JP3279685B2 - 4輪走行装置の同期制御装置 - Google Patents

4輪走行装置の同期制御装置

Info

Publication number
JP3279685B2
JP3279685B2 JP31350092A JP31350092A JP3279685B2 JP 3279685 B2 JP3279685 B2 JP 3279685B2 JP 31350092 A JP31350092 A JP 31350092A JP 31350092 A JP31350092 A JP 31350092A JP 3279685 B2 JP3279685 B2 JP 3279685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variable hydraulic
speed
hydraulic pump
pressure
hydraulic motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31350092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06156101A (ja
Inventor
雅也 加藤
信樹 長谷川
宏行 安藤
康一 岡
哲 小河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP31350092A priority Critical patent/JP3279685B2/ja
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to DE4396170T priority patent/DE4396170T1/de
Priority to PCT/JP1993/001532 priority patent/WO1994012363A1/ja
Priority to GB9700294A priority patent/GB2306420B/en
Priority to US08/436,475 priority patent/US5564519A/en
Priority to AU52863/93A priority patent/AU682323B2/en
Priority to GB9509825A priority patent/GB2287922B/en
Priority to DE4396170A priority patent/DE4396170B4/de
Priority to CN93114546A priority patent/CN1088519A/zh
Publication of JPH06156101A publication Critical patent/JPH06156101A/ja
Priority to CN96121754A priority patent/CN1168840A/zh
Priority to AU24978/97A priority patent/AU2497897A/en
Priority to AU87885/98A priority patent/AU8788598A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3279685B2 publication Critical patent/JP3279685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型ダンプトラック等
の車両の4輪走行装置における前輪と後輪の回転速度を
一致させる同期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】4輪走行装置としては、例えば特開昭6
3−258223号公報に示すように、エンジンの出力
動力を変速機を介して後輪に機械式に伝動し、そのエン
ジンで可変油圧ポンプを駆動し、その可変油圧ポンプの
吐出圧油で駆動される可変油圧モータによって前輪を駆
動するようにした機械駆動式と油圧駆動式を組み合わせ
たものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる4輪走行装置に
おいては前輪の回転速度は可変油圧ポンプの吐出量と可
変油圧モータの容量で決定され、その可変油圧ポンプの
吐出量は容量を一定とすればエンジン回転数によって決
定される。また、後輪の回転速度はエンジン回転数と変
速機の速度段で決定される。
【0004】このために、エンジン回転数が一定の時に
変速機の速度段が異なると前輪と後輪の回転速度が異な
ってしまう。
【0005】このことを解消するために特開昭61−1
91429号公報に示すように、変速機出力側に補助油
圧ポンプを設け、その補助油圧ポンプの吐出圧油を可変
油圧モータに供給して変速機の速度段によって可変油圧
モータに供給する油量を増減することで速度段が異なっ
ても前輪と後輪の回転速度を一致させるようにしたもの
が知られている。
【0006】しかしながら、前述のようにすると高価な
補助油圧ポンプを設けるためにコストが高くなるし、配
管が複雑となってしまう。
【0007】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした4輪走行装置の同期制御装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】エンジン7の出力側を変
速機9を介して後輪3に連結し、前輪を駆動する可変油
圧モータ13とエンジン7で駆動される油圧ポンプ15
を設け、この油圧ポンプ15の吐出圧油で可変油圧モー
タ13を駆動するようにした4輪走行装置において、前
記可変油圧モータ13の容量を制御する手段と、前記変
速機9の速度段を検出する手段と、その検出した速度段
に応じて容量制御手段に制御信号を出力して可変油圧モ
ータ13の容量を、速度段の減速比と可変油圧ポンプ1
3の流入油量一定の時の回転数比が一致する値とする手
段を設けたことを特徴とする4輪走行装置の同期制御装
置。
【0009】
【作 用】可変油圧モータ13の容量が、変速機の速
度段の減速比と可変油圧ポンプ13の流入油量一定の時
の回転数比が一致する値となるから、可変油圧モータ1
3の前述の回転数比が速度段の減速比と一致し、変速機
9の各速度段において前輪2と後輪3の回転速度を一致
して同期させることができる。
【0010】
【実 施 例】図1に示すように、車体1の前後部に左
右一対の前輪2と左右一対の後輪3が取付けてあると共
に、その車体1の前部には運転室4が設けられ、車体1
の後部にはボディ5がホイストシリンダ6で起伏自在に
取付けられて建設機械用大型ダンプトラックを構成して
いる。前記車体1の前部に取付けたエンジン7の出力側
はトルクコンバー8、変速機9、動力伝達軸10、差動
機11等を介して左右一対の後輪3に連結され、後輪3
はエンジン7によって機械的に駆動される。
【0011】図2に示すように、前輪2は車体に対して
揺動自在に支承されたアーム12に回転自在に支承さ
れ、そのアーム12に正転・逆転可能な可変油圧モータ
13が取付けてあり、その可変油圧モータ13の出力側
はクラッチ14を介して前輪2に連結され、前記エンジ
ン7で駆動される可変油圧ポンプ15の吐出圧油が第1
・第2主回路16,17で可変油圧モータ13に供給さ
れる。この可変油圧ポンプ15は吐出方向を逆とするこ
とが可能となっている。
【0012】図2に示すように、エンジン7の回転数は
エンジン回転センサ18で検出され、変速機9の入力軸
回転数は入力軸回転センサ19で検出され、変速機9の
速度段は速度段検出センサ20で検出され、前記第1・
第2主回路16,17の油圧力は第1・第2圧力センサ
21,22で検出され、それらの検出値は主コントロー
ラ23に入力され、この主コントローラ23にはアクセ
ルセンサ24よりエンジン回転数制御信号、ブレーキセ
ンサ25よりブレーキ信号、リターダセンサ26よりリ
ターダブレーキ信号、切換スイッチ27より4輪駆動信
号、2輪駆動信号、操舵角センサ28より操舵角度信
号、前輪回転センサ29より前輪回転数信号がそれぞれ
入力される。
【0013】前記クラッチ14は油圧作動式となり、そ
の受圧室14aに圧油を供給すると接、タンクに排出す
ると切となるようにしてあって、その受圧室14aには
クラッチ切換バルブ30によりトルクコンバータチャー
ジポンプ等の補助油圧ポンプ31の吐出圧油が供給さ
れ、そのクラッチ切換バルブ30はソレノイド30aに
通電することでドレーン位置aから供給位置bに切換え
られる。
【0014】前記可変油圧モータ13と可変油圧ポンプ
15は図3に示すように容量制御部材40を備え、この
容量制御部材40はシリンダ41により正逆方向に作動
されて容量を正逆方向に制御できるようになり、そのシ
リンダ41にはコントロール用油圧ポンプ42の吐出圧
油が電磁比例弁43によってそれぞれ供給され、各電磁
比例弁43の第1・第2ソレノイド43a,43bに主
コントローラ23より電気信号を出力する。
【0015】例えば、第1ソレノイド43aに通電する
と容量制御部材40は正方向に作動して可変油圧ポンプ
15は第1主回路16に圧油を吐出し、可変油圧モータ
13は正転すると共に、第2ソレノイド43bに通電す
ると容量制御部材40は逆方向に作動して可変油圧ポン
プ15は第2主回路16に圧油を吐出し、可変油圧モー
タ13は逆転し、容量は第1・第2ソレノイド43
a、,43bへの通電量に比例する。
【0016】次に前輪2と後輪3の回転速度を同期する
制御を説明する。後輪3の回転速度は図4に示すよう
に、エンジン回転数と変速機9の速度段(減速比)によ
ってある角度をもった直線に沿って制御される。4輪駆
動時には主コントローラ23より電磁比例弁43の第1
ソレノイド43aに通電して可変油圧ポンプ15の容量
を一定とする。これにより可変油圧ポンプ15の吐出量
は図5に示すようになる。前記主コントローラ23には
速度段検出センサ20より変速機9の速度段が入力さ
れ、その入力された速度段により可変油圧モータ13の
電磁比例弁43の第1ソレノイド43aに電流を出力し
て速度段に応じた容量とする。
【0017】つまり変速機9が1速段の時には電磁比例
弁43の第1ソレノイド43aへの通電量を大として可
変油圧モータ13の容量を大として可変油圧モータ13
を低速回転とし、2速段の時には電磁比例弁43の第1
ソレノイド43aへの通電量を中として容量を中として
中速回転とし、3速段の時には電磁比例弁43の第1ソ
レノイド43aへの通電量を小として容量を小として高
速回転とする。つまり、可変油圧モータ13の容量とは
1回転する時の流量であって、容量を大とすれば1回転
する時の流量が多くなるので、容量を変更することで可
変油圧ポンプ15の吐出流量が一定でも回転速度が変化
して前輪回転速度が車速(後輪回転速度)に見合う値と
なる。
【0018】具体的には主コントローラ23に変速機9
の各速度段の減速比と同様な可変油圧モータ13の流入
油量一定の時の回転数比(図5参照)となる容量が設定
され、速度段検出センサ20からの速度段によってその
容量を選択して電磁切換弁43の第1ソレノイド43a
の通電量を制御する。これによって前輪回転速度が図5
に示すようにある角度をもった直線に沿って制御され、
前輪2と後輪3の回転速度が一致する。例えば、変速機
9の減速比が1速が0.2、2速が0.4、3速が0.
6、4速が0.8、5速が1.0の場合に、可変油圧モ
ータ13の容量を1速の時100%、2速の時50%、
3速の時32%、4速の時25%、5速の時20%とす
る。
【0019】以上の実施例では可変油圧ポンプ15を用
いたが、これは可変油圧ポンプ15の吐出圧油を制御す
るためであり、固定油圧ポンプを用いても良い。
【0020】次に走行制御動作の一例を説明する。切換
スイッチ27をOFFして2輪駆動信号を主コントロー
ラ23に入力した時。(図6のステップ100) クラッチ切換バルブ30をドレーン位置aとしてクラッ
チ14を切として前輪2が可変油圧モータ13に対して
自由回転するようにし、これと同時に可変油圧ポンプ1
5の電磁比例弁43を中立位置として容量をゼロとす
る。これによって、エンジン7の出力が変速機9より後
輪3に伝達されて機械式駆動となる。
【0021】切換スイッチ27をONして4輪駆動信号
を主コントローラ23に入力した時。(図6のステップ
100) 図6のステップ101に進み、油圧駆動システムの異常
を判断し、異常有の時には異常を知らせる処置をし、可
変油圧ポンプの容量をゼロとすると共に、クラッチ14
を切とし、異常なしの時にはステップ102に進み後輪
スリップの判定を行なう。ステップ102によって後輪
3がスリップしているかを判定し、スリップしていない
時には前輪2の駆動力を小さくし、スリップしている時
には前輪2の駆動力を大とする。つまり、後輪3がスリ
ップしていない時には後輪駆動力で十分走行できるから
前輪2の駆動力を小さくして可変油圧ポンプ15の消費
馬力を小さくしてエンジンのパワーロスを低減し、後輪
3がスリップしている時には後輪駆動力では走行できな
いから前輪2の駆動力を大きくして4輪駆動する。
【0022】次に前記後輪3のスリップ判定について説
明する。主コントローラ23は前輪回転センサ29より
の前輪回転数信号で前輪回転速度を算出し、変速機9の
入力軸回転センサ19の入力軸回転数信号と速度段検出
センサ20の速度段信号により後輪回転速度を算出し、
前輪回転速度を後輪回転速度で除算した値が1以上のあ
る範囲(例えば1.1)で、かつ所定時間(例えば0.
1秒)連続した時に後輪スリップと判断し、前輪回転速
度を後輪回転速度で除算した値が1以下の時には後輪ス
リップでないと判断する。
【0023】以上の説明は直進走行の場合であり、旋回
走行の場合には前輪2が後輪3よりも速く回転し、その
回転数比は操舵角度によって変化するので、次のように
して後輪スリップを判定する。つまり、左前輪2の回転
速度FL と右前輪2の回転速度FR の和の半分を前輪回
転速度とし、主コントローラ23には旋回半径(操舵角
度)による前後輪の回転速度比をあらかじめ記憶させ、
操舵角度センサ28よりの操舵角度信号によってその時
の旋回半径を算出してその旋回半径に見合う回転速度比
を補正係数αとして読み出し、その補正係数αを前輪回
転速度に乗算して比較用の前輪回転速度とし、その比較
用の前輪回転速度と後輪回転速度によって前述と同様に
後輪スリップを判定する。
【0024】次に前記前輪の駆動力の大小について説明
する。前輪2の駆動力を小とするには可変油圧ポンプ1
5の吐出圧力、つまり第1又は第2主回路16,17の
圧力を低圧に設定する。これによって可変油圧モータ1
3に供給される油の圧力が低圧となるので可変油圧モー
タ13の駆動トルクが小さくなって前輪の駆動力が小さ
くなる。
【0025】前輪2の駆動力を大とするには可変油圧ポ
ンプ15の吐出圧力、つまり第1又は第2主回路16,
17の圧力を高圧に設定する。これによって可変油圧モ
ータ13に供給される油の圧力が高圧となるので可変油
圧モータ13の駆動トルクが大きくなって前輪の駆動力
が大となる。
【0026】具体的には主コントローラ23に低圧と高
圧が記憶されており、前記後輪スリップしていない時に
は低圧を設定圧とし、後輪スリップしている時には高圧
を設定圧とする。
【0027】前述のように前輪駆動力を設定したら、そ
の前輪駆動力、つまりセット圧力に応じた可変油圧ポン
プ15の目標容量を決定し、主コントローラ23から電
磁比例弁43の第1ソレノイド43aに通電して可変油
圧ポンプを目標容量にセットする。具体的には、主コン
トローラ23には低圧、高圧の設定圧に見合う可変油圧
ポンプ15の容量が記憶され、前述のように設定した低
圧、高圧によって可変油圧ポンプの容量となるように主
コントローラ23から電磁比例弁43の第1ソレノイド
43aに電流を出力して設定容量とする。
【0028】次にステップ103に進み可変油圧ポンプ
15の圧力が前記設定圧力かを判断し、設定圧力の場合
には可変油圧モータ13の容量を車速に応じて制御し、
設定圧力でない場合には可変油圧ポンプ13の容量を制
御して設定圧力に補正する。具体的には、主コントロー
ラ23は第1圧力センサ21によって第1主回路16の
圧力を検出し、その圧力が設定圧より低い時には電磁比
例弁43の第1ソレノイド43aへの通電量を多くして
可変油圧ポンプ15の容量を増大し、高い時には電磁比
例弁43の第1ソレノイド43aへの通電量を少なくし
て可変油圧ポンプ15の容量を減少する。
【0029】前述の可変油圧モータ13の容量を前述の
ように変速機の速度段によって制御することで可変油圧
ポンプ15の容量が一定でも前輪2の回転速度を車速に
応じた値とする。
【0030】前述のように可変油圧モータの容量を車速
に応じて制御したらクラッチ14を接として4輪駆動と
する。このクラッチ14を接とする条件としては同一速
度段が1.3秒以上連続していること、エンジン回転数
が規定値(1070rpm)以上のこと、トルクコンバ
ータ8の直結クラッチON信号から1.2秒経過する
か、トルクコンバータモード維持していること、速度段
が低速度段・後進のどれかであり、これらが満足したら
主コントローラ23はクラッチ切換弁30のソレノイド
30aに電流を流して供給位置aとしてクラッチ14の
受圧室14aに圧油を供給してクラッチ14を接とし、
1つの条件が満足しない時にはクラッチ14を切とす
る。このクラッチ14を接とする動作は実際には前述の
図4に示すフローチャートとは別となっており、説明の
都合上図4に記載した。
【0031】次に可変油圧ポンプ15の目標容量の設定
について説明する。前述のように可変油圧モータ13の
容量を速度段に応じて設定し、可変油圧ポンプ15の容
量を一定として可変油圧モータ13を回転することで前
輪2の回転速度を後輪3の回転速度よりも若干速くして
4輪駆動するので、可変油圧ポンプ15の目標容量はセ
ット圧のみでなくトルクコンバータ8の減速比を考慮し
て決定する。すなわち、可変油圧モータ15はエンジン
7で駆動されるし、後輪3にはトルクコンバータ8を介
してエンジン出力が伝達されるから、トルクコンバータ
8の減速比が異なるとエンジンン回転一定でも後輪3の
回転速度が変化して前述のように前輪2と後輪3を同期
して回転できなくなる。
【0032】このために、主コントローラ23に入力さ
れたエンジン回転数信号と変速機入力軸回転数によって
トルクコンバータの減速比を次式によって算出する。減
速比=エンジン回転数/変速機入力軸回転数この算出し
た減速機によって可変油圧ポンプ15の目標容量を補正
して実際の可変油圧ポンプ15の容量をトルクコンバー
タの減速比に応じた値とする。これによって、前輪2と
後輪3を前述のようにして同期して回転できる。
【0033】また、旋回走行時には前輪2を直進走行時
よりも高速回転させることがスムーズな旋回を行なう上
で重要となるので、前記可変油圧ポンプ15の目標容量
を操舵角度によって補正する。具体的には主コントロー
ラ23に入力された操舵角度信号によって操舵角(旋回
半径)を知り、その操舵角の大きさに比例して可変油圧
ポンプ15の目標容量を増大し、操舵角に比例して可変
油圧モータ13を直進時よりも高速回転させて前輪2を
速く回転させる。この可変油圧ポンプ15の目標容量を
増大する量は前輪2と後輪3間の軸間距離等によって決
定する。
【0034】次に後輪スリップ判定後の前輪駆動力の設
定について説明する。前述のように前輪駆動力は大と小
に設定するが、大型ダンプトラックは稼動条件が大きく
変化するので効率良く4輪駆動するために次のように稼
動条件によって多段階に設定するようにした。
【0035】(1)後輪3がスリップしていない時。
(前輪駆動力小の時) ボディ5に土砂を積載していない時(以下空車時とい
う)には設定圧を30〜150kg/cm2 とする。ボ
デイ5に土砂を積した時(以下積車という)には設定圧
を50〜200kg/cm2 とする。空車登坂時は設定
圧を100〜250kg/cm2 とする。積車登坂時は
設定圧を125〜380kg/cm2 とする。
【0036】(2)後輪3がスリップしている時。(前
輪駆動力大の時) 空車時は設定圧を80〜300kg/cm2 とする。積
車時は設定圧を100〜350kg/cm2 とする。空
車登坂時は設定圧を200〜380kg/cm2 とす
る。積車登坂時は設定圧を300〜380kg/cm2
とする。以上の各設定圧は第1主回路16、つまり高圧
側の圧力であり、低圧側となる第2主回路17の圧力は
25kg/cm2 とする。
【0037】次に可変油圧ポンプ15と可変油圧モータ
13をブレーキとして利用する場合を説明する。オフロ
ードダンプトラックは車体重量が大重量であるからブレ
ーキとリターダブレーキによる制動では不十分な場合が
あるので、4輪駆動として設けた可変油圧ポンプ15と
可変油圧モータ13をブレーキとして利用するようにし
た。
【0038】以下その詳細を説明する。主コントローラ
23にブレーキ信号又はリターダブレーキ信号が入力さ
れた時には主コントローラ23は電磁比例弁43の第1
ソレノイド43aへの通電量を小として可変油圧ポンプ
15の容量を目標容量よりも著しく小さくする。これに
よって可変油圧モータ13への供給流量が前輪2を回転
する流量よりも不足し、前輪2は後輪3によって回転さ
れることになって可変油圧モータ13は前輪2で駆動さ
れてポンプ作用をする。可変油圧モータ13がポンプ作
用すると車両前進後には第2主回路17の圧力が高圧で
第1主回路16の圧力が低圧となり、その第2主回路1
7の高圧油で可変油圧ポンプ15を駆動することになっ
て可変油圧ポンプ15の回転抵抗が著しく大となってエ
ンジン7の回転負荷が大となるから、前輪2に制動力が
発生するので車両全体の制動力が大きくなる。
【0039】前述の前輪2に作用する制動力は第2主回
路17内の圧力によって決定されるので、主コントロー
ラ23には制動力設定用の圧力を設定し、第2圧力セン
サー22よりも圧力がその設定圧力以上となったら可変
油圧ポンプ15の電磁比例弁43の第1ソレノイド43
aへの通電量を大として可変油圧ポンプ15の容量を大
として第2主回路17内の圧力を低下して設定圧力す
る。このようにすることで、前輪2の制動力を設定制動
力に維持できるし、各部が破損することを防止できる。
【0040】前述の前輪2の制動力は稼動条件によって
設定するようにしてあり、以下その制動力設定用圧力の
設定について説明する。 (1)後輪3がスリップしていない時。空車時は30〜
150kg/cm2 とする。積車時は30〜160kg
/cm2 とする。空車降坂時は100〜200kg/c
2 とする。積車降坂時は125〜200kg/cm2
とする。 (2)後輪3がスリップしている時。空車時は50〜2
00kg/cm2 とする。積車時は50〜125kg/
cm2 とする。空車降坂時は150〜200kg/cm
2 とする。積車降坂時は150〜250kg/cm2
する。なお、第1主回路16の圧力は25kg/cm2
とする。
【0041】
【発明の効果】可変油圧モータ13の容量が、変速機の
速度段の減速比と可変油圧ポンプ13の流入油量一定の
時の回転数比が一致する値となるから、可変油圧モータ
13の前述の回転数比が速度段の減速比と一致し、変速
機9の各速度段において前輪2と後輪3の回転速度を一
致して同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オフロードダンプトラックの側面図である。
【図2】4輪走行装置を概略平面図である。
【図3】可変油圧ポンプ・モータの油圧回路図である。
【図4】後輪回転速度を示す図表である。
【図5】前輪回転速度を示す図表である。
【図6】動作フローチャートである。
【符号の説明】
1…車体、2…前輪、3…後輪、7…エンジン、9…変
速機、13…可変油圧モータ、15…可変油圧ポンプ、
20…速度段検出センサ、23…主コントローラ。
フロントページの続き (72)発明者 岡 康一 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 株式会社小松製作所 川崎工場内 (72)発明者 小河 哲 神奈川県川崎市川崎区中瀬3−20−1 株式会社小松製作所 川崎工場内 (56)参考文献 特開 昭63−305033(JP,A) 特開 昭63−203430(JP,A) 特開 平2−120136(JP,A) 特開 平5−338462(JP,A) 特開 昭63−258223(JP,A) 特開 昭61−191429(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/28 - 17/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン7の出力側を変速機9を介して
    後輪3に連結し、前輪を駆動する可変油圧モータ13と
    エンジン7で駆動される油圧ポンプ15を設け、この油
    圧ポンプ15の吐出圧油で可変油圧モータ13を駆動す
    るようにした4輪走行装置において、 前記可変油圧モータ13の容量を制御する手段と、 前記変速機9の速度段を検出する手段と、 その検出した速度段に応じて容量制御手段に制御信号を
    出力して可変油圧モータ13の容量を、速度段の減速比
    と可変油圧ポンプ13の流入油量一定の時の回転数比が
    一致する値とする手段を設けたことを特徴とする4輪走
    行装置の同期制御装置。
JP31350092A 1992-11-24 1992-11-24 4輪走行装置の同期制御装置 Expired - Fee Related JP3279685B2 (ja)

Priority Applications (12)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31350092A JP3279685B2 (ja) 1992-11-24 1992-11-24 4輪走行装置の同期制御装置
DE4396170A DE4396170B4 (de) 1992-11-24 1993-10-22 Vierradantriebssystem für Kipplastwagen
GB9700294A GB2306420B (en) 1992-11-24 1993-10-22 Four wheel traveling system for tipper
US08/436,475 US5564519A (en) 1992-11-24 1993-10-22 Four-wheel traveling system for tipper
AU52863/93A AU682323B2 (en) 1992-11-24 1993-10-22 Four-wheel drive device for a large dump truck
GB9509825A GB2287922B (en) 1992-11-24 1993-10-22 Four-wheel traveling system for tipper
DE4396170T DE4396170T1 (de) 1992-11-24 1993-10-22 Vierradantriebssystem für Kipplastwagen
PCT/JP1993/001532 WO1994012363A1 (en) 1992-11-24 1993-10-22 Four-wheel drive device for a large dump truck
CN93114546A CN1088519A (zh) 1992-11-24 1993-11-24 大型自卸车的四轮行驶装置
CN96121754A CN1168840A (zh) 1992-11-24 1996-11-22 大型自卸车的四轮行驶装置
AU24978/97A AU2497897A (en) 1992-11-24 1997-06-17 Four wheel travelling system for tipper
AU87885/98A AU8788598A (en) 1992-11-24 1998-10-01 Four wheel travelling system for tipper

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31350092A JP3279685B2 (ja) 1992-11-24 1992-11-24 4輪走行装置の同期制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06156101A JPH06156101A (ja) 1994-06-03
JP3279685B2 true JP3279685B2 (ja) 2002-04-30

Family

ID=18042062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31350092A Expired - Fee Related JP3279685B2 (ja) 1992-11-24 1992-11-24 4輪走行装置の同期制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3279685B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69711191T2 (de) * 1996-07-31 2002-11-21 Komatsu Ltd., Tokio/Tokyo Vorrichtung für kraftfahrzeug mit hydraulischem zweirad-vierradantrieb und antriebsumschaltmethode
US6857494B2 (en) 2000-09-06 2005-02-22 Komatsu Ltd. Steering-wheel revolution number correction system of all-wheel-drive vehicle
US7264078B2 (en) * 2005-02-10 2007-09-04 Deere & Company Calibration method for inter-axle differential control system

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06156101A (ja) 1994-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU682323B2 (en) Four-wheel drive device for a large dump truck
US6631320B1 (en) Electronic traction control system
EP1950468B1 (en) Travel control device for working vehicle and working vehicle
JP2902055B2 (ja) 車両のトラクションコントロール装置
US5927426A (en) Traction control system for use with four wheel drive vehicles having on-demand transfer cases
JPH0692751B2 (ja) 加速スリツプ制御装置
EP0476372B1 (en) Vehicle dynamic characteristic control apparatus
JP2544694B2 (ja) 大型ダンプトラックの4輪走行装置
US8751132B2 (en) Method for ascertaining a wheel reference speed of a wheel on a vehicle having a hydrostatic drive, and device for ascertaining a wheel reference speed of a wheel of a vehicle having a hydrostatic drive
JP3279685B2 (ja) 4輪走行装置の同期制御装置
JP3133523B2 (ja) 4輪走行装置の制御装置
JPS61238557A (ja) アンチスキツド制御装置
JPH05221251A (ja) ダンプトラックの最高速度制限装置
GB2306420A (en) Four-wheel drive system for a tipper
JP2904901B2 (ja) 車両の運転制御装置
JPH0516687A (ja) オフロードダンプトラツクの走行装置
JPH06156102A (ja) 大型ダンプトラックの4輪走行装置における前輪駆動力制御装置
JP3441098B2 (ja) 4輪走行装置の変速時制御装置
JP2843841B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
JP3402638B2 (ja) 車両の駆動装置
JP2674023B2 (ja) 差動制御装置
JP3503225B2 (ja) トラクタ−の旋回制御装置
JP3393665B2 (ja) 車両の駆動装置
JPH0567444B2 (ja)
JPS62255283A (ja) 走行路面状態判別装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees