JP2594021B2 - 開口付壁パネルの補強治具 - Google Patents

開口付壁パネルの補強治具

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JP2594021B2
JP2594021B2 JP17450794A JP17450794A JP2594021B2 JP 2594021 B2 JP2594021 B2 JP 2594021B2 JP 17450794 A JP17450794 A JP 17450794A JP 17450794 A JP17450794 A JP 17450794A JP 2594021 B2 JP2594021 B2 JP 2594021B2
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伸一郎 濱満
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、玄関等の開口部を有
した壁パネルを補強する補強治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図5および図6に示すよう
に、開口付壁パネルがある。図5の開口付壁パネル50
は、1.5P幅(1P=900mm)の玄関開口部51
を有した外壁パネルであり、図6の開口付壁パネル53
は、2P幅の広幅玄関開口部54を有した外壁パネルで
ある。なお、いずれの開口付壁パネル50,53も、金
属製のパネル枠の両面に表面材を貼って構成されてお
り、かつ開口部51,54部分には下枠は存在しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】開口付壁パネル50,
53の場合、開口部51,54を形成した分、パネル強
度が低下する。特に、下枠のない開口部51,54部分
において、パネルがねじれ易く、パネル製造時や現場等
への運搬時ならびに現場施工時に、パネルが変形したり
表面材が割れたりするといった破損の原因となる。そこ
で、開口部51,54の両側における下枠の端面間に補
強材52,55を架設してパネルを補強している。
【0004】しかし、従来の補強材52,55は、角材
等の木製品を使用しており、金属製の枠材に比べ強度的
に弱く、パネルの破損を十分に回避することができなか
った。また、パネルの製造ラインや上棟工事現場でパネ
ルを立設して搬送する場合がある。この時、パネルの下
枠をライン等に沿って滑らすようにして移動させるが、
下枠と底面が別形状の補強材部分で引っ掛かりが生じ、
製造ラインや上棟工事現場での作業性が低下するという
問題もあった。
【0005】この発明の目的は、開口付壁パネルの製
造,運搬,施工時における破損を防ぎ、かつ開口付壁パ
ネルの製造ラインや上棟工事現場での作業性が向上する
開口付壁パネルの補強治具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の開口付壁パネ
ルの補強治具は、開口付壁パネルの開口部の両側に配置
した一対の金属製下枠の開口側端面間に架設し、下枠と
底面形状が同一で下枠の端面間に渡って配置する金属製
の治具本体と、下枠と治具本体の底面間に掛け渡す連結
プレートと、この連結プレートを下枠と治具本体にそれ
ぞれ固定するボルトとを備えたものである。
【0007】請求項2の開口付壁パネルの補強治具は、
連結プレートを下枠に固定するボルトと、連結プレート
を治具本体に固定するボルトのうち少なくとも一方を複
数本としたものである。請求項3の開口付壁パネルの補
強治具は、連結プレートに、下枠の端面と治具本体との
間に圧入可能な圧入部材を立設したものである。
【0008】
【作用】請求項1の構成によれば、開口付壁パネルの開
口部の両側における下枠の端面間に金属製の補強治具を
架設したので、開口部にてパネルの強度が低下するよう
なことがない。また、下枠と治具本体の底面形状を同一
にしたので、開口付壁パネルを立設して移動する際、引
っ掛かりがなく、スムースに搬送できる。
【0009】請求項2の構成によれば、連結プレートと
下枠あるいは連結プレートと治具本体を固定するボルト
の本数を複数にしたので、下枠に対する治具本体の回り
止めとなる。請求項3の構成によれば、下枠と治具本体
との間に連結プレートの圧入部材を圧入したので、下枠
に対する治具本体の回り止めとなる。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。図1は、補強治具10を取付けた開口付
壁パネル11の枠組構成図を示している。図1におい
て、12は溝形鋼からなる上枠、13,13は断面略Y
字形鋼からなる下枠、14,14は溝形鋼からなる左右
の縦枠であり、これら上枠12,下枠13,縦枠14に
て開口付壁パネル11の外枠を構成している。また、1
5は溝形鋼からなる開口横枠、16,17は溝形鋼から
なる開口縦枠であり、これら開口横枠15ならびに開口
縦枠16,17にて囲まれた空間が玄関開口部18とな
る。なお、これら枠組の両面に表面材(図示せず)を貼
る。
【0011】図1のII部分の拡大図を図2に示すとと
もに、図3に当該部分の分解斜視図を示す。図2および
図3において、補強治具10は、下枠13の開口側端面
間に配置する治具本体19、治具本体19を下枠13に
固定するための連結プレート20、ならびにボルト21
・ナット22にて構成されている。下枠13の水平片1
3′の端部には上下に貫通してボルト挿通孔23が形成
されている。治具本体19は下枠13と同一断面形状の
略Y字形鋼からなり、水平片19′の端部には2個のボ
ルト挿通孔24が上下に貫通して形成されている。ま
た、連結プレート20は金属板からなり、下枠13のボ
ルト挿通孔23ならびに治具本体19のボルト挿通孔2
4に対向する位置にそれぞれボルト挿通孔25が形成さ
れている。
【0012】連結プレート20を下枠13の底面ならび
に治具本体19の底面に掛け渡して配置し、ボルト21
を連結プレート20のボルト挿通孔25ならびに下枠1
3,治具本体19のボルト挿通孔23,24に挿通し、
ナット22を締結する。これにより、治具本体19が下
枠13に固定される。なお、開口部18の両側の下枠1
3間の寸法は、治具本体19をスムースに介装できるよ
うに、治具本体19の長さ寸法より若干大きめに構成さ
れており、これにより下枠13の端面と治具本体19と
の間に若干の隙間26が形成される。そして、連結プレ
ート20の下面より、連結プレート20に形成しておい
たねじ孔(図示せず)に一対のねじ(圧入部材)27を
螺合する。ねじ27は、下枠13と治具本体19の間の
隙間26に圧入される。
【0013】なお、治具本体19の他端も同様にして下
枠13に固定する。また、図2において、28は開口縦
枠16の外面に接合し、かつ下部を下枠13の水平片1
3′に形成した貫通孔(図示せず)に貫通した補強材で
ある。このように構成された開口付壁パネルの補強治具
10によると、下枠13と同様金属にて構成されてお
り、開口付壁パネル11の補強が強固に行える。したが
って、パネル製造時や現場等への運搬時ならびに現場施
工時に、開口付壁パネル11が変形したり、表面材が割
れたりするといった破損を防止できる。
【0014】また、治具本体19は下枠13と同一断面
形状であるため、底面形状も同一となって開口付壁パネ
ル11の底面が面一となり、製造ラインや上棟工事現場
で開口付壁パネル11を立設して搬送する作業が円滑に
行え、作業性が向上する。また、治具本体19と連結プ
レート20を、2本のボルト21にて固定したので、下
枠13に対する治具本体19の回り止めとなる。しか
も、下枠13と治具本体19の間に形成される隙間26
にねじ27を圧入したので、下枠13に対する治具本体
19の回り止めとなる。よって、パネル製造時や現場等
への運搬時ならびに現場施工時における開口付壁パネル
11の変形をより一層防止できる。
【0015】さらに、補強治具10を金属にて形成した
ので、木材資源を節約できる。この発明の他の実施例を
図4に示す。なお、開口付壁パネル11の構造は、図1
に示した例と同様であり、その他図1ないし図3と同一
部分は同一符号を付してその説明を省略する。この実施
例は、連結プレート20の上面に立上片(圧入部材)2
9を立設したものであり、この立上片29が下枠13と
治具本体19の間の隙間26に圧入される。なお、立上
片29は、連結プレート20の全幅に渡って形成される
ものでもよく、あるいは部分的に形成されるものでもよ
い。このように構成された開口付壁パネルの補強治具1
0においても、前記実施例と同様の効果が得られる。
【0016】なお、前記各実施例における下枠13なら
びに治具本体19は、断面略Y字形鋼からなるものであ
ったが、その他の断面形状、例えば下向き溝形鋼やH形
鋼からなるものであってもよい。また、連結プレート2
0は、下枠13に1本のボルト21にて固定し、治具本
体19に2本のボルト21にて固定したが、各ボルト2
1の本数はこれに限るものではなく、例えば下枠13,
治具本体19に1本ずつで固定したり、治具本体19に
1本で固定し下枠13に複数本で固定したり、下枠1
3,治具本体19の両方にそれぞれ複数本で固定しても
よい。また、ねじ27や立上片29等の隙間26に圧入
される圧入部材を連結プレート20に設けなくてもよ
い。さらに、開口付壁パネル11は外壁パネルであった
が、間仕切壁パネルに適用してもよい。
【0017】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、開口付壁パネ
ルの開口部の両側における下枠の端面間に金属製の補強
治具を架設したので、開口部にてパネルの強度が低下す
るようなことがなく、開口付壁パネルの製造,運搬,施
工時における破損を防止できる。また、下枠と治具本体
の底面形状を同一にしたので、開口付壁パネルの製造ラ
インや上棟工事現場で開口付壁パネルを立設して移動す
る際、引っ掛かりがなく、スムースに搬送でき、作業性
が向上する。さらに、補強治具を金属にて形成したの
で、木材資源の節約が図れるという効果がある。
【0018】請求項2の構成によれば、連結プレートと
下枠あるいは連結プレートと治具本体を固定するボルト
の本数を複数にしたので、下枠に対する治具本体の回り
止めとなり、開口付壁パネルの製造,運搬,施工時にお
ける変形を防ぎ、破損をより一層防止できるという効果
がある。請求項3の構成によれば、下枠と治具本体との
間に連結プレートの圧入部材を圧入したので、下枠に対
する治具本体の回り止めとなり、開口付壁パネルの製
造,運搬,施工時における変形を防ぎ、破損をより一層
防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の補強治具を取付けた状態
の開口付壁パネルの枠組構成図である。
【図2】図1のII部分の拡大図である。
【図3】この発明の一実施例の補強治具の固定部分の分
解斜視図である。
【図4】この発明の他の実施例の補強治具の固定部分の
分解斜視図である。
【図5】従来例の開口付壁パネルの正面図である。
【図6】他の従来例の開口付壁パネルの正面図である。
【符号の説明】
10 補強治具 11 開口付壁パネル 13 下枠 18 開口部 19 治具本体 20 連結プレート 21 ボルト 27 ねじ(圧入部材)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口付壁パネルの開口部の両側に配置し
    た一対の金属製下枠の開口側端面間に架設する補強治具
    であって、 前記下枠と底面形状が同一で前記下枠の前記端面間に渡
    って配置する金属製の治具本体と、前記下枠と前記治具
    本体の底面間に掛け渡す連結プレートと、この連結プレ
    ートを前記下枠と前記治具本体にそれぞれ固定するボル
    トとを備えた開口付壁パネルの補強治具。
  2. 【請求項2】 前記連結プレートを前記下枠に固定する
    ボルトと、前記連結プレートを前記治具本体に固定する
    ボルトのうち少なくとも一方を複数本としたことを特徴
    とする請求項1記載の開口付壁パネルの補強治具。
  3. 【請求項3】 前記連結プレートに、前記下枠の前記端
    面と前記治具本体との間に圧入可能な圧入部材を立設し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の開口付壁パ
    ネルの補強治具。
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