JP3180556B2 - コネクタ検査装置 - Google Patents

コネクタ検査装置

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JP3180556B2
JP3180556B2 JP07886394A JP7886394A JP3180556B2 JP 3180556 B2 JP3180556 B2 JP 3180556B2 JP 07886394 A JP07886394 A JP 07886394A JP 7886394 A JP7886394 A JP 7886394A JP 3180556 B2 JP3180556 B2 JP 3180556B2
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勇二 永野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ハウジングと、この
ハウジングに挿入された複数の端子金具とを有するコネ
クタの検査装置に関するものであり、詳しくは、ハウジ
ングに設けられた切欠部に、端子金具の抜け止めをする
リテーナが装着され、しかも、このリテーナが装着され
ることにより、リテーナの一部が上記切欠部を埋める形
式のコネクタを検査するコネクタの検査装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動車等における電装品の配線
に用いられるワイヤーハーネスでは、ワイヤーハーネス
相互間の接続や、ワイヤーハーネスと電装品との接続の
ためにコネクタが用いられる。このコネクタは、ワイヤ
ーハーネスを構成する電線の端部に取付けられる端子金
具と、この端子金具が挿入されるハウジングとを有して
いる。
【0003】ところで、コネクタには、ハウジング内か
ら端子金具が抜けないように種々の対策が施されている
ものがある。たとえば、自動車の重要回路に使用されて
いるコネクタには、リテーナを付加したコネクタが使用
されている。このコネクタは、ハウジング内に端子金具
を挿入した後に、さらにハウジング内にリテーナを所定
方向から押し込むものであって、この押し込まれたリテ
ーナによって端子金具が定位置に位置決め固定されるよ
うになっている。
【0004】上記リテーナは、ハウジングに比べて小さ
く、このため、コネクタの組立て時にリテーナの装着忘
れ、あるいは押し込みが不完全で不完全装着のまま看過
されやすく、リテーナ本来の目的を達成することができ
ない場合がある。このような問題を解決するために、た
とえば、特開平2−5383号公報等で開示されたよう
な、ワイヤーハーネスの生産の最終段階でコネクタの導
通検査を行なう際に、端子金具の装着および電線への圧
着の良否を検査すると共に、リテーナの装着不備を発見
することができるコネクタ検査装置が提案されている。
【0005】このようなコネクタ検査装置の典型的なも
のを図7に示す。図7は、先行技術に係るコネクタ検査
装置の構成を示しており、(a)は斜視図、(b)は平
面図である。同図(a)を参照して、上記コネクタ検査
装置Dは、コネクタCの検査に際し、リテーナ装着不完
全検査部1でリテーナRの不完全装着を検知することに
よって、ロックアーム2により導通検査部3の移動を機
械的に阻止するようにしたものである。具体的には、リ
テーナRがハウジングHに完全に挿入されていなけれ
ば、リテーナRがハウジングHから浮き出た状態とな
る。そして、この状態でコネクタCが受け部4に挿入さ
れると、同図(b)に示すように、上記リテーナ装着不
完全検査部1の検知ピン5が、ハウジングHから浮き出
たリテーナRによって押されて後退し、エッジ片6が押
圧される。これに伴いロックアーム2が図に示す矢印方
向に回動される。その結果、ロックアーム2とアーム受
け部7とが係合する。そのため、カムレバー8を引き起
こすことができず、導通検査部3の受け部4への移動が
阻止される。これにより、リテーナRの装着が不完全で
あることが分かる。
【0006】一方、リテーナRがハウジングHに完全に
装着されていれば、ハウジングHとリテーナRとは略面
一状態となるから、コネクタCを受け部4に挿入して
も、上述のようにロックアーム2が回動されることがな
い。従って、カムレバー8を引き起こすことができれ
ば、リテーナRの装着が完全であることが分かる。ま
た、カムレバー8を引き起こすと、導通検査部3の検出
子9とコネクタCの端子金具とが接触する(図示せ
ず)。これにより、コネクタCの導通検査をも行なうこ
とができる。なぜなら、仮に、端子金具がハウジングH
に挿入されていないときや、端子金具に対する電線の圧
着が不良であるときには、導通が不良となるからであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような先
行技術に係るコネクタ検査装置では、上述したように、
リテーナRがハウジングHから浮き出た状態となってい
る場合にリテーナRの不完全装着を発見することができ
るが、リテーナRの付け忘れを発見することができな
い。なぜなら、リテーナRを付け忘れている場合には、
ハウジングHから浮き出た部分が形成されず、逆に、リ
テーナRの付け忘れによる、当該リテーナRが装着され
るための凹部が形成されたままとなる。この場合は、リ
テーナRがハウジングHに完全に装着されている状態と
同様に、上記カムレバー8を引き起こすことによって上
記導通検査を行なえる。よって、リテーナRを付け忘れ
ていても、リテーナRが完全に装着されている場合と区
別ができないという大きな欠点がある。
【0008】また、従来のコネクタ検査装置では、リテ
ーナRの不完全装着を検査するためには、コネクタCを
受け部4にセットした後、さらにカムレバー8を引き起
こすという動作をしないと判別することができない。こ
のため、リテーナRの不完全装着および未装着を発見で
きたとしても、その発見までに時間がかかるという問題
もあった。
【0009】そこで、この発明の目的は、リテーナの不
完全装着および未装着を早期に、且つ確実に発見するこ
とができるコネクタ検査装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るコネクタ
検査装置は、ハウジングと、このハウジングに挿入され
た複数の端子金具とを有し、当該端子金具には、それぞ
れ予め電線が接続されており、さらに、上記端子金具が
ハウジングから抜け出るのを防止するために上記ハウジ
ングに装着されたリテーナとを含み、上記ハウジングに
は、所定位置に切欠部が形成されていて、上記リテーナ
が装着されることにより、リテーナの一部がハウジング
の上記切欠部を埋める形式のコネクタを検査するコネク
タ検査装置であって、内面形状が、上記形式の検査すべ
きコネクタのハウジングの外形形状に合わされており、
リテーナが嵌め込まれた上記コネクタを予め定める姿勢
で動かないように収容する収容室と、上記収容室内に弾
性的に突出しており、上記ハウジングの上記切欠部が埋
まっていなければ当該切欠部に係合してコネクタの収容
を阻止する収容阻止手段が備えられていることを特徴と
するものである。
【0011】また、請求項2に係るコネクタ検査装置
は、請求項1記載のコネクタ検査装置において、上記収
容室に対向して配置され、収容室に収容されたコネクタ
の各端子金具に対応して配列されていると共に各端子金
具に接触して導通を得るように上記収容室に向かって突
出する複数の検出子を有する検査部と、上記各端子金具
と検出子とを接触させるように上記収容室と検査部との
距離を相対的に近接させると共に、その近接位置から元
の位置まで離反させる接離手段とが備えられていること
を特徴とするものである。
【0012】さらに、請求項3に係るコネクタ検査装置
は、請求項1または2記載のコネクタ検査装置におい
て、上記収容阻止手段は、コネクタが収容室に収容され
る際に、ハウジングが当接することにより収容室内から
弾性的に退避すると共に、上記ハウジングの切欠部が埋
まっていなければ弾性的に突出して当該切欠部に係合す
る突出片と、上記突出片の、上記切欠部への係合に連動
して収容室内に突出し、ハウジングの収容を阻止する収
容阻止片とを有していることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1に係るコネクタ検査装置によれば、コ
ネクタのハウジングにリテーナを装着することにより、
ハウジングに形成された切欠部が埋められる。この状態
で、コネクタを収容室に収容する。このとき、リテーナ
が不完全装着であれば、当該リテーナは、上記ハウジン
グの表面から浮き出た状態となる。一方、上記収容室の
形状は、ハウジングの外形形状に合わされていて、コネ
クタを予め定める姿勢で動かないようにぴったりと収容
するようになっている。従って、リテーナが不完全装着
のままコネクタを収容室に収容しようとしても、上記浮
き出た部分によって、完全に収容することができない。
これにより、リテーナの不完全装着を検知することがで
きる。
【0014】また、仮に、リテーナが装着されていなけ
れば、ハウジングには上記切欠部が埋められずに形成さ
れたままである。従って、コネクタを収容室に収容する
際に、収容阻止手段が突出して上記切欠部に係合する。
これにより、コネクタの収容室への完全な収容を阻止す
ることができ、リテーナの未装着を検知することができ
る。
【0015】請求項2に係るコネクタ検査装置によれ
ば、さらに接離手段により、コネクタが収容室に収容さ
れた状態で、収容室と検査部とが相対的に近接される。
これにより、コネクタの各端子金具と検査部の検出子と
が接触し、コネクタの導通の有無を検査することができ
る。また、請求項3に係るコネクタ検査装置によれば、
上記ハウジングの切欠部が埋められていなければ、突出
片が弾性的に突出して当該切欠部に係合する。これに連
動して収容阻止片が収容室内へ突出し、これにより、ハ
ウジングの収容室への収容を阻止することができる。
【0016】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例に係るコネクタ検査
装置Aを用いて、コネクタCの導通検査およびリテーナ
60の装着検査を行なう状態を示した分解斜視図であ
る。
【0017】図1を参照して、このコネクタ検査装置A
は、レール11が形成されたベース部材10と、上
記レール11の所定位置に位置決めされた状態で取付け
られたコネクタ収容部20と、上記レール11に対し
て摺動可能に取付けられた検査部30と、この検査部
30をレール11に沿って移動させることによって、検
査部30とコネクタ収容部20との距離を変化させ、両
者を接離させる接離手段とを有している。
【0018】一方、コネクタCは、ワイヤーハーネスを
構成する電線束Wの端部に取付けられている。この電線
束Wは、複数の電線WEを含んでいる。各電線WEの先
端には図示しない端子金具が圧着されており、この端子
金具がコネクタCのハウジング50に設けられた端子挿
入孔に挿入されている。また、ハウジング50の、上記
端子金具が挿入されている端面51には、リテーナ60
が嵌め込まれている。このリテーナ60は、上記端子金
具の抜け止めをするものである。
【0019】図2は、端子金具が挿入され、且つリテー
ナ60が嵌め込まれた状態でのコネクタCの拡大斜視図
である。図2を参照して、上記ハウジング50には、上
記端面51の所定位置からハウジング50の側面52に
回り込んで切欠かれた状態で、切欠部53が形成されて
いる。そして、リテーナ60が装着された状態で、リテ
ーナ60の一部である突出部61が上記切欠部53に嵌
まり込み、この突出部61によって上記切欠部53が埋
められるようになっている。
【0020】再び図1を参照して、コネクタ収容部20
は、二点鎖線の矢印が示すように上方からコネクタCを
収容するための収容部本体21と、この収容部本体21
の前面に取付けられた位置決め板22と、上記収容部本
体21に設けられ、所定の場合にはコネクタCの収容を
阻止する収容阻止手段としての爪機構70とを有してい
る。
【0021】位置決め板22は、ねじ22aを用いて収
容部本体21に締結されている。この位置決め板22
は、コネクタCが収容されたときにハウジング50の上
記端面51に当接し、その位置決めをするものである。
また、位置決め板22の略中央部には、上縁から下方に
切欠かれた切欠溝部22bが形成されている。この切欠
溝部22bは、コネクタCがコネクタ収容部20に収容
されたときに、電線束Wが通されるようになっている。
【0022】収容部本体21は、断面略U字形のブロッ
ク状に形成されている。この収容部本体21の内周面の
形状は、上記ハウジング50の側周面形状に合わせて形
成されている。そして、この収容部本体21の内周面部
分と上記位置決め板22とにより、コネクタ収容部20
内に収容室23が区画されている。この収容室23は、
上記コネクタCを予め定める姿勢で動かないようにぴっ
たりと収容することができるようになっている。
【0023】図3は、図1におけるI−I断面図であっ
て、上記収容部本体21を上下方向に切った状態を示す
断面図である。図3を参照して、爪機構70は、爪部材
71とばね72とを有しており、上記収容部本体21と
位置決め板22との間に介在されている。すなわち、収
容部本体21の前面部分には後方に凹んだ凹陥部21a
が形成されており、この凹陥部21aに上記爪部材71
およびばね72が収納されている。
【0024】爪部材71は、板部材を略コ字状に形成さ
れたものであり、突出片71aと収容阻止片71bとが
一体的に形成されている。この突出片71aと収容阻止
片71bとは、上下に所定の間隔を有している。この所
定の間隔とは、コネクタCのハウジング50の下面54
から切欠部53までの距離よりもわずかに大きい距離と
なる間隔である。また、突出片71aは、先端が尖った
三角形状をしており、その斜辺部分により案内面Tが構
成されている。この突出片71aの先端は、収容室23
側に向けられている。これにより、コネクタCを収容す
る際には、ハウジング50の下面54が上記案内面Tに
案内された状態で容易に挿入することができる。
【0025】また、爪部材71は、上記凹陥部21aに
摺動可能に嵌め込まれており、図において左右方向にス
ライドできるようになっている。すなわち、爪部材71
が右にスライドすることによって、上記突出片71aお
よび収容阻止片71bが収容室23内に突出し、また、
左にスライドすることによって、上記突出片71aおよ
び収容阻止片71bが収容室23内から退避し、収容室
23内を臨む姿勢となる。
【0026】さらに、爪部材71には、ばね収容孔71
cが設けられており、このばね収容孔71cに上記ばね
72が挿入されている。このばね72により、爪部材7
1が常時右側に付勢されており、突出片71aおよび収
容阻止片71bが常時収容室23内に突出する姿勢とな
るように付勢されている。再び図1を参照して、検査部
30は、上記収容室23に収容されたコネクタCの導通
検査を行なうものである。この検査部30は、略矩形状
に形成されており、その前面には凹陥部31が形成され
ている。この凹陥部31は、コネクタCのハウジング5
0の先端部分がぴったり挿入できる形状に形成されてい
る。この凹陥部31内には、上述の端子金具に対応した
位置に複数の検出子32が配列されている。この検出子
32は、その頭部がコネクタ収容部20に向かって弾発
的に付勢された状態で突出されている。各検出子32に
はそれぞれコードEが接続されている。なお、図1で
は、コードEの本数は省略して描かれている。このコー
ドEは、図示しない導通検査器に接続されており、各端
子金具と検出子32とが接触したときに、その導通を確
認することができるようになっている。
【0027】また、上記接離手段は、カムレバー41と
ばね42とを有している。カムレバー41は、上記ベー
ス部材10の端部にピン12を介して回動可能に取付け
られている。このカムレバー41を白抜き矢印の方向に
回動起立させれば、カムレバー41が検査部30に押し
付けられ、検査部30がレール11に沿ってコネクタ収
容部20側へ近接移動される。また、ばね42は、コネ
クタ収容部20と検査部30との間に介在されており、
検査部30を常時コネクタ収容部20から離反させる方
向に付勢している。従って、カムレバー41を起立させ
れば、検査部30がコネクタ収容部20に近接し、カム
レバー41を倒せば、検査部30がコネクタ収容部20
から元の位置まで離反するようになっている。
【0028】次に、図3ないし図5を順に参照して、コ
ネクタ検査装置Aを使用したコネクタCの検査の手順を
説明する。図3を参照して、各電線WEの端子金具が挿
入され、リテーナ60が嵌め込まれたコネクタCを、上
方からコネクタ収容部20の収容室23に挿入する。こ
のとき、ばね72に付勢された爪部材71が収容室23
内に突出しているので、コネクタCのハウジング50が
爪部材71の突出片71aに当接するが、このまま上記
ばね72の付勢力に抗してコネクタCを押し込むことに
より、爪部材71が退避すると共に、ハウジング50の
下面54の角部が突出片71aの案内面Tに案内された
状態でさらに挿入される(図4参照)。
【0029】また、リテーナ60の突出部61によりハ
ウジング50の切欠部53が埋められているので、突出
片71aは退避したままの状態で上記切欠部53部分を
通過する。しかも、突出片71aと収容阻止片71bと
は連動して動くので、突出片71aが退避姿勢にあると
きには、同時に収容阻止片71bも退避姿勢にある。従
って、このままコネクタCを完全に収容室23内に収容
することができる(図5参照)。これにより、コネクタ
Cは、上記端面51が位置決め板22に位置決めされた
状態で動かないように収容される。
【0030】そして、この状態で上記カムレバー41を
起立させれば、検査部30がコネクタ収容部20に近接
し、これにより、コネクタC側の端子金具と検査部30
の検出子32とが接触し、コネクタCの導通の有無を検
査することができる。また、仮に、上記リテーナ60が
装着されていない場合には、次のようにしてリテーナの
未装着を発見することができる。
【0031】すなわち、図6を参照して、ハウジング5
0にリテーナ60が装着されていなければ、切欠部53
は、埋められずに形成されたままである。従って、コネ
クタCを収容室23に収容する際に、上記突出片71a
と切欠部53との位置が合致すれば、突出片71aが収
容室23側へ突出して上記切欠部53に係合する。これ
により、収容阻止片71bも収容室23内に突出する。
突出片71aと収容阻止片71bとの間隔は、ハウジン
グ50の下面54から切欠部53までの距離よりもわず
かに大きいので、収容阻止片71bは、ハウジング50
の下面54の下方に突出する。その結果、コネクタCを
これ以上収容室23へ挿入することができない。なぜな
ら、以下に示す理由により、これ以上コネクタCを下方
へ移動させることができないからである。
【0032】すなわち、仮に、突出片71aと収容阻止
片71bとの間隔が、ハウジング50の下面54から切
欠部53までの距離よりも相当大きければ、突出片71
aが切欠部53に係合した状態から、さらにコネクタC
を下方へ押し込むと、切欠部53の角部が上記案内面T
に案内されて下方に移動する。これにより、突出片71
aと共に収容阻止片71bが退避姿勢となり、コネクタ
Cが下方へ移動して収容室23に完全に収容されてしま
う。これに対し、突出片71aと収容阻止片71bとの
間隔が、ハウジング50の下面54から切欠部53まで
の距離よりもわずかに大きければ、突出片71aが切欠
部53に係合した状態から、さらにコネクタCを下方へ
押し込もうとしても、ハウジング50の下面54が収容
阻止片71bに当接し、コネクタCの下方への移動を規
制するからである。
【0033】従って、このように、コネクタCを一定以
上収容室23へ挿入することができないので、コネクタ
Cの未装着を発見することができる。さらに、リテーナ
60が不完全に装着されている場合には、次のようにし
て発見することができる。すなわち、図2を参照して、
リテーナ60が不完全装着であるということは、リテー
ナ60がハウジング50の端面51から電線束Wが延び
る方向に突出した状態となることを意味する。従って、
図1を参照して、この状態のままコネクタCを収容室2
3に収容しようとすれば、上記リテーナ60の突出した
部分が位置決め板22に当たってしまうので、コネクタ
Cを挿入することができない。これにより、コネクタC
の不完全装着を発見することができる。
【0034】このように本実施例によれば、リテーナ6
0の装着忘れ、および従来では発見が容易ではなかった
リテーナ60の不完全装着を確実に発見することがで
き、製品としてのワイヤハーネスの品質および信頼性を
向上させることができる。さらに、リテーナ60の装着
に関して上記した不備があれば、コネクタCをコネクタ
収容部20にセットすることができないから、その時点
でリテーナ60の不備を発見することができる。従っ
て、このような不備を発見するためには、コネクタをセ
ットした後にさらにカムレバーを起立させる動作が必要
であった従来のものに比べて、リテーナ60の不備を早
期に発見することができ、リテーナ60の不備に対する
処置を迅速に行なうことができる。
【0035】しかも、従来と同様にコネクタCの導通検
査をも行なうことができる。なお、この発明は上記実施
例に限定されるものではなく、コネクタ収容部20の、
収容部本体21と位置決め板22とは一体に形成しても
良い。また、爪部材71の突出片71aと収容阻止片7
1bとを別体に形成し、たとえば連接部材等を介して両
者を連動させるようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、コネクタを収
容室に収容したときに、リテーナが不完全装着であれ
ば、リテーナが収容室に完全に収容することができない
ので、リテーナの不完全装着を検知することができる。
また、仮に、リテーナが装着されていなければ、コネク
タを収容室に収容したときに、収容阻止手段によりコネ
クタの収容室への収容を阻止することができるので、リ
テーナの未装着を検知することができる。このように、
リテーナの装着忘れ、および従来では発見が容易ではな
かったリテーナの不完全装着を確実に発見することがで
き、ワイヤハーネスの品質および信頼性を向上させるこ
とができる。また、リテーナの装着に関してこのような
不備があれば、コネクタを収容室にセットする前に発見
することができる。従って、リテーナの不備を早期に発
見することができ、リテーナの不備に対する処置を迅速
に行なうことができる。
【0037】特に、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明の効果に加え、従来と同様にコネクタの導通検査
をも行なうことができ、好ましい。また、請求項3の発
明では、リテーナが装着されていなければ、上記ハウジ
ングに切欠部が形成されたままとなり、この切欠部に突
出片が係合すると共に収容阻止片が収容室内へ突出し、
これにより、収容室へのハウジングの収容を阻止するこ
とができるので、極簡単な構造でリテーナの未装着を発
見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るコネクタ検査装置を
用いて、コネクタの導通検査およびリテーナの装着検査
を行なう状態を示した分解斜視図である。
【図2】リテーナが装着された状態を示すコネクタの斜
視図である。
【図3】図1におけるI−I断面図であり、コネクタが
収容室に挿入され始めた状態を示す断面図である。
【図4】図1におけるI−I断面図であり、コネクタが
収容室に挿入され、突出片がリテーナに接触している状
態を示す断面図である。
【図5】図1におけるI−I断面図であり、コネクタが
収容室に完全に挿入された状態を示す断面図である。
【図6】リテーナが装着されていない場合に、突出片と
ハウジングの切欠部とが係合した状態を示す断面図であ
る。
【図7】(a)従来のコネクタ検査装置を示す斜視図で
ある。 (b)従来のコネクタ検査装置の平面図である。
【符号の説明】
A コネクタ検査装置 C コネクタ 20 コネクタ収容部 23 収容室 30 検査部 32 検出子 41 カムレバー(接離手段) 42 ばね(接離手段) 50 ハウジング 51 端面 53 切欠部 60 リテーナ 61 突出部(リテーナの一部) 70 爪機構(収容阻止手段) 71 爪部材 72 ばね 71a 突出片 71b 収容阻止片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、このハウジングに挿入され
    た複数の端子金具とを有し、当該端子金具には、それぞ
    れ予め電線が接続されており、さらに、上記端子金具が
    ハウジングから抜け出るのを防止するために上記ハウジ
    ングに装着されたリテーナとを含み、上記ハウジングに
    は、所定位置に切欠部が形成されていて、上記リテーナ
    が装着されることにより、リテーナの一部がハウジング
    の上記切欠部を埋める形式のコネクタを検査するコネク
    タ検査装置であって、 内面形状が、上記形式の検査すべきコネクタのハウジン
    グの外形形状に合わされており、リテーナが嵌め込まれ
    た上記コネクタを予め定める姿勢で動かないように収容
    する収容室と、 上記収容室内に弾性的に突出しており、上記ハウジング
    の上記切欠部が埋まっていなければ当該切欠部に係合し
    てコネクタの収容を阻止する収容阻止手段が備えられて
    いることを特徴とするコネクタ検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のコネクタ検査装置におい
    て、 上記収容室に対向して配置され、収容室に収容されたコ
    ネクタの各端子金具に対応して配列されていると共に各
    端子金具に接触して導通を得るように上記収容室に向か
    って突出する複数の検出子を有する検査部と、 上記各端子金具と検出子とを接触させるように上記収容
    室と検査部との距離を相対的に近接させると共に、その
    近接位置から元の位置まで離反させる接離手段とが備え
    られていることを特徴とするコネクタ検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のコネクタ検査装置
    において、 上記収容阻止手段は、 コネクタが収容室に収容される際に、ハウジングが当接
    することにより収容室内から弾性的に退避すると共に、
    上記ハウジングの切欠部が埋まっていなければ弾性的に
    突出して当該切欠部に係合する突出片と、 上記突出片の、上記切欠部への係合に連動して収容室内
    に突出し、ハウジングの収容を阻止する収容阻止片とを
    有していることを特徴とするコネクタ検査装置。
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