JP3179170B2 - 刷版交換装置 - Google Patents

刷版交換装置

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JP3179170B2
JP3179170B2 JP5096692A JP5096692A JP3179170B2 JP 3179170 B2 JP3179170 B2 JP 3179170B2 JP 5096692 A JP5096692 A JP 5096692A JP 5096692 A JP5096692 A JP 5096692A JP 3179170 B2 JP3179170 B2 JP 3179170B2
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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は刷版交換装置に関し、輪
転印刷機の版胴にシート状の刷版を巻き付け装着する機
構として利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、輪転印刷機においては、円筒状
の版胴表面に装着されたシート状の刷版にインクをの
せ、版胴を回転させて刷版のインクを用紙等に転写して
印刷を行っている。このような刷版の装着にあたって
は、版胴に刷版を巻き付けるとともにその端部を版胴に
設置された巻込軸で巻き込んで係止する刷版巻込機構が
採用されている。
【0003】図14ないし図16に示す刷版巻込機構90は、
版胴91の表面に軸方向のキャビティ92を有し、その内部
に回転自在な巻込軸93を備えている。巻込軸93は軸方向
に連続したスリット94を有し、このスリット94には刷版
95の端部が巻き込み固定できるようになっている。
【0004】巻込軸93の端部は版胴91の端面から露出さ
れ、この端部には回動ブロック81が固定され、この回動
ブロック81は版胴91の端面に設置された二本のピン82,
83によりそれぞれ所定位置で係止される。版胴91の端面
には回動ブロック81よりやや離れた位置に受けブロック
84が固定され、この受けブロック84と回動ブロック81と
の間にはガイドロッド85で案内された圧縮コイルばね86
が介装されている。これらによりトグル機構80が構成さ
れ、このトグル機構80により巻込軸93は図15および図16
のような二位置で安定保持される。
【0005】刷版95の装着の際には、図15のように刷版
95の先端をキャビティ92の内側と巻込軸93との隙間に挿
入し(図示)、続く部分を版胴91の表面に巻き付け
(図示)、終端をスリット94内に挿入する(図示
)。次に、図16のように巻込軸93を回転させ、スリッ
ト94に挿入された刷版95の終端側を巻き込み、併せて接
触する刷版95の先端側をも巻き込み(図示)、これに
より刷版95を両端からの張力により版胴91の表面に密着
した状態で装着することができる(図示)。
【0006】このような刷版巻込機構90においては、巻
込軸93の端部の六角ナット96(図14参照)にスパナ等を
かけて手動操作により巻込軸93を回転させることが一般
的であった。これに対し、最近では省力化ないし自動化
の要請が高まっており、例えば特開平2−27339 号公報
のように歯車機構を用いて巻込軸を機械駆動するものが
提案されている。
【0007】図17に示す刷版巻込機構70は、版胴71の表
面に回転自在な巻込軸72を備えている。巻込軸72の端部
には小歯車73が固定され、小歯車73は大歯車74に噛合さ
れている。大歯車74は中歯車75と一体に版胴71の端部に
同軸配置され、中歯車75には接線方向にラック76が噛合
されている。
【0008】ラック76は長手方向の駆動用シリンダ77お
よび交叉方向の断続用シリンダ78によって支持され、噛
合状態では駆動用シリンダ77により長手方向に進退され
て中歯車75、大歯車74、小歯車73を介して巻込軸72を回
転させるとともに、印刷時にはシリンダ78により離隔さ
せることで中歯車75との噛合を解除し、版胴71の回転を
妨げないようになっている。
【0009】しかし、このような刷版巻込機構70では、
駆動用のラック76が二つのシリンダ77, 78で支持されて
いるため、構造上および動作上の不安定さが避けられ
ず、動作の間に噛合が外れる等の不都合が生じる可能性
がある。
【0010】また、刷版の交換にあたってのラック76と
中歯車75との噛合動作は歯面直交方向に行われるため、
各々の噛み合いの接続操作が円滑に行えない恐れがあ
る。さらに、これらの噛合動作を確実に行うためには、
駆動用シリンダ77および断続用シリンダ78の一方の動作
に際して他方を連係して作動させる必要が生じ、制御が
煩雑になるという問題がある。
【0011】このような問題を解決するために、解除可
能に噛合される各歯車を軸支し、一方の歯車を支軸に沿
って移動させることで歯車の噛合および解除を行う刷版
巻込機構が本願出願人により提案されている(実願平2
−77338 号)。このような刷版巻込機構では、噛合およ
び解除は軸方向の移動で行われ、また巻込軸の回転は各
歯車の軸廻りの回転により一定位置で行われるため、各
々の動作は単独で行えばよく、巻込軸の回転動作および
噛合の断続の際の安定性も高められ、簡単な操作で確実
な動作が確保できることになる。
【0012】しかし、前述した歯車式の刷版巻込機構で
は、前述した軸方向移動により歯車を噛合させる方式で
あっても、歯車の歯どうしの引っ掛かり等を完全に無く
すことはできず、歯車の噛合操作の際の動作不良等が避
けられなかった。
【0013】また、前述した歯車式の刷版巻込機構で
は、版胴側の歯車、この歯車に噛合および解除される駆
動用の歯車、この歯車を駆動して巻込軸を回転させる駆
動手段、駆動用の歯車の噛合解除を制御する手段等が必
要であり、装置構成の複雑化および大型化が避けられな
かった。
【0014】そして、版胴とその外側の側壁との間の空
間は元々狭いため、版胴の端面に沿って前述のような大
型の刷版巻込機構の設置スペースを確保することが難し
く、設置にあたっては印刷機の当該部分に大幅な改造が
必要になる等の問題が生じていた。
【0015】これに対し、巻込軸の端部に回動レバーを
形成し、版胴が所定位置にあるとき前記回動レバーに対
向するようにエアシリンダ等を設置し、このエアシリン
ダを進退させてその先端で回動レバーを押すことで巻込
軸を回動させる方式が本願出願人により提案されている
(実願平4−3967号)。
【0016】この方式では、回動レバーを介して巻込軸
を回動させるエアシリンダの動作が一方向で安定してい
るうえ、エアシリンダの動作自体が回動レバーないし版
胴側との離接断続の機能を兼ねるため、別途クラッチ等
を用いる必要がなくなり、噛み合いに関する問題も解消
され、安定した動作が確実に行えるようになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の各刷版巻込機構では、それぞれ版胴周面に巻付けられ
た刷版の端部締め付け動作が行えるものの、版胴への刷
版の巻付けは作業員の手作業で行っている。
【0018】すなわち、版胴への刷版の巻付けにあたっ
ては、先ず刷版の先端部を巻込軸に沿って挿入係止し、
次に版胴を回転させる等してその周面に沿って刷版を巻
付け、刷版の終端部を巻き込み軸に挿入した後、刷版巻
込機構により刷版の締め付けを行う必要があるが、従来
はこれらの煩雑な作業を全て手作業で行っていた。
【0019】このため、刷版交換にあたっての作業効率
向上が難しいうえ、手作業である故の取付けミス等の不
都合が生じる可能性も高く、確実な動作が行えない場合
があるという問題があった。そして、印刷機においては
他の部分が様々に自動化されているにも拘らず、前述の
ように刷版交換作業が自動化されていないため、全体と
しての作業効率向上の障害になるという問題があった。
【0020】本発明の目的は、刷版交換作業を効率よく
確実に行えるとともに自動化もできる刷版交換装置を提
供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の回転角
度位置で停止可能な版胴の周面に巻付けられた刷版を交
換する刷版交換装置であって、前記版胴の周面の所定部
位に移動自在に埋設されて所定の係止位置で前記刷版の
端部を内部のキャビティに巻き込み係止しかつ所定の解
除位置で前記係止を解除する巻込軸と、前記版胴が所定
の版替え位置にある際に前記巻込軸を係止位置へ移動さ
せかつ前記版胴が所定の版外し位置にある際に前記巻込
軸を解除位置へ移動させる巻込軸駆動手段と、前記版胴
が前記版替え位置にある際に当該版胴に係止された刷版
の先端近傍を挟んで当該版胴の周面に圧接されかつ前記
版胴の全周にわたり転動可能なローラと、当該ローラを
前記版胴に圧接される圧接位置から前記版胴との間に所
定間隔が空く退避位置まで移動させるローラ駆動手段と
を備え、前記巻込軸駆動手段は、前記巻込軸の端部に固
定されかつ当該巻込軸を挟んで前記版胴の周方向逆側に
突起する版着けレバーおよび版外しレバーと、前記版胴
に対して進退して前記版胴が前記版外し位置にある際に
前記版外しレバーに当接して前記巻込軸を前記解除位置
に向けて回動可能な当接部材と、当該当接部材の先端部
に形成されて前記版胴が正転時に前記版替え位置に接近
した際に前記版着けレバーを所定方向に摺接案内して前
記巻込軸を前記係止位置に向けて回動可能なカム部分と
を有して構成され、前記ローラは前記版胴と他の胴との
転動接触部分に沿って配置された安全バーに内蔵され、
前記ローラ駆動手段は前記ローラおよび安全バーを一体
的に移動させかつ当該安全バーが前記転動接触部分に沿
って保持される近接位置にも停止可能であることを特徴
とする刷版交換装置。
【0022】
【0023】
【0024】
【作 用】このような本発明においては、刷版が装着さ
れた版胴を版外し位置で停止させ、ローラを退避位置に
保ったまま、巻込軸駆動手段で巻込軸を解除位置へ移動
させ、巻込軸による刷版の終端部の係止を解除する。
【0025】続いて、外部から刷版の終端側を引き出
し、この状態で版胴を逆方向に回転させ、刷版を版胴周
面から除々に引き剥がしてゆく。そして、版胴を版替え
位置で停止させ、版胴に係止された先端部を取り外す。
以上により元の刷版の取外しが行われる。
【0026】次に、版胴を版替え位置で停止させたま
ま、新しい刷版の先端部を版胴に向けて引込み、この先
端部を巻込軸近傍に係止する。そして、ローラ駆動手段
でローラを圧接位置に移動させ、版胴に係止させた先端
部近傍を挟んで版胴周面に圧接させ、この状態で版胴を
正方向に回転させると、刷版は先端側から除々に版胴周
面に巻付けられてゆく。
【0027】この後、刷版の終端側を版胴の巻込軸に係
合させた後、巻込軸駆動手段で巻込軸を係止位置へ移動
させ、刷版の終端部を版胴に係止する。以上により新た
な刷版の取付けが行われ、ローラ駆動手段でローラを退
避位置に戻すことで印刷可能状態となる。
【0028】従って、本発明においては、巻込軸駆動手
段および巻込軸により版胴に巻付けられた刷版の締め付
け係止およびその解除が自動的に行えるとともに、刷版
を押さえるローラと版胴の回転を利用して版胴への刷版
の巻付け等をも自動化することが可能となり、従来のよ
うな手作業による刷版巻付け作業に比べて作業効率を大
幅に向上できることになり、これらにより前記目的が達
成される。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1ないし図4において、本実施例の刷版交換
装置10は、版胴91に巻込軸93やトグル機構80等を含む刷
版巻込機構90を備えるとともに、巻込軸93を回動させる
巻込軸駆動手段20と、版胴91の周面に圧接転動されるロ
ーラ30と、このローラ30の圧接解除を行うローラ駆動手
段40とを備えている。
【0030】刷版巻込機構90および版胴91は、既に図14
ないし図16で説明した通りであり、ここでは各々につい
ての詳しい説明は省略し、以下には新たな構成である巻
込軸駆動手段20、ローラ30およびローラ駆動手段40につ
いて説明する。
【0031】先ず、巻込軸駆動手段20は、巻込軸93の端
部に装着されたレバーブロック21と、この版替えレバー
ブロック21を回動させるエアシリンダ22とを備えてい
る。
【0032】レバーブロック21は、図2のように、巻込
軸93の一端に前述した図14の回動ブロック81および六角
ナット96に替えて取付けられている。なお、図3のよう
に、巻込軸93の他端には前述した図14の回動ブロック81
および六角ナット96がそのまま残されており、作業員が
スパナ等を用いて巻込軸93を手動で回動操作できるよう
になっている。
【0033】レバーブロック21の表面には、その本体と
一体的に形成された円筒面および連続する突片を有する
凸部により版外しレバー23が突起形成され、ナット固定
されたボルトの円筒状頭部により版着けレバー24が突起
形成されている。
【0034】版外しレバー23および版着けレバー24は、
巻込軸93に対して版胴91の周方向前側および後側に配置
され、巻込軸93の回動により各々の先端が版胴91の中心
側向きに移動するように形成されている。
【0035】これらの版外しレバー23および版着けレバ
ー24は、版胴91の軸に当接されることで版胴91の中心向
きの移動を規制されるとともに、版胴91の最外側位置へ
移動した際にも版胴91の回転時でも他の部分との干渉等
を生じないように版胴91の周面より突出することがない
ように形成されている。
【0036】レバーブロック21と巻込軸93とは、版外し
レバー23が最も軸11に接近した際に巻込軸93が解除位置
CR (スリット94がキャビティ92の開口に向く位置;図1
に鎖線で表示) となり、版着けレバー24が最も軸11に接
近した際に巻込軸93が係止位置CS (スリット94がキャビ
ティ92の内部に隠れる位置;図1に実線で表示) となる
ように設定されている。
【0037】エアシリンダ22は、版胴91の軸11を支持す
るフレーム12に支持され、版胴91に転動するインク着け
ローラ13およびブランケット胴14の間隔部分15を通して
レバーブロック21に対向配置されている。
【0038】エアシリンダ22は、レバーブロック21に向
けて進退するプッシュロッド25の先端に当接部材26を備
えている。当接部材26は、エアシリンダ22の前進限で前
進位置PFに維持され (図7に破線で表示)、後退限では
後退位置PRに維持される (図7に実線で表示)。
【0039】当接部材26は、版胴91が版外し位置A1(巻
込軸93が間隔部分15の略中間に現れる所定位置; 図5〜
7参照)の近傍にある状態で版外しレバー23に対向し、
前進位置PFまで進出することで先端面が係止位置CSにあ
る版外しレバー23に当接して巻込軸93を解除位置CRまで
回動させるように設定されている。
【0040】当接部材26は、版胴91が版替え位置A2 (版
外し位置A1より正方向に所定角度進んだ位置; 図8〜10
参照) の近傍にある状態で版着けレバー24に対向し、前
進位置PFまで進出することで先端面が解除位置CRにある
版着けレバー24に当接して巻込軸93を係止位置CSまで回
動させるように設定されている。
【0041】当接部材26の先端の一方の角隅には傾斜カ
ム27が形成されている。傾斜カム27は、当接部材26が前
進位置PFにありかつ巻込軸93が解除位置CRにある状態で
版胴91が正方向に回転し、版締め開始位置A3 (版外し位
置A1より正方向に所定角度進んだ位置; 図12参照) に達
した際に版着けレバー24と係合可能である。
【0042】傾斜カム27の表面は、更なる版胴91の回転
に伴って当該表面に摺接する版着けレバー24を軸11に向
けて案内し、巻込軸93を係止位置CS側へと回動可能な傾
斜とされている。
【0043】傾斜カム27の表面と当接部材26の先端面と
は、版胴91が版替え位置A2近傍に達した際に版着けレバ
ー24が摺接する位置で連続されており、版胴91の回転に
伴って傾斜カム27に摺接してきた版着けレバー24は版替
え位置A2近傍で当接部材26の先端面に摺接し、この状態
で巻込軸93が係止位置CSに達するように設定されてい
る。
【0044】一方、当接部材26の近傍にはローラ駆動手
段40が設置され、このローラ駆動手段40によりローラ30
が支持されている。ローラ30は、周面がゴム等の弾性を
有する材質とされ、ローラ駆動手段40により版胴91に圧
接されて周面に転動可能である。
【0045】ローラ駆動手段40は、フレーム12の両内側
面に設置されたブラケット41を備え、各ブラケット41に
は版胴91の軸11と平行な回動ピン42が設置されている。
各回動ピン42には、それぞれ独立して回動自在な退避ア
ーム43および圧接アーム44が支持されている。
【0046】退避アーム43は、退避シリンダ45を介して
ブラケット41の端部に接続され、この退避シリンダ45の
進退によって回動されるようになっている。圧接アーム
44は、一端を退避アーム43に回動連結されるとともに、
中間部を退避アーム43に固定された圧接シリンダ46に接
続されている。
【0047】図4に示すように、圧接シリンダ46のプッ
シュロッド51の先端は退避アーム43のガイド溝52に沿っ
て移動する先端部材53に接続されている。圧接アーム44
の側面にはピン54が接続され、このピン54は先端部材53
に係合されている。従って、圧接アーム44は圧接シリン
ダ46を進退させることで退避アーム43に対して回動され
るようになっている。
【0048】左右の退避アーム43の先端の間には、断面
略L字状の安全バー31が架け渡されている。左右の圧接
アーム44の先端の間には、安全バー31に沿ってシャフト
32が架け渡され、このシャフト32によりローラ30が回転
自在に支持されている。
【0049】ローラ駆動手段40は、退避アーム43および
圧接アーム44を共に版胴91から離れる側へ回動させるこ
とでローラ30は版胴91から大きく離隔される (退避位置
R1;図6〜9参照) 。退避位置R1において、安全バー31
はローラ30を覆うように一体化され、ローラ30とともに
版胴91から大きく離隔される。
【0050】ローラ駆動手段40は、圧接アーム44を各々
版胴91から離したまま退避アーム43を版胴91側に回動さ
せることでローラ30は版胴91の周面との間に僅かな間隔
をあけて保持される (近接位置R2; 図5および図13参
照) 。近接位置R2において、安全バー31はローラ30を覆
う状態であるが、ローラ30とともに版胴91に近接した位
置とされる。
【0051】ローラ駆動手段40は、退避アーム43および
圧接アーム44を共に版胴91側に回動させることでローラ
30は安全バー31内から版胴91に向けて突き出され、版胴
91の周面に圧接転動される (圧接位置R3; 図10〜12参
照) 。なお、ローラ30が圧接される位置は、図10のよう
に、版胴91が版替え位置A2にある状態でキャビティ92の
開口部分となるように設定されている。
【0052】このような本実施例における各部の動作を
図5ないし図13により説明する。通常の印刷動作を行う
際には、図5のように、版胴91に所定の刷版95を巻き付
け、巻込軸93を係止位置CSとして刷版95の端部を係止し
ておく。そして、エアシリンダ22を後退させて当接部材
26を後退位置PRとし、版外しレバー23および版着けレバ
ー24との干渉を避ける。
【0053】さらに、退避シリンダ45および圧接シリン
ダ46を後退させてローラ駆動手段40を近接位置R2とし、
ローラ30が版胴91に装着された刷版95に接触しないよう
にするとともに、安全バー31が版胴91とブランケット胴
14との転動部分に保持されるようにしておく。この状態
で版胴91およびブランケット胴14を回転させることで、
通常の印刷動作が行われる。
【0054】刷版95の交換を行う際には、次のような動
作を順次行う。先ず、図6のように、版胴91を版外し位
置A1で停止させ、係止位置CSにある巻込軸93の版外しレ
バー23を当接部材26の先端に対向させるとともに、退避
シリンダ45を前進させてローラ駆動手段40を退避位置R1
とし、ローラ30を版胴91から大きく離隔させる。
【0055】そして、図7のように、エアシリンダ22を
前進させて当接部材26を後退位置PRから前進位置PFまで
進出させ、先端で版外しレバー23を駆動し、再び当接部
材26を後退位置PRに戻す。これにより、巻込軸93を解除
位置CRへと回動させて刷版95の端部係止を解除させ、終
端部をスリット94から取り出す。
【0056】この状態で、図8のように、版胴91を逆方
向へ回転させ、係止解除された終端部から刷版95の外部
へ除々に引出し、版胴91の周面から除々に剥がしてゆ
く。そして、版胴91を逆方向へ略一回転させた後、版替
え位置A2で停止させ、最後に残った刷版95の先端部をキ
ャビティ92から取外す。
【0057】次に、図9のように、新しい刷版95を先端
側から刷版91へと導入し、予め折り曲げておいた先端部
(咬え頭)をキャビティ92に挿入して係止させる。そし
て、図10のように、退避シリンダ45を後退させかつ圧接
シリンダ46を前進させてローラ駆動手段40を圧接位置R3
とし、キャビティ92の開口部に係止された新しい刷版95
の先端部近傍を挟んでローラ30を版胴91の周面に圧接さ
せる。
【0058】この状態で、図11のように、版胴91を正方
向へ回転させ、新しい刷版95を挟んでローラ30を版胴91
の周面に転動させる。これにより、順次導入される刷版
95がローラ30で版胴91の周面に押し付けられ、版胴91に
沿わされて除々に巻き付けられてゆく。
【0059】そして、版胴91が正方向へ回転して版締め
開始位置A3に達する際には、ローラ30による版胴91の周
面への押し付けにより、予め折り曲げておいた刷版95の
終端部(咬え尻)が巻込軸93のスリット94内に自動的に
挿入される。ここで、版胴91が版締め開始位置A3に達す
る前に、当接部材26を前進位置PFに進出させるととも
に、版胴91の回転速度を緩めて緩動正転状態にする。
【0060】これにより、図12のように、版胴91が版締
め開始位置A3に達すると、版着けレバー24が当接部材26
のカム部分27に摺接案内され、巻込軸93が係止位置CSに
向けて除々に回動され、スリット94に挿入されていた刷
版95の終端部がキャビティ92内に巻き込まれてゆく。
【0061】この後、図13のように、版胴91が一回転し
て版替え位置A2を通過すると、巻込軸93は係止位置CSに
保持され、刷版95は所定の締め付け力で両端部を巻き込
み係止された状態で版胴91の周面に装着されることにな
る。
【0062】このようにして刷版95が装着されたら、当
接部材26を後退位置PRとし、圧接シリンダ46を後退させ
てローラ駆動手段40を近接位置R2とし、ローラ30を版胴
91表面の刷版95から離す。これにより版胴91は回転可能
となり、周面に装着された新たな刷版95による印刷が行
えるようになる。
【0063】このような本実施例によれば、次に示すよ
うな効果がある。すなわち、巻込軸駆動手段20により巻
込軸93を係止位置CSおよび解除位置CRの各状態へ回動さ
せることができ、版胴91の周面に巻かれた刷版95の端部
係止およびその解除を自動化することができる。
【0064】特に、巻込軸駆動手段20はエアシリンダ22
で当接部材26を進退させ、その先端部で版外しレバー23
あるいは版着けレバー24を押すことで巻込軸93を回動さ
せるため、版胴91側との断続をも併せて行うことがで
き、円滑な動作を行うことができる。
【0065】また、本実施例では当接部材26にカム部分
27を設け、版胴91を緩動させることで版着けレバー24を
案内して巻込軸93を係止位置CSに移動させるようにした
ため、刷版95の締め付けの際に版胴91を停止させる必要
がなく、制御が容易であるうえ作業も円滑かつ迅速に行
うことができる。
【0066】一方、本実施例では、版胴91に巻かれた刷
版95の取外しを版胴91の逆回転により行うとともに、版
胴91の刷版95の巻付けは版胴91の正回転により行い、特
にその際にローラ30を版胴91の周面に転動させて送り込
まれる刷版95を順次周面に押し付けて版胴91に巻付ける
ようにしたため、手操作が必要な部分は刷版95の端部係
止作業のみとなり、刷版95の交換作業の自動化率を大幅
に向上することができる。
【0067】そして、ローラ30はローラ駆動手段40によ
り版胴91に圧接する圧接位置R3から退避位置R1まで離隔
され、版胴91のキャビティ92部分前面に十分な作業スペ
ースが空くようにしたため、刷版95の端部係止や挿入係
合にあたっての手作業も容易に行うことができる。
【0068】特に、本実施例ではローラ30を安全バー31
と一体的に設け、ローラ駆動手段40で安全バー31も版胴
91から離隔させるようにしたため、前述の作業スペース
確保が確実にできるうえ、機構的にも小型簡略化するこ
とができる。そして、ローラ駆動手段40を安全バー31が
本来あるべき近接位置R2にも停止させるようにしたた
め、運転時には本来の保護機能も確保することができ
る。
【0069】この際、ローラ駆動手段40は退避シリンダ
45により退避位置R1と近接位置R2との切り換えを行い、
近接シリンダ46により近接位置R2と圧接位置R3との切り
換えを行うようにしたため、制御および設定調整等が容
易に行える。また、各シリンダ45, 46が後退した状態で
通常の近接位置R2となるため、故障等があった場合でも
印刷運転時の安全性も確保できる。
【0070】さらに、本実施例では、ローラ駆動手段40
および巻込軸駆動手段20のエアシリンダ22等を版胴91の
間隔部分15にまとめて設置したため、装置の大型化を防
止できるとともに、他の機構等との干渉も防止すること
ができ、既存の印刷機に増設することで容易に実施する
ことができる。
【0071】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、以下に示すような変形等も本発明に含ま
れるものである。すなわち、前記実施例におけるエアシ
リンダ22、退避シリンダ45、圧接シリンダ46は空気圧式
に限らず油圧式であってもよく、あるいはソレノイド等
の電磁的駆動手段、モータとラックピニオン式の歯車機
構の組み合わせ等を用いてもよく、要するに所期の駆動
が行えるものであればよい。
【0072】また、版胴91を版外し位置A1および版替え
位置A2に停止させるにあたっては、版胴91の回転駆動手
段の位置決め制御を行うことに限らず、位置決めピン等
の機械的な位置決め手段を利用してもよく、実施にあた
って適宜選択すればよい。
【0073】さらに、前記各実施例における巻込軸駆動
手段20のエアシリンダ22やローラ駆動手段40等の配置や
取付け形態、レバーブロック21やその版外しレバー23お
よび版着けレバー24の設置形態なども実施にあたって適
宜選択すればよい。また、前記各実施例ではそれぞれ既
存の刷版巻込機構90を流用したが、その各部の配置や形
態等も実施にあたって適宜選択すればよい。
【0074】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
刷版巻込機構および巻込軸に一体に設けられた版外しレ
バーと版着けレバーを含む巻込軸駆動手段により刷版の
端部係止が行えるとともに、安全バーが一体的に設けら
れたローラおよびローラ駆動手段により版胴の回転を利
用して版胴への刷版巻付けをも行うことができ、刷版交
換作業を効率よく確実に行えるとともに自動化も行うこ
とができ、さらに、安全バーにより印刷運転時のローラ
駆動手段の保護機能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す版胴交差方向の断面
図。
【図2】前記実施例の版胴の一端側を示す版胴平行方向
の部分破断側面図。
【図3】前記実施例の版胴の他端側を示す版胴平行方向
の部分破断側面図。
【図4】前記実施例のローラ駆動手段の要部を示す断面
図。
【図5】前記実施例の動作を示す版胴交差方向の模式
図。
【図6】前記実施例の動作を示す版胴交差方向の模式
図。
【図7】前記実施例の動作を示す版胴交差方向の模式
図。
【図8】前記実施例の動作を示す版胴交差方向の模式
図。
【図9】前記実施例の動作を示す版胴交差方向の模式
図。
【図10】前記実施例の動作を示す版胴交差方向の模式
図。
【図11】前記実施例の動作を示す版胴交差方向の模式
図。
【図12】前記実施例の動作を示す版胴交差方向の模式
図。
【図13】前記実施例の動作を示す版胴交差方向の模式
図。
【図14】従来例を示す軸平行方向の断面図。
【図15】従来例の動作を示す軸直交方向の概略図。
【図16】従来例の動作を示す軸直交方向の概略図。
【図17】他の従来例を示す軸直交方向の概略図。
【符号の説明】
10 刷版交換装置 20 巻込軸駆動手段 23 版外しレバー 24 版着けレバー 26 当接部材 27 カム部分 30 ローラ 31 安全バー 40 ローラ駆動手段 90 刷版巻込機構 91 版胴 93 巻込軸 95 刷版 A1 版外し位置 A2 版替え位置 A3 版締め開始位置 CR 解除位置 CS 係止位置 PF 前進位置 PR 後退位置 R1 退避位置 R2 近接位置 R3 圧接位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 27/00 - 27/14 B41F 13/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回転角度位置で停止可能な版胴の
    周面に巻付けられた刷版を交換する刷版交換装置であっ
    て、前記版胴の周面の所定部位に移動自在に埋設されて
    所定の係止位置で前記刷版の端部を内部のキャビティに
    巻き込み係止しかつ所定の解除位置で前記係止を解除す
    る巻込軸と、前記版胴が所定の版替え位置にある際に前
    記巻込軸を係止位置へ移動させかつ前記版胴が所定の版
    外し位置にある際に前記巻込軸を解除位置へ移動させる
    巻込軸駆動手段と、前記版胴が前記版替え位置にある際
    に当該版胴に係止された刷版の先端近傍を挟んで当該版
    胴の周面に圧接されかつ前記版胴の全周にわたり転動可
    能なローラと、当該ローラを前記版胴に圧接される圧接
    位置から前記版胴との間に所定間隔が空く退避位置まで
    移動させるローラ駆動手段とを備え、前記巻込軸駆動手
    段は、前記巻込軸の端部に固定されかつ当該巻込軸を挟
    んで前記版胴の周方向逆側に突起する版着けレバーおよ
    び版外しレバーと、前記版胴に対して進退して前記版胴
    が前記版外し位置にある際に前記版外しレバーに当接し
    て前記巻込軸を前記解除位置に向けて回動可能な当接部
    材と、当該当接部材の先端部に形成されて前記版胴が正
    転時に前記版替え位置に接近した際に前記版着けレバー
    を所定方向に摺接案内して前記巻込軸を前記係止位置に
    向けて回動可能なカム部分とを有して構成され、前記ロ
    ーラは前記版胴と他の胴との転動接触部分に沿って配置
    された安全バーに内蔵され、前記ローラ駆動手段は前記
    ローラおよび安全バーを一体的に移動させかつ当該安全
    バーが前記転動接触部分に沿って保持される近接位置に
    も停止可能であることを特徴とする刷版交換装置。
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