JP3178425B2 - 動力農機 - Google Patents

動力農機

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JP3178425B2
JP3178425B2 JP21146598A JP21146598A JP3178425B2 JP 3178425 B2 JP3178425 B2 JP 3178425B2 JP 21146598 A JP21146598 A JP 21146598A JP 21146598 A JP21146598 A JP 21146598A JP 3178425 B2 JP3178425 B2 JP 3178425B2
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floor
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JP21146598A
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JPH1199959A (ja
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正文 佐伯
裕之 新山
野村  勝
英之 草本
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Iseki and Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロアを備えたカ
バーを機体に被せた動力農機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭59−164268号公報
に示されるように、機体に被せたカバーのフロアの下方
から上方に突出する操作ペダルを配設するための切欠部
をカバーに設けた動力農機があった。そして、この従来
機にあっては、カバーを取り外すときに操作ペダルが引
っかからないよう、操作ペダルを配設するための切欠部
で、カバーを前後及び左右に複雑に且つ多数に分割構成
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来機は、カバー
が複雑に且つ多数に分割されるので、分割されたそれぞ
れのカバーの取付けが容易に行いがたく、しかも、それ
ぞれのカバーの支持構成も複雑となる問題がある。
【0004】そこで、本発明は、操作ペダルに引っかか
らないようカバーを取り外しできるようにし、且つ、カ
バーの取付と支持構成をできるだけ容易且つ簡単な構成
のものとすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、機体に被せたカバー40のフロア41の
下方から上方に突出する操作ペダル50,…を配設する
ための切欠部53,54をカバー40に設けた動力農機
において、カバー40を前部カバー40aと後部カバー
40bとに前後二分割に構成し、該カバー40の分割構
成により前記切欠部53,54の前後方向の端部が開放
される構成とし、該切欠部53,54付近の前部カバー
40aの後端部と後部カバー40bの前端部とを支持す
る支持部材57を機体に機体左右方向に固定して設けた
ことを特徴とする動力農機としたものである。
【0006】
【作用】前後二分割に構成されたカバー40の前後一方
側を機体から取り外すと、操作ペダル50,…を配設す
るためにカバー40に設けた切欠部53,54の前後方
向の端部が開放される。また、カバー40を装着した状
態では、切欠部53,54近傍の前部カバー40aの後
端部と後部カバー40bの前端部とが機体に機体左右方
向に固定して設けた支持部材57で支持される。
【0007】
【発明の効果】この発明は、カバー40を前部カバー4
0aと後部カバー40bとに前後二分割に構成し、該カ
バー40の分割構成により操作ペダル50,…を配設す
るためにカバー40に設けた切欠部53,54の前後方
向の端部が開放される構成としたので、操作ペダル5
0,…に引っかからないようカバー40を取り外しでき
る最小限のカバーの分割構成となり、よって、カバー4
0の分割された各カバー40a,40bの取付と支持構
成も容易且つ簡単に構成できる。しかも、カバー40に
設けた切欠部53,54が前後二分割される構成としな
がらも、その切欠部53,54付近の前部カバー40a
の後端部と後部カバー40bの前端部とを支持する支持
部材57を機体に機体左右方向に固定して設けたものな
ので、切欠部53,54の縁部分に作業者が載ってしま
ったとき、その部分が大きく撓んで足を滑らしたり、或
は、その部分が撓んで生じた段差に足を引っかけたり、
また、切欠部53,54の縁部分が大きく撓みすぎてそ
の部分が破損したりすることが生じにくい。
【0008】
【実施例】第1図乃至第8図は本発明の一実施例をあら
わすもので、動力農機2の後部に田植え用の作業機部分
3を装着して乗用田植機1として使用する状態をあらわ
している。
【0009】動力農機2は、機体の前部にミッションケ
ース5とこれに一体のデフケース9を配し、該デフケー
スの両側面部から左右のフロントアクスルケース10,
10が外方に突設され、その端部に前輪支持ケ−ス1
1,11が変向可能に垂設され、該前輪支持ケースの下
端部に左右の前輪12,12がそれぞれ軸支されてい
る。ミッシヨンケース5の前部にはステアリングケ−ス
13が設けられており、それから上向きに突設したステ
アリングシャフト13aの上端部にステアリングホイー
ル13bが取り付けられている。
【0010】また、デフケース9の背面部には後方に延
出する主フレーム7の前端部が固着連結されており、該
主フレームの後端部にリヤケ−ス14が設けられてい
る。該リヤケースの左右両端部にチェンケース15,1
5が後向きに取り付けられ、その後端部に左右の後輪1
6,16がそれぞれ軸支されている。リヤケース14は
側面視で前輪12と後輪16のほぼ中間に位置し、該リ
ヤケースにエンジンベース19が水平に取り付けられ、
その上にエンジン20が設置されている。
【0011】エンジンの出力軸22は前方に突設され、
その延長軸23がミッションケース5の上方を通して前
方に設けられている。第3図および第4図に示す如く、
この延長軸23の下方には、ミッションケース5から前
方に突設したミッション入力軸24および該入力軸とほ
ぼ同一高さのカウンタ軸25が設けられており、延長軸
23の回転動力がカウンタ軸25を介してミッション入
力軸24にベルト伝動される。すなわち、このベルト式
伝動装置Aは、延長軸のプーリ23aとカウンタ軸のプ
ーリ25aとの間には1本のベルト27が張架され、カ
ウンタ軸のプーリ25aとミッション入力軸のプーリ2
4aとの間には2本のベルト28,29が張架されてい
る。カウンタ軸25からミッション入力軸24への伝動
機構は副変速兼ベルトクラッチとして構成されており、
テンションプーリ30で何れかのベルト(28,29)
を緊張させて低速または高速伝動を行なうクラッチ入の
状態と、両方のクラッチをともに弛ませて伝動を停止す
るクラッチ切の状態に切り替えられるようになってい
る。
【0012】ミッション入力軸24からミッシヨンケー
ス5に入力された動力は走行系出力と作業系出力として
取り出される。走行系出力はデフケース9で前輪駆動出
力と後輪駆動出力に分けられ、前輪駆動出力はフロント
アクスルケース10、前輪支持ケース11内の伝動手段
を介して前輪12に伝えられ、また後輪駆動出力は後輪
伝動軸32を介してリヤケース14に伝えられ、該リヤ
ケースおよびチェンケース15内の伝動手段を介して後
輪16に伝えられる。一方、作業系出力は作業部伝動軸
33を経由して機体の後端部に伝えられ、ここからPT
O軸34を介して後記作業磯部分3に伝えられる。
【0013】以上のように構成されたシャシに被せられ
るカバー40は、平坦に形成された乗用のフロア41
と、該フロアから隆起し機体前端部の上部を覆うフロン
トカバー部42と、エンジン20等の上部を覆うエンジ
ンカバー部43とからなり、前輪12と後輪16の間隔
部に位置するフロア41の左右両側部に、該フロアより
も一段低い昇降用のステップ44,44が形成されてい
る。フロントカバー部42からはステアリングシャフト
13aを内包するステアリングポスト46が上向きに実
設されその周囲にステアリングポストカバー47が設け
られている。ステアリングポストカバー47の上端部に
は、前記ステアリングホイール13b、各種操作レバー
やメータ類が取り付けられた操作パネル48、ヘッドラ
イト49等が設けられている。また、ステアリングポス
ト46よりも若干後方位置の左右足下部には操作ペダル
50,…が設けられている。これらステアリングホイー
ル13b、操作パネル48、操作ペダル50,…に対向
させて、エンジンカバー部43の上に操縦席52が設置
されている。なお、エンジンカバー部43の後部には後
記リンク装置80が収容される切欠部43aが形成さ
れ、フロアの後端部41a,41aは後輪16,16を
避けた傾斜状に形成されている。
【0014】第5図に示す如く、このカバー40は分割
面X−Xに沿って前後に分離されている。この分割面X
−Xは、ステアリングポスト46の近傍でフロントカバ
ー部42を前後に分割する面と、前輪軸の直上部を通り
フロア41の左右両側部を前後に分割する面と、両者を
結ぶ前後方向の面とで構成されている。したがって、前
部カバー40aは平面視で概略凹字形で、固定用のボル
ト等を抜いた状態で前方に移動させることにより、容易
に機体から取り外すことができる。図中の53,54は
操作ペダル50,…を配設するための切欠部であり、図
示されるように、この切欠部53,54の後端側を分割
面X−Xが左右方向に通るように設けていて切欠部5
3,54が前後二分割される構成としている。
【0015】前部カバー40aは、機体の前端両側部に
設けた重量バランス調整用のウェイト56,56と、フ
ロントアクスルケース10,10に固定した水平な前部
ステー57に載置した状態で支持されている。また、後
部カバー40bは、前記前部ステー57、リヤケ−ス1
4の側部に突設した横フレーム58から立設した中央ス
テー59,59、および左右のチェンケース15,15
から立設した後部ステー60,60の上に載置した状態
で支持されているとともに、前記横フレーム58,58
の両端部でステップ44,44が支持されている。すな
わち、前部カバー40aの後端部と後部カバー40bの
前端部は共通の支持部材である前部ステー57によって
支持されている。したがって、取付状態において両者に
段差が生じず、しかも支持部材を共用させることによ
り、部品数の少ない簡単な構造となっている。しかも、
前部ステー57は切欠部53,54付近の前部カバー4
0aの後端部と後部カバー40bの前端部とを支持する
構成になっているので、切欠部53,54が前後二分割
される構成としながらも、その切欠部53,54の縁部
分に作業者が載ってしまったとき、その部分が大きく撓
んで足を滑らしたり、或は、その部分が撓んで生じた段
差に足を引っかけたり、また、切欠部53,54の縁部
分が大きく撓みすぎてその部分が破損したりすることが
生じにくい。さらに、前部ステー57はフットブレーキ
等の操作ペダルの戻りを受けて停止位置を決めるための
部材としても利用されている。なお、後部ステー60に
よる後部カバー40bの支持部の構造は、第8図に示す
如く板ばね式のパッチン錠62によってステーとカバー
とを結合するピン63を固定する方式で、ワンタッチで
カバーを機体に固定することができるようになってい
る。
【0016】また、ステアリングポストカバー47も前
後中心の近傍で前部分47aと後部分47bに分割され
ている。後部分47bが後部カバー40bに固定して設
けられているのに対し、前部分47aは後部分47bに
着脱自在に取り付けられている。その取付部の構造は、
第6図に示す如く、後部分47bの縁部に沿って複数の
ボルト受65,…が設けられているとともに、該ボルト
受に対応させて前部分47aの縁部にU字形の切欠部6
6,…が形成されており、両部分の縁部同士を重ね合わ
せた状態でボルト67をボルト受65に締着することに
より両者が一体化されている。したがって、ボルト6
7,…を緩めると、前部分47aを前方に引き抜いて取
り外すことができ、内部に収められているケーブル類等
の点検を容易に行なうことができる。なお、操作パネル
48およびヘッドライト49は後部分47b側に取り付
けられているため、前部分47aを取り外してもこれら
はそのままである。
【0017】この動力農機のエンジン20はリコイルモ
ータによる起動方式であって、リコイルモータ70から
繰り出されたロープ71の先端部に取り付けたノブ72
が操縦席52の側方のフロア上に設けられている。第7
図はその操作部の構造をあらわすもので、エンジンベー
ス19から側方に突設したフレーム74に筒状のローブ
保持体75とロープ76が支持されており、リコイルモ
ータ70から斜め下方に繰り出されたロープ71は、ロ
ーラ76で上向きに向きを変えられ、ロープ保持体75
の内部を通ってフロア41上に達している。ロープ71
はリコイルモータ側に付勢されているため常時はノブ7
2がロープ保持体75の上端部に形成されたノブ受座7
7に係合した状態となっている。ロープ保持体75の上
部にはカバー受部78が一体に設けられており、この部
分に後部カバー40bがボルトで取り付けられるように
なっている。なお、図中の79はロープ保持体75の外
周部に形成された縦方向のスリットで、後部カバー40
bの着脱時、このスリットを通してロープ71をロープ
保持体75から外しておくと、作業が容易である。
【0018】動力農機2の後部には、農作業機部分3を
支持するとともに適宜昇降させるリンク装置80が設け
られている。このリンク装置80は、機体に固定されて
いる支持枠81に上リンク82と下リンク83が回動自
在に支持され、これら上下リンクの後端部に作業機部分
を装着する連結枠85が取り付けられている。連結枠8
5の下端部には作業機部分を回動自在に支持するローリ
ング軸86が突設されている。リヤケース14の背面部
と上リンクのリンクベース82aとの間に設けられた油
圧シリンダを伸縮させることにより、連結枠85がほぼ
一定姿勢に保持されたままで上下動させられ、これに装
着した作業機部分3が昇降させられる。
【0019】作業機部分3は田植え用のものであって、
PTO軸34を介して動力農機側から伝動される伝動ケ
ース90と、該伝動ケースの上方に前側が上位となるよ
うに傾斜して設けられている苗載台91と、先端部に苗
を挾持する植付爪92aが設けられ、所定の軌跡を描き
ながら上下動しつつ苗載台91上の苗を一株づつ取り出
して圃場に植え付けてゆく植付杆92とを備え、前記伝
動ケース90の下側には作業機部分の機体を水田面上に
支持するセンターフロート95と左右一対のフロート9
6,96が上下に回動自在に枢着されている。センター
フロート95の前部には上下動検出用のロッド97が取
り付けられており、フロートが上動すると前記油圧シリ
ンダ87を伸長させて作業機部分3を持ち上げ、逆にフ
ロートが下動すると油圧シリンダ87を収縮させて作業
機部分3を下降させるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図
【図2】乗用田植機の平面図
【図3】要部の正面図
【図4】要部の側面図
【図5】カバーの平面図
【図6】ステアリングポストカバーの説明図
【図7】リコイル操作部を示す図で、(a)は正面断面
図、(b)は側面図、(c)は要部の平面図
【図8】カバー支持部の説明図
【符号の説明】
1…乗用田植機 2…動力農機 3…作業機部分 5…ミッションケース 12…前輪 16…後輪 20…エンジン 40…カバー 40a…前部カバー 40b…後部カバー 41…フロア 47…ステアリングポストカバー 52…操縦席 57,58,59…ステー(支持部材) 80…リンク装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−112911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 21/18 B62D 25/20 A01C 11/02 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に被せたカバー40のフロア41の
    下方から上方に突出する操作ペダル50,…を配設する
    ための切欠部53,54をカバー40に設けた動力農機
    において、カバー40を前部カバー40aと後部カバー
    40bとに前後二分割に構成し、該カバー40の分割構
    成により前記切欠部53,54の前後方向の端部が開放
    される構成とし、該切欠部53,54付近の前部カバー
    40aの後端部と後部カバー40bの前端部とを支持す
    る支持部材57を機体に機体左右方向に固定して設けた
    ことを特徴とする動力農機。
JP21146598A 1989-07-14 1998-07-27 動力農機 Expired - Lifetime JP3178425B2 (ja)

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JPH1199959A JPH1199959A (ja) 1999-04-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102625711B1 (ko) * 2021-11-25 2024-01-16 주식회사 이노메카닉스 기름분리 배출용 배기후드가 구비된 이동식 주방조리장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0763250B2 (ja) * 1986-02-28 1995-07-12 井関農機株式会社 水田用農作業機

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KR102625711B1 (ko) * 2021-11-25 2024-01-16 주식회사 이노메카닉스 기름분리 배출용 배기후드가 구비된 이동식 주방조리장치

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