JP3177071U - クッション - Google Patents

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Abstract


【課題】使用者が着座した場合であっても熱すぎることがなく、また、発熱体が使用時間の経過と共に硬化した場合であっても、良好なすわり心地を確保することができるクッションを提供する。
【解決手段】着座する場合に使用するクッションであって、クッション本体11と、上記クッション本体11の裏面側Aに形成された発熱体収納部12とを備えている。
【選択図】図2

Description

本考案は、クッションに係り、特に、発熱体を収納できるクッションに関する。
一般に、座布団を含め、様々な着座用のクッションが使用されている。しかしながら、特に、寒冷時においては、このようなクッションでは身体を加温することができないことから、従来から、発熱体を収納できるように構成したクッションが提案されている(特許文献1)
このようなクッションは、平面四角形状に形成されたクッション本体の表面側に4つの発熱体収納部を設け、発熱体収納部に使い捨てカイロを夫々収納して、着座した使用者の臀部等を加温するように構成されている。
しかしながら、このような従来のクッションにあっては、クッション本体の表面側に発熱体収納部が設けられていたことから、使い捨てカイロを収納して使用した場合には、使い捨てカイロの発熱がそのまま使用者の臀部等に伝わるため、場合によっては熱い場合もあり使いにくい、という不具合があった。
また、内部に収納された発熱体としての使い捨てカイロが使用時間の経過と共に硬化した場合には、硬化した使い捨てカイロが直接に臀部に当接することから、すわり心地が悪い、という不具合もあった。
実用新案登録第3122161号公報
本考案はこのような従来からの不具合を解決するためのものであって、その課題は、使用者が着座した場合であっても熱すぎることがなく、また、発熱体が使用時間の経過と共に硬化した場合であっても、良好なすわり心地を確保することができるクッションを提供することにある。
上記課題達成のため、請求項1記載の考案にあっては、着座する場合に使用するクッションであって、クッション本体と、上記クッション本体の裏面側に形成された発熱体収納部とを備えていることを特徴とする。
従って、請求項1記載の考案にあっては、クッション本体の裏面側の発熱体収納部内に収納された発熱体によりクッション本体が加熱されて着座している人の臀部及び腿部等を加温する。
請求項2記載の考案にあっては、上記発熱体収納部は、収納された発熱体が、着座する人の尾骨部及び鼠蹊部を加温することができる部位に形成されていることを特徴とする。
従って、請求項2記載の考案にあっては、着座した人は、上記発熱体により尾てい骨及び鼠蹊部が特に加温されることとなる。
請求項3記載の考案にあっては、上記クッション本体は平面四角形状に形成されると共に中央部には孔部が開設されていることを特徴とする。
従って、請求項3記載の考案にあっては、中央部には孔部が開口されていることから、着座する人は上記孔部に腰を落とすことができる。
請求項4記載の考案にあっては、上記発熱体収納部は、上記孔部を介して幅方向に沿って二つ設けられていることを特徴とする。
従って、請求項4記載の考案にあっては、クッション本体の幅方向に沿って加温される。
請求項5記載の考案にあっては、上記発熱体収納部は、上記クッション本体の裏面部表皮材に縫合固定されていることを特徴とする。
請求項1記載の考案にあっては、着座する場合に使用するクッションであって、クッション本体と、上記クッション本体の裏面側に形成された発熱体収納部とを備えており、クッション本体の裏面側の発熱体収納部内に収納された発熱体によりクッション本体が加熱され、使用者の臀部及び腿部を加温することから、着座した人は暖かな使用感を確保することができる。
また、上記発熱体収納部は、クッション本体の裏面側に設けられていることから、使用者が着座した場合であっても熱すぎることがない。さらに、発熱体が使用時間の経過と共に硬化した場合であっても、良好なすわり心地を確保することができるクッションを提供することができる。
請求項2記載の考案にあっては、上記発熱体収納部は、収納された発熱体が、着座する人の尾骨部及び鼠蹊部を加温することができる部位に形成されており、着座した人は、上記発熱体により尾てい骨及び鼠蹊部が特に加温される。
請求項3記載の考案にあっては、上記クッション本体は平面四角形状に形成されると共に中央部には孔部が開設されていることから、着座する人は上記孔部を目印にして腰を落とことができることから、安定して着座することができる。また、痔疾患を持つ使用者も苦痛なく使用することができる。
請求項5記載の考案にあっては、上記発熱体収納部は、上記クッション本体の裏面部表皮材に縫合固定されており、クッション本体の裏面側に露出して形成されていることから、発熱体の出し入れを容易に行うことができる。
本考案に係るクッションの一実施の形態を示す平面図である。 本考案に係るクッションの一実施の形態を示す裏面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本考案を詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るクッション10は、クッション本体11と、上記クッション本体11の裏面側Aに設けられた発熱体収納部12とを備えている。
上記クッション本体11は平面四角形状に形成されると共に中央部には孔部13が開設されている。上記発熱体収納部12は、上記クッション本体11の裏面部表皮材14に固定されて上記孔部13を介して幅方向に沿って二つ設けられている。
本実施の形態にあっては、発熱体16としては市販の携帯用カイロが使用されていることから、上記発熱体収納部12は、裏面側表皮材14上に他の表皮材15を縫合することにより、平面長方形状のポケット部として形成されている。
その結果、上記発熱体収納部12、12は、椅子等の座部上に、表面側Bを表にして載置して使用された場合には、収納された二個の発熱体16、16が、着座する人の尾骨部及び鼠蹊部を加温することができるように構成されている。
従って、本実施の形態に係るクッションを使用した場合には、使用者はクッション10を椅子等の座部上に配置して、上記孔部13を目安に腰を下ろすことができる。この場合、発熱体収納部12、12内には、夫々、携帯用カイロからなる発熱体16が収納されていることから、発熱体16、16により、クッション本体11が加熱され、その結果、特に、使用者の尾てい骨及び鼠蹊部が加温される。従って、使用者は良好な着座感を確保することができる。
また、使い捨てカイロ16、16を収納して使用した場合には、使い捨てカイロ16、16の発熱がそのまま使用者の臀部等に伝わることがなく、場合によっては熱い場合もあり使いにくい、という不具合を回避することができる。
また、内部に収納された発熱体としての使い捨てカイロ16、16が使用時間の経過と共に硬化した場合であっても、クッション本体11の裏面側に発熱体収納部12、12が設けられていることから、時間の経過により硬化した使い捨てカイロ16、16が直接に臀部に当接することはなく、時間の経過と共にすわり心地が悪くなる、という不具合も解消することができる。
本考案は、ひろく着座する場合に使用されるクッションに適用されることから産業上の利用可能性を有している。
10 クッション
11 クッション本体
12 発熱体収納部
13 孔部
14 裏面部表皮材
15 表皮材
16 発熱体
A 裏面側
B 表面側

Claims (5)

  1. 着座する場合に使用するクッションであって、クッション本体と、上記クッション本体の裏面側に設けられた発熱体収納部とを備えていることを特徴とするクッション。
  2. 上記発熱体収納部は、収納された発熱体が、着座する人の尾骨部及び鼠蹊部を加温することができる部位に形成されていることを特徴とする請求項1記載のクッション。
  3. 上記クッション本体は平面四角形状に形成されると共に中央部には孔部が開設されていることを特徴とする請求項1記載のクッション。
  4. 上記発熱体収納部は、上記孔部を介して幅方向に沿って二つ設けられていることを特徴とする請求項1記載のクッション。
  5. 上記発熱体収納部は、上記クッション本体の裏面部表皮材に固定されていることを特徴とする請求項3記載のクッション。
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