JP3178332B2 - プラズマ処理装置の運転方法 - Google Patents

プラズマ処理装置の運転方法

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JP3178332B2
JP3178332B2 JP5881696A JP5881696A JP3178332B2 JP 3178332 B2 JP3178332 B2 JP 3178332B2 JP 5881696 A JP5881696 A JP 5881696A JP 5881696 A JP5881696 A JP 5881696A JP 3178332 B2 JP3178332 B2 JP 3178332B2
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cooling gas
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弘之 七田
直行 田村
昭孝 牧野
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Hitachi Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマ処理装置に
係り、特に試料の冷却を行う伝熱媒体の排気を行うのに
好適な装置の運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマ処理装置、例えばマイク
ロ波等による放電を利用したドライエッチング装置の重
要な用途の1つに半導体集積回路等の微小固体素子の製
造における微細パターンの形成がある。半導体基板のド
ライエッチング技術においては、異方性と選択性の両立
が重要な課題となっており、これを実現するためにこれ
までさまざまな工夫がなされてきた。その中でも今後必
要とされるサブミクロンパターンの微細加工において
は、イオンアシスト反応を利用した低温エッチング技術
が必須とされている。
【0003】基板はプラズマとの化学反応熱やイオン、
電子の入射エネルギーによって加熱され温度が上昇す
る。このため、基板保持台を水、メタノール、液体窒素
などの冷媒を用いて冷却すると共に、静電吸着を用いて
基板と基板保持台とを密着させ熱伝導を良くすると共
に、基板と基板保持台との間に1〜10Torr程度のHe等
の伝熱用ガスを満たして熱伝達を良好にし、効率良く冷
却する手段がとられている。
【0004】図4を用いて従来技術におけるウェハの処
理手順を簡単に説明する。図示されていないウェハ搬送
機構を用いてウェハ48を真空処理室41内のウェハ載
置台46上に載置し、ウェハ押えにより押し付け後、排
気ポンプ61及びコンダクタンス調整弁59により、適
当な圧力に調整し、直流電源62を用いてウェハ載置台
46に電圧を印加すると共に、マグネトロン43より真
空処理室41内にマイクロ波を導入し、且つソレノイド
コイル45にて磁場を発生させ電子サイクロトロン共鳴
によりプラズマを発生させる。これにより誘電体47中
に電荷が溜り、ウェハ48を静電気力によりウェハ載置
台46上に固定する。次に真空排気して高真空に保たれ
ていた冷却ガス導入管51に冷却ガス71を流すためバ
ルブbを閉じ、バルブaを開放し、所定の圧力となるま
で冷却ガス71を流量制御器54を経由して除々に導入
する。あらかじめウェハ載置台46はその内部を循環す
る冷媒により冷却されており、ウェハ48とウェハ載置
台46間に冷却ガスが満たされることでウェハ48は冷
却され始める。このウェハ48の温度は、図示されてい
ない温度センサーにより検知する。そして適正な温度と
なるようウェハの処理中を含め、冷却ガスの圧力を圧力
計52にて監視しながらバルブa53及びバルブb56
の開閉及び流量制御器54により調整する。ウェハの処
理終了後は、バルブa53を閉じ、バルブb56を開
け、ウェハ48とウェハ載置台46間、冷却ガス導入口
64及び冷却ガス導入管51内に溜った冷却ガス71を
排気ポンプ61により排気し、ウェハ載置台46を接地
させ誘電体膜47に蓄積された電荷を除電する。この後
ウェハ押え65を押し上げ、ウェハ48を搬出する。
【0005】上記従来技術は、ウェハ上への発塵及び冷
却ガスの排気について十分な配慮がなされておらず、以
下の様な問題点があった。
【0006】すなわち、まず従来技術の様な構成を取る
場合、ウェハ48を押えるウェハ押え65が必要である
という点である。ウェハ押え65は絶縁体であるセラミ
クスなどで作られるため、プラズマのエネルギーにより
削り取られ、それがウェハ48上に付着し、半導体素子
の絶縁不良等の不具合を引き起こす原因となる。これを
なくすため、従来技術の構成でそのままウェハ押え65
を除去すると、通常の運転時は不具合を起こさないが、
停電又は誤操作により電源が遮断された場合、ウェハ4
8とウェハ載置台46間の冷却ガス71の圧力により、
図4に示す如くウェハ48が浮き上がりウェハ48がず
れて搬送不能となったり、あるいは脱落するという不具
合を生ずる。すなわち、電源が遮断されると排気ポンプ
61が停止されるため、バルブb56を非通電時開とし
ていても冷却ガス71が排気されず、静電吸着力とウェ
ハ押え65による押えがなくなったウェハ48を図5に
示すように押し上げ、誘電体膜上に設けてある冷却ガス
圧力均一化のための冷却ガス溝70内の冷却ガス71が
放出されるからである。
【0007】一方、ウェハ8を載置台6に密着固定させ
るため静電吸着を行うとともにウェハ8を冷却するため
冷却ガスを用いることが特開昭60−115226号公
報に示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】誘電体膜の誘電率を大
きくして電源遮断後も残留する電荷を大きくすることに
よって、ウェハ押え65を除くことが考えられるが、残
留吸着力が大きくなると通常の運転時も除電のための時
間が長くなる。このため、1枚当たりの処理時間も長く
なり、結果としてスループットが低下する。
【0009】本発明の目的は、ウェハ押えを必要とせ
ず、しかもスループットが高いプラズマ処理装置の運転
方法を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した問題を解決する
ため、冷却ガスの排気管を排気ポンプの上部ではなく真
空処理室に接続する構成とし、排気路には非通電時開放
とするバルブを取り付けた。また、ウェハ載置台にもウ
ェハとウェハ載置台間の冷却ガスを抜くための流路と、
この流路を非通電時開放する蓋とを設けた。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に本発明によるプラズマ処理
装置の構成を示す。
【0012】真空処理室1内には、ウェハ8を配置する
ためのウェハ載置台6が設けられている。ウェハ載置台
6の上面には誘電体膜7が形成されている。ウェハ8は
図示を省略した搬送装置によってウェハ載置台6上に配
置又は取り除かれる。ウェハ8は誘電体膜7を介してウ
ェハ載置台6上に配置される。
【0013】真空処理室1の上部には、ウェハ載置台6
に対向して石英製のベルジャ2を介して導波管4が取り
付けてある。導波管4の端部には、マイクロ波を発振す
るためのマグネトロン3が取り付けてある。真空処理室
1の外周部には、真空処理室1の内側に磁界を発生させ
るためのソレノイドコイル5が設けてある。また真空処
理室1内部へ処理ガスを導入するためのガス供給管(図
示省略)が接続されている。さらに真空処理室1には排
気管17を経由して、真空処理室1内部を減圧排気する
ための排気ポンプ21が接続されている。排気管17と
排気ポンプ21の間には、仕切弁18と真空処理室1内
を適当な圧力に調整するためのコンダクタンス調整弁1
9が取り付けてある。ウェハ載置台6の内部には、冷媒
を循環するための冷媒溝9が形成してあり、該冷媒溝9
には図示を省略した温調器との間で冷媒を移送するため
の冷媒循環用の冷媒配管10が接続されている。ウェハ
載置台6には図示していない整合器を介して高周波電源
23が接続され、同時に図示していない高周波遮断器を
介して直流電源22が接続されている。
【0014】さらにウェハ載置台6には、誘電体膜7を
貫通して冷却ガス34を供給するための冷却ガス導入路
24が形成してあり、該冷却ガス導入路24には冷却ガ
ス導入管11が接続されている。冷却ガス、例えばHe
ガスは、冷却ガス導入管11に設けられた流量制御器1
4を介して誘電体膜7の上に吸着保持されるウェハ8の
裏面に供給される。ウェハ8が配置される範囲の誘電体
膜7には、例えば図3に示すように冷却ガス34をウェ
ハ8裏面全域に供給し易くした冷却ガス溝30が設けて
ある。これによりウェハ8裏面の圧力は、ウェハ8裏面
の全域で均一になると共に、冷却ガス導入管11圧力と
ほぼ同圧となるようにしてある。冷却ガス導入管11に
は圧力計12が設けられ、図示されてない温度センサー
から読み取られたウェハ8の温度を監視しながら、冷却
ガス34の熱伝達率が適切な値となるよう圧力を調整す
る。
【0015】冷却ガス導入管11は、非通電時閉である
バルブa13の下流で分岐し、一方は冷却ガス導入路2
4と、一方は非通電時開放となるバルブb16を介して
真空処理室1に接続される。これにより、停電時排気ポ
ンプ21の作動が停止しても、冷却ガス導入管11内は
冷却ガス導入管よりも数百〜数千倍の容積の真空処理室
1に吸引され、真空処理室1と冷却ガス導入管11及び
冷却ガス導入路24は同圧力となる。
【0016】さらにウェハ載置台6には、図2で示すご
とく冷却ガス溝30に連通した単数又は複数個の冷却ガ
ス抜き穴33が設けられ、その出口部は通常(a)に示
すごとく、例えばソレノイドを用いたアクチェータ32
により蓋31が押し付けられ封止されている。停電時に
は(b)に示すごとくアクチェータ32が後退し、冷却
ガス溝30の冷却ガス34が真空処理室1内に吸引さ
れ、迅速にウェハ8裏面と真空処理室1内が同圧力とな
る。
【0017】上記したような手段をとることにより、停
電、誤操作等により電源が遮断され、排気ポンプが停止
しても、冷却ガス排気管は真空処理室に連通されるため
迅速に冷却ガスが排気される。さらに冷却ガス溝に溜っ
ている冷却ガスも真空処理室内に迅速に排気される。
【0018】以上の作用により、ウェハ押えを除去して
も電源遮断時のウェハずれ、脱落がなくなり、発塵が少
なくスループットの高いプラズマ処理装置の運転方法を
提供できる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、停電時においてもウェ
ハ裏面の冷却ガス圧力を真空処理室と迅速に同圧力とす
ることができるため、裏面の冷却ガスと真空処理室の差
圧によるウェハの浮き上がりを防止できる。よって必要
であったウェハ押えが不必要となり、低発塵でスループ
ットの高いプラズマ処理装置の運転方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマ処理装置の一実施例を示
す断面図である。
【図2】図1のウェハ載置台の冷却ガス抜き穴近傍を示
す断面図である。(a)は通電時、(b)は非通電時を
示す。
【図3】図1のウェハ載置面の一例を示す平面図であ
る。
【図4】従来技術になるブラズマ処理装置を示す断面図
である。
【図5】図4のプラズマ処理装置より、ウェハ押えを取
り外した場合の停電時のウェハの挙動を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…真空処理室、2…ベルジャ、3…マグネトロン、4
…導波管、5…ソレノイドコイル、6…ウェハ載置台、
7…誘電体膜、8…ウェハ、9…冷媒溝、10…冷媒配
管、11…冷却ガス導入管、12…圧力計、13…バル
ブa、14…流量制御器、15…冷却ガス排気管、16
…バルブb、17…排気管、18…仕切弁、19…コン
ダクタンス調整弁、20…配管、21…排気ポンプ、2
2…直流電源、23…高周波電源、24…冷却ガス導入
路、30…冷却ガス溝、31…蓋、32…アクチェー
タ、33…冷却ガス抜き穴、34…冷却ガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−158361(JP,A) 特開 平2−110924(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065,21/68 C23C 16/50 C23F 4/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の圧力に減圧排気された真空処理室内
    に処理ガスを供給して処理ガスのプラズマを発生させ、
    プラズマに対向して配置した試料を処理するプラズマ処
    理装置の運転方法において、 前記試料と試料載置台間に満たされる冷却ガスの導入管
    を分岐させ、該冷却ガスの導入管より分岐する排気管を
    バルブを介して前記真空処理室に接続して構成たプラ
    ズマ処理装置であって、非通電時前記バルブを開放し、
    真空処理室内に冷却ガスを抜くよう制御することを特徴
    とするプラズマ処理装置の運転方法。
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KR102204229B1 (ko) * 2016-08-26 2021-01-15 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 저압 리프트 핀 캐비티 하드웨어

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