JP3178965B2 - 自動販売機 - Google Patents

自動販売機

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JP3178965B2
JP3178965B2 JP13635394A JP13635394A JP3178965B2 JP 3178965 B2 JP3178965 B2 JP 3178965B2 JP 13635394 A JP13635394 A JP 13635394A JP 13635394 A JP13635394 A JP 13635394A JP 3178965 B2 JP3178965 B2 JP 3178965B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜、卵等の各種食品
他日用品等の商品を扉付きの商品ボックスに収納し硬貨
販売するようにした自動販売機に関わり、施錠機構を介
して開閉可能な扉に扉開放作動機構、並びに扉の半開維
持機構を設けた自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動販売機は硬貨投入口へ硬貨
を投入することにより、商品の販売可能状態になったこ
とを示す押釦スイツチの表示ランプが点灯し、購入者が
所望の押釦スイツチを押動することにより、その商品ボ
ックスの扉を施錠している施錠機構が解錠され該扉を開
可能にするように構成されている。従来の自動販売機
は、上記の解錠操作に伴いその内部で施錠機構が解錠さ
れたまま商品ボックスの扉が閉鎖された閉鎖姿勢をと
り、購入者が扉を人為的に開放したのち、該商品ボック
ス内の商品を取り出すことができる扉閉鎖方式のもの
と、解錠操作により当該商品ボックスの扉がその係合を
外されることにより、自重によって機体外方に向けて
突出回動して全開される扉全開方式の自動販売機が実施
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、前者の扉閉鎖方
式の自動販売機は、購入者が硬貨を投入し所望の商品ボ
ックスの押釦スイツチを押して、該商品ボックスが解錠
状態となってもこの場合一般に表示ランプが消え、扉は
依然として閉じたまであり購入者が錯誤により、該扉を
人為的に開かずにそのままにしておく場合がある。しか
、一般的にこの種自動販売機は商品販売上の安全を期
すために、上記施錠機構が所定時間経過後に、商品ボッ
クスの扉を自動的にロックするようなロック機構を備え
ており、購入者は上記状態で所定時間内に扉を開けない
と商品ボックス内の商品を取り出すことができなくなる
問題を有している。
【0004】また、このようなことが生じないよう後者
のように、施錠機構の解錠にともない扉を全開放する扉
全開方式の自動販売機においては、購入時に扉が購入者
側に急速に突出作動するので、該扉が人体に接する危
険を有すると共に、機体外側に大きく突出した扉が周囲
の視界を遮り、一度に数カ所の商品ボックス内の商品を
購入しようとするときなど操作の邪魔となる等の欠点
や、長期間による錆の発生等で扉が円滑に開動されなく
なる等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解消するため
の本発明による自動販売機は、商品を収容可能な商品ボ
ックスの扉を、購入者が硬貨を投入し求める商品ボック
ス29に対応する押釦スイッチ9を押動したとき開状態
に開錠し、所定時間の経過で再び施錠する施錠機構を備
えた自動販売機において、上記施錠機構、扉の初期開
動を付勢する扉開放作動機構と扉を半開姿勢に保持する
半開維持機構とを連設して、上記扉をその全開に伴う開
動軌跡の中途部で半開状態に停止させて保持すると共
に、扉の開放から所定時間経過後に再び施錠するように
構成したことを特徴としている。また、扉が半開状態に
おいては施錠機構による施錠が行われないようにした
とを特徴としている。
【0006】
【作用】商品ボックス29の扉6は、押釦スイッチ9の
操作で解錠されると、錠機構Sのロック部材41が、
扉6の作動部材(作動ピン)67との係合を解除する解
錠作動に連繋させて扉開放作動機構90を作動させ、扉
6の解錠と共に該扉6の初期の開動を付勢される。ま
た、上記のような初期の開動が行われるとき、扉6は作
動部材(作動ピン)67が開動軌跡Pの半開開動範囲に
おいて停止制動され半開状態に保持されるので、扉6を
その開動時に全開させて大きく突出させることなく、こ
の半開状態で購入者への次期動作を認識させ従来の動作
錯誤を解消すると共に、半開状態では施錠機構の解錠状
態をキープするようにして、安全で確実な商品の購入を
できるようにする。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明する。自
動販売機1は図1に示すように、支持部2に支持された
自動販売機本体3と該自動販売機本体3の一側端で回動
自在に支持され、前面に回動自在な本体ドア5とで構成
されている。上記本体ドア5前面の略中央部には、前面
に開放可能な扉6・・が上下方向に列設されており、上
記扉6の一側方には押釦スイツチ9が設けられ、該押釦
スイツチ9は後述するように硬貨投入後に押圧されるこ
とにより、押釦スイツチ9内部の表示ランプ9a(図
参照)が点灯するようになっており、上記本体ドア5
の一側略中央部には硬貨処理機10が装設されており、
該硬貨処理機10には硬貨投入口11と硬貨処理機ラン
プ10aがそれぞれ配設されており、上記硬貨投入口1
1の上方には料金表示ケース12が配設されており、上
記料金表示ケース12の上方及び下方には鍵穴13,1
3がそれぞれ形成されている。
【0008】ついで、上記自動販売機本体3は自動販売
機1の扉を開いた場合、図2に示すように、底板1
5,一対の側板16,16後側板17(図5参照)及び
天板19を有しており、上記自動販売機本体3の略中央
部には一対の側板20a,20bが立設されており、該
側板20a,20bの下端部には底板21aが横架さ
れ、上端部には天板21bが横架されており、上記側板
20a,20bとの中間部には複数の側板22・・が平
行して配設されている。また一対の側板23a,23b
が立設されており、該側板23a,23bの下端部には
底板25aが横架され、上端部には天板25bが横架さ
れており、上記側板23a、23bとの中間部には複数
の棚板27・・が平行して配設されており、これにより
略容積の等しい商品ボックス29・・が形成され、該各
商品ボックス29の開口部には扉6がそれぞれ設けられ
ている。上記自動販売機本体3の上部にはコントロール
ボックス30が設けられており、該コントロールボック
ス30の前面には主電源スイツチ31及び金額設定スイ
ツチ32等がそれぞれ配設されており、該ボックス30
の内部には制御装置C(図12参照)が格納されてい
る。尚、33,35は電灯、36はコンセントである。
【0009】そして、前記商品ボックス29の扉6
閉可能とする施錠機構Sは、該扉6のそれぞれに設けら
れており以下のように構成されている。図3,図4,図
5,図6及び図9に示すように、左右の商品ボックス2
9列の一側方近傍に支持板37,37がそれぞれ立設さ
れており、該支持板37には多数のソレノイド40・・
が配設されており、各ソレノイド40の上方にはL字形
アームのロック部材41が支軸41aに回動可能に枢支
されており、ロック部材41の下側端部を屈曲して係止
片41bを形成すると共に、他端側上部には切欠部41
cを設けてロック片41dを形成し、該切欠部41cの
下部には、扉6に付設した作動ピン(作動部材)67に
係脱可能に係合し、該扉6を施錠状態と解錠状態になす
半円窪状の係止部41eが刻設してあり、該ロック片4
1dの上部には内向き下方に傾斜させた誘導面41fが
形成されている。
【0010】上記係止片41bの下端部とソレノイド4
0のロッド40aの上端部とはスプリング42を介して
結合されており、一方フック43に係止された引っ張り
バネ45は、ロック部材41のロック片41dに結合さ
れて、係止部41eを作動ピン67に係合させる施錠方
向に付勢するようにしている。また支持板37には該作
動ピン67が嵌挿して回動移動する円弧状の長孔46が
穿設されており、該長孔46の上端内周側にはリミット
スイッチ47が配設されている。
【0011】上記商品ボックス扉6は、図7,図8
(a)に示すように構成されている。扉6のフレーム4
9の左右両端部には屈曲片49a,49bが形成されて
おり、該屈曲片49a,49bの下部にはピン50aが
突設されており、上記フレーム49の上部には内側に溝
を形成するように屈曲されており、該フレーム49の下
部はクランク状に屈曲されており、該フレーム49の先
端部49dにはマグネット51が装着されている。
【0012】上記フレーム49には複数の係止部49e
・・が形成されており、該各係止部49eには透明なガ
ラス等の透明部材53が、座金52及びバネ座金54を
介してビス等の固定手段55で固定されており、上記フ
レーム49の上部略中央部にはノブ7がその遊端側を外
側に向けて突設されており、該ノブ7の基部は座金5
6,透明部材53,座金57及びバネ座金59を介して
固定部材60で固定されている。上記フレーム49の一
側には、図7及び図8(b)に示すように、ガイド板6
2の基部が上記フレーム49の係止部49cに座金63
及び座金64とバネ座金65を介してビス等の固定手段
66で固定されており、該ガイド板62の下部一側には
切欠部62aが形成されており、下部他側には孔62b
が穿設されており、作動ピン(作動部材)67の基部が
孔62bに嵌挿固定されている。また上記ガイド板62
の作動ピン67は支持板37(図参照)の長孔46
揺動自在に嵌挿され、該長孔46は扉6が前記ピン50
aを中心に開動する際の、該作動ピン67の開動軌跡P
に沿って、その回動移動を許容するように穿設されてい
る。
【0013】既述した施錠機構Sは、その解錠時にロッ
ク部材41が反時計回りに回動されることにより、上記
作動ピン67を押動して扉6を自動的に開動させる扉開
放作動機構90と、開動される扉6を全開させることな
く半開姿勢に保持する半開維持機構91とを備え、商品
ボックス29内の商品の取り出しを確実且つ安全に行う
ことができるようにしている。即ち、扉開放作動機構9
0は、支軸41aの上方で支持板37側に突設した取付
ピン92に、前記作動ピン67を押動付勢する作動片9
3の下部を回動可能に枢支すると共に、該作動片93の
中間部に突設した連結ピン94を、ロック片41dに穿
設した長孔状の融通孔41gに嵌挿させ、且つ該連結ピ
ン94を前記引っ張りバネ45で時計回りの施錠方向に
引っ張り付勢している。また、作動片93の上部には、
前記係止部41eの窪部の下面から長孔46を横断して
その内周側に向けて順次高くなる作動面93aを滑動斜
面に形成している。
【0014】また、半開維持機構91は、長孔46の円
弧形状に沿うようにバネ材を湾曲形成させた制動部材9
8を、前記作動ピン67の開動軌跡Pの半開開動範囲内
において、該作動ピン67を押接して制動停止させ、扉
6を半開状態に保持するように上記長孔46内に沿わせ
て臨設し、その取付基部を取付具99で支持板37に取
り付けて構成している。尚、実施例においては扉6に固
着されたガイド板62から突設する作動ピン67を制動
部材98によって制動するようにしたが、扉6に直接設
けられた被制動部材を制動させて該扉6を半開状態に停
止保持するようにしてもよい。
【0015】以上の構成よりなる施錠機構Sは、図9
(B)に示すようにソレノイド40がONとなる解錠時
において、ロック部材41が引っ張りバネ45に抗し支
軸41aを中心に反時計回り(矢印)に回動されるの
で、作動ピン67を係止部41eが退避することにより
その係合を解除して自由状態にする。次いで、自由状態
となった作動ピン67は扉開放作動機構90により、ロ
ック部材41の解錠作動に伴い取付ピン92を中心に急
速に回動する作動片93の作動面93aで、下側から上
方に向けて速やかに押し上げられ、扉6をピン50aを
支点として上開き方向に開動付勢する。このようにし
て、扉6の初期開動が自動的に行われるとき、該扉6は
前記作動片93の開動付勢力の大きさによって、或いは
開動姿勢となる扉6の自重により全開しようとするが、
該作動ピン67がその開動軌跡Pの中途で長孔46内に
臨設された制動部材98により押接制動され停止するの
で、扉6はこの半開維持機構91により同図(B)に示
す程度或いはそれ以上の半開状態に維持されることにな
る。尚、実施例では作動ピン67を押動させる作動面9
3aを、ロック部材41に付設した作動片93に形成し
たが、これに限ることなく例えば、ロック部材41に形
成した係止部41eの窪部下方から同方向に延びて滑動
斜面となる、作動面93aを該ロック部材41に一体的
に構成するようにしてもよく、この場合にはその構成を
より簡潔なものとすることができる。
【0016】従って、上記作動ピン67が前記扉開放作
動機構90で開動付勢されて上方に回動移動するとき、
該作動ピン67は扉6をピン50aを中心に速やかに開
き且つ緩やかに半開状態に停止させて、扉6がその開動
時に購入者に接当するような危険を防止すると共に、扉
6を半開姿勢に維持したまま並行して行う際の、商品ボ
ックス29の選択及び開動動作の邪魔とならないように
している。また扉6は全開させることなく半開状態に制
動されながら停止するので、慣性による停止時の衝撃を
少なくして扉6及び機器の損傷や衝撃音を抑制すること
ができる。そして、上記半開状態の扉6は所望の時期に
購入者による次動作のノブ7の引き操作により、前記作
動ピン67が制動部材98をその弾性に抗して押接し撓
ませながら、回動移動されることにより、図9(B)の
鎖線状態に全開することができる。
【0017】この全開状態において、作動ピン67は長
孔46の終端部で係止され扉6を全開姿勢に安定支持さ
せると共に、リミットスイッチ47を押圧作動させて扉
6の開放を制御装置Cに入力させる。そして、施錠機構
Sの設定された所定の解錠時間を経過すると、扉6が全
開状態にあってもソレノイド40の通電は断たれるの
で、ロック部材41及び作動片93は引っ張りバネ45
に引かれて元の施錠位置に復帰するが、作動ピン67は
ロック部材41から上方に離間しているので、扉6は該
ロック部材41による施錠を実質的には行われない開放
状態にキープされている。この後に閉め動作される扉6
は、作動ピン67がリミットスイツチ47を0FFにす
ると共に、制動部材98を再び撓ませて長孔46内を移
動して誘導面41fの斜面を押接し、ロック部材41を
引っ張りバネ45に抗して後退させながら切欠部41c
で案内され、係止部41eに係合して扉6を元の施錠状
態に閉止する。
【0018】上述したことにより、商品ボックス29の
扉6が閉じられており、ソレノイド40がOFFである
場合、ロック部材41は引っ張りバネ45により支軸4
1aを中心に時計回りに牽引されており、ガイド板62
の作動ピン67はロック部材41の係止部41eに係合
されているので商品ボックス29の扉6は施錠され、該
扉6は開不可能状態である。
【0019】ついで、商品ボックス29の扉6が閉じら
れている際、ソレノイド40がONとなった場合、該ソ
レノイド40のロッド40aが吸引され、ロック部材4
1はスプリング42を介して支軸41aを中心に反時計
回りに回動し、係止部41eに係合されていた作動ピン
67は該係止部41eの係合状態から外されて、支持板
37の長孔46を揺動自在となるので商品ボックス29
の扉6は解錠され、該扉6は開可能状態となる。
【0020】そして、ソレノイド40がONになり、扉
6が全開状態となった時から計時され制御装置Cで設定
された解錠時間(例えば1分程度)内においては、商品
ボックス29の扉6が閉められても、上述のように、該
商品ボックス29の扉6は開可能状態にあるので、該扉
6を人為的に自由に開くことが可能である。また、商品
ボックス29の開放された扉6が閉められる際、設定時
間を経過してソレノイド40がOFFになっている場
合、扉6の押し戻し操作によりガイド板62の作動ピン
67がロック部材41の係止部41eに係合されるの
で、扉6は元の商品ボックス29を閉鎖した状態となっ
て開不可能状態となる。
【0021】次に、図12おいて、上述した作動手段及
び各種センサ等の接続構成について説明する。制御装置
Cには各商品ボックス29の押釦スイツチ9とリミット
スイツチ47とが変換器69とを介して入力されてお
り、金額設定スイツチ32が変換器70を介して入力さ
れていると共に、硬貨処理機10が変換器72を介して
入力されている。一方、上記制御装置Cからは、変換器
73を介して表示ランプ9aと、変換器75を介してソ
レノイド40と、変換器76を介して硬貨処理機ランプ
10a及び変換器77を介して硬貨処理機ソレノイド1
0bに信号がそれぞれ出力されている。
【0022】また、上記制御装置C内には、自動販売機
1の主電源スイツチ31のONにより制御装置Cが作動
開始し、該制御装置Cが正常に作動する際、押釦スイツ
チ9の表示ランプ9aをそれぞれ点灯させる制御装置作
動確認手段79と、硬貨投入口11へ硬貨投入後、引き
続く硬貨処理機10の硬貨投入の停止中に、所定の押釦
スイツチ9が押圧されることに基づき、この押釦スイツ
チ9に対応する商品ボックス29の扉6が開可能の際、
該扉6の全開によるリミットスイツチ47の扉全開検知
信号に基づき、硬貨処理機10の硬貨投入停止を解除す
る硬貨投入制御手段80と、硬貨処理機10へ硬貨投入
後、引き続く硬貨投入の停止中に、タイマ81が所定の
押釦スイツチ9が押圧された時から計時し、所定時間経
過を以て硬貨処理機10の硬貨投入停止を解除する硬貨
投入制御手段82、及び金額設定スイツチ32の操作に
より0に設定されると、制御装置CのRAM83記憶さ
れている扉6の解錠済すなわち扉6の開かれた商品ボッ
クス29のデータに基づいて、扉6の未解錠すなわち一
度も扉6の開かれなかった商品ボックス29の表示ラン
プ9aを点灯する使用状態確認手段85が格納されてい
る。尚、制御装置CはCPU、RAM、ROM、インプ
ットインターフェース及びアウトプットインターフェー
ス等から構成したマイクロコンピュータである。
【0023】次に、図10及び図11に沿って、本実施
例の作動について説明する。販売者が自動販売機1の主
電源スイツチ31をONすると(S1)、制御装置Cの
制御動作が開始され初期化が行われる(S2)。販売者
は各商品ボックス29内に商品、例えば野菜が載置され
ており、且つ、各扉6が閉じられているか確認する(S
3)。制御装置C内の制御装置作動確認手段79は各照
光式押釦スイツチ9の表示ランプ9aを点灯する(S
4)。これにより、販売者は各表示ランプ9aの点灯に
基づき、制御装置Cの正常作動を確認して、商品の販売
金額を金額設定スイツチ32の操作により設定し(S
5)、金額設定が0で無い場合(S6)、自動販売機1
は販売開始可能となる。
【0024】ついで、購入者が硬貨投入口11へ硬貨を
投入すると(S7)、投入された金額が設定された販売
金額に等しくなった場合(S8)、制御装置Cは硬貨処
理機10の引き続く硬貨の投入を停止し(S9)、該硬
貨処理機10のランプ10aを点灯し(S10)、販売
可能な未解錠すなわち一度も扉6の開かれていない商品
ボックス29に対応する押釦スイツチ9のランプ9aを
点灯する(S11)。購入者は点灯中の押釦スイツチ9
内から所定の押釦スイツチ9を押圧してONにすると
(S12)、該押釦スイツチ9は押圧信号を制御装置C
に送信し、該制御装置Cは前記押圧信号に基づいて、押
圧された押釦スイツチ9に対応する商品ボックス29の
ソレノイド40に信号を送信して、該商品ボックス29
の扉6を開可能とし、押圧された押釦スイツチ9が信号
を制御装置Cに送信すると、制御装置Cは上記信号に基
づきRAM83に解錠済、即ち扉6の開かれた商品ボッ
クス29と判断して記憶し(S13)、硬貨処理機ラン
プ10aを消灯し(S14)、押圧された押釦スイツチ
9以外の押釦スイツチ9のランプ9aを消灯する(S1
5)。制御装置Cは未解錠すなわち一度も開かれていな
い扉6の商品ボックス29が有るか否かを判断する(S
16)。制御装置Cが未解錠扉6すなわち一度も開かれ
ない扉6の商品ボックス29が有ると判断した際、購入
者が押圧した押釦スイツチ9に対応した商品ボックス扉
6を開き、半開から全開とした場合、リミットスイツチ
47が作動して制御装置Cへ信号を送信すると(S1
7)、硬貨投入制御手段80は上記リミットスイツチ4
7の扉全開検知信号に基づいて硬貨処理機10の硬貨投
入停止を解除する(S18)。押圧された押釦スイツチ
9のランプ9aを消灯する(S19)。
【0025】尚、金額設定スイツチ32を操作して0設
定とすると、該スイツチ32は信号を制御装置Cに送信
し、制御装置Cの使用状態確認手段85はRAM83に
記憶された解錠済み、すなわち扉6が開かれた商品ボッ
クス29データに基づき、未解錠即ち扉6の開かれてい
ない商品ボックス29の表示ランプ9aを点灯するよう
にする(S21)。そして上記使用状態確認手段85は
タイマCtの計時を開始する(S22)。上記使用状態
確認手段85はタイマCtが所定時間経過したか否かを
判断する(S23)。上記使用状態確認手段85がタイ
マ81の計時において所定時間の経過を判断した場合、
表示ランプ9aを消灯し(S24)、ステップS6に至
る。また、上記使用状態確認手段85がタイマ81の計
時において所定時間を判断した場合(S23)、該使用
状態確認手段85はタイマ81の計時を続けるものとす
る(S22)。
【0026】また、購入者が点灯している押釦スイツチ
9を押圧していない場合(S12)、制御装置Cはタイ
マCtの計時を開始し(S25)、該制御装置Cがタイ
マCtの計時において所定時間(実施例では約1分程度
とした)の経過を判断した場合(S26)、押釦スイツ
チ9のランプ9aを消灯して、ステップS12へ至る。
さらに、上記制御装置Cが未解錠すなわち一度も開かれ
ない扉6の商品ボックス29がないと判断した場合(S
16)、押圧された押釦スイツチ9のランプを消灯し
(S28)、終了する(S29)。そして、上記押圧さ
れた押釦スイツチ9に対応する商品ボックス扉6が全開
状態とならずリミットスイツチ47が作動されない場合
(S17)、硬貨投入制御手段82はタイマ81の計時
を開始し(S30)、該硬貨投入制御手段82がタイマ
81の計時において所定時間の経過を判断した場合(S
31)、ステップ18に至り硬貨処理機10の硬貨投入
停止を解除する。このときソレノイド40はON状態か
OFF状態に切り替わり、ロック部材41は元の施錠
位置に復帰する。また、硬貨投入制御手段82がタイマ
81の計時において所定時間内を判断した場合(S3
1)、上記硬貨投入制御手段82はタイマ81の計時を
所定時間まで続けるものとする。
【0027】以上の構成により、図9に示すように自動
販売機1の販売可能状態において、購入者が硬貨を投入
し求める商品ボックス29に対応する押釦スイツチ9を
押動したとき、その商品ボックス29のソレノイド40
がONとなって、ロック部材41が引っ張りバネ45に
抗して支軸41aを中心に反時計回り(矢印)に回動す
る解錠時において、ガイド板62に突設した作動ピン6
7は係止部41eとの係合が解除された状態で、上記ロ
ック部材41に連動する作動片93の作動面93aによ
って上方へ押し上げられるので、扉6はピン50aを支
点に自動的に開動されると共に初期の開動を付勢され
る。
【0028】また、上記のような扉6の初期開動が行わ
れるとき、作動ピン67は長孔46の扉半開開動範囲に
おいて制動部材98に押接されて制動停止されるので、
同図(B)の実線に示すように、扉6はこの半開維持機
構91により半開状態に維持されることとなる。従っ
て、扉6は押釦スイツチ9の操作の際、施錠機構Sの動
作に連動して作動される扉開放作動機構90によって、
人為的な開き操作をすることなく自動的に開くことがで
きるので、初期の開動を簡単且つ省力化することができ
る。また、従前の自動販売機のように硬貨投入後、押釦
スイツチ9を押して解錠状態にしたのにも係わらず、扉
6は閉鎖姿勢を維持することにより、当該商品ボックス
29の開放取り出し錯誤などによって、商品の取り出し
遅れによる購入不可等のトラブルを解消することができ
る。
【0029】また、半開維持機構91により扉6は、そ
の開動時に急速に大きく突出して自動販売機1の前面に
いる購入者に接当するような危険を防止することができ
ると共に、目的とする商品ボックス29部分に半開状態
に保持されるので視界を妨げることなく、これを半開と
したまま別の商品ボックス29の購入操作に支を生ず
ることなく、能率よく一度に購入することを可能にす
る。そして半開状に保持された商品ボックス29はその
確認が容易となり、商品の取出を能率よく行うことがで
きる。そして、扉6を全開させることなく半開状態に制
動させながら停止するので、扉6の慣性による停止時の
衝撃を少なくでき、扉6及び機器の損傷並びに騒音を防
止することができる。
【0030】次に、上記半開状態の扉6は購買者による
ノブ7の引き操作により、全開させて商品ボックス29
内の商品を簡単に取り出すことができる。このとき、扉
6が半開状態或いは全開状態において、設定された開放
時間(約1分程度)を経過した場合には、施錠機構Sの
ロック部材41は元の施錠位置に復帰するが、扉6の施
錠はロック部材41により実質的に行われていないの
で、この後に閉め動作される扉6は、その作動ピン67
を制動部材98に抗して長孔46内を移動させることに
より、施錠待機姿勢にある上記ロック部材41に係合さ
せることにより元の施錠状態に的確に閉止固定すること
ができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。請求項
1により、商品を収容可能な商品ボックスの扉を、購入
者が硬貨を投入し求める商品ボックス29に対応する押
釦スイッチ9を押動したとき開状態に開錠し、所定時間
の経過で再び施錠する施錠機構を備えた自動販売機にお
いて、上記施錠機構に、扉の初期開動を付勢する扉開放
作動機構と扉を半開姿勢に保持する半開維持機構とを連
設して、上記扉をその全開に伴う開動軌跡の中途部で半
開状態に停止させて保持すると共に、扉の開放から所定
時間経過後に再び施錠するように構成したので、扉6の
開動時に大きく突出開動させて購入者に接触させる危険
を防止することができると共に、購入商品ボックス部分
に半開維持されるので商品の取り出しを容易に行うこと
ができる。また、扉を全開させることなく半開状態に停
止することにより、扉の慣性による停止時の衝撃を少な
くし、扉及び機器の損傷並びに騒音等を防止することが
できる。
【0032】請求項2により、扉が半開状態においては
施錠機構による施錠が行われないよ うにしたので、扉の
開放状態において、所定時間の経過後に施錠機構が施錠
位置に復帰しても、扉の施錠は行われないように維持さ
れるから、購入者が所定時間を経過しても商品を安心し
て取り出すことができて、取り出し遅れによる購入不可
等のトラブルを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる自動販売機を示す外観斜視図。
【図2】同自動販売機本体を示す正面図。
【図3】同自動販売機を示す正面図。
【図4】同自動販売機の側面図。
【図5】同自動販売機の平面図。
【図6】同自動販売機の施錠機構部の拡大図。
【図7】同自動販売機の商品ボックスの扉の裏面図。
【図8】(a)第7図におけるAーA線断面図。 (b)第7図におけるBーB線断面図。
【図9】(A)施錠機構及び扉開放作動機構,半開維持
機構部の構成を示す斜視図。 (B)同図(A)の作用を示す側面図。
【図10】同自動販売機の制御に係わるフローチャー
ト。
【図11】同自動販売機の制御に係わるフローチャー
ト。
【図12】同自動販売機の制御装置に係わる制御ブロッ
ク図。
【符号の説明】
1 自動販売機 6 扉 9 押釦スイツチ 9a 表示ランプ 10 硬貨処理機 11 硬貨投入口 29 商品ボックス 40 ソレノイド 41 ロック部材 46 長孔 47 センサ(リミットスイツチ) 67 作動ピン(作動部材) 90 扉開放作動機構 91 半開維持機構 93 作動片 93 作動面 98 制動部材 S 施錠機構 C 制御装置 P 開動軌跡

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を収容可能な商品ボックスの扉を
    購入者が硬貨を投入し求める商品ボックス29に対応す
    る押釦スイッチ9を押動したとき開状態に開錠し、所定
    時間の経過で再び施錠する施錠機構を備えた自動販売機
    において、上記施錠機構、扉の初期開動を付勢する扉
    開放作動機構と扉を半開姿勢に保持する半開維持機構と
    を連設して、上記扉をその全開に伴う開動軌跡の中途部
    で半開状態に停止させて保持すると共に、扉の開放から
    所定時間経過後に再び施錠するように構成したことを特
    徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 扉が半開状態においては施錠機構による
    施錠が行われないようにした請求項1記載の自動販売
    機。
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