JP3178107B2 - カメラの測光制御装置 - Google Patents

カメラの測光制御装置

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JP3178107B2
JP3178107B2 JP24377892A JP24377892A JP3178107B2 JP 3178107 B2 JP3178107 B2 JP 3178107B2 JP 24377892 A JP24377892 A JP 24377892A JP 24377892 A JP24377892 A JP 24377892A JP 3178107 B2 JP3178107 B2 JP 3178107B2
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宏之 岩崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄積型の複数の光電変
換素子を用いて被写界を複数領域に分割して測光を行う
カメラの測光制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蓄積型の光電変換素子(例えば、
CCD)を用いて測光を行うカメラの測光装置として、
例えば特開昭62−259022号公報に開示されたも
のが知られている。この装置は、合焦検出に用いる積分
型の光電変換素子を測光に利用したもので、光電変換素
子による複数回の積分時間を平均し、その平均値に基づ
いて被写体輝度値を求めるというものである。つまり、
被写体輝度が低いほど光電変換素子の蓄積時間を長くす
る必要があることから、光電変換素子の出力が一定値に
なるように蓄積時間を決めてやれば、その蓄積時間から
被写体輝度を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の測光
装置においては、測光素子と合焦検出素子とを兼用して
いるため次のような問題点がある。すなわち、合焦検出
をするためには被写体のコントラストを検出するのが第
1目的であり、コントラストさえ検出できていれば、出
力値の絶対値がいかなるレベルであろうと関係ない。極
端に言えば、例えば図10(a),(b)に示すよう
に、複数の光電変換出力のうち、1個の出力以外はすべ
て上限値または下限値であっても、コントラスト情報が
得られれば何等問題はない。
【0004】これに対して光電変換素子の出力を測光信
号として用いる場合には、その絶対値が問題となり、出
力の中に上限値または下限値が多数含まれている場合に
は、それらの値は上限値以上もしくは下限値以下の可能
性が高いから、被写体の輝度値を正確に反映していると
はいえない。特に上記光電変換素子のダイナミックレン
ジは、通常、測光装置が必要とする測光可能範囲より小
さいから、1回の測光では素子の出力の中に上限値また
は下限値が多数含まれる可能性は高い。上述した従来の
測光装置では、このような問題が全く考慮されていない
ため、被写体の明るさによっては複数回の測光を行わな
ければ正確な輝度値を得られない可能性がある。
【0005】本発明の目的は、測光値が上限値や下限値
をなるべく超えないように光電変換素子の蓄積時間を最
適値に制御し、少ない測光動作で正確な輝度値を求める
ことが可能なカメラの測光制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、蓄積型の複数
の光電変換素子により被写界を複数の測光領域に分割し
て測光し、各測光領域の輝度に関する測光信号を出力す
る測光手段を備え、この測光手段による前記複数の測光
信号に基づいて露出値を求めるようにしたカメラの測光
制御装置に適用される。そして、請求項1の発明は、
数の測光信号の最大値と最小値の差が光電変換素子の1
回の測光ダイナミックレンジ未満の場合に、上記最大値
および最小値の平均値が、次回測光時における光電変換
素子の測光可能範囲の中央値となるように光電変換素子
の次回測光時の蓄積時間を求める蓄積時間演算手段と、
この蓄積時間演算手段で求められた蓄積時間にて前記光
電変換素子を作動せしめる制御手段とを具備し、これに
より上記問題点を解決する。請求項2の発明は、測光信
号の最大値が光電変換素子の測光可能範囲の上限値であ
った場合にはその最大値を数をカウントするとともに、
前記測光信号の最小値が測光可能範囲の下限値であった
場合にはその最小値の数をカウントするカウント手段
と、最大値のカウント値が最小値のカウント値よりも多
い場合には次回測光時の蓄積時間が前回の蓄積時間より
も短くなるように、一方、最大値のカウント値が最小値
のカウント値よりも少ない場合には次回測光時の蓄積時
間が前回の蓄積時間よりも長くなるように蓄積時間を演
算する蓄積時間演算手段とを具備する。
【0007】
【作用】最低限の測光回数で正確な被写体輝度を検出す
るには、光電変換素子の出力に上限値または下限値がな
るべく含まれないよう素子の測光可能範囲を高輝度側あ
るいは低輝度側に適宜シフトしてやる必要がある。この
測光可能範囲のシフトは、素子の蓄積時間を変更するこ
とによって調節可能である。請求項1の発明では、複数
の測光信号の最大値と最小値の差が光電変換素子の1回
の測光ダイナミックレンジ未満の場合に、上記最大値お
よび最小値の平均値が、次回測光時における光電変換素
子の測光可能範囲の中央値となるように光電変換素子の
次回測光時の蓄積時間を求めている。これにより、次回
測光時に全ての測光信号が測光可能範囲に納まる可能性
を高めることができる。請求項2の発明では、測光信号
の最大値が光電変換素子の測光可能範囲の上限値であっ
た場合にはその最大値を数がカウントされるとともに、
測光信号の最小値が測光可能範囲の下限値であった場合
にはその最小値の数がカウントされる。最大値のカウン
ト値が最小値のカウント値よりも多い場合には次回測光
時の蓄積時間が前回の蓄積時間よりも短くなるように、
一方、最大値のカウント値が最小値のカウント値よりも
少ない場合には次回測光時の蓄積時間が前回の蓄積時間
よりも長くなるように蓄積時間が演算される。
【0008】
【実施例】図1〜図6により本発明の一実施例を説明す
る。 《光学系の説明》図1において、符号1は撮影レンズで
あり、この撮影レンズ1を通過した被写体光は、クイッ
クリターンミラー2,拡散スクリーン3およびペンタプ
リズム4を介して接眼レンズ5にて観察される。一方、
拡散スクリーン3によって拡散された被写体光の一部
は、ペンタプリズム4およびレンズ6を介して測光用の
受光素子7に導かれる。
【0009】《測光用受光素子および制御系の説明》受
光素子7は、例えばCCDセンサのような蓄積型の光電
変換素子から成り、受光蓄積部71と、転送部72と、
電圧変換部73と、蓄積ゲート部74とから成る。受光
蓄積部71は、図2に示す如く、撮影画面全体に相当す
る被写界を測光できるように配置された横20個,縦1
2個の合計240個のセグメントをマトリクス状に配置
して成り、各セグメントで発生した電荷を蓄積する。
【0010】符号8で示すタイミング回路は、不図示の
クロック発生回路から入力されるマスタークロックによ
り電荷の転送に必要なクロックパルスを作成して転送部
72へ入力し、転送部72は、入力されたクロックパル
スに従って、受光蓄積部71で蓄積した電荷を1画素ず
つ電圧変換部73へ転送する。電圧変換部73は、送ら
れてきた240個の画素の電荷信号を電圧レベル値にそ
れぞれ変換し、これを測光信号として出力端子からA/
D変換部9へ出力する。A/D変換部9は、電圧変換部
73からの測光信号(電圧信号)をコンピュータが認識
可能な数値信号に変換して出力する。また蓄積ゲート部
74は、制御回路100を構成する蓄積制御部14から
のパルス信号を受けて受光蓄積部71に電荷蓄積の開始
と終了を指令するゲートである。
【0011】制御回路100は、上記制御部14と、蓄
積時間設定部13と、輝度算出部10と、露出演算部1
2とから成り、蓄積時間設定部13では、輝度算出部1
0及び露出演算部12からの情報を基に、次回蓄積時に
おける最適な蓄積時間を演算して蓄積電荷量の調整を行
う。その内容に付いては後で詳述する。輝度算出部10
は、レンズ内ROM11からのレンズ情報と、蓄積時間
設定部13から入力した蓄積時間と、A/D変換部9か
らの測光信号とを用いて輝度値を算出する。露出演算部
12は、輝度算出部10で演算された輝度値に基づいて
露出演算を行い、適正露出値を算出するとともに、適正
露出に対する絞り値およびシャッタースピード値を求め
る。そして、不図示のレリーズボタンが押されると、ミ
ラー2がはね上げられ、絞り10及びシャッター11が
所定の値に制御され、露出制御が行われる。
【0012】《蓄積時間を設定する必要性についての説
明》次に、蓄積時間設定部13によって受光素子7の蓄
積時間を調整する必要性について説明する。一般に、カ
メラの測光装置に要求される測光可能範囲は、EV0〜
EV20、すなわちダイナミックレンジにして20EV
程度であるが、現在のCCDはダイナミックレンジが高
々10EV程度しかない。そこで、CCDの蓄積時間を
調整して要求される測光可能範囲を、主要被写体を含む
最適レベルにシフトする必要が生じる。
【0013】具体的には、被写界での輝度値がEV0〜
EV20であると、標準的な撮影レンズを装着した場合
での受光素子面上での照度はおよそ0.01Lx〜10
000Lxである。受光素子の感度は約20V/lx・
Sであり、飽和出力は約2Vであるので、蓄積時間が1
0μSである時には測光可能範囲は約EV10〜EV2
0であり、蓄積時間が10mSである時には測光可能範
囲はEV0〜EV10となる。すなわち、受光素子の蓄
積時間を10μS〜10mSの範囲で調節することによ
り、初めてカメラの測光装置に要求される測光可能範囲
であるEV0〜EV20のダイナミックレンジが実現可
能になる。
【0014】なお、CCDを用いて測光を行う場合に
は、上記理由により1回の測光での測光可能範囲は10
EVの範囲に限定されるが、銀塩フィルムのダイナミッ
クレンジは10EVよりも更に小さいので問題はない。
【0015】《メインアルゴリズムの説明》図3は上記
制御回路100の制御部で実行されるメインアルゴリズ
ムを示すフローチャートである。例えばレリーズ釦が半
押し操作されると制御部14内で図3のプログラムが起
動され、まずステップ#101でフラグnを初期値であ
る1にセットする。このフラグnは、これから行う測光
動作が1回目の測光であるか否かを判別するためもので
あり、n=1の場合には1回目の測光を、n=0の場合
には2回目以降の測光であることを示す。
【0016】ステップ#102でn=1、すなわち1回
目の測光であると判定されると、ステップ#103でn
=0とし、次いでステップ#104で蓄積時間tを予め
決められた値であるt1にセットし、受光素子7の蓄積
動作を行わしめる。ここではt1=10μS、すなわち
測光可能範囲はEV10〜EV20とする。ステップ#
105では、タイミング回路95から発生する所定の電
荷読みだしパルスにより、240個の測光信号を転送部
72及び電圧変換部73を通して読みだし、A/D変換
部9によって数値に変換せしめた後に不図示のメモリに
格納する。ここでは、A/D変換の分解能を10ビッ
ト、すなわち0から1023までとする。
【0017】ステップ#106では、2回目の測光の蓄
積時間tを予め決められた値であるt2にセットし、再
度蓄積を行う。ここではt2=10mS、すなわち測光
可能範囲はEV0〜EV10とする。ステップ#107
では、ステップ#105と同様に測光信号を読みだし、
データを上述とは別のメモリへ格納する。ステップ#1
08では2つの測光信号を合成する。つまり、蓄積時間
t=t1の時の測光可能範囲はEV10〜EV20であ
り、蓄積時間t=t2の時の測光可能範囲はEV0〜E
V10であるから、これら2回の測光結果を基にダイナ
ミックレンジがEV0〜EV20である測光信号を作成
する。具体的に言うと、ステップ#105で得られたt
=t1における240個の輝度データを検索し、測光下
限値以下である領域、すなわちEV10以下である領域
についてはt=t2の時の測光信号を測光結果とし、そ
うでない領域についてはt=t1の時の測光信号を測光
結果とする.この場合、t1とt2とでは蓄積時間が1
000倍違うので、t1でのデータを1000倍する
か、t2でのデータを1/1000倍するかのいずれか
の処理を行う。その後、処理はステップ#119に進
む。
【0018】一方、上記ステップ#102でn=1でな
い、すなわち2回目以降の測光と判定されるとステップ
#109に進み、変数kを「1」に設定する。このk
は、ステップ#110における測光の回数を示すもの
で、k=1のときはは1回目の測光を、k=0のときは
2回目の測光であることを示す。ステップ#110で
は、蓄積時間tをメモリから読みだし、この蓄積時間t
にて上記蓄積動作を行わしめる。ここで、蓄積時間tは
前回の測光信号に基づいて後述のステップ#120で求
められるものである。
【0019】なお、本発明の要旨とは直接関係はない
が、上記ステップ#110の測光動作(蓄積動作)を2
回行う理由について説明しておく。例えば蛍光灯下での
撮影時には、蛍光灯のフリッカーの影響により被写体輝
度は常に一定ではなく、図6に示すように一定周期で明
暗を繰り返すことになる。したがって、上記蓄積動作を
行う時期によって測光信号のレベルは異なり、1回の蓄
積動作では正しい輝度値を得られない可能性がある。そ
こで本実施例では、所定時間間隔で2回の蓄積動作を行
って2回分の測光信号を平均し、これによりフリッカー
による影響を除去するようにしている。
【0020】すなわち、ステップS111でk=1と判
定されるとステップ#105と同様の要領で測光信号を
読みだしてメモリに格納し、k≠0と判定されるとステ
ップ#113において、ステップ#105と同様の要領
で測光信号を読みだすとともに、この2回目の測光信号
と1回目の測光信号と加算平均値を求めて再び所定のメ
モリへ格納する。
【0021】ステップ#114では、ステップ#112
あるいは#113で求めた蓄積時間tが所定値Tf1よ
り小である否かを判別する。Tf1は、測光においてフ
リッカーの影響が無視できなくなる時間である。フリッ
カーの影響は、蓄積時間がフリッカー周期より短くなる
と影響が無視できなくなるので、50Hz地域のフリッ
カー周期である10mSと、60Hz地域のフリッカー
周期である8.3mSのほぼ中間をとって、Tf1=
9.2mSとする。ステップ#114が否定されるとス
テップ#119に進み、肯定されるとステップ#115
に進む。
【0022】ステップ#115では蓄積時間tが所定値
Tf2より大であるか否かを判別し、否定されるとステ
ップ#119に進み、肯定されるとステップ#116に
進む。このステップ#115の判別を行う理由は次の通
りである。蛍光灯等の人工照明下での輝度値は、高々E
V14程度、すなわち受光素子上での照度が約156l
x位にしかならないので、それより明るい輝度値が含ま
れる場合には、太陽などの自然光による照明と考えて良
い。したがって、受光素子上で約156lxの明るさを
測光するときの蓄積時間より蓄積時間tが長かった場合
には、フリッカーの影響はないとみなして差し支えな
い。そこで、Tf2は、156lxのときの蓄積時間6
40μSとする。
【0023】ステップ#116では、k=1か否かを判
別し、k≠1の場合にはもう測光は2回行われているの
でステップ#119へ進み、k=1の場合には、測光は
まだ1回しか行われていないのでもう1度測光を行うた
めにステップ#117に進む。ステップ#117ではk
=0を代入し、次いでステップ#118において、不図
示のタイマーを作動させて前回の蓄積開始時刻からフリ
ッカー周期の2分の奇数倍の時間が経過するまで待ち、
時間がきたらステップ#110に戻って再度蓄積を開始
する。
【0024】ステップ#119では、輝度値算出部10
を作動させ、ステップ#112または#113で求めら
れた240個の測光信号に基づいて各測光領域に対応す
る輝度値BV(m,n)をそれぞれ演算する。ここで、
(m,n)は、図2に示す受光素子の各セグメントを特
定する番地であり、mは横方向を示す1〜20までの整
数、nは縦方向を示す1〜12までの整数である。ステ
ップ#119Aでは、露出演算部12を作動させ、上記
演算された各輝度値に基づいて適正露出値BVansを求
める。BVansの求め方については後で詳述する。ステ
ップ#120では、蓄積時間設定部13を作動させ、次
回の測光時における蓄積時間tを演算し、所定のメモリ
に格納する。この蓄積時間演算方法についても後で詳述
する。ステップ#121で不図示のレリーズ釦が全押し
されたと判定されるとステップ#122に進み、上記求
められた適正露出値BVansに基づいて絞りおよびシャ
ッターを駆動し露出制御を行う。全押しされていない場
合にはステップ#102に戻る。
【0025】《露出演算の説明》次に、上記ステップ#
119Aにおける露出演算処理の一例を図4のフローチ
ャートにより説明する。まずステップ#201におい
て、各測光領域に対応して得られる240個の輝度値B
V(m,n)のうち、輝度値が16.3EVを超えるも
のについてはデータを16.3EVに置換する。これ
は、被写体の中に太陽などの16.3EVを超える超高
輝度の物体が含まれていた場合には、それらの影響を強
く受けてしまうので、影響を最小限に抑えるための処置
である。
【0026】ステップ#202では240個の測光デー
タが全て16.3EVに置換されたか否かを判定し、肯
定されるとステップ#203でBVans=16.3と
し、否定されるとステップ#204において、各輝度値
BV(m,n)から、BVmax,BVmin,BVh,BVl,BVm,BVcwを
それぞれ求める。これらの変数の内容は以下の通りであ
る。 BVmax:240個の輝度値のうち、最高輝度のもの BVmin:240個の輝度値のうち、最低輝度のもの BVh :240個の輝度値のうち、高輝度側から24
領域の平均輝度値 BVl :240個の輝度値のうち、低輝度側から24
領域の平均輝度値 BVm :240個の輝度値の全ての平均値 BVcw :240個の輝度値BV(m,n)のうち、8
≦m≦13、かつ、4≦n≦9の36領域(図2にAで
示す領域)の平均輝度値 なお、ここではBVh及びBVlを求める際に、24領域
の平均値をとったが、24領域に限ったものではなく、
これより多くても少なくてもかまわない。また、BVcw
に付いても同様に36領域の平均値に限ったものではな
く、被写界の中央付近の出力であれば良い。
【0027】次いでステップ#205では、BVmax−
BVmin<2か否かを判定し、肯定された場合には、最
大輝度値と最小輝度値との差が小さいので極めてフラッ
トなシーンであると見なせる。したがって、この場合は
どの領域の測光値を選択してもほとんど変わらないの
で、ステップ#206において、適正露出値として信頼
性の高い中央の36領域の平均輝度値を代入する。すな
わちBVans=BVcwとする。
【0028】ステップ#205が否定されるとステップ
#207に進み、BVh−BVl<2か否かを判定する。
肯定された場合には、高輝度領域と低輝度領域との差が
小さくほぼフラットなシーンであると見なせるから、ス
テップ#208において、 BVans=(BVh+BVl+BVcw)/3 により適正露出値BVansを求める。
【0029】ステップ#207が否定されるとステップ
#209に進み、BVm−BVcw>2か否かを判定す
る。肯定された場合には、平均輝度値に比べて中央の輝
度値が小さい、つまり中央部が暗いので逆光であるとみ
なし、ステップ#210で BVans=(BVl+BVcw)/2 により適正露出値BVansを求める。
【0030】ステップ#209が否定されるとステップ
#211に進み、BVcw−BVm>2か否かを判定す
る。肯定された場合には、平均輝度値に対して中央部の
輝度値が大きい、つまり中央部が明るいのでスポットラ
イトを浴びているようなシーンであると見なし、ステッ
プ#212で、BVans=BVcwとする。
【0031】ステップ#211が否定されるとステップ
#213に進み、BVh−BVm<0.5か否かを判定す
る。肯定された場合には、高輝度領域と平均輝度値との
差が小さく画面内に小さな暗い被写体が存在するシーン
であると見なし、ステップ#214で、 BVans=(2・BVm+BVl)/3 により適正露出値BVansを求める。
【0032】ステップ#213が否定されるとステップ
#215に進み、BVm−BVl<0.5か否かを判定す
る。肯定された場合には、低輝度領域と平均輝度値との
差が小さく画面内に小さな明るい被写体が存在するシー
ンであるとみなし、ステップ#216で、 BVans=(2・BVm+BVh)/3 により適正露出値BVansを求める。
【0033】ステップ#215が否定されると、上記の
どのシーンにも当てはまらないものは、いわゆる一般的
なシーンであると見なし、るとステップ#217で、 BVans=(BVm+BVcw)/2 により適正露出値BVansを求める。
【0034】《最適蓄積時間の演算方法の説明》図5
は、上記図3のステップ#120における蓄積時間演算
の詳細を示すフローチャートである。まずステップ#3
01では、BVmax−BVmin<10か否かを判定する。
肯定された場合には、240個の測光信号全てが1回の
測光ダイナミックレンジに収まっているとみなし、ステ
ップ#304で次回の測光基準レベルBVtを、輝度値
(測光信号)の最大値と最小値の平均として、 BVt=(BVmax+BVmin)/2 により求める。ここで、測光基準レベルBVtは、ある
蓄積時間で測光を行った場合において、測光信号の飽和
レベルのちょうど1/2にあたる測光信号を与える輝度
値を示し、例えば測光可能範囲がEV10〜EV20の
場合には、BVt=15である。すなわち、後述するス
テップ#311で用いられる式にBVtを代入すること
により、BVtの値が飽和レベルの1/2になるような
測光可能範囲を得る蓄積時間が演算される。
【0035】ステップ#301が否定された場合には、
前回の測光において、測光上限値以上または測光下限値
以下のデータが存在したことを意味するから、ステップ
#303で前回の測光における高輝度測光限界データ、
すなわち最大値の数Nmaxをカウントする。ステップ#
304では、ステッップ#303と同様に、前回の測光
における低輝度測光限界データ、すなわち最小値の数N
minをカウントする。ステップ#305では前回の測光
における測光基準レベルBVtを、 BVt=log(0.32/t)/log2 に従って求める。ここで、tは前回の測光における蓄積
時間である。例えば、t=0.01秒の場合、BVt=
5となる。
【0036】次いでステップ#306では、次回の測光
基準レベルBVtを、前回の測光基準レベルを用いて、 BVt=BVt+(Nmax−Nmin)/10 により求める。この式は、NmaxがNminより多い場合に
は高輝度測光限界データが多いので、次回の測光基準レ
ベルを上げる方向に働き、逆にNminの方がNmaxより多
い場合には低輝度測光限界データが多いので、次回の測
光基準レベルを下げる方向に働く。ここで、測光基準レ
ベルを上げるということは、測光可能範囲を高輝度側に
シフトすることであり、測光基準レベルを下げるという
ことは、測光可能範囲を低輝度側にシフトすることであ
る。なお、Nmax−Nminを1/10にすることによって
レベルシフト量の最適化をはかっているが、これは、1
/10に限らずそれぞれ最適化した値を使用してかまわ
ない。
【0037】ステップ#307ではBVt>15か否か
を判定し、肯定された場合には、測光基準レベルが測光
上限を超えてしまっているので、ステップ#308で次
回の測光基準レベルBVtを測光上限値の15とする。
このとき、測光可能範囲はEV10〜EV20となる。
ステップ#307が否定されるとステップ#309に進
み、BVt<5か否かを判定する。ステップ#311が
肯定された場合には、測光基準レベルが測光下限を超え
てしまっているので、ステップ#310で次回の測光基
準レベルBVtを測光下限の5とする。このとき、測光
可能範囲はEV0〜EV10となる。また、ステップ#
309が否定されるとステップ#311に進む。
【0038】ステップ#311では、上記ステップ#3
02,#306,#308,#310のいずれかで求め
られたBVtから、次回の蓄積時間tを、 t=0.32/(2^BVt) によって求め、このtをメモリの所定番地に格納する。
ここで、^マークは、べき乗を表すものとする。この蓄
積時間tは、上述したようにBVtの値が飽和レベルの
1/2になるような測光可能範囲を得る蓄積時間であ
り、BVtが大きいほど蓄積時間tは短くなる。
【0039】以上の図5の手順によれば、各測光出力に
対応する輝度値(測光信号)の最大値と最小値のとの差
が光電変換素子のダイナミックレンジ10未満の場合、
つまり全ての測光信号が1回の測光ダイナミックレンジ
に収まっている場合には、最大値と最小値との平均値
が、次回測光時における測光可能範囲の中間値となるよ
うに蓄積時間tが演算される。この蓄積時間tにて測光
を行えば、得られる測光信号が上記測光可能範囲の上限
値および下限値を越える可能性は低く、1回の測光で最
適な露出値を演算できる可能性が高くなり、次回の撮影
を迅速に行うことが可能となる。
【0040】また、最大値と最小値のとの差が光電変換
素子のダイナミックレンジ10以上の場合、つまり前回
の測光において、測光可能範囲の上限値以上の輝度値ま
たは下限値以下の輝度値が必ず存在した場合には、最大
値と最小値の個数に応じて蓄積時間tが求められる。詳
しくは、最大値の数が最小値の数よりも多い場合には次
回測光時の蓄積時間が前回の蓄積時間よりも短くなるよ
うに(測光可能範囲が高輝度側にシフトされるよう
に)、一方、最大値の数が最小値の数よりも少ない場合
には次回測光時の蓄積時間が前回測光時の蓄積時間より
も長くなるように(測光可能範囲が低輝度側にシフトさ
れるように)蓄積時間tが演算される。したがって、こ
の蓄積時間tにて測光を行えば、上述と同様に得られる
測光信号が上記測光可能範囲の上限値および下限値を越
える可能性は低く、1回の測光で最適な露出値を演算で
きる可能性が高くなる。
【0041】以上の実施例の構成において、受光素子7
が測光手段を、蓄積時間設定部13が蓄積時間演算手段
を、制御部14が制御手段をそれぞれ構成する。
【0042】なお、上述したBVtは、アペックス方式
でいうところの測光可能範囲の1/2を示している。ア
ペックス方式では2を底とする対数をとっているので、
真数で言う測光可能範囲の1/2とは違う。これを分か
りやすく図7を用いて説明すると、光電変換光素子の飽
和電圧は2Vであるので、アペックス方式でいう測光可
能範囲レベルの1/2は0.0625Vであるが、真数
でいう1/2は1Vである。本実施例の場合にはアペッ
クス方式であるので、BVtなる輝度が0.0625V
になるように制御しているが、これを1Vとしても良
い。
【0043】また、本実施例では、高輝度測光限界数N
maxと低輝度測光限界数Nminの両方をカウントしている
が、いずれか一方のみをカウントするようにしても良
い。この場合には、上記ステップ#306で説明した式 BVt=BVt+(Nmax−Nmin)/10 において、Nmax,Nminのうちカウントしない方の変数
に0を代入すれば良い。また、この式では、(Nmax−
Nmin)が0以外の場合には、常に次回のBVtが変更
されているようになっているが、制御の安定化のため
に、(Nmax−Nmin)がある数値の範囲内であれば、B
Vtを変更しないようにしても良い。
【0044】更に、測光値とその度数分布に着目する
と、図8(a)に示すように、Nmaxが0でなくかつB
Vminが比較的測光可能範囲の高輝度側に位置していた
場合には、BVminが測光可能範囲の下限付近になるよ
うに、 BVt=BVmin+5 によりBVtを求めても良い。これにより次回測光時に
は、例えば図9(a)に示すような度数分布が得られ
る。また同様に、図8(b)に示すようにNminが0で
なくかつBVmaxが比較的測光可能範囲の低輝度側に位
置していた場合には、BVmaxが測光可能範囲の上限付
近になるように、 BVt=BVmax−5 によりBVtを求めても良い。これにより次回測光時に
は、例えば図9(b)に示すような度数分布が得られ
る。ここで、上式の右辺の定数項である5は、測光可能
範囲が10EVであるためにBVminまたはBVmaxを、
測光可能範囲の下限または上限に持って行くためのもの
である。
【0045】なお、受光素子の分割の仕方は実施例に限
定されない。また図4に示す露出演算の方法もこれに限
定されるものではない。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、複数の測光信号の最大
値と最小値の差が光電変換素子の1回の測光ダイナミッ
クレンジ未満の場合に、上記最大値および最小値の平均
値が、次回測光時における光電変換素子の測光可能範囲
の中央値となるように光電変換素子の次回測光時の蓄積
時間を求めるようにしたので、次回測光時に全ての測光
信号が測光可能範囲に納まる可能性を高めることができ
る。請求項2の発明によれば、最大値のカウント値が最
小値のカウント値よりも多い場合には次回測光時の蓄積
時間が前回の蓄積時間よりも短くなるように、一方、最
大値のカウント値が最小値のカウント値よりも少ない場
合には次回測光時の蓄積時間が前回の蓄積時間よりも長
くなるようにしたので、今回の全ての測光信号が測光可
能範囲に納まらなかった場合でも次回の測光時には納ま
る可能性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測光制御装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】受光素子の分割例を示す図である。
【図3】メインアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【図4】露出演算サブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図5】蓄積時間算出サブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図6】フリッカー除去の原理を説明する図である。
【図7】測光出力電圧とEV値との関係を示す図であ
る。
【図8】測光信号の度数分布を示す図である。
【図9】図8と同様の図である。
【図10】従来の蓄積時間設定方法による測光出力を示
す図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 クイックリターンミラー 3 拡散スクリーン 4 ペンタプリズム 5 接眼レンズ 6 測光用レンズ 7 受光素子 8 タイミング回路 9 A/D変換部 10 輝度算出部 11 レンズ内ROM 12 露出演算部 13 蓄積時間設定部 14 制御部 71 受光素子 72 転送部 73 電圧変換部 74 蓄積ゲート 100 制御回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄積型の複数の光電変換素子により被写
    界を複数の測光領域に分割して測光し、各測光領域の輝
    度に関する測光信号を出力する測光手段を備え、この測
    光手段による前記複数の測光信号に基づいて露出値を求
    めるようにしたカメラの測光制御装置において、前記複数の測光信号の最大値と最小値の差が前記光電変
    換素子の1回の測光ダイナミックレンジ未満の場合に、
    前記最大値および最小値の平均値が、次回測光時におけ
    る前記光電変換素子の測光可能範囲の中央値となるよう
    に前記光電変換素子の次回測光時の蓄積時間を求める蓄
    積時間演算手段と、 この蓄積時間演算手段で求められた蓄積時間にて前記光
    電変換素子を作動せしめる制御手段とを具備することを
    特徴とするカメラの測光制御装置。
  2. 【請求項2】 蓄積型の複数の光電変換素子により被写
    界を複数の測光領域に分割して測光し、各測光領域の輝
    度に関する測光信号を出力する測光手段を備え、この測
    光手段による前記複数の測光信号に基づいて露出値を求
    めるようにしたカメラの測光制御装置において、 前記測光信号の最大値が前記光電変換素子の測光可能範
    囲の上限値であった場合にはその最大値の数をカウント
    するとともに、前記測光信号の最小値が前記測光可能範
    囲の下限値であった場合にはその最小値の数をカウント
    するカウント手段と、 前記最大値のカウント値が前記最小値のカウント値より
    も多い場合には次回測光時の蓄積時間が前回の蓄積時間
    よりも短くなるように、一方、前記最大値のカウント値
    が最小値のカウント値よりも少ない場合には次回測光時
    の蓄積時間が前回の蓄積時間よりも長くなるように該蓄
    積時間を演算する蓄積時間演算手段とを具備することを
    特徴とするカメラの測光制御装置。
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