JP3180288B2 - 蓋の開閉装置 - Google Patents

蓋の開閉装置

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JP3180288B2
JP3180288B2 JP15921296A JP15921296A JP3180288B2 JP 3180288 B2 JP3180288 B2 JP 3180288B2 JP 15921296 A JP15921296 A JP 15921296A JP 15921296 A JP15921296 A JP 15921296A JP 3180288 B2 JP3180288 B2 JP 3180288B2
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章良 笹本
貴司 竹内
正吾 笹岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車コンソール
ボックスの蓋をはじめ、各種ボックス本体の開口部に回
動可能に取り付けられる蓋を、二方向から開閉すること
のできる開閉装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車コンソールボックスの蓋を二方向
から開閉する装置として、例えば、特開平5−3384
96号公報に示すものが既に提案されている。当該従来
の開閉装置は、具体的には図示しないが、蓋側に対して
は、その左右側部に夫々が独立して作動する左右一対の
操作ボタンを押圧動可能に配設して、該各操作ボタンに
蓋の前後端面から出入する一対のヒンジピンを個々に連
結すると共に、上記一対の操作ボタンの背面側に、一方
の操作ボタンが押圧されている状態では他方の操作ボタ
ンに丁度当接する長さを有する1本のロックシャフトを
介設し、且つ、各操作ボタンの下面凹部内に操作ボタン
の押圧に伴う戻りを阻止するロック手段を個々に設ける
構成となっている。尚、この場合においても、従前のも
のと同様に、左右一対の操作ボタンと各側に存する一対
のヒンジピンは、いずれも、圧縮コイルばねのばね圧
で、外方向に付勢されることとなる。又、ボックス本体
側に対しては、その開口部縁の前後両側に上記左右各側
のヒンジピンの先端部を出入させる軸孔を個々に設ける
構成となっている。
【0003】そして、蓋の閉塞状態において、今仮に、
ボックス本体の開口部を開放するために、当該蓋を左方
向へ回動させる場合には、右側の操作ボタンをその付勢
ばね圧に抗して内方に押圧すると、当該操作ボタンの押
圧移動と連動して、右側に存する一対のヒンジピンがそ
の付勢ばね圧に抗してボックス本体の対応する軸孔から
外れて、蓋の内部に完全に没するので、これにより、蓋
は、左側においてボックス本体の軸孔内に係入している
一対のヒンジピンを回転軸として左方向へ回動すること
が許容される。
【0004】尚、この時、内方に押圧された右側の操作
ボタンは、そのロック手段によって、元の付勢位置に戻
ることが阻止されたロック状態に置かれることとなるの
で、当該操作ボタンを継続して押し続けることが不要と
なって、蓋の回動操作が至便となると共に、左側の操作
ボタンは、上記したロックシャフトの存在によって、内
方に誤って押圧されることが阻止されているので、誤操
作により、蓋全体がボックス本体側から脱落する心配も
ない。
【0005】又、左方向へ回動してボックス本体の開口
部を開放した蓋を閉塞する場合には、逆に、蓋を上記左
側の軸孔内に係入している一対のヒンジピンを回転軸と
して右方向へ回動させて、蓋をボックス本体の開口部縁
に当接するまで倒すと、今度は、上記したロック手段に
よる右側の操作ボタンのロック状態が自動的に解除され
るので、右側の操作ボタンは、その付勢ばね圧で元の付
勢位置に戻ることが許容されると同時に、これと連動し
て、右側に存する一対のヒンジピンも、その付勢ばね圧
でボックス本体の対応する軸孔に再び係入するので、こ
れにより、蓋が閉塞されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、斯る従来の
開閉装置は、既述したロック手段とロックシャフトを有
機的に組み合わせて、蓋の回動操作を至便となしたり、
蓋がボックス本体から誤って脱落することを有効に防止
したものではあるが、この場合には、ロックシャフトに
加えて、左右の操作ボタンとそのロック手段とに、全て
個々に独立して作動する独立部品を使用することが条件
となっているので、自ずと、部品点数が増加することは
言うまでもないが、これら複数の独立部品の使用に伴
い、それと関連する付属構造も徒に複雑となってしまう
嫌いがあった。この為、これを装置全体で把握すると、
その組立作業が煩雑となったり、装置自体がコスト高と
なってしまう等の問題点を有することとなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る従来の開
閉装置が抱える課題を有効に解決するために開発された
もので、請求項1記載の発明は、押圧動可能に配される
一対の操作ボタンと、該各操作ボタンと連動してボック
ス本体側の軸孔を出入するヒンジピンと、各操作ボタン
のロック手段とを備え、蓋をボックス本体に対して二方
向から開閉する蓋の開閉装置において、上記一対の操作
ボタンをストッパー突起を有する移動体の両端部に一体
に連設して、当該移動体を付勢ばね圧で常時センタリン
グ位置に付勢する一方、上記移動体のストッパー突起と
対向する個所に、ボックス本体側と干渉する第1位置と
干渉しない第2位置間で回動するチェックレバーを軸支
して、当該チェックレバーを付勢ばね圧で常時上記第2
位置に付勢し、蓋の閉塞時は、チェックレバーを付勢ば
ね圧に抗して第1位置に回動させて、移動体が一対の操
作ボタンと一緒にセンタリング位置に移動することを許
容し、操作ボタンの押圧に伴う蓋の開放時は、一方の操
作ボタンを押圧すると、付勢ばね圧で第2位置に回動し
たチェックレバーにセンタリング位置から移動した移動
体のストッパー突起の一側面を当接させ、他方の操作ボ
タンを押圧すると、付勢ばね圧で第2位置に回動したチ
ェックレバーにセンタリング位置から移動した移動体の
ストッパー突起の逆の他側面を当接させることにより、
移動体を付勢ばね圧に抗してその場にロックする構成を
採用した。
【0008】又、請求項2記載の発明は、請求項1を前
提として、一対の操作ボタンを連設した移動体の両端部
に、規制部と非規制部から成るカム溝を形成し、該カム
溝内にヒンジピンの従動子を嵌入して、ヒンジピンをボ
ックス本体側の軸孔に出入させる構成を採用した。
【0009】又、請求項3記載の発明は、請求項1乃至
請求項2を前提として、ヒンジピンの移動個所にリブ壁
を突設して、当該リブ壁でヒンジピンを撓ませる構成を
採用した。
【0010】
【0011】依って、請求項1記載の発明によれば、機
能的には、従来の開閉装置と同様に、蓋の回動操作を至
便となしたり、蓋がボックス本体から誤って脱落するこ
とを有効に防止できるものではあるが、構造的には、左
右一対の操作ボタンを移動体の両端部に一体に連設し
て、一対の操作ボタンを移動体に一体化することによ
り、当該移動体に対する1個のチェックレバーとストッ
パー突起の作用で、上記一対の操作ボタンを連設した移
動体そのものの移動を合理的に制御することが可能とな
るので、従来のものと比較すると、部品点数の削減を図
り、装置自体の簡素化に大いに貢献できることとなる。
【0012】又、請求項記載の発明によれば、ヒンジ
ピンの従動子を嵌入するカム溝が規制部と非規制部から
成る関係で、操作ボタンの押圧操作が容易となり、請求
記載の発明によれば、ヒンジピンがリブ壁で撓ませ
られている関係で、移動中のヒンジピンのガタつきを有
効に防止できることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る蓋
の開閉装置も、自動車コンソールボックスの蓋を二方向
から開閉する装置として開発されたものであるが、特徴
とするところは、以下の構成を採用した点にある。
【0014】まず、コンソールボックスの本体B側から
説明すると、本実施の形態にあっては、図1に示す如
く、ボックス本体Bの開口部縁の前後に起立壁1A・1
Bを設けて、前側の起立壁1Aに対しては、両端部に軸
孔3とビード4を形成した金属製ブラケット2Aを固定
し、後側の起立壁1Bに対しては、軸孔3のみを形成し
た金属製ブラケット2Bを固定する構成となしている。
又、本実施の形態の下では、この前後一対のブラケット
2A・2Bの水平方向に延びる両端部を、蓋Lの対応す
る縁部と共働して、蓋Lを全開状態に保持する手段とし
て利用するものである。
【0015】他方、当該ボックス本体Bの開口部に回動
可能に取り付けられる蓋L側については、図2に示す如
く、合成樹脂で成形された矩形状の基板5の前部寄り
に、後述する移動体13を左右方向へ移動可能に装着す
る区域6を画成し、該区域6の底面にガイド口7aを有
する一対の保持ブロック7を背向する状態に設けて、各
保持ブロック7内に移動体13を常時センタリング位置
に付勢する圧縮コイルばね8を個々に収納する一方、当
該各保持ブロック7の背向空部の近傍に、嘴状を呈する
チェックレバー9を支持片10を介して回動可能に軸支
して、該チェックレバー9の一端部9a側を各保持ブロ
ック7の背向空部内に臨ましめ、同他端部9b側を基板
5の前壁5a側に開設されている窓11内から外方に臨
ましめ、且つ、他端部9b側が上記窓11の底部に当接
するまで、チェックレバー9の一端部9a側を捩じりば
ね12で上方に付勢する構成となしている。
【0016】又、上記の移動体13は、図3にも示す如
く、その中間部13aが巾狭で両端部13bが巾広な板
状体を呈する合成樹脂の一体成形品であるが、特に、本
実施の形態にあっては、当該巾広の両端部13bに左右
一対の操作ボタン14・15を初めから一体に連設する
と共に、巾狭の中間部13aの中央側面にストッパー突
起16を形成し、同中間部13aの下面に上記一対の保
持ブロック7のガイド口7aを経てその圧縮コイルばね
8に干渉する一対の脚片17を形成し、且つ、巾広の両
端部13bの各下面に規制部18aと非規制部18bを
連続して有する一対のカム溝18を対向して形成する構
成となっている。
【0017】尚、この各カム溝18の規制部18aと非
規制部18bの関係は、一対のカム溝18が対向する状
態において、図示する如く、各規制部18a同士は間隔
巾が徐々に狭まるハの字状を呈し、各非規制部18b同
士は、同一の最大間隔巾を維持して平行状を呈するよう
に設定されている。
【0018】上記のチェックレバー9は、蓋Lが閉塞さ
れている時点では、自身の他端部9bが前側ブラケット
2Aの上縁部に当接して、一端部9a側を上記捩じりば
ね12の付勢ばね圧に抗して第1位置たる下方に強制的
に回動させる関係で、蓋Lの閉塞時は、一端部9aの上
位に移動体13のストッパー突起16を位置させて、移
動体13のセンタリング位置に対する移動することを許
容するが、一旦、移動体13を操作ボタン14又は15
の押圧操作で左右のいずれか一方に移動させながら、蓋
Lを若干上方に回動させて、上記他端部9bの前側ブラ
ケット2Aの上縁部に対する当接を解くと、今度は、捩
じりばね12の付勢ばね圧で第2位置たる上方に回動し
た一端部9aの側面にストッパー突起16を当接させ
て、センタリング位置から移動した移動体13をその場
にロックする機能を果たすものである。
【0019】又、一対の操作ボタン14・15を一体に
連設した移動体13は、上記対向するカム溝18内に各
側に存する一対の長短ヒンジピン19・20の従動子1
9a・20aを嵌入した状態で、既述した基板5の区域
6内に左右方向へ移動可能に装着される訳であるが、こ
の場合には、基板5の区域6の両側にネジ止めされる中
空状の装飾枠21を介して装着されることとなる。
【0020】そして、当該移動体13に一体に連設され
たいずれか一方の操作ボタン14又は15を内方に押圧
すると、押圧側に存する一対の長短ヒンジピン19・2
0は、上記対向するカム溝18のハの字状を呈する規制
部18aと基板5側に設けられるガイド溝壁22の作用
で、互いに接近する方向に移動することとなるが、反対
側に存する一対の長短ヒンジピン19・20は、対向す
るカム溝18の平行状を呈する非規制部18bの作用
で、互いに接近する方向に移動することは決してない。
【0021】尚、図中、23は、各側に存する一対の長
短ヒンジピン19・20を互いに離間する方向に付勢す
るばね部材、24は、各側に存する長寸ヒンジピン19
の先端部を支持する支持孔で、先に説明した後側ブラケ
ット2Bの軸孔3と対応して基板5の後壁5bの両側に
形成され、25は、逆に、各側に存する短寸ヒンジピン
20の先端部を支持する支持孔で、前側ブラケット2A
の軸孔3と対応して基板5の前壁5aの両側に形成され
たものである。更に、本実施の形態にあっては、基板5
の前壁5aに対しては、通孔27を有する隔壁26を一
定の間隔をおいて並設して、該各隔壁26と前壁5a間
に前側ブラケット2Aの各端部を嵌入する空間28を画
成すると共に、該空間28内に板ばね29の自由端部に
設けられたボス30を弾性的に臨ましめる構成を併せて
採用している。
【0022】又、図中、31は、上記各側の長寸ヒンジ
ピン19の移動個所に突設されたリブ壁で、長寸ヒンジ
ピン19の側面に当接して、当該長寸ヒンジピン19の
中央部を若干外方に撓ませて、その反力を利用すること
により、特に、不織布等を用いずとも、出入移動する長
寸ヒンジピン19のガタつきをなくして、ビビリ音の発
生を効果的に防止する作用を発揮するものである。
【0023】依って、本実施の形態の下では、装飾枠2
1の両側に開設されている十字孔21aを経て、移動体
13の両端部13bの下面に形成されているカム溝18
内に、各側の長短ヒンジピン19・20の各従動子19
a・20aを上記ばね部材23を伴って係合させた状態
を得て、移動体13を2個の装飾枠21を介して基板5
の区域6内に移動可能に装着し、基板5上に適宜なカバ
ー体32を被冠すれば、これにより、蓋Lが極めて簡単
に組み立てられるので、後は、既述した一体型の操作ボ
タン14・15の押圧操作等で、各側に存する一対の長
短ヒンジピン19・20の先端部をブラケット2A・2
Bの対応する各軸孔3内に係入すれば、従来のものと同
様に、上記の蓋Lをボックス本体B側に回動可能に取り
付けることが可能となる。
【0024】斯る開閉装置の下で、蓋Lが閉塞されてい
る状態にあっては、図4・図5に示す如く、操作ボタン
一体型の移動体13が、一対の保持ブロック7内に収納
されている圧縮コイルばね8のばね圧で、基板5の区域
6内においてそのセンタリング位置に付勢されているの
で、各側に存する一対の長短ヒンジピン19・20の先
端部がその支持孔24・25を経て前後のブラケット2
A・2Bの各軸孔3内に係入して、確実な閉塞状態が保
障される。
【0025】尚、この閉塞状態にあっては、一対の長短
ヒンジピン19・20の各従動子19a・20aは、図
示する如く、対向するカム溝18の規制部18aと非規
制部18bの境目に位置する一方、チェックレバー9の
他端側9bが前側ブラケット2Aの上縁部に当接して、
自身の一端部9a側を捩じりばね12のばね圧に抗して
下方に回動させているので、上記移動体13側のストッ
パー突起16は、図6に示す如く、当該チェックレバー
9の一端部9aの上位に位置するだけである。
【0026】そして、この蓋Lの閉塞状態において、今
仮に、ボックス本体Bの開口部を開放するために、蓋L
を左方向へ回動する場合には、右側の操作ボタン14を
同側の保持ブロック7内に収納されている圧縮コイルば
ね8のばね圧に抗して内方に押圧すると、図7・図8に
示す如く、当該操作ボタン14の押圧移動と連動するカ
ム溝18のハの字状を呈する規制部18aの作用で、右
側に存する一対の長短ヒンジピン19・20がばね部材
23に抗して前後のブラケット2A・2Bの各軸孔3か
ら抜け外れる。
【0027】尚、右側の操作ボタン14を内方に押圧し
た時点では、図示する如く、当該操作ボタン14と一体
化している移動体13も、当然に、左側の操作ボタン1
5と一緒に同方向に移動する。しかし、左側に存する一
対の長短ヒンジピン19・20の各従動子19a・20
aは、逆に、対向するカム溝18の平行状を呈する非規
制部18b内に自動的に導かれて、互いに接近すること
はないが、互いに離間する方向に移動することも決して
ないので、右側の操作ボタン14の押圧操作に強い力を
用いる必要がなくなって、従来のものと比較すると、操
作性が頗る良好となる。
【0028】次いで、この操作ボタン14を押圧したま
ま、蓋Lを若干上方へ回動させると、図9に示す如く、
チェックレバー9の他端部9bの前側ブラケット2Aの
上縁部に対する当接状態が即座に解かれるので、これに
より、当該チェックレバー9の一端部9aが捩じりばね
12のばね圧で上方に回動して、自身の側面にストッパ
ー突起16を自動的に当接させる。この結果、移動体1
3は、センタリング位置に付勢する圧縮コイルばね8の
ばね圧に抗してその場にロックされて、センタリング位
置に戻ることが確実に阻止される。
【0029】従って、後は、蓋Lを、左側においてブラ
ケット2A・2Bの各軸孔3内に係入している一対の長
短ヒンジピン19・20を回転軸として左方向へ回動す
れば、図10に示す如く、ボックス本体Bの開口部を開
放できる。しかも、斯る蓋Lの開放操作は、操作ボタン
14を押圧しながら、蓋Lを若干上方に回動させた後
は、手を離しても、移動体13が操作ボタン14と一緒
に元のセンタリング位置に戻る心配が全くないので、や
はり、蓋Lの回動操作が至便となることは言うまでもな
いが、この状態にあっては、左側の操作ボタン15を誤
って内方に押圧しようとしても、ストッパー突起16の
チェックレバー9の一端部9aに対する当接により、そ
の押圧操作も併せて阻止できるので、従来の如きロック
シャフトを用いずとも、誤操作により、蓋Lがボックス
本体B側から脱落することを防止できることとなる。
【0030】又、本実施の形態の下では、ボックス本体
Bの開口部の開放状態にあっては、今までの専用ストッ
パーアームやヒンジアーム等を用いずとも、図11に示
す如く、蓋Lの基板5の対応する縁部が前後のブラケッ
ト2A・2Bの各端部下縁に係止して、その全開状態を
確実に保持することができるので、ボックス体Bに対す
る物の出し入れに支障を来す恐れがなくなるばかりか、
外観上の見映えが頗る向上すると共に、この全開状態で
は、図12に示す如く、既述した板ばね29の自由端部
に設けられたボス30が前側ブラケット2Aのビード4
を乗り越えて弾性的に係合することとなるので、これに
より、蓋Lの全開姿勢も確実に維持されることとなる。
【0031】そして、この全開状態にある蓋Lを閉塞す
る場合には、蓋Lを、左側においてブラケット2A・2
Bの軸孔3内に係入している一対の長短ヒンジピン19
・20を回転軸として右方向へ回動して、蓋Lをボック
ス本体Bの開口部縁に当接するまで倒すと、今度は、上
記窓11から外方に臨むチェックレバー9の他端部9b
が前側ブラケット2Aの上縁部に当接して、チェックレ
バー9の一端部9a側を捩じりばね12のばね圧に抗し
て下方に回動させ、その側面に対するストッパー突起1
6の当接状態を即座に解くので、これにより、移動体1
3が、左右一対の操作ボタン14・15と一緒に、圧縮
コイルばね8のばね圧で再びセンタリング位置に戻ると
同時に、これと連動して、右側に存する一対の長短ヒン
ジピン19・20も、カム溝18の規制部18aの作用
とばね部材23の作用を得て、支持孔24・25からブ
ラケット2A・2Bの対応する各軸孔3内に自動的に係
入して、蓋Lが閉塞されることとなる。
【0032】逆に、ボックス本体Bの開口部を開放する
ために、蓋Lを右方向へ回動する場合には、具体的には
図示しないが、今度は、左側の操作ボタン15を同側の
保持ブロック7内に収納されている圧縮コイルばね8の
ばね圧に抗して内方に押圧すれば、前記の場合と同様
に、蓋Lは、右側においてブラケット2A・2Bの軸孔
3内に係入している一対の長短ヒンジピン19・20を
回転軸として右方向へ回動することが許容され、且つ、
この場合も、左側の操作ボタン15を内方に押圧しなが
ら若干上方に回動させた時点で、やはり、チェックレバ
ー9の一端部9aが捩じりばね12のばね圧で上方に回
動して、移動体13のストッパー突起16を自身の側面
に当接させるので、移動体13は、圧縮コイルばね8の
ばね圧でセンタリング位置に戻ることが阻止される。
【0033】そして、開放状態にある蓋Lを閉塞する場
合には、前記の場合と同様に、蓋Lをボックス本体Bの
開口部縁に当接するまで倒せば、やはり、チェックレバ
ー9の他端部9bが前側ブラケット2Aの上縁部に当接
して、チェックレバー9の一端部9a側を捩じりばね1
2のばね圧に抗して下方に回動させ、ストッパー突起1
6との当接状態を解くので、これにより、移動体13が
再びセンタリング位置に戻ると同時に、これと連動し
て、一対の長短ヒンジピン19・20もブラケット2A
・2Bの対応する各軸孔3内に再び係入する。
【0034】特に、本実施の形態にあっては、チェック
レバー9を区域6の中央部に配して作動させる関係で、
その小型化を図りながら、蓋Lを左右両方向から同一精
度をもって開閉できるので、開閉時の操作力や音質等の
バラツキを防止して、高品質感が得られると共に、移動
体13のストッパー突起16と共働して、移動体13の
移動を確実に制御できる利点がある。又、チェックレバ
ー9の一端部9aが各保持ブロック7の背向空部内に延
びていることは、チェックレバー9の軸方向への位置決
めが可能となるので、この点からも、作動の信頼性に貢
献できる。
【0035】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1の下では、従来の如く、ロックシャフ
トに加えて、左右一対の操作ボタンとそのロック手段に
個々に独立して作動する独立部品を使用する必要が全く
なくなるので、部品点数の削減とこれに伴う付属機構の
簡素化を図り、小型で安価な開閉装置を初めて提供する
ことが可能となった。しかも、装置自体の小型化が図れ
ることは、ボックス本体側のスペースの有効利用も併せ
て可能となるので、この点でも、大きな実益が得られる
こととなる。
【0036】更に、請求項の下では、操作ボタンの押
圧操作が容易となり、請求項の下では、ヒンジピンの
ガタつきを有効に防止できる利点をも併せて提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る開閉装置のボックス
本体側の構造を示す斜視図である。
【図2】蓋側の構造を一部分解して示す斜視図である。
【図3】移動体と操作ボタンとヒンジピンの関係を裏面
側から示す分解斜視図である。
【図4】蓋の閉塞状態を示す横断面図である。
【図5】蓋の閉塞状態を示す縦断面図である。
【図6】蓋の閉塞状態におけるストッパー突起とチェッ
クレバーの関係を示す要部説明図である。
【図7】右側の操作ボタンを押圧した状態を示す横断面
図である。
【図8】右側の操作ボタンを押圧した状態を示す縦断面
図である。
【図9】蓋の開放時におけるストッパー突起とチェック
レバーの関係を示す要部説明図である。
【図10】蓋を開放方向に回動した状態を示す斜視図であ
る。
【図11】蓋が全開状態に保持されている状態を示す要部
説明図である。
【図12】ブラケットのビードに板ばねのボスが係合して
いる状態を示す要部説明図である。
【符号の説明】
L 蓋 B ボックス本体 2A ブラケット 2B ブラケット 3 軸孔 4 ビード 5 基板 6 移動体の装着区域 7 保持ブロック 8 圧縮コイルばね 9 チェックレバー 9a チェックレバーの一端部 9b チェックレバーの他端部 11 窓 12 捩じりばね 13 移動体 13a 移動体の中間部 13b 移動体の端部 14 右側の操作ボタン 15 左側の操作ボタン 16 ストッパー突起 18 カム溝 18a カム溝の規制部 18b カム溝の非規制部 19 長寸ヒンジピン 19a 長寸ヒンジピンの従動子 20 短寸ヒンジピン 20a 短寸ヒンジピンの従動子 23 ばね部材 24 支持孔 25 支持孔 31 リブ壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 貴司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 笹岡 正吾 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−9914(JP,A) 特開 平4−224431(JP,A) 実開 平2−33755(JP,U) 実開 昭63−128951(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 43/00 - 43/26 B60R 7/04 E05D 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押圧動可能に配される一対の操作ボタン
    と、該各操作ボタンと連動してボックス本体側の軸孔を
    出入するヒンジピンと、各操作ボタンのロック手段とを
    備え、蓋をボックス本体に対して二方向から開閉する蓋
    の開閉装置において、上記一対の操作ボタンをストッパ
    ー突起を有する移動体の両端部に一体に連設して、当該
    移動体を付勢ばね圧で常時センタリング位置に付勢する
    一方、上記移動体のストッパー突起と対向する個所に、
    ボックス本体側と干渉する第1位置と干渉しない第2位
    置間で回動するチェックレバーを軸支して、当該チェッ
    クレバーを付勢ばね圧で常時上記第2位置に付勢し、蓋
    の閉塞時は、チェックレバーを付勢ばね圧に抗して第1
    位置に回動させて、移動体が一対の操作ボタンと一緒に
    センタリング位置に移動することを許容し、操作ボタン
    の押圧に伴う蓋の開放時は、一方の操作ボタンを押圧す
    ると、付勢ばね圧で第2位置に回動したチェックレバー
    にセンタリング位置から移動した移動体のストッパー突
    起の一側面を当接させ、他方の操作ボタンを押圧する
    と、付勢ばね圧で第2位置に回動したチェックレバーに
    センタリング位置から移動した移動体のストッパー突起
    の逆の他側面を当接させることにより、移動体を付勢ば
    ね圧に抗してその場にロックするように構成したことを
    特徴とする蓋の開閉装置。
  2. 【請求項2】 一対の操作ボタンを連設した移動体の両
    端部に、規制部と非規制部から成るカム溝を形成し、該
    カム溝内にヒンジピンの従動子を嵌入して、ヒンジピン
    をボックス本体側の軸孔に出入させるように構成したこ
    とを特徴とする請求項記載の蓋の開閉装置。
  3. 【請求項3】 ヒンジピンの移動個所にリブ壁を突設し
    て、当該リブ壁でヒンジピンを撓ませるように構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記
    載の蓋の開閉装置。
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