JP3175666B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3175666B2
JP3175666B2 JP29192697A JP29192697A JP3175666B2 JP 3175666 B2 JP3175666 B2 JP 3175666B2 JP 29192697 A JP29192697 A JP 29192697A JP 29192697 A JP29192697 A JP 29192697A JP 3175666 B2 JP3175666 B2 JP 3175666B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、微細電極の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体電界効果トランジスタ(以
下FET)では、コンタクト層を除去した溝の中にゲー
ト電極を形成して、電極間の寄生直列抵抗を低く保った
まま、ゲート電極の耐圧を高めるリセス構造が用いられ
る。さらに寄生直列抵抗を下げるために、ゲート電極と
ソース電極間の間隔を狭めたリセス内オフセットゲート
電極構造が用いられる。
【0003】以下、リセス内オフセットゲートを製造す
る第1の従来の工程について、図面を参照して説明す
る。まず、図7(a)に示すように、GaAs半絶縁性
基板61上にAlGaAs層62、GaAs層63を順
次エピタキシャル成長する。次に、第1のフォトレジス
ト膜64により形成した開口パターンをマスクとしてド
ライエッチングまたはウェットエッチングによりGaA
s層63のみを選択的に除去してリセス69を形成す
る。
【0004】次に、図7(b)に示すように、第1の絶
縁膜65を全面に成膜した後、第2のフォトレジスト膜
66を塗布し、リセス69内に目合露光によりライン開
口パターンを形成する。このとき、前記開口パターンは
ソース電極側に近付けて配設する。次に、図7(c)に
示すように、第2のフォトレジスト膜66の開口パター
ンをマスクとして、ドライエッチングにより第1の絶縁
膜65を選択的に除去して開口パターンを転写する。
【0005】次に、図7(d)に示すように、第2の絶
縁膜67を全面に成膜して、開口部の側壁に被着した絶
縁膜によって幅を狭めた後、第2の絶縁膜67を全面に
ドライエッチングによりエッチバックして除去し、開口
パターン内にAlGaAs層62を露出させる。そし
て、金属膜68を全面に被着し、レジストパターンをマ
スクとして金属膜68をドライエッチングにより選択的
に除去して、図7(e)に示すようなT型ゲート電極7
0を得る。
【0006】このT型ゲート電極は、T型ゲート電極7
0とリセス69端の距離が広い方向に隣接するドレイン
電極、および間隔が狭い方向に隣接するソース電極と共
に、オフセットゲート電極を持った電界効果トランジス
タを構成する。次に、リセス内オフセットゲートを製造
する第2の従来の工程について、特開平3−14514
0号公報における実施例を図8を参照して説明する。
【0007】先ず、図8(a)に示すようにGaAs半
導体基板81上にCVD酸化膜82を形成し、その上に
第1のフォトレジスト膜83を被着した後隣接する3つ
の開口部を形成する。次に、3つの開口部を有する第1
のレジスト膜83をマスクとして、異方性ドライエッチ
ングによりCVD酸化膜82を選択的に除去して開口部
を転写する。
【0008】次に図8(b)に示すように第2のフォト
レジスト膜84を被着した後、中央の開口部のみを残す
ようにパターンニングする。次に、図8(c)に示すよ
うに開口部86よりフォトレジスト膜84で囲まれた酸
化膜82をNH4 Fにより除去した後、続いてリン酸系
エッチャントによりGaAs基板81をエッチングして
リセス形状を得る。
【0009】次に、図8(d)に示すように、ゲート電
極金属85を全面に被着した後、リフトオフによりフォ
トレジスト膜83、84およびフォトレジスト膜上の金
属膜85を除去することにより、図8(e)に示すよう
に、ゲート電極88を得る。このゲート電極は、ゲート
電極88とリセス87端の距離が広い方向に隣接するド
レイン電極、および間隔が狭い方向に隣接するソース電
極と共に、オフセットゲート電極を持った電界効果トラ
ンジスタを構成する。
【0010】第1の従来例において、第1の問題点は、
リセスに対するゲート電極の位置精度が悪く、FETの
特性が悪化することである。これは、オフセットゲート
では、特にソース側でゲート電極とリセス端の距離がF
ETの特性に大きく影響するが、あらかじめ形成したリ
セスに対して、目合わせによりゲート電極を形成する工
程において、必要な精度を得ることができないためであ
る。
【0011】また、第2の従来例においては、先の問題
点は解決されるものの、以下のような問題がある。第1
の問題点は、ゲート電極とGaAs基板界面のショット
キー特性が悪いことである。その理由は、レジスト開口
パターンをマスクとして、ゲート金属層を被着する工程
を用いているため被着中の基板温度が高くなるとレジス
トの変形が生じてゲート電極形状が変形する、またレジ
ストからの脱ガスが生じてショットキー界面が汚染され
るためである。
【0012】第2の問題点は、ゲート抵抗が高くなるこ
とである。その理由は、レジストの開口パターン上から
金属膜を被着してゲートを形成する工程中に、金属がレ
ジストパターン側面に被着して開口パターンが徐々に狭
くなり、その結果形成されるゲート電極の断面形状は、
上部が細い台形形状となるためである。特に、微細なゲ
ート電極を形成する場合、ゲートフィンガー方向の電気
抵抗が高くなり素子の性能に影響を与える。
【0013】第3の問題点は、素子の信頼性が低いこと
である。その理由は、ゲート金属がAl,Ti等の低融
点金属に制限されるため、高温、大電流条件下での素子
劣化が速いためである。第4の問題点は、リセス形状の
制御性が悪いことである。その理由は、リセス長に比べ
て狭くなったオーバーハング状のレジストパターンから
エッチング液を浸透させることにより基板を加工してリ
セス形状を形成するため、エッチング進行状態のコント
ロールが困難となるからである。
【0014】第5の問題点は、製造工程が量産に向かな
いことである。蒸着リフトオフ法を用いてゲート金属を
形成する場合、ウェハー面内において蒸着金属が同一方
向から入射する必要がある。ウェハー面内で飛来する金
属の方向が異なると、レジスト側面に金属が被着しゲー
ト電極が形成できない個所が面内に生じるからである。
これは、一般的な蒸着源は点状であることから、本質的
に避けられない問題である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記し
た従来技術の欠点を改良し、特にゲート電極のリセスに
対する位置精度を向上させることにより素子の特性、性
能の向上を図る半導体装置の製造方法を提供するもので
ある。又、本発明の他の目的はゲート電極の抵抗値を下
げることにより素子の性能を向上せしめる半導体装置の
製造方法を提供するものである。
【0016】又、本発明の他の目的は、高融点金属をゲ
ート金属に用いることで信頼性の高いショットキー界面
を得て、素子寿命を長くした半導体装置の製造方法を提
供するものである。更に、本発明の他の目的は、リフト
オフ方法を用いないで、歩留りを上げ、ウェハー大口径
化にも容易に対応出来る新規な半導体装置の製造方法を
提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するための、基本的には、以下に記載されたような
技術構成を採用するものである。即ち、本発明に係る半
導体装置の製造方法の第1の態様としては、半導体基板
上に形成した絶縁膜上にライン状のゲート開口パターン
を形成すると共に、このゲート開口パターンに隣接して
前記ゲート開口パターンより微細なサイドリセス開口パ
ターンを形成し、前記ゲート開口パターン又はサイドリ
セス開口パターンの下部にリセスを形成し、前記サイド
リセス開口パターンを閉じた後、前記リセス内に位置す
る前記ゲート開口パターンを通ってゲート電極を形成し
たものであり、第2の態様としては、前記ゲート開口パ
ターンとサイドリセス開口パターンを形成するために唯
一つのフォトレジスト膜を用いるものであり、第3の態
様としては、前記サイドリセス開口パターンは前記ゲー
ト開口パターンに隣接して形成された複数の正方形又は
長方形からなる開口パターン列であるものであり、第4
の態様としては、前記ゲート電極は前記リセスに対しセ
ルフアラインで形成したものであり、第5の態様として
は、半絶縁性基板上に形成した動作層上に第1の絶縁膜
を成膜する工程と、前記第1の絶縁膜上に第1のフォト
レジスト膜を塗布してライン状の開口パターン、および
前記開口パターンに平行して前記開口パターンより微細
な正方形もしくは長方形の開口パターン列を形成する工
程と、前記レジスト膜をマスクとして前記第1の絶縁膜
を選択的に加工して前記開口パターンおよび開口パター
ン列を転写する工程と、前記第1の絶縁膜をマスクとし
て前記動作層を選択的に加工する工程と、第2の絶縁膜
を全面に成膜して前記ライン状の開口パターンの幅を狭
め、かつ前記開口パターン列を閉じる工程と、前記第
2、第1の絶縁膜を全面エッチバックする工程を含むも
のであり、第6の態様としては、半絶縁性基板上に形成
した動作層上に第1の絶縁膜を成膜する工程と、前記第
1の絶縁膜上に第1のフォトレジスト膜を塗布してライ
ン状の開口パターン、および前記開口パターンに平行し
てより微細な正方形もしくは長方形の開口パターン列を
形成する工程と、前記レジスト膜をマスクとして前記第
1の絶縁膜を選択的に加工して前記ライン状の開口パタ
ーンおよび開口パターン列を転写する工程と、前記第1
の絶縁膜をマスクとして前記動作層を選択的に加工する
工程と、前記第1の絶縁膜上に第2のレジスト膜を塗布
して前記開口パターン列上のみに開口パターンを形成す
る工程と、前記第2のレジスト膜と前記第1の絶縁膜を
マスクとして前記動作層を選択的に加工する工程と、第
2の絶縁膜を全面に成膜して前記ライン状の開口パター
ンの幅を狭め、かつ前記開口パターン列を閉じる工程
と、前記第2、第1の絶縁膜を全面エッチバックする工
程とを含むものであり、第7の態様としては、半絶縁性
基板上に形成した動作層上に第1の絶縁膜を成膜する工
程と、前記第1の絶縁膜上に第1のフォトレジスト膜を
塗布してライン状の開口パターンを形成する工程と、前
記レジスト膜をマスクとして前記第1の絶縁膜を選択的
に加工して前記ライン状の開口パターンを転写する工程
と、前記第1の絶縁膜をマスクとして前記動作層を選択
的に加工する工程と、第2の絶縁膜を全面に成膜して前
記ライン状の開口パターンの幅を狭める工程と、前記第
2の絶縁膜上に第2のフォトレジスト膜を塗布して前記
ライン状の開口パターンより微細な第2の開口パターン
を形成する工程と、前記第2のフォトレジスト膜をマス
クとして前記第2、第1の絶縁膜を選択的に加工して第
2の開口パターンを転写する工程と、前記第2、第1の
絶縁膜をマスクとして前記動作層を選択的に加工する工
程と、第3の絶縁膜を全面に成膜して前記ライン状の開
口パターンの幅を狭め、かつ前記第2のライン状開口パ
ターンを閉じる工程と、前記第3、第2、第1の絶縁膜
を全面エッチバックする工程を含むものであり、第8の
態様としては、前記開口パターン列は複数列設けられて
いるものであり、第9の態様としては、前記絶縁膜はS
iO2 又はSiOx y で形成されるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明の第1の実施
の形態は、図1(a)に示すように、GaAs半絶縁性
基板1上に、電子供給層2、キャップ層(動作層)3を
順次格子整合して積層する。次に、第1の絶縁膜4を成
膜した後、第1のフォトレジスト膜5を塗布する。次
に、電離放射線を用いて露光、現像を行い、図1(a)
および図2(a)に示すようなゲート開口パターン8と
隣接し、平行したサイドリセス開口パターン9を形成す
る。ここで、ゲート開口パターン8は、抜きラインパタ
ーンである。サイドリセス開口パターン9は、ゲート開
口パターン8に隣接し、ゲート開口パターン8に平行な
方向へ正方形(図2(a))もしくは長方形(図2
(b))が一列もしくは複数列に並んでいる。これらの
レジストパターンは、荷電粒子線または波長が図形より
短い光を用いて露光する。
【0019】次に、図1(b)に示すように、第1のフ
ォトレジスト膜5をマスクとして、異方性ドライエッチ
ングにより第1の絶縁膜4を選択的に加工して開口パタ
ーンを転写した後、第1のフォトレジスト膜5を除去す
る。さらに、第1の絶縁膜4をマスクとして、ドライエ
ッチングにより、キャップ層3を選択的に除去する。こ
のとき、電子供給層2は除去されず、エッチングはキャ
ップ層3を横方向に進むようなエッチングガスを用い
る。また、同様に選択性を持つウェットエッチングを用
いることも可能である。
【0020】ゲート開口パターン8とサイドリセス開口
パターン9のそれぞれの底部とその間のキャップ層3が
除去されて、一体化されたリセス10が形成された時点
で、エッチングを終了させる。次に、図1(c)に示す
ように、第2の絶縁膜6を全面的に成膜する。ゲート開
口パターン8は、側壁部の膜成長のため、開口部を残し
たまま幅が狭まるが、一方、サイドリセス開口パターン
9Aは開口寸法がより微細であるため、完全に開口され
る。このとき、リセス10の両端部には、第2の絶縁膜
6が入りきらずに空隙が生じる場合がある。
【0021】次に、図1(d)に示すように全面的に異
方性ドライエッチングにより全面的エッチバックし、ゲ
ート開口パターン8底部に電子供給層2を露出させた
後、金属膜7を全面的に成膜し、レジストパターンをマ
スクとしてドライエッチングにより金属膜7を選択的に
加工して、T型ゲート電極11を得る。金属膜7には、
高融点金属を電子供給層2と界面を接するショットキー
金属として用いると信頼性の高いゲート電極とすること
ができる。また、前記ショットキー金属に積層して低抵
抗金属を成膜することにより、ゲート電極の電気抵抗値
を下げることができる。ここで、絶縁膜4、6の材質と
しては、炭素原子を極力含まないSiO2もしくはSi
x y のように、金属被着時の温度上昇により分解等
による脱ガスを生じないものを用いる。
【0022】その後、T型ゲート電極11とリセス10
端の間隔が広い方向にドレイン電極を形成し、間隔が狭
い方向にソース電極を形成して電界効果トランジスタを
構成する。先のキャップ層3をエッチングする工程にお
いて、一体化されたリセス10が形成されるためには、
ゲート開口パターン8とサイドリセス開口パターン9の
間隔の半分以上サイドッチが進むようにしなければなら
ない。ドレイン電極側のT型ゲート電極11、リセス1
0端距離をより大きくする場合、ゲート開口パターン8
とサイドリセス開口パターン9の間隔を広げ、サイドエ
ッチ量を増すと寸法制御が困難となる。そこで、先述の
ようにサイドリセス開口パターン9を複数列設けること
により、これら開口パターン同士の間隔を小さくして、
必要なサイドエッチ量を小さくすることができる。
【0023】本発明の第2の実施の形態は、図3(a)
に示すように、GaAs半絶縁性基板21上に、電子供
給層22、キャップ層23を順次積層する。次に、第1
の絶縁膜24を成膜した後、第1のフォトレジスト膜2
5を塗布する。次に、電離放射線を用いて露光、現像を
行い、図3(a)および図4(a)に示すようなゲート
開口パターン29と隣接し平行したサイドリセス開口パ
ターン30を形成する。ここで、ゲート開口パターン2
9は、抜きラインパターンである。サイドリセス開口パ
ターン30は、ゲート開口パターン29に隣接し、ゲー
ト開口パターンに平行な方向へ正方形(図4(a))も
しくは長方形(図4(b))が一列もしくは複数列に並
んでいる。これらのレジストパターンは、荷電粒子線ま
たは波長が図形より短い光を用いて露光する。
【0024】次に、図3(b)に示すように、第1のフ
ォトレジスト膜25をマスクとして、異方性ドライエッ
チングにより第1の絶縁膜24を選択的に加工して開口
パターンを転写した後、第1のフォトレジスト膜25を
除去する。さらに、第1の絶縁膜24をマスクとして、
異方性ドライエッチングにより、キャップ層23を選択
的に除去する。このとき、エッチング中のキャップ層2
3の側壁にエッチングされない保護膜を生じさせること
により強い異方性を示し、かつ電子供給層22を除去せ
ずエッチングが停止するようなエッチングガスを用い
る。
【0025】次に、図3(c)に示すように、第2のフ
ォトレジスト膜26を塗布し、サイドリセス開口パター
ン30上に目合わせして開口パターンを露光、現像して
形成する。第2のレジスト膜26の開口パターン内に露
出した第1の絶縁膜24によるサイドリセス開口パター
ン30をマスクとして、等方性ドライエッチングによ
り、キャップ層23を選択的に除去する。このとき、電
子供給層22は除去されず、オーバーエッチングを行う
ことにより、エッチングはキャップ層23を横方向に進
むようなエッチングガスを用いる。サイドリセス開口パ
ターン30下部とゲート開口パターン29とサイドリセ
ス開口パターン30下部間を含むサイドリセスパターン
30の下両側のキャップ層23が除去されて、一体化さ
れたリセス31が形成された時点で、エッチングを終了
させる。
【0026】次に、図3(d)に示すように、第2の絶
縁膜27を全面的に成膜する。ゲート開口パターン29
は、側壁部の膜成長のため、開口部を残したまま幅が狭
まるが、一方、サイドリセス開口パターン30Aは開口
寸法がより微細であるため、完全に閉口される。次に、
全面的に異方性ドライエッチングにより全面的エッチバ
ックし、ゲート開口パターン29底部に電子供給層22
を露出させた後、金属膜28を全面的に成膜する。ここ
で、絶縁膜24、27の材質としては、炭素原子を極力
含まないSiO2 もしくはSiOx y のように、金属
被着時の温度上昇により分解等による脱ガスを生じない
ものを用いる。
【0027】その後、レジストパターンをマスクとして
ドライエッチングにより金属膜28を選択的に加工し
て、図3(e)に示すように、T型ゲート電極32を得
る。先のキャップ層23を2度目にエッチングする工程
において、一体化されたリセス31が形成されるために
は、ゲート開口パターン29とサイドリセス開口パター
ン30の間隔以上にサイドエッチが進むようにしなけれ
ばならない。ドレイン電極側のT型ゲート電極32、リ
セス31端距離をより大きくする場合、ゲート開口パタ
ーン29とサイドリセス開口パターン30の間隔を広
げ、サイドエッチ量を増すと寸法制御が困難となる。そ
こで、先述のようにサイドリセス開口パターン30を複
数列設けることにより、これら開口パターン同士の間隔
を小さくして、必要なサイドエッチ量を小さくすること
ができる。
【0028】本発明の第3の最良の実施の形態は、図5
(a)に示すように、GaAs半絶縁性基板41上に、
電子供給層42、キャップ層43を順次格子整合して積
層する。次に、第1の絶縁膜44を成膜した後、第1の
フォトレジスト膜45を塗膜する。次に、電離放射線を
用いて露光、現像を行い、図5(a)に示すようなゲー
ト開口パターン50を形成する。ここで、ゲート開口パ
ターン50は、抜きラインパターンである。
【0029】次に、図5(b)に示すように、第1のフ
ォトレジスト膜45をマスクとして、異方性ドライエッ
チングにより第1の絶縁膜44を選択的に加工して開口
パターンを転写した後、第1のフォトレジスト膜45を
除去する。さらに、第1の絶縁膜44をマスクとして、
ドライエッチングにより、キャップ層43を選択的に除
去する。このとき、電子供給層42は除去されず、エッ
チングが停止するようなエッチングガスを用いる。ま
た、同様に選択性を持つウェットエッチングを用いるこ
とも可能である。
【0030】次に、図5(c)に示すように、第2の絶
縁膜46を全面的に成膜した後、第2のフォトレジスト
膜47を塗膜して、電離放射線を用いた露光により、サ
イドリセス開口パターン51を形成する。サイドリセス
開口パターン51は、ゲート開口パターン50に隣接し
かつ平行な抜きラインパターンである。これらのレジス
トパターンは、荷電粒子線または波長が図形より短い光
等を用いて露光する。
【0031】次に、図5(d)に示すように、第2のフ
ォトレジスト膜47をマスクとして、異方性ドライエッ
チングにより第2の絶縁膜46および第1の絶縁膜44
を順次選択的に除去して開口パターンを転写した後、第
2のフォトレジスト膜47を除去する。さらに、第1の
絶縁膜44および第2の絶縁膜46をマスクとして、ド
ライエッチングにより、キャップ層43を選択的に除去
する。このとき、電子供給層42は除去されず、エッチ
ングはキャップ層43を横方向に進むようなエッチング
ガスを用いる。また、同様に選択性を持つウェットエッ
チングを用いることも可能である。ゲート開口パターン
50とサイドリセス開口パターン51間のキャップ層5
3が除去されて、一体化されたリセス52が形成された
時点で、エッチングを終了させる。
【0032】次に、図5(e)に示すように、第3の絶
縁膜48を全面的に成膜する。このとき、ゲート開口パ
ターン50Aは、側壁部の膜成長のため、開口部を残し
たまま幅が狭まるが、一方、サイドリセス開口パターン
51Aは開口寸法がより微細であるため、完全に閉口さ
れる。このとき、サイドリセス開口パターン51の底部
には、第3の絶縁膜48が入りきらずに空隙が生じる場
合がある。
【0033】次に、全面的に異方性ドライエッチングに
より全面的にエッチバックし、ゲート開口パターン50
の底部に電子供給層42を露出させた後、金属膜49を
全面的に成膜する。ここで、絶縁膜44、46、48の
材質としては、炭素原子を極力含まないSiO2 もしく
はSiOx y のように、金属被着時の温度上昇により
分解等による脱ガスを生じないものを用いる。
【0034】その後、レジストパターンをマスクとして
ドライエッチングにより金属膜49を選択的に加工し
て、図5(f)に示すように、T型ゲート電極53を得
る。先のキャップ層43を2回目にエッチングする工程
において、一体化されたリセス52が形成されるために
は、ゲート開口パターン50とサイドリセス開口パター
ン51の間隔の半分以上サイドエッチが進むようにしな
ければならない。ドレイン電極側のT型ゲート電極5
3、リセス52端距離をより大きくする場合、ゲート開
口パターン50とサイドリセス開口パターン51の間隔
を広げ、サイドエッチ量を増すと寸法制御が困難とな
る。そこで、先述のようにサイドリセス開口パターン5
1を複数列設けることにより、これら開口パターン同士
の間隔を小さくして、必要なサイドエッチ量を小さくす
ることができる。
【0035】
【実施例】以下に、本発明に係る半導体装置の製造方法
の具体例を図面を参照しながら詳細に説明する。 (第1の具体例)図1及び図2は本発明に係る半導体装
置の製造方法の具体例を示す図であり、図1、2には、
半導体基板1上に形成した絶縁膜4上にライン状のゲー
ト開口パターン8Aを形成すると共に、このゲート開口
パターンに隣接して前記ゲート開口パターンより微細な
サイドリセス開口パターン9Aを形成し、前記ゲート開
口パターン8A又はサイドリセス開口パターン9Aの下
部にリセス10を形成し、前記サイド開口パターン9A
を閉じた後、前記リセス10内に位置する前記ゲート開
口パターン8Aを通ってゲート電極11を形成する半導
体装置の製造方法が示されている。
【0036】更に、半絶縁性基板1上に形成した動作層
3上に第1の絶縁膜4を成膜する工程と、第1のフォト
レジスト膜5を塗布してライン状の開口パターン8、及
び前記開口パターン8に平行した正方形もしくは長方形
の開口パターン9列を形成する工程と、前記レジスト膜
5をマスクとして前記第1の絶縁膜4を選択的に加工し
て前記開口パターン8Aおよび開口パターン9A列を転
写する工程と、前記第1の絶縁膜4をマスクとして前記
動作層3を選択的に加工する工程と、第2の絶縁膜6を
全面に成膜して前記ライン状の開口パターン8Aの幅を
狭め、かつ前記開口パターン9A列を閉じる工程と、前
記第2、第1の絶縁膜6、4を全面エッチバックする工
程とを含む半導体装置の製造方法が示されている。
【0037】本発明の第1の具体例は、図1(a)に断
面図を示すように、GaAs半絶縁性基板1上に、動作
層、キャップ層を順次積層する。例えば、それぞれn型
AlGaAs層2を10nm、n型GaAs層3を10
0nm程度とする。次に、第1の絶縁膜4としてSiO
2 膜を300nm成膜した後、第1のフォトレジスト膜
5を300nm塗布する。次に、露光、現像を行い、図
1(a)および図2(a)に示すようなゲート開口パタ
ーン8と隣接するサイドリセス開口パターン9を形成す
る。例えば、ゲート開口パターン8は、幅0.4μmの
抜きラインパターンである。サイドリセス開口パターン
9は、ゲート開口パターン8から0.2μm程度離れて
位置し、幅0.1μmゲート開口パターンと平行する方
向への長さは0.1μmの正方形(図2(a))もしく
は10μm程度の長方形(図2(b))であり、個々の
パターン間隔は、0.1μm程度で並んでいる。また、
本例ではサイドリセス開口パターンが一列に並んでいる
が、複数列となっていても良い。これらのレジストパタ
ーンは、電子線または波長100nm以下の光を用いて
露光するが、ゲート開口パターン8については、i線
(波長365nm)を用いて露光することも可能であ
る。
【0038】次に、図1(b)に示すように、第1のフ
ォトレジスト膜5をマスクとして、異方性ドライエッチ
ングにより第1の絶縁膜4を選択的に加工して開口パタ
ーンを転写した後、第1のフォトレジスト膜5を除去す
る。さらに、第1の絶縁膜4をマスクとして、BCl3
とSF6 ガスを用いたドライエッチングにより、GaA
s層3を選択的に除去する。このとき、AlGaAs層
2は除去されず、エッチングはGaAs層3を横方向に
進む。ゲート開口パターン8Aとサイドリセス開口パタ
ーン9Aのそれぞれの下部及び下側部とその間のGaA
s層3が除去されて、一体化されたリセス10が形成さ
れた時点で、エッチングを終了させる。
【0039】次に、図1(c)に示すように、第2の絶
縁膜6を全面的に成膜する。例えば、LP−CVD法に
よりSiO2 膜を200nm程度成膜すると、ゲート開
口パターン8Aは、側壁部の膜成長のため、開口部を残
したまま幅が狭まるが、一方、サイドリセス開口パター
ン9Aは開口寸法がより微細であるため、完全に閉口さ
れる。このとき、リセス10の両端部には、第2の絶縁
膜6であるSiO2 膜が入りきらずに空隙が生じる。
【0040】次に、図1(d)に示すように、全面的に
異方性ドライエッチングにより全面的エッチバックし、
ゲート開口パターン8A底部にAlGaAs層2を露出
させた後、金属膜7を全面的に成膜し、レジストパター
ンをマスクとしてドライエッチングにより金属膜7を選
択的に加工して、図1(e)に示すように、T型ゲート
電極11を得る。金属膜7は、WまたはWSi、Mo等
の高融点金属をAlGaAs層2と界面を接するショッ
トキー金属として用いると信頼性の高いゲート電極とす
ることができる。また、前記ショットキー金属に積層し
たAu等の低抵抗金属を成膜することにより、ゲート電
極および配線の抵抗値を下げることができる。
【0041】その後、T型ゲート電極11とリセス10
端の間隔が広い方向にドレイン電極を形成し、間隔が狭
い方向にソース電極を形成して電界効果トランジスタを
構成する。本プロセスでは、リセス10に対してT型ゲ
ート電極11がセルフアラインで形成されるため、位置
精度良く形成される。 (第2の具体例)次に、本発明の第2の具体例について
図3、4を参照して説明する。
【0042】図3、4には、半絶縁性基板21上に形成
した動作層23上に第1の絶縁膜24を成膜する工程
と、第1のフォトレジスト膜25を塗布してライン状の
開口パターン29、及び前記開口パターン29に隣接し
て平行した正方形もしくは長方形の開口パターン30列
を形成する工程と、前記レジスト膜25をマスクとして
前記第1の絶縁膜24を選択的に加工して前記開口パタ
ーン29Aおよび開口パターン30A列を転写する工程
と、前記絶縁膜24をマスクとして前記動作層23を選
択的に加工する工程と、第2のレジスト膜26を塗布し
て前記開口パターン30A列上のみに開口パターン26
Aを形成する工程と、前記第2のレジスト膜26と前記
第1の絶縁膜24をマスクとして前記動作層23を選択
的に加工する工程と、第2の絶縁膜27を全面に成膜し
て前記ライン状の開口パターン29Aの幅を狭め、かつ
前記開口パターン30A列を閉じる工程と、前記第2、
第1の絶縁膜27、24を全面エッチバックする工程と
を含む半導体装置の製造方法が示されている。
【0043】本発明の製造方法の第2の具体例は、図3
(a)に示すように、GaAs半絶縁性基板21上に、
動作層、キャップ層を順次積層する。例えば、それぞれ
n型AlGaAs層22を10nm、n型GaAs層2
3を100nm程度エピタキシャル成長する。次に、第
1の絶縁膜24としてLP−CVD法によりSiO2
を300nm成膜した後、第1のフォトレジスト膜25
を300nm塗布する。次に、露光、現像を行い、図3
(a)および図4(a)に示すようなゲート開口パター
ン29と隣接するサイドリセス開口パターン30を形成
する。例えば、ゲート開口パターン29は、幅0.4μ
mの抜きラインパターンである。
【0044】サイドリセス開口パターン30は、ゲート
開口パターン29から0.2μm程度離れて位置し、幅
0.1μmゲート開口パターンと平行する方向への長さ
は0.1μmの正方形(図4(a))もしくは10μm
程度の長方形(図4(b))であり、個々のパターン間
隔は、0.1μm程度で並んでいる。また、本例ではサ
イドリセス開口パターンが一列に並んでいるが、複数列
となっていても良い。これらのレジストパターンは、電
子線または波長100nm以下の紫外光を用いて露光す
るが、ゲート開口パターン29については、i線(波長
365nm)を用いて露光することも可能である。
【0045】次に、図3(b)に示すように、第1のフ
ォトレジスト膜25をマスクとして、異方性ドライエッ
チングにより第1の絶縁膜24を選択的に加工して開口
パターンを転写した後、第1のフォトレジスト膜25を
除去する。さらに、第1の絶縁膜24をマスクとして、
SiCl4 とSF6 とN2 の混合ガスを用いたドライエ
ッチングにより、GaAs層23を選択的かつ異方的に
除去する。このとき、GaAs層23の側壁にはSi化
合物が付着することにより異方性が得られる。AlGa
As層22は除去されずエッチングは停止する。
【0046】次に、図3(c)に示すように、第2の絶
縁膜26を塗布し、サイドリセス開口パターン30A上
に目合わせして開口パターンを露光、現像して形成す
る。第2のレジスト膜26の開口パターン内に露出した
第1の絶縁膜24によるサイドリセス開口パターン30
をマスクとして、BCl3 とSF6 ガスを用いたドライ
エッチングにより、GaAs層23を選択的に除去す
る。このとき、AlGaAs層22は除去されず、オー
バーエッチングを行うことにより、エッチングはGaA
s層23を横方向に進む。ゲート開口パターン29とサ
イドリセス開口パターン30間にあるGaAs層23が
除去されて、一体化されたリセス31が形成された時点
で、エッチングを終了させる。
【0047】次に、図3(d)に示すように、第2の絶
縁膜27を全面的に成膜する。例えば、LP−CVD法
によりSiO2 膜を200nm程度成膜すると、ゲート
開口パターン29Aは、側壁部の膜成長のため、開口部
を残したまま幅が狭まるが、一方、サイドリセス開口パ
ターン30は開口寸法がより微細であるため、完全に閉
口される。
【0048】次に、全面的に異方性ドライエッチングに
より全面的エッチバックし、ゲート開口パターン29A
底部にAlGaAs層22を露出させた後、金属膜28
を全面的に成膜し、レジストパターンをマスクとしてド
ライエッチングにより金属膜28を選択的に加工して、
図3(e)に示すように、T型ゲート電極32を得る。 (第3の具体例)次に、本発明の第3の具体例について
図5、6を参照して説明する。
【0049】図には、半絶縁性基板41上に形成した動
作層43上に第1の絶縁膜44を成膜する工程と、第1
のフォトレジスト膜45を塗布してライン状の開口パタ
ーン50を形成する工程と、前記レジスト膜45をマス
クとして前記第1の絶縁膜44を選択的に加工して前記
ライン状開口パターン50Aを転写する工程と、前記第
1の絶縁膜44をマスクとして前記動作層43を選択的
に加工する工程と、第2の絶縁膜46を全面に成膜して
前記ライン状開口パターン50Aの幅を狭める工程と、
第2のフォトレジスト膜47を塗布して前記ライン状開
口パターンより微細な第2の開口パターン51を形成す
る工程と、前記第2のフォトレジスト膜47をマスクと
して前記第2、第1の絶縁膜46、44を選択的に加工
して第2の開口パターン51Aを転写する工程と、前記
第2、第1の絶縁膜46、44をマスクとして前記動作
層43を選択的に加工する工程と、第3の絶縁膜48を
全面的に成膜して前記ライン状開口パターン50Aの幅
を狭め、かつ前記第2のライン状開口パターン51Aを
閉じる工程と、前記第3、第2、第1の絶縁膜48、4
6、44を全面エッチバックする工程を含む半導体装置
の製造方法が示されている。
【0050】本発明の製造方法の第3の具体例は、図5
(a)に示すように、GaAs半絶縁性基板41上に、
動作層、キャップ層を順次積層する。例えば、それぞれ
n型AlGaAs層42を10nm、n型GaAs層4
3を100nm程度エピタキシャル成長する。次に、第
1の絶縁膜44としてLP−CVD法によりSiO2
を300nm成膜した後、第1のフォトレジスト膜45
を300nm塗布する。次に、露光、現像を行い、図5
(a)に示すようなゲート開口パターン50を形成す
る。例えば、ゲート開口パターン50は、幅0.4μm
の抜きラインパターンであ、i線により露光可能であ
る。
【0051】次に、図4(b)に示すように、第1のフ
ォトレジスト膜膜45をマスクとして、異方性ドライエ
ッチングにより第1の絶縁膜44を選択的に除去して開
口パターンを転写した後、第1のフォトレジスト膜45
を除去する。さらに、第1の絶縁膜44をマスクとし
て、BCl3 とSF6 ガスを用いたドライエッチングに
より、GaAs層43を選択的に除去する。このとき、
AlGaAs層42は除去されずエッチングは停止す
る。
【0052】次に、図5(c)に示すように、第2の絶
縁膜46を全面的に成膜する。例えば、LP−CVD法
によりSiO2 膜を100nm程度成膜した後、第2の
フォトレジスト膜47を塗布して、電離放射線を用いた
露光により、サイドリセス開口パターン51を形成す
る。サイドリセス開口パターン51は、ゲート開口パタ
ーン50から0.2μm程度離れて平行に位置する、幅
0.1μm程度の抜きラインパターンである。これらの
レジストパターンは、電子線または波長100nm以下
の光を用いて露光する。
【0053】次に、図5(d)に示すように、第2のフ
ォトレジスト膜47をマスクとして、異方性ドライエッ
チングにより第2の絶縁膜46および第1の絶縁膜44
を順次除去して開口パターンを転写した後、第2のフォ
トレジスト膜47を除去する。さらに、第1の絶縁膜4
4および第2の絶縁膜46をマスクとして、BCl3
SF6 ガスを用いたドライエッチングにより、GaAs
層43を選択的に除去する。このとき、AlGaAs層
42は除去されず、エッチングはGaAs層43を横方
向に進む。サイドリセス開口パターン51Aの下部、ゲ
ート開口パターン50Aとサイドリセス開口パターン5
1A間のGaAs層53の部分52a、及び、サイドリ
セス開口パターン51Aを中心として部分52aと対称
位置52bが除去されて、一体化されたリセス52が形
成された時点で、エッチングを終了させる。
【0054】次に、図5(e)に示すように、第3の絶
縁膜48を全面的に成膜する。例えば、LP−CVD法
によりSiO2 膜を100nm程度成膜すると、ゲート
開口パターン50Aは、側壁部の膜成長のため、開口部
を残したまま幅が狭まるが、一方、サイドリセス開口パ
ターン51Aは開口寸法がより微細であるため、完全に
閉口される。
【0055】次に、全面的に異方性ドライエッチングに
より全面的にエッチバックし、ゲート開口パターン50
A底部にAlGaAs層42を露出させた後、金属膜4
9を全面的に成膜し、レジストパターンをマスクとして
ドライエッチングにより金属膜49を選択的に加工し
て、図5(f)に示すように、T型ゲート電極53を得
る。
【0056】
【発明の効果】発明の第1の効果は、オフセットゲート
構造を精度良く形成してFETの性能を向上させること
ができることである。第1具体例においては、ソース電
極側のゲート電極、リセス端距離は、セルフアラインに
より短距離でかつ精度良く位置決めされる。一方、ドレ
イン電極側のゲート電極、リセス端距離についても、サ
イドリセス開口パターンの配置とサイドエッチ量よりセ
ルフアラインにより決まる。したがって、複数列のサイ
ドリセス開口パターンを用いることによって、サイドエ
ッチ量を少なくしたまま、ドレイン電極側のゲート電
極、リセス端距離を精度を落とさずに長くすることが可
能である。
【0057】第2の具体例においては、ソース電極側の
ゲート電極、リセス端距離は、セルフアラインにより形
成されるが、ソース電極側にサイドエッチを行なわない
ため、第1の具体例に比べてさらに短距離でかつ精度良
く位置決めされる。一方、ドレイン電極側のゲート電
極、リセス端距離は、サイドリセス開口パターンの配置
とサイドエッチ量よりセルフアラインにより決まる。し
たがって、複数列のサイドリセス開口パターンを用いる
ことによって、サイドエッチ量を少なくしたまま、ドレ
イン電極側のゲート電極、リセス端距離を精度を落とさ
ずに長くすることが可能である。
【0058】以上のことより、FETの性能向上に効果
的なオフセットゲート構造を容易に製造することができ
る。第3の具体例においては、ソース電極側のゲート電
極、リセス端距離は、セルフアラインにより形成される
が、サイドエッチを加える必要が無いため、第1の具体
例に比べてさらに短距離でかつ精度良く位置決めされ
る。一方、ドレイン電極側のゲート電極、リセス端距離
は、目合露光とサイドエッチ量により決まるため、精度
は低くなるが、この距離は素子の特性には大きな影響は
与えず問題とはならない。なお、ドレイン側リセス端
は、他の実施例と異なり、直線となる利点がある。
【0059】以上のことより、FETの性能向上に効果
的なオフセットゲート構造を容易に製造することができ
る。第2の発明の効果は、清浄なショットキー界面を形
成することにより、FETの性能を高めることができる
ことである。それは、ゲート電極の第1層を形成するシ
ョットキー金属の被着時に、有機系の脱ガスを起こさな
い絶縁膜を用いることにより、電子供給層とゲート電極
界面を清浄に保ち良好なショットキー特性が得られるか
らである。
【0060】第3の発明の効果は、ゲート抵抗を下げて
FETの性能を高めることができることである。それ
は、ゲート電極に低抵抗金属を積層しているため、ゲー
ト電極のフィンガー方向の電気抵抗を下げることができ
るためである。第4の発明の効果は、FETの信頼性を
高めることができることである。それは、高融点金属を
ゲート電極に用いているため、ショットキー界面の安定
性が向上するためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は本発明の第1の具体例の主要
工程断面図である。
【図2】(a),(b)は本発明の第1の具体例の平面
図である。
【図3】(a)〜(e)は本発明の第2の具体例の主要
工程断面図である。
【図4】(a),(b)は本発明の第2の具体例の平面
図である。
【図5】(a)〜(f)は本発明の第3の具体例の主要
工程断面図である。
【図6】(a),(b)は本発明の第3の具体例の平面
図である。
【図7】(a)〜(e)は従来例の主要工程断面図であ
る。
【図8】(a)〜(e)は第2の従来例の主要工程断面
図である。
【符号の説明】
1:半絶縁性基板 2:AlGaAs層 3:GaAs層 4:第1の絶縁膜 5:第1のフォトレジスト膜 6:第2の絶縁膜 7:金属膜 8:ゲート開口パターン 9:サイドリセス開口パターン 10:リセス 11:T型ゲート電極 21:半絶縁性基板 22:AlGaAs層 23:GaAs層 24:第1の絶縁膜 25:第1のフォトレジスト膜 26:第2のレジスト膜 27:第2の絶縁膜 28:金属膜 29:ゲート開口パターン 30:サイドリセス開口パターン 31:リセス 32:T型ゲート電極 41:半絶縁性基板 42:AlGaAs層 43:GaAs層 44:第1の絶縁膜 45:第1のフォトレジスト膜 46:第2の絶縁膜 47:第2のフォトレジスト膜 48:第3の絶縁膜 49:金属膜 50:ゲート開口パターン 51:サイドリセス開口パターン 52:リセス 53:T型ゲート電極 61:半絶縁性基板 62:AlGaAs層 63:GaAs層 64:第1のフォトレジスト膜 65:第1の絶縁膜 66:第2のフォトレジスト膜 67:第2の絶縁膜 68:金属膜 69:リセス 70:T型ゲート電極 81:GaAs半導体基板 82:CDV酸化膜 83:第1のフォトレジスト膜 84:第2のフォトレジスト膜 85:ゲート電極金属 86:開口部 87:リセス 88:ゲート電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−122173(JP,A) 特開 平5−63003(JP,A) 特開 平4−91439(JP,A) 特開 平10−135240(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/338 H01L 21/28 H01L 21/3065 H01L 29/41 H01L 29/812

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成した絶縁膜上にライ
    ン状のゲート開口パターンを形成すると共に、このゲー
    ト開口パターンに隣接して前記ゲート開口パターンより
    微細なサイドリセス開口パターンを形成し、前記ゲート
    開口パターン又はサイドリセス開口パターンの下部にリ
    セスを形成し、前記サイドリセス開口パターンを閉じた
    後、前記リセス内に位置する前記ゲート開口パターンを
    通ってゲート電極を形成したことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ゲート開口パターンとサイドリセス
    開口パターンを形成するために唯一つのフォトレジスト
    膜を用いることを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記サイドリセス開口パターンは前記ゲ
    ート開口パターンに隣接して形成された複数の正方形又
    は長方形からなる開口パターン列であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ゲート電極は前記リセスに対しセル
    フアラインで形成したことを特徴とする請求項1、2又
    は3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半絶縁性基板上に形成した動作層上に第
    1の絶縁膜を成膜する工程と、前記第1の絶縁膜上に第
    1のフォトレジスト膜を塗布してライン状の開口パター
    ン、および前記開口パターンに平行して前記開口パター
    ンより微細な正方形もしくは長方形の開口パターン列を
    形成する工程と、前記レジスト膜をマスクとして前記第
    1の絶縁膜を選択的に加工して前記開口パターンおよび
    開口パターン列を転写する工程と、前記第1の絶縁膜を
    マスクとして前記動作層を選択的に加工する工程と、第
    2の絶縁膜を全面に成膜して前記ライン状の開口パター
    ンの幅を狭め、かつ前記開口パターン列を閉じる工程
    と、前記第2、第1の絶縁膜を全面エッチバックする工
    程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半絶縁性基板上に形成した動作層上に第
    1の絶縁膜を成膜する工程と、前記第1の絶縁膜上に第
    1のフォトレジスト膜を塗布してライン状の開口パター
    ン、および前記開口パターンに平行してより微細な正方
    形もしくは長方形の開口パターン列を形成する工程と、
    前記レジスト膜をマスクとして前記第1の絶縁膜を選択
    的に加工して前記ライン状の開口パターンおよび開口パ
    ターン列を転写する工程と、前記第1の絶縁膜をマスク
    として前記動作層を選択的に加工する工程と、前記第1
    の絶縁膜上に第2のレジスト膜を塗布して前記開口パタ
    ーン列上のみに開口パターンを形成する工程と、前記第
    2のレジスト膜と前記第1の絶縁膜をマスクとして前記
    動作層を選択的に加工する工程と、第2の絶縁膜を全面
    に成膜して前記ライン状の開口パターンの幅を狭め、か
    つ前記開口パターン列を閉じる工程と、前記第2、第1
    の絶縁膜を全面エッチバックする工程とを含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半絶縁性基板上に形成した動作層上に第
    1の絶縁膜を成膜する工程と、前記第1の絶縁膜上に第
    1のフォトレジスト膜を塗布してライン状の開口パター
    ンを形成する工程と、前記レジスト膜をマスクとして前
    記第1の絶縁膜を選択的に加工して前記ライン状の開口
    パターンを転写する工程と、前記第1の絶縁膜をマスク
    として前記動作層を選択的に加工する工程と、第2の絶
    縁膜を全面に成膜して前記ライン状の開口パターンの幅
    を狭める工程と、前記第2の絶縁膜上に第2のフォトレ
    ジスト膜を塗布して前記ライン状の開口パターンより微
    細な第2の開口パターンを形成する工程と、前記第2の
    フォトレジスト膜をマスクとして前記第2、第1の絶縁
    膜を選択的に加工して第2の開口パターンを転写する工
    程と、前記第2、第1の絶縁膜をマスクとして前記動作
    層を選択的に加工する工程と、第3の絶縁膜を全面に成
    膜して前記ライン状の開口パターンの幅を狭め、かつ前
    記第2のライン状開口パターンを閉じる工程と、前記第
    3、第2、第1の絶縁膜を全面エッチバックする工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記開口パターン列は複数列設けられて
    いることを特徴とする請求項3、4、5、6又は7記載
    の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記絶縁膜はSiO2 又はSiOx y
    で形成されることを特徴とする請求項5、6又は7記載
    の半導体装置の製造方法。
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