JP2011224110A - ヒータ線を有するシート構造 - Google Patents

ヒータ線を有するシート構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2011224110A
JP2011224110A JP2010095796A JP2010095796A JP2011224110A JP 2011224110 A JP2011224110 A JP 2011224110A JP 2010095796 A JP2010095796 A JP 2010095796A JP 2010095796 A JP2010095796 A JP 2010095796A JP 2011224110 A JP2011224110 A JP 2011224110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater wire
pad
seat
seated
cover member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010095796A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Toyama
正之 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2010095796A priority Critical patent/JP2011224110A/ja
Publication of JP2011224110A publication Critical patent/JP2011224110A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

【課題】ヒータ線をシート表面側に配設してシート表面を効率良く温めながら、着座状態でのヒータ線の盛り上がりを防止して、異物感をなくするか、減少を図る。
【解決手段】クッションパッド12の外形表面にシートカバー部材14が表装され、該シートカバー部材14は表皮16とカバーパッド18とから成っており、該表皮16の裏面とカバーパッド18との間にシート表面を温めることのできるヒータ線20が配設されている。シートカバー部材14のカバーパッド18は着座時に圧縮変形される硬さで形成されており、クッションパッド12は該カバーパッド18より硬く、着座者の着座形態を保持する硬さで形成されており、シートカバー部材14に配設されるヒータ線20の配設位置に対応するクッションパッド12の外形表面には着座時にシートカバー部材14が圧縮変形された際にヒータ線20が入り込むことのできる凹溝30が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒータ線を有するシート構造に関する。詳しくは、シートへの着座時における温かさを確保するためにシート表面にヒータ線を配設してシートを温める様にしたシート構造に関する。
従来から、自動車等車両用シートにおいては、乗車して着座した際の温かさを確保するためにシート自体にヒータ機構を備えて温めることが行われている。
シートに備えられるヒータ機構は、シート表面にヒータ線を配設して、ヒータ線に電気を流すことにより温められる。
ところで、自動車用シートは、シートの骨格外形をなす相対的に硬度が硬いクッションパッドの外形表面に、相対的に硬度の柔らかいシートカバー部材が被せられて表装されている。シートカバー部材は表皮とカバーパッドとから成っており、表皮の着座面に対する裏面側にカバーパッドがラミネート加工されて形成されている。ヒータ線は、表皮の裏面とカバーパッドとの間に配設されて、シート表面を温めるようにされている。このようにヒータ線はヒート表面側に配設されてシート表面を効率よく温めるようにされている。
実開平7−8994号公報 特許第3879592号公報 特開平5−13158号公報
しかしながら、上述したように、シート表面を効率良く温めるためにヒータ線をシート表面側に配設すると、このヒータ線により着座状態で異物感を感じるという問題がある。すなわち、シート表面側を構成するシートカバー部材はクッションパッドに比べ比較的柔らかい部材で形成されているため、着座状態では圧縮変形して薄い層となる。そうすると、ヒータ線の硬さが着座者にゴツゴツとした異物感を与え、着座者に不快感を与えることがある。また、着座状態のシート表面はシートカバー部材が薄い層に圧縮された結果、ヒータ線の配索箇所が盛り上がった状態となる。この盛り上がった状態は着座者の着座位置からその周辺の近傍位置まで及ぶため、着座者の近傍位置でのシート表面の見栄えが悪いと言う問題も生じる。
この着座時におけるヒータ線の異物感をなくしたり、見栄えを良くするために、着座者とヒータ線との間に適当な硬さと厚みのパッド部材を配設することが考えられる。しかし、このような配置構造とすると、パッド部材は断熱材であるため、ヒータ線からの伝熱を遮断することになり、シート表面を効率良く温めることができなくなる別の問題が生じる。
而して、本発明は上記した問題に鑑みて創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ヒータ線をシート表面側に配設してシート表面を効率良く温めながら、着座状態でのヒータ線の盛り上がりを防止して、異物感をなくするか、減少を図ると共に、見栄えの向上を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明のヒータ線を有するシートは次の手段をとる。
すなわち、本発明に係るヒータ線を有するシートの基本的構成は、クッションパッドの外形表面にシートカバー部材が表装され、該シートカバー部材は表皮とカバーパッドとから成っており、表皮の着座面に対する裏面側にカバーパットがラミネートされて形成されており、該表皮の裏面とカバーパッドとの間にシート表面を暖めることのできるヒータ線が配設されている構成となっている。かかる構成において、前記シートカバー部材のカバーパッドは着座時に着座者の体重により圧縮変形される硬さで形成されており、前記クッションパッドは該カバーパッドより硬く、着座者の着座形態を保持する硬さで形成されており、前記シートカバー部材に配設されるヒータ線の配設位置に対応する該クッションパッドの外形表面には着座時にシートカバー部材が圧縮変形された際にヒータ線が入り込むことのできる凹溝が形成される構成となっている。
上記本発明によれば、ヒータ線はシート表面を構成するシートカバー部材の表皮とカバーパッドとの間に配設されるものであるため、シート表面を効率よく温めることができる。そして、クッションパッドの外形表面にヒータ線が入り込むことのできる凹溝が形成されているため、ヒータ線が配設されるシートカバー部材が着座時に薄い層に圧縮変形しても、ヒータ線はこの凹溝に入り込んだ状態となり、シート表面がヒータ線により盛り上がった状態となることがない。したがって、着座者が異物感を感じることがないか、または異物感の減少を図ることができる。また、着座時におけるシート表面の見栄えも損なうことがない。
なお、上記本発明の構成において、前記ヒータ線の前記表皮の裏面とカバーパッドとの間への配設は、カバーパッドの非圧縮状態でヒータ線を埋設することのできる大きさの凹溝がカバーパッドに形成されて、この凹溝にヒータ線が埋設されて配設されているのが好ましい。
この様にカバーパッドの非圧縮状態でカバーパッドにヒータ線を埋設することのできる凹溝が形成されていると、非着座状態においてもヒータ線は非圧縮状態で厚みのある状態のカバーパッドの凹溝内に埋設された状態となり、非着座状態におけるシート表面を平滑面とすることができて、見栄えを良くすることができる。
本発明は、上記した手段をとることにより、ヒータ線をシート表面側に配設してシート表面を効率良く温めながら、着座状態でのヒータ線の盛り上がりを防止して、異物感をなくするか、減少させることができると共に、見栄えの向上を図ることができる。
なお、カバーパッドの非圧縮状態でカバーパッドにヒータ線を埋設することのできる凹溝が形成されている場合には、非着座状態におけるシート表面を平滑面とすることができて、見栄えを良くすることができる。
本発明に係るヒータ線を有するシート構造の実施例を示し、非着座状態の部分断面図を示す。 図1のヒータ線を有するシート構造における着座状態の部分断面図を示す。
以下に、本発明に係るヒータ線を有するシート構造の実施例を図面に基づいて説明する。本発明のヒータ線を有するシート構造は、シートクッション及びシートバックのいずれにも実施することができるが、以下に示す実施例はシートクッションの場合である。
図1はシートクッション10の非着座状態の部分断面図を示す。シートクッション10はシートクッション10の外形を形成するクッションパッド12の表面にシートカバー部材14が表装されて構成されている。シートカバー部材14は表皮16とカバーパッド18とから成っており、表皮16の裏面にカバーパッド18がラミネート加工されて構成されている。このシートカバー部材14がシートクッション10のシート表面を構成しており、表皮16の表面側が着座者の着座面となっている。
クッションパッド12はシートクッションへの着座状態での着座形態を保持する観点から、着座者が着座した状態でも基本的な外形形状を保持できる程度の比較的に硬い硬度のパッドで形成されている。これに対して、シート表面を構成するシートカバー部材14は着座者の着座感を良好なものとする観点から、そのカバーパッド18は着座時の着座者の体重により容易に圧縮変形できる比較的柔らかい硬度のパッドで形成されている。したがって、相対的には、シートカバー部材14のカバーパッド18の硬度は、クッションパッド12の硬度より柔らかい硬度とされている。これにより、着座時には相対的に硬いクッションパッドによりしっかり支持されながら表面の相対的に柔らかいシートカバー部材により良好な着座感覚とすることができる。なお、クッションパッド12はシートクッション10のベース枠となるクッションフレーム(図示せず)に載置されて設置されている。
上記における、カバーパッド18とクッションパッド12の硬度等の具体的構成は、密度ρが、カバーパッド18はρ=0.03以下であるのが好ましく、クッションパッド12はρ=0,04以上であるのが好ましい。また、硬度は、カバーパッド18は硬度25%ILD160N/φ200以下であるのが好ましく、クッションパッド12は硬度25%ILD180N/φ200以上であるのが好ましい。なお、硬度25%ILDとは、パッドの体積を25%圧縮した状態でのパッド硬度を意味している。
上記のシート表面を形成するシートカバー部材14には、ヒータ線20が配設されている。ヒータ線20はシートカバー部材14の表皮16とカバーパッド18との間に配設されている。詳細には、図1で見てカバーパッド18の上面の、表皮16の裏面とラミネート加工される面に凹溝22が形成されて、この凹溝22にヒータ線20が埋設されて配設されている。この凹溝22はヒータ線20の断面形状が完全に埋設できる大きさとして形成されている。ヒータ線20は通常、直径が1〜2mm程度であるので、それに対応した大きさで形成されている。また、凹溝22はヒータ線20の配索に対応して配置形成されている。例えば、シート平面視で見て波形状に配置されて形成されている。また、凹溝22の断面形状は、その底部形状がヒータ線20の円形断面に対応した丸み形状とされて形成されている。
このように、ヒータ線20がカバーパッド18の上面に形成された凹溝22に埋設されて配設されていることにより、シート表面の表皮16の上面は平滑面の状態とすることができて、非着座状態時におけるシート表面の見栄えを良好なものとしている。なお、ヒータ線20はカバーパッド18の上面に配設されているので、表皮を通じて着座者を温めるのを効率良く行うことができる。すなわち、ヒータ線20がカバーパッド18の下面に配設される場合には、着座者を温めるのにカバーパッド18を介して行うことになるため、カバーパッド18の断熱機能により効率よくヒータ線20の熱を伝えることができない。
カバーパッド18に形成された凹溝22と対応する位置の、クッションパッド12の外形表面12aにも凹溝30が形成されている。ここで対応する位置とは、シート表面を上方から見た場合の位置的な対応関係のことであり、いわゆる平面視で見て同じ位置関係にあることを意味する。このクッションパッド12に形成される凹溝30の大きさは、シート着座時に着座者の体重により圧縮されたカバーパッド18の厚みとヒータ線20の断面形状が一体となって入り込むことのできる大きさとして形成されている。より詳細には、図2に着座状態で示すように、着座状態のカバーパッド18が薄い層として圧縮された状態で、この圧縮されたカバーパッド18とヒータ線20を一体的状態として見た場合に、その上面がほぼ面一状態となるように形成されている。すなわち、凹溝30が形成されていない箇所の圧縮されたカバーパッド18の上面と、凹溝30が形成された箇所に圧縮されたカバーパッド18とヒータ線20とが重ね合わされた状態として入り込んだ上面とがほぼ面一状態となるように、凹溝30の大きさは形成されている。なお、凹溝30の断面形状は、丸み形状として形成されている。
上記実施例の構成において、図2に示すように、シート着座状態ではヒータ線20を埋設したカバーパッド18は、着座者の体重により圧縮されて薄い層となる。この薄い層の厚みはヒータ線20の直径断面より薄くなるため、ヒータ線20はカバーパッド18から浮き出る状態となる。しかし、上記したように、クッションパッド12にはヒータ線20の配索に対応させて凹溝30が形成されていることにより、図2に示すように、ヒータ線20はこの凹溝30に入り込んで、シート表面を盛り上がらせるようなことがない。なお、図2において、32で示す線は着座者のお尻の形状を示す。このように着座者がシートクッション10に着座したとしても、シート表面にヒータ線20による盛り上がりが生じないため、着座者はヒータ線20によるゴツゴツとした異物感を感じることがないか、または異物感の減少を図ることができる。また、このように着座状態でもシート表面は平滑状態となるため見栄えの向上を図ることができる。
以上、本発明に係るヒータ線を有するシート構造をシートクッションに適用した場合の実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、シートバックに実施することも可能である。また、カバーパッド18に形成される凹溝22、及びクッションパッド12に形成される凹溝30の断面形状も上記実施例の丸み形状のほか、角形断面形状等各種の形態で実施可能なものである。
10 シートクッション
12 クッションパッド
12a クッションパッドの上面
14 シートカバー部材
16 表皮
18 カバーパッド
20 ヒータ線
22 凹溝
30 凹溝

Claims (2)

  1. クッションパッドの外形表面にシートカバー部材が表装され、該シートカバー部材は表皮とカバーパッドとから成っており、表皮の着座面に対する裏面側にカバーパットがラミネートされて形成されており、該表皮の裏面とカバーパッドとの間にシート表面を温めることのできるヒータ線が配設されてなるヒータ線を有するシート構造であって、
    前記シートカバー部材のカバーパッドは着座時に着座者の体重により圧縮変形される硬さで形成されており、前記クッションパッドは該カバーパッドより硬く、着座者の着座形態を保持できる硬さで形成されていると共に、前記シートカバー部材に配設されるヒータ線の配設位置に対応する該クッションパッドの外形表面には着座時にシートカバー部材が圧縮変形された際にヒータ線が入り込むことのできる凹溝が形成されていることを特徴とするヒータ線を有するシート構造。
  2. 請求項1に記載のヒータ線を有するシート構造であって、
    前記ヒータ線の前記表皮の裏面とカバーパッドとの間への配設は、カバーパッドの非圧縮状態でヒータ線を埋設することのできる大きさの凹溝がカバーパッドに形成されて、該凹溝にヒータ線が埋設されて配設されていることを特徴とするヒータ線を有するシート構造。
JP2010095796A 2010-04-19 2010-04-19 ヒータ線を有するシート構造 Pending JP2011224110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010095796A JP2011224110A (ja) 2010-04-19 2010-04-19 ヒータ線を有するシート構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010095796A JP2011224110A (ja) 2010-04-19 2010-04-19 ヒータ線を有するシート構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011224110A true JP2011224110A (ja) 2011-11-10

Family

ID=45040255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010095796A Pending JP2011224110A (ja) 2010-04-19 2010-04-19 ヒータ線を有するシート構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011224110A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103190809A (zh) * 2013-03-18 2013-07-10 张设德 推收式隔热垫
JP2016196267A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 テイ・エス テック株式会社 車両用シート
CN107215417A (zh) * 2016-03-22 2017-09-29 纳德有限公司 将加热装置组装至车辆座椅的方法及加热车辆座椅

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103190809A (zh) * 2013-03-18 2013-07-10 张设德 推收式隔热垫
JP2016196267A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 テイ・エス テック株式会社 車両用シート
CN107215417A (zh) * 2016-03-22 2017-09-29 纳德有限公司 将加热装置组装至车辆座椅的方法及加热车辆座椅

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5225807B2 (ja) 車両用シート
JP5277912B2 (ja) 乗物用シート
JP5603466B2 (ja) 暖房装置付き座席
JP2011224110A (ja) ヒータ線を有するシート構造
JP2014233460A (ja) 便座
JP2012096560A (ja) ヒータ付座席
JP3193493U (ja) 温熱座席を備えた椅子
JP2011218005A (ja) 座クッション
JP2011172789A (ja) 暖房便座装置
JP6584206B2 (ja) 便器装置
JP3195659U (ja) 車両シート用腰当装置
CN220483142U (zh) 一种车辆座椅及车辆
CN213720973U (zh) 一种多功能坐具
JP5752450B2 (ja) シートヒータが配置されたシート
JP3108339U (ja) 座椅子
JP3157889U (ja) クッション
JP2024008820A (ja) パッド材、着座シート及び乗り物用シート
JP3097837U (ja) 座椅子用クッション材と座椅子
JP3133656U (ja) ソファー
JP3187117U (ja) 椅子用採暖クッション
JP3172399U (ja) 携帯用枕
JP2023072309A (ja) アームレスト
JP2024025385A (ja) アームレスト
JP2024036771A (ja) 車両用シート
JP3115344U (ja) クッション