JP3181482B2 - 高純度窒素ガス製造方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

高純度窒素ガス製造方法およびそれに用いる装置

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JP3181482B2 JP01620995A JP1620995A JP3181482B2 JP 3181482 B2 JP3181482 B2 JP 3181482B2 JP 01620995 A JP01620995 A JP 01620995A JP 1620995 A JP1620995 A JP 1620995A JP 3181482 B2 JP3181482 B2 JP 3181482B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高純度窒素ガス製造方
法およびそれに用いる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】窒素ガスを大量に使用する需要家には、
オンサイトとして窒素ガス製造装置を設置しているもの
が多い。このような需要家は、通常、一定流量の窒素ガ
スを使用しており、この方法が最も低コストの運転方法
となっている。しかしながら、上記使用量(需要量)は
常に一定ではなく、1日の内には時間単位で使用量が変
動するため、窒素ガス製造装置は需要量の変動に対応で
きる構造に設計されている。
【0003】このような製品窒素ガスの需要量の変動に
対応できる高純度窒素ガス製造装置として図5に示すも
のがある。図において、21は空気圧縮機である。22
は2個1組の吸着塔であり、内部にモレキュラーシーブ
が充填されていて空気圧縮機21により圧縮された空気
中のH2 OおよびCO2 を吸着除去する作用をする。2
3はH2 OおよびCO2 が吸着除去された圧縮空気を送
る圧縮空気供給パイプである。24は熱交換器であり、
吸着塔22によりH2 OおよびCO2 が吸着除去された
圧縮空気が送り込まれる。26は精留塔であり、上部に
凝縮器27a内蔵の分縮器27を備えており、熱交換器
24により超低温に冷却され、パイプ25を経て送り込
まれる圧縮空気をさらに冷却し、その一部を液化し液体
空気36として底部に溜め、窒素のみを気体状態で天井
部に溜めるようになっている。29は装置外から液体窒
素34の供給を受けこれを貯蔵する液体窒素貯槽であ
り、内部の液体窒素(高純度品)34を、導入路パイプ
30を経由させ精留塔26の天井部側に送入し、精留塔
26内に供給される圧縮空気の寒冷源にしている。
【0004】ここで上記精留塔26についてより詳しく
説明すると、精留塔26の上側に備えられた上記分縮器
27内の凝縮器27aには、精留塔26の天井部に溜る
窒素ガスの一部が第1の還流液パイプ(案内路)28a
を介して送入される。この分縮器27内は、精留塔26
内よりも減圧状態になっており、精留塔26の底部の貯
留液体空気(N2 ;50〜70%,O2 ;30〜50
%)36が膨脹弁31a付きパイプ31を経て送り込ま
れ、一部気化して内部温度を液体窒素の沸点以下の温度
に冷却するようになっている。この冷却により、精留塔
26から第1の還流液パイプ28aを介して凝縮器27
a内に送入された窒素ガスが液化する。32は液面指示
調節計であり、分縮器27内の液体空気の液面が一定レ
ベルを保つようその液面に応じてバルブ33を制御し液
体窒素貯槽29からの液体窒素の供給量を制御する。精
留塔26の天井部側の部分には、上記分縮器27内の凝
縮器27aで生成した液体窒素が第2の還流液パイプ
(還流路)28bを通って流下供給されるとともに、液
体窒素貯槽29から液体窒素34が導入路パイプ30を
経て供給され、これらが液体窒素溜め35を経て精留塔
26内を下方に流下し、精留塔26の底部から上昇する
圧縮空気と向流的に接触し冷却してその一部を液化する
ようになっている。この過程で圧縮空気中の高沸点成分
(酸素)は液化されて精留塔26の底部に溜り、低沸点
成分の窒素ガスが精留塔26の天井部に溜る。37は精
留塔26の天井部に溜った窒素ガスを製品窒素ガスとし
て取り出す取出パイプで、超低温の窒素ガスを熱交換器
24内に案内し、そこに送り込まれる圧縮空気と熱交換
させて常温にしメインパイプ38に送り込む作用をす
る。この場合、上記精留塔26内における最上部には、
窒素ガスとともに、沸点の低いHe(−269℃),H
2 (−253℃)が溜りやすいため、取出パイプ37
は、精留塔26の最上部よりかなり下側に開口してお
り、He,H2 の混在しない純窒素ガスのみを製品窒素
ガスとして取り出すようになっている。
【0005】39は分縮器27内の気化液体空気(廃ガ
ス)の放出パイプであり、この気化液体空気の冷熱を利
用して熱交換器24内へ送り込まれる圧縮空気を超低温
に冷却して精留塔26へ送り込むようになっている。4
0は保圧弁であり、分縮器27内の圧力が所定圧力を越
えると、開弁して分縮器27内の気化液体空気を放出
し、これにより分縮器27内の圧力が所定圧力を越えて
高圧にならないようにしている。41はメインパイプ3
8に設けられた流量制御弁である。42はバックアップ
系ラインであり、液体窒素蒸発器43,これに液体窒素
貯槽29から液体窒素34を供給する導入路パイプ44
a,液体窒素蒸発器43で気化生成した窒素ガスをメイ
ンパイプ38に送入する案内パイプ44bおよびこの案
内パイプ44bに設けられた圧力調整弁45から構成さ
れている。この圧力調節弁45は2次側(使用側)の圧
力が設定圧力より下がると、弁を開き(または弁の開度
を調節し)2次側の圧力が設定圧力を保つように作用す
る。このバックアップ系ライン42では、精留塔ライン
が故障したり、または製品窒素ガスの需要量が精留塔2
6だけでは対応できないような量に大幅に増加したり
(精留塔26内で生成される窒素ガスの最大生成量を越
えたり)してメインパイプ38内の圧力が下がると、圧
力調節弁45が開成作動するため、液体窒素貯槽29か
ら液体窒素34が液体窒素蒸発器43に流れて気化し、
その生成気化液体窒素ガスが製品窒素ガスとしてメイン
パイプ38内に流入するようになっている。48は不純
物分析計であり、メインパイプ38に送り込まれる製品
窒素ガスの純度を分析し、始動初期等の純度の低いとき
は、弁49を作動させて製品窒素ガスを矢印Aのように
外部に逃気する作用をする。
【0006】この装置は、つぎのようにして製品窒素ガ
スを製造する。すなわち、空気圧縮機21により空気を
圧縮し、ドレン分離器およびドライヤ(ともに図示せ
ず)により圧縮された空気中の水分を除去し、その状態
で吸着塔22に送り込み、空気中のH2 OおよびCO2
を除去する。ついで、H2 O,CO2 が除去された圧縮
空気を、精留塔26からメインパイプ38を経て送り込
まれる製品窒素ガス塔によって冷やされている熱交換器
24に送り込んで超低温に冷却し、その状態で精留塔2
6の下部内に投入する。ついで、この投入圧縮空気を、
液体窒素貯槽29から導入路パイプ30を経由して精留
塔26内に送り込まれた液体窒素34および液体窒素溜
め35からの溢流液体窒素と接触させて冷却し、一部を
液化して精留塔26の底部に液体空気36として溜め
る。この過程において、窒素と酸素の沸点の差(酸素の
沸点−183℃,窒素の沸点−196℃)により、圧縮
空気中の高沸点成分である酸素が液化し、窒素が気体の
まま残る。ついで、この気体のまま残った窒素を取出パ
イプ37から取り出して熱交換器24に送り込み、常温
近くまで昇温させてメインパイプ38から製品窒素ガス
として送り出す。この場合、精留塔26内は、空気圧縮
機21に圧縮力および液体空気の蒸気圧により高温にな
っているため、取出パイプ37から取り出される製品窒
素ガスの圧力も高い。したがって、この製品窒素ガスを
パージ用ガスとして用いる場合に特に有効となる。ま
た、圧力がこのように高いため、同一径のパイプは多量
のガスを輸送できるようになるし、輸送量を一定にした
ときには小径のパイプを用いることができるようになり
設備費の節約を実現しうるようになる。他方、精留塔2
6の下部に溜まった液体空気36については、これを分
縮器27内に送り込み凝縮器27aを冷却させる。この
冷却により、精留塔26の上部から凝縮器27aに送入
された窒素ガスが液化して精留塔26用の還流液とな
り、第2の還流液パイプ28bを経て精留塔26に戻
る。そして、凝縮器21aを冷却し終えた液体空気36
は、気化し放出パイプ39により熱交換器24に送られ
その熱交換器24を冷やしたのち、空中に放出される。
なお、液体窒素貯槽29から導入路パイプ30を経由し
て精留塔26内に送り込まれた液体窒素34は、圧縮空
気液化用の寒冷源として作用し、それ自身は気化して取
出パイプ37から製品窒素ガスの一部として取り出され
る。
【0007】このような窒素ガス製造装置では、製品窒
素ガスの需要量(この需要量は、通常精留塔26内で生
成される窒素ガスの最大生成量に対して、70〜80%
に設定されている)に変動が生じた場合に、分縮器27
に設けられた液面指示調節計32が作動し、バルブ33
の開度を調節して精留塔26に対する液体窒素34の供
給量を増減させることによって製品窒素ガスの需要量の
変動に対応している。すなわち、製品窒素ガスの需要量
が(上記最大生成量以下の範囲内で)多くなると、凝縮
器27aに送られる窒素ガスの量が少なくなって凝縮器
27aで生成される還流液の液量が少なくなり、その結
果、精留塔26の底部の貯留液体空気36の量が減少す
るため分縮器27における液体空気の液面が下がる。こ
れにより、液面指示調節計32が作動し精留塔26に対
する液体窒素34の供給量を増加させ、その気化により
迅速に製品窒素ガスを製造し需要量の増大に素早く対応
する。そして、この液体窒素34の供給量の増加により
精留塔26の底部の貯留液体空気36の量が増大しそれ
に伴って分縮器27内の液面が回復すると、液面指示調
節計32によって精留塔26に対する液体窒素34の供
給量が適正に制御される。製品窒素ガスの需要量が少な
くなると、上記とは逆に、分縮器27内の液面が上昇す
るため、液面指示調節計32が作動して精留塔26に対
する液体窒素34の供給量を減少させ液体窒素34の過
剰供給に基づく不合理を排除する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように液面指示調節計32を用いたものでは、その需要
量の変動が小さい(±5%の範囲内である)場合には有
効であるものの、(上記最大生成量以下の範囲内で)大
幅に変動すると、これに対応しきれずコントロール不能
になるという問題がある。このことは、つぎのようにし
て起こると思われる。すなわち、上記需要量が大幅に増
加すると、液面指示調節計32の作動による液体窒素3
4の供給量の増加だけでは上記増加分に対応できずに、
通常であれば凝縮器27aに送られる窒素ガスが取出し
パイプ37に流入し、凝縮器27aに送られる窒素ガス
の量が大幅に減少する。これにより、凝縮器27aで生
成される還流液の液量が大幅に減少し、精留塔26の底
部に溜まる液体空気の液量も大幅に減少するため、膨脹
弁31aを通って分縮器27に導入される気化液体空気
の量が大幅に減少する。その結果、還流液の液量が増々
減少する(凝縮器27aに送られる窒素ガスの量が増々
減少する)とともに、分縮器27における液体空気の液
面が増々下がり、これにより精留塔26内の窒素ガスの
量が大幅に増大する。このようにして、精留塔26内の
窒素ガスの量が増大し続けると、精留塔26内における
製品窒素ガスの供給圧力が増大し続け製品窒素ガスの取
出量が増大し続けてコントロール不能になると思われ
る。一方、上記需要量が大幅に減少すると、上記とは逆
に作用し、精留塔26内の窒素ガスの量が減少し続け、
精留塔26内における窒素ガスの供給圧力が減少し続け
てコントロール不能となると思われる。
【0009】そこで、図5の2点鎖線で示すように、メ
インパイプ38に流量指示調節計46により開閉制御さ
れる放出弁47を設けるようにしたものがある。このも
のでは、製品窒素ガスの需要量が大幅に減少した場合に
は、これを流量指示調節計46で検出して放出弁47を
開弁し、余剰の製品窒素ガスを大気に放出することで上
記コントロール不能を防いでいる。しかしながら、この
ものでは、製品窒素ガスの需要量が窒素ガスの上記最大
生成量以下の範囲内で大幅に増加した場合に、有効でな
いという問題がある。しかも、製品窒素ガスを大気に放
出しなければならず、効率が悪いという問題がある。さ
らに、高価な流量指示調節計46および放出弁47が必
要になるという問題もある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、製品窒素ガスの需要量が大幅に変動した場合に
も適正な運転が行え、しかも、効率がよく、安価な高純
度窒素ガス製造方法およびそれに用いる装置の提供をそ
の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、原料空気を空気圧縮手段により圧縮して
圧縮空気とし、この圧縮空気を除去手段に通して圧縮空
気中の炭酸ガスと水分とを除去手段により除去したのち
熱交換手段に通して超低温に冷却し、この超低温に冷却
された圧縮空気を精留塔に投入し、その一部を液化して
精留塔の底部に溜め窒素のみを気体として精留塔の上部
側に滞留させ、この滞留させた窒素ガスの一部を精留塔
の上部側から取出し製品窒素ガスとして窒素ガス取出路
に案内するとともに、上記滞留させた窒素ガスの他部を
精留塔の上部側から取出し精留塔の上部に設けられた凝
縮器内蔵型の分縮器の上記凝縮器に案内し、精留塔の底
部の貯溜液体空気を冷熱発生用膨脹器で気化して気化液
体空気とし、この気化液体空気を凝縮器冷却用の寒冷と
して分縮器内に導き、この気化液体空気で凝縮器内に導
かれた窒素ガスを液化して液化窒素とし、この液化窒素
を圧縮空気液化用の還流液として精留塔内に戻し、分縮
器内の気化液体空気を放出路から外部に放出する窒素ガ
ス製造方法であって、製品窒素ガスの需要量が増加し精
留塔内の圧力が設定された圧力値を上回った際には、こ
れを検出し、この検出結果に基づいて放出路からの気化
液体空気の放出量を増加させて分縮器内の圧力を下降さ
せることにより精留塔内の圧力を下降させて上記設定さ
れた圧力値まで戻すようにし、製品窒素ガスの需要量が
減少し精留塔内の圧力が上記設定された圧力値を下回っ
た際には、これを検出し、この検出結果に基づいて放出
路からの気化液体空気の放出量を減少させて分縮器内の
圧力を上昇させることにより精留塔内の圧力を上昇させ
て上記設定された圧力値まで戻すようにした高純度窒素
ガス製造方法を第1の要旨とし、原料空気を空気圧縮手
段により圧縮して圧縮空気とし、この圧縮空気を除去手
段に通して圧縮空気中の炭酸ガスと水分とを除去手段に
より除去したのち熱交換手段に通して超低温に冷却し、
この超低温に冷却された圧縮空気を精留塔に投入し、そ
の一部を液化して精留塔の底部に溜め窒素のみを気体と
して精留塔の上部側に滞留させ、この滞留させた窒素ガ
スの一部を精留塔の上部側から取出し製品窒素ガスとし
て窒素ガス取出路に案内するとともに、上記滞留させた
窒素ガスの他部を精留塔の上部側から取出し精留塔の上
部に設けられた凝縮器内蔵型の分縮器の上記凝縮器に案
内し、精留塔の底部の貯溜液体空気を冷熱発生用膨脹器
で気化して気化液体空気とし、この気化液体空気を凝縮
器冷却用の寒冷として分縮器内に導き、この気化液体空
気で凝縮器内に導かれた窒素ガスを液化して液化窒素と
し、この液化窒素を圧縮空気液化用の還流液として精留
塔内に戻し、分縮器内の気化液体空気を放出路から外部
に放出する窒素ガス製造方法であって、製品窒素ガスの
需要量が増加し精留塔内の圧力が設定された圧力値を上
回った際には、これに連動して放出路からの気化液体空
気の放出量を増加させて分縮器内の圧力を下降させるこ
とにより精留塔内の圧力を下降させて上記設定された圧
力値まで戻すようにし、製品窒素ガスの需要量が減少し
精留塔内の圧力が上記設定された圧力値を下回った際に
は、これに連動して放出路からの気化液体空気の放出量
を減少させて分縮器内の圧力を上昇させることにより精
留塔内の圧力を上昇させて上記設定された圧力値まで戻
すようにした高純度窒素ガス製造方法を第2の要旨と
し、外部より取入れた空気を圧縮する空気圧縮手段と、
この空気圧縮手段によって圧縮された圧縮空気中の炭酸
ガスと水分とを除去する除去手段と、この除去手段を経
た圧縮空気を超低温に冷却する熱交換手段と、この熱交
換手段により超低温に冷却された圧縮空気の一部を液化
して底部に溜め窒素のみを気体として上部側に滞留させ
る精留塔と、この精留塔の上部側に滞留させた窒素ガス
の一部を製品窒素ガスとして取出す窒素ガス取出路と、
上記精留塔の上部に設けられた凝縮器内蔵型の分縮器
と、上記精留塔の上部側に滞留させた窒素ガスの他部を
上記凝縮器に案内する案内路と、精留塔の底部の貯溜液
体空気を気化して液体空気としたのち凝縮器冷却用の寒
冷として上記分縮器内に送給する冷熱発生用膨脹器と、
上記凝縮器内で生じた液化窒素を還流液として精留塔内
に戻す還流路と、上記分縮器内の気化液体空気を外部に
放出する放出路とを備えた窒素ガス製造装置であって、
精留塔内の圧力もしくは窒素ガス取出路内の圧力を検出
する圧力検出手段と、この圧力検出手段による検出結果
に基づいて放出路からの気化液体空気の放出量を制御す
る制御手段とを設け、製品窒素ガスの需要量が増加し上
記検出結果が設定された圧力値を上回る際には上記放出
量を増加させて分縮器内の圧力を下降させ凝縮器内で生
じる液化窒素の液量を増加させるように構成し、製品窒
素ガスの需要量が減少し上記検出結果が上記設定された
圧力値を下回る際には上記放出量を減少させて分縮器内
の圧力を上昇させ凝縮器内で生じる液化窒素の液量を減
少させるように構成した高純度窒素ガス製造装置を第3
の要旨とし、外部より取入れた空気を圧縮する空気圧縮
手段と、この空気圧縮手段によって圧縮された圧縮空気
中の炭酸ガスと水分とを除去する除去手段と、この除去
手段を経た圧縮空気を超低温に冷却する熱交換手段と、
この熱交換手段により超低温に冷却された圧縮空気の一
部を液化して底部に溜め窒素のみを気体として上部側に
滞留させる精留塔と、この精留塔の上部側に滞留させた
窒素ガスの一部を製品窒素ガスとして取出す窒素ガス取
出路と、上記精留塔の上部に設けられた凝縮器内蔵型の
分縮器と、上記精留塔の上部側に滞留させた窒素ガスの
他部を上記凝縮器に案内する案内路と、精留塔の底部の
貯溜液体空気を気化して液体空気としたのち凝縮器冷却
用の寒冷として上記分縮器内に送給する冷熱発生用膨脹
器と、上記凝縮器内で生じた液化窒素を還流液として精
留塔内に戻す還流路と、上記分縮器内の気化液体空気を
外部に放出する放出路とを備えた窒素ガス製造装置であ
って、精留塔内の圧力もしくは窒素ガス取出路内の圧力
に連動して放出路からの気化液体空気の放出量を制御す
る制御手段を設け、製品窒素ガスの需要量が増加し上記
精留塔内の圧力もしくは窒素ガス取出路内の圧力が設定
された圧力値を上回る際には上記放出量を増加させて分
縮器内の圧力を下降させ凝縮器内で生じる液化窒素の液
量を増加させるように構成し、製品窒素ガスの需要量が
減少し上記精留塔内の圧力もしくは窒素ガス取出路内の
圧力が上記設定された圧力値を下回る際には上記放出量
を減少させて分縮器内の圧力を上昇させ凝縮器内で生じ
る液化窒素の液量を減少させるように構成した高純度窒
素ガス製造装置を第4の要旨とする。
【0012】
【作用】すなわち、本発明者らは、高価な製品窒素ガス
を大気に放出させることなく、かつ需要量の大幅な変動
にも対応することのできる方法について一連の研究を重
ねた。その結果、精留塔内の圧力、すなわち、窒素ガス
の供給圧力は、精留塔への圧縮空気供給量と精留塔内で
の窒素ガス生成量と分縮器内の圧力によって決定される
ことに着目し、分縮器から放出される気化液体空気の放
出量を制御することにより分縮器内の圧力を制御する
と、精留塔内の圧力を制御できて精留塔内における製品
窒素ガスの供給圧力を一定に調節でき、その結果、精留
塔のバランスを崩すことなく、需要家の必要とする使用
量のみを発生させることができるのではないかと想起
し、本発明に到達した。すなわち、製品窒素ガスの需要
量が変動した場合には、精留塔内に生じた圧力変動を検
出し、この検出結果に基づいて放出路からの気化液体空
気の放出量を増減させて分縮器内の圧力を調節し、これ
により精留塔内の圧力を設定された圧力値に戻すように
している。これを製品窒素ガスの需要量が大きく増加し
た場合で説明すると、この場合には、案内路を通って凝
縮器に導入される窒素ガス量が大幅に減少するため、凝
縮器で生成される還流液の液量が大幅に減少し、その結
果、精留塔内の圧力(製品窒素ガスの供給圧力)が増大
し、精留塔内の圧力が設定された圧力値を上回るように
なる。本発明では、精留塔内の圧力が設定された圧力値
を上回ったとき、これを検出し、この検出結果に基づい
て(もしくはこれに連動して)放出路からの気化液体空
気の放出量を増加させて分縮器内の圧力を下降させる。
これにより、分縮器内の液体空気の温度が下降して凝縮
器内で生成される還流液の液量が増加する。その結果、
凝縮器に送られる窒素ガスの量が増加,回復するととも
に、精留塔内の底部に溜まる液体空気の液量も増加,回
復し、これに伴い分縮器に導入される気化液体空気の量
も増加,回復する。これにより、精留塔内の窒素ガスの
生成量が適正に調節され精留塔内の圧力が上記設定され
た圧力値まで戻るようになる。一方、製品窒素ガスの需
要量が大きく減少した場合には、上記と逆に作用し、精
留塔内での窒素ガスの生成量が適正に調節されて精留塔
内の圧力が上記設定された圧力値まで戻るようになる。
【0013】上記のように、本発明の高純度窒素ガス製
造方法では、製品窒素ガスの需要量の変動に応じて精留
塔内での窒素ガスの生成量を制御することができ、その
ために、従来例のように余剰分の製品窒素ガスを排出す
る必要がなく、無駄のない運転が可能となる。また、従
来例では必要であった放出弁47やこれを制御する流量
指示調節計46が不要であり、安価である。また、精留
塔内の圧力変化に連動して放出路からの気化液体空気の
放出量を制御して、精留塔内の圧力を設定された圧力値
に戻るように調節した場合には、圧力検出手段が不要に
なり、さらに安価になる。また、高純度窒素ガス製造装
置では、上記方法を容易に実施することができる。
【0014】また、本発明の高純度窒素ガス製造方法に
おいて、窒素ガス取出路内の製品窒素ガス流量が増加し
た際には、空気圧縮手段から取り入れる原料空気量を増
加させるようにし、窒素ガス取出路内の製品窒素ガス流
量が減少した際には、空気圧縮手段から取り入れる原料
空気量を減少させるようにした場合には、製品窒素ガス
の需要量の変動に応じて原料空気の取入れ量を変化させ
ることができる。このため、需要量が増減した場合に
も、それに応じて空気圧縮手段の運転を自動的に制御す
ることができるようになり、電力原単位を減少させるこ
とができるようになる。
【0015】つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳し
く説明する。
【0016】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成図である。こ
の窒素ガス製造装置は、基本的には図5の構成と同様で
あり、同様の部分には同じ符号を付している。この装置
では、メインパイプ38に第1の圧力指示調節計1が設
けられているとともに、分縮器27に第2の圧力指示調
節計2が設けられており、放出パイプ39に、上記第1
および第2の圧力指示調節計1,2の作動により電気信
号で制御される圧力調節弁3が設けられている。そし
て、上記第1の圧力指示調節計1でメインパイプ38内
の製品窒素ガスの圧力(すなわち、精留塔26内の圧
力)を検出し、この検出結果に基づき圧力調節弁3の開
度を調節し、分縮器27内の気化液体空気の放出量を増
減することによって、分縮器27内の圧力を調節すると
ともに、分縮器27内の(実際の)圧力を第2の圧力指
示調節計2で検出して、この検出結果を圧力指示調節弁
3にフィードバックしてその開度を微調節することによ
り、分縮器27の圧力を正確に調節するようにしてい
る。
【0017】上記構成において、製品窒素ガスの需要量
が(精留塔26内で生成される窒素ガスの最大生成量の
範囲内で)大きく増加した場合には、メインパイプ38
内の圧力は、一時的に減少するものの、そののち、第1
の還流液パイプ28aに流入する窒素ガス量が大幅に減
少することから還流液の液量も大幅に減少し、精留塔2
6内の圧力が上昇する。そして、この圧力が設定された
圧力値を上回ると、これをメインパイプ38の圧力指示
調節計1で検出し、この検出結果に基づいて圧力調節弁
3の開度を大きくし分縮器27内の気化液体空気の大気
への放出量を増加させ、分縮器27内の圧力を下降させ
る。その結果、分縮器27内の温度が下降し、凝縮器2
7a内で液化する窒素ガスの量が増加して還流液の液量
が増加する。このため、精留塔26内での窒素ガスの生
成量が減少し、精留塔26内の圧力が下降し、上記設定
された圧力値まで戻る。一方、製品窒素ガスの需要量が
減少した場合には、上記とは逆に作用する。それ以外
は、図5に示す従来例と同様に作用する。
【0018】このように、この実施例の窒素ガス製造方
法では、メインパイプ38内の圧力変化を検出し、その
検出結果にしたがって分縮器27内の圧力を変化させ精
留塔26内の圧力を設定された圧力値に保持するように
している。これにより、製品窒素ガスの需要量に大幅な
変動があった場合にも、使用量に見合った必要量だけ精
留塔26内で窒素ガスを生成させるようにコントロール
することができるようになる。したがって、従来例のよ
うに余剰の製品窒素ガスを排出する必要がなく無駄のな
い運転ができるようになるとともに、高価な流量指示調
節計46および放出弁47が不要になる。
【0019】図2は本発明の他の実施例の構成図であ
る。このものでは、2台の空気圧縮機4a,4bを設
け、それぞれ原料空気供給弁5a,5bを介してパイプ
7に連結し、このパイプ7を吸着塔22に連結してい
る。これら両空気圧縮機4a,4bのうち一方の空気圧
縮機4bは、他方の空気圧縮機4aよりも容量が小さく
消費電力の低いものを用いている。一方、メインパイプ
38に製品窒素ガス流量指示計6を設けるとともに、圧
縮空気供給パイプ23に原料空気流量指示調節計8を設
けている。そして、上記製品窒素ガス流量指示計6によ
り、メインパイプ38の製品窒素ガス流量の増減を検出
し、その検出結果に基づいて、運転する空気圧縮機4
a,4b、原料空気供給弁5a,5bの選択をするとと
もに、原料空気流量指示調節計8で実際の流量を検出し
て、この検出結果を原料空気調節弁5a,5bにフィー
ドバックしてその開度を微調節することにより原料空気
の流量を正確に調節するようにしている。すなわち、製
品窒素ガスが通常の需要量を保っているときには、2台
の空気圧縮機4a,4bを使用している。製品窒素ガス
の需要量が減少すると、メインパイプ38の製品窒素ガ
スの流量が減少するため、この製品窒素ガスの流量があ
る程度まで減少したときに、これを製品窒素ガス流量指
示計6で検出し、この検出結果に基づいて一方の空気圧
縮機4bを停止するようにしている。製品窒素ガスの需
要量が通常程度に回復したときは、上記と逆に作用し、
上記停止していた空気圧縮機4bを再度運転し、2台空
気圧縮機4a,4bを使用する。これにより、製品窒素
ガスの需要量が減少した場合には、消費電力を低くする
ことができ、電力原単位を低減させることができ、低コ
ストでの運転が可能になる。それ以外の部分は、図1に
示すものと同様であり、同様の部分には同じ符号を付し
ている。なお、この実施例では、空気圧縮機4a,4b
を2個用いているが、これに限定するものではなく、3
個以上用いてもよい。
【0020】図3は本発明のさらに他の実施例の構成図
である。この実施例では、空気圧縮機9としてレシプロ
式のものを用い、このレシプロ式空気圧縮機9にインバ
ータ10が設けられている。一方、メインパイプ38に
製品窒素ガス流量指示調節計11を設けるとともに、圧
縮空気供給パイプ23に原料空気流量指示調節計12を
設けている。そして、上記製品窒素ガス流量指示調節計
11により、メインパイプ38の製品窒素ガス流量の増
減を検出し、この検出結果に基づいてインバータ10を
調節しレシプロ式空気圧縮機9の回転数を変化させるこ
とによって、原料空気の供給量を調節するとともに、圧
縮空気供給パイプ23の(実際の)流量を原料空気流量
指示調節計12で検出して、この検出結果をインバータ
10にフィードバックしてこれを微調節することにより
原料空気の供給量を正確に調節するようにしている。こ
れにより、製品窒素ガスの需要量に対応して原料空気の
供給量を無段階に調節することができ、電力原単位をさ
らに低減させることができるようになる。なお、この実
施例において、レシプロ式空気圧縮機9に代えてスクリ
ュー式空気圧縮機も使用可能である。また、ターボ式空
気圧縮機を使用する場合には、空気圧縮機の空気取入口
の前部にバルブを設けることが望ましい。それ以外の部
分は、図1に示すものと同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。
【0021】図4は本発明のさらにその他の実施例の構
成図である。このものでは、放出パイプ39に圧力調節
弁13を設けるとともに、メインパイプ38と圧力調節
弁13の作動制御部(図示せず)とを連結するパイプ1
4にパイロット式減圧弁15を設けている。そして、メ
インパイプ38内の圧力をパイロット式減圧弁15によ
り減圧して圧力調節弁13の作動制御部に送り、この空
気信号に連動して圧力調節弁13を作動させるようにし
ている。この実施例では、圧力指示調節計が不要であ
り、装置がさらに安価になる。それ以外の部分は、図1
に示すものと同様であり、同様の部分には同じ符号を付
している。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明の高純度窒素ガス
製造装置によれば、製品窒素ガスの需要量の変動に応じ
て精留塔内での窒素ガスの生成量を制御することができ
るため、従来例のように余剰分の製品窒素ガスを排出す
る必要がなく、無駄のない運転が可能となる。また、従
来例では必要であった放出弁やこれを制御する流量調節
弁が不要であり、安価である。また、精留塔内の圧力変
化に連動して放出路からの気化液体空気の放出量を制御
して、精留塔内の圧力を設定された圧力値に戻るように
調節した場合には、圧力検出手段が不要になり、さらに
安価になる。また、本発明の高純度窒素ガス製造装置で
は、上記方法を容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】他の実施例の構成図である。
【図3】その他の実施例の構成図である。
【図4】さらにその他の実施例の構成図である。
【図5】従来例の構成図である。
【符号の説明】
26 精留塔 27 分縮器 39 放出パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 延尚 大阪府堺市築港新町2丁6番40 大同ほ くさん株式会社 技術本部 堺研究所内 (72)発明者 中山 将行 大阪府堺市築港新町2丁6番40 大同ほ くさん株式会社 技術本部 堺研究所内 (56)参考文献 特開 昭64−54187(JP,A) 特開 昭59−115965(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25J 1/00 - 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料空気を空気圧縮手段により圧縮して
    圧縮空気とし、この圧縮空気を除去手段に通して圧縮空
    気中の炭酸ガスと水分とを除去手段により除去したのち
    熱交換手段に通して超低温に冷却し、この超低温に冷却
    された圧縮空気を精留塔に投入し、その一部を液化して
    精留塔の底部に溜め窒素のみを気体として精留塔の上部
    側に滞留させ、この滞留させた窒素ガスの一部を精留塔
    の上部側から取出し製品窒素ガスとして窒素ガス取出路
    に案内するとともに、上記滞留させた窒素ガスの他部を
    精留塔の上部側から取出し精留塔の上部に設けられた凝
    縮器内蔵型の分縮器の上記凝縮器に案内し、精留塔の底
    部の貯溜液体空気を冷熱発生用膨脹器で気化して気化液
    体空気とし、この気化液体空気を凝縮器冷却用の寒冷と
    して分縮器内に導き、この気化液体空気で凝縮器内に導
    かれた窒素ガスを液化して液化窒素とし、この液化窒素
    を圧縮空気液化用の還流液として精留塔内に戻し、分縮
    器内の気化液体空気を放出路から外部に放出する窒素ガ
    ス製造方法であって、製品窒素ガスの需要量が増加し精
    留塔内の圧力が設定された圧力値を上回った際には、こ
    れを検出し、この検出結果に基づいて放出路からの気化
    液体空気の放出量を増加させて分縮器内の圧力を下降さ
    せることにより精留塔内の圧力を下降させて上記設定さ
    れた圧力値まで戻すようにし、製品窒素ガスの需要量が
    減少し精留塔内の圧力が上記設定された圧力値を下回っ
    た際には、これを検出し、この検出結果に基づいて放出
    路からの気化液体空気の放出量を減少させて分縮器内の
    圧力を上昇させることにより精留塔内の圧力を上昇させ
    て上記設定された圧力値まで戻すようにしたことを特徴
    とする高純度窒素ガス製造方法。
  2. 【請求項2】 原料空気を空気圧縮手段により圧縮して
    圧縮空気とし、この圧縮空気を除去手段に通して圧縮空
    気中の炭酸ガスと水分とを除去手段により除去したのち
    熱交換手段に通して超低温に冷却し、この超低温に冷却
    された圧縮空気を精留塔に投入し、その一部を液化して
    精留塔の底部に溜め窒素のみを気体として精留塔の上部
    側に滞留させ、この滞留させた窒素ガスの一部を精留塔
    の上部側から取出し製品窒素ガスとして窒素ガス取出路
    に案内するとともに、上記滞留させた窒素ガスの他部を
    精留塔の上部側から取出し精留塔の上部に設けられた凝
    縮器内蔵型の分縮器の上記凝縮器に案内し、精留塔の底
    部の貯溜液体空気を冷熱発生用膨脹器で気化して気化液
    体空気とし、この気化液体空気を凝縮器冷却用の寒冷と
    して分縮器内に導き、この気化液体空気で凝縮器内に導
    かれた窒素ガスを液化して液化窒素とし、この液化窒素
    を圧縮空気液化用の還流液として精留塔内に戻し、分縮
    器内の気化液体空気を放出路から外部に放出する窒素ガ
    ス製造方法であって、製品窒素ガスの需要量が増加し精
    留塔内の圧力が設定された圧力値を上回った際には、こ
    れに連動して放出路からの気化液体空気の放出量を増加
    させて分縮器内の圧力を下降させることにより精留塔内
    の圧力を下降させて上記設定された圧力値まで戻すよう
    にし、製品窒素ガスの需要量が減少し精留塔内の圧力が
    上記設定された圧力値を下回った際には、これに連動し
    て放出路からの気化液体空気の放出量を減少させて分縮
    器内の圧力を上昇させることにより精留塔内の圧力を上
    昇させて上記設定された圧力値まで戻すようにしたこと
    を特徴とする高純度窒素ガス製造方法。
  3. 【請求項3】 窒素ガス取出路内の製品窒素ガス流量が
    増加した際には、空気圧縮手段から取入れる原料空気量
    を増加させるようにし、窒素ガス取出路内の製品窒素ガ
    ス流量が減少した際には、空気圧縮手段から取入れる原
    料空気量を減少させるようにした請求項1または2記載
    の高純度窒素ガス製造方法。
  4. 【請求項4】 外部より取入れた空気を圧縮する空気圧
    縮手段と、この空気圧縮手段によって圧縮された圧縮空
    気中の炭酸ガスと水分とを除去する除去手段と、この除
    去手段を経た圧縮空気を超低温に冷却する熱交換手段
    と、この熱交換手段により超低温に冷却された圧縮空気
    の一部を液化して底部に溜め窒素のみを気体として上部
    側に滞留させる精留塔と、この精留塔の上部側に滞留さ
    せた窒素ガスの一部を製品窒素ガスとして取出す窒素ガ
    ス取出路と、上記精留塔の上部に設けられた凝縮器内蔵
    型の分縮器と、上記精留塔の上部側に滞留させた窒素ガ
    スの他部を上記凝縮器に案内する案内路と、精留塔の底
    部の貯溜液体空気を気化して液体空気としたのち凝縮器
    冷却用の寒冷として上記分縮器内に送給する冷熱発生用
    膨脹器と、上記凝縮器内で生じた液化窒素を還流液とし
    て精留塔内に戻す還流路と、上記分縮器内の気化液体空
    気を外部に放出する放出路とを備えた窒素ガス製造装置
    であって、精留塔内の圧力もしくは窒素ガス取出路内の
    圧力を検出する圧力検出手段と、この圧力検出手段によ
    る検出結果に基づいて放出路からの気化液体空気の放出
    量を制御する制御手段とを設け、製品窒素ガスの需要量
    が増加し上記検出結果が設定された圧力値を上回る際に
    は上記放出量を増加させて分縮器内の圧力を下降させ
    縮器内で生じる液化窒素の液量を増加させるように構成
    し、製品窒素ガスの需要量が減少し上記検出結果が上記
    設定された圧力値を下回る際には上記放出量を減少させ
    て分縮器内の圧力を上昇させ凝縮器内で生じる液化窒素
    の液量を減少させるように構成したことを特徴とする高
    純度窒素ガス製造装置。
  5. 【請求項5】 外部より取入れた空気を圧縮する空気圧
    縮手段と、この空気圧縮手段によって圧縮された圧縮空
    気中の炭酸ガスと水分とを除去する除去手段と、この除
    去手段を経た圧縮空気を超低温に冷却する熱交換手段
    と、この熱交換手段により超低温に冷却された圧縮空気
    の一部を液化して底部に溜め窒素のみを気体として上部
    側に滞留させる精留塔と、この精留塔の上部側に滞留さ
    せた窒素ガスの一部を製品窒素ガスとして取出す窒素ガ
    ス取出路と、上記精留塔の上部に設けられた凝縮器内蔵
    型の分縮器と、上記精留塔の上部側に滞留させた窒素ガ
    スの他部を上記凝縮器に案内する案内路と、精留塔の底
    部の貯溜液体空気を気化して液体空気としたのち凝縮器
    冷却用の寒冷として上記分縮器内に送給する冷熱発生用
    膨脹器と、上記凝縮器内で生じた液化窒素を還流液とし
    て精留塔内に戻す還流路と、上記分縮器内の気化液体空
    気を外部に放出する放出路とを備えた窒素ガス製造装置
    であって、精留塔内の圧力もしくは窒素ガス取出路内の
    圧力に連動して放出路からの気化液体空気の放出量を制
    御する制御手段を設け、製品窒素ガスの需要量が増加し
    上記精留塔内の圧力もしくは窒素ガス取出路内の圧力が
    設定された圧力値を上回る際には上記放出量を増加させ
    て分縮器内の圧力を下降させ凝縮器内で生じる液化窒素
    の液量を増加させるように構成し、製品窒素ガスの需要
    量が減少し上記精留塔内の圧力もしくは窒素ガス取出路
    内の圧力が上記設定された圧力値を下回る際には上記放
    出量を減少させて分縮器内の圧力を上昇させ凝縮器内で
    生じる液化窒素の液量を減少させるように構成したこと
    を特徴とする高純度窒素ガス製造装置。
  6. 【請求項6】 窒素ガス取出路に流量検出手段を設け、
    この流量検出手段の検出結果に基づいて空気圧縮手段に
    取入れる原料空気量を制御する制御手段を設け、窒素ガ
    ス取出路内の製品窒素ガスの流量が増加した際には空気
    圧縮機に取入れる圧縮空気量を増加させるように構成
    し、製品窒素ガスの流量が減少した際には圧縮空気量を
    減少させるように構成した請求項4または5記載の高純
    度窒素ガス製造装置。
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