JP6990988B2 - 撮像装置及び撮像素子の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及び撮像素子の制御方法に関し、更に詳しくは、ダイナミックレンジ拡大と撮像面位相差AFによる焦点検出とを行う撮像装置及び撮像素子の制御方法に関するものである。
従来より、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子を用いたデジタルカメラやデジタルビデオカメラが広く用いられている。しかし、これらの撮像素子は、銀塩フィルムと比較してダイナミックレンジ(ラチチュード)が狭い。そのため、高コントラストのシーンを撮像すると、低輝度部分の階調性悪化(黒つぶれ)や高輝度部分の階調性悪化(白飛び)が発生しやすかった。
これに対し、特許文献1には、同一の被写体を異なる露光量で2枚撮影し、撮影した2枚の画像の画像データを合成することにより、ダイナミックレンジを拡大した画像データを生成する技術が開示されている。
一方、撮像装置の焦点検出機能として、1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部を持った撮像素子により、一対の瞳分割像を取得し、得られた一対の瞳分割像の位相差を求めて焦点検出を行う、いわゆる撮像面位相差方式の技術が知られている。例えば、特許文献2では、瞳分離した像により位相差を求めて焦点検出を行うと同時に、同一のマイクロレンズに対応した複数の光電変換部からの信号を全て加算して1つの画素の信号として取り扱うことで、従来の撮像素子配列と同じ信号を得るようにしている。そして、得られた信号を従来の信号処理技術により処理して画像データを作成することが開示されている。
更に、特許文献3では、このような撮像素子の次のような信号読み出し方法が開示されている。まず、第1の動作で、瞳分割された2つのフォトダイオードのうち第1画素信号を読み出し、第2の動作で、第1画素信号をリセットせずに第2画素信号を加算して読み出す。そして、加算信号から第1画素信号を減算して、第2画素信号を取得する。
特開2000-50151号公報 特開2008-134389号公報 特開2013-106194号公報
しかしながら、上述した従来技術の構成では、以下のような問題があった。まず、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置の高画質化・高フレームレート化に伴い、これらの装置内に搭載される集積回路が処理する画像データ量が増大している。こういった莫大な画像データを取り扱うためには、集積回路内のデータ転送容量の帯域を確保するために、一般に、幅の大きなデータバス、高い動作周波数、大容量の記録装置等、高価かつ大量の回路資源が必要となる。
一方、ダイナミックレンジを拡大するための露出量の異なる2枚の画像の画像データに加えて、位相差検出用に各露出量で焦点検出用信号を読み出すと、単純に1枚の画像の画像データを読み出す場合に比べて、データ量が4倍になってしまう。そのため、限られた回路資源では、高画質化・高フレームレート化が実現できない可能性がある。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、ダイナミックレンジの拡大及び焦点検出の両方に必要な信号を、限られた回路資源を用いて、より高い動作周波数で取得できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、露出を制御する露出制御手段と、複数のマイクロレンズそれぞれに対して複数の光電変換部を備える撮像素子と、前記撮像素子から、複数の異なる露出で複数の画像の画像信号、前記複数の露出のいずれかの露出で前記複数の光電変換部の一部から焦点検出用信号それぞれ異なるタイミングで読み出すように、前記撮像素子を制御する制御手段と、前記焦点検出用信号を読み出した露出と同じ露出で読み出した前記画像信号と、前記焦点検出用信号とから、一対の焦点検出用信号を生成する生成手段とを有する。
以上説明したように、本発明によれば、ダイナミックレンジの拡大及び焦点検出の両方に必要な信号を、限られた回路資源を用いて、より高い動作周波数で取得できるようにすることができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の全体構成を示すブロック図。 実施形態に係る撮像素子の画素配列を説明する図。 撮影レンズの射出瞳から出た光束が単位画素に入射する概念を示す図。 実施形態に係る各フレームで読み出す画像データ及び焦点検出用信号を説明する図。 実施形態に係る評価値算出部の構成を示すブロック図。 実施形態に係る露出量決定処理を示すフローチャート。 実施形態に係る撮像装置で行われる合成処理の流れを示すフローチャート。 実施形態に係る画像合成部の構成を示すブロック図。 実施形態に係るガンマ補正部の入出力特性を示す図。 実施形態に係る画像データの合成比率の決定方法を説明するための図。 実施形態に係る焦点検出処理を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における撮像装置の全体構成を示すブロック図である。図1において、光学系101は、ズームレンズ、フォーカスレンズ等の少なくとも1つ以上のレンズと、絞りを有する。光学系駆動部102は、AF制御部111から出力されるフォーカス情報や、システム制御部112の光学系駆動情報に応じて光学系101を制御する。
撮像素子103は、被写体像を光電変換により電気信号に変換して出力する。ここで、撮像素子103の画素構成について説明する。
図2は、撮像素子103を構成する画素配列を説明する図である。本実施形態では、マイクロレンズアレイを形成する各マイクロレンズ201に対して、複数の光電変換部201A,201Bが対応するように配置されている。図中(0,0)、(1,0)、(0,1)等で示される各領域は、撮像素子103における単位画素202を示し、各単位画素202は、1つのマイクロレンズ201と、複数の光電変換部201A,201Bとから構成される。なお、本実施形態では単位画素202には2つの光電変換部201A,201BがX軸方向に並べられた場合を示しているが、Y軸方向に並べても、また、3つ以上の光電変換部を各マイクロレンズ201に対応するように構成しても良い。
図3は、光学系101から射出された光が1つのマイクロレンズ201を通過して、2つの光電変換部201A,201Bで受光される様子を光軸Zに対して垂直方向(Y軸方向)から観察した図である。光学系101の射出瞳300を通過した光は、光軸Zを中心として、単位画素202に入射する。図3に示すように瞳領域301を通過する光束はマイクロレンズ201を通して光電変換部201Aで受光され、瞳領域302を通過する光束はマイクロレンズ201を通して光電変換部201Bで受光される。従って、光電変換部201Aと201Bはそれぞれ光学系101の射出瞳の異なる領域を通過した光を受光している。
このように構成された、X軸方向に並ぶ複数の単位画素202のうち、瞳分割された光電変換部201Aの焦点検出用信号群で構成した被写体像をA像、瞳分割された光電変換部201Bの焦点検出用信号信号群で構成した被写体像をB像とする。そして、A像とB像に対して相関演算を実施することで、像のずれ量(位相差)を検出する。さらに、像のずれ量に対して焦点位置と光学系の特性に応じて決まる変換係数を乗じることで、画面内の任意の被写体位置に対応した焦点位置を算出することができる。ここで算出された焦点位置情報を基に、光学系101に含まれる不図示のフォーカスレンズを制御することで、撮像面位相差AFが可能となる。
また、光電変換部201Aの信号と光電変換部201Bの信号を加算して出力することで、単位画素202の画像信号を得ることができる。
撮像素子駆動部104は、システム制御部112からの撮像素子駆動指示情報に応じて、撮像素子103を制御する。撮像素子103は、撮像素子駆動部104から出力される制御信号によって、異なる複数の露出量で撮影した複数の画像の画像信号と、複数の露出量のいずれかを用いて位相差方式の焦点検出用信号の一方(複数の光電変換部の一部から読み出した信号)を出力する。
図4は、各フレーム(予め決められた周期)で撮像素子103から読み出される画像信号及び焦点検出用信号の一例を示す図である。なお、以下の説明では、複数の露光量を2種類とし、各フレームで、2枚の画像の画像信号と、1つの焦点検出用信号を出力するものとする。また、図4では、測光を行って、その結果に基づいて予め決められた信号値の範囲内に画像信号が収まるように、いわゆる適正露出量で撮影された画像信号を「適」、適正露出量よりも少ない露出量で撮影された画像信号を「アンダー」と記載している。本実施形態では、画像合成によりダイナミックレンジを拡大できるように、露出アンダーの画像信号と適正露出の画像信号を読み出す一方、焦点検出用信号はフレーム毎に、露出アンダーと適正露出を切り替えて読み出す。上述した露出制御は、不図示の測光部による測光結果や、撮像して得られた画像信号の輝度に基づく測光結果に応じて、システム制御部112により行われる。
焦点検出用信号の露出量は、撮像素子駆動部104から指示された制御信号によって切り替えを行っており、制御信号の基になる評価値の算出に関しては後述する。
加算信号分離部105には、撮像素子103から2枚の画像の画像信号と、2種類の露出量のいずれかで得られた焦点検出用信号の一方が入力される。そして、焦点検出用信号と露出量が一致する画像信号から焦点検出用信号を減算することで、もう一方の焦点検出用信号を生成し、一対の焦点検出用信号を位相差検出部110及び飽和画素カウンタ113に出力する。この際に、加算信号分離部105は、システム制御部112により設定される焦点検出領域について、一対の焦点検出用信号を生成する。一方、2枚の画像の画像信号は、カメラ信号処理部106に出力する。
カメラ信号処理部106は、加算信号分離部105から得られた2枚の画像それぞれの画像信号に対し、例えば、色変換、ホワイトバランス等の既知の画像処理を行って、得られた画像データを画像合成部107に出力する。以下、露出アンダーの画像データを「アンダー画像データ」、適正露出の画像データを「適正画像データ」と呼ぶ。画像合成部107は、アンダー画像データと適正画像データを合成して、ダイナミックレンジの広い1枚の画像の画像データを生成し、圧縮部108及び評価値算出部114に出力する。
合成された画像データは、圧縮部108にて圧縮符号化され、記録部109によって記録媒体に記録される。記録媒体は、撮像装置に対して着脱可能であってもよいし、撮像装置に内蔵されていてもよい。
一方、位相差検出部110では、加算信号分離部105から得られた一対の焦点検出信号の位相差を検出し、AF制御部111は、得られた位相差を基に、光学系101のフォーカスレンズの位置を制御するための焦点位置情報を算出する。
システム制御部112は、撮像装置全体を制御する。本実施形態では、システム制御部112が、撮影シーンや撮影モード、被写体検出等から得られる撮影情報や、焦点位置情報等に基づいて、ズームや絞り、フォーカス等の光学系101の駆動情報を光学系駆動部102に渡す。また、焦点検出用信号を、複数の露出量のうち、どの露出量を用いて取得するかの指示や、露光時間等の撮像素子103の駆動情報を撮像素子駆動部104に渡す。
飽和画素カウンタ113は、加算信号分離部105から得られた一対の焦点検出用信号それぞれについて飽和している画素(信号値)の数を数えて、得られたカウント値をシステム制御部112に出力する。なお、飽和している画素とは、具体的には、光電変換部201A,201Bで受光した光量がある閾値以上の光量で、位相差検出に用いることができない画素のことである。閾値はシステム制御部112により設定され、ISO感度、絞り等の撮影条件に応じて切り替える。ここで得られたカウント値は、次フレームにおいて、焦点検出用信号を複数の露出量のいずれで取得するかを判断するために用いられる。
評価値算出部114は、次フレームにおいて、焦点検出用信号を複数の露出量のいずれを用いて取得するかを判断するための評価値を算出する。ここでは、露出の異なる複数の画像の画像データを用いて評価値を算出する。
図5は、評価値算出部114の構成を示す図である。ピーク値検出部1001は、カメラ信号処理部106から出力されたアンダー画像データを用いて、ピーク値を求める。具体的には、まず、入力された画像データの入力画素値DIN(信号値)と、それまでの処理におけるピーク値DMAX(最大値)を比較する。入力画素値DINがピーク値DMAXよりも大きい場合には、ピーク値DMAXを入力画素値DINで置き換えて、SRAMなどの揮発性メモリに格納する。この処理をアンダー画像データの全ての画素に対して行うことで、アンダー画像データのピーク値DMAXを求め、求めたピーク値DMAXをピーク値閾値比較部1003に出力する。なお、ピーク値検出部1001におけるピーク値DMAXは、求めたピーク値DMAXがピーク値閾値比較部1003に出力されると、リセット処理により「0」にリセットされる。
ピーク値閾値比較部1003では、ピーク値検出部1001から出力されたピーク値DMAXと、システム制御部112から設定される閾値との比較を行う。ピーク値DMAXが閾値よりも大きい場合は、アンダー画像は明るいと判断され、次のフレームでは焦点検出用信号を露出アンダーで取得することを示す制御信号を、第1評価値としてシステム制御部112に出力する。一方、ピーク値DMAXが閾値以下の場合は、アンダー画像は暗いと判断され、次のフレームでは焦点検出用信号を適正露出で取得することを示す制御信号を、第1評価値としてシステム制御部112に出力する。
ボトム値検出部1002は、カメラ信号処理部106から出力された適正画像データを用いて、ボトム値を求める。具体的には、まず、入力された適正画像データの入力画素値DIN(信号値)と、それまでの処理におけるボトム値DMIN(最小値)を比較する。入力画素値DINがボトム値DMINよりも小さい場合には、ボトム値DMINを入力画素値DINで置き換えて、SRAMなどの揮発性メモリに格納する。この処理を画像データの全ての画素に対して行うことで、適正画像データのボトム値DMINを求め、求めたボトム値DMINをボトム値閾値比較部1004に出力する。なお、ボトム値検出部1002におけるボトム値DMINは、求めたボトム値DMINがボトム値閾値比較部1004に出力されると、リセット処理により「0」にリセットされる。
ボトム値閾値比較部1004では、ボトム値検出部1002から出力されるボトム値DMIN値と、システム制御部112から設定される閾値との比較を行う。ボトム値DMINが閾値よりも値が大きい場合は、適正画像は明る過ぎると判断され、次のフレームでは焦点検出用信号を露出アンダーで取得することを示す制御信号を、第2評価値としてシステム制御部112に出力する。一方、ボトム値DMINが閾値以下の場合は、適正画像の露出は適切であると判断され、次のフレームでは焦点検出用信号を適正露出で取得することを示す制御信号を、第2評価値としてシステム制御部112に出力する。
次に、次フレームにおいて、焦点検出用信号を取得するために用いる露出量を選択する処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。この処理は、飽和画素カウンタ113から得られたカウント値と、評価値算出部114から得られた評価値に基づいて、システム制御部112で行われる。
まず、S101において、評価値算出部114から第1評価値と第2評価値を取得し、S102において、飽和画素カウンタ113から飽和している画素のカウント値を取得する。なお、S101とS102の順番は、逆であっても、同時に行っても良い。
S103において、カウント値を予め決められた閾値と比較し、予め決められた閾値よりも多い場合は、S105に進んで、次のフレームにおいて焦点検出用信号を露出アンダーで取得するように決定し、処理を終了する。一方、カウント値が閾値以下の場合は、S104に進む。なお、この場合のカウント値と比較する閾値も、上記と同様に、ISO感度、絞り等の撮影条件に応じて切り替える。
S104では、第1評価値及び第2評価値の少なくとも一方が、焦点検出用信号を露出アンダーで取得することを示しているかどうかを判断する。第1評価値及び第2評価値のいずれか一方でも、焦点検出用信号を露出アンダーで取得することを示していれば、S105に進んで、次のフレームにおいて焦点検出用信号を露出アンダーで取得するように選択する。逆に、第1評価値及び第2評価値が共に焦点検出用信号を適正露出で取得することを示していれば、S106に進んで、次のフレームにおいて焦点検出用信号を適正露出で取得するように選択する。
そして、S107において、システム制御部112は、選択した露出量を撮像素子駆動部104に伝える。これにより、撮像素子駆動部104は次のフレームにおいて、焦点検出用信号を、システム制御部112により指示された露光量で取得する。
次に、本実施形態の撮像装置における合成処理について説明する。図7は、本実施形態における、画像信号の取得から合成処理までの処理の流れを示すフローチャートであり、図8は、本実施形態における画像合成部107の詳細構成を示すブロック図である。
まず、S201において、撮像素子103を制御して、露出アンダーの画像及び適正露出の画像を撮像し、それぞれの画像信号に対してガンマ補正処理前までの画像処理を施す。
S202において、画像合成部107のガンマ補正部401は、アンダー画像データ及び適正画像データそれぞれに対して、異なる特性のガンマ補正処理を施す。図8に示すように、ガンマ補正部401は、第1のガンマ補正部402と第2のガンマ補正部403とを備え、それぞれが異なる特性のガンマ補正処理を実行する。第1のガンマ補正部402は、アンダー画像データに対してガンマ補正処理を行い、第2のガンマ補正部403は、適正画像データに対してガンマ補正処理を行う。
ここで、図9を参照しながら、本実施形態におけるガンマ補正処理について説明する。図9において、曲線901は、第1のガンマ補正部402がアンダー画像データに対して行うガンマ補正処理の特性を示し、以下、「第1のガンマカーブ」と呼ぶ。また、曲線902は、第2のガンマ補正部403が、適正画像データに対して行うガンマ補正処理で使用する通常の特性を示し、以下、「第2のガンマカーブ」と呼ぶ。第1のガンマカーブ901は、ガンマ補正後におけるアンダー画像データのAE目標値が、第2のガンマカーブ902を用いたガンマ補正後における適正画像データのAE目標値と一致するように設定されている。
ところで、ガンマ補正前のアンダー画像データのAE目標値を下げることでダイナミックレンジを拡大することができる。しかし、単純にAE目標値を下げると、アンダー画像データが暗くなってしまう。そこで、本実施形態では、ダイナミックレンジの拡大量に応じて、アンダー画像データを明るくするようにガンマ補正を行うように第1のガンマカーブを決定する。これにより、アンダー画像データの明るさ(露出)を適正にしながら、ダイナミックレンジを拡大させることが可能となる。
なお、本実施形態では、ガンマ補正前のAE目標値を下げたことによるアンダー画像データの輝度低下をガンマ補正により補正する構成について示したが、ルックアップテーブル等の別の手段を用いて同様の輝度補正を行っても良い。
また、ホワイトバランス補正のためのホワイトバランス係数のゲインと飽和信号量を決定するクリッピング量とを制御してもよい。つまり、露光量の低減やAFEゲインの低減等によりゲインダウンされた画像データをA/D変換した後、後段の信号処理回路でゲインアップし、クリッピング量をゲインアップ分だけ拡大させる(飽和信号量を大きくする)ことによっても同じ効果が得られる。
次に、S203において、色輝度変換回路404は、ガンマ補正後のアンダー画像データをYUV1に変換するとともに、ガンマ補正後の適正画像データをYUV2に変換する。
S204おいて、輝度合成比率算出部405は、YUV2の各画像領域の輝度に基づいて、YUV2の合成比率1を決定する。ここでは例えば、n×n画素の画像領域の平均輝度に基づいて合成比率1を決定する。図10(a)に示すように、平均輝度が閾値Th1よりも低い場合には、YUV2のみを用い、平均輝度が閾値Th1以上、閾値Th2以下の場合には、平均輝度が高くなるほど、YUV1の合成比率を高くするように合成比率1を決定する。また、平均輝度が閾値Th2よりも高い場合には、YUV1のみを用いるように合成比率1を決定する。平均輝度が高い画像領域ほど白飛びの可能性があるため、平均輝度の上昇に応じてYUV1の合成比率を上げていくことにより、白飛びを抑え、ダイナミックレンジを拡大することができる。
S205では、移動体合成比率算出部406は、YUV1及びYUV2に基づいて移動体領域を抽出して合成比率2を求める。移動体合成比率算出部406は、まず、YUV1及びYUV2それぞれにおけるm×m画素の画像領域の輝度差分及び色差分の平均(差分平均)を算出し、求めた差分平均に基づいて合成比率2を決定する。図10(b)に示すように、差分平均が閾値Th11よりも小さい場合には、YUV1のみを用い、差分平均が閾値Th11以上、閾値Th12以下の場合には、差分平均が大きいほど、YUV2の合成比率を高くするように合成比率2を決定する。また、差分平均が閾値Th12よりも大きい場合には、YUV2のみを用いるように合成比率2を決定する。画像領域の輝度差分及び色差分が大きい場合には、その画像領域に移動体が存在するものとして、移動体合成比率算出部406は、当該画像領域についてYUV2の合成比率を高めるように合成比率2を決定する。
S206において、合成比率算出部407は、システム制御部112から出力される撮像装置の状態情報を取得し、当該状態情報に基づいて合成比率3を算出する。なお、撮像装置の状態情報とは、光学ズーム時のズームスピード、ジャイロ情報等から出力されるパンニング量、及び、手ぶれ量等の動画撮影時の撮像装置の状態を示す情報である。これらの状態情報のうち、少なくとも1つを取得し、合成比率を決定しても良い。なお、これらの出力を検出する振れ検出部、ズームレンズ位置を取得し、ズームスピードを算出する算出部はシステム制御部112が担っている。
光学ズーム時のズームスピート、パンニング量及び手ぶれ量等が大きい場合、YUV1及びYUV2の合成処理が難しくなるため、所望の合成画像データが得られない。そのため、図10(c)に示すように、ズームスピード、パンニング量及び手ぶれ量が閾値Th21よりも低い場合には、YUV1のみを用いるように合成比率3を決定する。そして、差分平均が閾値Th21以上、閾値Th22以下の場合には、ズームスピード、パンニング量及び手ぶれ量が大きいほど、YUV2の合成比率を高くするように合成比率3を決定する。また、ズームスピード、パンニング量及び手ぶれ量が閾値Th22よりも大きい場合には、YUV2のみを用いるように合成比率3を決定する。
S207において、合成比率算出部407は、更に、合成比率1、合成比率2及び合成比率3に基づいて、最終合成比率αを算出する。例えば、合成比率算出部407は、合成比率1、合成比率2及び合成比率3のうちの最大値を最終合成比率αとして決定する。
S208において、加重加算部408は、次の式(1)に示すように、YUV1とYUV2とを最終合成比率αを用いて加重加算することで合成処理を行い、合成出力画像データを生成する。生成された合成出力画像データは、圧縮部108に出力される。
合成出力画像データ=YUV2×α+YUV1×(1-α) …(1)
本実施形態においては、動画撮影時の撮像装置の状態情報を加味して画像データの合成比率を決定しているため、動画撮影時に光学ズーム及びパンニング等のカメラワークを施した場合や手ぶれが生じた場合でも、最適なダイナミックレンジ拡大処理が可能となる。なお、静止画撮影時には、合成比率2及び合成比率3を求めなくても構わない。
図11は、焦点検出処理を示すフローチャートである。まず、S301でシステム制御部112は、AFに使用する撮像パラメータ情報を取得し、S302へ処理を進める。撮影パラメータとは、光学系101内の絞り情報や、撮像素子103にかかっているセンサゲインなどをはじめとした情報であり、本実施形態の構成に依らず、カメラの構成に応じて必要な情報を適宜取得する。
次に、S302で、システム制御部112は、撮像画面の焦点検出範囲内から、焦点状態の検出を行う焦点検出領域の設定/配置を行う。この設定/配置の方法は、被写体検出が可能な構成であれば、例えば顔を検出した位置を焦点検出領域位置として設定してもよい。
S303において、加算信号分離部105は、S302で設定した焦点検出領域に含まれる単位画素202から読み出した、同じ露出量の画像信号及び焦点検出用信号に基づいて、上述したようにして、位相差検出用に、一対の焦点検出用信号を生成する。
そして、S304において、位相差検出部110は、取得した一対の焦点検出用信号間の相関量を算出する。なお、相関量の算出は、S302で設定した焦点検出領域内の各走査ラインについてそれぞれ行い、以降のS305からS308までの処理も同様に焦点検出領域内の各走査ラインに対してそれぞれ行う。続いて、位相差検出部110は、S305においてS304で算出した相関量から相関変化量を算出し、S306で相関変化量から像ずれ量を算出し、S307で像ずれ量の信頼度を算出する。そして、S308でAF制御部111は、S306で算出した、各走査ラインの像ずれ量のうち、信頼度が予め決められた信頼度よりも低い像ずれ量を除外する。そして、残った像ずれ量の平均に対して換算係数を掛けることでデフォーカス量に変換し、システム制御部112に出力する。システム制御部112を介して光学系駆動部102がデフォーカス量を受け取り、このデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズを制御し、焦点状態検出処理を終了する。
以上説明したように本実施形態によれば、アンダー画像データと適正画像データから得られる評価値、及び、焦点検出用信号から得られる評価値に基づいて、次のフレームにおいて焦点検出用画素をアンダー露出と適正露出のいずれで読み出すかを切り替える。これにより、限られたデータバス及び動作周波数において、ダイナミックレンジ拡大と焦点検出の両方を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上述した例では、図4で示すように、焦点検出用信号をすべての単位画素202から読み出すものとして説明したが、図11のS302で設定された焦点検出領域を含む行についてのみ、読み出すように制御しても良い。このように焦点検出用信号を読み出す範囲を限定することで、焦点検出用信号を読み出さないラインでは、3種類の信号を読み出す場合と比較して、更に読み出しを早くすることができ、読み出し負荷や熱の発生の軽減をすることができる。
103:撮像素子、104:撮像素子駆動部、105:加算信号分離部、106:カメラ信号処理部、107:画像合成部、110:位相差検出部、111:AF制御部、112:システム制御部、113:飽和画素カウンタ、114:評価値算出部、201:マイクロレンズ、201A,201B:光電変換部、202:単位画素、1001:ピーク値検出部、1002:ボトム値検出部、1003:ピーク値閾値比較部、1004:ボトム値閾値比較部

Claims (9)

  1. 露出を制御する露出制御手段と、
    複数のマイクロレンズそれぞれに対して複数の光電変換部を備える撮像素子と、
    前記撮像素子から、複数の異なる露出で複数の画像の画像信号、前記複数の露出のいずれかの露出で前記複数の光電変換部の一部から焦点検出用信号それぞれ異なるタイミングで読み出すように、前記撮像素子を制御する制御手段と
    前記焦点検出用信号を読み出した露出と同じ露出で読み出した前記画像信号と、前記焦点検出用信号とから、一対の焦点検出用信号を生成する生成手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記焦点検出用信号と、前記複数の画像の画像信号とに基づいて、次に前記焦点検出用信号を読み出す際の露出を決定する決定手段を更に有することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の露出は、第1の露出と、前記第1の露出よりも小さい第2の露出とを含み、
    前記決定手段は、前記一対の焦点検出用信号の信号値のうち、予め決められた第1の閾値より大きい信号値の数が、予め決められた第2の閾値よりも多い場合に、前記第2の露出を、前記焦点検出用信号を読み出す際の露出として決定することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記決定手段は、前記一対の焦点検出用信号の信号値のうち、予め決められた第1の閾値より大きい信号値の数が、予め決められた第2の閾値以下の場合、
    前記複数の露出のうち、前記第1の露出で読み出した前記画像信号の最小値が予め決められた第3の閾値以下、且つ、前記第2の露出で読み出した前記画像信号の最大値が予め決められた第4の閾値以下である場合に、前記第1の露出を、次に前記焦点検出用信号を読み出す際の露出として決定し、
    前記最小値が前記第3の閾値より大きいか、または、前記最大値が前記第4の閾値より大きい場合に、前記第2の露出を、次に前記焦点検出用信号を読み出す際の露出として決定することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記一対の焦点検出用信号に基づいて、焦点検出を行う焦点検出手段を更に有することを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記複数の画像の画像信号から、ダイナミックレンジを拡大した1枚の画像の画像信号を生成する合成手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記複数の画像の画像信号と前記焦点検出用信号とを、予め決められた周期で読み出すことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 複数のマイクロレンズそれぞれに対して複数の光電変換部を備える撮像素子の制御方法であって、
    前記撮像素子から、複数の異なる露出で複数の画像の画像信号を読み出す第1の読み出し工程と、
    前記第1の読み出し工程と異なるタイミングで、前記撮像素子から、前記複数の露出のいずれかの露出で前記複数の光電変換部の一部から焦点検出用信号を読み出す第2の読み出し工程と
    前記焦点検出用信号を読み出した露出と同じ露出で読み出した前記画像信号と、前記焦点検出用信号とから、一対の焦点検出用信号を生成する生成工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  9. 前記焦点検出用信号と、前記複数の画像の画像信号とに基づいて、次に前記焦点検出用信号を読み出す際の露出を決定する決定工程を更に有することを特徴とする請求項に記載の制御方法。
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