利用して、ラグスクリューボルトIで止めて柱
Bと固定し、上記箱型の補助器具1にあいている他面の
固定用の穴2〜11を利用して、ボルトGとナットFで
上記箱型の補助器具1とベルト材Haとを締めて固定
し、ベルト材Hbで各柱Bと柱Cを囲み、互いに隣接す
るベルト材HaとHbどうしもボルトGとナットFで締
めて固定する。
【0012】上記互いの柱Bと柱Cに、羽子板ボルト
(a)が使用されておらず、ホゾA穴差しだけで組み合
わされていた場合には、上記箱型の補助器具1にあいて
いる固定用の穴2または3を利用して、ラグスクリュー
ボルトIで止めて柱Bと固定し、上記箱型の補助器具1
にあいている他面の固定用の穴2〜11を利用して、ボ
ルトGとナットFで上記箱型の補助器具1とベルト材H
aとを締めて固定し、ベルト材Hbで各柱Bと柱Cを囲
み、互いに隣接するベルト材Haとベルト材Hbどうし
もボルトGとナットFで締めて固定する。
【0013】ベルト材Haやベルト材Hbを、柱Bや柱
Cに固定出来ない状況のときには、上記箱型の補助器具
1をラグスクリューボルトIだけで止めて、柱Bや柱C
に固定する場合もある。
【0014】また各面に固定用の穴2〜11を形成した
箱型の補助器具1の形状や、各面の固定用の穴2〜11
の穴の個数、及びベルト材Haとベルト材Hb、さらに
ボルトGとナットFの形状や使用個数等は、木造軸組構
造建物における屋根裏仕口部の柱自体や、交差部分の形
状や老朽化などの状況等により特定される限りではな
い。
【0015】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、要するに本発明は、ホゾ穴差しで組み合わさ
れた第1の柱(B)と第2の柱(C)との交差部分を補
強するための補助器具装置であって、前記第1の柱
(B)に面接触する第1の平板部材と第2の柱(C)に
面接触する第2の平板部材のそれぞれの両辺を、前記第
1,第2の柱(B,C)に当接する2辺を備えたほぼ三
角形状の一対の平板状部材と一体に設けて箱型に構成し
た補助器具(1)と、この補助器具(1)を前記第1の
柱(B)に固定するために当該補助器具(1)に連結さ
れかつ第1の柱(B)を囲むように取付けるベルト材
と、前記補助器具(1)を前記第2の柱(C)に固定す
るために当該補助器具(1)に連結されかつ第2の柱
(C)を囲むように取付けるベルト材と、を備えてなる
ものである。
【0016】上記構成より明らかなように、本発明にお
いては、ホゾ穴差しで組合わされた第1の柱Bと第2の
柱Cとの交差部分を補強するための補助器具装置は、第
1の柱Bに面接触する第1の平板部材と第2の柱Cに面
接触する第2の平板部材のそれぞれの両辺を、ほぼ三角
形状の一対の平板状部材と一体に設けて箱型に構成した
補助器具1と、この補助器具1を第1,第2の柱B,C
に固定するために、上記補助器具1に連結され、第1,
第2の柱B,Cを囲むように取付けるベルト材とを備え
てなるものである。
【0017】したがって、本発明によれば、補助器具1
が第1,第2の柱B,Cに面接触する箱型に構成してあ
ることにより、第1,第2の柱B,Cのホゾ穴差し部分
が抜けることやずれることを効果的に防止できるもので
あり、そして、前記補助器具1は、第1,第2の柱B,
Cを囲むように取付けるベルト材によって上記第1,第
2の柱B,Cに取付けるものであるから、第1,第2の
柱B,Cに穴をあけることなく第1,第2の柱B,Cの
交差部分の補強を容易に行うことができるものであり、
前述したごとき従来の問題を解消できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】木造軸組構造建物における屋根裏仕口部に、補
助器具を設置した状態を示す実施の形態例である斜視図
である。
【図2】従来の技術である羽子板ボルト(a)の使用斜
視図である。
【図3】補助器具の斜視図である。
【図4】補助器具の正面図である。
【図5】補助器具の左側面図である。
【図6】補助器具の平面図である。
【図7】本発明の実施の形態例である、貫通孔Dのない
柱Bの場合の取付け断面図である。
【符号の説明】
1 補助器具 2〜11 固定用の穴 A ホゾ B,C 柱 D 貫通孔 E 貫通ボルト F ナット G ボルト Ha,Hb ベルト材 I ラグスクリューボルト J 平ワッシャー (a) 羽子板ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/26 E04B 1/58 506

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホゾ穴差しで組み合わされた第1の柱
    (B)と第2の柱(C)との交差部分を補強するための
    補助器具装置であって、前記第1の柱(B)に面接触す
    る第1の平板部材と第2の柱(C)に面接触する第2の
    平板部材のそれぞれの両辺を、前記第1,第2の柱
    (B,C)に当接する2辺を備えたほぼ三角形状の一対
    の平板状部材と一体に設けて箱型に構成した補助器具
    (1)と、この補助器具(1)を前記第1の柱(B)に
    固定するために当該補助器具(1)に連結されかつ第1
    の柱(B)を囲むように取付けるベルト材と、前記補助
    器具(1)を前記第2の柱(C)に固定するために当該
    補助器具(1)に連結されかつ第2の柱(C)を囲むよ
    うに取付けるベルト材と、を備えてなることを特徴とす
    る木造軸組構造建物における屋根裏仕口部の補助器具装
    置。
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