JP3178576B2 - スイープジェネレータ - Google Patents

スイープジェネレータ

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JP3178576B2
JP3178576B2 JP19522194A JP19522194A JP3178576B2 JP 3178576 B2 JP3178576 B2 JP 3178576B2 JP 19522194 A JP19522194 A JP 19522194A JP 19522194 A JP19522194 A JP 19522194A JP 3178576 B2 JP3178576 B2 JP 3178576B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファンクションジェネ
レータやシンセサイザにおいて使用される信号発生装置
に関し、更に詳しくはユーザが作成した任意の波形及び
任意のスイープ波形をメモリに転送することによって任
意波形の出力及び任意スイープの実現が可能なスイープ
ジェネレータにおけるデータ管理方式の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のスイープジェネレータの
一例を示す機能ブロック図である。200 はスイープジェ
ネレータ本体であり、ユーザが作った任意波形および任
意スイープ波形をメモリに転送することによってデジタ
ル式に任意波形の出力および任意スイープを行うもので
ある。
【0003】201 は波形メモリで、出力したい信号のア
ナログ値が量子化された形で格納されている。この例で
はメモリ長は8K(8192)点である。202 は波形のスイ
ープ波形を格納するスイープメモリで、周波数スイープ
の場合通常このスイープメモリの内容を読み出して波形
のスイープ出力を実現する。この例ではメモリ長は16
K(16384 )点である。
【0004】203 は任意波形データメモリで、ユーザが
出力したい任意波形を格納しておくもので、通常本体上
での定義、通信媒体からの転送、またはフロッピーディ
スクからのダウンロードによって波形を格納する。
【0005】任意波形データメモリ203 は図12のよう
なデータを持っている。この場合波形メモリ201 と同じ
データイメージを持っているものが多い。204 は任意ス
イープデータメモリで、ユーザがスイープさせたいスイ
ープ波形を格納しておくもので、任意波形データメモリ
203 と同様の手段でデータが格納される。図13に任意
波形スイープデータメモリ204 の内部データイメージを
示す。このデータもスイープメモリ202 と同じイメージ
を持っているものが多い。
【0006】205 は任意波形データメモリ203 の内容ま
たは任意スイープデータメモリ204の内容を、波形メモ
リ201 またはスイープメモリ202 に転送するデータ転送
手段で、通常CPU(中央処理制御装置)によって実現
される。206 は波形メモリ201 および任意スイープメモ
リ202 の内容を読み出して出力信号を決定し出力手段20
7 に出力データを与える信号発生手段である。この信号
発生手段206 の信号発生の実現方法としてはDDS(Di
rect DigitalSynthesizer)方式やRAMtoDAC方式などが
ある。ただし、それらの方式は既に一般的なものとなっ
ているので詳細な説明は省く。出力手段207 は具体的に
はデジタル・アナログ変換器、フィルタ、出力アンプお
よびアッテネータなどから構成されるものである。
【0007】この従来のスイープジェネレータの動作を
簡単に説明する。まず、任意波形を出力したい場合は、
ユーザは任意波形データメモリ203 に対して出力したい
波形データを格納する。この時の格納は、図12に示す
ようなデータイメージを持った連続データを本体上で編
集するか、またはGP-IB 通信バス経由の転送あるいはフ
ロッピーディスクからのダウンロードによって、実現さ
れる。
【0008】ユーザはこの時図12のような連続データ
を波形メモリ201 のメモリ構造を意識して作成する。任
意波形データメモリ203 にデータを登録すると、データ
転送手段205 はこの任意波形データメモリ203 の内容を
波形メモリ201 に転送する。この時任意波形データメモ
リ203 の内容は波形メモリ201 のデータイメージと一致
しているので単なるコピー(ブロック転送)で実現す
る。図12のような任意波形データを波形メモリ201 に
転送すると図14のようになる。図14の(1) が波形メ
モリ201 内の波形イメージ、(2) がその内部データであ
る。
【0009】信号発生手段206 が波形メモリ201 からデ
ータを読み出し、所望の出力信号を出力手段207 に与
え、任意波形出力を実現する。任意スイープを実現した
い場合は、まず任意波形データ作成の手段と同様の手段
で任意スイープデータメモリ204 のデータを作成する。
任意スイープデータメモリ204 内のデータイメージを図
13に示す。図13のように任意スイープデータメモリ
204 の構造もスイープメモリ202 と同じであり、ユーザ
はスイープメモリのデータ長や値の分解能などを意識し
てデータを作成する。
【0010】任意スイープデータメモリ204 への登録が
終了するとデータ転送手段205 はこのデータを読み出し
スイープメモリ202 に転送する。図15に転送後のスイ
ープメモリ202 の内部データイメージを示す。(1) は任
意スイープ波形イメージ、(2) はスイープメモリ202 内
のデータである。
【0011】信号発生手段206 はこのスイープメモリ20
2 のスイープデータおよび波形メモリ201 内の波形デー
タから周波数のスイープを実現する。ここで、データ転
送のタイミングは、例えば出力波形の1つに任意波形が
存在していて(他に正弦波、三角波なども格納されてい
る)、この任意波形を選択した瞬間に転送が行われる。
スイープの場合は、スイープのタイプの1つとして任意
スイープが存在していて(他にリニアスイープ、ログス
イープ等もある)、任意スイープを選択したときに転送
が行われる。以上のような動作により任意波形の出力、
任意スイープが実現される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来のスイープジェネレータでは、任意波形デー
タのデータ形式と任意スイープデータのデータ形式が異
なり、それぞれが波形メモリおよびスイープメモリの構
造に依存するため、ユーザは任意波形の作成、任意スイ
ープ波形の作成の際にそれぞれのメモリの内部構造を意
識して作成する必要があり、大変煩わしいものであっ
た。
【0013】また、それぞれのメモリ長分にわたり全点
を16進数や2進数で定義するような場合は、任意波
形、任意スイープの出力を実現するのはほぼ不可能であ
った。中には、波形データは電圧値の絶対値で、任意ス
イープデータはスイープ値の絶対値で定義できるものも
あったが、2種類のエディタ(編集手段)があり、管理が
面倒であった。
【0014】また、任意波形、任意スイープ波形をそれ
ぞれ複数持つ場合は、選択出力波形の選択とスイープ波
形の選択の2種類の選択が必要であり、操作上の問題が
あった。更にメモリを任意波形と任意スイープ波形とで
2種類もつため、メモリ(RAM )の容量が多くなり実装
上の問題やコストの問題も生じる。
【0015】このように従来の波形データの管理方式で
は、操作上の煩わしさがあるために任意波形機能、任意
スイープ機能が搭載されているにも拘わらず、結局ほと
んど使えないユーザが多いのが現状であった。
【0016】本発明の目的は、このような問題を解決す
るためになされたもので、ユーザが本体内部のメモリ構
造を全く意識しないで任意波形と任意スイープ波形を定
義でき、操作性がよく、かつメモリ効率が良いためにコ
スト削減が実現できるようなスイープジェネレータを提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明の第1の発明では、ユーザ定義の任意波
形の出力および任意スイープの出力が可能なスイープジ
ェネレータにおいて、出力する波形が格納される波形メ
モリと、スイープ波形が格納されるスイープメモリと、
前記波形メモリと前記スイープメモリの内容を読み取
り、出力する信号を発生する信号発生手段と、この信号
発生手段からの出力データをアナログ変換して出力する
出力手段と、時間経過を表すX軸方向と値を表すY軸方
向に正規化された2次元データを格納する任意波形デー
タメモリと、この任意波形データメモリの内容を読み出
し、前記波形メモリのメモリ構造に合った連続空間に補
間する補間演算手段と、前記波形メモリと同一のメモリ
構造を有し、前記補間演算手段の補間演算結果を格納す
る任意波形イメージメモリと、この任意波形イメージメ
モリの内容を読み出し、前記波形メモリに転送するデー
タ転送手段と、スイープ最大値を格納するスイープ最大
値メモリと、スイープ最小値を格納するスイープ最小値
メモリと、前記任意波形イメージメモリから読み出した
値と前記スイープ最大値およびスイープ最小値から、前
記スイープメモリの空間にデータを変換し転送するデー
タ変換転送手段を備えたことを特徴とする。
【0018】また本発明における第2の発明では、第1
の発明における任意波形イメージメモリ部分を除いた構
成とし、補間演算手段により波形メモリのメモリ構造に
合った連続空間に補間演算が施されたデータを直接波形
メモリに転送するように構成したことを特徴とする。
【0019】
【作用】第1の発明における作用は次の通りである。ユ
ーザは任意波形データメモリ上に時間経過を表すX軸方
向と値を表すY軸方向に正規化された2次元データを格
納する。補間演算手段では、任意波形データメモリの内
容を読み出し、前記波形メモリのメモリ構造に合った連
続空間に補間する。補間演算結果は任意波形イメージメ
モリに格納され、その任意波形イメージメモリの内容は
波形メモリに転送される。任意スイープを行う場合は、
データ変換転送手段により、任意波形イメージメモリか
ら読み出した値とスイープ最大値およびスイープ最小値
からスイープメモリ構造に合った空間にデータ変換しス
イープメモリに転送する。これにより、任意波形の出
力、任意スイープが実現できる。この場合、ユーザは波
形メモリやスイープメモリを全く意識することなくデー
タを定義できる。
【0020】第2の発明においては、補間演算手段で補
間したデータが直接波形メモリに格納される。またスイ
ープメモリには、スイープメモリのメモリ構造に合わせ
た連続空間に補間演算が施されたデータとスイープ最大
値とスイープ最小値からスイープメモリの該当空間に変
換されたデータが格納される。
【0021】
【実施例】以下本発明を詳細に説明する。図1は本発明
に係るスイープジェネレータの一実施例を示す機能ブロ
ック図である。100 はスイープジェネレータ本体で、ユ
ーザが定義した任意波形と任意スイープ波形で、任意波
形の出力や任意スイープが行えるものである。
【0022】101 は波形メモリで、このメモリ内に任意
の波形を書き込むことによって任意の波形の出力が可能
となる。図2に波形メモリ101 の内部イメージを示す。
同図の(1) は波形メモリ101 の内部構造で、データ点数
は16K(16384 )点、分解能は12bit で000〜FFF
(16進)まで表現が可能である。図では正弦波が格納
されている。図2の(2) は波形メモリ101 内のデータイ
メージである。
【0023】102 はスイープメモリで、波形メモリ101
同様任意のスイープ波形を書き込むことによってスイー
プを実現することができる。本実施例では周波数スイー
プを行うものとし、スイープメモリ102 にはスイープ周
波数を量子化したデータが格納される。
【0024】図3にスイープメモリ102 の内部イメージ
を示す。同図(1) はスイープメモリ102 の内部構造で、
データ点数は16K(16384 )点、分解能は48bit で
000000000000〜FFFFFFFFFFFF(このデータは16進表記
の値である。以下データは16進数で表す)まで表現が
可能である。この例ではこの値の1LSB (LSB :最下位
ビット)を1μHzとする。図では1KHz(00003B9A
CA00)〜15MHz(0DA475ABF020)までリニアスイー
プする場合のイメージとなっている。なお、本発明にお
いて表現されるスイープ最大値、スイープ最小値はスイ
ープメモリの上限値(FFFFFFFFFFFF)、下限値(000000
000000)ではなく、実際にスイープする範囲の最大値、
最小値のことである。
【0025】図3の(2) はスイープメモリ102 内のデー
タイメージである。103 はユーザが出力したい任意波形
のデータを格納する任意波形データメモリで、ユーザが
このメモリにデータを登録する方法として、本体上で入
力データを編集する方法、GP-IB などの通信媒体によっ
てデータを転送する方法、フロッピーディスクなどの外
部記憶媒体からデータをダウンロードする方法などがあ
る。
【0026】図4に任意波形データメモリ103 内の内部
イメージを示す。同図の(1) はデータイメージで図のよ
うにX軸方向は0〜1まで、Y軸方向は−1〜1までの
正規化空間で定義されていて離散的なデータとなってい
る(X軸方向が等間隔でもよい)。同図4の(2) はこの
データを(X,Y)=(0〜1,-1〜1)の正規化空間でグラフ化し
たものである。104 は任意波形データメモリ103 の内容
を読み込んで波形メモリ101 と同一のメモリ構造をもつ
空間に補間演算して連続データを生成する補間演算手段
であり、通常CPU(中央処理制御装置)の演算機能で
実現される。105は補間演算手段104 が補間演算したデ
ータを格納する任意波形イメージメモリである。
【0027】図4の任意波形データを補間した任意波形
イメージメモリ105 の内部イメージを図5に示す。図5
の(1) は波形イメージでこの空間は波形メモリ101 と同
一の空間なのでデータ点数16K(16384 )点、分解能
12bit の空間となっている。図5の(2) はデータイメ
ージで−1〜1までの正規化空間が000〜FFFに変換され
ていることが分かる。
【0028】106 は出力波形として任意波形を選択した
ときに、任意波形イメージメモリ105 の内容を読み込ん
で波形メモリ101 に転送するデータ転送手段で、補間演
算手段104 同様通常CPUで実現される。107 はスイー
プ範囲の最大値を保持するスイープ最大値メモリ、108
はスイープ範囲の最小値を保持するスイープ最小値メモ
リで、通常スイープジェネレータ本体100 上でユーザが
任意の値に設定する。具体的なメモリの内容は例えば図
6のようになっている。
【0029】109 はスイープ波形として任意波形を選択
したときに、任意波形イメージメモリ105 の内容を読み
込んで、スイープ最大値メモリ107 のスイープ最大値と
スイープ最小値メモリ108 のスイープ最小値からスイー
プメモリ102 のメモリ構造の空間に変換して、スイープ
メモリ102 に変換データを転送するデータ変換転送手段
である。このデータ変換転送手段109 もCPUの演算機
構によって実現される。110 は信号発生手段で、波形メ
モリ101 、スイープメモリ102 の内容を読み込んで所望
の波形出力、スイープの実現を制御するものである。
【0030】従来例の項でも述べたが、DDS 方式、RAMt
oDAC方式などのデジタル式の波形発生手段で具体的な構
成や動作の詳細は本発明の主旨から外れるので省略す
る。111 は信号発生手段110 よりデジタルデータを受け
取り、D/A 変換して出力する出力手段である。この出力
手段111 はフィルタ、出力アンプ、アッテネータなどを
含むものである。
【0031】次に図1〜図10を用いて本発明の動作を
説明する。図10は動作の流れを表すフローチャートで
ある。まず図1の任意波形データメモリ103 にX軸方向
が0〜1、Y軸方向が−1〜1の正規化空間でデータを
定義する。この時スイープジェネレータ100 本体上のエ
ディタなどで設定してもよいし、GP-IB で転送してもよ
いし、フロッピーディスクからダウンロードしてもよ
い。この時図4の(1) ようなデータが定義されたとする
(ステップA)。図4の(2) は、(X,Y)=(0〜1,-1〜1)の
正規化空間におけるデータの所在を示す図である。
【0032】次にこの任意波形データメモリ103 内の正
規化離散データ(X軸の間隔は一定でもよい)を任意波
形として登録すると、補間演算手段104 はこのデータを
読み込み、波形メモリ101 のメモリ構造に合わせた空間
で展開し補間演算する。ここで補間演算したデータを任
意波形イメージメモリ105 に書き込むことによって任意
波形としてエントリーされる。この補間演算手段104 で
行われる補間には様々な補間方法があるが、この実施例
ではスプライン補間を行うものとする。任意波形データ
メモリ103 の離散データをメモリ空間を意識した連続デ
ータに展開する際には、通常本体上の補間実行キー(リ
ニア補間、スプライン補間)などを押すことによって実
現する。
【0033】図5に任意波形イメージメモリ105 の内部
構造を示す。同図の(1) は波形イメージを示し、同図の
(2) はデータイメージを示す。図4の(2) の離散データ
が図5の(1) のような連続データの形として登録される
(ステップB)。
【0034】ここで、任意波形を登録するだけであれば
処理は以上で終わる。もし、出力波形として任意波形を
選択するならば以下の流れで処理を行う。出力波形の選
択は、例えば本体上のメニューで、サイン波、方形波、
三角波、ランプ波、パルス波、任意波形のいずれかを選
択するような構成になっている。通常、任意波形は1〜
16個程度まで登録できるものがあるが、この場合簡単
のため選択できる任意波形は一つとする。出力波形とし
て任意波形を選択すると、データ転送手段106 は任意波
形イメージメモリ105 からデータを読み込みそのまま波
形メモリ101 に転送する。
【0035】図8に転送後の波形メモリ101 の内部イメ
ージを示す。同図の(1) は波形イメージ、同図の(2) は
データイメージである。任意波形イメージメモリ105 は
波形メモリ101 と同じメモリ構造をしているので、デー
タも同一のものとなる(ステップC〜F)。データの転
送が終わると信号発生手段110 はこの波形メモリ101の
データを読み出し出力手段111 に渡し、出力手段111 か
ら任意波形出力が得られる(ステップI〜J)。
【0036】もし、スイープ波形として任意波形を選択
するならば以下の流れで処理を行う。スイープ波形の選
択は例えば、本体上のメニューでリニアスイープ、ログ
スイープ、ステップスイープ(階段状のスイープ)、任
意波形でのスイープのいずれかを選択できるような構成
になっている。スイープ波形として任意波形を選択する
と、データ変換転送手段109 は任意波形イメージメモリ
105 の内容(図5の(2) )を読み出し、スイープ最大値
メモリ107 のスイープ最大値(図6)、スイープ最小値
メモリ108 のスイープ最小値(図6)の値からスイープ
メモリ102 のメモリ構造に合った空間でデータを変換す
る。
【0037】具体的にここで行われる変換とは、000〜F
FF空間を00003B9ACA00〜0DA475ABF020空間に変換するの
で、Y=(0000DA43A112)×12bitデータ+(00003B9ACA00)
の計算をすることによって得られる。図7にデータ変換
転送手段109 によって変換されたデータ一覧を示す。図
に示すように図5の(2) の12bit データは48bitデ
ータに変換されている。ここでデータ変換転送手段109
は変換をしつつスイープメモリ102 に転送する。図9に
変換データ転送後のスイープメモリ102 の内部イメージ
を示す。図9の(1) は波形イメージ、図9の(2) はデー
タイメージである。
【0038】図9の(1) からも分かるように、任意波形
イメージメモリ105 内の12bit データは、最小値1K
Hz(00003B9ACA00)、最大値15MHz(0DA475ABF0
20)の48bit 空間に変換されているのがわかる。任意
波形の”形”のみがスイープ波形として反映されている
(ステップC〜D、G〜H)。データ転送が終わると信
号発生手段110 はスイープメモリ102 および波形メモリ
101 のデータを読み出し、周波数をスイープする信号を
出力手段111 に与え、出力手段111 はD/A 変換して出力
する。これにより任意波形の形状でスイープをすること
が可能となる(ステップI〜J)。
【0039】以上のような動作により任意波形の出力と
任意スイープが実現される。ここでいう任意波形という
のはあくまでも正規化された”形”のデータであるの
で、ユーザはデータを定義する際に波形メモリ、スイー
プメモリを全く意識しないでデータ作成を行える。
【0040】なお、本実施例では任意波形をスイープメ
モリ102 に展開するときに形(形状)は忠実に反映され
るが、スイープメモリ102 の縦軸の分解能は任意波形イ
メージメモリ105 の12bit の分解能に依存してしま
い、滑らかにつながらずに階段状になってしまう。この
ような分解能の違いがある場合は次の実施例で示すよう
な構成にするとよい。
【0041】本発明の他の実施例を次に説明する。構成
としては、図1から任意波形イメージメモリ105 を省略
した構成となる。任意波形データの情報は任意波形デー
タメモリ103 のデータがすべてであり、波形を補間演算
し波形メモリ101 、スイープメモリ102 に転送するタイ
ミングは任意波形または任意スイープを選択したときに
行われる。
【0042】動作的に異なるのは補間演算手段104 であ
り、以下にその動作を説明する。出力波形として任意波
形を選択すると、補間演算手段104 は図2の(2) のよう
な正規化された離散データを波形メモリ101 のメモリ構
造に合った空間に補間演算し、データ転送手段106 にそ
のデータを渡す。データ転送手段106 はそのデータをそ
のまま波形メモリ101 に転送する。それ以後の動作は先
の実施例と同様である。スイープ波形として任意波形を
選択すると、補間演算手段104 は任意波形データメモリ
103 内のデータをスイープメモリ102 のメモリ構造に合
った空間に補間演算しデータ変換転送手段109 に渡す。
【0043】データ変換転送手段109 はこのデータとス
イープ最大値メモリ107 のスイープ最大値とスイープ最
小値108 のスイープ最小値から前述したような一次式の
演算でデータ変換し、スイープメモリ102 に転送する。
それ以後のスイープの実現は前実施例で説明した通りで
ある。
【0044】このように波形メモリ、スイープメモリの
イメージを持たずに正規化された離散データだけを持つ
ような構造にすることによって、必要となったときにそ
れぞれのメモリ構造に合った空間に展開し、波形メモ
リ、スイープメモリ間のメモリ構造の違いを吸収するこ
とができる。したがって、縦軸の分解能の問題は解消さ
れる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、任
意波形を波形メモリにもスイープメモリにも簡単に適用
できるよう共有化を図ったために、ユーザはメモリの構
造やデータ点数などを意識することなく任意波形を定義
できる。これにより、ユーザの任意波形作成の効率は格
段に向上する。また、これによりメモリ効率がよくな
り、回路実装上の問題やコストの問題が軽減される。さ
らに、任意波形データを離散的な正規化空間におけるデ
ータとしたため、他の発生器やオシロスコープに製品展
開するときに適応しやすく、またそのデータを加工する
パーソナルコンピュータ上のツールなどが容易に作成で
きるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイープジェネレータの一実施例
を示す機能ブロック図である。
【図2】波形メモリの内部イメージを表わす図である。
【図3】スイープメモリの内部イメージを表わす図であ
る。
【図4】任意波形データメモリ内の内部イメージを表わ
す図である。
【図5】任意波形イメージメモリの内部イメージを表わ
す図である。
【図6】スイープ最大値メモリと最小値メモリの内容の
一例を示す図である。
【図7】データ変換転送手段により変換されたデータの
一例を示す図である。
【図8】転送後の波形メモリの内部イメージを表わす図
である。
【図9】変換データ転送後のスイープメモリの内部イメ
ージを表わす図である。
【図10】動作の流れを表わすフローチャートである。
【図11】従来のスイープジェネレータの一例を示す機
能ブロック図である。
【図12】従来のスイープジェネレータにおける任意波
形データメモリ内のデータの一例を示す図である。
【図13】従来のスイープジェネレータにおける任意ス
イープデータメモリ内のデータの一例を示す図である。
【図14】従来のスイープジェネレータにおける波形メ
モリの内部イメージを表わす図である。
【図15】従来のスイープジェネレータにおけるスイー
プメモリの内部イメージを表わす図である。
【符号の説明】
100 スイープジェネレータ本体 101 波形メモリ 102 スイープメモリ 103 任意波形データメモリ 104 補間演算手段 105 任意波形イメージメモリ 106 データ転送手段 107 スイープ最大値メモリ 108 スイープ最小値メモリ 109 データ変換転送手段 110 信号発生手段 111 出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03B 23/00 G06F 1/02 H03B 28/00 G01R 23/00 - 31/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユーザが定義した任意の波形の出力および
    任意スイープの出力が可能なスイープジェネレータにお
    いて、 出力する波形が格納される波形メモリと、 スイープ波形が格納されるスイープメモリと、 前記波形メモリと前記スイープメモリの内容を読み取
    り、出力する信号を発生する信号発生手段と、 この信号発生手段からの出力データをアナログ変換して
    出力する出力手段と、 時間経過を表すX軸方向と値を表すY軸方向に正規化さ
    れた2次元データを格納する任意波形データメモリと、 この任意波形データメモリの内容を読み出し、前記波形
    メモリのメモリ構造に合った連続空間に補間する補間演
    算手段と、 前記波形メモリと同一のメモリ構造を有し、前記補間演
    算手段の補間演算結果を格納する任意波形イメージメモ
    リと、 この任意波形イメージメモリの内容を読み出し、前記波
    形メモリに転送するデータ転送手段と、 スイープ最大値を格納するスイープ最大値メモリと、 スイープ最小値を格納するスイープ最小値メモリと、 前記任意波形イメージメモリから読み出した値と前記ス
    イープ最大値およびスイープ最小値から、前記スイープ
    メモリの空間にデータを変換し転送するデータ変換転送
    手段を備え、前記任意波形イメージメモリの内容を波形
    データとして選択する場合は、前記データ転送手段によ
    って前記波形メモリに転送し、前記任意波形イメージメ
    モリの内容をスイープデータとして選択する場合は、前
    記データ変換転送手段によって前記スイープメモリに転
    送するようにしたことを特徴とするスイープジェネレー
    タ。
  2. 【請求項2】ユーザが定義した任意の波形の出力および
    任意スイープの出力が可能なスイープジェネレータにお
    いて、 出力する波形が格納される波形メモリと、 スイープ波形が格納されるスイープメモリと、 前記波形メモリと前記スイープメモリの内容を読み取
    り、出力する信号を発生する信号発生手段と、 この信号発生手段からの出力データをアナログ変換して
    出力する出力手段と、 時間経過を表すX軸方向および値を表すY軸方向に正規
    化された2次元データを格納する任意波形データメモリ
    と、 この任意波形データメモリの内容を読み出し、前記波形
    メモリまたは前記スイープメモリのメモリ構造に合った
    連続空間に補間する補間演算手段と、 この補間演算手段により前記波形メモリのメモリ構造に
    合った連続空間に補間演算が施されたデータを前記波形
    メモリに転送するデータ転送手段と、 スイープ最大値を格納するスイープ最大値メモリと、 スイープ最小値を格納するスイープ最小値メモリと、 前記補間演算手段により前記スイープメモリのメモリ構
    造に合った連続空間に補間演算が施されたデータと前記
    スイープ最大値と前記スイープ最小値から、前記スイー
    プメモリの該当空間にデータを変換し転送するデータ変
    換演算手段を備え、前記任意波形データメモリの内容を
    波形データとして選択する場合は、前記補間演算手段で
    前記波形メモリ空間に補間し、その補間データを前記デ
    ータ転送手段で前記波形メモリに転送し、前記任意波形
    データメモリの内容をスイープデータとして選択する場
    合は、前記補間演算手段で前記スイープメモリ空間に補
    間し、その補間データを前記データ変換演算手段で変換
    後前記スイープメモリに転送するようにしたことを特徴
    とするスイープジェネレータ。
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