JP4436051B2 - 印刷機の版万力駆動装置及び駆動方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機において版胴へ巻着する刷版の前後端を固定する版万力の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
輪転印刷機には連続的にウエブ(印刷紙)を供給するウエブ式輪転機や、印刷紙であるシートを完結的に供給する枚葉印刷機等の種々の形式がある。図7に一般的な枚葉印刷機の全体構成図を示す。給紙装置55、複数組みの印刷装置56a〜56d、排紙装置57及び該排紙装置57の下流端に設けたシート積重装置58等によって構成されている。
【0003】
図3に従来の技術の版万力装置の構造図を示し、図4は図3における版万力装置要部の構造説明図を示す。また、図5は従来の版万力装置における駆動装置に係る説明図を示し、図6は版万力駆動装置の機能説明図である。
【0004】
枚葉印刷機やオフセット印刷機等に設備する版胴1には刷版20を装着するために種々の形式の版万力装置が設けられているが、基本的に版万力装置は図3及び図4に示す咥え側万力2と、咥え尻側万力3から構成されている。咥え側万力2は、版胴1の溝部において軸方向にそって支持台4と下歯5が固設され、該下歯5には球面座金7を介して上歯8がボルト6で螺嵌され、該上歯8を閉口するよう作用するバネ10及び上歯開閉用カムシャフト11等にて構成されている。一方、咥え尻側万力3は、支持台12上の台座13に対し、円周方向に移動できるよう構成された下歯14と、該下歯14には球面座金16を介して上歯17がボルト15によって螺嵌され、該上歯17を閉口するよう作用する圧縮バネ18及び上歯開閉用カムシャフト19が設けられ、更には上歯17及び下歯14を一体的に移動させ、刷版20に張力を付加させる張力付加用カムシャフト21等によって構成されている。なお、42は刷版20を版胴1に巻着させる押さえローラである(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−246870号公報(第2頁−第3頁、図3及び図9)
【0006】
ここで図5及び図6を用いて、版万力装置を駆動する駆動装置の構成について説明する。図5に示す版万力駆動装置において、咥え側上歯開閉用カムシャフト11及び張力付加用カムシャフト21の軸端を版胴1の駆動側胴端から突出させ、咥え尻側カムシャフト19の軸端を操作側胴端から突出させている。前記駆動側の咥え側上歯開閉用カムシャフト11の軸端には、ピン22を固設したアーム23が固設され、張力付加用カムシャフト21の軸端には、ピン24を古拙したアーム25が固設されている。一方、操作側端の咥え尻側上歯開閉用カムシャフト19の軸端には、ピン26及びアーム27が固設されている。
【0007】
版胴1の駆動側に近接する位置には、図5中(a)に示すように、一端を図示しない架台にピン支持させた駆動側エアシリンダ49を設け、該駆動側エアシリンダ49の他端は、中心軸50を中心として揺動する版万力駆動レバー51の一端に連結されている。また、版万力駆動レバー51の他端は、前記アーム23に固設したピン22、あるいはアーム25に固設したピン24に係合できるように配置されている。一方、版胴1の操作側に近接する位置には、図5中(b)に示すように、一端を図示しない架台にピン支持させた操作側エアシリンダ52を設け、該操作側エアシリンダ52の他端は、中心軸53を中心として揺動する版万力駆動レバー54が連結されている。また、版万力駆動レバー54の他端は、前記アーム27に固設したピン26に係合できるように配置されている。
【0008】
上記した版万力の駆動装置を用いて版万力に刷版20を着脱する手順を図3乃至図6を用いて説明する。
【0009】
まず、図6中(a)に示す位相位置にて、版万力駆動レバー51が、駆動側エアシリンダ49の作動により、アーム23を介して上歯開閉用カムシャフト11を矢印B方向へ回動させる。これにより、上歯開閉用カムシャフト11の平面がカム座9に当接し、咥え側万力2の上歯8が開口される。
次に、版胴1をわずかに矢印B方向へ回動させ、図6中(b)に示す位相位置で停止させる。その後、駆動レバー51が、駆動側エアシリンダ49の作動により、アーム25を介して張力付加用カムシャフト21を矢印B方向へ回動させる。つまり、図4中(a)の実線で示す状態から一点鎖線に示す状態に回動する。これにより、咥え尻側万力3の上歯17及び下歯14は、一体となって移動させられ、刷版20の張力が緩められる。
【0010】
さらに、版胴1を矢印B方向へ回動させ、図6中(c)に示す位相位置に停止する。その後、操作側レバー54が、操作側エアシリンダ52の作動により、アーム27を介して上歯開閉用カムシャフト19を矢印A方向へ回動させる。これにより、上歯開閉用カムシャフト19の平面が、圧縮バネ18に当接し、咥え尻側万力3の上歯17が球面座金16を介して開口される。その後、版胴1を矢印B方向へ回転させると共に、咥え尻側端から刷版20を剥離し、刷版20の取り外し作業が完了する。
【0011】
刷版20の取り付けは、刷版20を咥え側万力2に挿入後、図6中(d)に示すように、レバー51が、駆動側エアシリンダ49の作動により、アーム27を介して上歯開閉用カムシャフト11を矢印A方向へ回動させる。これにより、カム座9が押圧され咥え側万力2の上歯8が閉口される。その後、版動1を略一回転させ、刷版20は押えローラ42により版胴1に巻着される。
【0012】
次に、図6中(e)に示す位置にて、レバー54が、操作側エアシリンダ52の作動により、アーム27を介して上歯開閉用カムシャフト19を矢印B方向へ回動させる。これにより、上歯開閉用カムシャフト19が、圧縮バネ18を押圧し、咥え尻側万力3の上歯17が閉口される。その後、版胴1を図6中(f)に示す位相位置に回転させる。駆動レバー51が、駆動側エアシリンダ49の作動により、アーム25を介して張力付加用シャフト21を矢印B方向へ回動させる。これにより、咥え尻側万力3の上歯17及び下歯14が一体に移動され、装着した刷版20に所定の張力を付加するようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記に示す版万力の駆動装置では、版胴を各上歯の開閉及び張力付加動作ごとに対応する位相位置へ停止させる必要があり、版胴の停止回数が多く停止位相位置も図6中(a)乃至(e)に示す5箇所必要であった。そのため、刷版の着脱に時間がかかるという問題があった。
【0014】
上記問題に対処する手段として、版胴を回転させながら複数のギヤを介して刷版の着脱を行うクランプ駆動装置がある。
【0015】
上記したクランプ駆動装置は、咥え側軸、咥え尻側軸及び引っ張用軸がそれぞれギヤによって連動して回転するよう構成されており、ギヤの回転は版胴の回転を利用して行われる。つまり、咥え側軸が回転することによって、咥え側クランプが閉じ、刷版の咥え側端部を挟持する。また、咥え尻側軸が回転することによって、咥え尻側クランプが閉じ、刷版の刷版咥え尻側端を挟持するようになっている。更に、引っ張用軸が回転することによって、咥え尻側クランプが一体として移動される。これにより、刷版は張力を付加され、版胴の外周面に密着するようになっている。
【0016】
上記クランプ装置を用いれば、版胴の停止位置は、第1及び第2シリンダに当接する2箇所となり、少ない停止回数で刷版の着脱を行うことができる(例えば、特許文献2を参照)。
【0017】
【特許文献2】
特開平10−323968号公報
【0018】
しかしながら、版胴の回転中にクランプ装置の開閉動作を複数のギヤを介して行うため、構成部品の破損、及びそれに伴う印刷機本体の損傷(故障)が発生しやすい。また、構造が複雑なため組立て調整が難しく、製造コストことが高いことが考えられる。更には、刷版損傷防止のため版胴の回転速度を遅くする必要があり、刷版の着脱に時間がかかる。
【0019】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであって、上述した版万力の駆動装置よりも短時間かつ、容易に刷版の着脱作業を行うことができる版万力の駆動装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、印刷機の版胴に刷版を着脱する版万力の駆動装置において、刷版の張力を調整するために咥え尻側万力を移動する第1カムシャフトと、前記第1カムシャフトに支持された第1アームと、咥え側万力を開閉する第2カムシャフトと、前記第2カムシャフトに支持された第2アームと、これら第1アーム及び第2アームに当接することで、前記第1カムシャフト及び第2カムシャフトを所定の方向へ回動させる第1当接手段とを備え、版胴の回転方向における第1位相位置にて、前記第1当接手段が前記第1アームを介して前記第1カムシャフトを回動させることで刷版の張力を緩めると同時又は略同時に、前記第2アームを介して前記第2カムシャフトを回動させることで刷版先端部を前記咥え側万力から解放するように構成したことを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、同一位相位置において刷版の張力を緩めると同時又は略同時に、刷版の先端部を版胴から取り外すことができるので、版胴を停止させる回数及び位相位置が低減でき、作業時間を短縮することができる。
【0022】
また、上記課題を解決するために、本発明は、上述の発明において、前記第1位相位置にて、咥え尻側万力を開閉する第3カムシャフトと、第3カムシャフトに支持された第3アームと、前記第3アームに当接することで、前記第3カムシャフトを所定の方向へ回動させる第2当接手段とを備え、前記第2当接手段が前記第3アームを介して前記第3カムシャフトを回動させることで、刷版後端部を前記咥え尻側万力から解放するように構成したことを特徴とする。
【0023】
上記構成によれば、同一位相位置で刷版の張力を緩めると同時又は略同時に、刷版の先端部を取り外した後、刷版の後端部を版胴から取り外すことができるので、版胴の位相位置を変更することなく、取り外し作業を行うことができ、作業時間を大幅に短縮することができる。
【0024】
また、上記課題を解決するために、本発明は、印刷機の版胴に刷版を着脱する版万力の駆動装置において、刷版の張力を調整するために咥え尻側万力を移動する第1カムシャフトと、前記第1カムシャフトに支持された第1アームと、咥え側万力を開閉する第2カムシャフトと、前記第2カムシャフトに支持された第2アームと、これら第1アーム及び第2アームに当接することで、前記第1カムシャフト及び第2カムシャフトを所定の方向へ回動させる第1当接手段と、咥え尻側万力を開閉する第3カムシャフトと、前記第3カムシャフトに支持された第3アームと、前記第3アームに当接することで、前記第3カムシャフトを所定の方向へ回動させる第2当接手段とを備え、前記第2アームが版胴の回転方向における第2位相位置にて、前記第1当接手段に当接されて、前記第2カムシャフトを所定の方向へ回動させることで、刷版先端部が版胴に取り付けられ、前記第3アームが版胴の回転方向における第3位相位置にて、前記第2当接手段に当接されて、前記第3カムシャフトを所定の方向へ回動させることで、刷版後端部が版胴に取付けられ、更に前記第1アームが前記第3位相位置にて、前記第1当接手段に当接されて、前記第1カムシャフトを所定の方向へ回動させることで、刷版に張力を付加させるように構成したことを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、版胴の停止位置を第1乃至第3位相の3箇所で刷版の着脱作業を行うことができるので、版胴を停止させる回数及び位相位置が低減でき、作業時間を短縮することができる。
【0026】
また、上記課題を解決するために、本発明は、上述の発明において、前記第1及び第2の当接手段は、第1駆動レバーと、第2駆動レバーと、前記第1と第2駆動レバーとをそれぞれ噛合するギヤとを備え、前記第1及び第2駆動レバーが対向回転するように構成したことを特徴とする。
【0027】
上記構成によれば、従来のクランプ装置のように多数のギヤ等の複雑な構造とせずに、簡単な構造で刷版の着脱を容易に行うことができるので、部品点数を低減することができ、コストの低減を図ることができる。また、部品点数を低減することによって、信頼性を向上させることができる。
【0028】
また、上記課題を解決するために、本発明は、印刷機の版胴に刷版を着脱する版万力の駆動方法において、版胴の回転方向における第1位相位置にて、刷版の張力を調整するために咥え尻側万力を移動する第1カムシャフトを所定の方向へ回動させ刷版の張力を緩めると同時又は略同時に、咥え側万力を開閉する第2カムシャフトを所定の方向へ回動させ刷版先端部を咥え側万力から解放する第1の工程と、前記第1の工程と同位相にて、咥え尻側万力を開閉する第3カムシャフトを所定の方向へ回動させ刷版後端部を咥え尻側万力から解放する第2の工程と、版胴の回転方向における第2位相位置にて、前記第2カムシャフトを所定の方向へ回動させ刷版先端部を固定する第3の工程と、版胴の回転方向における第3位相位置にて、前記第3カムシャフトを所定の方向へ回動させ刷版後端部を固定する第4の工程と、前記第4の工程と同位相にて、前記第1カムシャフトを所定の方向へ回動させ刷版に張力を付加させる第5の工程とにより刷版の着脱を行うことを特徴とする。
【0029】
上記方法によれば、同一位相位置で複数のカムシャフトを回動させることができるので、刷版の着脱に際して版胴を停止させる回数及び位相位置が低減でき、作業時間を大幅に短縮することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃び図2に従って説明する。図1は第1の実施の形態に係る版万力駆動装置の構成図で、図1中(a)は駆動側透視図、図1中(b)は操作側透視図を示す。また、図2中(a)乃至(e)は、版万力駆動装置の動作説明図である。なお、前記した従来のものと同じ構成の部分については図中同一の符号を付して示し、それらについての重複する説明は省略する。
【0031】
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態における版万力駆動装置は、駆動側において版胴1の外周面に近接する位置に、駆動側エアシリンダ28が設けてある。該駆動側エアシリンダ28の一端は、図示しない架台にピン支持され、他端は回転中心軸29を中心として摺動する第1駆動レバー30に連結されている。前記第1駆動レバー30の回転中心軸29周辺には、ギヤ31が形成されており、並設させた第2駆動レバー32の回転中心軸33周辺には、前記ギヤ31と噛合するギヤ34が形成されている。第1当接手段は、前記第1駆動レバー30及び第2駆動レバー32と、前記第1及び第2駆動レバーに形成されたギヤ31、34により対向回転する構成となっている。
【0032】
一方、操作側において版胴1の外周面に近接する位置に、操作側エアシリンダ35が設けてある。該操作側エアシリンダ35の一端は、図示しない架台にピン支持され、他端は回転中心軸36を中心として摺動する第1駆動レバー37に連結されている。前記第1駆動レバー37の回転中心軸36周辺には、ギヤ38が形成されており、並設させた第2駆動レバー39の回転中心軸40周辺には、前記ギヤ38と噛合するギヤ41が形成されている。第2当接手段は、前記第1駆動レバー37及び第2駆動レバー39と、前記第1及び第2駆動レバーに形成されたギヤ38、41により対向回転する構成となっている。
【0033】
なお、前記第1及び第2当接手段の駆動レバー30、32、37及び39に形成したギヤ31、34、38及び41は、一般的なギヤを駆動レバーに固設することでも、同様の機能を得ることができる。また、これら本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば、第1及び第2当接部を有するコの字状等のレバーを当接手段として用いても良く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るものである。
【0034】
次に図2を参照して、本実施形態の刷版着脱における版万力駆動装置の動作について説明する。なお、図3及び図4に示す版万力装置での刷版20の着脱において、咥え側万力2の上歯開閉用カムシャフト11、咥え尻側万力3の上歯開閉用カムシャフト19、及び張力付加用カムシャフト21を回動させる機能は従来と同一である。
【0035】
まず、図2中(a)は、第1駆動レバー30が、駆動側エアシリンダ28の作動により、アーム25を介して張力付加用カムシャフト21を矢印B方向へ回転させる。これにより、刷版20の張力が緩められる。これと同時又は僅かに遅らせるように、第2駆動レバー32のギヤ34と第1駆動レバー30のギヤ31が噛合しているので、第2駆動レバー32が、アーム23を介して、上歯開閉用カムシャフト11を矢印B方向へ回動させる。これにより、咥え側上歯8が開口される。
【0036】
一方、図2中(b)は上記図2中(a)と同一位相位置の操作側を示す。第2駆動レバー39が、操作側エアシリンダ35の作動により、アーム27を介して上歯開閉用カムシャフト19を矢印A方向へ回動させる。これにより、咥え尻側万力3の上歯17が開口される。その後、版胴1を矢印B方向へ略一回転させ、版胴1の外周面から刷版20を取り外す。
【0037】
刷版20の取り付けは、図2中(c)に示すように、刷版20を咥え側万力2に挿入する。第1駆動レバー30が、駆動側エアシリンダ28の作動により、アーム23を介して上歯開閉用カムシャフト11を矢印A方向へ回動させる。これにより、咥え側万力2の上歯8が閉口される。
【0038】
その後、版胴1を矢印A方向へ略一回転させ刷版20を版胴1の外周面に装着し、図2(d)に示す所定の位置に停止させる。ここで、第1駆動レバー37が、操作側エアシリンダ35の作動により、アーム27を介して上歯開閉用カムシャフト19を矢印B方向へ回動させる。これにより、咥え尻側万力3の上歯17が閉口される。これと同時又は僅かに遅らせるように、図2(e)の第1駆動レバー30が、駆動側エアシリンダ28の作動により、アーム25を介して上歯開閉用カムシャフト21を矢印A方向へ回動させる。これにより、刷版20に所定の張力が付加される。つまり、本実施形態では刷版20の着脱に当って、版胴1を図2中(a)、(c)、(e)に示す3箇所の回転位相位置に停止するのみで全ての着脱操作を行うことが可能となる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、同一位相位置において刷版の張力を緩めると同時又は略同時に、刷版の先端部を版胴から取り外すことができるので、版胴を停止させる回数及び位相位置が低減でき、作業時間を短縮することができる。
【0040】
また、本発明によれば、同一位相位置で刷版の張力を緩めると同時又は略同時に、刷版の先端部を取り外した後、刷版の後端部を版胴から取り外すことができるので、版胴の位相位置を変更することなく、取り外し作業を行うことができ、作業時間を大幅に短縮することができる。
【0041】
また、本発明によれば、版胴の停止位置を第1乃至第3位相の3箇所で刷版の着脱作業を行うことができるので、版胴を停止させる回数及び位相位置が低減でき、作業時間を短縮することができる。
【0042】
また、本発明によれば、従来のクランプ装置のように多数のギヤ等の複雑な構造とせずに、簡単な構造で刷版の着脱を容易に行うことができるので、部品点数を低減することができ、コストの低減を図ることができる。また、部品点数を低減することによって、信頼性を向上させることができる。
【0043】
また、本発明によれば、同一位相位置で複数のカムシャフトを回動させることができるので、刷版の着脱に際して版胴を停止させる回数及び位相位置が低減でき、作業時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様に係る版万力駆動装置を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る版万力駆動装置の動作を示す説明図である。
【図3】従来の技術の版万力装置を示す断面図である。
【図4】図2における従来の技術の版万力装置要部の構造説明図である。
【図5】従来技術の版万力装置における駆動装置を示す説明図である。
【図6】従来技術の版万力装置における駆動装置の動作を示す説明図である。
【図7】一般的な枚葉印刷機を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1…版胴
2…咥え側万力
3…咥え尻側万力
4…支持台
5、14…下歯
6、15…ボルト
7、16…球面座金
8、17…上歯
9…カム座
10…バネ
11…上歯開閉用カムシャフト(咥え側)
12…支持台
13…台座
18…圧縮バネ
19…上歯開閉用カムシャフト(咥え尻側)
20…刷版
21…張力付加用カムシャフト
22、24、26…ピン
23、25、27…アーム
28…駆動側エアシリンダ
29、33、36、40…回転中心軸
30…駆動側第1駆動レバー
31、34、38、41…ギヤ
32…駆動側第2駆動レバー
35…操作側エアシリンダ
Claims (4)
- 印刷機の版胴に刷版を着脱する版万力の駆動装置において、
刷版の張力を調整するために咥え尻側万力を移動する第1カムシャフトと、
前記第1カムシャフトに支持された第1アームと、
咥え側万力を開閉する第2カムシャフトと、
前記第2カムシャフトに支持された第2アームと、
これら第1アーム及び第2アームに当接することで、前記第1カムシャフト及び第2カムシャフトを所定の方向へ回動させる第1当接手段とを備え、
前記第1当接手段は、
前記第1アームに、第1位相位置で当接しかつ前記第2アームに前記第1位相位置と異なる第2位相位置で当接する第1当接手段用第1駆動レバーと、
前記第2アームに当接する第1当接手段用第2駆動レバーと、
前記第1駆動レバーと前記第2駆動レバーとをそれぞれ噛合し、前記第1当接手段用第1駆動レバーと前記第1当接手段用第2駆動レバーとを対向回転させる第1当接手段用ギヤと、
を含んで構成され、
版胴の回転方向における第1位相位置にて、前記第1当接手段の前記第1駆動レバーが前記第1アームを介して前記第1カムシャフトを回動させることで刷版の張力を緩めると共に、前記第2駆動レバーが前記第2アームを介して前記第2カムシャフトを回動させることで刷版先端部を前記咥え側万力から解放するように構成したことを特徴とする版万力の駆動装置。 - 前記第1位相位置にて、
咥え尻側万力を開閉する第3カムシャフトと、
第3カムシャフトに支持された第3アームと、
前記第3アームに当接することで、前記第3カムシャフトを所定の方向へ回動させる第2当接手段とを備え、
前記第2当接手段が前記第3アームを介して前記第3カムシャフトを回動させることで、刷版後端部を前記咥え尻側万力から解放するように構成したことを特徴とする請求項1記載の版万力の駆動装置。 - 前記第2アームが版胴の回転方向における第2位相位置にて、前記第1当接手段の前記第1駆動レバーに当接されて、前記第2カムシャフトを所定の方向へ回動させることで、刷版先端部が版胴に取り付けられ、
前記第3アームが版胴の回転方向における第3位相位置にて、前記第2当接手段に当接されて、前記第3カムシャフトを所定の方向へ回動させることで、刷版後端部が版胴に取付けられ、
更に前記第1アームが前記第3位相位置にて、前記第1当接手段に当接されて、前記第1カムシャフトを所定の方向へ回動させることで、刷版に張力を付加させるように構成したことを特徴とする請求項2に記載の版万力の駆動装置。 - 前記第2当接手段は、
前記第3位相位置にて前記第3アームに当接する第2当接手段用第1駆動レバーと、
前記第1位相位置にて前記第3アームに当接する第2当接手段用第2駆動レバーと、
前記第2当接手段用第1駆動レバーと前記第2当接手段用第2駆動レバーとをそれぞれ噛合する第2当接手段用ギヤとを備え、
前記第2当接手段用第1駆動レバーと前記第2当接手段用第2駆動レバーとが対向回転するように構成したことを特徴とする請求項2または3に記載の版万力の駆動装置。
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