JP3175228B2 - コンバイン等の操向制御装置 - Google Patents

コンバイン等の操向制御装置

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JP3175228B2
JP3175228B2 JP26343191A JP26343191A JP3175228B2 JP 3175228 B2 JP3175228 B2 JP 3175228B2 JP 26343191 A JP26343191 A JP 26343191A JP 26343191 A JP26343191 A JP 26343191A JP 3175228 B2 JP3175228 B2 JP 3175228B2
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pressure reducing
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靖 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等操
向制御装置に関する。左右一対のクロ−ラや車輪等の伝
動を、各別に入り切りする操向クラッチ、更に操向ブレ
−キや、操向側を逆転伝動するスピンタ−ンクラッチ等
を備える形態の操向制御装置を有するコンバインや、運
搬車、苗植機、トラクタ等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】操向
ブレ−キの操作は、操向レバ−の操作角等によって行わ
せるもので、リリ−フバルブによる圧力調整を主とし、
特に、操向クラッチ切り側の走行装置を逆転伝動するこ
とによって急旋回するスピンタ−ン操向については、こ
のスピンタ−ン伝動のためのスピンタ−ンクラッチが一
気に接続されるために、ショックが大きく、操縦者に不
快感を与え、構成上の耐久性も低下し易い。
【0003】この発明は、このような欠陥を解消するた
めに、旋回操作時の各クラッチ、ブレ−キの操作油圧力
をコントロ−ラによって適正に制御しようとする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次のごとき技術手段を講ずるもので
ある。すなわち、請求項1記載の発明は、油圧操作によ
る摩擦形態の操向クラッチ8、操向ブレ−キ9、及び操
向側を逆転伝動するスピンタ−ンクラッチ10の油圧回
路41において、左、右各側の操向ブレ−キ9の油圧力
を制御する電磁比例制御の左減圧弁43、右減圧弁4
6、及び、左右のスピンタ−ンクラッチ10の油圧力を
制御する電磁比例制御のスピン減圧弁49を設けると共
に、前記左減圧弁43,右減圧弁46,スピン減圧弁4
9の送油方向下手側には、それぞれ圧力センサ44,4
7,50を設け、該圧力センサ44,47,50の検出
値が設定値になるように、前記左減圧弁43,右減圧弁
46,スピン減圧弁49の圧力補正を行うように構成し
たことを特徴とするコンバイン等の操向制御装置の構成
とするものである。
【0005】請求項2記載の発明は、パワステレバーの
傾斜作動角を検出するポジションセンサ52、及び、旋
回モードの選択手段55を設け、パワステレバーの倒し
角に応じて旋回モードに対応したブレーキ油圧力、及
び、スピンクラッチ油圧力をコントローラCPUで制御
することを特徴とする請求項1記載のコンバイン等の操
向制御装置の構成とする。
【0006】
【作用、及び発明の効果】車体の直進走行時は、走行伝
動装置の左右一対の操向クラッチ8は、油圧回路41の
電磁比例制御による減圧弁43,46を経るクラッチ油
圧によって接続状態に維持されている。操向時には、操
向操作によって、操向側の操向クラッチ8のクラッチ油
圧が該操向側の減圧弁43、又は46の制御で下降され
て、この操向クラッチ8が切りとなり、外側の操向クラ
ッチ8は、減圧弁46、又は43のクラッチ油圧の接続
圧維持によって、接続された状態を維持する。
【0007】操向旋回時は、同様にして、更に操向クラ
ッチ8の切りから操向ブレ−キ9が、同減圧弁43、又
は46の制御によって効かされることとなり、この操向
ブレ−キ9の制動された側の走行装置の付回りを固定し
て旋回走行を行わせる。スピンタ−ン操作時には、該操
向ブレ−キ9の制動が、減圧弁43、又は46によって
解除されると共に、この操向ブレ−キ9の制動されてい
た側のスピン減圧弁49の制御によって、スピンタ−ン
クラッチ10が接続されて、旋回側の走行装置が逆回転
に伝動され、急旋回を行う。
【0008】このように、操向クラッチ8、操向ブレ−
キ9の操向、旋回操作は、左右一対の電磁比例の左、右
減圧弁43,46の油圧力制御によって細かく行われる
と共に、スピンタ−ン操作も、同様の電磁比例のスピン
減圧弁49の油圧力制御によって行われるものであるか
ら、このような油圧力制御のための、操向操作のセン
サ、操向伝動機構の回転センサ、乃至油圧力検出の圧力
センサ等を設けることによって、コントロ−ラによって
適正な操向、旋回油圧にフィ−ドバック制御することが
でき、走行伝動装置が機械的に簡潔な構成となり、操向
旋回制御操作を簡単化できる。
【0009】特に、圧力センサ44,47,50の検出
値が設定値になるように、左減圧弁43,右減圧弁4
6,スピン減圧弁49の圧力補正を行うようにしたの
で、クラッチ接圧力やブレーキ圧力を正確に制御が可能
となり、操向性や旋回制御が正確に実行できるようにな
る。従って、運転者が意図した通りの旋回半径にて旋回
可能となるので、障害物を避ける場合等において、安全
に回避可能となる。
【0010】さらに、パワステレバーの倒し角に応じて
旋回モードに対応した適正な油圧力で操向ブレーキ9と
スピンターンクラッチ10が接続されるので、安定した
旋回が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】走行伝動ケ−ス11には、上側の
入力軸14から下側の走行駆動軸2の間に亘って、変速
軸15、操向クラッチ軸3、スピンタ−ンクラッチ軸
4、及び操向軸16等を軸支し、これら入力軸14に
は、伝動ケ−ス11の外側において、油圧無段変速装置
HSTを取付け、入力軸14方向にシフト自在の変速ギ
ヤ17を、該変速軸15上のギヤ18と選択噛合するこ
とによって、副変速を行う構成としている。該油圧無段
変速装置HSTは,エンジン側からの駆動回転によっ
て、入力軸14と連結する出力軸19を、中立位置から
前進方向高速、及び後進方向高速に無段変速伝動するも
ので、主変速を行う構成とする。変速装置1は、これら
主変速及び副変速の両者を行いうる。
【0012】該変速軸15のギヤ18には、操向クラッ
チ軸3に一体のギヤ20を噛合すると共に、スピンタ−
ンクラッチ軸4上の逆転ギヤ21を噛合する。又、該ギ
ヤ20の左右両側部には、クラッチパック6を介して一
体回転したり、回転連動の断たれる操向ギヤ22を回転
自在に軸支し、該クラッチパック6の駆動側の駆動体2
3と、操向ギヤ22との間を一体とし、又は、爪クラッ
チによって、軸方向の移動によって相互に回転方向に一
体回転しうる構成としている。これによってクラッチパ
ック6を操向クラッチ軸3方向に嵌脱することにより、
該駆動体23を操向ギヤ22と一体として、又は、分離
して外方へ外すことができる構成である。
【0013】スピンタ−ンクラッチ軸4中央部のギヤ2
1の左右両側部には、該操向クラッチ軸3上の操向ギヤ
22と操向軸16上のギヤ24との間に噛合するギヤ2
5を設け、操向クラッチ8の入りによって、操向ギヤ2
2から、ギヤ25,24へ伝動し、この操向クラッチ8
の切り時に、同じ側のスピンタ−ンクラッチ10を入り
にすると、逆転ギヤ21から一体回転のスピンタ−ンク
ラッチ軸4、ギヤ25を経てギヤ24ヘ噛合伝動し、反
対側のギヤ24と逆回転に伝動する回転である。各操向
軸16からは、ギヤ26,27を介して駆動軸2を連動
し、走行クロ−ラ40のスプロケット28を連動して走
行しうる。
【0014】クラッチパック6は、操向クラッチ軸3に
挿通自在のボス部と外周のケ−ス部とを有し、軸方向の
中央部には仕切壁を形成して、ド−ナツ形態の油圧シリ
ンダを形成し、この各油圧シリンダにはピストン29,
30を嵌合し、ピストン29,30の軸方向端は操向ク
ラッチ8,操向ブレ−キ9を押圧させるようにしてい
る。クラッチ6の外周に位置する連動部材60は、ピス
トン29で押される操向クラッチ8のプレッシャプレ−
ト61と、ピストン30で押される操向ブレ−キ9のプ
レッシャプレ−ト62とを係合させて、このピストン3
0を移動させて操向ブレ−キ9を効かせるときは、ピス
トン29をばね31に抗して移動させることにより、操
向クラッチ8を切りにするように連動している。これら
ピストン29,30と中間の仕切壁との間に形成される
エリアA,Bに油圧を給排することによって、該操向ク
ラッチ8や操向ブレ−キ9の入り切りを行う。このうち
操向クラッチ8側のエリアA内には操向クラッチ8を常
時圧接するばね31が設けられて、操向油圧回路におけ
る油圧負荷を軽減しうる程度の適宜の弾発力に設定して
いる。又、操向クラッチ8、及び操向ブレ−キ9共に湿
式多板形態の摩擦クラッチによって構成される。
【0015】操向ブレ−キ9の外側部には、操向ブレ−
キを効かせるための軸受メタル32を、伝動ケ−ス11
左右両側部のスペ−サケ−ス33,34及び蓋12等を
介在させて取付け、この軸受メタル32には、前記操向
クラッチ軸3内部等を経てエリアA,Bに油圧を給排す
るオイル路を形成している。この軸受メタル32を蓋1
2乃至スペ−サケ−ス33と共に、スペ−サケ−ス33
乃至伝動ケ−ス11から外せば、該クラッチパック6を
も一体的に軸方向へ取外すことができる。
【0016】又、スピンタ−ンクラッチ10のクラッチ
パック7は、該操向クラッチ8等のクラッチパック6と
ほゞ同様の構成であるが、ピストン35とシリンダ部と
の間に形成されるエリアCに操作油圧を給排することに
より、スピンタ−ンクラッチ10を入り切りできるもの
で、このスピンタ−ンクラッチ10を圧接する入りによ
って、スピンタ−ンクラッチ軸4とギヤ25とを一体回
転し、逆回転伝動する構成である。クラッチパックは、
軸方向へ移動させることによって、この被動体36とギ
ヤ25との間を一体とし、又は、軸方向嵌合の爪クラッ
チによって、一体的に回動すべく接合したり分離できる
もので、スペ−サケ−ス33を伝動ケ−ス11から外す
ことによって、このクラッチパック7をギヤ25と共
に、又は単独で外側へ取外すことができる。
【0017】スペ−サケ−ス33の該スピンタ−ンクラ
ッチ軸4方向端には開閉自在の蓋13を設け、この蓋1
3には、該エリアCへの油圧を給排するためのオイルポ
−トを設けている。前記操向クラッチ軸3の一側端に
は、ブレ−キア−ム37によって押圧固定される摩擦板
形態の駐車ブレ−キ38を設け、この駐車ブレ−キ38
を効かせることによって、被動体39、クラッチパック
6、駆動体23、左右の操向ギヤ22、更には、反対側
の駆動体23、クラッチバック6等の回動を固定して、
これに操向ギヤ22に噛合連動する操向軸16やスプロ
ケット28等を回転させないように駐車状態に維持す
る。操向クラッチ8はばね31による圧接のみであり、
操向ブレ−キ9も油圧が働かない状態でも、駐車を有効
に行いうる。
【0018】操向制御装置の油圧回路41は、左側の操
向クラッチ8と操向ブレ−キ9とが同じ回路で、ソレノ
イド切換制御弁42によって、左側のクラッチシリンダ
のエリアAとブレ−キシリンダのエリアBとに切換制御
される。又、右側の操向クラッチ8と操向ブレ−キ9と
が同じ回路で、ソレノイド切換制御弁45によって、右
側のクラッチシリンダのエリアAとブレ−キシリンダB
とに切り換え制御される。左右のスピンタ−ンクラッチ
10のシリンダエリアCに連結せる回路には、ソレノド
スピンタ−ン切換制御弁48を設け、この制御弁48の
切換で、操向ブレ−キ9を効かせた側のスピンタ−ン伝
動を行わせるように切換える。
【0019】油圧回路41には、油圧ポンプP、タンク
ポ−トT、リリ−フバルブ51等を有し、各切換制御弁
42,45,48に至る回路には、コントロ−ラCPU
のプログラムで設定した圧力に対応するオンタイムでパ
ルス出力される電磁比例減圧弁43,46,49を設
け、これらの減圧弁43,46,49によって調整制御
された油圧を検出する圧力センサ44,47,50が設
けられている。
【0020】操向制御装置は、マイクロコンピュ−タ内
臓のコントロ−ラCPUの入力側に、上記各圧力センサ
44,47,50を設ける。又、該クラッチ制御弁4
2、ブレ−キ制御弁45、スピンタ−ン切換制御弁48
を単一の操作レバ−であるパワステレバ−の傾斜作動角
によって作動するため、この作動角をパワステポジショ
ン電圧として検出電圧として検出するパワステポオジシ
ョンセンサ52を設ける。更には、左右各ギヤ24の回
転数を検出する回転センサ53、変速軸15の回転数を
検出するフォトカプラ形態の車速センサ54、スピンタ
−ンを行わせるためのスピンタ−ン自動スイッチ55等
を有する、56はエンジンのオイルプレシャ−センサで
ある。
【0021】図2、図3において、パワステレバ−の作
動角に対するパワステポジションセンサ52による検出
電圧、各切換制御弁42,45,48の出力作動、及び
減圧弁43,46,49による油圧回路の制御油圧等の
関係が示される。例えば、パワステレバ−の作動角がニ
ュ−トラル位置にあるときは、左右減圧弁43,46に
よる制御油圧は共に10kgf/cm2(以下単に10
kgのように記載する)に維持されて、左右の操向クラ
ッチ8は共に接続されて直進走行状態にある。このパワ
ステレバ−をニュ−トラル域から一定角度左側へ傾斜さ
せると、これをパワステポジションセンサ52の検出に
よって、左側の切換制御弁42が左クラッチのエリアA
(このとき、左クラッチ8のエリアAの油圧力は低下し
て、ばね31の圧力5Kgに近い7Kgになる)から左
ブレ−キのエリアBへ切換えられると共に、右側の切換
制御弁45は、右クラッチのエリアAに接続したまゝの
状態にあるが、この右側の減圧弁46が作動される。こ
のため、左ブレ−キエリアBへの油圧は、左減圧弁43
によって最高圧の20kgまで上昇されて、この左側の
操向ブレ−キ9が効きになり、左側走行クロ−ラ40の
付回りが固定される。このときの、左側の操向ブレ−キ
9の効き方向の作動と共に連動部材60によって左側の
操向クラッチ8がばね31に抗して強制的に切り作動さ
れる。しかも、右減圧弁46による右側の操向クラッチ
8の油圧力は10kgから20kgまで上昇して、操向
旋回時のスリップを少なくする(図2)。これら減圧弁
43,46等による油圧は圧力センサ44,47で検出
される。
【0022】スピンタ−ン制御を行うときは、スピンタ
−ンモ−ドを選択操作しておくことによって、パワステ
レバ−を傾斜操作することにより、スピン自動スイッチ
55がONされてスピン旋回を行うことができる(図
3)。このとき、上記図2の場合と異なる点は、例え
ば、左側旋回時では、左側の操向ブレ−キ9の油圧力が
一旦最高圧20kgまで上昇したのち、この油圧力を零
に下降させて、ばね31の設定張圧力である5kgに
し、左側の操向ブレ−キ9を解放状態とする。このと
き、左側の操向ギヤ22以下の伝動は、左側の操向クラ
ッチ8が切りのまゝであるから行われないが、回動自在
の状態にあり、左スピン切換制御弁48の切換と、スピ
ン減圧弁49による油圧力上昇によって、左側のスピン
タ−ンクラッチ10が接続される。このスピンタ−ンク
ラッチ10の接続によって、該回動自在となった操向ギ
ヤ22以下の伝動系は、左側のギヤ25の逆回転によっ
て伝動されて、左側旋回内側の走行クロ−ラ40を逆転
駆動し、右側のクロ−ラ40の正転伝動駆動とによっ
て、左側へ急速旋回する。
【0023】即ち、パワステレバ−の作動角が、スピン
タ−ン作動の領域に入ってスピンタ−ン自動スイッチ5
5がONすることによって、スピンタ−ン切換制御弁4
8のスピンタ−ンクラッチ10の接続開始、及びスピン
減圧弁49によるクラッチ接続圧の上昇開始が行われる
と同時に、これまで制御されていた同側の操向ブレ−キ
9が、切換制御弁42,45の切換によって圧力下降さ
れる。このため、スピンタ−ンクラッチ10が入ってか
ら操向ブレ−キ9が解放スピンタ−ン開始直後に制動側
のクロ−ラ走行装置40が直ちに走り出す。
【0024】前記のように、操向クラッチ8のエリアA
に内装のばね31の張圧力5kgと、ブレ−キ時には、
このばね31の張圧力5kgに相当するブレ−キ油圧力
を与えることによって、操向ブレ−キ時の作動タイムラ
グを防止している。一般的に、操向ブレ−キ9のブレ−
キ圧を零から設定すると、クラッチのばね圧に打ち勝つ
圧力までブレ−キ圧が上るまでの間のタイムラグを生ず
る。又、急激に圧力を上げると操向ブレ−キがロック状
態になり易く、旋回操作が円滑に行われ難い。従って、
上記のように、クラッチばね31の張圧力に相当する圧
力位置を初期として、ブレ−キ圧を上昇することによっ
て、こめ細かな旋回制御を行わせることができ、作動タ
イムラグを少なくしうる。
【0025】又、操向ブレ−キ9を効かせていない時の
操向クラッチ8の接続を、減圧弁43,46による油圧
力により補助する。パワステ作動角がニュ−トラル位置
にあるとき、左右操向クラッチ圧10kgで接続される
ように、減圧弁43,46が制御される。このような形
態では、コントロ−ラCPUによる制御によって行うも
のであるから、操向クラッチ8が軽量化、小型化でき、
トランスミッション内臓を容易にし、組立が容易であ
る。又、ばね31を一部として使用しているために、油
圧系の故障も少なくできる。
【0026】図1、図2、図8において、上例と異なる
点は、急発進、又は急停止時には、操向クラッチ8圧を
下げることによって、半クラッチ状態として、前傾、又
は後傾等を防止して、操縦者の安全確保、操作性向上等
を図りうる。油圧無段変速装置HSTの変速操作を行っ
て、ニュ−トラル位置から急発進、又は、急停止操作す
ると、HSTポジションセンサ57による操作検出によ
って、左右の操向クラッチ8における圧力センサ43,
46の検出圧をクラッチ接続時の圧力10kgから一旦
下降させて、その後再び上昇復帰させる。
【0027】図9において、上例と異なる点は、前記圧
力センサ44,47や減圧弁43,46等を用いて、フ
ィ−ドバック制御を行う場合に、減圧弁43,46によ
る圧力補正を行う構成としている。設定圧力にパルス出
力して減圧弁43,46を作動させたときの設定値と、
圧力センサ44,47で検出したときの検出値とのお偏
差が零になるように、パルス出力のオンタイムを補正す
る。又、この補正圧力には上限を設ける。これにより、
クラッチ設圧力やブレ−キ圧力を正確に制御し、操向性
や旋回制御が正確に行える。
【0028】フィ−ドバック制御は、10kg,20k
gの設定圧力に相当するオンタイム(フィ−ドバックに
よる補正後のオンタイムも含む)で減圧弁43,46出
力した時、かつ一秒間当該オンタイムによる減圧弁出力
が継続された場合に行う。図9において補正制御として
10kg時のフィ−ドバック制御例をみると、今まで一
度も補正してない場合は、T10のオンタイムで出力す
る。一秒後の発生圧力を検出して、10kgとの差が±
1kgを越えている場合はT10_1(T10+0.5
kg相当のオンタイム)で出力する。一秒後の発生圧力
を検出して、10kgとの差が±1kgを越えている場
合T10_2(T10_1+10kg相当のオンタイム)
で出力する。同様にT10_3で出力する。偏差が±1
kg以内であればT10_3でフィ−ドバック終了す
る。補正比率=T10_3/T10を算出して記憶す
る。
【0029】次に、20kg時のフィ−ドバック制御と
しても、上記10kg時と同様に処理される。但し、±
2kgを越える時に補正する。補正圧力は、標準値に対
して最大±10kg(0.5kg×20)とする。10
kg以下の設定圧力で減圧弁出力する場合は、10kg
での補正比率をオンタイムに掛けて算出したオンタイム
で出力する。10kgを越えた設定圧力で出力する場合
は20kgでの補正率を掛けた値で出力する。
【0030】図10において、上例と異なる点は、圧力
センサ44,47,50等の補正を行うものである。圧
力センサ44,47,50を用いて電磁比例減圧弁4
3,46,49の発生圧力をフィ−ドバック制御する形
態において、圧力センサ44,47,50の油圧力が0
kgと特定できる条件下で、コントロ−ラCPUがその
時の圧力センサ44,47,50の出力値を測定、記憶
し、制御中は、その記憶値を基準にして偏差により発生
圧力を検出し、減圧弁43,46,49の駆動電流を目
標値の圧力になるように制御する。
【0031】圧力センサは、商品のばらつき、温度等に
よって、圧力−電圧ラインの特性が、フルスケ−ルで約
±3%の誤差を有することが多い。しかしながら、コン
バインのブレ−キ、スピンタ−ン制御では±1%の精度
を維持したい。このような場合に、0kg時の電圧値を
基準にして、圧力−電圧ラインをずらせることによっ
て、フルスケ−ルで温度変化を含めて±1%の精度に維
持できる。0kgで補正計測を行うのは、エンジン停止
で、容易に設定できる。オイルプレッシャセンサのON
のとき実行する。
【0032】前記コントロ−ラCPUには、図11のよ
うに穀稈条例等を検出しながら自動的に操向するコンバ
インの自動方向制御装置ACDからの出力を入力し、こ
の自動方向制御装置ACDからの操向クラッチ8、乃至
操向ブレ−キ9のON、OFFのタイミングと、ブレ−
キ圧力等の指定によって、コントロ−ラCPUから出力
制御する構成としている。58は自動方向制御装置AC
Dからの左右のクロ−ラ走行装置40への出力を要請す
る出力要請信号を検出するものであり、59は該出力要
請信号58にもとづいて設定される操向クラッチ8、乃
至操向ブレ−キ9等へ出力される油圧力の圧力設定信号
で、自動方向制御装置ACDとの間を通信ラインで連結
している。
【0033】このような形態では、前記操向制御装置C
PUが、操向クラッチ8や操向ブレ−キ9等の圧力制御
を行う構成であるから、コンバインの自動方向制御装置
ACDが、このような圧力制御を行わない形態である場
合には、コントロ−ラの一部を共用化できることとな
る。又、コンバインの自動方向制御装置ACDが、スピ
ンタ−ン制御を有しない形態の場合であっても、この操
向制御装置CPUを連結することによってスピンタ−ン
仕様化を図ることができる。
【0034】自動方向制御装置ACDを連結して、操向
制御装置CPUを方向制御モ−ドに指定する。ここで、
図12のように、左出力要請信号58がONの場合は、
左操向クラッチ8、及び操向ブレ−キ9の左切換制御弁
42が出力されると共に、左減圧弁43が出力(7k
g)される。又、右出力要請信号58がONの場合も同
様である。更に左、右の出力要請信号58が同時ONの
場合は出力しない。
【図面の簡単な説明】図はこの発明の実施例を示す。
【図1】操向制御装置のブロック図。
【図2】その制御作動グラフ。
【図3】その制御作動グラフ。
【図4】油圧回路図。
【図5】走行伝動装置の正面図。
【図6】その一部の拡大正面図。
【図7】その側面図。
【図8】一部別実施例を示す油圧力作動グラフ。
【図9】減圧弁の補正を示す油圧−出力オンタイムのグ
ラフ。
【図10】油圧力センサの0点補正を示す油圧力−電圧
のグラフ。
【図11】一部別実施例を示す制御ブロック図。
【図12】自動方向制御装置連結の場合の制御のタイム
チャ−ト。
【符号の説明】
8…操向クラッチ、9…操向ブレ−キ、10…スピンタ
−ンクラッチ、42,45…クラッチブレ−キ切換制御
弁、48…スピンタ−ン切換制御弁、43,46,49
…電磁比例減圧弁、44,47,50…油圧力センサ、
52…パワステポジションセンサ、55…スピンタ−ン
自動スイッチ、CPU…コントロ−ラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/00 - 11/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧操作による摩擦形態の操向クラッチ
    8、操向ブレ−キ9、及び操向側を逆転伝動するスピン
    タ−ンクラッチ10の油圧回路41において、左、右各
    側の操向ブレ−キ9の油圧力を制御する電磁比例制御の
    左減圧弁43、右減圧弁46、及び、左右のスピンタ−
    ンクラッチ10の油圧力を制御する電磁比例制御のスピ
    ン減圧弁49を設けると共に、前記左減圧弁43,右減
    圧弁46,スピン減圧弁49の送油方向下手側には、そ
    れぞれ圧力センサ44,47,50を設け、該圧力セン
    サ44,47,50の検出値が設定値になるように、前
    記左減圧弁43,右減圧弁46,スピン減圧弁49の圧
    力補正を行うように構成したことを特徴とするコンバイ
    ン等の操向制御装置。
  2. 【請求項2】 パワステレバーの傾斜作動角を検出する
    ポジションセンサ52、及び、旋回モードの選択手段5
    5を設け、パワステレバーの倒し角に応じて旋回モード
    に対応したブレーキ油圧力、及び、スピンクラッチ油圧
    力をコントローラCPUで制御することを特徴とする請
    求項1記載のコンバイン等の操向制御装置。
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