JP3170746B2 - 蓋の開閉装置 - Google Patents

蓋の開閉装置

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JP3170746B2
JP3170746B2 JP15921696A JP15921696A JP3170746B2 JP 3170746 B2 JP3170746 B2 JP 3170746B2 JP 15921696 A JP15921696 A JP 15921696A JP 15921696 A JP15921696 A JP 15921696A JP 3170746 B2 JP3170746 B2 JP 3170746B2
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shaft hole
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章良 笹本
貴司 竹内
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Nissan Motor Co Ltd
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Piolax Inc
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車コンソール
ボックスの蓋をはじめ、各種ボックス本体の開口部に回
動可能に取り付けられる蓋の開閉装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車コンソールボックスの蓋を二方向
から開閉する装置として、例えば、特開平5−3384
96号公報に示すものが存する。当該従来の開閉装置
は、具体的には図示しないが、蓋側に対しては、その左
右側部に夫々が独立して作動する左右一対の操作ボタン
を押圧動可能に配設して、該各操作ボタンに蓋の前後端
面から出没する一対のヒンジピンを個々に連結すると共
に、上記一対の操作ボタンの背面側に1本のロックシャ
フトを介設し、且つ、各操作ボタンの下面凹部内に操作
ボタンの押圧に伴う戻りを阻止するロック手段を個々に
設ける構成となっている。尚、この場合においても、従
前のものと同様に、左右一対の操作ボタンと各側に存す
る一対のヒンジピンとは、いずれも、圧縮コイルばねの
ばね圧で、外方向に付勢されている。又、ボックス本体
側に対しては、その開口部縁の前後両側に上記左右各側
のヒンジピンの先端部を係脱する軸孔を個々に設ける構
成となっている。
【0003】そして、蓋の閉塞状態の下で、今仮に、ボ
ックス本体の開口部を開放するために、蓋を左方向へ回
動させる場合には、右側の操作ボタンをその付勢ばね圧
に抗して内方に押圧すると、当該操作ボタンの押圧移動
と連動して、右側に存する一対のヒンジピンがその付勢
ばね圧に抗してボックス本体の対応する軸孔から脱し
て、蓋の内部に完全に没するので、これにより、蓋は、
左側においてボックス本体の軸孔内に係合している一対
のヒンジピンを回転軸として左方向へ回動することが許
容される。
【0004】逆に、ボックス本体の開口部を開放するた
めに、蓋を右方向へ回動させる場合には、今度は、左側
の操作ボタンをその付勢ばね圧に抗して内方に押圧する
と、当該操作ボタンの押圧移動と連動して、左側に存す
る一対のヒンジピンがその付勢ばね圧に抗してボックス
本体の対応する軸孔から脱して、蓋の内部に完全に没す
るので、これにより、蓋は、右側においてボックス本体
の軸孔内に係合している一対のヒンジピンを回転軸とし
て右方向へ回動することが許容される。
【0005】又、いずれかの方向へ回動してボックス本
体の開口部を開放している蓋を閉塞する場合には、軸孔
内に係合している一対のヒンジピンを回転軸として、蓋
を所定方向へ回動させて、蓋をボックス本体の開口部縁
に当接するまで倒すと、上記したロック手段による操作
ボタンのロック状態が自動的に解除されるので、操作ボ
タンは、その付勢ばね圧で元の付勢位置に戻ることが許
容されると同時に、これと連動して、蓋の内部に没して
いる一対のヒンジピンも、その付勢ばね圧でボックス本
体の対応する軸孔に再び係合するので、これにより、蓋
が閉塞されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、斯る従来の開
閉装置にあっては、理屈の上では、左右いずれか一方の
操作ボタンを内方へ押圧して、開成側に存する一対のヒ
ンジピンをボックス本体の軸孔から脱すれば、ボックス
本体の開口部を二方向から開放することが可能となる訳
であるが、各操作ボタンの押圧過程で、一対のヒンジピ
ンが対応する軸孔から完全に脱したか否かを確認するた
めの手段を有していないので、自ずと、操作性が低下し
て、使用に際しては、この点の改善が大いに望まれてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る要請に応
えるために開発されたもので、請求項1記載の発明は、
蓋の開閉を掌る操作ボタンと、該操作ボタンと連動して
ボックス本体側の軸孔と係脱するヒンジピンを備える蓋
の開閉装置において、上記操作ボタンと蓋の一方に、案
内壁と該案内壁から所定距離をおいて位置する反転突起
を有する案内カムを設け、他方に、反転突起側から上記
案内壁に向かって弾発付勢されるスプリングバーを設
け、操作ボタンの操作に伴いヒンジピンが軸孔から脱す
る方向へ移動する過程では、上記スプリングバーの先端
部が反転突起に案内されて移動し、ヒンジピンが軸孔か
ら脱した後に、スプリングバーの先端部が反転突起から
上記案内壁に弾発付勢力で移動する構成を採用した。
【0008】請求項2記載の発明は、蓋の両側部に、蓋
の開閉を掌る操作ボタンと、該操作ボタンと連動してボ
ックス本体側の軸孔と係脱するヒンジピンを備えて、蓋
を両側部に向かって開閉する蓋の開閉装置において、上
記操作ボタンと蓋の一方に、案内壁と該案内壁から所定
距離をおいて位置する反転突起を有する案内カムを、上
記操作ボタンの移動方向に沿って2個対称に設け、他方
に、反転突起側から上記案内壁に向かって弾発付勢され
るスプリングバーを設け、操作ボタンの操作に伴い一側
のヒンジピンが軸孔から脱する方向へ移動する過程で
は、上記スプリングバーの先端部が一側の反転突起に案
内されて移動し、ヒンジピンが軸孔から脱した後に、ス
プリングバーの先端部が上記一側の反転突起から案内壁
に弾発付勢力で移動する構成を採用した。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2を前提と
して、スプリングバーは、2個の案内カムの夫々に対し
て設けられ、一方のスプリングバーが対応する反転突起
に案内されて移動する時は、他方のスプリングバーは対
応する案内壁上に留まる構成を採用した。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項2乃至請求
項3を前提として、案内壁と反転突起の間には、スプリ
ングバーの先端部を徐々に押圧するように傾斜して、終
焉部では当該押圧を開放する段部を有する復路が画成さ
れ、蓋が開状態から閉状態に移動してヒンジピンが軸孔
に係合する過程では、スプリングパーの先端部が上記復
路内を移動し、ヒンジピンが軸孔に係合した後に、スプ
リングバーの先端部が上記段部の底に弾発付勢力で当接
する構成を採用した。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4を前提として、スプリングバーと案内カムとを、移
動体を常時センタリング位置に付勢する付勢ばね圧に抗
してロックするロック手段の反対側に設ける構成を採用
した。
【0012】依って、請求項1乃至請求項4記載の発明
にあっては、いずれも、操作ボタンの操作で、ヒンジピ
ンがボックス本体の軸孔から脱した後は、スプリングバ
ーの先端部が反転突起側から案内壁に弾発付勢力で移動
するので、これにより、操作ボタンに対する操作荷重が
変化すると同時にカチャと言う快音が発生する。従っ
て、操作者は、手で操作荷重の変化を確認し、耳で快音
を確認することにより、開成側のヒンジピンがボックス
本体の対応する軸孔から脱したことが即座に確認でき
る。又、特に、請求項3記載の発明にあっては、スプリ
ングバーと案内カムの誤作動がなくなり、請求項4記載
の発明にあっては、ヒンジピンがニュートラル位置に復
帰したことをも快音で確認でき、請求項5記載の発明に
あっては、バランスのとれた円滑な開閉作動と、分離に
伴う省スペース化が期待できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係る開
閉装置も、自動車コンソールボックスの蓋を二方向から
開閉する装置として開発されたものであるが、特徴とす
るところは、以下の構成を採用した点にある。
【0014】そこで、まず、コンソールボックスの本体
側から説明すると、本実施の形態にあっては、図1に示
す如く、ボックス本体Bの開口部縁の前後に起立壁1を
設け、該各起立壁1の対向面に対して、両端部に軸孔3
を形成した金属製ブラケット2を個々に固定する構成と
なしている。
【0015】他方、当該ボックス本体Bの開口部に回動
可能に取り付けられる蓋L側については、図2に示す如
く、合成樹脂で成形された矩形状の基板4の前部寄り
に、後述する移動体16を左右方向へ移動可能に装着す
る区域5を積極的に画して、当該区域5の略中央部に左
右のガイド口6aを有する保持ブロック6を設け、この
保持ブロック6内に移動体16を常時センタリング位置
に付勢する1本の圧縮コイルばね7を収納する構成とな
している。
【0016】又、上記保持ブロック6の一側近傍に、嘴
状を呈するチェックレバー8を支持壁9を介して回動可
能に軸支し、該チェックレバー8の一端部8aを保持ブ
ロック6方向に臨ましめ、同他端部8bを基板4の前壁
側に開設されている窓10内から外方に臨ましめ、且
つ、他端部8bが上記窓10の底部に当接するまで、チ
ェックレバー8の一端部8aを捩じりばね11で上方に
付勢する構成となしている。
【0017】更に、上記区域5におけるチェックレバー
8の反対側には、後述するスプリングバー20が有する
一対の折曲先端部20aの移動を案内する2個の案内カ
ム12を左右対称に設けるものとする。当該左右対称の
案内カム12は、図3にも示す如く、上記各折曲先端部
20aの移動を案内する往路13aと復路13bとを反
転突起14を介して画成すると共に、復路13bの底面
に対しては、その入口側から出口側にかけて徐々に盛り
上がる傾斜形状13cを付与して、当該傾斜形状13c
の終焉部の段差Hを利用して、スプリングバー20の折
曲先端部20aが、誤って、先に、復路13b内に侵入
することを防止すると共に、当該終焉部の通過後は、折
曲先端部20aを基板4の底面に弾性的に当接させる構
成となっている。又、特に、復路13b側には、上記反
転突起14から所定の距離をおいて長寸な案内壁15を
立設して、当該案内壁15を介して、復路13b内での
スプリングバー20の先端部20aの移動を案内する構
成となっている。
【0018】既述した移動体16は、図4にも示す如
く、その中間部が巾狭で両端部が巾広な形態を呈する合
成樹脂の一体成形品で、特に、当該巾広の両端縁に左右
一対の操作ボタン17A・17Bを一体に連設すると共
に、巾狭の中間部の上記チェックレバー8と対向する側
面にストッパー突起18を形成し、同中間部の上記案内
カム12と対向する側面にホルダー壁19を一体に形成
して、該ホルダー壁19に両先端部20aが横L字状に
折曲して中間2ヶ所にコイル部20bを有する上記スプ
リングバー20を固定する構成となっている。
【0019】これに加えて、中間部の下面に対しては、
上記保持ブロック6の各ガイド口6aを経て圧縮コイル
ばね7と干渉する一対の脚片21を形成し、且つ、巾広
の両端部に対しては、規制部22aと非規制部22bを
連続して有する一対のカム溝22を対向して形成する構
成となしている。尚、この各カム溝22の規制部22a
と非規制部22bの関係は、一対のカム溝22が対向す
る状態において、図示する如く、各規制部22a同士は
間隔巾が徐々に狭まるハの字状を呈し、各非規制部22
b同士は、同一の最大間隔巾をおいて平行状を呈するよ
うに設定されている。
【0020】又、移動体16は、上記対向するカム溝2
2内に各側に存する一対の長短ヒンジピン23・24の
従動子23a・24aを嵌入した状態で、既述した基板
4の区域5内に左右方向へ移動可能に装着される訳であ
るが、この場合には、基板4の区域5の両側に配される
装飾枠25を介して装着されることとなり、各側の長短
ヒンジピン23・24は、基板4の区域5の両側にネジ
止めされるガイド枠26を介して進退動可能に支承され
ることとなる。
【0021】そして、当該移動体16に一体に連設され
たいずれか一方の操作ボタン17A又は17Bを内方に
押圧すると、押圧側に存する一対の長短ヒンジピン23
・24は、上記対向するカム溝22のハの字状を呈する
規制部22aとガイド枠26の作用で、互いに接近する
方向に移動することとなるが、反対側に存する一対の長
短ヒンジピン23・24は、対向するカム溝22の平行
状を呈する非規制部22bの作用で、互いに接近する方
向に移動することはない。
【0022】尚、図中、27は、各側に存する短寸ヒン
ジピン23の先端部を支持する支持孔で、先に説明した
前側ブラケット2の軸孔3と対応して基板4の前壁の両
側に形成され、28は、逆に、各側に存する長寸ヒンジ
ピン24の先端部を支持する支持孔で、後側ブラケット
2の軸孔3と対応して基板4の後壁の両側に形成されて
いる。
【0023】依って、本実施の形態の下では、移動体1
6の両端部に形成されているカム溝22内に、ガイド枠
26に支承されている各側の長短ヒンジピン23・24
の各従動子23a・24aを係合させた状態を得て、移
動体16の中間部内に保持ブロック6を収めながら、移
動体16を2個の装飾枠25を介して基板4の区域5内
に移動可能に装着し、基板4上に適宜なカバー体29を
被冠すれば、これにより、蓋Lが極めて簡単に組み立て
られるので、後は、既述した一体型の操作ボタン17A
・17Bの押圧操作等で、各側に存する一対の長短ヒン
ジピン23・24の先端部を前後ブラケット2の対応す
る各軸孔3内に係入すれば、従来のものと同様に、上記
の蓋Lをボックス本体B側に回動可能に取り付けること
が可能となる。
【0024】そして、蓋Lが閉塞されている状態にあっ
ては、図5に示す如く、操作ボタン17A・17Bを一
体に連設した移動体16が、保持ブロック6内に収納さ
れている圧縮コイルばね7のばね圧で、基板4の区域5
内においてそのセンタリング位置に付勢されているの
で、各側に存する一対の長短ヒンジピン23・24の先
端部が、各自の支持孔27・28を経て前後ブラケット
2の対応する軸孔3内に係合して、確実な閉塞状態が保
障される。
【0025】尚、この閉塞状態にあっては、各側に存す
る一対の長短ヒンジピン23・24の各従動子23a・
24aは、図示する如く、対向するカム溝22の規制部
22aと非規制部22bの境目に位置する一方、チェッ
クレバー8の他端部8bがボックス本体Bの前側ブラケ
ット2の上縁部に当接して、自身の一端部8aを捩じり
ばね11のばね圧に抗して下方に押圧しているので、上
記移動体16のストッパー突起18は、図6に示す如
く、当該チェックレバー8の一端部8aの上位に位置す
るだけである。又、スプリングバー20の各折曲先端部
20aは、図3のBに示す如く、対応する案内カム12
のニュートラル位置X1に待機することとなる。
【0026】そして、蓋Lの閉塞状態において、今仮
に、ボックス本体Bの開口部を開放するために、蓋Lを
左方向へ回動する場合には、右側の操作ボタン17Aを
保持ブロック6内に収納されている圧縮コイルばね7の
ばね圧に抗して内方に押圧すると、図7に示す如く、当
該操作ボタン17Aの押圧移動と連動するカム溝22の
規制部22aの作用で、右側に存する一対の長短ヒンジ
ピン23・24が前後ブラケット2の各軸孔3から脱す
る。
【0027】又、斯る操作ボタン17Aの押圧に際して
は、上記スプリングバー20の左側に位置する折曲先端
部20aが、図3のBに示す如く、上記した傾斜形状1
3cの終焉部の規制を受けて、対応する案内カム12の
往路13aを反転突起14に接しながらX2〜X4方向
へ移動することとなるが、当該折曲先端部20aが反転
突起14を乗り越えて復路13bの入口側へ移動する
と、今度は、X5において、案内壁15と弾発付勢力を
伴って衝突するので、これにより、操作ボタン17Aに
対する押圧荷重が変化すると同時にカチャと言う快音が
発生する。従って、操作者は、手で押圧荷重の変化を確
認し、耳で快音を確認することにより、開成される右側
に存する一対のヒンジピン23・24が前後ブラケット
2の各軸孔3から脱して、蓋Lの内部に完全に没したこ
とを即座に確認できる。尚、スプリングバー20の右側
に位置する折曲先端部20aは、何らの作用を果たすこ
となく、自身のニュートラル位置から左方向に移動する
だけであるが、対応する案内壁15上には留まることと
なるので、復帰に際する誤動作が生じる心配がない。
【0028】更に、右側の操作ボタン17Aを内方に押
圧した時点では、図示する如く、当該操作ボタン17A
と一体化している移動体16も、当然に、左側の操作ボ
タン17Bと一緒に同方向に移動するが、左側に存する
一対の長短ヒンジピン23・24の各従動子23a・2
4aは、逆に、対向するカム溝22の非規制部22b内
に自動的に導かれて、互いに接近することはないが、互
いに離間する方向に移動することもない。
【0029】そこで、開成される右側に存する一対の長
短ヒンジピン23・24が前後ブラケット2の各軸孔3
から脱したことを確認した後は、操作ボタン17Aを押
圧したまま、蓋Lを若干上方へ回動させると、図8に示
す如く、チェックレバー8の他端部8bの前側ブラケッ
ト2の上縁部に対する当接状態が即座に解かれるので、
これにより、当該チェックレバー8の一端部8aが捩じ
りばね11のばね圧で上方に回動して、自身の側面にス
トッパー突起18を自動的に当接させる。
【0030】この結果、移動体16は、圧縮コイルばね
7のばね圧に抗してその場にロックされて、センタリン
グ位置に戻ることが阻止される一方、左側に位置するス
プリングバー20の折曲先端部20aも、既述した案内
壁15に衝突した位置X5で一旦停止する。
【0031】従って、後は、蓋Lを、左側において前後
ブラケット2の各軸孔3内に係合している一対の長短ヒ
ンジピン23・24を回転軸として左方向へ回動すれ
ば、図9に示す如く、ボックス本体Bの開口部を開放で
きる。しかも、斯る蓋Lの開放操作は、操作ボタン17
Aを押圧しながら、蓋Lを若干上方に回動させた後は、
手を離しても、移動体16が操作ボタン17Aと一緒に
元のセンタリング位置に戻る心配が全くないので、蓋L
の回動操作が至便となる。又、この状態にあっては、左
側の操作ボタン17Bを誤って押圧しようとしても、ス
トッパー突起18のチェックレバー8の一端部8aに対
する当接により、その押圧操作も併せて阻止できる。
【0032】そして、この全開状態にある蓋Lを閉塞す
る場合には、蓋Lを、左側において前後ブラケット2の
軸孔3内に係合している一対の長短ヒンジピン23・2
4を回転軸として右方向へ回動して、蓋Lをボックス本
体Bの開口部縁に当接するまで倒すと、今度は、上記窓
10から外方に臨むチェックレバー8の他端部8bが前
側ブラケット2の上縁部に当接して、チェックレバー8
の一端部8a側を捩じりばね11のばね圧に抗して下方
に押圧し、その側面に対するストッパー突起18の当接
状態を解くので、これにより、移動体16が、圧縮コイ
ルばね7のばね圧で再びセンタリング位置に戻ると同時
に、これと連動して、右側に存する一対の長短ヒンジピ
ン23・24も、カム溝22の規制部22aの作用を得
て、各自の支持孔27・28から前後ブラケット2の対
応する軸孔3内に自動的に係合して、蓋Lが閉塞される
こととなる。
【0033】又、この時には、左側に位置するスプリン
グバー20の折曲先端部20aは、移動体16と連動し
て、対応する案内カム12の復路13b内をX6〜X8
へと移動して、その案内カム12のニュートラル位置X
1に復帰すると同時に、右側に位置するスプリングバー
20の折曲先端部20aも、対応する案内カム12の案
内壁15に沿ってニュートラル位置に復帰する。
【0034】尚、折曲先端部20aが案内壁15に沿っ
て復路13b内を移動する過程では、傾斜形状13cに
よって徐々に押圧されながら移動することとなるが、そ
の終焉部を通過すると、折曲先端部20aに対する押圧
状態が開放されて、今度は、基板4の底面に弾発付勢力
を伴って当接して、カチャと言う快音を発するので、今
度は、右側に存する一対の長短ヒンジピン23・24が
対応する軸孔3に係合したことも確認できることとな
る。
【0035】逆に、ボックス本体Bの開口部を開放する
ために、蓋Lを右方向へ回動する場合には、具体的には
図示しないが、今度は、左側の操作ボタン17Bを圧縮
コイルばね7のばね圧に抗して内方に押圧すれば、前記
と同様に、蓋Lは、右側において前後ブラケット2の軸
孔3内に係合している一対の長短ヒンジピン23・24
を回転軸として右方向へ回動することが許容される。
【0036】尚、この場合は、今度は、スプリングバー
20の右側に位置する折曲先端部20aが、移動体16
と連動して、対応する案内カム12の往路13aを反転
突起14に接しながら移動することとなるが、やはり、
当該折曲先端部20aが反転突起14を乗り越えて案内
壁15側へ移動すると、操作ボタン17Bに対する押圧
荷重が変化すると同時にカチャと言う快音が発生するの
で、これにより、操作者は、開成される左側に存する一
対の長短ヒンジピン23・24が前後ブラケット2の各
軸孔3から脱して、蓋Lの内部に没したことを確認でき
る。
【0037】又、左側の操作ボタン17Bを内方に押圧
しながら若干上方に回動させた時点では、やはり、チェ
ックレバー8の一端部8aが捩じりばね11のばね圧で
上方に回動して、移動体16のストッパー突起18を自
身の側面に当接させるので、移動体16は、圧縮コイル
ばね7のばね圧でセンタリング位置に戻ることも阻止さ
れると共に、右側に位置するスプリングバー20の折曲
先端部20aも、既述した案内壁15に衝突した位置で
停止する。
【0038】そして、開放状態にある蓋Lを閉塞する場
合には、前記と同様に、蓋Lをボックス本体Bの開口部
縁に当接するまで倒せば、やはり、チェックレバー8の
他端部8bが前側ブラケット2の上縁部に当接して、チ
ェックレバー8の一端部8aを捩じりばね11のばね圧
に抗して下方に押圧し、ストッパー突起18との当接状
態を解くので、これにより、移動体16が再びセンタリ
ング位置に戻ると同時に、これと連動して、一対の長短
ヒンジピン23・24も前後ブラケット2の対応する各
軸孔3内に再び係合する。
【0039】又、この時にも、同様に、右側に位置する
スプリングバー20の折曲先端部20aは、対応する案
内カム12の復路13b内を移動して、再び、そのニュ
ートラル位置に復帰すると同時に、左側に位置するスプ
リングバー20の折曲先端部20aも、X9から案内カ
ム12のニュートラル位置X1に復帰することは言うま
でもない。
【0040】尚、上記実施の形態にあっては、構造の簡
素化を意図して、一対の折曲先端部20aを有する1個
のスプリングバー20と左右対称に配置される2個の案
内カム12を利用して、各側に存する長短ヒンジピン2
3・24が対応する軸孔3から脱したことを確認できる
ように構成したものであるが、本発明は、これに限定さ
れるものではなく、操作ボタン17A・17Bの押圧方
向毎で、スプリングバー20と案内カム12を個々に独
立して配して、同様な確認動作を得られるように構成す
ることも実施に応じ任意である。
【0041】又、このスプリングバー20と案内カム1
2を利用した確認手段は、蓋Lを二方向から開閉する装
置に限定されるものではなく、蓋Lを一方向のみからし
か開閉できない装置に対しても応用できるものである。
この場合には、蓋L側に押圧動可能に配される1個の操
作ボタン又は当該操作ボタンに連設された部位に上記し
たホルダー壁19を介してスプリングバー20を固定す
る一方、当該スプリングバー20と対向する個所に1個
の案内カム12を設けることとなる。
【0042】
【発明の効果】以上の如く、本発明にあっては、上記構
成の採用により、操作ボタンの操作で、ヒンジピンがボ
ックス本体の軸孔から脱した後は、スプリングバーの先
端部が反転突起から案内壁に弾発付勢力で移動するの
で、これにより、操作ボタンに対する操作荷重が変化す
ると同時にカチャと言う快音が発生する。従って、操作
者は、手で操作荷重の変化を確認し、耳で快音を確認す
ることにより、開成側のヒンジピンがボックス本体の対
応する軸孔から脱したことが即座に確認できる。
【0043】又、特に、請求項3の下では、スプリング
バーと案内カムの誤作動がなくなり、請求項4の下で
は、ヒンジピンがニュートラル位置に復帰したことをも
快音で確認でき、請求項5の下では、バランスのとれた
円滑な開閉作動と、分離に伴う省スペース化が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る開閉装置のボックス
本体側の構造を示す斜視図である。
【図2】同蓋側の構造を分解して示す斜視図である。
【図3】(A)は案内カムの構造を示す要部斜視図、
(B)は案内カムとスプリングバーの折曲先端部の関係
を示す要部平面図である。
【図4】移動体のみを一部分解して裏面側から示す斜視
図である。
【図5】蓋の閉塞状態を示す断面図である。
【図6】蓋の閉塞状態におけるストッパー突起とチェッ
クレバーの関係を示す要部断面図である。
【図7】右側の操作ボタンを押圧した状態を示す断面図
である。
【図8】蓋の開放時点におけるストッパー突起とチェッ
クレバーの関係を示す要部断面図である。
【図9】蓋を開放した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
B ボックス本体 L 蓋 2 ブラケット 3 軸孔 4 基板 5 移動体の装着区域 8 チェックレバー(ロック手段) 12 案内カム 13a 往路 13b 復路 13c 傾斜形状 14 反転突起 15 案内壁 16 移動体 17A 右側の操作ボタン 17B 左側の操作ボタン 18 ストッパー突起(ロック手段) 19 ホルダー壁 20 スプリングバー 20a 折曲先端部 20b コイル部 22 カム溝 23 短寸ヒンジピン 24 長寸ヒンジピン 27 短寸ヒンジピンの支持孔 28 長寸ヒンジピンの支持孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺井 丈浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 15/50 B60R 7/04 E05D 7/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋の開閉を掌る操作ボタンと、該操作ボ
    タンと連動してボックス本体側の軸孔と係脱するヒンジ
    ピンを備える蓋の開閉装置において、上記操作ボタンと
    蓋の一方に、案内壁と該案内壁から所定距離をおいて位
    置する反転突起を有する案内カムを設け、他方に、反転
    突起側から上記案内壁に向かって弾発付勢されるスプリ
    ングバーを設け、操作ボタンの操作に伴いヒンジピンが
    軸孔から脱する方向へ移動する過程では、上記スプリン
    グバーの先端部が反転突起に案内されて移動し、ヒンジ
    ピンが軸孔から脱した後に、スプリングバーの先端部が
    反転突起から上記案内壁に弾発付勢力で移動するように
    構成したことを特徴とする蓋の開閉装置。
  2. 【請求項2】 蓋の両側部に、蓋の開閉を掌る操作ボタ
    ンと、該操作ボタンと連動してボックス本体側の軸孔と
    係脱するヒンジピンを備えて、蓋を両側部に向かって開
    閉する蓋の開閉装置において、上記操作ボタンと蓋の一
    方に、案内壁と該案内壁から所定距離をおいて位置する
    反転突起を有する案内カムを、上記操作ボタンの移動方
    向に沿って2個対称に設け、他方に、反転突起側から上
    記案内壁に向かって弾発付勢されるスプリングバーを設
    け、操作ボタンの操作に伴い一側のヒンジピンが軸孔か
    ら脱する方向へ移動する過程では、上記スプリングバー
    の先端部が一側の反転突起に案内されて移動し、ヒンジ
    ピンが軸孔から脱した後に、スプリングバーの先端部が
    上記一側の反転突起から案内壁に弾発付勢力で移動する
    ように構成したことを特徴とする蓋の開閉装置。
  3. 【請求項3】 スプリングバーは、2個の案内カムの夫
    々に対して設けられ、一方のスプリングバーが対応する
    反転突起に案内されて移動する時は、他方のスプリング
    バーは対応する案内壁上に留まるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の蓋の開閉装置。
  4. 【請求項4】 案内壁と反転突起の間には、スプリング
    バーの先端部を徐々に押圧するように傾斜して、終焉部
    では当該押圧を開放する段部を有する復路が画成され、
    蓋が開状態から閉状態に移動してヒンジピンが軸孔に係
    合する過程では、スプリングパーの先端部が上記復路内
    を移動し、ヒンジピンが軸孔に係合した後に、スプリン
    グバーの先端部が上記段部の底に弾発付勢力で当接する
    ように構成したことを特徴とする請求項2乃至請求項3
    のいずれかに記載の蓋の開閉装置。
  5. 【請求項5】 スプリングバーと案内カムとを、移動体
    を常時センタリング位置に付勢する付勢ばね圧に抗して
    ロックするロック手段の反対側に設けるように構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の蓋の開閉装置。
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