JP2004228636A - 撮像装置及び撮像装置の撮影条件設定方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像装置の撮影条件設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像でき、かつ主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる撮像装置を得る。
【解決手段】CCD18によって被写体からの光を第1の感度で受光し、受光した光量に応じた高感度データを取得すると共に、被写体からの光を第2の感度で受光し、受光した光量に応じた低感度データを取得し、取得した高感度データと低感度データとを、設定された係数に応じてダイナミックレンジが拡大されるように合成処理回路80により合成するに際し、CPU62は、CCD18によって取得された画像データに基づいて逆光での撮像か否かを判断し、逆光での撮像であると判断されたとき、被写体の明るさが他のときより増加するように予め定められた条件を設定すると共に、当該被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほどダイナミックレンジが拡大されるように上記係数を設定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置及び撮像装置の撮影条件設定方法に係り、特に、感度の異なる画像情報を取得することができる撮像素子を備えるとともに、当該撮像素子によって得られた画像情報を合成して用いる撮像装置と、当該撮像装置の撮影条件設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD(Charge Coupled Device、電荷結合素子)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージ・センサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルカメラの需要が急増している。
【0003】
ところで、現在広く普及しているデジタルカメラ等の撮像装置における撮像素子のダイナミックレンジは、写真フィルムに比べると一般的に狭い。このため、高輝度の被写体を撮像する場合には、受光量がダイナミックレンジを越え、撮像素子の出力信号が飽和してしまい、被写体の情報が欠落してしまう、所謂、白とびが発生する場合があった。
【0004】
一方、従来の撮像装置では、一般に、高輝度である被写体がダイナミックレンジを越えないように露出条件が設定されるため、逆光での撮像では、一般に被写体像の中央部に位置される主要被写体の輝度レベルが背景等の他の被写体の輝度レベルよりも極端に低くなってしまい、撮像によって得られた被写体像において主要被写体が黒くつぶれてしまう場合があった。
【0005】
そこで、従来、ビデオカメラにおいて、撮像画面の中央部の撮像信号のレベルと、当該撮像画面の中央部を除いた周辺部の撮像信号のレベルと、を検出して所定の演算処理を行い、演算結果に基づいて逆光での撮影か否かを判定し、判定結果に応じてゲインコントロール部の利得を連続的に制御することにより画像中央部が適正な信号レベルとなるように補正を行う技術があった(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、ビデオカメラにおいて、撮像されて入力される画像データが逆光状態での撮像により得られたものであるか否かを判断し、逆光状態にて得られたものである場合には逆光タイプ(例えば、真逆光、ハレーション等。)を判別し、判別した逆光タイプに応じて測光方式をポイント測光方式又は中央重点測光方式に選択的に切換えた後、光量制御を行うことにより主要被写体を適正露出に制御する技術があった(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−110369号公報
【特許文献2】
特開2002−204388公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、逆光での撮像では、中央部に位置されている主要被写体の輝度レベルは他の領域に比べて著しく低く、上記のそれぞれの技術では、主要被写体が適正な露出となるように露出制御が行われるため、主要被写体以外の領域では受光量がダイナミックレンジを超えて飽和しやすい状態になる。これにより、主要被写体以外の領域では白とびが発生しやすい、という問題点があった。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像でき、かつ主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる撮像装置及び撮像装置の撮影条件設定方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被写体からの光を第1の感度で受光し、受光した光量に応じた第1画像情報を取得する複数の第1受光素子と、前記被写体からの光を前記第1の感度より低い第2の感度で受光し、受光した光量に応じた第2画像情報を取得する複数の第2受光素子とを備えた撮像素子と、前記第1画像情報と前記第2画像情報とを予め設定された係数に応じてダイナミックレンジが変化されるように合成して合成情報を生成する合成手段と、前記撮像素子によって取得された画像情報に基づいて逆光での撮像か否かを判断する逆光判断手段と、前記逆光判断手段により逆光での撮像であると判断されたとき、被写体の明るさが他のときより増加するように予め定められた条件を設定する条件設定手段と、前記逆光判断手段により逆光での撮像であると判断されたとき、前記条件設定手段による被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほど前記ダイナミックレンジが拡大されるように前記係数を設定する係数設定手段と、を含んでいる。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、撮像素子により、被写体からの光が第1受光素子によって第1の感度で受光され、受光された光量に応じた第1画像情報が取得されると共に、前記被写体からの光が第2受光素子によって上記第1の感度より低い第2の感度で受光され、受光された光量に応じた第2画像情報が取得される。これにより、感度の異なる画像情報を取得することができる。
【0012】
なお、上記撮像素子には、CCD、CMOSイメージ・センサ等の固体撮像素子を含めることができる。
【0013】
また、本発明では、撮像素子により取得された第1画像情報と第2画像情報とが予め設定された係数に応じてダイナミックレンジが変化されるように合成手段により合成されて合成情報が生成される。このように、本発明では、感度の異なる画像情報が合成されて合成情報とされるので、当該合成情報を、被写体像を示す画像情報として用いることにより、有効にダイナミックレンジを拡大できる。
【0014】
なお、上記合成手段により合成される第1画像情報及び第2画像情報は、アナログ情報でもデジタル情報でもよい。
【0015】
ここで、本発明では、逆光判断手段により、撮像素子によって取得された画像情報に基づいて逆光での撮像か否かが判断され、この結果、逆光での撮像であると判断されたときには、被写体の明るさが他のときより増加するように予め定められた条件が条件設定手段により設定され、このときの被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほどダイナミックレンジが拡大されるように上記係数が係数設定手段によって設定される。
【0016】
すなわち、本発明では、逆光での撮像時には主要被写体が他のときより著しく暗くなる点に着目し、逆光での撮像であると判断されたときには、被写体の明るさが他のときより増加するようにしており、これによって逆光での撮像によって得られた被写体像において主要被写体が黒くつぶれてしまうことを防止するようにしている。
【0017】
しかしながら、このようにした場合、主要被写体の黒つぶれは防止できるものの、主要被写体以外の背景部等の領域は逆に明るくなりすぎてしまい、白とびが発生してしまう場合がある。
【0018】
そこで、本発明では、被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほどダイナミックレンジが拡大されるように、合成手段において画像情報の合成時に用いられる係数を設定しており、これによって主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できるようにしている。
【0019】
このように、請求項1に記載の撮像装置によれば、撮像素子により取得された画像情報に基づいて逆光での撮像か否かを判断し、逆光での撮像であると判断したとき、被写体の明るさが他のときより増加するように予め定められた条件を設定すると共に、このときの被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほどダイナミックレンジが拡大されるように感度の異なる画像情報を合成するときに用いられる係数を設定しているので、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像でき、かつ主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる。
【0020】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1画像情報を用いた分割測光による測光結果に応じて露出制御を行う露出制御手段をさらに含み、前記条件設定手段は、前記露出制御手段で適用する前記分割測光を、被写体像の中央部が含まれ、かつ外周部が除かれた所定分割領域のみの測光結果を用いるものとすることで被写体の明るさが他のときより増加するように設定するものである。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、本発明の第1画像情報を用いた分割測光による測光結果に応じた露出制御が露出制御手段により行われる。これによって、被写体の明るさを複数の分割領域毎に把握でき、部分的な測光結果に応じた露出制御を行うことができる。
【0022】
また、本発明では、逆光での撮像であると判断されたとき、条件設定手段により、上記分割測光が、被写体像の中央部が含まれ、かつ外周部が除かれた所定分割領域のみの測光結果が用いられるものとされる。
【0023】
すなわち、本発明では、主要被写体が一般に被写体像の中央部に位置される点に着目し、当該中央部が含まれ、かつ外周部が除かれた所定分割領域のみの測光結果を用いた露出制御を行うことによって、逆光時の撮像であるため著しく暗い状態となっている主要被写体の明るさが適正となるように露出制御を行ない、被写体全体としての明るさが逆光でないときより増加するようにしている。これによって、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像することが可能となる。
【0024】
なお、本発明においても、条件設定手段による被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほど前記ダイナミックレンジが拡大されるように前記係数が係数設定手段により設定されるので、主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる。
【0025】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1画像情報を用いた分割測光による測光結果に応じて露出制御を行う露出制御手段をさらに含み、前記条件設定手段は、前記分割測光による測光結果を、被写体像の中央部が含まれ、かつ外周部が除かれた所定分割領域のみの測光結果に応じて補正することで被写体の明るさが他のときより増加するように設定するものである。
【0026】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、本発明の第1画像情報を用いた分割測光による測光結果に応じた露出制御が露出制御手段により行われる。これによって、被写体の明るさを複数の分割領域毎に把握でき、部分的な測光結果に応じた露出制御を行うことができる。
【0027】
また、本発明では、逆光での撮像であると判断されたとき、条件設定手段により、上記分割測光による測光結果が、被写体像の中央部が含まれ、かつ外周部が除かれた所定分割領域のみの測光結果に応じて補正される。
【0028】
すなわち、本発明でも、主要被写体が一般に被写体像の中央部に位置される点に着目し、当該中央部が含まれ、かつ外周部が除かれた所定分割領域のみの測光結果に応じて分割測光の測光結果を補正することによって、逆光時の撮像であるため著しく暗い状態となっている主要被写体の明るさが適正となるように露出制御を行ない、被写体全体としての明るさが逆光でないときより増加するようにしている。これによって、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像することが可能となる。
【0029】
なお、本発明においても、条件設定手段による被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほど前記ダイナミックレンジが拡大されるように前記係数が係数設定手段により設定されるので、主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる。
【0030】
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記撮像素子による撮像時の周囲の光量不足を補うためのストロボをさらに含み、前記条件設定手段は、前記ストロボを発光させることで被写体の明るさが他のときより増加するように設定し、前記係数設定手段は、前記ストロボの発光による被写体の明るさの増加の度合いが所定レベル以下である場合は、前記ダイナミックレンジが予め定められた上限レンジとなるように前記係数を設定し、他の場合には、前記ダイナミックレンジが前記上限レンジよりも狭くなるように前記係数を設定するものである。
【0031】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、撮像素子による撮像時の周囲の光量不足を補うためのストロボが含まれており、撮像時の周囲の光量が不足している場合であっても撮像が可能となる。
【0032】
本発明では、このストロボを利用して、逆光での撮像であると判断されたとき、条件設定手段によりストロボが発光されるようにしている。これによって、ストロボからの発光光が主要被写体に照射されることにより、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像することが可能となる。
【0033】
しかしながら、このとき、主要被写体にストロボ光が十分に照射されていない場合には、逆光での撮像時においてはコントラストが高い(主要被写体と他の領域との間の明るさの差が大きい)状態のまま撮像されることになるので、合成情報におけるダイナミックレンジを、できるだけ拡大することが好ましい。
【0034】
このため、本発明では、ストロボの発光による被写体の明るさの増加の度合いが所定レベル以下である場合は、主要被写体にストロボ光が十分に照射されていないものと見なして、ダイナミックレンジが予め定められた上限レンジとなるように本発明の係数を係数設定手段により設定しており、これによって、主要被写体の黒つぶれの発生を抑制しつつ、主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止するようにしている。
【0035】
一方、主要被写体にストロボ光が十分に照射されている場合には、主要被写体の明るさは増加するものの、請求項2及び請求項3に係る発明のように、被写体像全体の明るさが増加するのではないため、主要被写体以外の領域において白とびが発生する可能性は低く、ダイナミックレンジを必要以上に拡大させないことが好ましい。ダイナミックレンジを必要以上に拡大させることは、合成情報における階調数が多くなり過ぎてしまい、合成情報にノイズが発生し易くなるためである。
【0036】
このため、本発明では、ストロボの発光による被写体の明るさの増加の度合いが所定レベルを超えた場合には、主要被写体にストロボ光が十分に照射されているものと見なして、ダイナミックレンジが上記上限レンジよりも狭くなるように本発明の係数を係数設定手段により設定するようにしている。
【0037】
このように、本発明によれば、逆光での撮像であるときにストロボを発光させることで被写体の明るさが他のときより増加するように設定すると共に、当該ストロボの発光による被写体の明るさの増加の度合いが所定レベル以下である場合は、ダイナミックレンジが予め定められた上限レンジとなるように本発明の係数を設定し、他の場合には、ダイナミックレンジが上記上限レンジよりも狭くなるように上記係数を設定しているので、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像でき、かつ主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる。
【0038】
一方、上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、被写体からの光を第1の感度で受光し、受光した光量に応じた第1画像情報を取得する複数の第1受光素子と、前記被写体からの光を前記第1の感度より低い第2の感度で受光し、受光した光量に応じた第2画像情報を取得する複数の第2受光素子とを備えた撮像素子と、前記第1画像情報と前記第2画像情報とを予め設定された係数に応じてダイナミックレンジが変化されるように合成して合成情報を生成する合成手段と、を含む撮像装置の撮影条件設定方法であって、前記撮像素子によって取得された画像情報に基づいて逆光での撮像か否かを判断し、逆光での撮像であると判断したとき、被写体の明るさが他のときより増加するように予め定められた条件を設定すると共に、このときの被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほど前記ダイナミックレンジが拡大されるように前記係数を設定するものである。
【0039】
したがって、請求項5に記載の撮像装置の撮影条件設定方法によれば、撮像装置を請求項1に記載の発明と同様に作用させることができるので、請求項1に記載の発明と同様に、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像でき、かつ主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下では、本発明をデジタルカメラに適用した場合について説明する。
【0041】
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を説明する。同図に示されるように、このデジタルカメラ10には、光学レンズ12と、光学レンズ12を通過する光量を調整する絞り14と、光の通過時間を調整するシャッタ16と、光学レンズ12、絞り14及びシャッタ16を通過した被写体像を示す入射光に基づき、被写体を高感度及び低感度のそれぞれの受光素子により撮像して被写体像を示すR(赤)、G(緑)、B(青)3色のカラーアナログ画像信号を出力するCCD18と、CCD18による撮像時の周囲の光量不足を補うためのストロボ89と、が設けられている。
【0042】
CCD18には、CCD18により入力された高感度及び低感度の信号に対して所定のアナログ信号処理を施すアナログ信号処理部20と、アナログ信号処理部20から入力された高感度及び低感度のアナログ信号をそれぞれデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「A/D変換器」という。)22と、が順に接続されている。なお、A/D変換器22から出力された高感度のデジタルデータ(以下、「高感度データ」という。)が本発明の「第1画像情報」に相当するものであり、低感度のデジタルデータ(以下、「低感度データ」という。)が本発明の「第2画像情報」に相当するものである。
【0043】
また、デジタルカメラ10には、光学レンズ12を駆動するための駆動部24と、絞り14を駆動するための駆動部26と、シャッタ16を駆動するための駆動部28と、CCD18に対する撮影時のタイミング制御を行うCCD制御部30と、ストロボ89の発光量の制御や発光タイミングの制御等を行う発光制御部88と、シャッタスイッチ等の各種操作スイッチにより構成されたカメラ操作部84と、が設けられている。
【0044】
ここで、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、カメラ操作部84に対する操作により、被写体の状態にかかわらずストロボ89の発光を禁止するモードである「ストロボ強制OFFモード」が設定できるようになっている。
【0045】
A/D変換器22から出力された高感度データ及び低感度データ(R、G、B信号のデジタルデータ)は、制御回路60(詳細は後述)に入力されると共に、デジタル信号処理回路34に入力される。
【0046】
デジタル信号処理回路34は、高感度データ側のホワイトバランスを調整する高感度側WB(ホワイトバランス)調整処理回路72と、低感度データ側のホワイトバランスを調整する低感度側WB調整処理回路74と、高感度側WB調整処理回路72に接続されると共に高感度データ側のガンマ補正処理を行う高感度側γ処理回路76と、低感度側WB調整処理回路74に接続されると共に低感度データ側のガンマ補正処理を行う低感度側γ処理回路78と、合成処理回路80と、メモリ48と、記録制御部50と、表示制御部52と、を含んで構成されている。
【0047】
なお、CCD18が本発明の撮像素子に、合成処理回路80が本発明の合成手段に、各々相当する。
【0048】
高感度側WB調整処理回路72及び低感度側WB調整処理回路74は、各々、入力されたR、G、Bの各画像データ(高感度データ又は低感度データ)の各々にゲインを乗算して増減するための3つの乗算器(図示省略)を含んで構成されており、R、G、Bの各画像データは、各乗算器にそれぞれ入力される。更に、乗算器には、ホワイトバランスを制御するためのゲイン値Rg、Gg、Bgが制御回路60より入力され、乗算器の各々はこれら2入力を乗算する。この乗算によりホワイトバランスが調整されたR’、G’、B’の各画像データは、高感度側γ処理回路76又は低感度側γ処理回路78に出力される。
【0049】
高感度側γ処理回路76及び低感度側γ処理回路78は、入力されたホワイトバランスの調整されたR’、G’、B’の各画像データが所定のガンマ特性となるように入出力特性を変更し、また、10ビットの信号が8ビットの信号となるように変更して、合成処理回路80に出力する。
【0050】
合成処理回路80は、入力されたR’、G’、B’の高感度データ及び低感度データを色毎に次のように合成して合成データ(本発明の「合成情報」に相当。)として出力する。
【0051】
すなわち、合成処理回路80では、入力された高感度データ及び低感度データを、対数加算方式を用いて次の(1)式に示すように合成する。
【0052】
【数1】
Figure 2004228636
【0053】
ここで、thは、高感度データと低感度データが1対1の割合で加算される閾値である。また、highは高感度データの値であり、lowは低感度データの値である。更に、pは、加算データ全体に対するゲイン(通常は0.8〜0.9程度の値。)であり、これによってダイナミックレンジの制御を行う。このゲインpが小さいほどダイナミックレンジは広く、大きいほどダイナミックレンジは狭くなる。具体的には、コントラストの高いシーン(真夏の晴天等)では0.8、曇りや日陰では0.86、室内蛍光灯下では0.9といったようにシーンに応じてこの値を変化させることにより、階調値を有効に使用することが可能となる。
【0054】
図2には、ゲインpによってダイナミックレンジが変化する様子が示されている。なお、ここで適用したゲインpの範囲における最小値に対応するものが破線で示されたものであり、最大値に対応するものが2点鎖線で示されたものである。同図に示すように、この場合、ゲインpの値を小さくするほどダイナミックレンジは広くなることになる。
【0055】
ここで、上記(1)式について、次の(2)式に示されるように一般化して更に説明する。
【0056】
【数2】
Figure 2004228636
【0057】
上記(2)式におけるMIN(high/th,1)の部分における変化の様子を図3(A)に示す。同図に示されるように、高感度データが閾値thとなったときに高感度データと低感度データが1対1で加算されることになる。
【0058】
また、上記(2)式におけるMAX(−k×high/th+1,p)の部分において係数kを0.2とした場合の変化の様子を図3(B)に示す。
【0059】
なお、(2)式における係数kは、次の(3)式で示されるように、高感度信号の信号電荷飽和量Shと、低感度信号の信号電荷飽和量Slとによって定まる係数である。
【0060】
【数3】
Figure 2004228636
【0061】
例えば、高感度信号と低感度信号の信号電荷飽和量の比が4対1であった場合には、k=0.2(=1−4/(4+1))となる。
【0062】
また、(2)式におけるpは前述したように加算データ全体に対するゲインであり、可変の値であるが、この下限値pminも、次の(4)式で示されるように、高感度信号と低感度信号の信号電荷飽和量の比によって定められる。
【0063】
【数4】
Figure 2004228636
【0064】
予め高感度データの最大値が入力されたときに最終出力が最大値となるような系となっている場合に、高感度データと低感度データの合成データを出力する場合には、ゲイン操作が必要となる。
【0065】
つまり、高感度信号と低感度信号の飽和量分だけ信号が入力された場合に、出力値に対してpmin(<1)分だけゲインをかけて、最終出力が最大値となるように変換をする必要がある。
【0066】
例えば、高感度信号と低感度信号の信号電荷飽和量の比が4対1であった場合には、pmin=0.8(=4/(4+1))となる。
【0067】
そして、コントラストが高いようなシーンではp=pminとすればよく、あまりコントラストの高くないようなシーンではpをpminよりも大きな値に設定することにより、有効に出力階調を使用することができるようになる。
【0068】
一方、デジタルカメラ10のメモリ48(図1参照)には、合成処理回路80からR’、G’、B’の各合成データが入力され、当該R’、G’、B’の各合成データを格納する。
【0069】
また、記録制御部50は、スマートメディアとして構成された記録メディア86をデジタルカメラ10に装着するための役割を有するものであり、合成処理回路80により合成されてメモリ48に格納された合成データを当該メモリ48から読み出して記録メディア86に記録する処理を行う。また、表示制御部52は、メモリ48に記憶された合成データを読み出し、当該合成データを用いた液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)82への画像表示のための処理を行う。
【0070】
上記構成に加え、デジタルカメラ10は、CPU(中央演算処理装置)62と、ROM64と、RAM66と、を備えたマイクロ・コンピュータで構成された制御回路60を備えている。
【0071】
制御回路60は、デジタルカメラ10全体の動作を制御する。また、ROM64には、CPU62で実行される後述する撮影処理プログラム等の各種処理プログラムが記憶されている。また、RAM66には、A/D変換器22から制御回路60に入力される高感度データ及び低感度データが各々互いに異なる領域に記憶される。
【0072】
なお、デジタルカメラ10では、CCD18により取得された画像データによって示される被写体像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式により合焦制御(所謂AF制御)を行う。
【0073】
一方、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、図4に示すように、CCD18によって得られた画像データ(本実施の形態では、高感度データ)により示される被写体像を水平方向及び垂直方向に複数の領域に分割し(ここでは縦方向に8分割、横方向に8分割の合計64分割。)、当該画像データによって得られる被写体像の明るさを示す測光値をそれぞれの分割領域毎に検出することができる。
【0074】
さらに、デジタルカメラ10では、図4に示すように、被写体像の中央部(同図の太枠内)に位置する分割領域に大きな重み(同図では「64」。)を付加し、被写体像の外周部に近い分割領域ほど重みを小さくして(外周に接する分割領域では「1」。)被写体全体としての測光を行う中央重点測光方式と、被写体像の中央部の分割領域のみに重みを付加し、その他の分割領域の重みを「0」として測光を行うスポット測光方式と、全ての分割領域の重みを同一として測光を行う平均測光方式と、の何れかの測光方式によって被写体像の明るさを示す測光データを取得することができる。
【0075】
なお、デジタルカメラ10では、これら3種類の測光方式のうち、何れか1つの測光方式が予めユーザによってカメラ操作部84の操作により選択されるようになっており、CPU62では、予め選択されている測光方式により被写体像全体としての測光データを導出し、導出した測光データに応じてシャッタースピード及び絞りの状態を設定する露出制御(所謂AE制御)を行う。
【0076】
ここで、本実施の形態に係るCCD18の構造について説明する。CCD18には、図5に示すようなハニカムCCDを採用することができる。
【0077】
このCCD18の撮像部は、図5に示すように、1画素の1色について1つずつ割り当てられると共に、所定の配列ピッチ(水平配列ピッチ=Ph(μm)、垂直配列ピッチ=Pv(μm))で、かつ隣接する受光素子PD1が垂直方向及び水平方向にずらされて2次元配置された複数の受光素子PD1と、この受光素子PD1の前面に形成された開口部APを迂回するように配置され、かつ受光素子PD1からの信号(電荷)を取り出して垂直方向に転送する垂直転送電極VELと、垂直方向最下に位置する垂直転送電極VELの垂直方向下側に配置され、垂直転送電極VELから転送されてきた信号を外部へ転送する水平転送電極HELと、を備えている。なお、同図に示す例では、開口部APを八角形のハニカム形状に形成している。
【0078】
ここで、水平方向に直線状に並んで配置された複数の垂直転送電極VELにより構成される垂直転送電極群には、各々垂直転送駆動信号V1、V2、・・・、V8の何れか1つを同時に印加することができるように構成されている。なお、同図に示す例では、1段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V3が、2段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V4が、3段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V5が、4段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V6が、5段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V7が、6段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V8が、7段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V1が、8段目の垂直転送電極群に対して垂直転送駆動信号V2が、各々印加できるように構成されている。
【0079】
一方、各受光素子PD1は隣接する1つの垂直転送電極VELに対し転送ゲートTGを介して電気的に接続されるように構成されている。同図に示す例では、各受光素子PD1が右下に隣接する垂直転送電極VELに転送ゲートTGを介して接続されるように構成されている。
【0080】
なお、同図において‘R’が記入された受光素子PD1の前面に形成された開口部APは赤色の光を透過する色分離フィルタ(カラーフィルタ)で覆われており、‘G’が記入された受光素子PD1の前面に形成された開口部APは緑色の光を透過する色分離フィルタで覆われており、‘B’が記入された受光素子PD1の前面に形成された開口部APは青色の光を透過する色分離フィルタで覆われている。すなわち、‘R’が記入された受光素子PD1は赤色光を、‘G’が記入された受光素子PD1は緑色光を、‘B’が記入された受光素子PD1は青色光を、各々受光し、受光した光量に応じたアナログ信号を各々出力する。
【0081】
CCD18は、更に、上述の受光素子PD1に比較して低感度な受光素子PD2を備えている。受光素子PD2は図5に示される如く、複数の受光素子PD1間に設けられている。この受光素子PD2も受光素子PD1と同様に、その前面に受光素子PD1の開口部より面積が小さい開口部APが形成され、隣接する1つの垂直転送電極VELに対して転送ゲートTGにより電気的に接続されている。また、この受光素子PD2には、その前面に形成された開口部APに、受光素子PD1と同様にR、G、B何れかのカラーフィルタが装着されている。このように、受光素子PD2の受光面積(開口部APの開口面積)を受光素子PD1の受光面積より小さくしているので、受光素子PD1に比較して低感度なR、G、B信号が得られる。
【0082】
なお、受光素子PD2の転送ゲートTGが接続される電極は、隣接する受光素子PD1の転送ゲートTGが接続される電極とは異なるように設けられている。
また、本実施の形態においては、先に受光素子PD1の電荷を読み出してから受光素子PD2の電荷を読み出すようにしている。
【0083】
以下、このような構成のデジタルカメラ10の撮影時における作用を説明する。
【0084】
まず、光学レンズ12、絞り14、及びシャッタ16を通過した被写体像を示す入射光は、CCD18の感度の異なる受光素子PD1及びPD2の双方により受光され、被写体像を示すアナログ画像信号としてアナログ信号処理部20に出力される。
【0085】
アナログ信号処理部20は、CCD18から入力された高感度及び低感度の双方のアナログ画像信号に対して所定のアナログ信号処理を施す。これらのアナログ画像信号は、A/D変換器22により各々高感度データ及び低感度データに変換される。A/D変換器22から出力された高感度データ及び低感度データは、デジタル信号処理回路34及び制御回路60に入力される。
【0086】
制御回路60では、A/D変換器22から入力された高感度データ及び低感度データがRAM66に記憶されると共に、当該高感度データ及び低感度データに基づいて高感度データ及び低感度データの各々のホワイトバランスを制御するためのゲイン値Rg、Gg、Bgが導出され、対応する高感度側WB調整処理回路72及び低感度側WB調整処理回路74に出力される。
【0087】
一方、デジタル信号処理回路34に入力された高感度データ及び低感度データは、高感度側WB調整処理回路72及び低感度側WB調整処理回路74により、制御回路60から入力されたゲイン値を用いてホワイトバランス調整が行われ、更に高感度側γ処理回路76及び低感度側γ処理回路78によりそれぞれガンマ補正処理が行われて合成処理回路80に出力される。そして、合成処理回路80では、入力された高感度データ及び低感度データが対数加算方式を用いて前述のように合成され、これによって得られた合成データがメモリ48に格納される。
【0088】
また、表示制御部52は、メモリ48に記憶された各種処理後の合成データを用いたLCD82への画像表示のための処理を実行する。
【0089】
ここで、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、ユーザが被写体を撮影するためにカメラ操作部84のシャッタスイッチを半押しすると、CPU62において撮影処理プログラムが実行される。
【0090】
図6は、当該撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、以下、同図を参照して本実施の形態に係る撮影処理について説明する。なお、ここでは、露出制御に適用される測光方式がユーザによって予め選択されているものとして説明する。
【0091】
まず、ステップ100では、CCD18により取得された画像データ(ここでは、高感度データ)によって示される被写体像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を決定するAF制御を行う。
【0092】
次のステップ102では、スポット測光方式による測光データ(以下、「EV_s」という。)と、中央部を除く分割領域(図4の太枠の外側に位置された分割領域)全体としての測光データ(以下、「EV_b」という。)とを取得し、その後にステップ104に移行してEV_bとEV_sの差(以下、「ΔEV」という。)を導出する。なお、EV_bは、中央部を除く各分割領域の測光データの平均値として導出する。
【0093】
その後、ステップ106では、ΔEVが所定値以上であるか否かを判定する。
当該判定が否定判定の場合は、逆光での撮影(CCD18による撮像)ではないものと判断してステップ108に移行して通常の撮影処理を実行し、その後に本撮影処理プログラムを終了する。
【0094】
なお、逆光での撮影か否かを判定するための上記所定値は、中央部の分割領域と、中央部の分割領域を除く分割領域についての測光データの差ΔEVが当該所定値以上であれば被写体像に黒つぶれが発生するものと見なすことのできる値として、デジタルカメラ10を用いた実機による実験や、デジタルカメラ10の設計仕様に基づくコンピュータ・シミュレーション等によって予め得られた値等を適用することができる。
【0095】
一方、ステップ106で肯定判定された場合は、ステップ110に移行してユーザにより、「ストロボ強制OFFモード」が設定されているか否かを判定する。当該判定が否定判定である場合、撮影時にストロボ89を発光させて被写体の明るさを増加させるものと判断し、ユーザによって予め選択された測光方式によって通常のAE制御を行い、その後にステップ122に移行する。
【0096】
また、ステップ110において肯定判定された場合、ストロボ89が発光されることはなく、被写体の明るさを増加させることはできないものと判断し、ステップ114に移行して、露出制御に適用する測光方式としてユーザによって予め選択された測光方式が「スポット測光方式」であるか否かを判定し、当該判定が否定判定の場合は測光方式を切換える必要があると判断してステップ116に移行し、露出制御に適用する測光方式を「スポット測光方式」に強制的に切換え、その後にステップ118に移行する。一方、ステップ114で肯定判定となった場合には、上記ステップ116の処理を実行することなくステップ118に移行する。
【0097】
ステップ118では、スポット測光方式により測光データEV_sを取得する。そして、次のステップ120では、取得したEV_sに応じてシャッタスピード及び絞りを設定することによりAE制御を行い、その後にステップ122に移行する。
【0098】
以上の処理により、逆光での撮影時で、かつストロボ強制OFFモードが設定されておらず、ストロボ89が発光される条件となっている場合には、当該ストロボ89の発光によって主要被写体の明るさが増加するため、主要被写体の黒つぶれは発生しないものと見なして、ユーザにより設定された測光方式にて通常通りにAE制御を行う。
【0099】
一方、逆光での撮影時で、かつストロボ89が発光されない条件となっている場合には、強制的にスポット測光方式に切換え、一般に被写体像の中央部に位置される主要被写体の明るさに応じたAE制御を行うことにより、被写体全体としての明るさが逆光でないときより増加するようにしている。これによって、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像することが可能となる。
【0100】
ステップ122では、シャッタスイッチが半押し状態から全押し状態に移行されたか否かを判定し、否定判定である場合はステップ124に移行して、シャッタスイッチがオフ状態とされたか否かを判定する。当該判定が肯定判定の場合は、ユーザによる撮影が中止されたものと判断して本撮影処理プログラムを終了し、当該判定が否定判定の場合は上記ステップ122に戻る。
【0101】
一方、ステップ122で肯定判定となった場合にはユーザによって撮影が指示されたものと判断してステップ126に移行し、ユーザによって「ストロボ強制OFFモード」が設定されているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定の場合はステップ128に移行して、ΔEVに応じて上述した合成データのダイナミックレンジを決定する係数(以下、「合成に関する係数」という。)である閾値th及びゲインpの少なくとも一方を設定し、その後ステップ144に移行する。
【0102】
なお、上記閾値th及びゲインpの設定は、被写体の明るさの増加の度合いを示すΔEVが大きくなるほどダイナミックレンジが拡大されるように設定する。
【0103】
すなわち、本撮影処理では、逆光での撮影時で、かつユーザにより「ストロボ強制OFFモード」が設定されている場合、ユーザによって予め選択された測光方式にかかわらず、スポット測光方式により露出制御を行い、被写体の明るさを増加させて中央部の主要被写体を黒つぶれさせることなく撮影できるようにすると共に、被写体の明るさの増加の度合い(ここでは、ΔEV)に応じて閾値th及びゲインpを設定してダイナミックレンジを拡大することにより、主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できるようにしている。
【0104】
一方、ステップ126で否定判定となった場合にはステップ130に移行し、この時点でのスポット測光による測光データEV_s1を取得し、その後にステップ132に移行してストロボ89を発光させ、次のステップ134でストロボ89を発光させたときのスポット測光による測光データEV_s2を取得する。
【0105】
なお、合成処理回路80では、ストロボ89を発光させた状態でCCD18を介して取得されたガンマ補正処理後の高感度データ及び低感度データを、内蔵された不図示のメモリの所定領域に記憶しておく。
【0106】
次のステップ136では、ストロボ89の発光の前後でのスポット測光による測光データの変化量X(=EV_s2−EV_s1)を導出し、その後にステップ138に移行して、被写体の明るさが所定量を超えて増加したか否かを判断すべく、変化量Xが所定値を超えているか否かを判定する。
【0107】
なお、上記所定値は、変化量Xが当該所定値を超えていれば、ストロボ89からの光が主要被写体に十分に照射されているものと見なすことのできる値として、デジタルカメラ10を用いた実機による実験や、デジタルカメラ10の設計仕様に基づくコンピュータ・シミュレーション等によって予め得られた値等を適用することができる。
【0108】
ステップ138で否定判定となった場合、ストロボ89からの光が主要被写体に十分には照射されていないものと見なしてステップ140に移行し、閾値th及びゲインpの少なくとも一方を、ダイナミックレンジが予め定められた上限レンジとするように予め定められた最小値に設定し、その後にステップ144に移行する。なお、上記最小値は、上述した高感度データ及び低感度データの飽和比等により決定されるものである。
【0109】
一方、ステップ138で肯定判定となった場合には、ストロボ89からの光が主要被写体に十分に照射されているものと見なしてステップ142に移行し、閾値th及びゲインpを、ダイナミックレンジが上記上限レンジよりも狭くなるように予め定められた中間値に設定した後にステップ144に移行する。
【0110】
なお、上記中間値は、閾値th及びゲインpが当該中間値であれば被写体像を示すために充分なダイナミックレンジとなり、被写体に白とびが発生しないと見なすことのできる値として、デジタルカメラ10を用いた実機による実験や、デジタルカメラ10の設計仕様に基づくコンピュータ・シミュレーション等によって予め得られた値等を適用することができる。
【0111】
すなわち、本撮影処理では、逆光での撮像であると判断されたとき、強制的にストロボ89が発光されるようにしている。これによって、ストロボ89からの発光光が主要被写体に照射されることにより、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像することが可能となる。
【0112】
しかしながら、このとき、主要被写体にストロボ光が十分に照射されていない場合には、逆光での撮像時においてはコントラストが高い(主要被写体と他の領域との間の明るさの差が大きい)状態のまま撮像されることになるので、合成データにおけるダイナミックレンジを可能な限り拡大することが好ましい。
【0113】
このため、本撮影処理では、ストロボ89の発光による被写体の明るさの増加の度合いが所定レベル以下である場合は、主要被写体にストロボ光が十分に照射されていないものと見なして、ダイナミックレンジが予め定められた上限レンジとなるように閾値th及びゲインpを設定しており、これによって、主要被写体の黒つぶれの発生を抑制しつつ、主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止するようにしている。
【0114】
一方、主要被写体にストロボ光が十分に照射されている場合には、主要被写体の明るさは増加するものの、被写体像全体の明るさが増加するのではないため、主要被写体以外の領域において白とびが発生する可能性は低く、ダイナミックレンジを必要以上に拡大させないことが好ましい。ダイナミックレンジを必要以上に拡大させることは、合成データにおける階調数が多くなり過ぎてしまい、合成情報にノイズが発生し易くなるためである。
【0115】
このため、本撮影処理では、ストロボ89の発光による被写体の明るさの増加の度合いが所定レベルを超えた場合には、主要被写体にストロボ光が十分に照射されているものと見なして、ダイナミックレンジが上記上限レンジよりも狭くなるように閾値th及びゲインpを設定するようにしている。
【0116】
ステップ144では、設定した閾値th及びゲインpを合成処理回路80に出力し、その後にステップ146に移行し、合成処理回路80に対して上記不図示のメモリに記憶しておいた高感度データ及び低感度データを閾値th及びゲインpを用いて合成させてメモリ48に記憶させた後、記録制御部50に対してメモリ48に記憶された合成データを記録メディア86へ記憶させることにより撮影を行い、本撮影処理プログラムを終了する。
【0117】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、CCD18により取得された画像データに基づいて逆光での撮像か否かを判断し、逆光での撮像であると判断したとき、被写体の明るさが他のときより増加するように予め定められた条件を設定する(ここでは、スポット測光方式への強制的な切換え)と共に、このときの被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほどダイナミックレンジが拡大されるように感度の異なる画像データ(高感度データ及び低感度データ)を合成するときに用いられる係数(閾値th及びゲインp)を設定しているので、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像でき、かつ主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる。
【0118】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、逆光での撮像であると判断されたとき、AE制御で適用される測光方式を、被写体像の中央部が含まれ、かつ外周部が除かれた所定分割領域のみの測光結果が用いられるスポット測光方式に強制的に切換えることにより、逆光時の撮像であるため著しく暗い状態となっている主要被写体の明るさが適正となるようにAE制御を行ない、被写体全体としての明るさが逆光でないときより増加するようにしているので、測光方式の切換えのみにより容易に逆光での撮像時における主要被写体の黒つぶれの発生を防止することができる。
【0119】
さらに、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、逆光での撮像であるときにストロボ89を強制的に発光させることで被写体の明るさが他のときより増加するように設定すると共に、当該ストロボ89の発光による被写体の明るさの増加の度合いが所定レベル以下である場合は、ダイナミックレンジが予め定められた上限レンジとなるように閾値th及びゲインpを設定し、他の場合には、ダイナミックレンジが上記上限レンジよりも狭くなるように閾値th及びゲインpを設定しているので、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像でき、かつ主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる。
【0120】
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、逆光での撮影であると判断され、かつユーザによって「ストロボ強制OFFモード」が設定されている場合、測光方式をスポット測光方式としてAE制御を行うと共に、閾値th及びゲインpをΔEVに応じて設定する場合の形態について説明したが、本第2の実施の形態では、ユーザによって予め設定された測光方式による測光結果を、スポット測光方式による測光結果に応じて補正すると共に、当該補正による被写体の明るさの増加の度合いに応じて閾値th及びゲインpを設定する場合の形態について説明する。
【0121】
なお、本第2の実施の形態に係るデジタルカメラは、その構成及び作用が上記第1の実施の形態に係るデジタルカメラ10(図1参照。)と同一であるので、ここではその説明を省略する。
【0122】
図7は、本第2の実施の形態に係る撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、以下、同図を参照して本第2の実施の形態に係るデジタルカメラ10の撮影処理について説明する。なお、同図において、図6と同一の処理を行うステップについては同一のステップ番号を付してその説明を省略する。
【0123】
本実施の形態では、撮影処理において逆光での撮影(CCD18による撮像)であると判断され、ステップ110で肯定判定となった場合には、ユーザによりストロボ89の発光が禁止されているため、測光データを補正して被写体の明るさを増加させるべく、ステップ115に移行する。
【0124】
このステップ115では、ユーザにより予め選択された測光方式にて測光データ(以下、「EV_set」という。)を取得し、次のステップ117では、取得したEV_setと、スポット測光方式による測光データであるEV_sの差(以下、「ΔEV_s」という。)を導出する。
【0125】
次のステップ119では、ΔEV_s及び補正係数aを用いて、次の(5)式に示すようにEV_setを補正して、実際にAE制御に用いる測光データであるEV_cを導出する。
【0126】
【数5】
Figure 2004228636
【0127】
なお、補正係数aは、予め定められた範囲内の値であり(本実施の形態では、0<a≦1)、この補正係数aは、ユーザにより逆光補正の度合いを示す条件として予め設定されるようになっている。
【0128】
このようにしてEV_cが導出されるとステップ121に移行して、導出したEV_cに基づき、シャッタスピード及び絞りを設定することによりAE制御を行った後、ステップ122に移行する。
【0129】
ここで、上記(5)式を用いてEV_setを補正し、当該補正により得られたEV_cを適用してAE制御を行う場合、補正係数aの値が大きくなるほど被写体の明るさの増加の度合いが大きくなる。例えば、補正係数aが「1」である場合、EV_c=EV_sとなり、スポット測光方式による測光結果と一致し、中央部の被写体の明るさを基準としてAE制御が行われ、上記第1の実施の形態の撮影処理におけるAE制御と同様の効果が得られる。また、補正係数aが「1」よりも小さい場合には、スポット測光方式によるよりも中央部の被写体の明るさの増加の度合いは少なくなるものの、中央部以外の被写体についての白とびの発生は、より抑制することができる。
【0130】
その後、ステップ126で肯定判定された場合はEV_cに基づいてAE制御が行われたものとしてステップ129に移行し、上記測光データの補正量(a×ΔEV_s)に応じて閾値th及びゲインpを設定し、被写体の明るさの増加の度合いに応じてダイナミックレンジを拡大する。
【0131】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、CCD18により取得された画像データに基づいて逆光での撮像か否かを判断し、逆光での撮像であると判断したとき、被写体の明るさが他のときより増加するように予め定められた条件を設定する(ここでは、スポット測光方式への強制的な切換え)と共に、このときの被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほどダイナミックレンジが拡大されるように感度の異なる画像データ(高感度データ及び低感度データ)を合成するときに用いられる係数(閾値th及びゲインp)を設定しているので、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像でき、かつ主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる。
【0132】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、逆光での撮像であると判断されたとき、分割測光による測光結果が、被写体像の中央部が含まれ、かつ外周部が除かれた所定分割領域のみの測光結果(スポット測光方式による測光結果)に応じて補正されることにより、被写体全体としての明るさが逆光でないときより増加するようにしているので、測光結果の補正のみにより容易に逆光での撮像時における主要被写体を黒つぶれの発生を防止することができる。
【0133】
さらに、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、逆光での撮像であるときにストロボ89を強制的に発光させることで被写体の明るさが他のときより増加するように設定すると共に、当該ストロボ89の発光による被写体の明るさの増加の度合いが所定レベル以下である場合は、ダイナミックレンジが予め定められた上限レンジとなるように閾値th及びゲインpを設定し、他の場合には、ダイナミックレンジが上記上限レンジよりも狭くなるように閾値th及びゲインpを設定しているので、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像でき、かつ主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる。
【0134】
なお、第2の実施の形態では、撮影処理において測光データを補正するための補正係数aの範囲が(0<a≦1)である形態について説明したが、本発明はこれに限らず、補正後の測光データEV_cが、これに基づき露出状態を設定できる範囲であれば、a>1としてもよい。
【0135】
また、上記各実施の形態では、合成前にホワイトバランス調整及びガンマ補正を高感度データ及び低感度データのそれぞれに対して行い、その後に対数加算方式により合成処理する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、合成処理回路によってA/D変換器から入力された高感度データ及び低感度データを、ホワイトバランス調整やガンマ補正を行う前に合成する形態とすることもできる。
【0136】
図8は、この形態に係るデジタル信号処理部34Bの構成を示している。デジタル信号処理回路34Bは、合成手段としての合成処理回路40と、Knee処理回路42と、ホワイトバランス(WB)調整回路44と、ガンマ処理回路46と、メモリ48と、記録制御部50と、表示制御部52と、を含んで構成されている。
【0137】
図8の構成によれば、合成処理回路40では、A/D変換器22から入力された高感度データ及び低感度データを、真数加算方式を用いて次の(6)式に示すように合成する。
【0138】
【数6】
Figure 2004228636
【0139】
ここで、Sは、高感度信号と低感度信号の比(感度比)を示すものであり、その値は1以上となる。thは、画像形成において合成データdataの合成開始レベルを示す閾値である。また、highは、高感度データの値であり、wは、高感度データの重みを示す値である。lowは、低感度データの値であり、wは、低感度データの重みを示す値である。なお、上記(6)式を簡略化するために、本実施の形態では、重みwと重みwの合計値を1とするものとされている。
【0140】
なお、上記閾値thは、高感度データにより示される階調値が当該値未満であれば当該高感度データにより示される被写体像に白とびが発生しないと見なすことのできる値として、実際のCCD18を用いた実験や、CCD18の設計仕様に基づくコンピュータ・シミュレーション等によって予め得られた値等を適用する。
【0141】
図9は、このとき、合成処理回路40によって、被写体からの光を受光して得られた高感度データと、その高感度データに低感度データを上述のように合成して得られた合成データとの関係を示した図である。図中の細線が合成前の高感度データであり、太線が合成処理により得られた合成データである。また、被写体輝度において、Xは合成処理を行わない場合に表現可能な被写体輝度の最大値を示しており、Xは合成後に表現可能となった被写体輝度の最大値を示している。この場合の撮影対象である被写体の輝度XはXのレベルより高い。なお、本図は、R、G、B何れか1色についてのデータを示している。
【0142】
図から明らかなように、上述した合成処理により表現可能な被写体輝度のレベルはXからXまで拡大されている。このため、被写体がXのレベルより高い輝度を有する場合には、合成処理を施すことにより好適にダイナミックレンジが拡大され、表現可能な領域を拡大することができる。
【0143】
そして、この場合、低輝度データの重みwの値が大きくなるほどダイナミックレンジは拡大されることになる。従って、この場合は、図6に示される撮影処理のステップ128、140及び142と、図7に示される撮影処理のステップ129、140及び142における閾値th及びゲインpの設定に代えて、重みwの値を設定することになる。
【0144】
そして、設定された重みwを適用して合成処理回路40により得られた合成データはKnee処理回路42に出力され、Knee処理回路42での予め設定されたKnee特性に応じた処理後、WB調整処理回路44及びガンマ処理回路46で所定の処理が行われた後、メモリ48の所定領域に記憶される。
【0145】
そして、表示制御部52は、メモリ48に記憶された各種処理後の合成データを用いたLCD82への画像表示のための処理を実行する。また、記録制御部50は、カメラ操作部84のシャッタスイッチが全押しされたときに制御回路60から入力された指示信号に応じて、メモリ48に記憶された合成データの記録メディア86への記録を行う。これによって撮影がなされる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0146】
また、上記各実施の形態では、高感度の受光素子PD1と低感度の受光素子PD2の各々を設け、高感度信号及び低感度信号を得る例について説明したが、図10に示されるように、1つの受光素子PDの受光領域をチャネルストッパ94により高感度の受光を行う受光面積が広い高感度受光領域92と低感度の受光を行う受光面積が狭い低感度受光領域90とに分割し、それぞれの領域により高感度信号及び低感度信号が得られるような構成としてもよい。なお、受光素子PDにはチャネルストッパ94が設けられているため、高感度で受光された信号と低感度で受光された信号とが混合されずに、双方の信号を別々に受光することができる。
【0147】
また、上記各実施の形態で説明した撮影処理プログラム(図6及び図7参照)の処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0148】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成(図1参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0149】
更に、本発明は上記デジタルカメラに限られるものではなく、様々な撮像装置に適用可能である。
【0150】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮像素子により取得された画像情報に基づいて逆光での撮像か否かを判断し、逆光での撮像であると判断したとき、被写体の明るさが他のときより増加するように予め定められた条件を設定すると共に、このときの被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほどダイナミックレンジが拡大されるように感度の異なる画像情報を合成するときに用いられる係数を設定しているので、逆光での撮像時においても主要被写体を黒つぶれすることなく撮像でき、かつ主要被写体以外の領域における白とびの発生を防止できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係る(2)式において、ゲインpによりダイナミックレンジが変化する様子を示す光量対合成データ(最終画像8bitQL)のグラフである。
【図3】実施の形態に係る(2)式の説明に供するグラフである。
【図4】実施の形態に係るデジタルカメラで適用されている測光方式のうち、中央重点測光方式での各分割領域の重みを示す模式図である。
【図5】実施の形態に係るデジタルカメラで適用されているCCDの構成を示す概略図である。
【図6】第1の実施の形態に係る撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係る撮影処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】デジタル信号処理回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図9】合成前の高感度データと、合成処理されて得られた合成データとの関係を示すグラフである。
【図10】高感度と低感度の信号の双方を受光することができる受光素子が設けられたCCDの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
18 CCD(撮像素子)
62 CPU(逆光判断手段、条件設定手段、係数設定手段、露出制御手段)
80 合成処理回路(合成手段)
89 ストロボ

Claims (5)

  1. 被写体からの光を第1の感度で受光し、受光した光量に応じた第1画像情報を取得する複数の第1受光素子と、前記被写体からの光を前記第1の感度より低い第2の感度で受光し、受光した光量に応じた第2画像情報を取得する複数の第2受光素子とを備えた撮像素子と、
    前記第1画像情報と前記第2画像情報とを予め設定された係数に応じてダイナミックレンジが変化されるように合成して合成情報を生成する合成手段と、
    前記撮像素子によって取得された画像情報に基づいて逆光での撮像か否かを判断する逆光判断手段と、
    前記逆光判断手段により逆光での撮像であると判断されたとき、被写体の明るさが他のときより増加するように予め定められた条件を設定する条件設定手段と、
    前記逆光判断手段により逆光での撮像であると判断されたとき、前記条件設定手段による被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほど前記ダイナミックレンジが拡大されるように前記係数を設定する係数設定手段と、を含む撮像装置。
  2. 前記第1画像情報を用いた分割測光による測光結果に応じて露出制御を行う露出制御手段をさらに含み、
    前記条件設定手段は、前記露出制御手段で適用する前記分割測光を、被写体像の中央部が含まれ、かつ外周部が除かれた所定分割領域のみの測光結果を用いるものとすることで被写体の明るさが他のときより増加するように設定する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1画像情報を用いた分割測光による測光結果に応じて露出制御を行う露出制御手段をさらに含み、
    前記条件設定手段は、前記分割測光による測光結果を、被写体像の中央部が含まれ、かつ外周部が除かれた所定分割領域のみの測光結果に応じて補正することで被写体の明るさが他のときより増加するように設定する請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像素子による撮像時の周囲の光量不足を補うためのストロボをさらに含み、
    前記条件設定手段は、前記ストロボを発光させることで被写体の明るさが他のときより増加するように設定し、
    前記係数設定手段は、前記ストロボの発光による被写体の明るさの増加の度合いが所定レベル以下である場合は、前記ダイナミックレンジが予め定められた上限レンジとなるように前記係数を設定し、他の場合には、前記ダイナミックレンジが前記上限レンジよりも狭くなるように前記係数を設定する
    請求項1に記載の撮像装置。
  5. 被写体からの光を第1の感度で受光し、受光した光量に応じた第1画像情報を取得する複数の第1受光素子と、前記被写体からの光を前記第1の感度より低い第2の感度で受光し、受光した光量に応じた第2画像情報を取得する複数の第2受光素子とを備えた撮像素子と、前記第1画像情報と前記第2画像情報とを予め設定された係数に応じてダイナミックレンジが変化されるように合成して合成情報を生成する合成手段と、を含む撮像装置の撮影条件設定方法であって、
    前記撮像素子によって取得された画像情報に基づいて逆光での撮像か否かを判断し、
    逆光での撮像であると判断したとき、被写体の明るさが他のときより増加するように予め定められた条件を設定すると共に、このときの被写体の明るさの増加の度合いが大きくなるほど前記ダイナミックレンジが拡大されるように前記係数を設定する、撮影条件設定方法。
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