JP3170747B2 - 蓋の開閉装置 - Google Patents

蓋の開閉装置

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JP3170747B2
JP3170747B2 JP15921896A JP15921896A JP3170747B2 JP 3170747 B2 JP3170747 B2 JP 3170747B2 JP 15921896 A JP15921896 A JP 15921896A JP 15921896 A JP15921896 A JP 15921896A JP 3170747 B2 JP3170747 B2 JP 3170747B2
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精一 佐藤
章良 笹本
貴司 竹内
丈浩 寺井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車コンソール
ボックスの蓋をはじめ、各種ボックス本体の開口部に回
動可能に取り付けられる蓋を、二方向から開閉すること
のできる開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車コンソールボックスの蓋を二方向
から開閉する装置として、例えば、特開平7−1183
5号公報に示すものが存する。当該従来の開閉装置は、
具体的には図示しないが、蓋側に対しては、左右一対の
操作ボタンを両端部に一体に連設した移動体を移動可能
に配して、当該移動体を左右別々に作用する2本の圧縮
コイルばねで常時センタリング位置に付勢する一方、移
動体の中央部にガイド長孔を穿設して、該ガイド長孔内
に蓋の基板側に螺着されたビスを挿通することにより、
各操作ボタンの押圧に伴う移動体の移動を案内すると共
に、移動体の両端部にハの字を呈する一対のカム溝を夫
々形成して、該各カム溝内に各側に存する一対のヒンジ
ピンの従動子を嵌入して、操作ボタンの押圧に伴う移動
体の移動と連動して、開成側のヒンジピンをボックス本
体の開口部両側に設けられている軸孔から外せる構成と
なっている。
【0003】そして、蓋の閉塞状態の下で、今仮に、ボ
ックス本体の開口部を開放するために、蓋を左方向へ回
動させる場合には、右側の操作ボタンを移動体と一緒に
左側の圧縮コイルばねの付勢ばね圧に抗して内方に押圧
すると、移動体の押圧移動によるカム溝の作用で、右側
に存する一対のヒンジピンがボックス本体の対応する各
軸孔から外れるので、蓋は、左側においてボックス本体
の軸孔内に係入している一対のヒンジピンを回転軸とし
て左方向へ回動することが許容される。
【0004】逆に、ボックス本体の開口部を開放するた
めに、蓋を右方向へ回動させる場合には、今度は、左側
の操作ボタンを移動体と一緒に右側の圧縮コイルばねの
付勢ばね圧に抗して内方に押圧すると、移動体の押圧移
動によるカム溝の作用で、左側に存する一対のヒンジピ
ンがボックス本体の対応する各軸孔から外れるので、こ
れにより、蓋は、右側においてボックス本体の軸孔内に
係入している一対のヒンジピンを回転軸として右方向へ
回動することが許容される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の開閉装
置にあっては、左右一対の操作ボタンを移動体の両端部
に一体に連設した関係で、各操作ボタンを個々に独立し
て作動させるものと比較すると、装置自体の簡素化が期
待できる利点を有することとなるが、反面、移動体をセ
ンタリング位置に付勢する手段に、2個の独立した圧縮
コイルばねを使用している関係で、2個の圧縮コイルば
ね間でばね特性にバラツキが生じていると、操作ボタン
の押圧に伴う開放操作時に、左右で、操作感が不揃いと
なってしまう大きな問題点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る従来の開
閉装置が抱える課題を有効に解決するために開発された
もので、請求項1記載の発明は、蓋の開閉を掌る操作ボ
タンと、該操作ボタンに連繋して蓋側に移動可能に配さ
れる移動体と、該移動体の移動と連動してボックス本体
の両側に設けられた軸孔を出没するヒンジピンとを備
え、上記移動体を付勢ばね圧でセンタリング位置に付勢
して、操作ボタンの押圧に伴う蓋の開放時は、開成側の
ヒンジピンをボックス本体の対応する軸孔から外せるよ
うに構成した蓋の開閉装置において、蓋側に2個の逆向
きガイド口を有する保持ブロックを設けて、該保持ブロ
ックに1つのばねを収納する一方、移動体に上記各ガイ
ド口を経て該ばねの両端部と干渉する一対の脚片を形成
して、保持ブロック内に収納された上記ばねで、移動体
をそのセンタリング位置に付勢する構成を採用した。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、移動体の中間部は上壁と両側壁とを備え、当該上
壁と両側壁とで圧縮コイルばねを収納する保持ブロック
を包囲する構成を採用した。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2を前提と
して、一対の脚片が、移動体の上壁下面中央から両側壁
の間に垂設されている構成を採用した。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3を前提として、移動体が保持ブロックの上方開口側
に臨むリブ壁を備える構成を採用した。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項2乃至請求
項4を前提として、圧縮コイルばねの両端部にキャップ
を付設する構成を採用した。
【0011】依って、本発明にあっては、いずれの請求
項の下でも、保持ブロック内に収納された1つのばね
で、操作ボタンと連繋する移動体をセンタリング位置に
付勢する関係で、開放操作時に、いずれの方向から操作
ボタンを押圧しても、従来の如く、操作感が不揃いとな
ってしまう心配がなくなる。
【0012】又、特に、請求項2の下では、移動体の上
壁と両側壁とで保持ブロックを包囲した関係で、スペー
スの有効利用が可能となると共に、圧縮コイルばねの伸
縮時に生じるヒビリ音の伝播が抑制でき、請求項3の下
では、移動体の中間部に両側壁と脚片とを存在させる関
係で、移動体自体の剛性を向上できる共に、圧縮コイル
ばねの両端部中央に各脚片を干渉させることが可能とな
るので、圧縮コイルばねの安定した伸縮動を保障でき、
請求項4又は請求項5の下では、圧縮コイルばねの座屈
を効果的に防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る開
閉装置も、自動車コンソールボックスの蓋を二方向から
開閉する装置として開発されたものであるが、特徴とす
るところは、以下の構成を採用した点にある。
【0014】そこで、まず、コンソールボックスの本体
側から説明すると、本実施の形態にあっては、図1に示
す如く、ボックス本体Bの開口部縁の前後に起立壁1を
設け、該各起立壁1の対向面に対して、両端部に軸孔3
を形成した金属製ブラケット2を個々に固定する構成と
なしている。
【0015】他方、当該ボックス本体Bの開口部に回動
可能に取り付けられる蓋L側については、図2に示す如
く、合成樹脂で成形された矩形状の基板4の前部寄り
に、後述する移動体16を左右方向へ移動可能に装着す
る区域5を積極的に画して、当該区域5の略中央部に2
個の逆向きガイド口6aを有して上部が開口する保持ブ
ロック6を設け、当該保持ブロック6内に移動体16を
常時センタリング位置に付勢する1つの圧縮コイルばね
7を収納する構成となしている。尚、当該圧縮コイルば
ね7の両端部には、嵌合突起8aを有するキャップ8を
夫々付設して、圧縮コイルばね7の座屈を防止するもの
とする。
【0016】又、上記保持ブロック6の一側近傍に、嘴
状を呈するチェックレバー9を支持壁10を介して回動
可能に軸支し、該チェックレバー9の一端部9aを保持
ブロック6方向に臨ましめ、同他端部9bを基板4の前
壁側に開設されている窓11内から外方に臨ましめ、且
つ、他端部9bが上記窓11の底部に当接するまで、チ
ェックレバー9の一端部9aを捩じりばね12で上方に
付勢する構成となしている。
【0017】更に、上記区域5におけるチェックレバー
9の反対側には、後述するスプリングバー20が有する
一対の折曲先端部20aの移動を案内する案内カム13
を左右対称に設けるものとする。当該左右対称の案内カ
ム13は、上記各折曲先端部20aの往路と復路とを反
転突起14を介して画成すると共に、少なくとも、復路
側には案内壁15を立設するものとする。
【0018】既述した移動体16は、図3にも示す如
く、その中間部が巾狭で両端部が巾広な形態を呈する合
成樹脂の一体成形品で、特に、当該巾広の両端縁に左右
一対の操作ボタン17A・17Bを一体に連設すると共
に、巾狭の中間部の上記チェックレバー9と対向する側
壁16bにストッパー突起18を形成し、同中間部の上
記案内カム13と対向する側壁16cにホルダー壁19
を一体に形成して、該ホルダー壁19に上記一対の折曲
先端部20aを有するスプリングバー20を固定する構
成となっている。
【0019】これに加えて、中間部を上記両側壁16b
・16cとで画成する上壁16aの下面中央に対して
は、上記保持ブロック6の各ガイド口6aを経てその圧
縮コイルばね7の両端部とキャップ8を介して干渉する
一対の脚片21を形成すると共に、該各脚片21間に保
持ブロック6の上部開口側に臨むリブ壁22を形成し、
且つ、巾広の両端部に対しては、規制部23aと非規制
部23bを連続して有する一対のカム溝23を対向して
形成する構成となしている。尚、この各カム溝23の規
制部23aと非規制部23bの関係は、一対のカム溝2
3が対向する状態において、図示する如く、各規制部2
3a同士は間隔巾が徐々に狭まるハの字状を呈し、各非
規制部23b同士は、同一の最大間隔巾をおいて平行状
を呈するように設定されている。
【0020】又、移動体16は、上記対向するカム溝2
3内に各側に存する一対の長短ヒンジピン24・25の
従動子24a・25aを嵌入した状態で、既述した基板
4の区域5内に左右方向へ移動可能に装着される訳であ
るが、本実施の形態にあっては、基板4の区域5の両側
に固定される2個のガイド枠26と2個の装飾枠27を
介して装着して、その移動を案内すると共に、各側の長
短ヒンジピン24・25は、対応するガイド枠26によ
りその進退動を案内するものとする。
【0021】そして、当該移動体16に一体に連設され
たいずれか一方の操作ボタン17A又は17Bを内方に
押圧すると、押圧側に存する一対の長短ヒンジピン24
・25は、上記対向するカム溝23のハの字状を呈する
規制部23aの作用で、互いに接近する方向に移動する
こととなるが、反対側に存する一対の長短ヒンジピン2
4・25は、対向するカム溝23の平行状を呈する非規
制部23bの作用で、互いに接近する方向に移動するこ
とはない。
【0022】尚、図中、28は、各側に存する短寸ヒン
ジピン24の先端部を支持する支持孔で、先に説明した
前側ブラケット2の軸孔3と対応して基板4の前壁の両
側に形成され、29は、逆に、各側に存する長寸ヒンジ
ピン25の先端部を支持する支持孔で、後側ブラケット
2の軸孔3と対応して基板4の後壁の両側に形成されて
いる。
【0023】依って、本実施の形態の下では、移動体1
6の両端部に形成されているカム溝23内に、ガイド枠
26に支承されている各側の長短ヒンジピン24・25
の各従動子24a・25aを係合させた状態を得て、移
動体16の中間部内に保持ブロック6を収めながら、移
動体16をガイド枠26と装飾枠27を介して基板4の
区域5内に移動可能に装着して、基板4上に適宜なカバ
ー体30を被冠すれば、これにより、蓋Lが極めて簡単
に組み立てられる。
【0024】そこで、後は、既述した一体型の操作ボタ
ン17A・17Bの押圧操作等で、各側に存する一対の
長短ヒンジピン24・25の先端部を前後ブラケット2
の対応する各軸孔3内に係入すれば、従来のものと同様
に、上記の蓋Lをボックス本体B側に回動可能に取り付
けることが可能となる。
【0025】尚、移動体16の装着状態の下では、図4
に示す如く、圧縮コイルばね7を収納した保持ブロック
6が、移動体16の上壁16aと両側壁16b・16c
とにより略完全に包囲されて、移動体16の中間部内に
位置することとなるので、区域5上のスペースの有効利
用が可能となると共に、圧縮コイルばね7の伸縮時に生
じるヒビリ音の伝播が効果的に抑制できることとなる。
【0026】又、移動体16の中間部に両側壁16b・
16cと一対の脚片21とが並行して存在することは、
移動体16自体の剛性を向上できる共に、圧縮コイルば
ね7の両端部中央に各脚片21を干渉させることが可能
となるので、圧縮コイルばね7の安定した伸縮動が保障
でき、且つ、圧縮コイルばね7の伸縮に際しては、その
両端部に付設されるキャップ8に加えて、リブ壁22が
保持ブロック6の上部開口側に臨むこととなるので、こ
れにより、圧縮コイルばね7の座屈をも効果的に防止で
きることとなる。
【0027】そして、蓋Lが閉塞されている状態にあっ
ては、図5に示す如く、操作ボタン17A・17Bを一
体に連設した移動体16が、保持ブロック6内に収納さ
れている1つの圧縮コイルばね7のばね圧で、基板4の
区域5内においてそのセンタリング位置に付勢されてい
るので、各側に存する一対の長短ヒンジピン24・25
の先端部が、各自の支持孔28・29を経て前後ブラケ
ット2の対応する軸孔3内に係入して、確実な閉塞状態
が保障される。
【0028】尚、この閉塞状態にあっては、各側に存す
る一対の長短ヒンジピン24・25の各従動子24a・
25aは、図示する如く、対向するカム溝23の規制部
23aと非規制部23bの境目に位置する一方、チェッ
クレバー9の他端部9bがボックス本体Bの前側ブラケ
ット2の上縁部に当接して、自身の一端部9aを捩じり
ばね12のばね圧に抗して下方に押圧しているので、上
記した移動体16のストッパー突起18は、当該チェッ
クレバー9の一端部9aの上位に位置するだけである。
又、スプリングバー20の各折曲先端部20aは、対応
する案内カム13のニュートラル位置に待機することと
なる。
【0029】そして、蓋Lの閉塞状態において、今仮
に、ボックス本体Bの開口部を開放するために、蓋Lを
左方向へ回動する場合には、右側の操作ボタン17Aを
移動体16と一緒に保持ブロック6内に収納されている
1つの圧縮コイルばね7のばね圧に抗して内方に押圧す
ると、図6に示す如く、移動体16の移動と連動するカ
ム溝23の規制部23aの作用で、右側に存する一対の
長短ヒンジピン24・25が、上記ガイド枠26に案内
されながら、前後ブラケット2の各軸孔3から抜け外れ
る。
【0030】又、斯る操作ボタン17Aの押圧に際して
は、上記スプリングバー20の左側に位置する折曲先端
部20aが、移動体16と連動して、対応する案内カム
13の往路を反転突起14に接しながら移動することと
なるが、当該折曲先端部20aが反転突起14を乗り越
えて復路の入口側へ移行すると、操作ボタン17Aに対
する押圧荷重が変化すると同時にカチャと言う快音が発
生する。尚、スプリングバー20の右側に位置する折曲
先端部20aは、図示する如く、何らの作用を果たすこ
となく、自身のニュートラル位置から左方向に移動する
だけである。
【0031】そこで、操作ボタン17Aを押圧したま
ま、蓋Lを若干上方へ回動させると、チェックレバー9
の他端部9bの前側ブラケット2の上縁部に対する当接
状態が即座に解かれるので、これにより、チェックレバ
ー9の一端部9aが捩じりばね12のばね圧で上方に回
動して、自身の側面に移動体16のストッパー突起18
を自動的に当接させる。
【0032】この結果、移動体16は、センタリング位
置に付勢する圧縮コイルばね7のばね圧に抗してその場
にロックされて、センタリング位置に戻ることが阻止さ
れる一方、左側に位置するスプリングバー20の折曲先
端部20aも、既述した反転突起14を乗り越えた復路
の入口側で一旦停止する。
【0033】従って、後は、蓋Lを、左側において前後
ブラケット2の各軸孔3内に係入している一対の長短ヒ
ンジピン24・25を回転軸として左方向へ回動すれ
ば、図7に示す如く、ボックス本体Bの開口部を開放で
きる。しかも、斯る蓋Lの開放操作は、操作ボタン17
Aを押圧しながら、蓋Lを若干上方に回動させた後は、
手を離しても、移動体16が操作ボタン17Aと一緒に
元のセンタリング位置に戻る心配が全くないので、蓋L
の回動操作が至便となる。又、この状態にあっては、左
側の操作ボタン17Bを誤って押圧しようとしても、ス
トッパー突起18のチェックレバー9の一端部9aに対
する当接により、その押圧操作も併せて阻止できる。
【0034】そして、この全開状態にある蓋Lを閉塞す
る場合には、蓋Lを、左側において前後ブラケット2の
軸孔3内に係入している一対の長短ヒンジピン24・2
5を回転軸として右方向へ回動して、蓋Lをボックス本
体Bの開口部縁に当接するまで倒すと、今度は、上記窓
11から外方に臨むチェックレバー9の他端部9bが前
側ブラケット2の上縁部に当接して、チェックレバー9
の一端部9a側を捩じりばね12のばね圧に抗して下方
に押圧し、その側面に対するストッパー突起18の当接
状態を解くので、これにより、移動体16が、1つの圧
縮コイルばね7のばね圧で再びセンタリング位置に戻る
と同時に、これと連動して、右側に存する一対の長短ヒ
ンジピン24・25も、カム溝23の規制部23aの作
用を得て、各自の支持孔28・29から前後ブラケット
2の対応する各軸孔3内に自動的に係入して、蓋Lが閉
塞されることとなる。
【0035】又、この時には、左側に位置するスプリン
グバー20の折曲先端部20aは、移動体16の移動と
連動して、対応する案内カム13の復路内を移動し、そ
の案内カム13のニュートラル位置に復帰すると同時
に、右側に位置するスプリングバー20の折曲先端部2
0aも、対応する案内カム13のニュートラル位置に復
帰する。
【0036】逆に、ボックス本体Bの開口部を開放する
ために、蓋Lを右方向へ回動する場合には、具体的には
図示しないが、今度は、左側の操作ボタン17Bを保持
ブロック6内の圧縮コイルばね7のばね圧に抗して内方
に押圧して、前記と同様な操作を行なうこととなり、
又、全開状態にある蓋Lを閉塞する場合にも、やはり、
前記と同様な操作を行なうこととなるが、本実施の形態
の下では、保持ブロック6内に収納された1つの圧縮コ
イルばね7のみで、移動体16をセンタリング位置に付
勢する関係で、蓋Lの開放操作時に、左右いずれの方向
から操作ボタン17A又は17bを押圧しても、従来の
如く、操作感が不揃いとなってしまう心配がなくなる訳
である。
【0037】
【発明の効果】以上の如く、本発明にあっては、上記構
成の採用により、保持ブロック内に収納された1つのば
ねで、操作ボタンを連繋する移動体をセンタリング位置
に付勢する関係で、開放操作時に、いずれの方向から操
作ボタンを押圧しても、従来の如く、操作感が不揃いと
なってしまう心配がなくなった。
【0038】又、特に、請求項2の下では、移動体の上
壁と両側壁とで保持ブロックを包囲した関係で、スペー
スの有効利用が可能となると共に、圧縮コイルばねの伸
縮時に生じるヒビリ音の伝播が抑制でき、請求項3の下
では、移動体の中間部に両側壁と脚片とを存在させる関
係で、移動体自体の剛性を向上できる共に、圧縮コイル
ばねの両端部中央に各脚片を干渉させることが可能とな
るので、圧縮コイルばねの安定した伸縮動を保障でき、
請求項4又は請求項5の下では、圧縮コイルばねの座屈
を効果的に防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る開閉装置のボックス
本体側の構造を示す斜視図である。
【図2】同蓋側の構造を分解して示す斜視図である。
【図3】移動体のみを一部分解して裏面側から示す斜視
図である。
【図4】移動体の中間部と圧縮コイルばねを収納した保
持ブロックの関係を示す要部断面図である。
【図5】蓋の閉塞状態を示す断面図である。
【図6】右側の操作ボタンを押圧した状態を示す断面図
である。
【図7】蓋を開放した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
B ボックス本体 L 蓋 3 軸孔 4 基板 5 移動体の装着区域 6 保持ブロック 6a ガイド口 7 圧縮コイルばね(ばね) 8 キャップ 8a 嵌合突起 9 チェックレバー 13 案内カム 16 移動体 16a 移動体中間部の上壁 16b 移動体中間部の側壁 16c 移動体中間部の側壁 17A 右側の操作ボタン 17B 左側の操作ボタン 18 ストッパー突起 19 ホルダー壁 20 スプリングバー 21 脚片 23 カム溝 23a 規制部 23b 非規制部 24 短寸ヒンジピン 25 長寸ヒンジピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 貴司 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 寺井 丈浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 15/50 E05D 7/10 B60R 7/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋の開閉を掌る操作ボタンと、該操作ボ
    タンに連繋して蓋側に移動可能に配される移動体と、該
    移動体の移動と連動してボックス本体の両側に設けられ
    た軸孔を出没するヒンジピンとを備え、上記移動体を付
    勢ばね圧でセンタリング位置に付勢して、操作ボタンの
    押圧に伴う蓋の開放時は、開成側のヒンジピンをボック
    ス本体の対応する軸孔から外せるように構成した蓋の開
    閉装置において、蓋側に2個の逆向きガイド口を有する
    保持ブロックを設けて、該保持ブロックに1つのばねを
    収納する一方、移動体に上記各ガイド口を経て該ばねの
    両端部と干渉する一対の脚片を形成して、保持ブロック
    内に収納された上記ばねで、移動体をそのセンタリング
    位置に付勢したことを特徴とする蓋の開閉装置。
  2. 【請求項2】 移動体の中間部は上壁と両側壁とを備
    え、当該上壁と両側壁とで圧縮コイルばねを収納する保
    持ブロックを包囲したことを特徴とする請求項1記載の
    蓋の開閉装置。
  3. 【請求項3】 一対の脚片が、移動体の上壁下面中央か
    ら両側壁の間に垂設されていることを特徴とする請求項
    2記載の蓋の開閉装置。
  4. 【請求項4】 移動体が保持ブロックの上方開口側に臨
    むリブ壁を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の蓋の開閉装置。
  5. 【請求項5】 圧縮コイルばねの両端部にキャップを付
    設したことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれ
    かに記載の蓋の開閉装置。
JP15921896A 1996-05-31 1996-05-31 蓋の開閉装置 Expired - Lifetime JP3170747B2 (ja)

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